JPH01262938A - 微粉末の製造方法とその装置 - Google Patents

微粉末の製造方法とその装置

Info

Publication number
JPH01262938A
JPH01262938A JP8867488A JP8867488A JPH01262938A JP H01262938 A JPH01262938 A JP H01262938A JP 8867488 A JP8867488 A JP 8867488A JP 8867488 A JP8867488 A JP 8867488A JP H01262938 A JPH01262938 A JP H01262938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
heating
fine powder
vapor
spray liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8867488A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0423575B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Maekawa
前川 義裕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orient Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Orient Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orient Chemical Industries Ltd filed Critical Orient Chemical Industries Ltd
Priority to JP8867488A priority Critical patent/JPH01262938A/ja
Publication of JPH01262938A publication Critical patent/JPH01262938A/ja
Publication of JPH0423575B2 publication Critical patent/JPH0423575B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Glanulating (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、加熱によって溶融可能な原料の微粉末を製造
する方法とその製造装置に関する。
(従来の技術) 従来、低融点金属、ポリマー及びこれらを含有する製品
等の原料の微粉末を製造する方法として、原料を溶融さ
せ、この溶融された原料を高圧のガス、蒸気や油などを
用いて噴霧室内へ高速で噴霧し、そして、このようにし
て霧化された原料を噴霧室内で冷却、固化する方法が堤
案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記方法では、噴霧室内に噴霧された原料が
すぐには冷却、固化せず、噴霧室の対壁面に溶融状態の
原料が付着する欠点がある。しかも、噴霧した原料が冷
却、固化する際に、原料微粉末が相互に凝集し易いため
に、数ミクロン程度の粒径の原料微粉末を製造すること
は難しいという欠点がある。また、上記方法では、噴霧
室内に空気中の酸素が存在しているので、その酸素によ
って原料が酸化変質するおそれがある。従って、原料が
酸化変質するのを防止するためには、噴霧室内に不活性
のガスを充填しなければならず、生産コストが高くなる
欠点がある。
本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的は、
噴霧された原料を瞬時に冷却、固化することができ、噴
霧室の壁面等に原料が付着するのを防止でき、しかも原
料の微粉末同志が凝集するのを防いで粒径の小さい微粉
末を得ることができ、さらに比較的安価に微粉末を製造
することができる微粉末の製造方法とその装置を提供す
ることにある。
本発明者らは種々検討した結果、溶融した原料をスーパ
ーヒートされた蒸気と混合し、この蒸気とともに溶融し
た原料を減圧状態の噴霧室に噴霧して瞬時に冷却するこ
とにより、良好な微粉末を高収率で製造できる知見を得
て本発明を完成したものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の微粉末の製造方法は、加熱によって溶融された
原料とスーパーヒートされた噴霧液の蒸気とを混合する
工程と、この混合物を、前記蒸気の露点以上及び原料の
融点以下の温度に設定され、かつ減圧状態に保たれた噴
霧室内に噴霧する工程とを有しており、そのことにより
上記目的が達成される。前記スーパーヒートされた蒸気
を前記溶融した原料に吹き当て、該溶融原料を霧化する
ことにより、スーパーヒートされた蒸気と原料とを混合
しても良い。また、本発明の微粉末の製造方法は、加熱
によって溶融可能な原料を噴霧液にスラリー状に分散さ
せる工程と、この混合スラリーを加熱することにより、
噴霧液をスーパーヒートした蒸気とすると共に原料を溶
融して、この溶融原料とスーパーヒートされた蒸気とを
混合する工程と、この混合物を、前記蒸気の露点以上及
び原料の融点以下の温度に設定され、かつ減圧状態に保
たれた噴霧室内に噴霧する工程と、を有していても良い
、また、スーパーヒートされた蒸気により溶融した原料
を噴霧した所へ、液滴状の噴霧液を噴霧しても良い。
本発明の微粉末の製造装置は、スーパーヒートされた噴
霧液の蒸気の露点以上及び原料の融点以下の温度に設定
され、かつ減圧状態に保たれた噴霧室と、噴霧液をスー
パーヒートした蒸気とすると共に、この蒸気を前記噴霧
室内へ供給する噴霧液加熱供給装置と、加熱によって溶
融可能な原料を加熱溶融すると共に、この溶融原料を前
記スーパーヒートされた蒸気と混合し得る原料加熱供給
装置とを具備しており、そのことにより上記目的が達成
される。前記原料加熱供給装置は、前記噴霧液加熱供給
装置に接続され、原料加熱供給装置に設けたノズルの先
端部が噴霧液加熱供給装置に設けられた噴霧液流路にし
n設されていても良い。
(作用) 加熱溶融した原料とスーパーヒートされた噴霧液の蒸気
とを混合し、この混合物を減圧状態の噴霧室内に噴霧す
ると、圧力の急激な低下によりスーパーヒートされた蒸
気は噴霧室内で断熱膨張することなどにより、霧化され
た原料と蒸気との混合物は急激に冷却される。従って、
噴霧された原料は温度の低下によって瞬時に固化される
。また、スーパーヒートされた蒸気の熱容量は液体に比
べて小さいので、短時間で霧化された原料と蒸気との混
合物を冷却することができる。また、スーパーヒートさ
れた蒸気により溶融した原料を噴霧した所へ、液滴状の
噴霧液を噴霧することにより、さらに短時間でこの霧化
された原料と蒸気との混合物の温度を低下させることが
できる。
しかも、噴霧室内の温度は、蒸気の露点以上及び前記原
料の融点以下の温度に設定されているので、原料が噴霧
室の壁面に付着したり、噴霧室内で蒸気が凝縮して原料
に付着することがなく、乾燥した状態で固化した原料微
粉末が得られる。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
裏旌拠土 第1図には微粉末の製造装置の概略が示されている。
図中1は水、アセトン、ヘキサン等の揮発性液体(以下
噴霧液という)を加熱蒸発させてスーパービートされた
蒸気とし、この蒸気を後述する噴霧室4へ定量的に供給
する噴霧液加熱供給装置である。この噴霧液加熱供給装
置1は噴霧液をスーパーヒートされた状態にまで加熱可
能なジャケット等の加熱手段11と、スーパーヒートさ
れた噴霧液の蒸気を噴霧室4へ定量的に供給する供給管
12及び供給ポンプ(図示せず)等を備えている。この
噴霧液加熱供給装置11よ、具体的には長管状加熱器を
使用することができる。また図中2は原料を熔融させて
前記噴霧液加熱供給装置1の供給管12へ定量的に供給
する原料加熱供給装置であり、この原料加熱供給装置2
は、原料を加熱するためのジャケット等の原料加熱手段
21と、上記噴霧液の供給管12に溶融原料を導くため
の供給管22及び供給ポンプ(図示せず)等を備えてい
る。供給管22の先端部には、第2図(a)に示すよう
に、ノズル23が設けられ、このノズル23が供給管1
2内の噴霧液流路12aに臨設されている。なお、本発
明で使用し得る原料は加熱によって溶融可能な材料であ
れば限定するものではなく、例えば、半田等の低融点金
属、ポリマー及びこれらを含有する製品等が挙げられる
また、図中4は内部が減圧状態に保たれている噴霧室で
あり、噴霧室4はジャケット等の加熱手段により噴霧室
4の壁温が噴霧液の蒸気の露点以上で、且つ原料の融点
以下の所定温度に保たれている。この噴霧室4の下部に
は原料微粉末の取出装置5が接続され、噴霧室4内で噴
霧冷却されて得られた原料微粉末を適宜減圧状態の噴霧
室4から取り出すことができるようになっている。この
原料微粉末取出装置5としては、例えば、二重ダンパー
その他の公知の設備を使用することができる。また、前
記噴霧室4の上部には、噴霧室4内に噴射されたスーパ
ーヒートされた蒸気を凝縮回収する装置3及び噴霧室4
を減圧にするための真空ポンプ等の減圧装置6が接続さ
れている。これらの装置3及び6は、いずれも公知の設
備を使用することができる。
なお、上記噴霧室4の形状はサイクロン状として原料微
粉末とスーパーヒートされた蒸気との比重差を利用する
ことによって原料を蒸気から分離するようにしても良く
、バッグフィルター式として両者を分離するようにして
も良い。
次に、このようにして構成される微粉末製造装置を使用
して原料の微粉末を製造する方法を具体的に説明する。
噴霧液加熱供給装置1の供給管12の噴霧液流路12a
の内径を81に設定し、溶融原料の供給される原料加熱
供給装置2のノズル23の直径を0.5 mmに設定し
、噴霧液としてアセトンを用いた。このアセトンを噴霧
液加熱供給装置1によって190°Cのスーパーヒート
された蒸気とし、この蒸気を16kg/時間の供給速度
で噴霧室4へ供給した。一方、原料として融点175“
Cの錫鉛半田を用い、この半田を原料加熱供給装置2で
加熱溶融し、ノズル23先端より4kg/時間の供給速
度で噴霧液加熱供給装置1の供給管12内へ供給した。
噴霧室4は60torrの減圧状態に保ち、またそのジ
ャケットは10°Cの水で冷却した。なお、アセトンの
沸点は60torrで−2℃であるので、上記条件の噴
霧室4内でアセトンが凝縮することはない。
上記噴霧液加熱供給装置1の流路12a内に原料加熱供
給装置2のノズル23が臨んでいるので、噴霧液流路1
2a内を噴霧室4方向へ高速で流れるスーパーヒートさ
れたアセトン蒸気によって溶融半田は霧化され、この霧
化された原料が蒸気と混合される。そして、これらの混
合物が供給管12の流路12aの出口12bから噴霧室
4内へ噴霧されることにより、混合物の圧力が急激に低
下することになる。ここにおいて、アセトン蒸気の圧力
が急に低下することにより、アセトン蒸気が噴霧室4内
で断熱膨張ごとなどにより、これら混合物の温度は急激
に低下し、噴霧された原料はその融点以下に冷却されて
固化すると共に、蒸気は原料から分離される。また、噴
霧液流路12aの出口12bから混合物が噴霧室4内へ
噴霧される速度は、音速程度の高速になっているので、
霧化した溶融原料が固化して形成される原料微粉末は噴
霧室4内へ勢い良く分散されることになり、原料微粉末
同志が相互に凝集することもなく、数ミクロン程度の粒
径を有する原料微粉末が得られる。しかも、細い流路1
2aから混合物が噴射されるため、上記したように蒸気
は断熱膨張することなどにより混合物の温度が急激に低
下するので、原料の固化速度が非常に早く、原料が噴霧
室4の対壁面へ付着するのが減少される。
このようにして得られた原料微粉末は、1〜7ミクロン
の粒径のものを50%含有していた。
なお、ノズル23先端の構造は、第2図℃)に示すよう
に構成しても良い。この構成では、ノズル23先端をス
ーパーヒートされた蒸気の移動方向へ折り曲げると共に
、ノズル23先端を供給管12内に同芯状に配置したも
のである。
裏施桝l 第3図及び第4図は他の実施例の微粉末製造装置が示さ
れている。
この実施例では、噴霧液加熱供給装置1、原料加熱供給
装置2、噴霧室4、微粉末取出装置5、噴霧液蒸気の回
収装置3及び減圧装置6等は上記実施例1と同様に構成
されている。
この微粉末製造装置では、前記噴霧液加熱供給装置1の
供給管12の噴霧液流路12aから噴霧室4内へ噴霧さ
れる混合蒸気を急速に冷却するために、噴霧液を霧状に
噴霧混合する冷却装置7が配設されている。この冷却装
置7の供給管71の先端部にはノズル71aが設けられ
、該ノズル71aが噴霧液流路12aの出口12b近傍
位置に配置されている。
上記構成の装置によれば、噴霧液加熱供給装置1の流路
出口12bから噴霧室4内へ噴霧されるスーパーヒート
された蒸気及び溶融原料の微小滴に向かって、冷却袋M
7のノズル71aから噴霧液が霧状に噴霧されるために
、この液滴の蒸発によって混合物の蒸気の冷却速度をさ
らに早めることができる。従って、溶融原料が固化する
速度を一層早めて原料が噴霧室4の壁面に付着するのを
防止すると共に、相互に凝集するのを減少することがで
きる。
次に、この実施例の微粉末製造装置を使用して原料の微
粉末を製造する方法を具体的に説明する。
噴霧液加熱供給装置1の供給管12の流路12aの内径
を811n11に設定し、原料加熱供給装置2のノズル
23の直径を0.5閣に設定し、噴霧液としてアセトン
を用いた。このアセトンを噴霧液加熱供給装置1によっ
て190 ’Cのスーパーヒートされた蒸気とし、この
アセトン蒸気を16kg/時間の供給速度で噴霧室4へ
供給した。また、アセトンを冷却装置7のノズル71a
から2kg/時間の供給速度で噴霧室4に噴霧した。一
方、原料として融点175°Cの錫鉛半田を用い、この
半田を原料加熱供給装置2で加熱溶融し、ノズル23よ
り4kg/時間の供給速度で噴霧液加熱供給装置lの流
路12a内へ供給した。噴霧室4は60torrの減圧
状態に保ち、ジャケットに10″Cの水を通して噴霧室
4を冷却した。
なお、アセトンの沸点は60torrで一2°Cである
ので、このアセトンが噴霧室4内で凝縮することはない
上記噴霧液加熱供給装置1の供給管12の流路12aに
原料加熱供給装置2のノズル23が開口しているので、
上記実施例1と同様に噴霧液流路12a内を噴霧室4方
向へ高速で流れるスーパーヒートされたアセトン蒸気に
よって溶融半田は霧化され、スーパーヒートされたアセ
トン蒸気と混合される。
そして、この混合物が流路12aの出口12bから噴霧
室4内へ噴霧されると、急激に混合物の圧力が低下する
ので、上記したようにその蒸気が断熱膨張すること及び
冷却装置7のノズル71aから噴霧されたアセトン液滴
が蒸発して潜熱を奪うこと等により、温度が急に下がり
、原料の固化速度が早められる。
なお、噴霧するアセトンの量は、その蒸発によりアセト
ンのスーパーヒートされた蒸気の温度が噴霧室4でのア
セトンの沸点以上で、且つできるだけ低い温度となるよ
うに設定するのが良い。このようにすれば、アセトンが
噴霧室4内で凝縮することがないので、得られる原料微
粉末は実質的に乾燥したものとなる。このようにして得
られた原料微粉末は、1〜7ミクロンの粒径のものを7
5%含有していた。
夫崖貫主 第5図には本発明のさらに他の実施例が示されている。
この実施例では、噴霧室4、微粉末取出装置5、噴霧液
蒸気の回収装置3及び減圧装置6等は上記実施例1と同
様に構成されているが、噴霧液加熱供給装置1と原料加
熱供給装置2とが兼用されている。すなわち、粉末状の
原料が噴霧液にスラリー状となった状態で原料タンク8
内に収容され、この原料タンク8内の混合スラリーが加
熱供給装置9を介して噴霧室4へ定量的に供給されるよ
うに構成されている。この加熱供給袋W9によって噴霧
液はスーパーヒートされ、スーパーヒートされた噴霧液
の蒸気と、微少滴となった溶融原料とが混合され、そし
てこの混合物が供給管1oを介して噴霧室4へ供給され
るようになっている。供給管10の流路10aの出口1
0bは第6図に示すように、噴霧室4に開口しており、
上記実施例1と同様にスーパーヒートされた蒸気と溶融
原料の混合物が噴霧室4内へ噴霧されると、蒸気の断熱
膨張などにより液温か急速に下がり、溶融原料が急激に
固化することにより微粉末原料が得られる。
なお、この実施例において、供給管1oの流路10aの
出口10bから噴霧されるスーパーヒートされた蒸気を
冷却するために、第7図に示すように冷却装置7を設け
ても良い。さらに、加熱供給装置9としては、例えば、
日本特許筒1046699、第1203099、実用新
案第1222088に記載されているような長管状加熱
管を用いることもできる。
次に、この実施例の微粉末製造装置を使用して原料の微
粉末を製造する方法を具体的に説明する。
原料タンク8には融点175°Cの錫鉛半田粉末を20
%含有するアセトンスラリーを入れ、そのアセトンスラ
リーの噴霧室4への供給速度は20kg/時間とした。
加熱供給装置9は230″Cの飽和水蒸気で加熱できる
ように構成されており、この加熱供給装置9の供給管1
0の流路10aの内径は8IIII11に、長さは5m
に形成されている。噴霧室4は60torrの減圧拭上
に保たれ、そのジャケットはio’cの水で冷却されて
いる。なお、アセトンの沸点は60torrで一2℃で
あるので、アセトン蒸気が噴霧室4内で凝縮することは
ない。
この実施例においても、混合スラリー中のアセトンが加
熱供給装置9からの加熱によって蒸発し、さらにスーパ
ーヒートされるので、このスーパーヒートされたアセト
ン蒸気によって、半田が溶融されると共に、数ミクロン
の微滴状とされる。そして、供給管lOの流路出口10
bから混合物が噴霧室4内へ噴霧されると、上記したよ
うに蒸気が断熱膨張することなどにより噴霧室4内の温
度が急に低下するので、溶融原料は急速に固化するので
ある。
この実施例によって得られた原料微粉末は、1〜7ミク
ロンの粒径のものが40%含まれていた。なお、第7図
で示したように、アセトンを霧状に噴霧するノズル71
aを噴霧室4に設けて、混合物の蒸気を冷却した場合に
は、1〜7ミクロンの粒径の微粉末を70%含む原料微
粉末が得られた。
ル較■土 上記実施例1〜3において、スーパーヒートされた蒸気
の代わりに、飽和蒸気(例えば、20kg/Ca、21
4°Cの飽和水蒸気)を用い、かつ噴霧室4内を大気圧
とした状態で実験を行った。
この場合には、混合物の蒸気の圧力変動が小さいので、
混合物の蒸気が噴霧室4内に供給されてからの温度低下
が少ない。また、噴霧室4の壁温を100″C以下とす
ると、蒸気が凝縮してしまうので、噴霧室4の壁温を低
い温度にすることはできず、その結果噴霧室4内に噴霧
された溶融原料の大部分は粉末状に固化しないで噴霧室
4の壁面に付着し、目的とする原料微粉末は得られなか
った。
ル較開I 上記実施例1〜3において、スーパーヒートされた蒸気
の代わりに、加圧飽和液(例えば、20kg/d、21
4℃の水)を用いて実験を行った。この場合には、加圧
飽和液が噴霧室4内に入ると、一部蒸発し、その蒸発潜
熱により系の温度が大幅に低下するので、大部分の噴霧
液は液状のままで存在しており、この噴霧液が原料微粉
末に付着し、乾燥した原料微粉末は得られなかった。
なお、この様な加圧飽和液を作るためには第6図に示す
出口10bを極めて小径のノズルとし、ここに大きな圧
力損失をもたせる必要がある。
尖隻炭土 実施例1で用いた微粉末製造装置において、噴霧液加熱
供給装置1の供給管12の流路12aの内径を8ffl
I11に設定し、原料加熱供給装置2のノズル23の直
径を0.5 rmに設定し、噴霧液としてヘキサンを用
いた。このヘキサンを噴霧液加熱供給装置1によって1
80℃のスーパーヒートされたヘキサン蒸気とし、この
蒸気を16kg/時間の供給速度で噴霧室4へ供給した
。一方、原料として融点約150℃の低重合ポリプロピ
レン(商品名ハイマー550P ”)を用い、この低重
合ポリプロピレンを原料加熱供給装置2で加熱溶融し、
ノズル23先端より4kg/時間の供給速度で噴霧液加
熱供給装置1の流路12a内へ供給した。噴霧室4は4
Qtorrの減圧状態に保ち、またそのジャケットは1
0’Cの水で冷却した。
なお、ヘキサンの沸点は40 torrで−2,3°C
であるので、ヘキサン蒸気は噴霧室4内で凝縮すること
はない。
この実施例においても、噴霧室4内へ噴霧された原料は
急速に固化すると共に、ヘキサンのスーパーヒートされ
た蒸気の流速は、音速程度の高速となっているので、原
料は数ミクロンないし数十ミクロンの微粉末となる。し
かも、細い流路12aの出口12bから減圧状態となっ
た噴霧室4内へ噴射されるので、蒸気は断熱膨張するこ
となどにより温度が急速に低下するため、噴霧室4の内
壁面に溶融原料が付着することが減少される。
この実施例により得られた原料微粉末は、5〜30ミク
ロンの粒径のものを50%含有していた。
ス1七し一 実施例2で使用した微粉末製造装置において、噴霧液加
熱供給装置1の供給管12の流路12aの内径を8閣に
設定し、原料加熱供給袋W2のノズル23の直径を0.
5 tmに設定し、噴霧液として水を用いた。この水を
噴霧液加熱供給装置1によって180°Cのスーパーヒ
ートされた水蒸気とし、この水蒸気を16kg/時間の
供給速度で噴霧室4へ供給した。
一方、原料として軟化点(溶融物APHA) 150°
Cの低重合ポリプロピレン(商品名ビスコール550P
)を用い、この低重合ポリプロピレンを原料加熱供給装
置2で加熱溶融し、ノズル23先端より供給量4kg/
時間の供給速度で噴霧液加熱供給装置1の流路12a内
へ供給した。噴霧室4は40 torrの減圧状態に保
持し、さらに冷却装置7により水を0.3kg/時間の
割合で噴霧室4内に噴霧した。またそのジャケットは4
0″Cの水で冷却した。なお、水の沸点は40torr
で34°Cであるので、水は噴霧室4内で凝縮すること
はない。
この実施例においても、噴霧室4内へ噴霧された溶融原
料は急速に固化すると共に、スーパーヒートされた水蒸
気の出口12b付近での流速は、音速程度の高速となっ
ているので、噴霧室4内へ噴霧された原料は数ミクロン
ないし数十ミクロンの微粉末となる。しかも、細い流路
12aの出口12bから減圧状態となった噴霧室4内へ
噴射されるので、蒸気は断熱膨張すること及び噴霧され
た水が蒸発して潜熱を奪うことなどにより、温度が急速
に低下し、噴霧室4の内壁面に溶融原料が付着すること
が減少される。
この実施例により得られた原料微粉末は、5〜30ミク
ロンの粒径のものを75%含有していた。
実施±旦 実施例3で使用した微粉末製造装置において、原料タン
ク8には軟化点(溶融物Ar’HA) 150°Cの低
重合ポリプロピレン(商品名ビスコール550P )の
10%ヘキサンスラリーを入れ、その供給速度は10k
g/時間とした。加熱供給装置9は160°Cの飽和水
蒸気で加熱できるように構成されており、この加熱供給
装置9の供給管10の流路10aの内径は8Mに、長さ
は5mに形成されている。噴霧室4は60torrの減
圧状態に保持され、そのジャケットは10°Cの水で冷
却されている。なお、ヘキサンの沸点は60torrで
一2°Cであるので、ヘキサンが噴霧室4内で凝縮する
ことはない。
この実施例においても、噴霧室4内へ噴霧された溶融原
料は急速に固化すると共に、ヘキサンのスーパーヒート
された蒸気の出口付近での流速は、音速程度の高速とな
っているので、噴霧室4内へ噴霧された原料は数ミクロ
ンないし数十ミクロンの微粉末となる。しかも、細い流
路10aの出口10bから減圧状態となった噴霧室4内
へ噴射されるので、蒸気は断熱膨張すること及び冷却装
置7により噴霧されたヘキサンが蒸発して潜熱を奪うこ
となどにより、温度が急速に低下し、噴霧室4の内壁面
に溶融原料が付着することが減少される。
この実施例により得られた原料微粉末は、5〜30ミク
ロンの粒径のものを50%含有していた。
(発明の効果) このように、本発明によれば、加熱溶融した原料とスー
パーヒートされた蒸気とを混合し、この混合物を減圧状
態の噴霧室内に噴霧するようにしているので、スーパー
ヒートされた蒸気は噴霧室内で断熱膨張すること及び必
要により冷却装置7から噴霧された噴霧液が潜熱を奪う
ことなどのために、混合物の温度が急速に低下し、短時
間で混合物を冷却、固化することができる。また、噴霧
室内の温度は、蒸気の露点以上及び前記原料の融点以下
の温度に設定されているので、噴霧室内で噴霧液の蒸気
が凝縮することはなく、実質的に乾燥された原料微粉末
を得ることができる。従って、原料微粉末が噴霧室の内
壁面に付着したり、原料微粉末が相互に凝集することが
なく、粒径が数ミクロン程度の非常に粒径の小さい原料
微粉末を得ることができると共に、原料微粉末を清浄し
たり、乾燥する必要もなく、生産性を向上することがで
きる。また、減圧状態で微粉末化することにより、原料
は空気酸化を受けることはなく、酸化変質の少ない原料
微粉末が得られると共に、従来のように噴霧室内に高価
な不活性ガスを充填する必要もなく、生産コストを低減
することもできる。
4、 ゛  の   な督 第1図は本発明の微粉末製造装置の一実施例を示す概略
図、第2図(a)はその要部の概略図、第2図(b)は
ノズル先端の他の実施例の概略図、第3図は微粉末製造
装置の他の実施例の概略図、第4図はその要部の概略図
、第5図は微粉末製造装置のさらに他の実施例の概略図
、第6図はその要部の概略図、第7図は微粉末製造装置
のさらに他の天施例の要部の概略図である。
1−・・・噴霧液加熱供給装置、2・・・原料加熱供給
装置、4・・・噴霧室、5・・・微粉末取出装置、12
・・・供給管、12a・・・噴霧液流路、23・・・ノ
ズル。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、加熱によって溶融された原料とスーパーヒートされ
    た噴霧液の蒸気とを混合する工程と、この混合物を、前
    記蒸気の露点以上及び原料の融点以下の温度に設定され
    、かつ減圧状態に保たれた噴霧室内に噴霧する工程と、
    を有する微粉末の製造方法。 2、前記スーパーヒートされた蒸気を前記溶融した原料
    に吹き当て、該溶融原料を霧化することにより、スーパ
    ーヒートされた蒸気と原料とを混合する請求項1記載の
    微粉末の製造方法。 3、加熱によって溶融可能な原料を噴霧液にスラリー状
    に分散させる工程と、この混合スラリーを加熱すること
    により、噴霧液をスーパーヒートされた蒸気とすると共
    に原料を溶融させて、溶融原料とスーパーヒートされた
    蒸気とを混合する工程と、この混合物を、前記蒸気の露
    点以上及び原料の融点以下の温度に設定され、かつ減圧
    状態に保たれた噴霧室内に噴霧する工程と、を有する微
    粉末の製造方法。 4、スーパーヒートされた蒸気により溶融した原料を噴
    霧した所へ、液滴状の噴霧液を噴霧する請求項1乃至3
    のいずれかの項に記載の微粉末の製造方法。 5、スーパーヒートされた噴霧液の蒸気の露点以上及び
    原料の融点以下の温度に設定され、かつ減圧状態に保た
    れた噴霧室と、噴霧液をスーパーヒートした蒸気とする
    と共に、この蒸気を前記噴霧室内へ供給する噴霧液加熱
    供給装置と、加熱によって溶融可能な原料を加熱溶融す
    ると共に、この溶融原料を前記スーパーヒートされた蒸
    気と混合し得る原料加熱供給装置と、を具備する微粉末
    の製造装置。 6、前記原料加熱供給装置は、前記噴霧液加熱供給装置
    に接続され、原料加熱供給装置に設けたノズルの先端部
    が噴霧液加熱供給装置に設けられた噴霧液流路に臨設さ
    れている請求項5記載の微粉末の製造装置。
JP8867488A 1988-04-11 1988-04-11 微粉末の製造方法とその装置 Granted JPH01262938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8867488A JPH01262938A (ja) 1988-04-11 1988-04-11 微粉末の製造方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8867488A JPH01262938A (ja) 1988-04-11 1988-04-11 微粉末の製造方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01262938A true JPH01262938A (ja) 1989-10-19
JPH0423575B2 JPH0423575B2 (ja) 1992-04-22

Family

ID=13949371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8867488A Granted JPH01262938A (ja) 1988-04-11 1988-04-11 微粉末の製造方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01262938A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003512280A (ja) * 1999-10-15 2003-04-02 アプリカツイオ−ンス− ウント・テヒニックツエントルーム・フユール・エネルギーフエルフアーレンス− ウムウエルト− ウント・シユトレームングステヒニック 実質的に球状な粒子から形成される粉末を製造するための方法および装置
JP2004513759A (ja) * 2000-06-08 2004-05-13 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン ナノ粒子懸濁液の製造方法
JP2012130898A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Shibaura Mechatronics Corp 固体粒子の製造装置、固体粒子の製造方法及び塗布液
JPWO2013024669A1 (ja) * 2011-08-15 2015-03-05 国立大学法人山梨大学 熱可塑性ポリマー微粒子からなるマイクロビーズの製造手段
CN108971504A (zh) * 2018-08-10 2018-12-11 青岛云路先进材料技术有限公司 一种雾化制备金属粉末的方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003512280A (ja) * 1999-10-15 2003-04-02 アプリカツイオ−ンス− ウント・テヒニックツエントルーム・フユール・エネルギーフエルフアーレンス− ウムウエルト− ウント・シユトレームングステヒニック 実質的に球状な粒子から形成される粉末を製造するための方法および装置
JP2004513759A (ja) * 2000-06-08 2004-05-13 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン ナノ粒子懸濁液の製造方法
JP2012130898A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Shibaura Mechatronics Corp 固体粒子の製造装置、固体粒子の製造方法及び塗布液
JPWO2013024669A1 (ja) * 2011-08-15 2015-03-05 国立大学法人山梨大学 熱可塑性ポリマー微粒子からなるマイクロビーズの製造手段
CN108971504A (zh) * 2018-08-10 2018-12-11 青岛云路先进材料技术有限公司 一种雾化制备金属粉末的方法
WO2020029492A1 (zh) * 2018-08-10 2020-02-13 青岛云路先进材料技术股份有限公司 一种雾化制备金属粉末的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0423575B2 (ja) 1992-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5707419A (en) Method of production of metal and ceramic powders by plasma atomization
KR100302164B1 (ko) 피복분말의제조방법
CN106348306B (zh) 一种球形纳米二氧化硅的制备方法
JPH03505896A (ja) 原子化装置及び製法
JP2011098348A (ja) 微粒子の製造方法及び製造装置
CN105722803A (zh) 用于减少炉渣绒形成的干式粒化炉渣的方法和设备
JPH06508397A (ja) 噴霧結晶化によって調製された重合触媒用担体
EP0467221A2 (de) Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von kugelförmigen Teilchen aus flüssiger Phase
JPH01100211A (ja) 溶解した物質から粉末を製造する方法および装置
CN105252009A (zh) 一种微细球形钛粉末的制造方法
US5766521A (en) Process for obtaining cristallized pearls exhibiting the phenomenon of supercooling
JP2002508441A (ja) ガスを用いた融体微粒化による微粉の製造方法及び装置
AU2003206894B2 (en) Method for producing particle-shaped material
JPH01262938A (ja) 微粉末の製造方法とその装置
US4043717A (en) Sulphur granulator
CN206897343U (zh) 一种低塔喷雾冷却造粒装置
JP2003212572A (ja) 球状ガラス粉末の製造方法
US7093463B1 (en) Method and device for producing powders that consist of substantially spherical particles
US4220441A (en) Apparatus for making prills from melted substance
JPH10216575A (ja) 造粒装置及び造粒方法
JPS61279603A (ja) 低融点合金粒体の製造方法
JPS63266001A (ja) 複合球状粉末の製造方法
JP4230554B2 (ja) 球状粒子の製造方法
US2785049A (en) Production of metal oxides
JPS60500872A (ja) 超微細金属粉末を製造する方法