JPH01262194A - フォトクロミズムカード及びそのカードを用いたゲート通過システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、表示部が特定波長の光の吸収により発色性又
は消色性を呈するようにしたフォトクロミズムカードに
関する。

〈従来技術〉 遊園地または博覧会場等の入場に際し、料金を徴収する
場合において、従来は入場希望者が入場料金と引き換え
に発行される入場券を所持して入場し、その入場券は入
場と同時に半券が切り取られ回収されるか、パンチによ
る穴あけ若しくは日付やマークなどが印字される等によ
って入場した事実が確定される。

しかし、入場者が一旦入場してから、−時的に退場し再
入場を希望するような場合は、再入場時に一時退場者で
あるか否か判別することが必要であり、−時退場が悪用
されないように例えば、入場者の手元にある入場券にパ
ンチによる穴又はマーク等を印字するか、また入場者の
手など身の一部に不透明のスタンプ又は赤外線等により
発色するような透明のスタンプを押すことにより、再入
場時のチエツク手段としていた。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上述の如くの入場券に対してなされるパ
ンチ穴や印字等は不可逆的な手段であり、とくに−時退
場の印としてなされる場合には、数回の一時退場の繰り
返しにより入場券の表面は一時退場の印でいっばいにな
り、再入場時のチエツクに手間がかかり、さらに外観上
も良いとは言えない。

また、−時退場者の手など身体の一部にスタンプ等を押
す場合には、押される側の不快感や衣服がスタンプのイ
ンク等により汚れたり、しばらくスタンプがとれないな
どの不満があった。

本発明は以上の問題点を解決すべくなされたもので、そ
の目的とするところは、入場券等のカードの表示部に特
定の波長の光又はエネルギーを照射することにより可逆
的に発色及び消色する作用を施すことで、カードの状態
を光学的に判別可能とするフォトクロミズムカードを提
供することにある。

く課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成すべくなされた本発明は予めカード上
の一部或いは全面に文字又は絵柄等の表示データからな
る表示部を有機フォトクロミック物質を含有する印刷層
として形成してなるフォトクロミズムカードである。

そして前記フォトクロミズムカードはデータ表示部を紫
外線照射による発色性及び、熱又は可視光、赤外線の照
射による消色性を有するように、また波長の異なるレー
ザー光の照射により、発色性及び消色性を有するように
形成する。

さらに光又はエネルギー照射による発色性及び消色性を
有する前記データ表示部を形成した前記フォトクロミズ
ムカードと前記表示部への特定の波長の光又はエネルギ
ー照射手段と前記表示部を光学的に検知する検知手段か
ら構成されるゲート通過システムである。

く作用〉 上記のように特定の波長の光又はエネルギーを吸収し、
変色する有機フォトクロミック物質により表示部を形成
するため、特定の波長の光やエネルギーの照射により表
示データが可逆的に発色、消色する。これによりカード
の使用状態が光学的に６１　Ｌ’２されるとともにカー
ドの正当性が判別される。

〈実施例〉 以下図面の実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図は本発明におるフォトクロミズムカード平面図で
あり、カード（１）上に有機フォトクロミック物質によ
り表示データとして文字（２）からなる表示部（４）を
形成し、第２図は本発明における他実施例のフォトクロ
ミズムカード平面図であり、カード（１）上に有機フォ
トクロミック物質により表示データとしてバーコード（
３）からなる表示部（４）を形成したものである。

第１図及び第２図において（ａ）は表示部（４）の表示
データを消色した状態、伽）は表示部（４）の表示デー
タを発色した状態である。（５）は磁気記録部であり適
宜カードと組み合わせた使用が可能である。

本発明において、使用する有機フォトクロミック物質は
一般的に熱又は光の吸収による可逆的な変色現象（フォ
トクロミズム）即ち光互変異性化若しくは光互変変色す
る化学変化を起こすものである。

実施例１として、紫外線の照射により発色し、熱或いは
可視光、赤外光により消色する有機フォトクロミック物
質、例えばスピロピラン（無色）があり、（Ａ）式に示
すように紫外線を吸収することにより、ビラン環の一部
が開裂するヘテロリティック（Ｈｅｔｅｒｏｌｙｔｉｃ
）開裂を起こし、スピロ型からメロシアニン型へと光異
性化し、無色から有色へと色変化を起こす。

式 （無色） また、熱或いは可視光、赤外線等の長波長光を照射する
ことにより開裂した環の一部が再結合し、メロシアニン
型からスピロ型に回復し、スピロピランを可逆的に形成
するため無色となる。

この有機フォトクロミック物質をインキに含有させ、こ
のインクによりカード（１）上の表示部（４）の表示デ
ータを形成する。このカード（１）は紫外線をカード（
１）上の表示部（４）に照射することにより有機フォト
クロミック物質の光異性化による上記の反応（１）→（
Ｉｔ）を進め、無色から有色へと色変化から表示部（４
）の表示データを発色し、また熱或いは可視光、赤外光
をカード（１）上の表示部に照射することに、より再度
有機フォトクロミック物質の光異性化による上記の反応
（１）→（ＩＩ）を進め、有色から無色へと色変化から
表示部（４）の表示データが消色するように色変化に可
逆性を示す。

また、実施例２として、ある特定波長のレーザー光の照
射により発色し、先の波長とき異なる波長のレーザー光
の照射により消色する有機フォトクロミック物質を（Ｂ
）式に挙げる。

この物質は（Ｂ）式にあるようにレーザー光の照射によ
り、分子内の環状付加により　（１）→（Ｕ）の反応が
起こり、無色から有色へと色変化し、また先の波長とは
異なる波長のレーザー光を照射すると（ｎ）→（１）の
反応が起こり、環の一部が開裂し、有色から無色へと色
変化する。

この有機フォトクロミック物質をインキに含有させ、こ
のインクによってカード（１）上の表示部（４）の表示
データを形成する。このカード（１）はある特定波長の
レーザー光をカード（１）上の表示部（４）に照射する
ことにより有機フォクロミック物賞の光異性化による上
記の反応（１）→（Ｉｔ）を進め、無色から有色へと色
変化から表示部（４）の表示データが発色し、また先の
波長と異なる波長のレーザー光をカード（１）上の表示
部（４）に照射することにより再度有機フォトクロミッ
ク物質の光異性化による上記の反応（Ｉ［）→（１）を
進め、有色から無色への色変化から表示部（４）の表示
データが消色するように色変化に可逆性を示す。

以上挙げた有機フォトクロミンク物質以外にも同様のフ
ォトクロミズムを示す物質であればよく、さらに物質の
色変化についても発色・消色の色変化だけでなく、例え
ば赤→青といった色の変化であって可逆性を有する物質
であれば利用可能である。

第３図は前記フォトクロミズムカードに磁気記録部を組
み込んだゲート通過システムを表したチャートであり、
第１図に示す如（のフォトクロミズムカードを用いる。

入場時（ａ）にカードが投入され、カード上の表示部を
光学的検知手段（Ｓｌ）により表示データの消色を確認
し、磁気記録部（５）から磁気ヘッドにより磁気データ
を読み取り（Ｓ２）、所定の処理を加えた磁気データを
磁気記録部（５）に書き込み（Ｓ３）、光又はエネルギ
ー照射手段（Ｓ４）により表示部の表示データを発色さ
せ、カードを排出する。また退場時中）には、カードが
投入され、カード上の表示部が光学的検知手段（３１１
）により表示データの発色を確認し、磁気記録部から磁
気ヘッドにより磁気データを読み取り（Ｓ１２）　、Ｌ
Ｈ気データ内容確認後、所定の処理を加えた磁気データ
を磁気記録部（５）に書き込み（Ｓ１３）　、光又はエ
ネルギー照射手段（Ｓ１４）により表示部の表示データ
を消色しカードを排出する。

上述のカード通過システムはフォトクロミズムを偽造改
ざん防止手段としてもよく、とくに入場時のカード投入
と同時に表示データを発色させ、真偽判別を行なった場
合、好ましくはバーコードなど情報を有する表示データ
とすれば、その精度は極めて高くなり、定期券、回数券
、プリペイドカード等に応用する場合もその安全性はが
なり高いものとなる。

さらに表示データを発色表示するため視覚的にもカード
の使用状態が判別でき、先に課題として挙げた一時退場
のチエツクには有用である。

また、表示データ以外を有機フォトクロミンク物質によ
り形成し、周囲の発色により、表示データを浮き出させ
る構図としてもよい。

〈効果〉 以上の如（本発明によれば、カードの表示部に特定波長
の光或いはエネルギーを照射することによる表示部の表
示データの発色又は消色からカードの使用状態が視覚を
含めて光学的に容易に確認でき、且つ色変化が可逆的な
ことから繰り返しての使用が可能である。さらに通常は
透明無色で識別不能であるため偽造改ざん防止に極めて
高い効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のフォトクロミズムカードの平面図であ
り、（ａ）は発色時、［有］）は消色時の表示部の状態
を表示したもので、第２図は本発明の他実施例のフォト
クロミズムカードの平面図であり、（ａ）は発色時、（
ｂ）は消色時の表示部の状態を表したものであり、第３
図はフォトクロミズムカードに磁気記録部を組み込んだ
ゲート通過システムで、（ａ）は入場時、０）は退場時
のシステムの流れを表したチャートである。 ■、・・・フォトクロミズムカード λ・・・表示データ（文字） ３、・・・表示データ（バーコード） ４、・・・表示部 ５、・・・磁気記録部 特　　許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鈴木和夫 （ａ）　　　　　　　　　　　　　（ｔ））第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）予めカード上の一部或いは全面に、文字または絵柄
   等の表示データからなる表示部を有機フォトクロミック
   物質を含有するインキにより形成せしめることを特徴と
   するフォトクロミズムカード。 ２）紫外線の照射による発色性及び、熱又は可視光、赤
   外線の照射による消色性を有する前記表示部が形成され
   る特許請求の範囲第１項記載のフォトクロミズムカード
   。 ３）波長の異なるレーザー光の照射による発色性及び消
   色性を有する前記表示部が形成される特許請求の範囲第
   １項記載のフォトクロミズムカード。 ４）光又はエネルギー照射による発色性及び消色性を有
   する前記表示部が形成されてなる前記フォトクロミズム
   カードと、前記表示部への特定の波長の光又はエネルギ
   ーの照射手段と、前記表示部を光学的に検知する検知手
   段から構成されるゲート通過システム。