JPH01260459A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH01260459A
JPH01260459A JP63088049A JP8804988A JPH01260459A JP H01260459 A JPH01260459 A JP H01260459A JP 63088049 A JP63088049 A JP 63088049A JP 8804988 A JP8804988 A JP 8804988A JP H01260459 A JPH01260459 A JP H01260459A
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JP
Japan
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toner
acid
heat roller
surface layer
image
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JP63088049A
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English (en)
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Masafumi Uchida
雅文 内田
Jiro Takahashi
高橋 次朗
Hiroyuki Takagiwa
高際 裕幸
Akitoshi Matsubara
昭年 松原
Toshiko Yajima
矢島 俊子
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08742Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • G03G9/08755Polyesters

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子写真法、静電記録法、静電印刷法
等において適用される画像形成方法に関する。
〔技術の背景〕
現在において、ある画像情報から可視画像を形成する方
法として、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等のよ
うに静電潜像を経由する方法が広く利用されている。
例えば電子写真法においては、光導電性材料よりなる感
光層を有してなる静電潜像担持体く以下「感光体」とも
いう。)に−様な静電荷が付与された後、像露光により
当該感光体表面に原稿に対応した静電潜像が形成され、
この静電潜像が現像領域において現像剤担持体に担持さ
れた現像剤により現像されてトナー像が形成される。こ
のトナー像は紙等の記録材に転写された後、加熱、加圧
等の手段により定着されて複写画像が形成される。
一方、転写工程後の感光体は、除電され1次いで転写さ
れずに感光体上に残留したトナーがりIJ +ニングさ
れたうえ次の複写画像の形成に供される。
しかして、トナー像の定着工程においては、熱効率が高
くて高速定着が可能であることから、特に熱ローラを用
いた熱ローラ定着法を好ましく適用することができる。
斯かる熱ローラ定着法においては、熱ローラの表面がト
ナー像に直接接触して定着が行われるため、耐オフセッ
ト性に優れていることが基本的に必要とされる。
〔従来の技術〕
従来、トナー像の耐オフセット性の向上を図ることを目
的として、下記の技術が提案されている。
■トナーの結着樹脂としてビスフェノール系ジオール成
分を用いて合成されたポリエステルを用い、380℃で
の溶融粘度が10目〜1(1);3ρoiseのポリ四
フッ化エチレン(PTFE)よりなる表層を有するQロ
ーラによってトナー像を定着する技術(特開昭62−7
8569号公報参照)。
■トナーの結着樹脂としてビスフェノール系ジオール成
分を用いて合成されたポリエステルを用い、鉛筆硬度が
88以上である四フッ化エチレン・パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共1体(P F A)よりなる表層を
有する熱ローラによってトナー像を定着する技術(特開
昭61−62056号。
同61−62057号公報参照)。
■トナーの結着樹脂として脂肪族ジオール成分を用いて
合成されたポリエステルを用い、380℃での溶融粘度
が10”〜1(l13poiseのポリ四フン化エチレ
ン(PTFE)よりなる表層を有する熱ローラによって
トナー像を定着する技術(特開昭62−78569号公
報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記技術では以下の問題点がある。
(1)上記技術■では、熱ローラの表層を形成する樹脂
の溶融粘度が高いため焼成加工工程においてピンホール
が発生しやすく、このため多数回にわたり定着工程を繰
り返すと当該ピンホールに、例えばシリコーンオイル、
離型剤、溶融した結着樹脂等が浸透し、この浸透物質が
加熱、冷却を繰り返して受けることにより、熱ローラの
表層が剥離されて耐久性が低下する問題点がある。
(2)上記技術■および■では、ビスフェノール系ジオ
ール成分によりポリエステルが硬質となり、そのため熱
ローラによる熱定着時のトナーの溶融粘度が大きくて定
着強度が不十分となる問題点がある。
(3)上記技術■では、熱ローラの表層にピンホールが
発生しやすいうえ、脂肪族ジオール成分によりポリエス
テルが軟質化されるので、当該ピンホールへの溶融結着
樹脂の浸透が増大し、その結果浸透物質に起因して表層
の早期剥離が発生して耐久性が著しく低下する問題点が
ある。
本発明は以上の如き事情に基づいてなされたものであっ
て、その目的は、熱ローラの表層の早期損傷を伴わずに
、十分な強度で加熱定着を達成することができる画像形
成方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、トナー像を熱ロー
ラにより加熱定着する工程を含む画像形成方法において
、熱ローラの表層が、380℃での溶融粘度が108 
poise以下のフッ素系樹脂(以下「特定のフッ素系
樹脂」ともいう。)よりなり、トナーが下記成分(1)
〜(3)を含む単量体組成物を縮重合反応させて得られ
るポリエステル(以下「特定のポリエステル」ともいう
。)を結着樹脂として含有してなることを特徴とする。
成分(1);3価以上の多価単量体 成分(2);芳香族ジカルボン酸 成分(3);脂肪族ジオール 特に、成分(1)における3価以上の多価単量体がベン
ゼントリカルボン酸類であることが好ましい。
また、ポリエステルにおける酸価(AV)に対する水酸
基価(OHV)の比OHV/AVの値が1.0〜5.0
であることが好ましい。
そして、フッ素系樹脂が四フッ化エチレン・/−、N−
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)ま
たは四フッ化エチレン・六フ・ノ化プロピレン共重合体
(F E P)であることが好ましい。
〔作用〕
熱ローラの表層が溶融粘度の低い上記特定のフッ素系l
S1脂により形成されるので、焼成工程時の溶融樹脂の
流れ性がよく、当該表層におけるピンホールの発生を十
分に防止することができる。従って、ピンホールを発生
しやすいフッ素系樹脂よりなる表層を有する熱ローラと
組合せて使用することがきわめて困難であった比較的軟
質な上記特定のポリエステルをトナーの結着樹脂として
用いることが可能となった。その結果、両者の組合せに
よってはじめて十分な定着強度の加熱定着の達成を図り
ながらピンホールに起因する熱ローラ表層の早期損傷の
ない画像形成方法を提供することができる。
すなわち、トナーの結着樹脂として用いる上記特定のポ
リエステルは、3価以上の多価単量体、芳香族ジカルボ
ン酸、脂肪族ジオールを含む単量体組成物を縮重合反応
させて得られるポリエステルであるため、特に脂肪族ジ
オール成分により当該ポリエステルにおける分子鎖のフ
レキシビリティが良好となる。従って、熱ローラ定着時
においてはトナーが比較的低温で容易に溶融ししかも溶
融トナーの転写紙のm椎間への浸透性が高いために定着
強度が十分となる。
また、3価以上の多価単量体成分により溶融トナーの粘
弾性が好適な範囲となるうえ、熱ローラの表層の優れた
離型性により、オフセット現象による画像汚れあるいは
ローラ汚れを伴わずに良好な定着画像を形成することが
できる。
〔発胡の具体的構成〕
以下、本発明の構成を具体的に説明する。
〔1〕 トナー トナーは、前記成分(1)〜(3)を含む単量体組成物
を縮重合反応させて得られるポリエステルを結着樹脂と
して含有してなるものである。
前記成分■の3価以上の多価単量体としては、3価以上
の多価カルボン酸および/または3価以上の多価アルコ
ールを挙げることができる。
前記成分■である3価以上の多価カルボン酸としては、
例えば1,2.4−ベンゼントリカルボン酸、1. 3
. 5−ベンゼントリカルボン酸、1゜2.4−シクロ
ヘキサントリカルボン酸、2.5゜7−ナフタレントリ
カルボン酸、1.2.4−ナフタレントリカルボン酸、
1,2.4−ブタントリカルボン酸、1,2.5−ヘキ
サントリカルボン酸、1.3−ジカルボキシル−2−メ
チル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチ
レンカルボキシ)メタン、1,2,7.8−オクタンテ
トラカルボン酸、エンポール三量体酸、これらの酸の無
水物またはエステル等を挙げることができる。
前記成分■である3価以上の多価アルコールとしては、
例えばソルビトール、1,2,3.6−ヘキサンテトロ
ール、1.4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、シ
ョL  1,2.4−ブタントリオール、1,2.5−
ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパ
ントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオ
ール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン
、1,3.5−)リヒドロキシメチルベンゼン等を挙げ
ることができる。
これらの3価以上の多価単量体のうち、特にベンゼント
リカルボン酸、これらの酸の無水物またはエステル等の
ベンゼントリカルボン酸類が好ましい。すなわち、ベン
ゼントリカルボン酸類を用いることによりトナーに安定
した摩擦帯電性を付与することができ、またトナーの定
着性、耐ホツトオフセット性、耐久性がさらに向上する
3価以上の多価単量体の配合割合は、単量体組成物全体
の1〜30モル%が好ましい。当該配合割合が過小のと
きにはトナーの耐ホツトオフセット性が悪化し、また耐
久性が悪化する。一方、当該配合割合が過大のときには
トナーの定着性が悪化する。
前記成分■の芳香族ジカルボン酸としては、例えばフタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、これらの酸の無水
物またはエステル等を挙げることができる。
以上の芳香族ジカルボン酸と共にその他のジカルボン酸
を併用してもよい。斯かるその他のジカルボン酸として
は、例えばマレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シト
ラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セパチン酸、マ
ロン酸、またはこれらの酸の無水物もしくは低級アルキ
ルエステル、リルイン酸の二量体、n−ドデセニルコハ
ク酸、n−ドデシルコハク酸等のアルケニルコハク酸も
しくはアルキルコハク酸またはこれらの酸の無水物もし
くはエステノペその他の2官能の有機酸単量体を挙げる
ことができる。斯かるその他のジカルボン酸の配合割合
は、ジカルボン酸全体の30モル%以下が好ましい。当
該その他のジカルボン酸の配合割合が過大のときには前
記特定のポリエステルのガラス転移点が低下してトナー
の粉体としての保存性が低下する。
前記成分■の脂肪族ジオールとしては、例えばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレング
リコール等のポリエチレンクリコーノペ 1.2−−7
’ロピレングリコール、1゜3−プロピレングリコーノ
ペジプロピレングリコール、トリエチレングリコーノペ
 1.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1.4−ブチンジオール、1.5−ペンタンジオーノベ
 1゜6−ヘキサンジオール等のジオール類等を挙げる
ことができる。脂肪族ジオールの中でも、炭素数が2〜
10の脂肪族ジオールが特に好ましい。炭素数が過小の
ときには耐湿性が悪く、一方炭素数が過大のときにはガ
ラス転移点が低下し高温高湿下の流動性が低下し、また
トナーの粉体としての保存性が低下する。
以上の脂肪族ジオールと共にその他のジオールを併用し
てもよい。斯かるその他のジオールとしては、例えば1
.4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビス
フェノールA1水素添加ヒスフエノールA1ポリオキシ
エチレン化ビスフエノールA1ポリオキシプロピレン化
ビスフエノールA等のエーテル化ビスフェノール等、そ
の他の2官能のアルコール単量体を挙げることができる
斯かるその他のジオールの配合割合は、ジオール全体の
30モル%以下が好ましい。当該その他のジオールの配
合割合が過大のときには定着性が低下する。
前記特定のポリエステルとしては、さらに、酸価(AV
)に対する水酸基価(OHV)の比OHV/AVの値が
1.0〜5.0であるものが好ましく、特に、1.2〜
3.0のものが好ましい。斯かる比○HV/AVの値が
過小のときには耐オフセット性が低下し、一方、当該比
OHV/A Vの値が過大のときには高温高湿下での定
着性が低下する。
ここで、酸価(AV)とは、試料1g中に含まれる酸を
中和するために必要な水酸化カリウムのミリグラム数を
いう。また、水酸基価(OHV)とは、基準油脂分析試
験法(日本油脂化学協金輪)に従って試料1gをアセチ
ル化するときに水酸基と結合した酢酸を中和するために
必要な水酸化カリウムのミリグラム数をいう。
さらに、前記特定のポリエステルの軟化点Tspは、9
0〜170℃が好ましく、さらに100〜160℃が好
ましい。斯かる軟化点Tspが過小のときにはトナーの
保存性、耐オフセット性が低下し、一方、当該軟化点T
spが過大のときには定着性が悪化する。
ここで、軟化点Tspとは、高化式フローテスターrC
FT−500型」 (島原製作所製)を用いて、測定条
件を、荷重20kg/cm” 、ノズルの直径1m1T
l、ノズルの長さ1mm、予備加熱80℃で10分間、
昇温速度6℃/分とし、サンプル量1cm’(真性比重
×1am’で表される重量)として測定記録したとき、
フローテスターのプランジャー降下量−温度曲線(軟化
流動曲線)におけるS字曲線の高さをhとするとき、h
/2のときの温度をいう。
また、前記特定のポリエステルのガラス転移点Tgは、
50〜70℃が好ましい。斯かるガラス転移点Tgが過
小のときにはトナーの保存性、耐ホツトオフセット性が
悪化し、一方、当該ガラス転移点Tgが過大のときには
定着性が悪化する。
ここで、ガラス転移点Tgとは、示差走査熱l計「低温
DSCJ  (理学電気社製)を用い、昇温速度10℃
/分で測定した際に、ガラス転移領域におけるDSCサ
ーモグラムのガラス転移点以下のベースラインの延長線
と、ピークの立上がり部分からピークの頂点までの間で
の最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点と
定めたときの値をいう。
トナーは、基本的には、上記の特定のポリエステルから
なる結着樹脂中に、例えば着色剤、離型剤、荷電制御剤
等の添加剤が分数含有されてなる粒子からなる。
トナーの平均粒径(重量)は、良好な薄層の現像剤層を
形成して解像度、階調性、画質の向上を図る観点から、
20JJ1以下が好ましく、特に1〜15μ肩が好まし
い。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、ニグロシン
染料(C,1,Nα50415B) 、アニリンブルー
 (C91,Nn50405)、カルコオイルブルー 
(C,1,NCLazoic Blue3) 、クロム
イエT’ −(C,1,No、14090)、ウルトラ
マリンブルー(C,1,Nα77103) 、デュポン
オイルレット(C,1,Nα26105)、−1−ノリ
ンイエロー(C,I、Nα47005) 、メチレンブ
ルークロライド(C,f、 Nα52(1);5)、フ
タロシアニンブルー (C,1,k74160)、マラ
カイトグリーンオフサレート (C8I。
Na、 42000) 、577’ブラー/ り(C,
1,tJα77266)、ローズベンガル(C,I、 
Nα45435) 、これらの混合物、その他を用いる
ことができる。着色剤の配合割合は、結着樹脂100重
量部に対して1〜20重量部が好ましい。
離型剤は、トナーの耐ホツトオフセット性、定着性を向
上させる目的で含有されるものである。
斯かる離型剤としては、例えばポリオレフィン、脂肪酸
金属塩、脂肪酸エステル、部分ケン化脂肪酸エステル、
高級脂肪酸、高級アルコール、流動または固形のパラフ
ィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコールエス
テル、シリコーンフェス、脂肪族フロロカーボン、これ
らの混合物等を用いることができる。
前記ポリオレフィンとしては、例えばポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリブテン等の樹脂であって、例えばJ
IS K2531−1960に規定される適法により測
定したときの軟化点が80〜180℃のものが好ましく
、特に100〜160℃のものが好ましい。
前記脂肪酸金属塩としては、例えばマレイン酸と、亜鉛
、マグネシウム、カルシウム等との金属塩ニステアリン
酸と、亜鉛、カドミウム、バリウム、鉛、鉄、ニッケノ
ペコバルト、銅、アルミニウム、マグネシウム等との金
属塩;二塩基性ステアリン酸鉛;オレイン酸と、亜鉛、
マグネシウム、鉄、コバルト、銅、鉛、カルシウム等と
の金属塩;バルミチン酸と、アルミニウム、カルシウム
等との金属塩;カプリル酸鉛;カプロン酸鉛;リノール
酸と、亜鉛、コバルト等との金属塩:リシノール酸カル
シウム;リシルイン酸と、亜鉛、カドミウム等との金属
塩;これらの混合物等を用いることができる。
前記脂肪酸エステルとしては、例えばマレイン酸エチル
エステル、マレイン酸フチルエステル、ステアリン酸メ
チルエステル、ステアリン酸プチルエステノペパルミチ
ン酸セチルエステノペモンクン酸エチレングリコールエ
ステル等を用いることができる。
前記部分ケン化脂肪酸エステルとしては、例えばモンク
ン酸エステルのカルシウム部分ケン化物等を用いること
ができる。
前記高級脂肪酸としては、例えばドデカン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキン酸、ベヘ
ン酸、リグノセリン酸、セラコレイン酸、これらの混合
物等を用いることができる。
前記高級アルコールとしては、例えばドデンルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、バル
ミチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルア
ルコール、ベヘニルアルコール等を用いることができる
前記パラフィンワックスとしては、例えば天然パラフィ
ン、マイクロワックス、合成パラフィン、塩素化炭化水
素等を用いることができる。
前記アミド系ワックスとしては、例えばステアリン酸ア
ミド、オレイン酸アミド、バルミチン酸アミド、ラウリ
ル酸アミド、ベヘニン酸アミド、メチレンビスステアロ
アミド、エチレンビスステアロアミド等を用いることが
できる。
前記多価アルコールエステルとしては、例えばグリセリ
ンステアレート、グリセリンリシルレート、グリセリン
モノベヘネート、ソルビタンモノステアレート、プロピ
レングリコールモノステアレート、ソルビタントリオレ
ート等を用いることができる。
前記シリコーンフェスとしては、例えばメチルシリコー
ンフェス、フェニルシリコーンフェス等を用いることが
できる。
前記脂肪族フロロカーボンとしては、例えば四フッ化エ
チレン、六フッ化プロピレンの低重合化合物、あるいは
特開昭53−124428号公報に記載された含フツ素
界面活性剤等を用いることができる。
以上の離型剤において、JIS K2235−1980
に規定される針入度が4以下のものが好ましい。針入度
が過大のときには、キャリア、感光体、あるいは現像剤
担持体表面が当該離型剤によりフィルミングされて汚染
されるいわゆるフィルミング現象が発生し、現像剤の耐
久性が悪化する。
また、離型剤の融点は60〜160℃が好ましい。
当該融点が過大のときには耐ホツトオフセット性が悪化
しやすく、一方過小のときにはトナーの保存性が悪化し
やすい。
斯かる離型剤の配合割合は、結着樹脂100重叫邪に対
して1〜20重潰部が好ましい。離型剤の配合割合が過
小のときにはトナーの耐ホツトオフセット性が低下しや
す(、一方過大のときにはトナーの流動性が低下しやす
い。
荷電制御剤として、負帯電性のものとしては、例えば特
開昭57−141452号公報、特開昭58−7645
号公報、特開昭58−111049号公報、特開昭58
−185653号公報、特開昭57−167033号公
報、特公昭44−6397号公報等に開示されている2
:1型含金属アゾ染料;例えば特開昭57−10494
0号公報、特開昭57−111541号公報、特開昭5
7−124357号公報、特開昭53−127726号
公報等に開示されている芳香族オキシカルボン酸、芳香
族グイカルボン酸の金属錯体;例えば特開昭52−45
931号公報に開示されている銅フタロシアニン染料の
スルホニルアミン誘導体あるいは銅フタロシアニンのス
ルホンアミド誘導体染料、銅フタロシアニンのスルホン
アミドおよびスルホン酸またはスルホン酸塩誘導体染料
;等を用いることができる。また、正帯電性のものとし
ては、例えば特開昭49−51951号公報、特開昭5
2−1(1);41号公報等に開示されている第4級ア
ンモニウム化合物;例えば特開昭56−11461号公
報、特開昭54−158932号公報、米国特許第42
54205号明細書等に開示されているアルキルピリジ
ニウム化合物、アルキルピコリニウム化合物;例、tば
ニグロシンSO、ニグロシンEx等のニグロシン系染料
;例えば特公昭49−80320号公報に開示されてい
る付加縮合体等を用いることができる。
磁性トナーを構成する場合には、結着樹脂中にさらに磁
性体が分散含有される。斯かる磁性体としては、磁場に
よってその方向に強く磁化する物質、例えばフェライト
、マグネタイトをはじめとして鉄、ニッケル、コバルト
等の強磁性を示す金属、あるいはこれらの金属を含む合
金または化合物、強磁性元素を含まないが適当に熱処理
することによって強磁性を示すようになる合金、例えば
マンガン−銅−アルミニウムもしくはマンガン−銅−錫
等のホイスラー合金とよばれる種類の合金または二酸化
クロム等を挙げることができる。斯かる磁性体の含有割
合は、通常、トナーの20〜70重量%が好ましい。
また、トナーには、無機微粒子、脂肪酸金属塩あるいは
有機微粒子等の外部添加剤を添加することが好ましい。
無機微粒子は特にトナーの流動性を高める効果を発揮す
る。斯かる無機微粒子としては、その−次位子(個々の
単位粒子に分離した状態の粒子)の平均径が5層μ〜2
μ肩のものが好ましく、特に5屑β〜50屑Iのものが
好ましい。また、無機微粒子のBET法による比表面積
は20〜500 m2/gが好ましく、特に50〜30
0m”/gが好ましい。また、無機微粒子のpHは6以
下が好ましい。無機微粒子の配合割合はトナー全体の0
.(1);〜5重量%が好ましく、特に0.1〜2.0
重量%が好ましい。
無機微粒子の構成材料としては、例えばシリカ、アルミ
ナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシ
ウム 、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム
、酸化亜鉛、珪砂、クレー、雲母、珪石灰、珪藻土、酸
化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン
、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム
、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケ
イ素等を挙げることができる。
これらのうち特にシリカ微粒子が好ましい。このシリカ
微粒子は、下記の如き結合構造を有する微粒子であり、
特に乾式法で製造されたものが好ましい。
I また、シリカ微粒子としては、無水二酸化ケイ素のほか
、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリ
ウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸亜鉛等の形態であっ
てもよく、特に5102を85重量%以上含むものが好
ましい。
斯かるシリカ微粒子の市販品としては種々のものがある
が、特に高湿の環境条件下においてもトナーの摩擦帯電
性を阻害せず環境依存性の小さい現像剤を得ることがで
きる観点から、表面に疎水基を有するシリカ微粒子が好
ましい。斯かる疎水基としては例えばメチル基、エチル
基等のアルキル基、メトシキ基等のアルコキシ基が好ま
しい。
斯かる疎水基を有するシリカ微粒子の市販品としては、
例えば[アエロジルR−972J 、「アエロジルR−
974J、「アエロジルR−805J、「アエロジルR
−976J(以上、日本アエロジル社製)等を挙げるこ
とができる。
また、例えばシラン系カップリング剤、チタン系カップ
リング剤、シリコーンオイル、側鎖にアミンを有するシ
リコーンオイル等により表面処理されたシリカ微粒子も
、トナーの摩擦帯電性の安定化の観点から好ましく用い
ることができる。
脂肪酸金属塩としては、例えばマレイン酸と、1)、マ
グネシウム、カルシウム等との金属塩;ステアリン酸と
、亜鉛、カドミウム、バリウム、鉛、鉄、ニッケル、コ
バルト、銅、アルミニウム、マグネシウム等との金属塩
;二塩基性ステアリン酸鉛;オレイン酸と、亜鉛、マグ
ネシウム、鉄、コバルト、銅、鉛、カルシウム等との金
属塩;バルミチン酸と、アルミニウム、カルシウム等と
の金属塩;カプリル酸鉛:カブロン酸鉛;リノール酸と
、亜鉛、コバルト等との金属塩;リシノール酸カルシウ
ム;リシルイン酸と、亜鉛、カドミウム等との金属塩;
これらの混合物等を用いることができる。
これらの脂肪酸金属塩は、熱ローラ上において薄い被膜
を形成するとともに、ピンホール等のわずかな傷に優先
的に入り込み、トナー成分等の付着を防止し、もって熱
ローラ汚れを抑制する効果を有する。
斯かる脂肪酸金属塩の配合割合は、トナー全体の0.0
(1);〜5重量%、特に0.(1);〜1重量%が好
ましい。
本発明においては、キャリアを用いずに磁性トナーによ
り構成された一成分系現像剤、またはキャリアとトナー
とにより構成された二成分系現像剤のいずれをも用いる
ことができる。
〔2〕キヤリア 二成分系現像剤を構成するキャリアとしては、■磁性体
粒子そのものよりなるキャリア、■磁性体粒子の表面を
樹脂により被覆してなる樹脂被覆キャリア、■樹脂粒子
中に磁性体微粒子が分散含有されてなる磁性体分散型キ
ャリア等の種々のキャリアを用いることができる。
キャリアの平均粒径は、特に限定されないが、例えば2
0〜150μ屑程度である。
キャリアの磁性体材料としては、磁場によってその方向
に強く磁化する物質、例えばフェライト、マグネタイト
をはじめとして鉄、ニッケル、コバルト等の強磁性を示
す金属、あるいはこれらの金属を含む合金または化合物
、強磁性元素を含まないが適当に熱処理することによっ
て強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−
アルミニウムもしくはマンガン−銅−錫等のホイスラー
合金とよばれる種類の合金または二酸化クロム等を挙げ
ることができる。
なお、フェライトとは、ここでは鉄を含有する磁性酸化
物を総称しており、MO・Fe、O,(Mは2価の金属
)の化学式で示されるスピネル型フェライトに限定され
ない。フェライトは含有金属成分の組成を変えることに
より種々の磁気特性が得られるために所望のキャリアを
容易に得ることができる。また、フェライト粉は酸化物
であるため、その比重が鉄粉やニッケル粉等の金属粉よ
り小さくて軽量であるから、トナーとの混合、撹拌が容
易になり、現像剤中におけるトナー濃度の均一化、また
トナーの帯電量の適正化を図るうえで好適である。しか
も、フェライト粉は、その固有抵抗が108〜10′2
Ω・Cmト、鉄粉、ニッケル粉、コバルト粉等に比べて
大きいため、樹脂被覆キャリアとする場合においてキャ
リア表面の樹脂絶縁層の膜厚を0.5μ盾程度の薄膜と
しても、現像領域に高いバイアス電圧を印加する現像手
段に好適な絶縁性キャリアを得ることが可能である。
樹脂被覆キャリアあるいは磁性体分散型キャリアを製造
する場合に使用可能な樹脂としては、特に限定されるも
のではないが、例えばスチレン系樹脂、アクリル系樹脂
、スチレン・アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、エチル系
樹脂、ロジン変成樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂等の樹脂を挙げることができる。このうち特にスチ
レン・アクリル系樹脂が好ましい。これらの樹脂は単独
で用いてもよいし、あるいは2種以上のものを組合わせ
て用いてもよい。
スチレン・アクリル系樹脂は、スチレン系単量体と、ア
クリル酸またはそのエステル単量体および/またはメタ
クリル酸またはそのエステル単量体を含む車中体成分と
を共重合して得られる樹脂である。
スチレン・アクリル系樹脂を被覆用樹脂として用いる場
合には、特にスチレン系単量体と、アクリル酸エステル
単量体および/またはメタクリル酸エステル単量体との
共重合体が好ましい。スチレン系jl1体成分は樹脂を
硬くシトナーとの効率的な摩擦帯電を可能にし、一方ア
クリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル単量体成
分は樹脂を強靭にする効果を有し、これらの相乗効果に
より被覆層が硬くて強靭なものとなり耐久性の良好な樹
脂被覆キャリアが得られる。
〔3〕現像工程 上記の如き特定のポリエステルを結着樹脂として含イし
てなるトナーを含む一成分系現像剤もしくは二成分系現
像剤を用いて、感光体上の静電潜像を現像する。
現像手段は特に限定されない。例えば接触型磁気ブラシ
現像方法、非接触型磁気ブラシ現像方法等の現像手段を
適用することができる。また、必要に応じて現像領域に
振動電界を作用させてもよい。また、カブリの発生を防
止する観点から直流バイアス電圧を印加してもよい。
現像剤を現像領域に搬送するための現像剤担持体として
は、特に限定されないが例えばバイアス電圧を印加し得
る従来と同様の構成のものを用いることができる。特に
、筒状の現像剤担持体(以下「現像スリーブ」ともいう
。)が好ましく、そして現像スリーブの内周側に複数の
磁極を有する磁気ロールが配置されていることが好まし
い。
〔4〕転写工程 現像により得られた感光体上のトナー像を紙等の転写材
に転写する。
この転写工程においては、静電転写方式が好ましい。具
体的には、例えば交流コロナ放電を生じさせる転写器を
転写材を介して感光体に対向するよう配置し、転写材に
その裏面側から交流コロナ放電を作用させることにより
感光体の表面に担持されていたトナーを転写材の表面に
転写する。
〔5〕クリーニング工程 転写工程を経由した後、感光体表面に残留したトナーを
クリーニング手段により除去してもとの清浄な表面とす
る。
クリーニング手段は、特に限定されないが、構成が簡単
であることから感光体表面に離接制御可能に接触配置し
たクリーニングブレードを有するクリーニング器が好ま
しい。斯かるブレード式クリーニング器によれば、感光
体表面がクリーニングブレードにより摺擦されて残留ト
ナーが効率的に掻き取り除去される。
このクリーニング工程の前段においては、残留トナーの
除去を容易にするために感光体表面を除電する除電工程
を付加することが好ましい。この除電工程は、例えば交
流コロナ放電を生じさせる除電器により行うことができ
る。
〔6〕定着工程 転写工程によって転写材上に転写されたトナー像を熱ロ
ーラにより加熱定着して、もって定着画像を形成する。
本発明においては、熱ローンの表層を、380℃での溶
融粘度が10” poise以下のフッ素系樹脂により
構成することが必須の要件である。
斯かる特定のフッ素系樹脂としては、以下に示す例示物
質を挙げることができる。
(1)ポリフッ化ビニリデン(PvdF)380℃での
溶融粘度:  102〜108 poise商品名 「フォラ7oン(Foraflon) J(プロデユー
ド・チミケス・ニージン・クールマン(Produit
s Chimiques tlgine Kuhlma
−n)社製) 「ダイフロー(DyfloR) J (ダイナマイト・/−ヘル(Dynamite Nob
el)社製) rKFポリマー」 (県別化学工業社製)「キナール(
KynaR) J (ベンワルト拳ケミカルズ(Pennwalt Che
mic−als)社製) 「ソレフ(Solef) J (ツルベイ(Solvay)社製) (2)ポリ塩化三フッ化エチレン(PCTFE)380
℃での溶融粘度:  108 〜lO’ poise商
品名 「ダイフロン」 (ダイキン工業社製)rケル−F(K
el−F)J  (3M社製)「アクロンCTFE (
^clan CTFE)  J(アライドケミカル(A
Ilied Chemical)社製)「ボルタレフ(
Voltalef) J(F、 C,ニージン・クール
マン(F、C,[JgineKuhlman)社製) (3)四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体
(F E P) 380℃での溶融粘度:  108〜108 pois
e商品名 「ネオフロン」 (ダイキン工業社製)「テアロンFE
P(Te目onFEP)J(デュポ7 (DuPont
)社製) (4)エチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE
) 380℃での溶融粘度:104〜105poise商品
名 「アクロンCopJ  (旭硝子社製)「テフゼル(T
efzel) J  (デュポン(DuFont)社製
)「ホスタフロンE T (Hostaflon E 
T) J(ヘキスト(Hoechst)社製) (5)エチレン・塩化三フッ化エチレン共重合体(EC
TFE) 380℃での溶融粘度+  108〜105poise
商品名 「ハラ−(HalaR) J (アライドケミカル(八1lied Chemical
)社製)(6)四フッ化エチレン・パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体(P F A) C−Fz、や、 380℃での溶融粘度:  108 〜108 poi
se商品名 「テアoンPFA (TeflonPFA) J(デ二
ポ:/ ([1uPont)社製)rMP −10J 
 (三井フロロケミカル社製)以上のフッ素系樹脂のな
かでも、耐熱性、非粘着性、静摩擦係数、耐薬品性の点
で優れていることから、特に四フッ化エチレン・六フッ
化プロピレン共重合体(FEP) 、四フッ化エチレン
・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)が好ましい。
また、380℃での溶融粘度が過小のものは耐熱性が低
いため熱ローラの表層の早期劣化が発生しやすい。斯か
る観点から、380℃での溶融粘度は1(1’〜108
poiseであることが好ましく、特に203〜108
 poiseであることが好ましい。
ここで、「380℃での溶融粘度」とは、以下のように
して定義される値をいう。
(1)溶融粘度η≦108の場合 高化式フローテスターrCFT−500型」 (島原製
作所製)を用いて、測定条件を、荷重20kg/Cが、
ノズルの直径1mm、ノズルの長さ1mm、予備加熱3
80℃で5分間とし、サンプル量1cm’(真比重X1
cm’で表される重量)を押し出した時に次式から溶融
粘度Vlを算出する。
πR’P P:試験圧力 L:ノズルの長さ R:ノズルの半径 Δt (ΔX:測定ストローク、Δt:計測時間。
Aニジリンダ−断面積) (2)溶融粘度η〉106の場合 温度380℃の炉の中に、幅5mm、長さ15mlTl
、厚さ0.5mmのフィルム状のサンプルに、荷重5g
f/mm2をかけ、1時間経過するごとに歪み量を測定
してずり速度tを計算し、次式から溶融粘度ηを算出す
る。
η= −(poise) を 熱ローラの具体的構成例としては以下に示すものを挙げ
ることができるが、これに限定されるものではない。
(1)アルミニウム等の金属よりなる筒状の芯金の表面
に例えば塗布法により上記特定のフッ素系樹脂よりなる
被膜を設けて表層を構成することができる。斯かる表層
の厚さは例えば5〜50μ贋程度である。斯かる表層は
、単層構成でもよいし、また重ね塗りによる多層構成で
もよい。
(2)アルミニウム等の金属よりなる筒状の芯金の表面
にあらかじめ成型された上記特定のフッ素系樹脂よりな
るチューブを巻付けて表層を構成することができる。
以上の如き特定の表層を有する熱ローラを用いて熱ロー
ラ定着器を構成する場合に、その具体的構成は特に限定
されない。例えば、上記特定のフッ素系樹脂よりなる表
層を有する熱ローラと、これに対接配置されたバックア
ップローラと、熱ローラのヒータとにより熱ローラ定着
器を構成することができる。また、熱ローラに必要に応
じてクリーニングローラを対接配置してもよい。
斯かる構成の加熱ローラ定着器においては、トナー像が
担持された紙等の転写材が熱ローラとバツクアップロー
ラとのニップ部領域を通過する際に、トナー像が加熱加
圧されて転写材に熱定着される。このように熱ローラが
トナー像に直接接触して定着を行う場合には、オフセッ
ト現象の発生を十分に防止することが必要であるが、上
記のように熱ローラの表層が特定のフッ素系樹脂よりな
るので、溶融トナーの熱ローラに対する離型性がきわめ
て良好であり、従ってオフセット現象の発生を伴わずに
良好な定着を達成することができる。
〔7〕画像形成装置 第1図は本発明の画像形成方法の遂行に好適な画像形成
装置の一例を示す説明図である。同図において、10は
感光体、21は帯電器、22は露光光学系、23は現像
器、25は転写電極、26は分離電極、30は熱ローラ
定着器、40は原稿台、50はクリーニング器、52は
クリーニングブレードである。この装置は、原稿台40
が固定され露光光学系22が移動されるタイプのもので
ある。
帯電器21により感光体100表面が一様に帯電され、
この帯電された感光体10の表面が露光光学系22によ
り原稿露光されて当該感光体20上に原稿に対応した静
電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器23によ
り現像処理されてトナー像が形成される。
かくして得られたトナー像は、例えば除電用ランプ(図
示せず)により除電されて転写されやすい状態とされた
後、転写電極25により転写材Pに転写される。転写材
Pは分離電極26により感光体10から分離され、熱ロ
ーラ定着器30で定着処理を受け、もって定着画像が形
成される。一方、感光体10は例えば除電電極(図示せ
ず)により除電されたうえ、クリーニング器50により
感光体10上の残留トナーが掻き取り除去される。
〔8〕熱ロ一ラ定着器 熱ローラ定着器30の具体的構成の一例を第2図に示す
同図において、60は熱ローラ、70はバックアップロ
ーラ、61は例えばアルミニウム等よりなる金属製芯金
、62は特定のフッ素系樹脂よりなる表層、63はヒー
タ、71は例えばアルミニウム等よりなる金属製芯金、
72は例えばシリコーンゴム等よりなる耐熱性弾性層、
80は転写材P上に転写されたトナー像である。
図示の例において、熱ローラ60の外径は例えば10〜
100mm程度、表層620層厚は例えば5〜5(1)
;11程度である。
以上の構成の熱ローラ定着器29によれば、その表面に
トナー像80が担持された転写材Pが、熱ローラ60と
バックアップローラ70とのニップ部領域64を通過す
る際に、トナー像80が加熱および加圧されて転写材P
に熱定着される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明が
これらの実施例に限定されるものではない。
〈ポリエステルの製造〉 後記第1表に示すジカルボン酸およびジオールを、温度
計、ステンレススチール製撹拌器、ガラス製窒素ガス導
入管、および流下式コンデンサを備えた容量11の4つ
ロ丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントルヒー
ターにセットし、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入し
てフラスコ内を不活性雰囲気に保った状態で昇温し、次
いで0゜05gのジブチルスズオキシドを加えて温度2
00℃に保って反応させた後、後記第1表に示す3価以
上の多価単量体を加え、さらに反応させることにより、
各ポリエステルを得た。
各ポリエステルの酸価(AV)、水酸基価(OHV) 
、比OHV/AVの値、軟化点Tsp、カラス転移点T
gは後記第1表に示した通りである。
〈トナーの製造〉 後記第2表に示すトナー材料を、V型ブレンダーにより
混合した後、二本ロールにより溶融混練し、その後冷却
し、次いでハンマーミルにより粗粉砕し、さらにジェッ
トミルにより微粉砕し、次いで風力分級機により分級し
て、平均粒径が11.0μ膚の各トナーを製造した。
くキャリアの製造〉 (1)  キャリア1 スチレン・メチルメタクリレート共重合体樹脂を被覆し
てなるフェライト粒子(重量平均粒径80μ周)をキャ
リアlとした。
〈外部添加剤〉 (1)無機微粒子1 疎水基としてジメチルシロキシル基を有し、pHが3.
8、−次粒子の平均径が161μ、BET法による比表
面積が110 m”/ gのシリカ微粒子「アエロジル
R−972J  (日本アエロジル社製)を無機微粒子
1とする。
(2)無機微粒子2 疎水基としてオクチルメトキシシロキシル基を有し、p
Hが4.2、−次粒子の平均径が12靭、BET法によ
る比表面積が150m”/gのシリカ微粒子「アエロジ
ルR−8054(日本アエロジル社製)を無機微粒子2
とする。
り3)脂肪酸金属塩l ステアリン酸亜鉛を脂肪酸金属塩1とする。
(4)脂肪酸金属塩2 ステアリン酸アルミニウムを脂肪酸金属塩2とする。
〈現像剤の製造〉 各現像剤においては、後記第3表に示す組合せのトナー
、外部添加剤およびキャリアを用い、まず、トナーに外
部添加剤を外部から添加してこれらをヘンシェルミキサ
ーにより混合することによりトナー粒子の表面に外部添
加剤を付着させ、次いでこれらとキャリアとを混合して
各現像剤を製造した。
く熱ローラの製造〉 (1)熱ローラ1 四フッ化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(P F A)  (380℃での溶融粘度
が108〜108 poise)であるrMP −10
J  (三井フロロケミカル)よりなる厚さ30u屑の
チューブを、アルミニウム製の筒状の芯金(外径60m
m)の表面に巻付けて、もって熱ローラ1を製造した。
(2)熱ローラ2 アルミニウム製の筒状の芯金(外径30mm)の表面に
、塗布法により、四フッ化エチレン・パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)(380℃での
溶融粘度が104〜108 poise)であるrMP
−10」(三井フロロケミカル)よりなる厚さ20μ屑
の表層を形成して、もって熱ローラ2を製造した。
(3)熱ローラ3 熱ローラ2の製造において、表層の形成材料を四フッ化
エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP) (
380℃での溶融粘度が103〜108poise)で
ある「テフロンFEPJ  (デコポン社製)に変更し
たほかは同様にして熱ローラ3を製造した。
(4)比較熱ローラ1 熱ローラ2の製造において、表層の形成材料をポリ四フ
ッ化エチレン(PTFE)(380℃での溶融粘度が1
0g〜1(1);0pOISe)である「ポリフロン」
(ダイキン工業社製)に変更したほかは同様にして比較
熱ローラ1を製造した。
〈実写テスト1〉 後記第4表に示す条件で、連続して15万回にわたり複
写画像を形成する実写テストを行い、それぞれ下記の項
目について評価した。結果を併せて第4表に示す。
(1)定着強度 低温低湿(温度10℃、相対湿度20%)の環境下にお
いて、熱ローラの温度を180℃に温度制御した状態で
、連続して15万回にわたり複写画像を形成する実写テ
ストを行い、15万回目に熱ローラの温度を180℃、
バックアップローラの温度を50℃に温度制御した状態
で得られた複写画像における定着トナーをけんろう度試
験機により擦り、濃度の前後比により下記式に基づく定
着率を測道して定着強度を評価した。
なお、濃度は「サクラデンントメーター」 (コニカ@
!りにより測定した。
(2)熱ローラ汚れとオフセット現象 15万回後において熱ローラ表層を目視により観察して
熱ローラ上の汚れの有無を調べ、次いで熱ローラを18
0℃、バンクアップローラを50℃に設定し、クリーニ
ングローラを取った状態で複写画像をさらに1回形成し
、オフセット現象が生ずるか否かを調べた。評価は、熱
ローラ上の汚れが認められずしかもオフセット現象が発
生しなかった場合を「O」、熱ローラ上の汚れが認めら
れたがオフセット現象が発生しなかった場合を「△」、
熱ローラ上の汚れが認められしかもオフセット現象が発
生した場合を「×」とした。
(3)熱ローラ表層の剥離と画像汚れ 15万回後において熱ローラ表層を目視により観察して
熱ローラ表層の剥離の有無を調べ、次いで複写画像をさ
らに1回形成し、熱ローラ表層の剥離部分に起因する直
像汚れが生ずるか否かを調べた。評価は、熱ローラ表層
の剥離が認められずしかも画像汚れが発生しなかった場
合を「○」、熱ローラ表層の剥離が認められたが画像汚
れが発生しなかった場合を「△」、熱ローラ表層の剥離
が認められしかも画像汚れが発生した場合を「×」とし
た。
く実写テスト2〉 上記実写テスト1において、複写画像の形成を連続して
20万回としたほかは同様にして評価した。
結果を後記第5表に示す。
く実写テスト3〉 上記実写テスト1において、環境条件を高温高湿(温度
30℃、相対湿度80%)に変更したほかは同様にして
評価した。結果を後記第6表に示す。
以上の実施例の結果からも理解されるように、本発明に
よれば、いかなる環境条件下においても熱ローラの表層
の早期損傷を伴わずに、またオフセット現象を伴わずに
十分な定着強度で加熱定着を多数回にわたり安定に行う
ことができる。また、多数回にわたる複写画像の形成に
おいても鮮明な画像が得られた。
これに対して、比較例1によれば、トナーの結着樹脂が
脂肪族ジオールを含まない単量体組成物からなるポリエ
ステルであるため、定着強度が不十分であった。
また、比較例2によれば、380℃での溶融粘度が過大
のフッ素系樹脂よりなる表層を有する比較熱ローラ1を
用いたため、熱ローラ汚れによるオフセット現象が発生
し、また熱ローラ表層の剥離による画像汚れが発生した
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、特定のポ
リエステルをトナーの結着樹脂として用い、しかも特定
のフッ素系樹脂により熱ローラの表層を構成したので、
両者の相乗効果により、十分な定着強度で加熱定着を達
成しながらピンホールに起因する熱ローラ表層の早期損
傷の問題を解消することができる。
また、特定のポリエステルにより溶融トナーの粘弾性が
好適な範囲となるため、オフセット現象の発生を伴わず
に良好な定着画像を形成することができる。
そして、成分(1)における3価以上の多価単量体トシ
て、特にベンゼントリカルボン酸類を用いることにより
、さらに優れた定着性、耐オフセット性が得られる。
また、特定のポリエステルとして、さらに酸価(AV)
l、:対する水酸基価(OHV) の比OHV/AVの
値が1.θ〜5.0であるものを用いることにより、耐
オフセット性および高温高湿下での定着性を向上するこ
とができる。
そして、フッ素系樹脂が四フフ化エチレン・パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)または四
フッ化エチレン・六フッ化プロビレン共重合体(F E
 P)であることにより、優れた耐熱性、非粘着性、静
摩擦係数、耐薬品性が得られ、熱ローラ表層の耐久性が
格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は画像形成装置の一例を示す説明図、第2図は熱
ローラ定着器の一例を示す説明図である。 10・・・感光体      21・・・帯電器22・
・・露光光学系    23・・・現像器25・・・転
写電極     26・・・分離電極30・・・定着器
      40・・・原稿台50・・・クリーニング
器  60・・・熱ローラ61・・・芯金      
 62・・・熱ローラ表層63・・・ヒータ     
 64・・・ニップ部領域70・・・バックアップロー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トナー像を熱ローラにより加熱定着する工程を含
    む画像形成方法において、 熱ローラの表層が、380℃での溶融粘度が10^8p
    oise以下のフッ素系樹脂よりなり、 トナーが下記成分(1)〜(3)を含む単量体組成物を
    縮重合反応させて得られるポリエステルを結着樹脂とし
    て含有してなることを特徴とする画像形成方法。 成分(1);3価以上の多価単量体 成分(2);芳香族ジカルボン酸 成分(3);脂肪族ジオール
  2. (2)成分(1)における3価以上の多価単量体がベン
    ゼントリカルボン酸類であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成方法。
  3. (3)ポリエステルにおける酸価(AV)に対する水酸
    基価(OHV)の比OHV/AVの値が1.0〜5.0
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像
    形成方法。(4)フッ素系樹脂が四フッ化エチレン・パ
    ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)
    または四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体
    (FEP)であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一に記載の画像形成方法。
JP63088049A 1988-04-12 1988-04-12 画像形成方法 Pending JPH01260459A (ja)

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