JPH01260056A - 熱可塑性合成繊維の油済付与方法 - Google Patents

熱可塑性合成繊維の油済付与方法

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JPH01260056A
JPH01260056A JP8545388A JP8545388A JPH01260056A JP H01260056 A JPH01260056 A JP H01260056A JP 8545388 A JP8545388 A JP 8545388A JP 8545388 A JP8545388 A JP 8545388A JP H01260056 A JPH01260056 A JP H01260056A
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JP
Japan
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thermoplastic synthetic
fibers
oil agent
oiling
oil
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Application number
JP8545388A
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English (en)
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Haruo Nokubo
治男 野窪
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱可塑性合成繊維の製糸時における油剤付与方
法に関するものである。更に詳しくは最高延伸倍率が大
きく、且つ、マルチを合撚糸しコード状にした時の強力
利用率、あるいは該コードを熱処理した時の強力利用率
に対して向上効果の著しい油剤付与方法に関するもので
ある。
[従来技術] 一般にゴム補強用熱可塑性合成繊維としてポリエステル
、ポリアミド等が広く用いられているが、近年、高強力
で且つ高伸度タイプのニーズが強くなっている。この背
景として、高強力化によるパフォーマンス向上を主たる
目的とするものと、高強力化を図ることで、レスエンド
あるいはレスデニールといった方法により補強材実使用
量減少によるコストダウンを主たる目的とする2つのケ
ースがある。
熱可塑性合成繊維の高強力化を図る為には、未延伸糸を
結晶化抑制しながら高倍率延伸を行った後に熱処理を行
い、非結晶部の配向性を高めながらしつかりした結晶構
造をつくることが必要である。
通常、溶融紡出された熱可塑性高分子は紡糸筒内で冷却
固化された後にオイリングローラ−等により油剤付与さ
れ、引取りローラーを介して一定速度で引き取られ、−
旦パッケージに捲取られるか、あるいは連続して延伸部
に供給される。延伸は周速度の異なるローラー間で1段
あるいは2段以上に分割されて行なわれ、熱セツト工程
を経た延伸糸としてパッケージに捲取られる。このとき
高強力化を図る為には熱セツト工程前に結晶化を生じさ
せることなくいかに高倍率延伸を行うかが重要なポイン
トとなる。
我々の検討結果によれば、延伸前に付与される油剤の対
金属摩擦係数により最高延伸倍率が異なり、繊維と金属
との動摩擦係数(F/Mμd)の小さな油剤程、最高延
伸倍率は大きく、非晶部の配向性を高めるのに有利であ
ることが判っている。
また一般に、生産を行う時の延伸倍率は最高延伸倍率の
80〜90%程度に設定されるのが通常で、高強力にな
る程掛は係数は大きくなり、生産性が低下してくる。係
る状況下において、最高延伸倍率が大きい程同−延伸糸
強度を得る為の最高延伸倍率に対する掛は係数を小さく
設定できる利点が生じる為に、延伸を行う前に熱可塑性
合成繊維表面にF/Mμdの小さな油剤を付与すること
は生産性の観点から極めて好ましい。
高倍率延伸により高配向非晶構造体となることで延伸糸
の強度は増大する。一方、該延伸糸を2本以上撚り合わ
せて得られるコードの強力は、必ずしも延伸糸の強度と
対応しない領域がある。
例えば、繊度1500デニール、強度■8 g/de、
■9g/d、■1(X+/dのポリエステル延伸糸3種
類を、各々コード構成: 1sooデニ一ル/2本、下
撚×上撚: 40x 40T / 10cmで撚り掛け
を行い、コードの強力を測定すると、■に相当するコー
ド強力は21K(]、■は23K(J、■は22.5K
(Jとなり、延伸糸強度≧9 g/dの領域では、コー
ド強力が低下する現象が見られる。我々の検討結果によ
れば、延伸糸の荷伸曲線における切断時強度(ag/d
)と切断伸度から1%戻った伸度に相当する強度(bg
/d)との差、即ち1%ターミナルモジュラス(TM−
1%=a−b(g/d))が0.15(1/d以上とな
る領域では延伸糸強力に対するコード強力比、即ちコー
ド強力利用率に著しい低下が生じることが判明した。
従って高強力コード性能を得る為には、単に延伸糸を高
強度にするだけでは不十分であり、TM−1%≧0.1
5(J/d領域での強力利用率向上が重要となってくる
コード強力利用率を向上せしめる方法としては、熱可塑
性合成繊維の単糸間摩擦係数(F/Fμs)を小さくす
ることが知られている。我々の検討結果によれば、後述
する方法で測定したF/Fμs値≦2.7であれば、延
伸糸TM−1%≧0.15g/d領域でも、強力利用率
低下が少く、結果として高強力コード性能のものが得ら
れている。
勿論、F/Fμsを小さくすれば、該延伸糸を捲取る際
のパッケージ形態が不安定になり、生産性の観点から限
界が生じてくるが、捲取り可能なF/Fμs限界値はパ
ッケージ形状、捲取り条件によって異なってくるので一
義的に定められない。
以上の事柄を総合すれば、高強力用油剤として最も好ま
しい特性はF/Mμdを小さくすることにより延伸時に
最大延伸倍率を大きくし、延伸性向上を図ると同時に、
F/Fμsを小ざくすることにより強力利用率向上を図
ることが可能な油剤特性を有することである。しかるに
我々の検討した結果では、単独油剤でF/MμdとF/
Fμsが前述の観点から同時に満足され得る油剤を見出
すには到らなかった。
[発明の目的] この様な問題に鑑み本発明者は油剤の持つ特性に応じた
付与方法を考究した結果、極めて延伸性に優れ、且つ強
力利用率の高い熱可塑性合成繊維を得ることが可能とな
ることを見い出し本発明に至った。
[発明の構成] すなわち、本発明は熱可塑性重合体を溶融紡出して冷却
固化した後油剤を付与するに際して、実質延伸が行なわ
れる前に下記油剤Aを付与し、実質延伸完了後に下記油
剤Bを付与することを特徴とする熱可塑性合成繊維の油
剤付与方法に関するものである。
油剤A:熱可塑性合成繊維と金属との摩擦係数(F/M
μd)が0.23以下の油剤 油剤B:熱可塑性合成繊維の単糸間摩擦係数(F/Fμ
s)が2.7以下の油剤 本発明で言う熱可塑性重合体とは、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリオレフィン等の溶融紡糸可能な重合体であ
れば任意でよい。
また油剤A、即ち熱可塑性合成繊維と金属との摩擦係数
F/Mμdが0.23以下の油剤としては、025〜G
30の側鎖を有するジエステル類、あるいはヤシ油など
のトリエステル類でもよく、特に限定されるものではな
い。
油剤B、即ち熱可塑性合成繊維の単糸間摩擦係数F/F
μsが2.7以下の油剤としてはポリエーテル・エステ
ル系ワックス類、ポリエチレン系ワックス類、おるいは
高分子量シリコン類でもよく、−ト記油剤に特に限定さ
れるものではない。
本発明を更に詳しく説明すると、第1図は本発明を実施
するに適した工程概略図である。即ち図において走行糸
条Yは紡糸筒1を出た後、油剤賦与装置2によって油剤
A、即ちF/Mμdの小さな油剤が付与された後、引取
りローラー3により一定速度にて引き取られる。この時
油剤付与装置2は回転ローラータイプでもよく、スリッ
トを有したノズルタイプのものでもよい。又油剤Aは水
系エマルジョンタイプでもよく、あるいは非水系鉱物油
で希釈するか、又は油剤原液のままのストレートタイプ
でもよい。低速度で引き取られた走行糸条Yは流体処理
ノズル4にて処理されることで油剤Aの単糸間付着均−
性を向上せしめた後、フィードローラ5,5゛と第1段
延伸ローラ6゜6゛間で第1段延伸が行なわれ、続いて
第1段延伸ローラ6.6°と第2段延伸ローラ7.7゛
間で第2段延伸が行なわれ、第2段延伸ローラ7゜7゛
にて熱セットされる。この時ローラ5,5“及び6,6
゛は必要に応じて加熱してもよい。又第2段延伸ローラ
において、ローラー径を変えることにより緊張熱処理又
は弛緩熱処理を行ってもよい。熱処理された走行糸条Y
は油剤付与装置8によって油剤B、即ちF/Fμsの小
さな油剤が付与された後、冷却ローラ9,9゛により冷
却されワインダ−(図示せず)に捲取られる。
この時油剤付与装置8は通常の回転ローラータイプでも
よく、スリットを有したノズルタイプのものでもよい。
又油剤Bは水系エマルジョンタイプでもよく、あるいは
非水系鉱物油に希釈するが又は油剤原液のままのストレ
ートタイプであってもよい。冷却ローラー9,9°は必
要に応じ加熱タイプのローラーであってもよく、特に限
定するものではない。
本発明における対金属動摩擦係数(F/〜1μd)は1
000デニールポリエステル糸を直径60mmφ、粗度
6Sの梨地クロムメツキ加工ピンに接触角180°で接
触させながら、300 m /分で走行させた時の入側
の張力である一次張力(T1)を20grとし、出側の
張力である2次張力(王?)を測定し、[7/〜1μd
−1/π1口 (丁2.・′T1)の式より輝出1ノた
しのであり、このF/Mμd値が0823を越えると延
伸時の最大延伸倍率が大幅に低下する。
又、本発明における対繊維静摩擦係数(F/Fμs)は
6デニールポリエステル単糸の端部に2c+r(T+)
の分銅にて張力を付与1ノつつ、他端を引取り速度1 
 m/分以下の速度にて引き取る際に、30mmφのフ
リーロールを介して方向を180°変更せしめた後に2
1撚り掛は後の張力(T2)を測定し、F/FμS (
(Jr)−T2− T+の式より産出したものである。
[作用] 以上の如く、本発明は、熱可塑性合成繊維の油剤付与方
法において、実質延伸が行なわれる前に、下記油剤Aを
付与し、延伸完了後に下記油剤Bを付与することによっ
て 油剤A:熱可塑性合成繊維と金属との摩擦係数(F/M
μd)が0.23以下の油剤 油剤B:熱可塑性合成繊維の単糸間摩擦係数(F/Fμ
s)が2.7以下の油剤 初めて延伸性に優れ、且つコード強力利用率の高い熱可
塑性合成繊維を得ることが可能となったものである。
[実施例1 以下、実施例により、本発明の詳細な説明する。
同相重合されたポリエチレンテレフタレートチップを通
常の溶融紡糸方法にて吐出1750 Q /分。
紡糸口金孔径0.6mmφ、ホール数250Hにて成形
し、続いて第1図に示した直接紡糸延伸装置を用いて4
500 m/分の速度で延伸を行い、1500デニール
の延伸糸を得た。延伸に使用した油剤A、B、Cの組成
を第1表に、又得られた延伸糸及びコード性能を第2表
に示した。
第2表において本発明例1〜5は延伸前にF/Mtid
低減を狙った油剤Aを付与し、続いて延伸熱処理完了〜
パッケージ状捲取りの間にF/Fμs低減を狙った油剤
BまたはDを付与した場合であり、比較例対比最大延伸
倍率(MDR)−が大きく、RC,00強力も高性能の
ものが得られる。
比較例1〜4,8は延伸前に油剤Aを付与し、延伸熱処
理終了後に比較例8のみ油剤Cを付与した時の性能を示
しているが、製糸性は本発明例と同等なるもRC,00
強力及び強力利用率が劣る。
又比較例5〜7は延伸前に油剤CあるいはBのみを付与
して延伸した時の性能を示しているが、本発明側対比、
製糸性及びRC,DC性能共に著しく劣る。
又比較例9は延伸前に油剤Cを付与し、延伸熱処理終了
後に油剤Bを付与したものであるが延伸性及びコード強
力利用率共に劣る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施するに適した工程概略図である
。 2:オイリング装置(A> 3:引取りローラー 5.5’  :第1延伸ローラー 6.6°:第2  〃 7.7“ :第3  〃 8:オイリング装置(B) 9.9° :冷却ローラー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 熱可塑性重合体を溶融紡出して冷却固化した後油剤を付
    与するに際して、実質延伸が行なわれる前に下記油剤A
    を付与し、実質延伸完了後に下記油剤Bを付与すること
    を特徴とする熱可塑性合成繊維の油剤付与方法。 油剤A:熱可塑性合成繊維と金属との摩擦係数(F/M
    μd)が0.23以下の油剤 油剤B:熱可塑性合成繊維の単糸間摩擦係数(F/Fμ
    s)が2.7以下の油剤
JP8545388A 1988-04-08 1988-04-08 熱可塑性合成繊維の油済付与方法 Pending JPH01260056A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011521120A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト マルチフィラメント糸を溶融紡糸し、延伸しかつ巻き上げる方法並びにこの方法を実施する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011521120A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト マルチフィラメント糸を溶融紡糸し、延伸しかつ巻き上げる方法並びにこの方法を実施する装置

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