JPH01260016A - アクリル系複合繊維及びその製造法 - Google Patents

アクリル系複合繊維及びその製造法

Info

Publication number
JPH01260016A
JPH01260016A JP63088115A JP8811588A JPH01260016A JP H01260016 A JPH01260016 A JP H01260016A JP 63088115 A JP63088115 A JP 63088115A JP 8811588 A JP8811588 A JP 8811588A JP H01260016 A JPH01260016 A JP H01260016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylonitrile
fibers
fiber
component
melt index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63088115A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiji Yamamoto
敏次 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP63088115A priority Critical patent/JPH01260016A/ja
Publication of JPH01260016A publication Critical patent/JPH01260016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアクリル系複合繊維、特に嵩高な不織布の原料
繊維として、あるいは嵩高な不織布の接着用繊維として
優れた適性を有するアクリル系複合繊維に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来より、収縮特性の異なる二つのアクリル系重合体を
バイメタル型あるいは偏芯鞘芯的に接合したアクリル系
複合繊維は知られており(特公昭38−1024号公報
)、この繊維は三次元捲縮の発現能力を有しており、こ
の特性を生かしてセーターなどの嵩高性が要求される繊
維製品の分野に多く用いられている。また、この繊維の
捲縮発現能力を利用して、この繊維も不織布に加工し、
嵩高性があり、かつアクリル系繊維の柔らかい手触りを
有する不織布も知られている(特開昭51−35772
号公報)。
不織布を製造する場合、その引張強度、引裂強度などの
物性は繊維相互の絡゛み合いにより改善され、この繊維
の絡み合いをニードルパンチングなどの方法によって一
般に行なっている。しかしながら、上記の物性は、繊維
相互の絡み合いのみでは実用的に不十分な場合が多く、
通常は更に合成樹脂系の接着剤を含浸させて繊維相互を
接着する処理が行なわれているが、これは不織布の柔軟
性が失なわれる、染色性が損なわれるなどの問題点があ
る。
更に、熱熔融性繊維を不織布の原料繊維中に少量混合し
、不織布に成形後これを熱処理して上記熱熔融性繊維の
熔融により繊維相互を接着する方法がある。このような
熱熔融性繊維として知られている繊維はポリプロピレン
とポリエチレンとからなる複合繊維がある。(特公昭5
2−37097号公報)この複合繊維は、これを構成し
ている重合体が熱熔融性であり、また複合繊維の製造で
あるために、この繊維を接着用繊維として用いた不織布
は、その熱処理時に三次元捲縮を発現すると同時に、そ
の低融点成分であるポリエチレンの熔融によりこれが接
着剤として作用し、不織布の構成繊維を相互に接着する
。これによって不織布を構成する繊維が相互に固定され
、その物理的性質が改善されるのである。この繊維は、
嵩高な不織布を製造する場合、それ自身捲縮が発現する
ために、不織布の嵩高性を損うことがないという利点が
あり、更に、接着剤の含浸に比較して風合い、嵩高性な
どの風合の劣化を来たすことが少ない、という点で優れ
ている。
このような優れた特性は、不織布の原料繊維がポリオレ
フィン系繊維である場合には充分、発揮されるが、それ
がアクリル系繊維の時には多くの問題点があり、実用的
には使用しえないのが実情である。即ち、不織布の原料
繊維がアクリル系繊維である場合には、重合体の相違に
よる染色性の差異のために、均一に染色された不織布が
得られない。また、重合体の相違は得られる不織布の手
触りの変化となって現われ、アクリル系繊維の風合が、
ポリオレフィン系繊維の有するロウのような感触によっ
て損なわれてしまうのである。
このように、ポリオレフィン系複合繊維からなる熱熔融
性繊維は合成樹脂系エマルジョンあるいは溶液よりも優
れた接着剤としての機能を有していながら、アクリル系
繊維には適用できないのである。
熱熔融性アクリル系重合体及びそれから成る繊維は特開
昭62−62909号公報により知られているが、ここ
に開示されているアクリル系重合体は、160℃以上、
特に200〜250℃の熱熔融温度を有しており、この
重合体から成る繊維を不織布の接着剤として他の通常知
られているアクリル系繊維に混合して用いた場合、熱熔
融温度が高いため通常のアクリル系繊維が熱によって黄
変し易く、不織布の商品価値を著しく損うことになる。
このように、従来より知られている熱熔融性繊維を接着
剤として用いると、アクリル系繊維を原料繊維として用
いる限り、商品として十分に実用価値のある不織布は得
られていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上述のような現状に鑑み、アクリル系繊維を
不織布の原料繊維として用いる時に、その熱接着性繊維
として、アクリル系繊維からなる不織布の風合や手触り
を変化させることなく、それと同等の染色性を有し、し
かも原料のアクリル系繊維を熱着色しないような低温で
熱熔融性を有しているアクリル系複合繊維を提供するも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、30〜80重量%のアクリロニトリルと70
〜20重量%のアクリロニトリルと共重合可能なビニル
系モノマーとからなり、メルトインデックスが5〜10
0であるアクリル系重合体(A成分)と、80重景%以
上のアクリロニトリルと20重量%までのアクリロニト
リルと共重合可能なビニル系モノマーとからなり、実質
的なメルトインデックスを示さないアクリル系重合体(
B成分)とからなり、上記A及びB成分が繊維の長さ方
向に沿って接合されており、かつ上記A成分が少なくと
も繊維の外表面の一部を成形していることを特徴とする
アクリル系複合繊維とその製造法である。
以下、本発明のアクリル系複合繊維について詳細に説明
する。
本発明のアクリル系複合繊維を構成するアクリル系重合
体(A成分という)は、30〜80重量%のアクリロニ
トリルと70〜20重量%のアクリロニトリルと共重合
可能なビニル系モノマーとの共重合体であって、メルト
インデックスが5〜100であることが必要である。ア
クリロニトリルの含有量が30重量%より少ないと、他
の重合体と染色性の相違が顕著になり、またアクリル系
繊維としての柔軟な風合や感触が失なわれるために好ま
しくない。一方、アクリロニトリルが80重量%を超え
るようになると、メルトインデックスが5〜100重合
体が得難(なるので好ましくない。
次に、A成分のメルトインデックスは5〜100である
ことが必要である。メルトインデックスは重合体の熱に
よる流動性を示す指標であり、この値が大きい程熱によ
る重合体の流動量が大きいことを表わすものである。本
発明のA成分はこの値が5〜100であることが必要で
、5より小さいとA成分の流動性が少なく、この重合体
を1成分とした複合繊維を、不織布の接着剤として使用
した時、該A成分が十分流れないため、他の繊維との接
着が不十分となり、接着剤としての機能を果さなくなる
。また、この値が100を越えると、流動性は十分であ
るが、却って流動性が過大であるため、この値が100
を越える重合体を1成分とする複合繊維を不織布の接着
剤として用いる場合には、熱処理温度管理が厳しくなる
など、その取扱い性に問題が生じる。
次に、本発明の複合繊維を形成する他方の重合体(B成
分という)は、80重量%以上のアクリロニトリルと2
0重量%までのアクリロニトリルと共重合可能なビニル
系モノマーとの共重合体であって、実質的にメルトイン
デックスを示さない重合体である。この重合体は、通常
知られているアクリル系繊維を製造するために従来より
知られている重合体である。このB成分重合体は、複合
繊維を形成するために必要な成分である。
尚、本発明のメルトインデックスは、ASTM試験法D
−1238−627により、190℃、荷重12.5 
kgの条件で測定し、g/ 10分で表わした値を意味
する。
本発明でいうA、B両成分重合体において、アクリロニ
トリルと共重合可能なビニル系モノマーはメチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メ
チルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、ブチ
ルメタアクリレート、ヘキシルメタアクリレート、2−
エチルへキシルアクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリ
ルアミド、メタアクリルアミド、メタアクリロニトリル
、α−メチルアクリロニトリル、α−シアノアクリロニ
トリル、アリルスルホン酸塩、メタリルスルホン酸塩、
酢酸ビニル、スチレンなどである。
本発明のアクリル系複合繊維は上記A及びB成分重合体
を繊維の長さ方向に沿って接合した形態を有するもので
ある。A成分及びB成分の接合形態は、少なくとも、A
成分が繊維の外表面の一部を形成していることが必要で
ある。これは、A成分が熱により熔融し、流動すること
によって他繊維と接触し、接着するという熱接着の機構
上要求されるものである。A成分とB成分の接合形態は
バイメタル型が好ましいが、これ以外に、A成分を鞘に
、B成分を芯とする鞘芯型でもよく、この場合、捲縮の
出易さから、偏芯鞘芯型が好ましい。
また、A成分とB成分の接合比は重量比で20=80〜
80:20、好ましくは40:60〜60:40がよい
。いずれか一方の成分が20重量%より少なくなると、
複合繊維を熱処理した時、三次元捲縮の発現性が悪くな
り、不織布のバルキー性が損なわれて好ましくない。ま
た、A成分が20%より少なくなると、接着成分が少な
くなり、接着剤としての機能を十分発現することができ
なくなる。
次に、本発明のアクリル系複合繊維の製造法について説
明する。
本発明のA成分重合体は、アクリロニトリルと、これと
共重合可能な他のビニル糸上ツマ−を水系媒体中で、ド
デシルベンゼンスルホン酸等の界面活性剤の存在下に過
硫酸カリウムや過硫酸アンモニウムのような過硫酸塩と
、酸性亜硫酸或はその塩やメルカプタン系の重合調節剤
の組合せ、或はアゾ系触媒とメルカプタン系触媒の組合
せにより、ラジカル重合を行い、乳化重合体を作成し、
硫酸アルミニウムや硫酸マグネシウム等の多価金属塩で
塩析処理を施し、アクリル系共重合体を得ることができ
る。
本発明のA成分重合体はメルトインデックスが5〜10
0であるところに特徴があるが、このメルトインデック
スを5〜100に調節する方法は、アクリロニトリルと
共重合する七ツマ−を適宜選択する、或は共重合体の重
合度を調節する等の方法がある。共重合体の重合度は前
記の重合度調節剤によりおこなうことができる。本発明
のこのA成分重合体の重合度は、還元粘度で表すとその
値が0.4〜2の範囲が好ましい。
次に、本発明のB成分重合体は、通常市販されているア
クリル繊維を構成している重合体であり、一般によく知
られている重合体である。この重合体は繊維を形成する
ための重合体であり、従来より、一般に知られている方
法で重合することにより得ることができる。
これらの二種類の重合体は、それぞれ別個にアクリル系
重合体の溶剤に溶解して紡糸原液とした後、複合紡糸口
金より凝固媒体中に押し出すことにより繊維にすること
ができる。アクリル系重合体の溶剤としては、従来より
知られている溶剤であり、例えば硝酸水溶液、塩化亜鉛
水溶液、ロダン塩水溶液等の無機塩系溶剤、或はジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスル
ホキシドの様な有機系溶剤である。
これらの溶剤に、前記A及びB重合体を溶解する場合、
重合体の濃度は、紡糸法により異なるが、通常は10〜
30重量%が好ましい。紡糸法は乾式紡糸、湿式紡糸、
乾湿式紡糸等いずれでも良く、また凝固媒体は乾式紡糸
の場合は空気或はその他の不活性な気体であり、湿式紡
糸の場合は溶剤の希薄溶液が好ましい。乾湿式紡糸の場
合は空気或はその他の不活性な気体及び溶剤の希薄溶液
の組合せが好ましい。
凝固媒体中に押し出され、凝固した糸条体は水洗するこ
とにより溶媒を除去した後、延伸、乾燥等の工程を経て
繊維となる。延伸は90℃以下の熱水中で行ない、延伸
倍率は4倍以上が好ましい。
延伸時の熱水浴の温度が90℃を越えると、単糸間の接
着が発生するようになり、紡績工程でトラブルを起すの
で好ましくない。延伸倍率は4倍以上であれば特に制限
はないが、15倍以上の延伸は延伸温度を高くする必要
があり、上記のような単糸間の接着等のトラブルの原因
になり、好ましくない。また、延伸が4倍より低いと繊
維の物性が低いために好ましくない。次に、乾燥温度は
90℃以、下の熱風中で行なうのがよく、これより高い
温度では単糸間接着が起り、好ましくない。乾燥温度は
60〜85°Cが最も好ましい。
また、糸条体の乾燥は、自然捲縮が発生しない程度の張
力を糸条体に与えて行なうのがよい。これは、本発明の
繊維は嵩高不織布を製造するための原料繊維として用い
ることを目的としているもので、この目的のためには、
該繊維を不織布に形成した後、例えば熱処理などにより
、該繊維のもつ潜在捲縮を発現させることが好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、更に詳細に説明する。尚
、実施例中、部及び%は特記しない限り重量を表わす。
また、メルトインデックス(以下Mlと略記する)は前
記のように、A37M試験法ロー1238−627によ
り、温度190℃、荷重12.5kgの条件で測定し、
8710分で表わす。MI=Oと表示したものについて
は、190℃でのアクリル系重合体の流れが確認されな
かったもの及び190℃で実質的に熔融状態を呈さなか
ったものの両方を含めた表示を意味するものである。
実施例1 (A成分重合体の製造) アクリロニトリル350部、アクリル酸メチル150部
、水l000部、乳化剤(ネオペレックスF−25−花
王製)10部、過硫酸カリウム4部、n−オクチルメル
カプタン0.4部を反応容器に仕込み、65℃で約6時
間重合した。重合槽内のアクリロニトリル共重合体ラテ
ックスを硫酸アルミニウム水溶液で塩析し、脱水、水洗
後、重合体を50℃で乾燥した。得られた重合体の還元
粘度ば0.6でMlは30g/10分であった。
(B成分重合体の製造) 重合槽に水1000部、過硫酸アンモニウム2部、酸性
亜硫酸アンモニウム3部、アクリロニトリル457.5
部、アクリル酸メチル40部及びメタリルスルホン酸ア
ンモニウム2.5部を仕込み、55℃で約6時間重合し
た。得られた重合体を水洗し、脱水後50℃で乾燥した
。得られた重合体は重量平均分子量が14万で、実質的
にメルトインデックスを示さないものであった。
(繊維の製造) 上記二種類の重合体を夫々別個に67%の硝酸水溶液に
溶解して、重合体濃度17%の紡糸原液とした。次いで
、この二種の紡糸原液を50 : 50の接合比率でバ
イメタル型複合紡糸口金から0℃の33%の硝酸水溶液
中に押し出し、凝固糸条体を水洗し、85℃の熱水中で
8倍に延伸し、85℃の熱風で収縮させることなく乾燥
した。このようにして得られた繊維の繊度約3d、引張
強度2.2g/d、引張伸度38%であった。
実施例2 (A成分重合体の製造) 実施例1と同様の方法で、アクリロニトリル300部及
びアクリル酸メチル150部及び酢酸ビニル50部を重
合槽に仕込んでアクリル系重合体を製造した。得られた
重合体のMIは50g/10分であった。
(繊維の製造) この重合体と実施例1のB成分重合体とを、実施例1と
同様の方法で硝酸に溶解し、バイメタル型複合紡糸口金
から硝酸水溶液中に押し出し、複合繊維を得た。
実施例3 アクリロニトリルとアクリル酸メチルから、重合温度と
時間及びn−オクチルメルカプタンの量を変える以外は
実施例1と同様の方法を繰返し、Mlの種々異なるアク
リル系重合体を得た。得られた重合体のMlと、重合温
度及び時間を第1表に示す。
以下 余白 第1表 これらの重合体と実施例1で用いたB成分重合体とから
、接合比率を変える以外は実施例1と同じ紡糸方法によ
りバイメタル型複合繊維を得た。
得られた複合繊維の各々について各重合体の接合比率及
び繊維物性について第2表に示す。
以下 余白 第2表 実施例4 (不織布の製造) 実施例1〜実施例3で得られた繊維を用いて下記の方法
で不織布を製造した。
各繊維に機械捲縮を1インチ当り7〜10ケ付与し、切
断して64鶴の繊維長を有する短繊維にした。この短繊
維を紡績用カードローラーで目付約50 g / rd
のフリース状物とした。次いで、このフリース状物を1
50℃の加熱された熱板の間に挟んで10分間熱処理し
、A成分重合体を熔融させて不織布を得た。
このようにして得られた不織布は、A成分重合体が熔融
し、しかも流動して不織布の構成繊維相互に接着してい
ることが観察された。
また、この不織布は熱処理時に、A、B両成分の熱収縮
性の違いによる三次捲縮の発現があり、バルキー性に冨
んだ不織布であり、しかも通常市販されているアクリル
系複合繊維から上記と同様にして製造したフリースにポ
リアクリル酸系接着剤を含浸させて得られた不織布に比
較して、略同−裂断長であるにもかかわらず、非常に柔
軟な手触り感を与えるものであった。更に、繊維Nll
5−6から製造した不織布はA成分重合体の流動性が激
しく、接着剤として過大な作用を有しており、硬い手触
り感のある不織布であり、また三次捲縮の発現も乏しく
、バルキー性に欠けるものであった。一方、繊維隘3〜
7からなる不織布は、A成分重合体の流動性に乏しいた
め、自己接着性に欠けており、強度の低い不織布であっ
た。
実施例5 実施例1で用いたA成分及びB成分重合体の紡糸原液を
両型合体の接合比率を50:50の割合で0℃の35%
硝酸水溶液中に、バイメタル型複合紡糸口金を通して押
し出し、凝固糸条体を水洗後延伸し、熱水浴温度を60
℃、85℃及び95℃と変えて延伸し、また、該延伸糸
を70℃、90℃及び1)0℃と変えて緊張乾燥した。
このようにして得られた繊維の物性及び単繊維間の接着
状態を第3表に示す。
第3表から明らかなように、本発明の複合繊維の製造時
に、延伸浴の温度及び乾燥温度が90℃より高い場合に
は、単繊維間の接着が多(なり、物性の低下が生じる。
これは、A成分重合体が熔融することにより生じるもの
と考えられる。
以下 余白 第3表 〔発明の効果〕 本発明のアクリル系複合繊維は、原料のアクリル系繊維
が熱着色しないような低温で熱融着性を有すると共に、
アクリル系繊維100%使いの不織布の風合、染色性を
維持させ得るものであり、アクリル系繊維不織布の用途
展開を可能にしたものである。更に、本発明の製造法は
、工業的な製造法を可能にしたものである。
特許出願人  旭化成工業株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)30〜80重量%のアクリロニトリルと70〜2
    0重量%のアクリロニトリルと共重合可能なビニル系モ
    ノマーとからなり、メルトインデツクスが5〜100で
    あるアクリル系重合体(A成分)と、80重量%以上の
    アクリロニトリルと20重量%までのアクリロニトリル
    と共重合可能なビニル系モノマーとからなり、実質的な
    メルトインデックスを示さないアクリル系重合体(B成
    分)とからなり、上記A及びB成分が繊維の長さ方向に
    沿つて接合されており、かつ該A成分が少なくとも繊維
    の外表面の一部を形成していることを特徴とするアクリ
    ル系複合繊維
  2. (2)30〜80重量%のアクリロニトリルと7020
    重量%のアクリロニトリルと共重合可能なビニル系モノ
    マーとからなり、メルトインデツクスが5〜100であ
    るアクリル系重合体(A成分)と、80重量%以上のア
    クリロニトリルと20重量%までのアクリロニトリルと
    共重合可能なビニル系モノマーとからなり、実質的なメ
    ルトインデツクスを示さないアクリル系重合体(B成分
    )を、夫々別個に溶剤に溶解した紡糸原液を複合紡糸口
    金から溶剤と水とからなる凝固媒体中に押出し、凝固糸
    条体を水洗し、90℃以下の熱水中で延伸し、90℃以
    下の温度で乾燥することを特徴とするアクリル系複合繊
    維の製造法
  3. (3)延伸を4〜15倍にする請求項2に記載の製造法
  4. (4)乾燥を繊維に緊張を与えながら行なう請求項2に
    記載の製造法
JP63088115A 1988-04-12 1988-04-12 アクリル系複合繊維及びその製造法 Pending JPH01260016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63088115A JPH01260016A (ja) 1988-04-12 1988-04-12 アクリル系複合繊維及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63088115A JPH01260016A (ja) 1988-04-12 1988-04-12 アクリル系複合繊維及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01260016A true JPH01260016A (ja) 1989-10-17

Family

ID=13933893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63088115A Pending JPH01260016A (ja) 1988-04-12 1988-04-12 アクリル系複合繊維及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01260016A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5618901A (en) * 1993-11-10 1997-04-08 The Standard Oil Company Process for making a high nitrile multipolymer prepared from acrylonitrile and olefinically unsaturated monomers

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5618901A (en) * 1993-11-10 1997-04-08 The Standard Oil Company Process for making a high nitrile multipolymer prepared from acrylonitrile and olefinically unsaturated monomers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101279675B1 (ko) 아크릴계 수축 섬유 및 그 제조 방법
JP2006124904A (ja) 複合高ニトリルフィラメント
JP4603486B2 (ja) アクリル系収縮繊維及びその製造方法
JPH0253910A (ja) 毛髪用塩化ビニル系繊維およびその製造法
KR970043396A (ko) 용융 방사 아크릴로니트릴 올레핀성 불포화 섬유 및 섬유 제조방법
JPH01260016A (ja) アクリル系複合繊維及びその製造法
JPS6262909A (ja) アクリロニトリル系繊維の製造方法
EP1538244A1 (en) Acrylic synthetic fiber improved in styleability
US3516903A (en) Novel modacrylic fiber
US5486409A (en) Nonwoven fabrics from high nitrile copolymers
US4999245A (en) Multi-layered conjugated acrylic fibers and the method for their production
US3841952A (en) Fusible interlining
JPH0133566B2 (ja)
US4524193A (en) Modacrylic synthetic fiber having an excellent devitrification preventing property and a process for preparing the same
JPS62149918A (ja) 耐熱性アクリロニトリル系繊維の製法
JPH01168949A (ja) 複合不織布
JP4366555B2 (ja) 熱接着性バインダー繊維
JPH08158159A (ja) アクリル系不織布用原糸の製造方法
JP2621909B2 (ja) 改良された収縮性と捲縮特性を有するアクリル系複合繊維集合体
JPH05272014A (ja) 熱融着性アクリル系複合繊維
WO2011122016A1 (ja) アクリロニトリルを含む繊維及びその製造方法、並びにそれを用いたパイル布帛
JPS62268812A (ja) アクリロニトリル系繊維の製造方法
JPS6342911A (ja) 異形断面モダクリル繊維の製造法
JPS6353284B2 (ja)
JPS63309614A (ja) アクリル系繊維及びその製造法