JPH01259092A - 固形燃料スラリー組成物 - Google Patents

固形燃料スラリー組成物

Info

Publication number
JPH01259092A
JPH01259092A JP23258087A JP23258087A JPH01259092A JP H01259092 A JPH01259092 A JP H01259092A JP 23258087 A JP23258087 A JP 23258087A JP 23258087 A JP23258087 A JP 23258087A JP H01259092 A JPH01259092 A JP H01259092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid fuel
slurry
sulfonated
cyclohexene
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23258087A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Shinohara
弘信 篠原
Yasuo Hara
康夫 原
Yoshinori Yoshida
吉田 淑則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP23258087A priority Critical patent/JPH01259092A/ja
Publication of JPH01259092A publication Critical patent/JPH01259092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定の分散剤を含有した貯蔵安定性の優れた
固形燃料スラリー組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、石油を主体としたエネルギー構造がとられてきた
が、近年、石油資源の枯渇により、石炭、石油コークス
、ピッチなどの固形燃料が再認識され、その利用法が種
々検討されている。
しかしながら、これらの固形燃料は、石油などの液体燃
料と異なり固体であるため、通常のパイプライン、タン
クローリ−などによる輸送が困難である。
このため、石炭などの固形燃料を微粉化し水に分散させ
スラリーとして液体と同様に取り扱う技術が種々提案さ
れている。この場合、固形燃料濃度を低くし水を多量に
使用したスラリーとすれば、低粘度のスラリーとするこ
とも可能であるが、燃料の効率の上で得策ではない。ま
た、このようにして得られたスラリーは、静置すると固
形燃料が沈降してくるという欠点を有している。
固形燃料濃度を高める方法として、スラリー中に各種分
散剤を添加し、固形燃料の水への分散性を高める手段が
提案されている。
かかる各種分散剤を添加した固形燃料スラリーは、添加
しない場合に比べ流動性が大幅に改善されるので、分散
剤を使用すれば高濃度の固形燃料スラリーを製造するこ
とが可能になると1告されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このようにして製造される固形燃料スラリーは、一般に
輸送、貯蔵され、燃料として使用されるため、スラリー
の長時間の静置安定性が良いことが必要とされている。
しかしながら、長期にわたる安定性については、未だ充
分満足できる域に達していないのが現状である。
本発明は、前記従来技術の問題点を背景になされたもの
で、高濃度の固形燃料スラリーに高い流動性を与えるこ
とができ、しかも長時間放置しても高い流動性を保つこ
とが可能な固形燃料スラリー組成物を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記従来の技術的課題を解決すべく鋭意
検討した結果、特定の新規な分散剤とノニオン性界面活
性剤とを併用すると、固形燃料スラリーの流動性、安定
性が極めて優れたものが得られることを見出し、本発明
に到達したものである。
すなわち、本発明は、(a1分子中に二重結合を2個含
有する炭素数9〜12のノルボルネンBM 導体のスル
ホン化物および/または分子中に二重結合を2個含有す
る炭素数8〜12のシクロヘキセン誘導体のスルホン化
物を重合して得られる重合体、(blノニオン性界面活
性剤、(c)固形燃料および(dl水を含有することを
特徴とする固形燃料スラリー組成物を提供するものであ
る。
本発明に使用される分散剤は、分子中に二重結合を2個
含有する炭素数9〜12のノルボルネン誘導体の二重結
合をスルホン化したスルホン化物および/または分子中
に二重結合を2個含有する炭素数8〜12のシクロヘキ
セン誘導体の二重結合をスルホン化したスルホン化物を
重合して得られる重合体である。
分散剤の出発原料として用いられるノルボルネン誘導体
は、分子内に二重結合を2個含有する(ただし、ノルボ
ルネン環に二重結合を1個含有する)炭素数9〜12の
ノルボルネン誘導体であり、通常、−液式(A)、(B
)で表されるが、(c)で表されるシンクロペンタジェ
ン誘導体である。
R。
(式中、R,、R,は炭素数1〜4のアルキル基または
水素原子、R3、R4は水素原子または炭素数1〜3の
アルキル基、R2は炭素数1〜3のアルキレン基、R&
、R?は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子、R
s、Rqは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、
θは0または1を表す。) なお、前記−液式(A)および(B)においては6の位
置にあるが、5の位置にあってもよい。
前記の一船式(A)、(B)および(c)で表されるノ
ルボルネン誘導体は、ジエン成分としてシクロペンタジ
ェン、ジェノフィル成分として、炭素数4〜7のジエン
類とのディールスアルダー反応、ナフサの熱分解などに
よって得られる。
ジェノフィル成分として用いられる炭素’94〜7のジ
エン成分を例示すると、1.3−ブタジェン、1.2−
ブタジェン、1.2−ペンタジェン、1.3−ペンタジ
ェン、2,3−ペンタジェン、イソプレン、シクロペン
タジェン、1.2−へキサジエン、1.3−へキサジエ
ン、1.4−へキサジエン、1.5−ヘキサジエン、2
.3−へキサジエン、2.4−へキサジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジェン、2−エチル−1,3−
7”タジエン、メチルシクロペンタジェン、1゜2−へ
ブタジェン、1,3−へブタジェン、1゜4−へブタジ
ェン、1.5−へブタジェン、1゜6−へブタジェン、
2.3−へブタジェン、2゜5−へブタジェン、3,4
−へブタジェン、3゜5−ヘプタジエンのほか、分岐し
た炭素数4〜7の各種ジエン類である。
シクロペンタジェンと前記ジェノフィル成分をディール
スアルダー反応すると、炭素数9〜12のノルボルネン
環の二重結合とジェノフィルとして作用した二重結合以
外の二重結合が残存したノルボルネン誘導体が生成する
この代表的なものを例示すると、5−ビニル−ノルボル
ネン−2,5−エチリデン−ノルボルネン−2,5−メ
チレン−6−メチルノルボルネン−2,5−プロペニル
−ノルボルネン−2,5−ビニル−6−メチルノルボル
ネン−2,5−イソプロペニル−ノルボルネン−2,5
−メチル−5−ビニル−ノルボルネン−2,5−アリル
−ノルボルネン−2,5−ビニル−6エチルノルボルネ
ンー2.5−ブテニル−ノルボルネン−2およびジシク
ロペンタジェンなどが挙げられる。
次に、もう一方の分散剤の出発原料として用いられるシ
クロヘキセン誘導体は、分子内に二重結合を2個含有す
る(ただし、シクロヘキセン環に二重結合を1個含有す
る)炭素数8〜12のシクロヘキセン誘導体であり、通
常、−液式(D)、(E)または(F)で表される。
l2 (−液式(D)、(E)、(F)において、R8゜、R
lIは水素原子または炭素数1〜5のアルキル基、R,
□、R1ff、RI4は水素原子または炭素数1〜3の
アルキル基、RIsは炭素数1〜4のアルキレン基、R
1いR1’?、は水素原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、θはOまたは1である。)なお、本発明において
、−液式(D)および(E)における R11               R1?は、4の
位置にあるが、5の位置にあってもよい。
該シクロヘキセン誘導体は、(D)成分として、1.3
−ブタジェン、■、3−ペンタジェン、イソプレン、1
.3−へキサジエン、2,3−ジメチルブタジェンなど
の炭素数4〜6の共役ジエン、(E)成分として、(D
)成分の共役ジエンのほか、1.2−ブタジェン、■、
4−ペンタジェン、シクロペンタジェンなどの4〜6の
ジエン類とを、(D)成分がジエン、(E)成分がジェ
ノフィルとしてディールスアルダー反応した時に得られ
る生成物である。
具体的に例示すると、4−ビニル−シクロヘキセン−1
,4−ビニリデン−シクロヘキセン−1,4−エチリデ
ン−シクロヘキセン−1,4−メチレン−5−シクロヘ
キセン−1,4−イソプロペニル−シクロヘキセン−1
,4−イソプロペニル−6−メチル−シクロヘキセン−
1,4−プロペニル−シ/;lロヘキセン−1,4−プ
ロペニル−6−メチル−シクロヘキセン−1,4−ビニ
ル−5−メチル−シクロヘキセン−1,3−メチル−4
−ビニル−シクロヘキセン−1,4−メチル−4−ビニ
ル−シクロヘキセン−1,4−ブテニル−シクロヘキセ
ン−1、テトラヒドロインデン、7−イツプロペニルー
シクロヘキセンー1.1−メチル−4−プロペニル−シ
クロヘキセン−1などが挙げられる。
これらのノルボルネン誘導体およびシクロヘキセン誘導
体のスルホン化物およびその重合体の製造方法は、特開
昭61−19608号公報、特開昭61−19609号
公報に詳細に記載されている。
ちなみに、その概略について述べると、ノルボルネン誘
導体および/またはシクロヘキセン誘導体(以下、これ
らの誘導体を単に「誘導体」ということがある)のスル
ホン化物を製造するには、種々の方法が考えられるが、
例えば前記誘導体の分子中に含有する2個の二重結合の
うち、反応性の高い二重結合に優先的に亜硫酸塩類を付
加せしめることによって、分子中に1つの二重結合を含
有する誘導体のスルホン化物を得ることができる。
この場合の及ルホン他剤としては、通常、アルカリ金属
の酸性亜硫酸塩、メタ亜硫酸塩あるいは亜硫酸塩類が単
独または混合物として使用される。
スルホン化剤の量は、誘4体1モルに対して、通常、0
,1〜2.0モル、好ましくは0.5〜1.5モル、さ
らに好ましくは1〜1.5モルである。0.1モル未満
では、反応収率が低く、また2、0モルを越えるとジス
ルホン化物の生成が多くなる。スルホン化剤の量が誘導
体1モルに対して1モル未満の場合、スルホン化した誘
導体とスルホン化しない誘導体の混合物ができるが、そ
の場合には、抽出(溶媒としては、例えばn−ヘキサン
などを用いる)または蒸留でスルホン化した誘導体のみ
を該混合物から取り出してもよいし、またスルホン化し
た誘導体とスルホン化しない誘導体との混合物をそのま
ま後記する方法で重合させてもよい。その場合にも、ス
ルホン化物の重合体は、抽出(溶媒として、例えばn−
ヘキサンなどを使用する)または蒸留でスルホン化しな
い重合体と分離することができる。
スルホン化反応にあたって、触媒の使用は必ずしも必要
としないが、通常、無機酸化剤などの触媒を用いると収
率の向上、反応時間の短縮などの効果がある。無機酸化
剤としては、例えば硝酸塩類、亜硝酸塩類、塩素酸塩類
などが挙げられるが、特に硝酸塩類が効果的である。
無機酸化剤の量は、特に限定されるわけではないが、誘
導体1モルに対し、0.02〜0.15モル、好ましく
は0.05〜0.1モルが効果的である。
さらに、反応を均一かつ円滑に進行させるために、適当
な溶媒を用いることが好ましい。
有利に使用できる溶剤としては、例えば水あるいはメチ
ルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール
、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、第3級
ブチルアルコールなどの低級アルコール類、低級グリコ
ール類、ケトン類、エーテル類、エステル類などが挙げ
られる。
これらの溶剤は、適宜、2種以上混合して使用するこが
できる。なかでも、低級アルコールと水の混合溶剤、そ
のうちでも特にメチルアルコールと水の混合溶剤が優れ
た溶剤として推奨される。
反応温度は、通常、50〜200°C1好ましくは70
〜150℃、より好ましくは90〜130℃で行われ、
また常圧あるいは加圧下の何れでも実施することができ
る。
副反応の進行を抑え、無機塩の生成を低くするためには
、反応系のpHは、通常、2〜9、好ましくは5〜7に
保つ。
かかるスルホン化物のカチオン種は、特に限定されるも
のでないが、水溶性にするためには、水素、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミンなどが好
ましい。
前記アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムなど
を、アミンとしてはメチルアミン、エチルアミン、プロ
ピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチ
ルアミンなどのアルキルアミン、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどのポ
リアミン、モルホリン、ピペリジンなどを、アルカリ土
類金属としてはカルシウム、マグネシウムなどを例示す
ることができる。
また、これらのカチオン種は、種々のイオン交換技法に
より他種のカチオン種と相互に交換することが可能であ
る。
次に、本発明の(al成分として使用される前記誘導体
のスルホン化物の重合体とは、前記誘導体のスルホン化
物のうちの少な(とも1種を重合して得られる重合体、
または前記の誘導体のスルホン化物と重合可能な単量体
(以下「共重合単量体」という)などを共重合して得ら
れる重合体を表すものである。該重合体の製造方法は、
下記のとおりである。
例えば、前記誘導体のスルホン化物を、あるいはこれと
共重合単量体とを、酸性化合物触媒の存在下、反応温度
、通常、−20〜300℃、好ましくは80〜180℃
で数時間から数十時間にわたり重合反応させて重合体を
製造することができる。前記重合反応において、反応を
円滑に行うため、重合反応用溶媒を用いることができ、
かかる重合反応用溶媒としては、重合反応に支障がない
かぎり、水などの極性溶媒、または炭化水素類、ハロゲ
ン化炭化水素類など任意のものを用いることができる。
前記酸性化合物触媒としては、硫酸、リン酸、フッ化水
素、三フッ化ホウ素およびその錯体、塩化アルミニウム
、臭化アルミニウム、四塩化スズ、塩化亜鉛、三塩化チ
タンなどのルイス酸類あるいは有機プロトン酸を挙げる
ことができる。そのなかでも、硫酸を代表的なものとし
て挙げることができる。
共重合単量体としては、オレフィン性二重結合を有する
脂肪族、脂環族、芳香族の炭化水素、不飽和アミド、不
飽和アルコール、不飽和エステル、不飽和ニトリル、不
飽和カルボン酸およびそのエステル、不飽和スルホン酸
およびそのエステルなど、または脂肪族、指環族、芳香
族のアルコールまたはフェノール、またはアミノ基、エ
ステル基、ニトリル基、カルボン酸基、スルホン酸基を
有するアルコールまたはジオールなど1種以上を任意の
割合で用いることができる。
使用する共重合単量体の種類を変えることによって、重
合体の界面活性特性を変えることができる。
本発明のスルホン化物と共重合単量体とから重合体を製
造して、該重合体を固形燃料の分散剤として用いる場合
、泡立を抑えるために、は、50重量%以上、好ましく
は70重量%以上である。
本発明によって得られた重合体および共重合体の分子量
は、反応条件、特に酸性化合物触媒の種類およびその量
、ならびに溶媒の種類およびその量または反応温度、反
応時間により、適宜、変化させることができる。
このようにして得られた重合体および共重合体を本発明
の分散剤として用いる場合には、固形燃料の種類、粒径
などによって特性が変わるため一義的に決めることはで
きないが、通常、重量平均分子量が500以上であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは1,000以上であり
、2,000〜too、oooが特に好ましい。
また、スルホン化物の重合体および共重合体は、イオン
交換法あるいは中和反応などにより酸型またはアルカリ
金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミンなどの
塩に相互に交換することができる。
次に、本発明の(b)成分であるノニオン性界面活性剤
としては、次のようなものが例示される。
その1種として、ポリエーテルポリオール化合物が挙げ
られ、この化合物は1分子中に1個以上の活性水素を有
する化合物に、常法により一般的には酸またはアルカリ
触媒の存在下、加圧下でエチレンオキサイドおよび/ま
たはプロピレンオキサイドを付加反応させることにより
得られる。
1分子中に1個以上の活性水素を有する化合物としては
、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、フェノ
ール、オクチルフェノール、ノニルフェノールなどの1
価のアルコール;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、ソルビ
トールなどの多価アルコール;カテコール、レゾルシン
、ピロガロール、フェノールホルマリン縮金物などの水
酸基を1個以上有するアミノ化合物などを挙げることが
できる。また、これらのアミノ化合物をアルキルハライ
ドやジエチル硫酸などによりカチオン化した化合物も挙
げられる。これらのうちでも、1分子中に3個以上の活
性水素ををする化金物が好ましい。また、ポリビニルア
ルコール、ポリ酢酸ビニルの部分鹸化物、ヒドロキシル
基を有するモノマーを成分として含む重合体も使用しう
る。
これらのポリエーテルポリオール化合物は、前記の1分
子中に1個以上の活性水素を存する化合物にエチレンオ
キサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを付加し
て得られるが、化合物にバルキー性を与え、かつ石炭な
どの固形燃料粒子と吸着性を付与するため、平均で4モ
ル以上付加することが必要である。約4モル未満である
と、スラリー組成物の分散安定化効果が著しく減少する
また、付加モル数の上限は特にないが、大き過ぎると粘
度が高すぎ、取り扱いが困難であり、製造上も問題が多
いため、平均で800モル以下が望ましい。
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの一方
は必須であるが、このほかに本発明の効果を損なわない
範囲でブチレンオキサイドを付加することもできる。
また、アミノ化合物にアルキレンオキサイドを付加した
のち、アルキルハライドやジエチル硫酸などによりカチ
オン化しても有効である。
これらのポリエーテルポリオール化合物のスラリー分散
性安定化効果は、エチレンオキサイドおよびプロピレン
オキサイドをブロック状に付加したものがより優れてお
り、さらにはポリエーテル鎖中のポリオキシエチレン基
の含有量が20〜80重量%、好ましくは30〜70重
量%のものが特に優れている。
これらのポリエーテルポリオール化合物は、水酸基をエ
ステル化、リン酸化、硫酸化またはカルボキシアルキル
化しても用いることができる。
カルボン酸によるエステル化は、前記ポリエーテルポリ
オール化合物を酢酸、ラウリル酸、ステアリン酸などの
1価のカルボン酸またはそれらの無水物あるいは酸ハロ
ゲン化物を、常法によりエステル化反応を行うことによ
り得ることができる。
リン酸化、硫酸化、カルボキシアルキル化は、前記のポ
リエーテルポリオール化合物を五酸化リンのようなリン
酸化剤、三酸化硫黄、クロル硫酸あるいはスルファミン
酸のような硫酸化剤またはモノクロル酢酸のようなカル
ボキシアルキル化剤と常法により反応させることにより
得ることができ、またさらに造塩反応を行えば、その塩
が得られる。
また、ポリエーテルポリオールを架橋して得られる化合
物も有効である。架橋剤としては、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トルエンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネートなどの多価イソシアネート基ト
グリシジルビスフェノールA1ジグリシジルエチレング
リ−コールなどの多価エポキサイド、無水マレイン酸、
アジピン酸、ダイマー酸、無水トリメリット酸などの多
価カルボン酸を挙げることができる。
反応に用いる架橋剤の割合は、一般的には水酸基に対し
て0.05〜2当量、好ましくは0. 1〜1当量であ
る。
また、ポリエーテルポリオールにエピハロヒドリンを反
応させて得られる化合物も有効である。
この化合物は、前記のポリエーテルポリオールを常法に
より、一般的にはアルカリやスズなどの金属触媒の存在
下にエピクロルヒドリン、エピブロムヒドリンなどのエ
ピハロヒドリンと反応させることにより得られる。
さらに、ポリエーテルポリオールに多価イソシアネート
を反応させて得られる末端にイソシアネート基を有する
化合物も有効である。
この化合物は、前記ポリエーテルポリオールを多価イソ
シアネートと反応させることにより得られるが、架橋反
応が進行しないように条件を選ぶ必要がある。この化合
物は、末端に反応性に冨むイソシアネート基が存在する
ため、保存安定性に欠ける嫌いがあるが、フェノール、
クレゾール、ε−カプロラクタム、酸性亜硫酸ナトリウ
ムなどによりイソシアネート基を保護し、工程中にイソ
シアネート基を再生させるような化合物としてもよい。
これらのほか、水溶性のポリビニルアルコール、ポリ酢
酸ビニルあるいはこの全部または一部の鹸化物、ポリエ
チレングリコールあるいはそ一部または全部のエステル
化物、蔗糖などの多糖類などを用いることができる。
これらスラリー安定性の上で大きな効果を与える化合物
は、固形燃料の種類により変化するので特定できないが
、通常、HLB値は5〜20のものが効果的であり、H
LB値が7〜13のものがさらに好ましい。
次に、本発明に用いられる固形燃料は、石炭、石油コー
クス、ピッチ、および木炭である。
石炭は褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、無煙炭などいずれであ
ってもよく、またこれらをクリーン化した石炭でもよく
特に制限はない。
石油コークスは、石油精製の際に蒸留による重質残留と
して得られるアスファルト、ピッチなどをさらに高温で
熱分解して分解油を留出させた残留コークスのことであ
り、一般に無機質を含有する石炭に比較すると極めて水
に濡れ難いものである。
ピッチは、石油蒸留の際の重質残留物および石炭乾留に
より得られるタールを蒸留し油分を残した重質残留物で
あり、その軟化点は50〜180℃のものが好ましく、
50℃より低いと粉砕が困難である。ピッチは石炭に較
べると灰分および水分をほとんど含まず高発熱量のスラ
リー燃料にすることができる。
これらの固形燃料の粒度は、粉末であればどのような粒
度であってもよいが、現在、火力発電所で燃焼される微
粉炭は、200メソシュバス分70重量%以上のもので
あるから、この粒度が一応の目安となる。しかし、本発
明に使用される分散剤は、粒度および固形燃料の種類に
よって影響されるものではなく、どのような固形燃料粉
末に対しても優れた効果を発揮する。
本発明の(a)成分である分散剤は、1種以上、必要に
応じて後記するアニオン性界面活性剤、添加剤などと併
用して、特に限定されないが、濃度50〜85重量%の
固形燃料スラリーに添加される。分散剤である(al成
分の添加量は、大きくなるほどスラリーの粘度は低下す
るため、所望の粘度に応じた添加量を選ぶことができ、
スラリー組成物全量に対し、通常、0.01〜10重量
%でよいが、作業性および経済性の観点から0.05〜
1重量%が好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えばドデシルベンゼ
ンスルホン酸塩、オレイン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、リグニンスル
ホン酸塩、アルコールエトキシサルフエイト、第2級ア
ルカンスルホネート、α−オレフィンスルホン酸、タモ
ールなどがあり、それらを配合したカルボン酸系、硫酸
エステル系、スルホン酸系、リン酸エステル系、アルキ
ルアリルスルホネート系などの市販の製品を分散剤ある
いは湿潤剤として用いることができる。
添加剤としては、例えば固形燃料中の灰分に含まれる多
価金属トラップ用のキレート剤、テトラポリリン酸カリ
ウム、クエン酸ソーダ、グルコン酸ソーダ、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリカルボン酸などがある。
また、発泡を抑えるために消泡剤を添加することもでき
る。消泡剤としては、例えばシリコンエマルジョンなど
が用いられる。
冬期の凍結を防止するため、凝固点降下剤を添加するこ
とも可能である。凝固点降下剤としては、例えばエチレ
ングリコールなどの低級アルコール、または多価アルコ
ールなどが用いられる。
また、本発明に用いられる(blノニオン性界面活性剤
の量は、効果のある範囲であれば特に制限されるもので
はないが、通常、固形燃料に対して0.001〜2重量
%、特に0.01〜1重量%が効果および経済性の観点
で好ましい。
本発明のスラリー組成物の製造方法は、特に限定されず
、所望の方法で固形燃料、水および本発明に用いられる
分散剤を混合することからなる。
例えば、固形燃料をあらかじめ乾式で粉砕したのち、分
散剤を溶かした水溶液中に混合する方法、スラリーを作
ったのち分散剤を添加する方法、ミル中に固形燃料、水
、分散剤を加えて、該燃料を粉砕しながら混合する方法
など、任意の方法が実施できる。また、(al、(b)
成分は、同時に加えてもよいし、分割して加えてもよい
ことはいうまでもない。
〔作用〕
固形燃料スラリー組成物中に本発明の分散剤が存在する
と、該燃料粒子表面に該分散剤が吸着され、得られる静
電力と分散剤自体の比較的大きい立体障害により粒子相
互の接近が妨げられ、その結果、組成物の粘度低下と安
定した分散性が得られる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ本発明をさらに詳細に説明゛する。
なお、実施例中、%とあるのは、重量基準である。
まず、本発明の(a)成分について、その合成法をを参
考例として以下に示す。なお、本発明の(a)成分は、
以下の参考例に限定されるものでない。
参考例a−1〜a−7 攪拌装置、温度計を備えてなる2I!のステンレス製オ
ートクレーブに第1表に示すノルボルネン誘導体もしく
はシクロヘキセン誘導体2モル、亜硫酸水素ナトリウム
2モル(208g)、硝酸カリウム0.4モル(20g
)、メチルアルコール500mff、蒸留水250gを
仕込み、密閉して強攪拌下で混合しながら、温度130
℃で5時間にわたり反応させた。その後、室温まで放冷
したのち、反応混合物を取り出し蒸留水100rr+1
!およびn−ヘキサン300mj!を加えて充分混合し
、分離したn−ヘキサン層および沈澱部を除いた残部を
濃縮し、蒸発乾固して淡黄色固体が得られた。
この固体をソークスレー抽出器を用いてn−ヘキサンで
1時間、未反応物を抽出除去し、残液を、乾燥後、氷酢
酸500mlに溶解し、無機塩などの酢酸不溶分をろ別
した。
得られた酢酸可溶分を凝縮乾固することにより、白黄色
固体を得た。そして、この固体をエタノールで洗浄して
さらに乾燥して第1表に示すスルホン化物のナトリウム
塩を得た。この結果を第1表に示す。
次に、該スルホン化物を用いて、次のような重合反応を
実施した。
攪拌装置、温度計を備えてなる11の三ロフラスコに前
記のスルホン化物135g、蒸留水58gを仕込み、溶
解後金体を冷却しながら98%硫酸135gを攪拌下に
約30分間で滴下し、次いでオイルバスで加熱し、途中
サンプリングして、GPCで重合度合を確認しながら1
10〜125℃の範囲で35時間にわたり重合した。重
合後、反応器に蒸留水300mlを加え溶解させ、炭酸
力ルシルムで中和し沈澱を除去したのち、炭酸ナトリウ
ムでソープ−ジョンしてナトリウム塩としたのち、この
溶液を乾固して第2表に示す量の茶褐色固体を得た。
(以下余白) 第1表 第2表 参考例a−8〜11 参考例a−1で得られたシクロペンタジェンのスルホン
化物150gと第3表に示す化合物を各々仕込み参考例
a−1と同様の処方で重合した。
結果を第3表に示す。
第  3  表 参考例a−12〜15 参考例a−5で得られた中間製品の4−ビニルシクロヘ
キセン−1のスルホン化物150gと第4表に示した化
合物を各々仕込み、参考例a−1と同様の処方で重合し
た。結果を第4表に示す。
第4表 参考例b−1〜37 次に、本発明の(b)成分について、その例を第5表の
1〜4にまとめて示す。なお、本発明において使用しう
る(b)成分としては、以下に記載されたものに限定さ
れるものではない。
実施例1〜50、比較例1〜10 石炭〔(c)成分〕としてオーストラリア産、200メ
ソシュパス分76%、灰分6.5%、硫黄1. 6%を
含むものを使用した。スラリーの調製は、水〔(d)成
分〕の中にあらかじめ第6表に記載した(al、(b)
成分を入れておき、その中に所定量の微粉炭を入れ、ま
ずステンレス製のへらで1分間手練りし、次にホモミキ
サー(特殊機化工■製)を使用して3、OOOrpmで
15分間攪拌して行った。
スラリーの流動性は、前記のごと(して調製したスラリ
ーの25℃における粘度を測定することによって評価し
た。また、スラリーの安定性は、内径80++nの透明
なアクリルパイプ製の容器の中に20cmの深さまで前
記スラリーを入れ、スラリーの固さを経時的に(スラリ
ー調製後10日、45日、90日)測定することにより
評価した。
スラリーの固さの測定は、直径10INのガラス棒をス
ラリー中に貫入することにより行った。
なお、評価基準は、次のとおりである。
圧匝  」 ◎ : ガラス棒が自重(約60g)で容器の底まで貫
入する。
○ : ガラス棒を手で押すと容器の底まで貫入する。
△ : ガラス棒を手で押すしても容器の底まで貫入し
ない。
× : ガラス棒を手で押しても全く貫入しない。
スラリーの流動性および安定性の評価結果を第6表の1
〜2に示す。
(以下余白) 実施例51〜65、比較例11〜15 200メツシュバス分を70%含有し、灰分0.65%
、硫黄0.30%を含む石油コークス〔(c)成分〕を
用いた。水〔(d)成分〕の中にあらかじめ第7表に記
載した(a)、(b)成分を入れ、ホモミキサーによっ
て3.OOOrpmで15分間攪拌して石油コークス水
スラリーを調製した。
このようにして得られたスラリーの粘度を25℃におい
て測定した。
また、実施例1と同様の方法で10日後、45日後、9
0日後のスラリーの安定性の評価を行った。スラリーの
流動性および安定性の評価結果を第7表に示す。
(以下余白) 実施例66〜80、比較例16〜20 軟化点120°Cの石油ピッチ〔(c)成分〕をミルで
乾式粉砕し、200メソシュパス分73%の微粉末を得
た。
水〔(d)成分〕の中にあらかじめ第8表に記載した(
a)、(bl成分を入れ、ホモミキサーによって3、O
OOrpmで15分間攪拌してスラリーを調製した。
このようにして得られたスラリーの粘度を25℃におい
て測定した。
また、実施例1と同様の方法で10日後、45日後、9
0日後のスラリーの安定性の評価を行った。スラリーの
流動性および安定性の評価結果を第8表に示す。
(以下余白) 〔発明の効果〕 本発明の固形燃料スラリー組成物は、前記のごとき特定
のスルホン化物の重合体を分散剤として、かつノニオン
界面活性剤をスラリー安定化剤として採用することによ
り、従来の技術に比しスラリー粘度を低下させることが
でき、従ってスラリーの分散性、流動性が良好であり、
発泡性も少なく、パイプラインによる輸送に好適である
特許出願人 日本合成ゴム株式会社 代理人 弁理士  白 井 重 隆

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)分子中に二重結合を2個含有する炭素数9
    〜12のノルボルネン誘導体のスルホン化物および/ま
    たは分子中に二重結合を2個含有する炭素数8〜12の
    シクロヘキセン誘導体のスルホン化物を重合して得られ
    る重合体、 (b)ノニオン性界面活性剤、 (c)固形燃料および (d)水を含有することを特徴とする固形燃料スラリー
    組成物。
JP23258087A 1987-09-18 1987-09-18 固形燃料スラリー組成物 Pending JPH01259092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23258087A JPH01259092A (ja) 1987-09-18 1987-09-18 固形燃料スラリー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23258087A JPH01259092A (ja) 1987-09-18 1987-09-18 固形燃料スラリー組成物

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61020093A Division JPS62588A (ja) 1985-02-04 1986-02-03 固形燃料スラリ−組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01259092A true JPH01259092A (ja) 1989-10-16

Family

ID=16941579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23258087A Pending JPH01259092A (ja) 1987-09-18 1987-09-18 固形燃料スラリー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01259092A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4162143A (en) Emulsifier blend and aqueous fuel oil emulsions
CA1196489A (en) Drilling mud viscosification agents based on sulfonated ionomers
US3324041A (en) Oil-in-water settable aqueous emulsions
EP0106526B1 (en) Hydrocarbon solvent-based dispersant formulation and its use in the dispersion of viscous oil spills
JPS62588A (ja) 固形燃料スラリ−組成物
JPH01259092A (ja) 固形燃料スラリー組成物
KR950005690B1 (ko) 분산제 및 고형 연료 슬러리 조성물
JPH0367556B2 (ja)
JPH0469676B2 (ja)
KR0181010B1 (ko) 분산제 및 이의 제조방법
US4547200A (en) Slurry composition of solid fuel
JPS62230892A (ja) 固形燃料スラリ−組成物
JPS62181393A (ja) 石炭−水スラリ−組成物
JPS62209198A (ja) 固形燃料スラリ−組成物
JP2638107B2 (ja) 固形燃料スラリー組成物
JPS61152796A (ja) 固形燃料スラリ−組成物
JPS5823889A (ja) 石炭−水スラリ−用添加剤
JPH06264077A (ja) 重質油エマルジョン燃料組成物
US2540437A (en) Treatment of emulsions
JPS6096689A (ja) 石炭スラリ−組成物
JPH0747745B2 (ja) 固形燃料スラリー組成物
US2120206A (en) Treated fuel
JPH0711269A (ja) 重質油エマルジョン燃料組成物
JPH0532984A (ja) 固形燃料スラリー組成物
JPH07242885A (ja) 固形燃料スラリー組成物