JPH01253404A - コンクリート構築用布付型枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はコンクリート構築用布付型枠に関するものであ
る。

〈従来の技術〉 コンクリートの養生中、コンクリート表層部に浮き出る
ブリージング水を回収して、表層部を密実に仕上げるこ
とは知られている。

現在、ブリージング水を回収するための型枠として、成
型面に布を取り付けた型枠が存在する。

〈本発明が解決しようとする問題点〉 前記した従来の型枠にあっては次の問題がある。

くイ）型枠の成型面に布を取り付けるには、釘、鋲や針
等で打ち付ける方法、或は接着による方法を採用してい
る。

しかし、これらの布の取り付けには多くの手数がかかり
面倒である。

そのため、現在は、布付型枠をより簡単に製作できる技
術の提案が望まれている。

（ロ）布を弛みのない状態で取り付けることが困難であ
り、実際には布に多少の弛みを生じる。

その為、コンフート構造物の仕上面に布のしわ跡が残る
。

く本発明の目的〉 本発明は上記の点に鑑みなされたもので、型枠の製作が
簡単であって、仕上面にしわが発生し難い、コンクリー
ト構築用布付型枠を提供することを目的とする。

く本発明の構成〉 以下、法枠用の型枠を一例に本発明の一実施例について
説明する。

（イ）布付型枠（第１．２図） 布付型枠１は吸水袋２と、吸水袋２内に密着して収容さ
れた成型基板３とを一組とする成型板４を複数組平行に
配置し、各側部を折り曲げ自在に連結してなる。

尚、本実施例では成型板４を三組有する場合について説
明するが、成型板４の数は構築予定のコンクリート構造
物に応じて四つ以上或は一つであっても良い。

（ロ）吸水袋（第１図） 吸水袋２は吸水性及び透水性を有する布や目の細かい網
体等の素材からなり、その長手方向に沿って複数の区画
された袋状の収容空間２ａを有する。

各収容空間２ａは、収容予定の成型基板３の外形とほぼ
同形に形成する。

これは吸水袋２内に成型基板３を収容したとき吸水袋２
に弛みを生じさせないためである。

又、各収容空間２ａの間には連結部５を設ける。

連結部５は第１図に示すように一枚の袋を複数に区画し
て収容空間２ａを形成する場合は、吸水袋２の素材の一
部を利用できる。又、−枚の袋毎に収容空間２ａを形成
する場合の連結部５は、第４図に示すように吸水袋２か
らまったく独立したテープ等であっても良い。

（ハ）成型基板 成型基板３は板面に多数の小孔３ａ群を有する板体であ
る。

成型基板３としては、例えば有孔合板、有孔鉄板、金網
、エキスバンドメタル等を使用できる。

く施工方法〉 次に第２図を基に、格子状の法枠を構築する施、Ｖ 工法ついて説明する。

１； （イ）梯子枠の設置 格子形の法枠Ａの構築予定線に沿って、未整地状態の法
面６の表面に梯子枠を格子状に配置し、その途上をアン
カー等で固定する。

梯子枠は、２本の平行に配したアングル材間に、適当な
間隔で連結材を固着して梯子状に形成したもので、工場
或は現場で製作したものを据え付ける。

尚、凹凸のほとんどない法面６においては梯子枠を省略
する場合がある。

（口〉間隙の処理 凹凸を有する法面６と直線状の梯子枠との間に間隙を生
じた場合は、下地コンクリートを充填して解消する。

下地コンクリートは捨てコンクリート打設又はコンクリ
ート吹き付は又は型枠を用いたコンクリート打設の何れ
かの方法を採用する。

（ハ）配筋 格子状に敷設した各梯子枠に鉄筋７を載置する。

梯子枠の交差部分においては鉄筋７を交差させて配筋す
る。

（ニ）交差部の処理 次に鉄筋の各交差部分に十字形に型枠を組み立てる。

この枠組作業は従来と同様の組立法を採用しても良いが
、交差部の成型面を有する略十字形の立体的な型枠を交
差部の上方から覆い被せて設置しても良い。

（ホ）布付型枠の設置 次に、吸水袋２の各収容空間２ａ内に成型基板３を挿入
して布付型枠１を製作する。

布付型枠１は工場等で製作した完成品を現場に運搬する
か、或は現場近くで製作する。

そして、布付型枠１を、交差部に組み立てた型枠間に設
置する。

布付型枠１の下部を梯子枠にボルト等を貫通して連結す
る。

尚、必要に応じて布付型枠１の外周に拘束用の金具や各
種サポート器材を配備する場合もある。

（へ）コンクリート打設（第３図） 格子状の型枠空間を確保したら、型枠内にコンクリート
８を打設する。

コンクリート８を打設する場合、法面６の下流側から上
流へ向けて打設する。

（ト）養生（第３図） 養生中、布付型枠１がコンクリート８の表層に生じたブ
リージング水を積極的に吸水して外部に排水する。即ち
、コンクリート８と直接接触する布付型枠１の内面を覆
う吸水袋２が、ブリージング水を吸水した後、成型基板
３の小孔３ａ群を透過して外部に排水する。

（チ）脱型（第２図） 養生期間経過後、折り曲げ式の布付型枠１と交差部用の
型枠を脱型して格子状の法枠Ａの構築作業を終了する。

くその他の実施例〉 以上の実施例は、布付型枠１を法枠用に用いる場合につ
いて説明したが、その他種々のコンクリート構造物の構
築に適用することができる。

穴のない木製、鋼製、樹脂製の板体を用いることもでき
る。

複数の板体と板体の間隙からブリージング水を排水する
ことになる。

く本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるので、次のような効果
を期待することができる。

（イ）吸水袋内に成型基板を収容するだけの操作で弛み
を生じさせないで型枠を布張りできる。

従って、鋲や針等で打ち付けたり、接着を用いて布を成
型面に取り付ける従来の布付型枠を製作する場合に比べ
、手数がかからず簡単に、しかも短時間で製作できる。

（ロ）吸水袋内の空間が収容予定の成型基板に合わせで
あるから、吸水袋に弛みを生じ難い。

その為、コンクリート構造物の仕上げ面にしわ跡を残さ
ずきれいに仕上げられる。

（ハ）種々のコンクリート構築用の型枠に使用でき、適
用範囲が広い。

【図面の簡単な説明】

第１図：布付型枠の部分断面図 第２図：脱型時における法面の斜視図 第３図：ブリージング水の排水時における布付型枠の拡
大断面図 第４図：布付型枠の連結部の拡大図 出願人　　　フリー工業株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）吸水性及び透水性を有する袋体の内部に、コンク
   リート構造物の一面を成型する成型基板を前記袋体に密
   着させて収容してなる、 コンクリート構築用布付型枠。
2. （２）吸水性及び透水性を有する素材で形成した袋体を
   複数組折り曲げ自在に接続し、 前記各袋体内に成型基板を密着させて収納してなる、 コンクリート構築用布付型枠。