JPH01251403A - 磁気ヘッドおよびこの磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は磁気ヘッドおよびこの磁気ヘッドの製造方法
に関する。

（従来の技術） 磁気記録再生分野においては、高記録密度化の要求か高
まり、磁気記録媒体の高抗磁力化、それに伴なう磁気へ
ラドコア材料の高飽和磁束密度化、短波長記録化などが
進められている。

高抗磁力記録媒体への書き込みを可能にする高い飽和磁
束密度の点ではセンダスト、アモルファスのような強磁
性金属か適しているが、高周波数帯域での再生には、渦
電流損失の少ない強磁性酸化物（フェライト）が適して
いることは良（知られている。

そこで、これら２種の磁性体を組合わせた磁気ヘッドが
種々開発されている。

第３図は上述した従来の一般にＴＳＳヘッドと呼ばれる
磁気ヘッドを示す斜視図である。

同図に示すように、フェライト１ａ、１ｂと金属磁性材
２ａ１２ｂの界面が磁気ギャップ３に対して斜めになっ
ており、磁気ギャップ３は金属磁性材２ａ１２ｂの面に
形成されており、フェライトｌａ、ｌｂの先端がギャッ
プ３に点接触され、ガラス４により一体に固定されて構
成されている。

したがって、この磁気ヘッドでは、記録時に金属磁性材
２ａ、２ｂを磁束が通過するため、高磁束密度が得られ
、再生時に、ギャップ３に点接触しているフェライトｌ
ａ、ｌｂに磁束が流れるため、高域での再生が良好であ
る。

一方、短波長記録”化を進めるために、媒体であるテー
プとヘッドとの間の相対速度は増々早められており、ヘ
ッドの耐摩耗性向上が急務となっている。

しかしながら、上述した従来の磁気ヘッドでは、特性は
良好であるが、相対速度が早くなると耐摩耗性か問題と
なる。特にガラス４の摩耗が早く、長時間走行させると
段差がつき、磁性粉が堆積するなどの問題が生じるとい
う課題があった。

そこで耐摩耗性を改善した磁気ヘッドとして次のような
ものがある。

第４図はこのような従来の磁気ヘッドを示す斜視図であ
る。

同図に示すように、媒体対接面の磁気コア１１ａ、ｌｌ
ｂの両側に耐摩耗性のすぐれた材料（以ド、耐摩耗性材
と称す）１２を配置し、摩耗を抑制したものである。な
お、図中、１３は磁気ギャップ、１４は磁気コアｌｌａ
、ｌｌｂを接合するガラスを示す。

しかしながら、このように構成された従来の磁気ヘッド
では、耐摩耗性は向上するが、磁気コアかｔ）１体であ
るため、高抗磁力媒体への記録特性および高域での再生
特性が低下するという課題があった。

（発明が解決しようとする課題） 上述した従来の各磁気ヘッドにおいて、高抗磁力媒体へ
の記録特性および高域での再生特性を向上させた磁気ヘ
ッドでは、接合部の耐摩耗性の点て課題があり、また耐
摩耗性を向上させた磁気ヘッドでは、高抗磁力媒体への
記録特性および高域での再生特性が低下するという課題
があった。

この発明は上述した従来の各課題を解決するためのもの
で、高抗磁力媒体に対しても記録特性および再生特性が
良好であり、かつ良好な耐摩耗性を得ることのできる磁
気ヘッドおよびこの磁気ヘッドの製造方法を提供するこ
とを目的とする。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） この発明の磁気ヘッドは、磁性体により形成されそれぞ
れ対向する面に先細りのテーパ部が設けられた一対のサ
ブ−コアと、前記テーパ部の対向し同一平面的に連続す
る面にそれぞれ形成され磁性体金属薄膜により形成され
た一対のメインコアと、これらのメインコアの対向する
間に形成された磁気的ギャップ部と、この磁気的ギャッ
プ部の両側の前記テーパ部に配置され前記各メインコア
の端面およびサブコアの端面に接触された耐摩耗性非磁
性部材と、前記一対のサブコアを一体に接合する接合部
材とを備えたものである。

またこの発明の磁気ヘッドの製造方法は、磁性体ブロッ
クの所定の面を鏡面仕上げしてこの面に所定のピッチで
複数の第１の７字状の溝を形成する第１の工程と、前記
第１の７字状の溝を含む面に磁性体金属薄膜を形成する
第２の工程と、前記磁性体金属薄膜が形成された第１の
７字状の溝の一方側にそれぞれ平行して第２の７字状の
溝を形成してＷ字状の溝を形成しこのＷ字状の山部の辺
か露出するよう前記所定の面を鏡面仕上げする第３の工
程と、前記Ｗ字状の溝に対応するＷ字状の突条を（−ｆ
する耐摩耗性非磁性体ブロックを接合する第４の工程と
、前記耐摩耗性非磁性体ブロックと前記磁性体ブロック
との界面で切断しこの磁性体ブロックの切断面を鏡仕上
げを行うとともに露出した磁性体金属膜上に非磁性体膜
を形成する第５の工程と、この磁性体ブロックの鏡面仕
上げされた而に前記Ｗ字状の溝に直交する少なくとも２
条の溝を形成する第６の工程と、前記第５の工程で得ら
れたブロックの鏡面と前記第６の工程で得られたブロッ
クの鏡面とを、前記磁性体金属膜および耐摩耗性非磁性
体を有する溝と耐摩耗性非磁性体のみを有する溝とがそ
れぞれ対向するように接触させ前記Ｗ字状の溝に直交す
る２条の溝に溶融接合部材を挿入し一方の溝に空洞が形
成されるように前記溶融接合部材を溶融させて一対のブ
ロックを接合する第７の工程と、この接合されたブロッ
クを前記Ｗ字状の溝に平行し端面に前記磁性体金属膜が
露出するように所定のピッチで切断する第８の工程とか
らなる。

（作　用） この発明では、一対の対向するサブコアのメインコアお
よびギャップの両側にテープ接触面に露出する耐摩耗性
非磁性部材が配置されるので、高抗磁力媒体に対しても
記録特性および再生特性が良好であり、かつ良好な耐摩
耗性を得ることができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図はこの発明の一実施例の磁気ヘッドを示す斜視図
である。

同図において、２１．２２は、Ｍｎ−Ｚｎ単結晶フェラ
イトにより形成された一対のサブコアを示している。こ
れらのサブコア２１，２２の対向する面には、それぞれ
先細りのテーパ部２１ａ、２２ａが形成されている。こ
れらのテーパ部２１ａ１２２ａの対向し同一平面的に連
続する面には、磁性体金属薄膜であるセンダスト薄膜に
よりメインコア２３　ａ　％　２３　ｂが形成されてい
る。これらのメインコア２３ａ、２３ｂの対向する面に
は、磁気ギャップ２４が形成されている。磁気ギャップ
２４の両側の各テーパ部２１ａ、２２ａによる７字状の
溝には、ＡＩ　２　０３−ＴｉＣ（以下、ＡＬＴＩＣと
略す）などの耐摩耗性非磁性部２５が設けられている。

また、一方のサブコア２１には、他方のサブコア２２に
対向する面にコイル巻回用の溝２６と、接合用の溝２７
とが形成されている。接合用の；１ζ２７には、ガラス
２８が配置され、またコイル巻回用の溝２６のサブコア
２２側にも、ガラス２８が配置されこれらのガラス２８
が溶融されることによりサブコア２１．２２が一体に固
定されている。なお、コイル巻回用の溝２６によりコイ
ル巻回孔２９が形成され、このコイル巻回孔２つには、
図示を省略したコイルが巻回されている。

このように構成された磁気ヘッドにおいて、センダスト
膜により形成されたメインコア２３ａ１２３ｂは、略−
直線状に並んでおり、これらの間に形成された磁気ギャ
ップ２４ととは約４５°の傾きをもって形成されている
。また、フェライトのサブコア２１．２２はギャップ２
４と点接触する形でメインコア２３ａ、２３ｂの後方側
に配設されている。また、ドラック幅規制のための耐摩
耗性非磁性部２５には、耐摩耗性の非常にすぐれた＾１
．ＴＩＣが用いられており、磁性部と非磁性部の微小な
隙間には、ガラスが埋められている。

したがって、この実施例の磁気ヘッドでは、一対の対向
するサブコア２１．２２のメインコア２３ａ、２３ｂお
よびギャップ２４の両側にテープ接触面に露出する耐摩
耗性非磁性部２５が形成されているので、高抗磁力媒体
に対しても記録特性および再生特性が良好であり、かつ
良好な耐摩耗性を得ることができる。

次に、この発明の磁気ヘッドの製造方法の実施例を図面
を用いて説明する。

第２図（ａ）〜（ｋ）はこの発明の一実施例の磁気ヘッ
ドの製造方法を説明するための図である。

第２図（ａ）に示すように、まず、鏡面仕上げしたサブ
コアとなるフェライトブロック４１を弗備し、（ｂ）に
示すように、これにＶ字状の溝４２をたとえばダイシン
グマシンにより形成する。

そして（Ｃ）に示すように、その上に、スパッタリング
によってメインコアとなるセンダスト薄膜４３を全面に
形成する。この後（ｄ）に示すように、再びダイシング
マシンにて、先に形成したＶ字状の満４２の一方側に平
行してＶ字状の溝４４を形成した後、（ｅ）に示すよう
に、先のＶ字状の溝４２と後のＶ字状の満４４の交わる
辺の交点が表面に出るように鏡面仕上げする。この時、
ブロック４１の端面から見るとＷ型の溝が形成されてお
り、溝の一方にのみセンダスト薄膜４３が形成されてい
る。

次に第２図（ｆ）に示すように、上述のＷ型の溝に対応
するＷ型の突条がＷ型の溝と同ピツチで形成されている
耐摩耗性非磁性部となるＡＬＴＩＣ板４５を、このＡＬ
ＴＩＣ板４５のＷ型の突条をフェライトブロック４１の
Ｗ型溝に埋め込むための高融点ガラス板４６を介してフ
ェライトブロック４］上にそれぞれ溝と突条が対応する
ように配置し、所定の荷重をかけつつガラス板４６の融
点以上の温度に加熱する。これにより（ｇ）に示すよう
に、Ｗ型の溝にＷ型の突条が係合した形でフェライトブ
ロック４１とＡＬＴＩＣ板４５がガラス接着される。

そして（ｈ）に示すように、この一体ブロックをＡＬＴ
ＩＣ板４５とフェライトブロック４１の界面で切断し、
鏡面仕上げする。

この後、第２図（ｈ）に示したブロックを一対用意し、
（ｉ）に示すように、一方のブロックに巻線溝４７、ガ
ラス溝４８を形成し、ギャップとなる５ｉ０２をフロン
トギャップ部４９にのみ形成する。

そして、（ｊ）に示すように、これらの一対のブロック
を、先のＷ型の溝に形成されたセンダスト膜４３が略−
直線になるように、言い換えれば一対のブロックにそれ
ぞれ形成されたセンダスト膜４３か上下のブロックで逆
になるようにして、かつ対向面に出ているセンダスト膜
４３．４３が互いに重なるように突合わせ、巻線溝４７
およびガラス溝４８に低融点ガラス棒５０および５１を
挿入し、加熱して接着する。これによって接着された一
体のブロックが得られる。この後、（ｋ）に示す、よう
に、ブロックを、センダスト膜４３．４３の突合わせ部
（磁気ギャップ）が中心となるように切断し、テープ接
触面を形成するための面形加工を施す。

これにより、第１図に示した高抗磁力媒体に対しても記
録特性および再生特性が良好であり、かつ良好な耐摩耗
性を得ることのできる磁気ヘッドが得られる。

［発明の効果コ 以上説明したように、この発明の磁気ヘッドおよびこの
磁気ヘッドの製造方法は、一対の対向するサブコアのメ
インコアおよびギャップの両側にテープ接触面に露出す
る耐摩耗性非磁性部材が配置されるので、高抗磁力媒体
に対しても記録特性および再生特性が良好であり、かつ
良好な耐摩耗性を得ることのできる磁気ヘッドを提供す
ることができ、またこの磁気ヘッドの製造方法を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の磁気ヘッドを示す斜視図
、第２図（ａ）〜（ｋ）はそれぞれこの発明の一実施例
の磁気−ヘッドの製造方法を説明するための図、第３図
および第４図はそれぞれ従来の磁気ヘッドを示す斜視図
である。 ２１．２２・・・サブコア、２１ａ％　２２ａ・・・テ
ーパ部、２３ａ、２３ｂ・・・メインコア、２４・・・
磁気ギャップ、２５・・・耐摩耗性非磁性部、２８・・
・ガラス。 出願人　　　　　　株式会社　東芝 代理人　弁理士　　須　山　佐　− 第１図 〜寸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁性体により形成されそれぞれ対向する面に先細
   りのテーパ部が設けられた一対のサブコアと、前記テー
   パ部の対向し同一平面的に連続する面にそれぞれ形成さ
   れ磁性体金属薄膜により形成された一対のメインコアと
   、これらのメインコアの対向する間に形成された磁気的
   ギャップ部と、この磁気的ギャップ部の両側の前記テー
   パ部に配置され前記各メインコアの端面およびサブコア
   の端面に接触された耐摩耗性非磁性部材と、前記一対の
   サブコアを一体に接合する接合部材とを備えたことを特
   徴とする磁気ヘッド。
2. （２）磁性体ブロックの所定の面を鏡面仕上げしてこの
   面に所定のピッチで複数の第１のＶ字状の溝を形成する
   第１の工程と、前記第１のＶ字状の溝を含む面に磁性体
   金属薄膜を形成する第２の工程と、前記磁性体金属薄膜
   が形成された第１のＶ字状の溝の一方側にそれぞれ平行
   して第２のＶ字状の溝を形成してＷ字状の溝を形成しこ
   のＷ字状の山部の辺が露出するよう前記所定の面を鏡面
   仕上げする第３の工程と、前記Ｗ字状の溝に対応するＷ
   字状の突条を有する耐摩耗性非磁性体ブロックを接合す
   る第４の工程と、前記耐摩耗性非磁性体ブロックと前記
   磁性体ブロックとの界面で切断しこの磁性体ブロックの
   切断面を鏡仕上げを行うとともに露出した磁性体金属膜
   上に非磁性体膜を形成する第５の工程と、この磁性体ブ
   ロックの鏡面仕上げされた面に前記Ｗ字状の溝に直交す
   る少なくとも２条の溝を形成する第６の工程と、前記第
   ５の工程で得られたブロックの鏡面と前記第６の工程で
   得られたブロックの鏡面とを、前記磁性体金属膜および
   耐摩耗性非磁性体を有する溝と耐摩耗性非磁性体のみを
   有する溝とがそれぞれ対向するように接触させ前記Ｗ字
   状の溝に直交する２条の溝に溶融接合部材を挿入し一方
   の溝に空洞が形成されるように前記溶融接合部材を溶融
   させて一対のブロックを接合する第７の工程と、この接
   合されたブロックを前記Ｗ字状の溝に平行し端面に前記
   磁性体金属膜が露出するように所定のピッチで切断する
   第８の工程とからなる磁気ヘッドの製造方法。