JPH01249819A - 3,5―キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂組成物からなる接着剤とその製造方法 - Google Patents

3,5―キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂組成物からなる接着剤とその製造方法

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JPH01249819A
JPH01249819A JP7891588A JP7891588A JPH01249819A JP H01249819 A JPH01249819 A JP H01249819A JP 7891588 A JP7891588 A JP 7891588A JP 7891588 A JP7891588 A JP 7891588A JP H01249819 A JPH01249819 A JP H01249819A
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Sanehiro Yamamoto
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藤尚 松永
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はゴムとその補強材料となるポリエステル繊維と
を良好に接着させる接着助剤用などに好適に利用できる
 3.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒ
ド縮合樹脂およびその製造方法に関し、より詳しくはゴ
ムと繊維補強材料との一般的接着剤であるRFLに混合
使用することにより、その接着剤のゴムとポリエステル
繊維との接着力を著しく向上させることができる 3.
5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合
樹脂およびその製造方法に関する。
〈従来の技術〉 生娘中にエステル結合を有する線状高分子であるポリエ
ステル繊維はナイロン等の繊維と比較して安定な力学的
特性を保持し、応力緩和が少なく、クリープ特性や伸長
弾性回復率が優れている。 従って、ポリエステル繊維
はタイヤ、ベルト、空気バネ、ゴムホース等のゴム物品
の補強材料として極めて有用であり、フィラメント、糸
条、コード、ケーブル、コード織物、帆布等の形態で使
用されている。
しかしながら、これらのゴム物品の補強材料としてポリ
エステル繊維を使用する場合、ゴムとポリエステル繊維
との接着剤として、ナイロン、レーヨン等の繊維を補強
材料とする場合に良好な接着剤として用いられるレゾル
シンホルムアルデヒド初期純金物(以下、RFという)
とゴムラテックスからなる接着液RFLを用いても十分
な接着力を得ることはできない。
ポリエステル繊維はナイロン、レーヨン等の繊維に比し
て高次構造的にち密であり、かつ官能基が少ないためで
ある。
そこで、ゴムとポリエステル繊維間の接着力を向上させ
る方法として、ポリエステル繊維表面を予めエポキシ処
理(特公昭39−10514号)あるいはイソシアネー
ト処理(英国特許第816640号)して改質した後に
RFLを用いてゴムと接着させるという二液型接着剤を
使用する方法が提案されている。
しかしながら、イソシアネート化合物やエポキシ化合物
は反応性が高いのでRFLの溶媒である水、およびRF
と反応してしまう。 従って、かかる反応型接着剤、を
−液組成の接着剤とすることはできない。 そのため、
かかる方法ではポリエステル繊維の接着剤処理を2段に
分けて行なう必要があり、それだけ余分の設備および熱
を要するというコスト上の問題点があった。  また、
接着剤処理されたポリエステル繊維の熱処理工程で多量
の発煙があり、環境汚染の点から好ましくないという問
題点もあった。
更に、重大な問題点として、かかる方法により接着され
たゴムとポリエステル繊維との接着力に関し、初期接着
力は高いものの、高温下で使用した場合には、急激な接
着劣化が生じるという問題点があった。
一方、1浴型接着剤として、フェノール類、フェノール
類のホルムアルデヒドによるメチロール化物、およびレ
ゾルシンを反応させて得られる共縮合物をRFLに混合
したものが提案されている(特公昭46−11251号
公報参照)。
しかしながら、この共縮合物の中で具体的にあげられて
いるのはレゾルシンあるいはアルキルレゾルシン話導体
と、o−1p−アルキルあるいはハロゲンフェノールと
、ホルムアルデヒドとの共縮合体である。 この場合、
かかる共縮合体はそのフェノール部の親電子反応部位(
オルト、バラ位)が消失しているため、RFLと混合使
用してもRFL中のRFとの反応性が低い。 従って、
このような接着剤を用いても、ゴム工業において必要と
される接着力としでは不十分なものしか得られないとい
う問題点があった。
また、別の1浴型接着剤として、 3.5−キシレノー
ル・レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂とRFLとを混
合したものが公知である。 この場合、3.5−キシレ
ノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂の平均
分子量としては、該樹脂のポリエステル繊維とゴムとの
接着性の観点から、約300〜1000が好ましいとさ
れている。
しかしながら、3.5−キシレノール・レゾルシン・ホ
ルムアルデヒド縮合樹脂には、その製造する際に、3,
5−キシレノールに比してレゾルシンのホルムアルデヒ
ドに対する反応性が極めて高いため、レゾルシンとホル
ムアルデヒドとの縮合反応物が主として生成してしまう
という問題がある。
かかる問題点を解決するために、特開昭57−1673
12号公報には3.5−キシレノールをまずメチロール
化した後、そのメチロール化物とレゾルシンとを反応さ
せて縮合物を製造する方法が開示されている。
しかしながら本発明者が追試したところ、このような方
法により形成したメチロール化生成物中には目的とする
 3.5−キシレノールメチロール化物は30面積%強
しか含まれておらず、残りの大部分はメチロール化物同
志の縮合反応物であった。 このため、このようなメチ
ロール化物とレゾルシンとを縮合させると平均分子量が
約1300まで高分子量化した樹脂が得られてしまう。
 従って、かかる樹脂はポリエステル繊維への接着性が
著しく劣るので、接着剤の原料として用いるには好まし
くないという問題点があった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は上記の二液型接着剤や従来の3.5−キシレノ
ール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂を用いた
1浴型接着剤に伴う問題点を解消しようとするものであ
って、ゴムとポリエステル繊維との接着処理の低コスト
化および環境汚染の防止を図ることができる1浴型接着
剤の原料となる接着助剤用樹脂及びその製造方法を提供
することを目的とする。
また本発明は、1浴型接着剤のゴムとポリエステル繊維
との接着力を高め、しかも高温下においても接着力の劣
化を生じさせないようにするための接着助剤用樹脂及び
その製造方法を提供することを目的とする。
なお、ここで、1浴型接着剤とはRFLと接着助剤とを
含んでなるものであり、−膜処理でゴムとポリエステル
繊維とを強固に結合させるものをいう。
く問題点を解決するための手段〉 そこで本発明者等は上記目的を達成すべく1浴型接着剤
の接着助剤として、 3.5−キシレノール・レゾルシ
ン・ホルムアルデヒド樹脂について鋭意、検討を重ねた
結果、 3,5−キシレノール・レゾルシン・ホルムア
ルデヒド樹脂は、その製造条件に応じて、下記(I)式
を代表例とする2核体、(II )式を代表例とする3
核体、4〜6核体そして7核体以上の高分子量物からな
ることがわかった。
・・・・・・(II ) そして、3.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムア
ルデヒド樹脂を構成する種々の核体の組成とそれを1浴
型接着剤に用いた場合の接着力との関係に関し、高い接
着力を発現させるに必要な条件は、4〜6核体の組成[
面積%(34−8)]を、該縮合体全体の面積%(10
0面積%)から単核体の面積%(SL)を差引いてなる
面積%(ΔS2)で除して得られる比[4〜6核体の含
有率]が27〜43面積%であり、かつ4核体以上の多
核体組成[面積%(S4−)]を、該縮合体全体の面積
%(100面積%)から単核体の面積%(S1)を差引
いてなる面積%(△S1)で除して得られる比[4核体
以上の多核体含有率]が60〜73面積%の範囲になけ
ればならないこと、そしてそのためには反応させる 3
.5−キシレノールメチロール化物とレゾルシンとのモ
ル比を一定範囲にするのが好ましいということを見い出
した。
なお、ここでいう4核体以上の多核体含有率および4〜
6核体含有率とは、GPC分析(カラム;東洋曹達製G
30001(XLとG2000HXLを直結したもの、
溶媒;テトラヒドロフラン0 、4 ml/min、検
出器;昭電製示差゛屈折率計5E−31)結果より下記
■、■式により得られる成分組成比である。
4核体以上の多核体含有率(面積%) △S、         ・・・■ 4〜6核体含有率(面積%) ΔS、         ・・・■ また、接着力を支配するもう一つの因子として、3.5
−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹
脂の製造原料である 3.5−キシレノールメチロール
化物中の2.6−ジメチロール− 3.5−キシレノー
ル濃度があり、その濃度が特定濃度以上であるのが好ま
しいことを見い出した。
さらに、上記のように特定の多核体の 3.5−キシレ
ノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂を得る
ため、あるいは3.5−キシレノールメチロール化物と
して特定濃度以上の2.6−ジメチロール− 3,5−
キシレノールを含有するものを得るためには、3.5−
キシレノールをホルムアルデヒドによりメチロール化す
る際に、そのメチロール化物同志の縮合物が生成される
ことなく、かつ生成する種々のメチロール化物の組成を
制御できるようにすることが必要であること、そしてそ
のためには、3,5−キシレノールとホルムアルデヒド
との反応を一定濃度の塩基、生成する 3.5−キシレ
ノールメチロール化物を溶解し得る有機溶媒および水の
存在下で行なえばよいことを見い出した。
本発明は以上のような知見を基に完成されたものである
即ち、本発明は、3.5−キシレノール・レゾルシン・
ホルムアルデヒド縮合樹脂中の3.5−キシレノール・
レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合体について、その4
核体以上の多核体組成[面積%(S4−)]を、該縮合
体全体の面積%(100面積%)から単核体の面積%(
S1)を差引いてなる面積%(△S1)で除して得られ
る比[4核体以上の多核体含有率]が60〜73面積%
であり、かつ4〜6核体の組成[面積%(S4−11)
]を、該縮合体全体の面積%(100面積%)から単核
体の面積%(S1)を差引いてなる面積%(△S2)で
除して得られる比[4〜6核体の含有率コが27〜43
面積%であることを特徴とする3、5−キシレノール・
レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂を提供する。
また、本発明は、 3.5−キシレノールとホルムアル
デヒド又はホルムアルデヒド発生化合物を3.5−キシ
レノールに対して0.5〜1.5当量の塩基、3.5−
キシレノールメチロール化物を溶解し得る有機溶媒およ
び水の存在下で反応させて3.5−キシレノールメチロ
ール化物を形成し、その3.5−キシレノールメチロー
ル化物とレゾルシンとを酸触媒の存在下で反応させるこ
とを特徴とする 3.5−キシレノール・レゾルシン・
ホルムアルデヒド縮合樹脂の製造方法を提供する。
上記発明においては前記3.5−キシレノールメチロー
ル化物中の2,6−ジメチロール−3,5−キシレノー
ルの含有率が25面積%以上であるのが好ましく、また
、前記3,5−キシレノールメチロール化物を溶解し得
る有機溶媒が、前記3.5−キシレノールに対して0.
5モル以上であるのが好ましい。 前記水が、前記3.
5−キシレノールに対するモル比として15以下である
のが好ましく、また、前記ホルムアルデヒド又はホルム
アルデヒド発生化合物が、ホルムアルデヒド換算で3.
5−キシレノールに対するモル比として0.5〜3であ
るのが好ましい。
前記レゾルシンが、前記3,5−キシレノールメチロー
ル化物に対するモル比として1〜5であるのが好ましい
〈発明の構成〉 以下、本発明の構成を詳細に説明する。
本発明の3,5−キシレノール・レゾルシン・ホルムア
ルデヒド縮合樹脂は、それを構成する縮合体の種々の多
核体の含有率が一定範囲にあること、即ち、4核体以上
の多核体組成[面積%(34−)]を、該縮合体全体の
面積%(100面積%)から単核体の面積%(S1)を
差引いてなる面積%(△S1)で除して得られる比〔4
核体以上の多核体含有率〕が60〜73面積%であり、
かつ、4〜6核体の組成[面積%(S4−6)]を、該
縮合体全体の面積%(100面積%)から単核体の面積
%(S1)を差引いてなる面積%(ΔS2)で除して得
られる比[4〜6核体の含有率]が27〜43面積%に
あることを特徴としている。 各核体の含有率がこの範
囲にある場合に、高い接着力が発現されるからである。
このことは、本発明者らが各核体の接着力に対する寄与
を研究した結果に基づく。
即ち、本発明者らは、 3.5−キシレノールメチロー
ル化物に対するレゾルシンの反応モル比を約1から10
の範囲で変化させて種々の3.5−キシレノール・レゾ
ルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂を合成し、それぞれ
の縮合樹脂の核体組成をGPC分析し、縮合樹脂中の各
核体含有率(GPC組成)と各縮合樹脂をRFLに混合
した接着剤の接着力との関係を解析した。 その結果、
第1図(a)および第1図(b)に示すように各核体の
接着力に対する寄与は次のとおりであった。
1〜3核体(7核体以上く4〜6核体 小−接着力→犬 これにより4〜6核体の含有率を高めることが接着力を
高める上に重要であることがわかる。
さらに、本発明者らは3.5−キシレノールのメチロー
ル化反応条件および3.5−キシレノールメチロール化
物とレゾルシンとの縮合反応条件を様々に変化させて種
々の3.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデ
ヒド縮合樹脂を合成し、それらの縮合樹脂のGPC組成
と各縮合樹脂をRFLに混合した接着剤の接着力との関
係を重相関解析した。 その結果、第2図に示すように
2.9kgf/コード以上の高い接着力を発現させるた
めに必要な条件は、4核体以上の多核体組成[面積%(
S4−)]を、該縮合体全体の面積%(100面積%)
から単核体の面積%(S1)を差引いてなる面積%(Δ
S1)で除して得られる比[4核体以上の多核体含有率
]が60〜73面積%であり、かつ4〜6核体の組成[
面積%(34−6)]を、該縮合体全体の面積%(10
0面積%)から単核体の面積%(S1)を差引いてなる
面積%(△S2)で除して′得られる比[4〜6核体の
含有率]が27〜43面積%であったのである。
上記のように特定範囲の各核体の含有率を有する本発明
の3.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒ
ド縮合樹脂は、レゾルシンと反応させる 3,5−キシ
レノールメチロール化物の中の2.6−ジメチロール−
 3.5−キシレノール濃度が25%以上であるように
して得られた3、5−キシレノール・レゾルシン・ホル
ムアルデヒド縮合樹脂が好ましい。
このような条件とする理由は、2.6−ジメチロール−
 3.5−キシレノールは、3.5−キシレノール・レ
ゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂中で、はぼ100%反
応すると考えられるので、縮合樹脂中で3.5−キシレ
ノールに由来する核がほぼ同様の%以上で2位と6位で
レゾルシンとメチレン結合しているものであると考えら
れるからである。
これにより本発明の3.5−キシレノール・レゾルシン
・ホルムアルデヒド縮合樹脂とRFLとを混合した接着
剤は安定的に2.9kgf/コード以上の高い接着力を
発現するようになる。
なお、このことは2.6−ジメチロール− 3.5−キ
シレノール濃度と 3,5−キシレノール・レゾルシン
・ホルムアルデヒド縮合樹脂をRFLに混合使用した接
着剤の接着力との関係について本発明者らが研究した結
果、第3図に示すような結果を得たことに基づくもので
ある。 なお、この場合、使用した3、5−キシレノー
ル・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂の4〜6核
体の組成[面積%(54−6)]を、該縮合体全体の面
積%(100面積%)からJl核体の面積%(S+ )
を差引いてなる面積%(ΔS2)で除して得られる比[
4〜6核体の含有率]が38〜43面積%であった。
以上のような本発明の3.5−キシレノール・レゾルシ
ン・ホルムアルデヒド縮合樹脂は以下のような方法によ
り製造することができる。
即ち、特定の製造方法により 3.5−キシレノールを
ホルムアルデヒドによりメチロール化して3.5−キシ
レノールメチロール化物を得、その3.5−キシレノー
ルメチロール化物とレゾルシンとを酸触媒の存在下で反
応させることにより得られる。
ここで、まず、3.5−キシレノールのメチロール化工
程について説明する。
本発明の製造方法における 3.5−キシレノールのメ
チロール化工程は、3.5−キシレノール・レゾルシン
・ホルムアルデヒド縮合樹脂の反応原料である 3.5
−キシレノールメチロール化物同志の縮合体の形成が抑
制され、 3.5−キシレノールメチロール化物(単核
体)が高収率で形成されるようにすることを意図しそい
る。
これにより、3,5−キシレノール・レゾルシン・ホル
ムアルデヒド縮合樹脂の各核体の含有率を前述したよう
な一定の範囲することができるようになる。
ざらに、好ましくは、生成する種々の3.5−キシレノ
ールメチロール化物のうち、2.6−ジメチロール− 
3.5−キシレノールの含有率が25面積%となるよう
に、高選択的に 3.5−キシレノールをメチロール化
することを意図している。 これにより、生成した3、
5−キシレノールメチロール化物とレゾルシンとの縮合
体が、2.9kgf/コード以上の高い接着力を安定的
に発現するようになる。
以上のような意図の下に、 3.5−キシレノールのメ
チロール化は、3.5−キシレノールとホルムアルデヒ
ド又はホルムアルデヒド発生化合物とを、 3.5−キ
シレノールに対して0.5〜1.5当量の塩基、このメ
チロール化工程により生成する 3.5−キシレノール
メチロール化物を溶解し得る有機溶媒および水の存在下
で反応させることによりなされる。 なお、ここでホル
ムアルデヒド発生化合物とは、3.5−キシレノールの
メチロール化の反応系においてホルムアルデヒドを発生
し得る化合物をいい、具体的にはバラホルムアルデヒド
、トリオキサンなどのホルムアルデヒド縮合物等をあげ
ることができる。
このように、生成する 3.5−キシレノールメチロー
ル化物を溶解し得る有機溶媒および水の存在下で 3.
5−キシレノールのメチロール化を行うことにより、メ
チロール化物同志の縮合反応が著しく抑制され、80%
以上の高収率で単核体のメチロール化物が得られるよう
になる。
従来のように、 3.5−キシレノールを水溶媒中、少
量の塩基触媒の存在下にホルムアルデヒドと反応させて
メチロ・−ル化すると、生成したメチロール化物中には
多量のメチロール化物同志の縮合物が含有されるので、
目的とする単核体のメチロール化物を80%以上の高収
率で得ることが殆どできない。
3.5−キシレノールメチロール化物を溶解し得る有機
溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
環状エーテル、n−ブチルアルコールなどのアルコール
類が具体例として挙げられるが、中でも、テトラヒドロ
フランが好ましい。 また、かかる有機溶媒は3,5−
キシレノールに対して好ましくは、約0.5モル以上、
より好ましくは約2.5以上のモル比で使用される。 
この範囲で使用することにより、メチロール化物同志の
縮合物の形成を一層抑制することができるからである。
また、使用する水の量は、 3.5−キシレノールに対
するモル比で15以下にすることが好ましい。 この範
囲の使用量にすることにより、前述した2、6−ジメチ
ロール− 3,5−キシレノールを高選択的に生成させ
ることができる。 このことは本発明者らによる次のよ
うな知見に基づくものである。 即ち、3,5−キシレ
ノールに対する水のモル比を変えることにより、2.4
,6.−トリメチロール体以外の各メチロール体の生成
割合を大幅に変えることが出来るのである。 具体的に
は、水を3.5−キシレノールに対して種々のモル比で
用いた場合の各メチロール化物の生成割合は、2,4.
6−トリメチロール体が終始2〜3%であるのに対して
、水のモル比が15以下では4−メチロール体、2.4
−ジメチロール体がそれぞれ数%で残りが殆んど2−メ
チロール体、2,6−ジメチロール体であったものが、
モル比15以上ではこれらの関係が逆転する。 従って
、接着剤合成の有効成分である2、6−ジメチロール体
を高めるには水のモル比を15以下に保つことが好まし
い。
本発明で使用する塩基の種類としてはアルカリ金属水酸
化物もしくはアルカリ土類金属水酸化物であれば特に制
限されないが、中でも水酸化ナトリウムが好ましい。 
但し、塩基の使用量は本発明の重要な構成要件であり、
3.5−キシレノールに対して0.5〜1.5当!用い
られる。
ホルムアルデヒドあるいはホルムアルデヒド発生化合物
の使用量は、ホルムアルデヒド換算で3.5−キシレノ
ールに対するモル数が好ましくは0.5〜3、より好ま
しくは1.5〜3とする。 これにより、生成する種々
のメチロール化合物のうち、前述した2、6−ジメチロ
ール−3.5−キシレノールを高選択的に生成させるこ
とができる。
以上のようなものを使用した 3.5−キシレノールの
メチロール化は、上記有機溶媒に溶かした 3.5−キ
シレノールと塩基の水溶液との混合物中に、約5〜10
0tl:、好ましくは約20〜70℃の温度条件下にホ
ルムアルデヒドを滴下することにより行うことができる
。 滴下時間と滴下後の反応時間との合計時間は約1〜
20時間好ましくは2〜10時間である。
反応終了後は、反応混合物に酢酸、ギ酸、塩酸、リン酸
などの各種酸を加えて中和し、油水分離することにより
 3.5−キシレノールメチロール化物が有機溶媒溶液
として得られる。
なお、この3.5−キシレノールメチロール化物の有機
溶媒溶液はその侭、次のレゾルシンとの縮合反応工程に
用いられる。
次に、3.5−キシレノールメチロール化物とレゾルシ
ンとの縮合反応工程について説明する。
この縮合反応は1、前述した3、5−キシレノールのメ
チロール化により得られた 3.5−キシレノールメチ
ロール化物とレゾルシンとを酸触媒の存在下で反応させ
ることによりなされる。
具体的には、3.5−キシレノールメチロール化物を合
成する際に用いたのと同様の有機溶媒または水に酸触媒
とレゾルシンとを溶解させた溶液を調製し、その溶液中
に、前記3.5−キシレノールのメチロール化工程で合
成した 3.5−キシレノールメチロール化物の有機溶
媒溶液を滴下することにより、目的の3.5−キシレノ
ール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂を得るこ
とが出来る。
ここで、レゾルシンの使用量は、3.5−キシレノール
メチロール化物に対する反応モル比として、1〜5、特
に1.5〜3.0の範囲に設定することが好ましい。 
 これにより、生成する縮合体中の種々の多核体の割合
を前述した高い接着力を発現させるのに必要な範囲に容
易に制御することができる。 即ち、レゾルシンの使用
量を上記の範囲にすることにより、生成°する縮合体に
おいて4核体以上の多核体組成[面積%(S4−)]を
、該縮合体全体の面積%(100面積%)から単核体の
面積%(S1)を差引いてなる面積%(ΔS1)で除し
て得られる比[4核体以上の多核体含有率]が60〜7
3面積%であり、かつ4〜6核体の組成[面積%(s4
−6)]を、該縮合体全体の面積%(100面積%)か
ら単核体の面積%(S1)を差引いてなる面積%(△S
2)で除゛ して得られる比[4〜6核体の含有率]が
27〜43面積%であるようにすることができる。
縮合反応に用いる酸触媒としては公知のものを使用する
ことが出来、具体的には塩酸、硝酸、ぎ酸、酢酸、しゅ
う酸、p−トルエンスルホン酸などを使用することがで
きる。
また、その使用量は 3.5−キシレノールに対して約
0.1〜10モル%、特に0.1〜5モル%の範囲とす
るのが好ましい。
縮合反応の温度は10〜100℃、好ましくは30〜8
0℃である。 但し、この温度は使用する有機溶媒、触
媒量、反応時間の組み合わせ方により、適宜選択される
縮合反応終了後はアルカリにより中和することが共縮合
樹脂の変質を妨げる意味から好ましいが、酸触媒の使用
量が少量の場合には中和せず、生成した樹脂中に残留さ
せておいても差し支えない。
アルカリにより中和する場合は、アルカリは水溶液とし
て生成した樹脂に添加する。 中和後は、油水分離し、
次に塩類を含む水相を除去し、油相を濃縮して縮合樹脂
を得ても良いし、または油水分離せず、そのまま濃縮し
て有機溶媒および水を除去するというように、塩類を縮
合樹脂の中に残留させておいても差し支えない。
また、生成した樹脂中、未反応モノマーの含有量が10
面積%を超える場合には、10面積%以下となるように
、上記アルカリ中和後に水洗を行なうか、又は分離油相
から有機溶媒を留去した後引き続いて減圧蒸留を行なう
ことにより、未反応上ツマ−を除去することが望ましい
。 勿論、縮合樹脂中の千ツマー含量が10%以下であ
れば、そのような除去の操作は必要ない。
かくして本発明の方法により製造された縮合樹脂は、有
機溶媒および木を留去した後に固形物として得ることが
出来る。
次に本発明の3.5−キシレノール・レゾルシン・ホル
ムアルデヒド縮合樹脂をポリエステル繊維とゴムとの接
着に適用する方法について述べる。
本発明の縮合樹脂はそれ自身がポリエステル繊維とゴム
との接着剤として用いられるのではなく、加硫性接着助
剤として周知のRFLと共に用いられることにより接着
剤となるものである。 RFLと混合するにあたっては
、予め水に希釈して使用する。 その際、取扱いが困難
な場合には、固形物として得た本発明の縮合樹脂をメタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低
級アルコールに溶解した後に使用しても良い。 また、
該縮合樹脂は中性の水には溶解しにくい成分を含んでい
るので、アルカリを用いて水に熔解させてもよい。 ア
ルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どのアルカリ金属酸化物、水酸化アンモニウム、モノメ
チルアミンなどの有機アミンを用いることができ、この
中で水酸化アンモニウムが特に好ましい。 アルカリ水
への溶解性の悪いものについては、任意のアニオン系界
面活性剤を用いてボールミル、サンドミル等の分散機に
より、水分散させてもよい。
こうして得られた縮合樹脂の水溶液、又は水分散液をR
FLと混合することにより、1浴型接着剤が構成される
縮合樹脂とRFLとの混合比率としては各々の固形分の
比率で25:100〜125:100が好適に使用され
る。
なお、本発明で用いるRFLとしては、公知の調製方法
で製造されたものが使用できる。
具体的には、レゾルシンとホルムアルデヒドの反応モル
比を1.0+0.8〜1ニアの範囲とし、水酸化ナトリ
ウム、水酸化アンモニウムなどのアルカリ触媒を用いて
数時間熟成することによりRFを製造し、このRFとゴ
ムラテ・ンクスとを1:100〜35 : 100の範
囲で混合し、更に数時間熟成する。 あるいは最初から
レゾルシン、ホルムアルデヒド、ゴムラテ・ソクスを上
記比率で混合熟成しても良い。 尚、アルカリ触媒の使
用量はpHが8.5〜12.0の間になるように調整す
ることが望ましい。
また、RFLに使用するゴムラテックスとしては天然ゴ
ムラテックス、スチレンブタジェン共重合ゴムラテック
ス、スチレンビニルピリジンブタジェン共重合ゴムラテ
ックス等の合成ゴムラテックスの中の少なくとも1種類
が用いられる。
以上のように構成された接着剤をポリエステル繊維とゴ
ムとの接着に使用するにあたっては、まずこの接着剤を
ポリエステル繊維に付着せしめた後、200℃以上、好
ましくは220℃〜250℃の温度で熱処理し、接着剤
処理ポリエステル繊維を調製する。 次に、この接着剤
処理ポリエステル繊維と加硫性未加硫ゴムとを加硫する
ことにより、ポリエステル繊維とゴムとを強固に接着さ
せることが出来る。
〈実施例〉 以下、実施例をもって本発明の3,5−キシレノール・
レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂およびその製造
方法を具体的に説明するとともに、製造した本発明の縮
合樹脂とRFLとを混合して得られる接着剤をポリエス
テル繊維とゴムとの接着に使用した場合の接着力評価結
果を説明する。 また、文中、部とあるのは特に断わら
ない限り、重量部を示す。
(実施例 1) 3.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド
共縮合樹脂の製造及び評価 (i)3.5−キシレノールのメチロール化反応工程 還流冷却管、滴下漏斗、温度計、攪拌機を付したセパラ
ブルフラスコにテトラヒドロフラン0.556部、3,
5−キシレノール0.339部を仕込み、25〜30℃
に保った。  これに、水酸化ナトリウム0.115部
と水0.125部からなる水酸化ナトリウム水溶液を滴
下漏斗から、反応温度を25〜30℃に保つように外部
冷却しながら、滴下した。
滴下時間はおよそ10分であった。 引き続き、37%
ホルムアルデヒド水溶液0.451部滴下し、25〜3
0℃に反応温度を維持しながら、約4時間、後反応を行
った。
その後、酢酸0.167部を加え、反応液を中和し、次
にテトラヒドロフラン0.278部および水0.278
部を加え、攪拌後、静置し油水分離を行った。 水相部
0.859部(酢酸ナトリウム0.236部を含む)を
排水として抜き出した後、1..45部(テトラヒドロ
フラン0.834部、水0.114部、3,5−キシレ
ノールのメチロール化生成物0.502部を含む)の油
相を得た。
メチロール化生成物の組成を液体クロマトグラム(カラ
去; Zorbax 0054.6mmX 25cm。
展開液;水・アセトニトリル混合液、検出器;U V 
254 nm)で測定した結果、モノメチロール体33
%、2.6−ジメチロール体27%、トリメチロール体
3%、3.5−キシレノール5%(いずれも面積%)で
あった。
(ii)  3.5−キシレノールメチロール化物とレ
ゾルシンとの縮合反応工程 還流冷却管、滴下漏斗、温度計、攪拌 機を付したセパラブルフラスコにレゾルシン0.576
部、水1.25部、しゆう酸2水和物0.012部を仕
込み、50℃に加温した。
これに滴下漏斗より、前記メチロール化工程で製造した
3、5−キシレノールメチロール化物のテトラヒドロフ
ラン溶液1.45部を90分かけて滴下した。 引き続
き、60℃で5時゛間、後反応を継続した。その後、炭
酸ナトリウムo、oto部と水0.135部からなる水
溶液を加え、しゆう酸を中和した。
その後、油水分離することなく、10〜20mmHgの
減圧下、80℃で水1.5部、テトラヒドロフラン0.
834部、その他の成分0.096部からなる軽沸点留
分2.43部を除去し、目的の3.5−キシレノール・
レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂1.00部を得た。
この樹脂の融点は82〜134℃、GPC分析(カラム
;東洋曹達製G3000HXLとG2000)IXLを
直結したもの、溶媒;テトラヒドロフラン0 、 41
111/win、検出器;昭電製示差屈折率計5E−3
1)の結果、千ツマ−16%、2核体14%、3核体1
1%、4核体以上59%であった。 モノマー成分を除
いた4核体以上の多数核体含有率を0式に基づき、計算
すると71%となり、4〜6核体含有率を0式に基づき
、計算すると33%であった。 尚、GPC組成はいず
れも面積%である。
4核体以上の多核体含有率(面積%) △S l          00.■4〜6核体含有
率(面積%) 100−モ/7−組成[(st)  (GPC面積%)
]△S 、          +++■(i i i
)接着剤の製造 以上の方法で製造された 3.5−キシレノール・レゾ
ルシン・ホルムアルデヒド樹脂を固形分で15部採取し
、28%アンモニア水1o、s部を加え、全量が100
部になるように水を加えて、 3.5−キシレノール・
レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂のアンモニア水溶液
を得た。
このアンモニア水溶液75部とRFL100部を混合し
、接着剤を調製した。 なお、このRFLは下記組成に
調製し、48時間熟成したものである。
R,F“+4組成 水酸化アンモニウム(28%)    10.0部ビニ
ルピリジン−スチレン−244,0部ブタジェン共重合
ゴムラテックス (41%) (iV)接着力の評価 次にポリエステル1M維として、撚構造1500d/2
、上撚数40回/10cm、下撚数40回/ 1. O
Cmのポリエチレンテレフタレートタイヤコードを前記
の接着剤に浸せきし、次に1.5分間乾燥後、240℃
に保った空気τ囲気中で2分間熱処理して接着剤処理コ
ードを製造した。
この接着剤処理コードと下記組成の配合ゴムとを接着す
るにあたり、まず、接着剤処理コードを上記配合ゴムの
未加硫状態のものに埋め込み、次に145℃x30分、
20 kgf/cm2の加圧″1に加硫した。
配合ゴム組成 天然ゴム              80部スチレン
ブタジェン共重合ゴム    20部カーボンブラック
           40部ステアリン酸     
        2部石油系軟化剤         
   10部パインタール             
4部亜鉛華                5部N−
フェニル−β−ナフチルアミン 1,5 部2−ベンゾ
チアゾリルジスルフィド0475部ジフェニルグアニジ
ン      o、7sl硫黄           
   2.5 部接着力評価は、このようにして得られ
た加lit物からコードを掘り起こし、毎分30cmの
速度でコードを加硫物から剥離し、剥離抗力を測定して
これを接着力とすることにより行った。
単位はkgf/コードである。
その結果、本実施例で製造した 3.5−キシレノール
・レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂の接着力は2.9
2kgf/コードであった。
(比較例1) 3.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド
樹脂の製造及び評価 連流冷却器、温度計、滴下澗斗および攪拌機を備えたセ
パラブルフラスコに 3,5−キシレノール91.5部
、水127.3部、水酸化ナトリウム1.5部を仕込み
、これに37%ホルムアルデヒド水I8液1216部を
反応温度を50℃に保ちながら、3時間かけて滴下した
さらに、同温度で後反応を1時間行なった後、25℃迄
冷却し、エタノール93.7部を加え、432.6部の
均一な 3.5−キシレノールホルマリン反応溶液を得
た。
この段階でメチロール化物の組成を実施例1に示した分
析方法に従って、測定したところ、各種の単核体のメチ
ロール化物は30%強しか含まれておらず、残りの大部
分はメチロール化物同志の縮合物であった。 また、2
−メチロール体濃度は6%、4−メチロール体濃度は4
%、2.6−ジメチロール体濃度は5%であった(いず
れも面積%)。
別のセパラブルフラスコにレゾルシン 165.0部、水247.3部、しゅう酸4.2部を仕
込み、70℃で攪拌しながら、上記3.5−キシレノー
ル・ホルマリン反応溶液432.6部を3時間かけて滴
下した。 引き続き、同温度で後反応を3時間行った後
、常圧下に70〜149℃て水およびエタノールのン昆
合物563.4部を留去した。 続いて、9〜10 m
m)Igの減圧下に144〜150℃で未反応3.5−
キシレノールおよびレゾルシンの混合物31.5部を留
去し、 3.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムア
ルデヒド樹脂246.5部を得た。
この樹脂の重量平均分子量(ポリスチレン換算)は13
00〜1400であった。 また4核体以上の多核体組
成[面積%(S4−)]を、該縮合体全体の面積%(1
00面積%)から単核体の面積%(S1)を差引いてな
る面積%(△S1)で除して得られる比[4核体以上の
多核体含有率]が約90%、4〜6核体の組成[面積%
(s4−6)]を、該縮合体全体の面積%(100面積
%)から単核体の面積%(S1)を差引いてなる面積%
(△S2)で除して得られる比[4〜6核体の含有率コ
が約20%であった。 この樹脂の接着力を実施例1記
載の方法に従い測定した結果、約2.0kg/コードで
あった。
(v)接着劣化試験 実施例1の3.5−キシレノール・レゾルシン樹脂を1
20℃の窒素雰囲気下に3日間曝して接着劣化促進試験
′を行った。 その結果、特公昭39−10514号に
記載されたエポキシ処理された二液型接着剤の場合には
初期接着力が2.9Kg/フードであったのが0.5に
gまで低下したが、本発明の樹脂の場合には1.8Kg
/コードと高い接着力を保持した。
比較例1の3.5−キシレノール・レゾルシン樹脂の場
合には同条件での接着劣化試験では3日後、0.7 K
g/コードまで接着力が低下した。
〈発明の効果〉 本発明の3,5−キシレノール・レゾルシン・ホルムア
ルデヒド縮合樹脂は、そこに含まれる3、5−キシレノ
ール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合体の4核体以
上の多核体組成[面積%(S4−)]を、該縮合体全体
の面積%(100面積%)から単核体の面積%(s1)
を差引いてなる面積%(△S1)で除して得られる比[
4核体以上の多核体含有率コが60〜73面積%であり
、かつ4〜6核体の組成[面積%(S4−6)]を、該
縮合体全体の面積%(100面積%)から単核体の面積
%(S1)を差引いてなる面積%(△S2)で除して得
られる比[4〜6核体の含有率コが27〜43面積%で
あるので、本発明の縮合樹脂はポリエステル繊維の中に
効果的に拡散することができる。
従って、本発明の3.5−キシレノール・レゾルシン・
ホルムアルデヒド縮合樹脂を接着助剤として用い、RF
Lと混合して接着剤を構成すれば、その接着剤を、従来
高い接着力が得られなかったポリエステル繊維とゴムと
の接着に使用しても、高い接着力を得ることができる。
また高温下における接着劣化を生じさせないようにする
ことができる。
また、本発明の接着助剤用3,5−キシレノール・レゾ
ルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂は、RFLとともに
1浴型接着剤を構成するので、ポリエステル繊維の接着
剤処理を1段で行うことができ、ゴムとポリエステル繊
維の接着処理の低コスト化が図られる。 またその接着
処理工程において発煙を伴うこともなく、環境汚染の防
止が図られる。
そして、本発明の3.5−キシレノール・レゾルシン・
ホルムアルデヒド縮合樹脂の製造方法によれば、 3.
5−キシレノールのメチロール化を特定の反応条件で行
うので、高収率、高選択的に行うことができる。 そし
て、生成した単核体含有率の高い、 3.5−キシレノ
ールメチロール化物とレゾルシンとを特定の反応条件で
縮合させるので、上記のような利点を有する本発明の3
.5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮
合樹脂を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は1〜3核体含有率と接着力との関係を表
わすグラフである。 第1図(b)は、 ■=4核体以上の多核体含有率と接着力の関係■:4核
体以上の多核体含有率と4〜6核体含有率の関係 ■=4核体以上の多核体含有率と7核体以上の含有率の
関係 を表わすグラフである。 第2図は4核体以上の多核体含有率および4〜6核体含
有率と接着力との関係を表わす重相関解析図である。 第3図は2.6−ジメチロール− 3.5−キシレノー
ル濃度と接着力との関係を表わすグラフである。 特許出願人 三井石油化学工業株式会社代  理  人
  弁理士    渡  辺  望  稔(FIG、1
(a) 1.2,3衣体舎宥+(シ。) Fl(3,1(b) 4」表体Jス上含有+(=/。) FIG、2

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)3,5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアル
    デヒド縮合樹脂中の3,5−キシレノール・レゾルシン
    ・ホルムアルデヒド縮合体について、その4核体以上の
    多核体組成 [面積%(S_4_−)]を、該縮合体全体の面積%(
    100面積%)から単核体の面積%(S_1)を差引い
    てなる面積%(△S_1)で除して得られる比[4核体
    以上の多核体含有率]が60〜73面積%であり、かつ
    4〜6核体の組成[面積%(S_4_−_6)]を、該
    縮合体全体の面積%(100面積%)から単核体の面積
    %(S_1)を差引いてなる面積%(△S_2)で除し
    て得られる比[4〜6核体の含有率]が27〜43面積
    %であることを特徴とする 3,5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド
    縮合樹脂。
  2. (2)3,5−キシレノールとホルムアルデヒド又はホ
    ルムアルデヒド発生化合物を3,5−キシレノールに対
    して0.5〜1.5当量の塩基、3,5−キシレノール
    メチロール化物を溶解し得る有機溶媒および水の存在下
    で反応させて3,5−キシレノールメチロール化物を形
    成し、その3,5−キシレノールメチロール化物とレゾ
    ルシンとを酸触媒の存在下で反応させることを特徴とす
    る3,5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒ
    ド縮合樹脂の製造方法。
  3. (3)前記3,5−キシレノールメチロール化物中の2
    ,6−ジメチロール−3,5−キシレノールの含有率が
    25面積%以上である特許請求の範囲第2項に記載の3
    ,5−キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮
    合樹脂の製造方法。
  4. (4)前記3,5−キシレノールメチロール化物を溶解
    し得る有機溶媒が、前記3,5−キシレノールに対して
    0.5モル以上である特許 請求の範囲第2項または第3項に記載の3,5−キシレ
    ノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂の製造
    方法。
  5. (5)前記水が、前記3,5−キシレノールに対するモ
    ル比として15以下である特許請求の範囲第2項〜第4
    項のいずれか一項に記載の3,5−キシレノール・レゾ
    ルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂の製造方法。
  6. (6)前記ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド発生
    化合物が、ホルムアルデヒド換算で3,5−キシレノー
    ルに対するモル比として0.5〜3である特許請求の範
    囲第2〜第5項のいずれか一項に記載の3,5−キシレ
    ノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹脂の製造
    方法。
  7. (7)前記レゾルシンが、前記3,5−キシレノールメ
    チロール化物に対するモル比として1〜5である特許請
    求の範囲第2項〜第6項のいずれか一項に記載の3,5
    −キシレノール・レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合樹
    脂の製造方法。
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