JPH01249322A

JPH01249322A - ブロー成形法

Info

Publication number: JPH01249322A
Application number: JP63074714A
Authority: JP
Inventors: Tateshi Ishii; 石井　立志
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1988-03-30
Filing date: 1988-03-30
Publication date: 1989-10-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、角部を有する中空成形品の肉厚を、その全
体にわたって十分均一ならしめるブロー成形法に関する
ものである。

（従来の技術）たとえば、第５図に斜視図で示すように樹脂製ガソリン
タンクその他の、角部を有する中空成形品をブロー成形
法するに際しては、通常は、第６図（ａ）に示すような
単層パリソン１または第６図（ｂ）に示すような多層パ
リソン２を押出し成形もしくは射出成形し、次いで、そ
のパリソンを１、第７図に横断面図で示すように、所要
のキャビティを有する成形型３内に挟み込むとともに、
パリソン内へ空気を吹き込むことによって、そのパリソ
ンを、第８図に示すように、成形型３のキャビティに正
確に倣う形状に成形することが一般的であった。

（発明が解決しようとする課題）ところが、このような従来のブロー成形法では、パリソ
ンが、その全周に、わたってほぼ均一の肉厚を有してお
り、しかも、その材質が、パリソンの全周にわたって同
一であったことから、中空成形品のとくには角部の成形
に際し、第９図（ａ）に拡大横断面図で示すように、そ
の周方向の全体にわたるほぼ均一な伸び変形によって、
成形型３のキャビティ４の周壁に、その隅部近傍部分ま
で接触させた後、そのパリソンを、キャビティ４の隅部
５に正確に倣った形状に成形する場合に、パリソンの、
キャビティ周壁に先に接触した部分が、その部分の冷却
硬化により、またはその部分とキャビティ周壁との摩擦
力により、成形型３に貼り付いた状態となって、はとん
どもしくは全く変形し得ないことに起因して、中空成形
品の角部は、第９図（ｂ）に示すように、キャビティ周
壁に接触しないパリソン部分の変形のみに基づいて成形
されることになり、成形品角部が他の部分に比して相当
薄肉となるという問題があった。

この発明は、従来技術のかかる問題点に着目してなされ
たものであり、パリソンの、角部形成部分の変形を有効
に拘束し、その部分を、成形品角部の形成時にのみ変形
させることによって、中空成形品の肉厚を、その全体に
わたって十分均一ならしめるブロー成形法を提供するも
のである。

（課題を解決するための手段）この発明のブロー成形法は、とくに、筒状をなすパリソ
ンの角部形成部分の伸びを、たとえば、そこへの充填物
の混入、異種樹脂材料のパリソンへの組み合わせなどに
よって抑制しつつ、パリソン内へ空気を吹込むものであ
る。

（作　用）このブロー成形法では、パリソンの角部形成部分は、そ
こへの空気の吹き込みの初期および中期にはほとんども
しくは全く伸び変形せず、その終期において、他の部分
の変形が実質的に不可能となってはじめて、中空成形品
の角部の形成のために伸び変形するだけであるので、成
形品角部の薄肉化を有効に阻止して、中空成形品の全体
を十分均一なものとすることができる。

（実施例）以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明の実施に用いるパリソンの成形例を示
す断面図であり、ここでは、ダイ１１とコア１２との隙
間から、単層もしくは多層の樹脂材料を加圧押出しする
に際し、ダイ１１に取り付けた、少なくとも−の他の押
出ユニット１３から、たとえば、充填物を混入した樹脂
もしくは充填物そのものを、スクリュー１４の作用によ
って、ダイ内へ押出すことにより、形成される筒状のパ
リソン１５の、周方向の一個所もしくは複数個所に、そ
の充填物にて伸び変形が抑制される部分１６を、長さ方
向へ延在させて形成する。

第２図はこのようにして押出成形されたパリソンを例示
する図であり、このパリソン１５は、それの角部形成部
分と対応する位置に、周方向へ離間する四個所の変形抑
制部分１６を具える。

そして、かかるパリソン１５を、角部を有する中空成形
品に成形するに際しては、第３図に横断面図で示すよう
に、所要のキャビティ輪郭を有する成形型１７の、それ
ぞれの隅部１８に変形抑制部分１６を対向させた状態に
て、パリソン１５の、成形型１７への供給を行い、そし
て、その成形型１７を、第３図（ｂ）に示すように型閉
めした後、そのパリソン内への圧縮空気の吹込みを行う
。

ここで、この圧縮空気の吹込みによれば、パリソン１５
がキャビティ内で各方向へ膨脹されることになるも、変
形抑制部分１６の伸び変形は、充填物の作用によって有
効に阻止されるので、パリソン１５は、主には、変形抑
制部分１６以外の部分にて膨脹し、そのパリソン１５が
、第４図（ａ）に拡大部分断面図で示すように、成形型
１７の隅部近傍部分ま、でキャビティ周壁に内接した状
態の下では、変形抑制部分１６以外の部分の肉厚は、変
形抑制部分１６のそれに比して著しく薄りなる。そして
、このようにして、吹込成形の終期に至り、パリソン１
５の、成形型１７への内接部分の伸び変形が、その部分
の冷却硬化、その部分とキャビティ周壁との摩擦などに
よって制限された後は、十分なる肉厚ををする変形抑制
部分１６が、それ自身の伸び変形により、第４図（ｂ）
に示すように、隅部１８に正確に倣った形状に成形され
る。

従って、ここにおいては、変形抑制部分１６の、かかる
変形に際する変形量、成形後の所要の肉厚などを考慮し
て、各変形抑制部分１６の、厚さおよび周方向長さを決
定することにより、中空成形品の全体を十分均一なもの
とすることができ、この結果として、成形条件の設定を
容易ならしめるとともに、成形品の容量を安定させるこ
とができ、さらには、材料歩止りの向上および冷却時間
の短縮を実現することができる。

なお、上述したとごろにおいて充填物としては、たとえ
ばグラスファイバー、カーボンファイバーなどを用いる
ことができる。

以上この発明を図示例に基づいて説明したが、パリソン
１５の成形に際し、押出ユニット１３から、変形抑制部
分１６の形成のための異種樹脂材料を押し出すことによ
って、パリソン１５の変形能を周方向に変化させること
もできる。

また、この発明は、上述した押出プロー成形法の他、二
段ブロー成形法および射出ブロー成形法にも適用し得る
ことはもちろんである。

（発明の効果）かくして、この発明によれば、筒状をなすパリソンの、
角部形成部分の伸びを抑制しつつ、パリソン内へ空気を
吹込むことにより、プロー成形の終期に至って、角部形
成部分以外の部分の伸び変形が実質的に不可能となって
はじめて、その角部形成部分の伸び変形に基づく、成形
品角部の成形が行われることになるので、中空成形品の
角部の薄肉化を極めて有効に防止して、成形品の肉厚を
その全体にわたって十分均一なものとすることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はパリソンの成形例を示す縦断面図、第２図はパ
リソンを示す図、第３図はパリソンの型込め工程を示す横断面図、第４図
はパリソンの角部形成部分の成形状態を示す拡大横断面
図、第５図はブロー成形品を例示する斜視図、第６図は従来
のパリソンを例示する図、第７図はパリソンの型込め工
程を示す横断面図、第８図はプロー成形の終了状態を示
す横断面図、第９図は成形品の角部の形成状態を示す拡
大横断面図である。１１・・・ダイ　　　　　　　　１２・・・コア１３・
・・押出ユニット　　　１５・・・パリソン１６・・・
変形抑制部分第１　図１２コ了第２図男４図、α・　　　　　　　（ｂ）力ＯＮ第６図（ａ）　　　　　　　（ｂ）第７図

Claims

【特許請求の範囲】１、角部を有する中空成形品をブロー成形法するに際し
、筒状をなすパリソンの、角部形成部分の伸びを抑制しつ
つ、パリソン内へ空気を吹込むことを特徴とするブロー
成形法。