JPH01249252A - 異材種連鋳法における２分割タンディッシュ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は小ロツト多品種製品の連続鋳造設備のタンディ
ツシュに関する。

［従来の技術１ 従来、連続鋳造装置は大ロツトマシンが主体であったが
、今後は大ロツトマシンと小ロツトマシンとに２分化さ
れると考えられる。現在、大ロツト技術はダイレフ）−
チャージ等の技術により完成されつつあるが、小ロツト
技術は未だ完全なものではない。

小ロツト技術として従来法のようなものが提案されてい
る。

（１）特開昭６２−１８３９４８号公報に開示されてい
るように、材種の異なるものを連鋳しようとするときは
、−旦し一ドルからタンディツシュへの鋳込みを止め、
タンディツシュのノズルの洗浄等を行い、再び異材種の
溶鋼をタンディツシュに鋳込み、連鋳を再開するもの。

（２）特開昭５３−１１２２２５号公報に開示されてい
るように、タンディツシュの底部に四部を設け、この凹
部にモールドへの注入口を設けることにより、連続的に
異材種の釣込みを行い、前チャージと次チャージの溶鋼
の混合を極小に抑えるようにしたもの。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記技術（１）、（２）には次のような
難点がある。

上記（１）の場合、タンディツシュ内の洗浄を行ってか
ら持込みの再開を行うから、異材種の溶鋼の混合という
事態は起こらないが、ラインを停止しなければならない
、しかしラインを停止するために鋳込み速度を低くする
と、第５図に示すようにヘゲの発生頻度が高くなり品質
が悪化する。

上記（２）の場合、異材種の溶鋼混合は極小となるにし
ても、前材種のスラグはその凹部に溜っており、この上
から次材種を注湯するから、スラブがそのままモールド
内へ注入され、歩留りの低下をもたらすことになる。

そこで本発明の目的は、ラインを停止することなく、単
一のタンディツシュ内に異材種溶鋼の混合が極小であり
、しかも歩留りの低下のないようなタンディツシュを提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ Ｌ記課題を解決するための本発明は、タンデイツシュの
底面に段差、が設けられ、深い方の底にモールドへの注
入口が設けられている連鋳用タンディツシュにおいて、
その注入口とｔ■１記段差との中間にタンディツシュを
２分する堰を設け、この堰に、前記底面から段差より低
い高さまで開口する聞【コ部およびその開口部を開閉自
在に仕切るゲートを設けたことを特徴とするものである
。

［作　用］ 本発明に係るタンディツシュには、前記環が設けられ、
タンディツシュ内を２区画に分画しているため、同一材
種（Ａ）の連鋳を行っているときはゲートを開［１して
おけばよいが、この材種の連鋳終了間際において、ライ
ンを止めずに別材種（Ｂ）を鋳込むときは、先の材種（
Ａ）の残鋼量がほぼ段差の高さになった時点でゲートを
閉じた後、材種（Ａ）の区画（Ｉ）からの注入を続行す
る。他方で、このとき材種（Ｂ）を区画（ＩＩ　）ヘレ
ードル５から注７μを開始し、区画（ＩＩ　）での材種
（Ａ）の残鋼量がゼロとなる前に、ゲートを開き、材種
（Ｂ）を区画（１）に流入させ、注入口３からモールド
Ｍへ注入すると、材種（Ａ）のスラグ９は区画（Ｉ）内
に浮き上がり、その流入を防止できるとともに、ライン
を停止することなく、異材種の溶鋼の混合を極小に抑え
ることができ１歩留りの向−Ｌおよび生産性の向上を図
ることができる。

［発明の具体的構成］ 以下本発明をさらに具体的に説明する。

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係るタンデイシュｌの
構造を示すものであるが、このタンディツシュｌにはそ
の底部に段差２が設けられている。また深い方の底には
モールドＭに溶鋼を注入するための注入口３が設けられ
、この注入口３と前記段差２の中間部に堰４が設けられ
ている。

この堰４により、タンディツシュｌ内は２つの区画（Ｉ
）、（ＩＩ）に分割されることになり、ｊｒｉ記注入口
３のある区画（Ｉ）でない方の区画（ＩＩ　）の上部に
はし一ドル５を配置し、注湯口６より、溶鋼をタンディ
ツシュｌ内に注湯するようになっている。さらに、１１
ｊ記壜４の最下部には開口部４ａが設けられており、ゲ
ート７によりその開口部の開閉が行われ得る。このゲー
ト７の開閉は、ゲート７の上部に取付けられた引に部材
８の」二下動によって行われる。

以１−の構成のタンデイシュ 続鋳造を行うには、まず第２図（ａ）に示すように、ゲ
ート７を開として、レードル５から注湯口６を介して溶
鋼（Ａ）をタンディツシュ１内の区画（ＴＩ　）に注湯
し、注入口３を介してモールドへ溶鋼（ｒｉ　）を注入
する。９はスラブである。

次に第２図（ｂ）に示すように、溶鋼（Ａ）の液面がほ
ぼ段差の品さｈｌ　となった時点で引」一部材８を丁げ
ることによりゲー（・７を下げ、開口部４ａを全開状態
とする。これにより、溶ａｌｌ　（Ａ）の残部の大半は
区画（Ｉ）内で注入口３からモールドへ流れる一方、区
画（ＩＩ　）内では一部残った溶鋼（Ａ′）の上方から
し一ドル５から異材種（Ｂ）の溶鋼を注湯し、充満させ
ておく。

次いで第２図（ｃ）に示すように、引上部材８によりゲ
ート７を引りげ、開口部４ａを全開状態とすると、異材
種（Ｂ）が区画（１）内に流入する。このとき、区画（
Ｉ）の底部に残存していたスラグ９は比重が軽いため、
異材種（Ｂ）の流入に伴い浮上する。したがって本発明
では、前記従来法（２）のように、スラグ９がモールド
内に混入するという事態を回避できる。

次に第３図は、本発明による効果を従来法との比較の上
で明らかにしたものであるが、後の材種をし一ドルから
注湯したときの前の材種のタンディツシュ内残鋼量（ト
ン）と混合鋳片量との関係を示している。ここで、混合
鋳片量とは、前材種と後材種の成分が混合している鋳片
をいい、その長さは第４図に示すようなものである。第
３図から判るように、本発明では従来法に比して混合鋳
片量を約１７３に低減することができる。

［発明の効果］ 以−ヒの通り、本発明によれば、ラインを停止すること
なく異材種の連続鋳造ができ、異材種の溶鋼混合が極小
となり、歩留りが向上し、もって生産性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係るタンデイツシュを
示す図４−（ａ）はその断面図、（ｂ）は平面図）、第
２図（ａ）、（ｂ）。 （Ｃ）は本発明のタンディツシュによる異材種の連続鋳
造法の操作手順を説明する図、第３図は本発明による混
合鋳片量を従来法と比較して示すた図、第４図は混合鋳
片量の説明図、第５図は鋳込速度とヘゲ発生頻度との関
係図である。 １・・・タンディツシュ、２・・・段差、３・・・注入
口、４・・・堰、４ａ・・・開口部、５・・・し−ドル
、６・・・注湯口、７・・・ゲート、８・・・引上部材
。 第１図 （α） （ｂ） 第３図 ンｍ−レードｌしｙＩ＊ｑ＊＊＊ｑｋ４１１　量１ｏｎ
ｌ第４図 第５図 牛′Ｉ：Ｊ蛸□Ｖｃ（う）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タンディッシュの底面に段差が設けられ、深い方
   の底にモールドへの注入口が設けられている連鋳用タン
   ディッシュにおいて、その注入口と前記段差との中間に
   タンディッシュを２分する堰を設け、この堰に、前記底
   面から段差より低い高さまで開口する開口部およびその
   開口部を開閉自在に仕切るゲートを設けたことを特徴と
   する異材種連鋳法における２分割タンディッシュ。