JPH0124829B2 - - Google Patents
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- JPH0124829B2 JPH0124829B2 JP18970487A JP18970487A JPH0124829B2 JP H0124829 B2 JPH0124829 B2 JP H0124829B2 JP 18970487 A JP18970487 A JP 18970487A JP 18970487 A JP18970487 A JP 18970487A JP H0124829 B2 JPH0124829 B2 JP H0124829B2
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Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は透光性を有する防滑用樹脂組成物に係
り、特に、優れた透光性を有することから、美麗
な塗装面を得ることができる防滑用樹脂組成物に
関する。 [従来の技術] 建物の床、歩道、その他人の歩く面に柔軟性や
防滑性を付与するために、骨材等を配合した塗料
樹脂を用いることは知られている。 例えば、特公昭52−39643号公報には、低タイ
ル表面に硬質粗粒子を分散させたエポキシ樹脂層
を形成することにより、床タイル表面の滑り止め
加工することが記載されている。また、実開昭61
−98131号には、骨材を配合した樹脂層で形成さ
れた滑り止め性を有するタイルが開示されてい
る。しかして、硬質粗粒子としては、コランダム
(結晶アルミナ質)等が一般に用いられている。 [発明が解決しようとする問題点] 従来、硬質粗粒子として配合使用されているコ
ランダムは、ボーキサイトを電融し、ジヨークラ
ツシヤにより調製されるが、このものは、下記の
ような組成を有し、鉄分を比較的多く含むことか
ら、黒褐色に着色している。 コランダム組成(重量%) Al2O3 96.4 TiO2 2.8 SiO2 0.4 MgO 0.3 Fe2O3 0.1 CaO 0.1 このため、このように黒褐色に着色した硬質粗
粒子を配合した樹脂層もまた黒褐色を呈すること
から、樹脂層の色相は制限され、白色や淡黄色等
の淡い色相の防滑樹脂層を得ることができない。
また、下地層の色相を生かした半透明層を形成す
ることができないという欠点があつた。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、上記従来の実情に鑑み、透光性を有
する防滑用樹脂組成物を提供するべくなされたも
のであつて、 透明樹脂100重量部に、Fe2O3含量が40ppm以
下で可視光透過率が85%以上のアルミナを、平均
粒径40〜1000μmに粉砕した硬質粗粒子50〜400
重量部を配合してなることを特徴とする透光性を
有する防滑用樹脂組成物、 を要旨とするものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明で透明樹脂に配合する硬質粗粒子は、
Fe2O3が40ppm以下で可視光透過率が85%以上の
アルミナを、平均粒径40〜1000μmに粉砕したも
のである。 Fe2O3が40ppm以下で可視光透過率が85%以上
のアルミナは、ボーキサイトを例えばバイヤー法
などで精製してアルミナインゴツトとなし、それ
を電融することにより調製することができる。こ
のような方法によれば、例えば下記組成の高光透
過率のアルミナが得られる。 Al2O3 99.8重量% Na2O 0.2 〃 Fe2O3 40ppm このようにして製造されたアルミナを粉砕及び
ふるい分けし、平均粒径40〜1000μmとすること
により、容易に本発明で用いる硬質粗粒子を得る
ことができる。 なお、この硬質粗粒子の平均粒径は、小さ過ぎ
ると防滑性の改善効果が低く、逆に大き過ぎると
形成される塗膜の膜性能、即ち膜強度、膜形成等
を阻害する恐れがある。従つて、本発明におい
て、硬質粗粒子の平均粒径は上記範囲とする。 本発明において透明樹脂塗料としては透光性を
有し、上記硬質粗粒子を保持するバインダとして
の特性に優れ、また耐候性等も優れているものが
好ましく、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、フツ素樹脂、あるいは
これらと他の樹脂とのブレンドや共重合体を用い
ることができる。 本発明の防滑用樹脂組成物は、前記硬質粗粒子
をこのような樹脂100重量部に対して50〜400重量
部配合してなるものである。硬質粗粒子の配合量
が少な過ぎると十分な防滑性能が得られず、逆に
多過ぎると塗膜性能、即ち透明性、膜強度、膜形
成性等を阻害する恐れがある。好ましい硬質粗粒
子の配合量は、樹脂100重量部に対して100〜300
重量部である。 本発明において、前記硬質粗粒子を配合する場
合、その配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対
し、硬質粗粒子50〜400重量部とするのが好まし
い。エポキシ樹脂100重量部に対する粗粒子の量
が50重量部未満では十分な防滑性が得られず、
400重量部を超えると得られる塗膜の膜性能を阻
害する。 なお、本発明の樹脂組成物には、必要に応じ
て、更に、染料、願料、希釈剤、硬化剤、改質剤
等の添加剤を配合しても良い。また、樹脂組成物
にガラスビーズ等のビーズを添加しても良い。こ
のようにすると樹脂の展延性を良くすることがで
きる。 このような本発明の樹脂組成物は、ワニスとし
て床面等に塗布したり、現場で流し込み施工する
ことにより床面等を形成したり、あるいはタイル
状に成形して施工する等、幅広い用途に適用する
ことができる。 また、本発明の防滑性樹脂組成物を塗装するセ
ラミツク板のセラミツク基体としては、タイル、
大型陶板、セメント板、ガラス板、その他各種の
セラミツク板を用いることができる。塗装により
形成する塗膜の厚さは、セラミツク板の規模、材
質、使用目的、塗装する樹脂組成物の物性等に応
じて異なる。一般に、塗膜厚さが薄過ぎると膜強
度が低く、また防滑性の改善効果が低い。逆に、
塗膜厚さが厚過ぎても効果に差異はなく、コスト
的に不利となるなどの問題を生じる。このような
ことから、塗膜厚さは1.0〜2.5mm程度とするのが
好ましい。 なお、特に本発明の樹脂組成物をガラス等に塗
る場合には、予めシリコーン系樹脂等をガラス表
面に塗布しておき、その上に本発明の樹脂組成物
を塗布することにより、より高い密着強度が得ら
れ、極めて有利である。 [作用] Fe2O3が40ppm以下で可視光透過率が85%以上
のアルミナは、鉄成分に起因する着色がなく、透
明性が極めて高い。 このため、このようなアルミナを平均粒径40〜
1000μmに粉砕した硬質粗粒子を配合してなる本
発明の防滑用樹脂組成物によれば、防滑性に優
れ、しかも極めて透明度が高い塗膜又は成形体を
形成することができる。 [実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の実施例に限定されるものではな
い。 実施例1,2、比較例1 エポキシ樹脂及び硬質粗粒子を第1表に示す割
合で混合したものに硬化剤を加え、系が均一にな
るまで撹拌する。このワニスをタイル表面に塗装
し、常温により硬化させた(塗膜厚さ1.0mm)。 なお、透明樹脂、硬質粗粒子としては下記のも
のを用いた。 透明樹脂:エポキシ樹脂: 硬質粗粒子: 実施例1=Fe2O3 40ppm 平均粒径300μm 可視光透過率 85% 実施例2=Fe2O3 35ppm 平均粒径300μm 可視光透過率 88% 比較例1=コランダム(Fe2O3100ppm, 平均粒径300μm) 可視光透過率 0% 形成された塗膜について、下記方法で透明度及
び防滑性を測定した。結果を第1表に示す。 透明度測定方法 可視紫外分光光度計による透過率測定 防滑性測定方法 振り子型滑り試験(JIS A 1407)による床滑
り抵抗係数の測定
り、特に、優れた透光性を有することから、美麗
な塗装面を得ることができる防滑用樹脂組成物に
関する。 [従来の技術] 建物の床、歩道、その他人の歩く面に柔軟性や
防滑性を付与するために、骨材等を配合した塗料
樹脂を用いることは知られている。 例えば、特公昭52−39643号公報には、低タイ
ル表面に硬質粗粒子を分散させたエポキシ樹脂層
を形成することにより、床タイル表面の滑り止め
加工することが記載されている。また、実開昭61
−98131号には、骨材を配合した樹脂層で形成さ
れた滑り止め性を有するタイルが開示されてい
る。しかして、硬質粗粒子としては、コランダム
(結晶アルミナ質)等が一般に用いられている。 [発明が解決しようとする問題点] 従来、硬質粗粒子として配合使用されているコ
ランダムは、ボーキサイトを電融し、ジヨークラ
ツシヤにより調製されるが、このものは、下記の
ような組成を有し、鉄分を比較的多く含むことか
ら、黒褐色に着色している。 コランダム組成(重量%) Al2O3 96.4 TiO2 2.8 SiO2 0.4 MgO 0.3 Fe2O3 0.1 CaO 0.1 このため、このように黒褐色に着色した硬質粗
粒子を配合した樹脂層もまた黒褐色を呈すること
から、樹脂層の色相は制限され、白色や淡黄色等
の淡い色相の防滑樹脂層を得ることができない。
また、下地層の色相を生かした半透明層を形成す
ることができないという欠点があつた。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、上記従来の実情に鑑み、透光性を有
する防滑用樹脂組成物を提供するべくなされたも
のであつて、 透明樹脂100重量部に、Fe2O3含量が40ppm以
下で可視光透過率が85%以上のアルミナを、平均
粒径40〜1000μmに粉砕した硬質粗粒子50〜400
重量部を配合してなることを特徴とする透光性を
有する防滑用樹脂組成物、 を要旨とするものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明で透明樹脂に配合する硬質粗粒子は、
Fe2O3が40ppm以下で可視光透過率が85%以上の
アルミナを、平均粒径40〜1000μmに粉砕したも
のである。 Fe2O3が40ppm以下で可視光透過率が85%以上
のアルミナは、ボーキサイトを例えばバイヤー法
などで精製してアルミナインゴツトとなし、それ
を電融することにより調製することができる。こ
のような方法によれば、例えば下記組成の高光透
過率のアルミナが得られる。 Al2O3 99.8重量% Na2O 0.2 〃 Fe2O3 40ppm このようにして製造されたアルミナを粉砕及び
ふるい分けし、平均粒径40〜1000μmとすること
により、容易に本発明で用いる硬質粗粒子を得る
ことができる。 なお、この硬質粗粒子の平均粒径は、小さ過ぎ
ると防滑性の改善効果が低く、逆に大き過ぎると
形成される塗膜の膜性能、即ち膜強度、膜形成等
を阻害する恐れがある。従つて、本発明におい
て、硬質粗粒子の平均粒径は上記範囲とする。 本発明において透明樹脂塗料としては透光性を
有し、上記硬質粗粒子を保持するバインダとして
の特性に優れ、また耐候性等も優れているものが
好ましく、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、フツ素樹脂、あるいは
これらと他の樹脂とのブレンドや共重合体を用い
ることができる。 本発明の防滑用樹脂組成物は、前記硬質粗粒子
をこのような樹脂100重量部に対して50〜400重量
部配合してなるものである。硬質粗粒子の配合量
が少な過ぎると十分な防滑性能が得られず、逆に
多過ぎると塗膜性能、即ち透明性、膜強度、膜形
成性等を阻害する恐れがある。好ましい硬質粗粒
子の配合量は、樹脂100重量部に対して100〜300
重量部である。 本発明において、前記硬質粗粒子を配合する場
合、その配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対
し、硬質粗粒子50〜400重量部とするのが好まし
い。エポキシ樹脂100重量部に対する粗粒子の量
が50重量部未満では十分な防滑性が得られず、
400重量部を超えると得られる塗膜の膜性能を阻
害する。 なお、本発明の樹脂組成物には、必要に応じ
て、更に、染料、願料、希釈剤、硬化剤、改質剤
等の添加剤を配合しても良い。また、樹脂組成物
にガラスビーズ等のビーズを添加しても良い。こ
のようにすると樹脂の展延性を良くすることがで
きる。 このような本発明の樹脂組成物は、ワニスとし
て床面等に塗布したり、現場で流し込み施工する
ことにより床面等を形成したり、あるいはタイル
状に成形して施工する等、幅広い用途に適用する
ことができる。 また、本発明の防滑性樹脂組成物を塗装するセ
ラミツク板のセラミツク基体としては、タイル、
大型陶板、セメント板、ガラス板、その他各種の
セラミツク板を用いることができる。塗装により
形成する塗膜の厚さは、セラミツク板の規模、材
質、使用目的、塗装する樹脂組成物の物性等に応
じて異なる。一般に、塗膜厚さが薄過ぎると膜強
度が低く、また防滑性の改善効果が低い。逆に、
塗膜厚さが厚過ぎても効果に差異はなく、コスト
的に不利となるなどの問題を生じる。このような
ことから、塗膜厚さは1.0〜2.5mm程度とするのが
好ましい。 なお、特に本発明の樹脂組成物をガラス等に塗
る場合には、予めシリコーン系樹脂等をガラス表
面に塗布しておき、その上に本発明の樹脂組成物
を塗布することにより、より高い密着強度が得ら
れ、極めて有利である。 [作用] Fe2O3が40ppm以下で可視光透過率が85%以上
のアルミナは、鉄成分に起因する着色がなく、透
明性が極めて高い。 このため、このようなアルミナを平均粒径40〜
1000μmに粉砕した硬質粗粒子を配合してなる本
発明の防滑用樹脂組成物によれば、防滑性に優
れ、しかも極めて透明度が高い塗膜又は成形体を
形成することができる。 [実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の実施例に限定されるものではな
い。 実施例1,2、比較例1 エポキシ樹脂及び硬質粗粒子を第1表に示す割
合で混合したものに硬化剤を加え、系が均一にな
るまで撹拌する。このワニスをタイル表面に塗装
し、常温により硬化させた(塗膜厚さ1.0mm)。 なお、透明樹脂、硬質粗粒子としては下記のも
のを用いた。 透明樹脂:エポキシ樹脂: 硬質粗粒子: 実施例1=Fe2O3 40ppm 平均粒径300μm 可視光透過率 85% 実施例2=Fe2O3 35ppm 平均粒径300μm 可視光透過率 88% 比較例1=コランダム(Fe2O3100ppm, 平均粒径300μm) 可視光透過率 0% 形成された塗膜について、下記方法で透明度及
び防滑性を測定した。結果を第1表に示す。 透明度測定方法 可視紫外分光光度計による透過率測定 防滑性測定方法 振り子型滑り試験(JIS A 1407)による床滑
り抵抗係数の測定
【表】
第1表より、本発明の樹脂組成物によれば、優
れた防滑性を維持したまま、高い透明度のある塗
膜が形成されることが明らかである。 [発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の防滑性樹脂組成物
は、透明樹脂に、特定の硬質粗粒子を特定割合で
配合してなるものであつて、可視光透過率の高い
硬質粗粒子の防滑効果により、極めて透明度が高
く、防滑性に優れた面を形成することが可能であ
る。 従つて、このような本発明の樹脂組成物によれ
ば、白色ないし淡色系の色相の防滑面や、下地基
材の色相を生かした半透明の防滑面等をも形成す
ることができ、施工面の色彩の多様化を図り、そ
の美観を高めることができる。
れた防滑性を維持したまま、高い透明度のある塗
膜が形成されることが明らかである。 [発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の防滑性樹脂組成物
は、透明樹脂に、特定の硬質粗粒子を特定割合で
配合してなるものであつて、可視光透過率の高い
硬質粗粒子の防滑効果により、極めて透明度が高
く、防滑性に優れた面を形成することが可能であ
る。 従つて、このような本発明の樹脂組成物によれ
ば、白色ないし淡色系の色相の防滑面や、下地基
材の色相を生かした半透明の防滑面等をも形成す
ることができ、施工面の色彩の多様化を図り、そ
の美観を高めることができる。
Claims (1)
- 1 透明樹脂100重量部に、Fe2O3含量が40ppm
以下で可視光透過率が85%以上のアルミナを、平
均粒径40〜1000μmに粉砕した硬質粗粒子50〜
400重量部を配合してなることを特徴とする透光
性を有する防滑用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18970487A JPS6433171A (en) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | Transparent antislip resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18970487A JPS6433171A (en) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | Transparent antislip resin composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6433171A JPS6433171A (en) | 1989-02-03 |
JPH0124829B2 true JPH0124829B2 (ja) | 1989-05-15 |
Family
ID=16245799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18970487A Granted JPS6433171A (en) | 1987-07-29 | 1987-07-29 | Transparent antislip resin composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6433171A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2714589B1 (fr) * | 1993-12-31 | 1996-03-29 | Crete Francoise Yvonne | Complexe antiglissant pour fond de douche et sortie de douche et de baignoire. |
FR2938861B1 (fr) * | 2008-11-21 | 2011-12-23 | Situ | Procede de fabrication d'un revetement antiderapant |
-
1987
- 1987-07-29 JP JP18970487A patent/JPS6433171A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6433171A (en) | 1989-02-03 |
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