JPH01247154A - 複層構造微細物の製造方法 - Google Patents

複層構造微細物の製造方法

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JPH01247154A
JPH01247154A JP7564988A JP7564988A JPH01247154A JP H01247154 A JPH01247154 A JP H01247154A JP 7564988 A JP7564988 A JP 7564988A JP 7564988 A JP7564988 A JP 7564988A JP H01247154 A JPH01247154 A JP H01247154A
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Kazuhiko Kamiyoshi
和彦 神吉
Naoyuki Matsuda
尚之 松田
Shinzo Yamada
山田 真三
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、固体粒子の表面にホットメルト接着性樹脂層
が設けられた複層構造微細物の製造方法に関し、さらに
詳しくは、液晶表示セル用ギャップ材、エレクトロクロ
ミック表示セル用ギャップ材、電極板用導電または絶縁
性スペーサー、あるいは上記以外の用途のフィルム、シ
ート、ブロック間の隙間保持のためのスペーサー、光学
的その他の用途のための平面または凹面上に微細突起物
を形成するため等に用いられる複層構造微細物の製造方
法に関する。
(従来の技術) 樹脂または無機物からなる固体粒子の表面に、ホットメ
ルト型接着性樹脂を被覆して形成される複層構造微細物
は、その接着性樹脂を所定温度で溶解させることにより
基板等に接着させることができるので、例えば、液晶表
示セル用ギャンブ材等として用いられる。
ところで、固体粒子をホットメルト型接着性樹脂で被覆
するにあたっては、例えば、以下の方法が考えられる。
つまり、ボットメルト型接着性樹脂を溶剤に溶解させた
溶液中に、固体粒子を加えて分散させ、次いで、このも
のを加熱乾燥して溶剤を蒸発させる。
(発明が解決しようとする課H) 一般に固体粒子表面に対するホットメルト型接着性樹脂
の濡れ性は良(ないために、接着性樹脂を単分子層の状
態で被覆するのは困難であり、従って、多量の接着性樹
脂を被覆させる必要がある。
その結果、固体粒子表面に接着性樹脂層が厚く形成され
ることにより、この接着性樹脂層の粘着性等に起因して
複層構造微細物が相互にブロンキングするという問題が
ある。従って、この複層構造微細物を、例えば液晶表示
セル用ギャップ材として用いようとすれば、ギャップ材
の相互の合着により良好な単粒子分散性が得られず、そ
のために品質が低下する。また、固体粒子に対する接着
性樹脂の被覆量が少ないと、樹脂で固体粒子を均一に被
覆することができず、基板への接着性が低下する。
特に、ポリオレフィンなどのように接着性が非常に低い
ホットメルト型接着性樹脂を固体粒子に被覆する場合に
は、接着性樹脂を固体粒子表面に被覆したとしても、そ
の後接着性樹脂が固体粒子表面から容易に剥離してしま
う。
本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的は、
薄膜で、しかも均一なホットメルト型接着性樹脂層を固
体粒子表面に形成することができる複層構造微細物の製
造方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、ポリオレフィンのような接着性の劣る樹脂でも、剥
離することなく被覆させることができる複層構造微細物
の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の複層構造微細物の製造方法は、固体粒子に有機
チタネート化合物を処理することにより該固体粒子の表
面にチタン酸化物層を形成する工程と、このチタン酸化
物層が設けられた固体粒子をホットメルト型接着性樹脂
溶液または乳化液中に分散させ、該溶液または乳化液よ
り固体粒子の表面に該ホントメルト型接着性樹脂を析出
させる工程と、を包含しており、そのことにより上記目
的が達成される。
本発明に係る固体粒子の材質及び形状は以下に示すもの
が使用できる。
〔材質〕
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、
ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド
、ポリイミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンキサイ
ド、ポリアセタール等の線状または架橋高分子;エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエ
ステル’rM 脂、ジビニルベンゼン重合体、ジビニル
ベンゼン−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−アク
リル酸エステル共重合体、ジアクリルフタレート重合体
、トリアリルイソシアヌレート重合体、ペンヅグアナミ
ン重合体等の網目構造を有する樹脂。
上記の固体粒子のうちで、特に好ましいものは、ジビニ
ルベンゼン共重合体、ジビニルベンゼン−スチレン共重
合体、ジビニルベンゼン−アクリル酸エステル共重合体
、ジアクリルフタレート重合体等の網目構造を有する樹
脂である。
無機材質としては、ケイ酸ガラス、ボウケイ酸ガラス、
鉛ガラス、ソーダ石灰ガラス、アルミナ、アルミナシリ
ケート等を用いることができる。これらのうち、特に好
ましいものは、ケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラスである
〔形状〕
固体粒子の形状は、限定するものではないが、例えば、
以下の寸法の真球状、楕円球状、円柱状のものを用いる
ことができる。
真球状の固体粒子の場合、直径は0.1 μmないし1
oooμ…の範囲にあるのが良く、特に好ましい範囲は
1μ情ないし100μmである。
楕円球状の固体粒子の場合、短径は0.1 μmないし
1000μmの範囲であるのが良く、特に好ましい範囲
はlumないし100μmである。長径対短径の比は、
■ないし10の範囲であるのが良(、特に好ましい範囲
は1ないし5である。
円柱状の固体粒子の場合、直径は0.5μmないし10
00μmの範囲にあるのが良く、特に好ましい範囲は3
μmないし100μmである。円柱の長さ対直径の比は
1ないし50の範囲であるのが良く、特に好ましい範囲
は1ないし10である。
〔チタン酸化物層の形成〕
上記のような固体粒子の表面にチタン酸化物層を形成さ
せる方法は、例えば次の方法によって行うことができる
。有機チタネート化合物を固体粒子表面に塗布した後、
該有機チタネート化合物を加水分解させてチタン酸化物
層を形成させる。
ここで、使用される有機チタネート化合物としては、例
えば、テトラエトキシチタンri(QC,H,) 4、
テトラプロポキシチタンTi (OCilb) a、テ
トラブトキシチタンTi (OC,HJ a、テトラペ
ントキシチタンTi(OCsHz)4、テトラヘキソキ
シチタンTi(OC611+3)4、テトラキス(2−
エチルヘキソキシ)チタンTi [0CII□Cll 
(Czlls) C41191a、テトラドデシルアル
コキシチタンTi(OC+zlhs)4、テトラステア
ロキシチタンTi(OC+tJI+s)s、ジプロポキ
シ・ビス (アセチルアセトナト)チタンTi(OCJ
t)z [0C(Clh)CIlCOCHz] t、ジ
ブトキシ・ビス(トリエタノールアミナト)チタンT1
(OCaHq)z [0C2l14N(CJ40H)z
] 2、ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)チタンTi 
(OH) z [0CR(CH3)COOII] 、、
チタニウム・プロボキシオクチレングリコレートTi 
[0CHzC)l(CzHs)Cll(CJt)OH]
 a等が用いられるが、上記のうち特に好ましいものは
、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テ
トラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキ
シ・ビス(アセチルアセナト)チタン、ジブトキシ・ビ
ス (トリエタノールアミナト)チタンである。
上記の有機チタネート化合物を、固体粒子表面に塗布す
る方法としては、該有機チタネート化合物をn−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、トリクレン
、フレオン−113等の溶剤に溶解させ、該溶剤中に該
固体粒子を含浸させ、充分に混合しながら、溶剤を蒸発
させる方法が好適である。溶剤を蒸発させた後、60°
Cないし100 ’Cで加熱することが好ましいが、こ
の加熱工程は省略しても差し支えない。
以上の工程により該固体粒子の表面に形成された該有機
チタネート化合物は、空気中の湿分と反応し、加水分解
されて例えば、下記のような構造のチタン酸化物層を形
成するものと思われる。
〔チタン酸化物層の量について〕
該固体粒子表面に薄膜状に形成されるチタン酸化物層の
量は、チタン換算重量で、該固体粒子の表面積IM当た
り、0.01mgないし500mgの範囲に定めるのが
好ましい。さらに好ましいチタン酸化物層の壇は、0.
1mgないし100mgである。チタン酸化物層の量が
チタン換算重量で、該固体粒子の表面積1rrr当たり
0.01mgより少なすぎると、ホットメルト型オレフ
ィン系樹脂に対する該固体粒子との間の接着性が発現さ
れない。逆に、チタン酸化物層の量がチタン換算重量で
、該固体粒子の表面積1rd当たりtoomgより多ず
ぎると、電気抵抗値が低下するなどの好ましくない結果
をもたらす。
〔ホットメルト型接着性樹脂〕
チタン酸化物層が表面に形成されが固体粒子に以下に示
すホットメルト型接着性樹脂が被覆される0本発明にお
いて使用されるホットメルト型接着性樹脂を以下に示す
(1)オレフィン系接着性樹脂 ポリエチレンワックス、ポリエチレンワックスの酸化物
、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、酸化ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
酢酸ビニルー−酸化炭素三次元共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸三次元共重合
体等のカルボキシル基含有エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三次元共
重合体、エチレン−酸化イオン共重合体、スルフォン化
ポリエチレン、エチレン−プロピン共重合体、ポリプロ
ピレン、水添ポリブタジェン、水添ポリイソプレン、水
添ポリブタジェン−スチレンブロック共重合体、水添ポ
リ1/プレン−スチレンブロック共重合体及びこれらの
酸化物。
(2)その他の接着性樹脂 ポリメチルアクリレート、ポリエチルアクリレート、ポ
リブチルアクリレート、ポリブタジェン、ポリイソプレ
ン、ポリアミド、ポリウレタン、ボリエステル、ポリイ
ミド、アセタール化ポリビニルアルコール、ブチラール
化ポリビニルアルコール、ブタジェン−スチレンランダ
ム共重合体、ブタジェン−スチレンブロック共重合体、
イソプレン−スチレンブロック共重合体等。
上記(1)及び(2)で示した樹脂のうち、好ましい接
着性樹脂は、(1)で示したポリオレフィンであり、特
に好ましい接着性樹脂は、ポリエチレンワックス及びこ
の酸化物、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びこの酸化
物、カルボキシル基含有エチレン酢酸ビニル共重合体で
ある。
上記ホットメルト型接着性樹脂として具備すべき要件は
、該固体粒子の軟化温度、分解温度よりも低い温度で加
熱することにより、軟化または融解することである。接
着性樹脂の望ましい軟化または融解温度範囲は85°C
ないし200であり、特に好ましい温度範囲は90ない
し170″Cである。
〔ホットメルト型接着性樹脂の被覆方法〕上記ホットメ
ルト型接着性樹脂により固体粒子表面を被覆させる方法
としては、以下の(1)及び(2)で示す二つの方法を
用いることができる。
(1)ホットメルト型接着性樹脂を該樹脂に対して溶解
性を有し、且つ水に対して不溶性の溶剤に溶解させた後
、この溶液を界面活性剤を添加した水中に加えて撹拌す
ることにより、乳化させる。
この再、乳化液のエマルジョン粒子は1μm以下にある
ことが好ましい。
この乳化液中に表面に上記チタン酸化物層が形成された
固体粒子を添加し、充分に撹拌して液中に懸濁させる。
この懸濁状態を維持した状態で、該ホットメルト型接着
性樹脂溶液の溶解点以下に至るまで乳化液の温度を徐々
に下げるか、又は該溶剤に対して溶解性をもち、かつホ
ットメルト型接着性樹脂に対して熔解性の乏しい沈澱剤
を系に徐々に滴下していく。なお、温度を降下させると
同時に、該沈澱剤を滴下することも有効である。
以上の工程において、該ホットメルト型接着性樹脂溶液
の濃度は、0.1ないし20−1%の範囲にあることが
望ましい。
また、上記乳化液12に対して添加する、被覆固体粒子
の量は100g以下であることが望ましい。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピ
レンブロックポリマー、ソルビタンエステル、グリセリ
ンエステル、アルキルベンゼンスルホン酸等を使用する
ことができる。界面活性剤として例えば、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルを使用する場合には、
この界面活性剤を水100 dに対して0.01gない
し0.5gの範囲で用いることが望ましい。界面活性剤
水溶液と該ホットメルト型接着性樹脂溶液との液比は、
50対lないし1対5の範囲にあり、特に好ましいのは
20対lないし3対1の範囲である。
以上の工程において、系の温度を下げていく場合には、
初期の温度としては、60°C以上100°C以下であ
ることが望ましく、温度下降の終点としては、0゛C以
上50’C以下の温度であることが望ましい。また、降
温の速さは、0.01°C/分ないしIO°C/分の範
囲にあることが望ましい。また、以上の工程において、
系に沈澱剤を加えていく場合には沈澱剤を0.01cc
/分ないし1 cc/分の範囲で加えることが望ましい
上記の工程を終了すると、該ホットメルト型接着性樹脂
は該固体粒子表面に被覆されることになる。次いで、こ
のものを系から分離して取り出すために、濾過ないし遠
心分離等の操作を行った後、適当な洗浄剤により洗浄が
行われる。必要な場合には、更に加熱乾燥して、所望と
する複層構造微細物が得られる。
(2)ホットメルト型接着性樹脂を溶剤に溶解させた後
、この溶液中に、表面にチタン酸化物層が形成された固
体粒子を添加し、充分に撹拌することによって液中に懸
濁させる。この懸濁状態を維持した状態で、該ホットメ
ルト型接着性樹脂溶液の溶解点以下に至るまで懸濁液の
温度を徐々に下げるか、または該溶剤に対して溶解性を
持ち、且つホットメルト型接着性樹脂に対して溶解性の
乏しい沈澱剤を系に徐々に滴下していく。なお、温度を
降下させると同時に、該沈澱剤を滴下することも有効で
ある。
以上の工程において、該ホットメルト型接着性樹脂溶液
の濃度は、0.1ないし20−1%の範囲にあることが
望ましい。また、上記乳化液12に対して、表面にチタ
ン酸化物層が形成された固体粒子の添加量は100g以
下であることが望ましい。以上の工程において、系の温
度を下げていく場合には、初期の温度としては、室温以
上200°C以Fであることが望ましく、温度降下の終
点としては、=30°C以上50°C以下の温度である
ことが望ましい。
また、降温の速さは、0.01°C/分ないし10°C
/分の範囲にあることが望ましい。また、以上の工程に
おいて、系に沈澱剤を加えていく場合には、沈澱剤を0
.01cc/分ないしlcc/分の範囲で加えることが
望ましい。
上記の工程を終了すると、該ホットメルト型接着性樹脂
により固体粒子表面が被覆される。次いで、このものを
系から分離して取り出すために、濾過ないし遠心分離等
の操作を行った後、適当な洗浄剤により洗浄が行われる
。必要な場合には、更に加熱乾燥することにより、所望
とする複層構造微細物が得られる。
上記(1)及び(2)の製造法において、ホットメルト
型接着性樹脂を熔解させるための溶剤としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキ
シルベンゼン、ジエチルベンゼン、スチレン、クロロベ
ンゼン、ジクロルベンゼン、トリクロロベンゼン、クロ
ロトルエン、クロロナフタレン、ペンタノン、ヘキサノ
ン、シクロヘキサノン、ヘプタノン、イソボロン、アセ
トフェノン等が用いられる。特に好ましい溶剤は、ベン
ゼン、トルエン、キシレンである。
また、上記の沈澱剤としては、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルエチル
ケトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等である。特
に、好ましい沈澱剤は、メチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコールである。
〔ホットメルト型接着性樹脂層の態様〕上記の固体粒子
表面に形成されるホットメルト型接着性樹脂層の厚みは
、0.01μmないし100μmの範囲にあることが望
ましい。なお、ホットメルト型接着性樹脂を形成した後
、放射線照射、後加熱等の手段により軽度の架橋を行う
ことも有効であるが、この工程は特に省略しても差し支
えない。
(実施例) 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
裏胤桝土 ジビニルベンゼン重合体からなる平均粒径10.10μ
m、標準偏差0.40μmの樹脂微球体logに対して
、テトラプロポキシチタン(日本曹達■製、商品名A−
1)0.15gを15m2のn−ヘキサンに溶解させた
溶液を加え、スパチュラにて良く混合し、その後、n−
ヘキサンを蒸発させた。次いで、このものを乳鉢にて充
分に摺り潰し、塊をなくした。
ホットメルト型接着性樹脂として、ポリエチレンワック
ス(三洋化成工業■製、商品名サンワックス151−P
) 2.6gをトルエン50m1に加え、80″C温浴
中で溶解させた。
一方、水300 dに界面活性剤ノイゲンEA120 
 (第一工業製薬■製)0.5gを溶解させて界面活性
剤溶液を作成し、これに上記ポリエチレンワックス溶液
を加え、80°Cの温度を維持したまま撹拌することに
より、乳化液を作成した。
この乳化液に上記有機チタネート化合物で処理した樹脂
微球体を加え、充分に懸濁分散させた後、温度を毎分0
.1°Cの降温速度で45°Cまで徐冷した。
この間撹拌を継続した。この懸濁液をガラスフィルター
(G−4)にて濾過し、メタノールで充分に洗浄を行っ
た後、エタノール/フレオン113混合溶液(容量比で
2対1)142に懸濁させた。この状態で15時間静置
し、上澄み液をデカンテーションすることにより、ポリ
エチレンワックスの微細片を取り除いた。再び、このも
のをガラスフィルター上にて濾過した後、フレオン11
3にて洗浄した。
これを室温にて減圧乾燥することにより、複層構造微細
物を得た。
この複層構造微細物の粒径をコールタ−カウンターZB
/C−1000型粒径測定装置により測定した結果、平
均粒径が10.64μm1標準偏差が0.45μmの結
果を得た。この結果よりポリエチレンワックスは平均0
.27μmの厚みで樹脂微球体の表面に形成されている
ことが明らかとなった。また走査型電子顕微鏡により表
面を観察した結果、樹脂微球体の表面には隙間なく均一
に、ポリエチレンワックスが均一に被覆されていること
が判った。
この複層構造微細物をフレオン113に懸濁させたスプ
レー液をノズルよりガラス板に吹付けた。
ガラス板上において、各微球体は合着することなく散布
され、良好な単粒子分散性を示していた。
このガラス板を110°Cの加熱炉に10分間放置した
後、200倍の拡大鏡でガラス板と複層構造微細物の接
着部分を観察した結果、ポリエチレンワックス層が融解
してガラス板と樹脂微球体との間に介在され、樹脂微球
体がガラス板に充分に接着していることが確認された。
夫詣桝I ケイ酸ガラスからなり粒径が7.30μm、標準偏差0
.32μmの粒径分布を持つ無機微球体10gに対して
、テトラブトキシチタン(日本曹達■製 商品名ト1)
0.35 gを151dのn−へキサンに溶解させた溶
液を加え、スパチュラにて良く混合し、その後n−ヘキ
サンを蒸発させた。次いで、このものを乳鉢にて充分に
摺り潰し、塊を無くした。
ホットメルト型接着樹脂として、カルボキシル基含有エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(武田薬品工業■製 商品
名デュラミンC−2280) 2 、9gをトルエン2
00dに加え、60°C温浴中で溶解させた。この溶液
に、上記有機チタネート化合物で処理した無機微球体を
加え、充分に懸濁分散させた後、エタノールを0.51
dl/分の速さで滴下した。エタノールの滴下量が12
0 mになるまで滴下を継続した。
この後、温度を室温に降下させた後、ガラスフィルター
(G−4)により濾過し、その後エタノールで洗浄を行
った。このものをエタノール/フレオン113混合溶液
(容量比で2対1)lffiに懸濁させた。この状態で
15時間静置し、上澄み液をデカンテーションすること
により、カルボキシル基含有エチレン−酢酸ビニル共重
合体浮遊片を取り除いた。再び、このものをガラスフィ
ルター上にて濾過した後、フレオン113にて洗浄した
。これを室温にて減圧乾燥することにより、複層構造微
細物を得た。
この複層構造微細物の粒径を、コールタ−カウンターZ
B/C−1000型粒径測定装置により測定した結果、
平均粒径が7.74μm、標準偏差が0.40μmの結
果を得た。この結果より、ホットメルト型接着性樹脂層
は無機微球体の表面に平均0.22μmの厚みで形成さ
れていることが判った。また走査型電子顕微鏡により複
層構造微細物の表面を観察した結果、複層構造微細物の
表面には均一にアルボキシル基含有エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体層が形成されていることが判った。
この複層構造微細物をフレオン113に懸濁させたスプ
レー液をノズルよりガラス板に吹付けた。
ガラス板上において、各複層構造微細物は合着すること
なく散布され、良好な単粒子分散性を示していた。この
ガラス板を120°Cの加熱炉に10分間放置した後、
200倍の拡大鏡で観察した結果、接着性樹脂層が融解
し、ガラス板と無機微球体との間を充分に接着している
ことが確認された。
実施炭ニ ホウケイ酸ガラスからなり、平均径が9.05μm。
平均長さ15.1μIのガラス短繊維10gに対して、
テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン(日本曹達
■製 商品名TUT) 0.3gを15ffil!のn
−ヘキサンに溶解させた溶液を加え、スパチュラにて良
く混合した後、n−ヘキサンを蒸発させた。次いで、こ
のものを乳鉢にて充分に摺り潰し、塊をなくした。
ホットメルト型接着性樹脂として、ポリエチレンワック
スの酸化物(三洋化成工業■製 商品名サンワックスE
−300)3.5gをトルエン50緘に加え、80°C
温浴中で溶解させた。一方、水300戚に界面活性剤ノ
イゲンEA120  (第−工業製薬味型)0.5gを
溶解させて界面活性剤溶液を作成し、これに上記ポリエ
チレンワックス酸化物溶液を加え、80°Cの温度を維
持したまま撹拌するごとにより、乳化液を作成した。
この乳化液に上記有機チタネート化合物で処理したガラ
ス短繊維を加え、充分に懸濁分散させながら、温度を毎
分0.2°Cの降温速度で45°Cまで徐冷した後、エ
タノール200 trdlを添加した。この懸濁液をガ
ラスフィルター(G−4)にて濾過し、メタノールで充
分に洗浄を行った後、実施例1と同様にして分離精製し
た。
このようにして得られた複層構造微細物を走査型電子顕
微鏡により観察した結果、平均径は9.45μmであっ
た。この結果より、ガラス短繊維の表面には、平均0.
20μmの厚みでホットメルト型接着性樹脂層が形成さ
れていることが判明した。
(発明の効果) このように、本発明によれば、少量のホットメルト型接
着性樹脂を固体粒子の表面に均一に被覆させることがで
きる。しかも、チタン酸化物層を介在させることで、そ
の接着性樹脂を比較的接着性良く固体粒子表面に被覆さ
せることができる。
従って、ポリオレフィンなどのように、固体粒子表面に
対する接着性の劣る樹脂でも剥離することなく被覆させ
ることができるものであり、しかもほぼ単分子層状態で
接着性樹脂を被覆することができ、複層構造微細物が相
互にブロッキングするのを防止できて、この複層構造微
細物を、例えば、液晶表示セル用ギャップ材として使用
する場合には、良好な単粒子分散性が得られる。
また、ホットメルト型接着性樹脂の固体粒子に対する接
着性を高めることができることにより、融点または軟化
点の低い接着性樹脂を用いることも可能となり、比較的
低温で溶融させることができて生産性を向上できると共
に、樹脂を確実に溶融させて所望とする接着性を確保す
ることもできる。
以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、固体粒子に有機チタネート化合物を処理することに
    より該固体粒子の表面にチタン酸化物層を形成する工程
    と、このチタン酸化物層が設けられた固体粒子をホット
    メルト型接着性樹脂溶液または乳化液中に分散させ、該
    溶液または乳化液より固体粒子の表面に該ホットメルト
    型接着性樹脂を析出させる工程と、を包含する複層構造
    微細物の製造方法。
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