JPH0123970Y2 - - Google Patents

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JPH0123970Y2
JPH0123970Y2 JP1983183553U JP18355383U JPH0123970Y2 JP H0123970 Y2 JPH0123970 Y2 JP H0123970Y2 JP 1983183553 U JP1983183553 U JP 1983183553U JP 18355383 U JP18355383 U JP 18355383U JP H0123970 Y2 JPH0123970 Y2 JP H0123970Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、シヤンプーや洗剤等の液体注出容
器のキヤツプに関する。
〔従来の技術と考案の解決しようとする問題点〕
第12図および第13図は特公昭36−20544号
公報にて提案されたキヤツプを示すものである。
このキヤツプは管50の口部に封塞片51を形成
し、且つその管50の外周に螺糸部52を刻設
し、該螺糸部52に袋ナツト53を螺合すると共
に、袋ナツト53にコ字状の封塞作動片54を回
動自在に装着し、封塞片51の外周に刻設せるル
レツト55と封塞作動片54に刻設せるルレツト
56とをかみ合わたものである。
このキヤツプでは、管50に螺装された袋ナツ
ト53を緩める方向に回転させるルレツト55,
56の係合により自動的に封塞作動片54が外側
に揺動して管50の口部が開口され、袋ナツト5
3を締める方向に回転させると自動的に封塞作動
片54が内側に揺動して管50の口部が閉じられ
る。
このキヤツプにおいては、容器の開閉には常に
面倒な回転操作が必要である不満があつた。
第14図は実公昭54−32785号公報で提案され
たシフトオープン式キヤツプを示すものである。
このキヤツプはキヤツプ本体30の天板部中央に
注出ノズル41を突設し、この注出ノズル41に
嵌設した円環部材42に馬蹄形の操作レバー43
を起倒自在に取り着け、この操作レバー43にそ
の起立時に注出ノズル41の注出口44を閉合す
る栓体45を形成したものである。このタイプの
キヤツプは、操作レバー43を起倒させることで
開閉できるので、開閉操作が簡単に行えるという
利点がある。
しかしながら、このキヤツプを取り付けた液体
注出容器をダンボール箱等に梱包して出荷した場
合、輸送中に、特にダンボール箱の天地を誤りダ
ンボール箱を逆様に取り扱うと、液体注出容器
は、その頭部のキヤツプの操作レバー43で支え
られた状態となり、この時にダンボール箱が揺り
動かされるなどすると、操作レバー43に側方か
らの力が加わり、操作レバー43が傾倒し、注出
ノズル41の注出口44が開放され、容器の内容
物が流出する事故が起きる危険があつた。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、輸送中、ダンボール箱の天地を誤まる等の乱
暴な荷扱いを受けても、操作レバーを傾倒せず内
容物が流出することがないうえ、使用時にはスピ
ーデイな開閉操作を行うことができるキヤツプを
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案においては、キヤツプをキヤツプ本体と
栓部材とで構成し、前記キヤツプ本体の天板部中
央に弾性を有する略半球状の注出ノズルを突設し
て、この注出ノズルの頂部に注出口を穿設し、前
記栓部材を、前記キヤツプ本体の注出ノズルを囲
繞する位置に注出ノズルを中心に回転摺動自在に
かつ上下摺動自在に取り付けられた円環部と、前
記注出ノズルをまたぎ、またぐ方向と直交方向に
揺動するように前記円環部に立設された操作レバ
ーと、該操作レバーの下面に突設され前記注出ノ
ズルの注出口に嵌入される栓体とによつて構成す
ると共に、 前記栓部材の円環部の周面あるいはこの円環部
の周面に接するキヤツプ本体の周面の少なくとも
一方に一個以上の係合凸部を突設し、他方に該係
合凸部が嵌合する回動溝を周方向と平行に全周に
渡つて形成し、さらに前記栓部材の円環部が下方
に移動可能となるように前記回動溝よりも浅く上
下方向に伸びる昇降溝を前記係合凸部に対応する
間隔で前記回動溝に連設し、 前記栓部材の円環部とキヤツプ本体との間に、
下方位置に移動された栓部材の上動を阻止するロ
ツク機構を設け、 前記栓部材の栓体の長さおよび太さを、前記栓
部材が下方位置にあるときも上方位置にあるとき
も注出ノズルの注出口を閉塞でき、かつ栓部材が
上方位置にあるときは操作レバーの揺動に伴つて
注出ノズルの注出口から脱出可能であるように設
定することによつて、前記問題点の解決を図つ
た。
〔作用〕
本考案のキヤツプにおいては、係合凸部が回動
溝に位置する高さに栓部材があるときは、操作レ
バーの下面に突設された栓体が注出ノズルの注出
口に浅く嵌入した弱い閉止状態となるので、随意
栓部材の操作レバーを倒して注出ノズルの弾性に
抗して注出口から栓体を外し、注出口を開口する
ことができる常用状態となる。
つぎに係合凸部を昇降溝の位置に合致させて栓
部材を下方に押し込みロツク機構を係止すると栓
部材の栓体が注出ノズルの注出口に深く嵌入した
強い閉止状態となるので、操作レバーは揺動不能
となり注出口を開口できないロツク状態となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照してこの考案を詳細に説明す
る。
(実施例 1) 第1図ないし第6図はこの考案のキヤツプの一
実施例を示すもので、図中符号1はキヤツプ本
体、符号17は栓部材である。
キヤツプ本体1は、ポリエチレン樹脂などの比
較的弾性に富んだ合成樹脂で射出成形法などによ
つて作られている。このキヤツプ本体1の天板部
2は、第2図bに示すように、キヤツプ本体1の
側壁部上端3より一段落ち込んだ状態にある。ま
た、天板部2の中央部分はキヤツプ上方に高く膨
出し、略半球状の注出ノズル4を形成しており、
その上端部には、小径の孔が形成されて注出口5
とされている。
この注出ノズル4の基端部には、後述する栓部
材17の円環部8を係止するための係合凸部6…
が、円周等分4個所に形成されている。また、上
記側壁部上端3の内壁部には円環部8を係止する
ための係合凹部7が形成されている。
この係合凹部7は、第3図に示すように、昇降
溝7Aと回動溝7Bとロツク溝7Cとからなる。
昇降溝7Aは、後述する円環部8をキヤツプ本体
1の上下方向に昇降可能とするためのものであ
る。この昇降溝7Aは、側壁部上端3の内壁部の
円周等分4個所に、キヤツプ本体1の上下方向に
延びて形成されており、その長さは、円環部8を
所定高さ昇降し得る寸法となされる。回動溝7B
は、後述する栓部材17の円環部8を回動自在に
かつ上下動不能に係止するためのものである。こ
の回動溝7Bは、側部上端3の内壁部の周方向に
沿つてその全周に渡つて形成されており、さらに
上記昇降溝7Aの上端と交差しこれと連通するよ
うに設けられている。また、その深さは、昇降溝
7Aよりも若干深く形成されている。ロツク溝7
Cは、後述する円環部8を昇降溝7Aの下限位置
に固定するためのものである。このロツク溝7C
は、側壁部上端3の内壁部の周方向に沿つて所定
の長さに形成されており、昇降溝7Aの下端と交
差し、この下端から第3図中左方に延びるように
形成されている。また、その深さは昇降溝7Aと
略同一に形成されている。
前記栓部材17は円環部8と操作レバー11と
栓体13とから構成されている。
円環部8は、キヤツプ本体1の側壁部上端3と
注出ノズル4と天板部2との間に形成された環状
溝2Aに回動摺動自在かつ上下摺動自在に嵌着さ
れている。この円環部8は、第4図に示すよう
に、輪盤状であつて、その寸法は上記環状溝2A
とほぼ一致するようになつている。
この円環部8の外側部8aには、円周等分4個
所に係合凸部9が設けられている。この係合凸部
9は、上記側壁部上端3の係合凹部7に係止する
ものであつて、この係合凸部9は、その円周方向
の巾が上記昇降溝7Aの巾と略同一とされ、その
突出寸法は、上記回動溝7Bには緩く嵌合し上記
昇降溝7Aにはきつく嵌合する寸法とされてい
る。
また、円環部8の内側部8bには、上記注出ノ
ズル4の係合凸部6が係止される係合凹部10が
設けられている。この係合凹部10は、上記キヤ
ツプ本体1の係合凹部7と同様、昇降溝10Aと
回動溝10Bとロツク構10cとからなる。この
係合凹部10は上記係合凹部7と同様の作用を有
するもので、この円環部8の係合凹部10におい
ては、昇降溝10の下端側に回動溝10Bが設け
られ、また昇降溝10の上端側に第4図b中右方
に延びるようにロツク溝10Cが形成されている
点がキヤツプ本体1の係止凹部7とは異なつてい
る。
そして、上記キヤツプ本体1の係合凸部6は、
その円周方向の巾がこの係合凹部10の昇降溝1
0Aの巾と略同一とされ、その突出寸法が、回動
溝10Bには緩く嵌合し、昇降溝10Aにはきつ
く嵌合するように定められている。
上記円環部8の上面8cには、キヤツプ本体1
の注出ノズル4を跨ぐように馬蹄形の操作レバー
11が一体に設けられている。この操作レバー1
1の基端部は薄肉となつてヒンジ部12,12と
されており、このヒンジ部12,12によつて操
作レバー11は注出ノズル4をまたぐ方向と直交
する方向に揺動自在となつている。よつて、この
操作レバー11および円環部8からなる栓部材1
7は、ヒンジ効果の良好なポリプロピレン樹脂な
どで一体成形されることが望ましい。この操作レ
バー11の内面11aは、第5図に示すように、
円環部8を環状溝2Aの下方に位置させた時注出
ノズル4の外面にほぼ接するように形成されてい
る。
また操作レバー11の最上部には、レバー11
の内方に突出する栓体13が設けられている。こ
の栓体13は、先端が半球状とされた円柱体であ
つて、その突出寸法は、第5図および第6図に示
すように、円環部8を環状溝2Aの下方に位置さ
せて、この栓体13を注出ノズル4の注出口5に
深く挿入した時、操作レバー11の傾倒が阻止さ
れるように、かつまた円環部8を環状溝2Aの上
方に位置させて、栓体13を注出口5に浅く挿入
した時、操作レバー11の傾倒が可能となるよう
に定められている。また、この栓体13の横断面
寸法は、上記のいずれの挿入状態においても、注
出口5を塞ぐように定められている。
このように構成されたキヤツプは、キヤツプ本
体1の環状溝2Aに円環部8を嵌め込むことによ
つて組み立てられ、容器の口部に螺合等の手段に
よつて取り付けられ使用に供されることとなる。
この際、円環部8の係合凸部9はキヤツプ本体1
の係合凹部7に係止され、キヤツプ本体1の係合
凸部6は円環部8の係合凹部10に係止される。
そして、第6図に示すように、係合凸部6,9
を係合凹部7,10の回動溝7B,10B側に位
置させ、つまり円環部8を環状溝2Aの上方に位
置とすれば、操作レバー11の栓体13は注出ノ
ズル4の注出口5に浅く嵌り込んだ状態となるの
で、操作レバー11にこれを傾倒させる横方向の
力を加えれば、注出ノズル4が変形されて栓体1
3を注出口5から外すことができる。このような
常用状態にあつては、操作レバー11は起倒自在
となるので、注出口5を自由に開閉できる。
また、このように円環部8を環状溝2Aの上方
の位置とした場合においては、係合凸部6,9は
回動溝7,10Bに沿つて移動することができる
ので、ノズル開閉盤8は回動自在となり、操作レ
バー11の位置を使い勝手の良い位置に任意に設
定できる。
次に、係合凸部6,9の位置と係合凹部7,1
0の昇降溝7A,10Aの位置とを合わせた後、
栓部材17を環状溝2Aの下方に押し込み、係合
凸部6,9を係合凹部7,10のロツク溝7C,
10Cに位置させれば、操作レバー11の栓体1
3は注出ノズル4の注出口5に深く挿入されるの
で、これによつて、操作レバー11はその揺動が
阻止され、操作レバー11に側方から力が加わつ
ても、注出ノズル4の注出口5は開口しない状態
となる。そして、このような状態にあつては、栓
体13が注出口5によつて強く挟持されているの
で、しつかりとして閉止状態となる。
さらに、このように栓部材17を環状溝2Aの
下方に押し込んだ後回動させて係合凸部6,9を
ロツク溝7C,10Cに係止すれば、栓部材17
の上昇が阻止されるので、容器に外部から力が加
わつて容器の内圧が高まつても、操作レバー11
が浮き上がることはなく、しつかりとした閉止状
態が保たれる。従つて、出荷時に、このように係
合凸部6,9をロツク溝7C,10Cに係止して
おけば、容器の輸送を安全に行うことができる。
また、昇降溝7A,10Aを回動溝7B,10
Bよりも浅く形成すると共に、係合凸部6,9
を、回動溝7B,10Bに対しては緩く嵌合し、
昇降溝7A,10Aに対してはきつく嵌合するよ
うに形成したので、所定の力を加えなければ、係
合凸部6,9が回動溝7B,10Bから昇降溝7
A,10Aに入り込むことはない。従つて、円環
部8が環状溝2Aの上方に位置され、操作レバー
11の起倒が自在とされたキヤツプの常用状態か
ら、円環部8を環状溝2Aの下方に降下させて、
操作レバー11の起倒が阻止されるロツク状態に
変えるには、意識的に所定の力を加える必要があ
る。このため、使用中に気付かずにロツク状態と
なることがない。
このキヤツプにおいては注出ノズル4が弾性を
有するものであり、栓体13が前述のごとく所定
の長さおよび太さに形成されているので、栓部材
17が上方位置にある常用状態のときは、操作レ
バー11の揺動による注出口5からの栓体13の
出入りが注出ノズル4の変形により円滑に行われ
スピーデイーな開閉操作を行うことができる。ま
た栓部材17が下方位置にあるときは開口不能な
しつかりとした閉止状態を達成できる。
またこのキヤツプにおいては、弾性を有する注
出ノズル4に当接するように栓部材17を下方移
動させることとしたので、栓部材17と注出ノズ
ル4との密着性を十分高めることが可能となり、
外力を受けても内容液が漏れることのない確実で
信頼性のある強固な閉止状態を達成できる。
さらにこのキヤツプでは、栓部材17が上方位
置にある常用状態のときは、全周に渡つて形成さ
れた回動溝7B,10Bに係合凸部6,9が嵌合
しているので、使用者が操作し易い位置に栓部材
17の操作レバー11を動かすことができ、常用
状態の時の操作性をより向上できる。
またさらにこのキヤツプでは、常用状態からロ
ツク状態にするときに係合凸部6,9を昇降溝7
A,10Aの位置に合わせなければならないの
で、常用状態から不用意にロツク状態になること
がない。さらにロツク状態と常用状態の間を変化
させるには、回動溝7B,10Bよりも浅い昇降
溝7A,10Aを係合凸部6,9が強制的に通過
されなければならないので、状態の変化を明確に
認識できる。
しかもこのキヤツプにおいては、注出ノズル4
が弾性を有するものなので、ロツク状態のときに
栓部材17の操作ノズル4に横から衝撃が加わつ
ても、注出ノズル4の弾性変形により衝撃が吸収
されて注出口5に嵌入された栓体13の破損や内
容液の漏出のトラブルが防止される。
(他の実施例) 第7図ないし第11図は、いずれも環状溝2A
の下方に押し込まれたノズル開閉盤8の上昇を、
上記ロツク溝7C,10Cによらず阻止するロツ
ク機構の構造を示すものである。
第7図に示すキヤツプは、ロツク溝7C,10
Cに代わつて、天板部2に略T字状の係止突起2
0が設けられると共に、円環部8の裏側の溝21
中に外側部8a内側部8bからロツク突起22,
22が設けられている。そして、この例のキヤツ
プにあつては、円環部8を昇降溝7A,10Aに
沿つて環状溝2Aの下方に押し込むと、係止突起
20にロツク突起22,22が係止するので、こ
れによつて栓部材17の上昇が阻止される。
第8図に示すキヤツプは、円環部8の外側部8
aの係合凸部9より上方の位置に数個所半球状の
ロツク突起23…が形成されたものである。キヤ
ツプ本体1の側壁部上端3の内面には、円環部8
を環状溝2Aの下方に昇降溝7A,10Aに沿つ
て押し込んだ時、上記のロツク突起23…が係止
される半球状のロツク凹部24…が設けられてい
る。またロツク凹部24の両側には、スリツト2
5,25が形成されており、これによつて側壁部
上端3のロツク凹部24が設けられた部分は、キ
ヤツプの外方向に変形可能となされている。この
例のキヤツプにあつては、栓部材17の円環部8
の上昇をロツク突起23とロツク凹部24との係
合により阻止することができる。また、キヤツプ
を常用状態とするために円環部8を上昇させる場
合は、側壁部上端3のスリツト25,25に挟ま
れた部分を外方に変形させつつ行なえば、ロツク
突起23とロツク凹部24との係合が容易に解除
されるので、栓部材17を軽い力で上昇させるこ
とができる。
第9図に示すキヤツプは、側壁部上端3の昇降
溝7Aの下部にロツク凹部26を形成し、円環部
8を環状溝2Aに押し込んだ時、円環部8の外側
部8aの係合凸部9がこのロツク凹部26に係止
するようになしたものである。
第10図に示すキヤツプは、円環部8の外側部
8aの二個所にその半径外方向に延びるロツク突
起27,27が設けられ、キヤツプ本体1の側壁
部上端3に、これと係合するロツク凹部28,2
8が設けられてなるもので、円環部8を環状溝2
Aに押し込むと、ロツク凸部27がロツク凹部2
8に係止するのでこれによつて栓部材17の上昇
が妨げられる。
第11図に示すキヤツプは、第10図の例のキ
ヤツプに設けられたロツク凹部28を、キヤツプ
本体1の側壁部上端3の上面に突設した突起29
に設けたもので、円環部8を環状溝2Aに押し込
むと、ロツク凸部27が突起29のロツク凹部2
8に係止し、これによつて栓部材17の上昇が阻
止される。
なお、円環部8とキヤツプ本体1に、係合凸部
6,9と昇降溝7A,10Aとの位置が一致した
ことを示す標示マーク14…を設けておけば、出
荷時など円環部8を環状溝2Aの下方に押し込む
際に便利である。
さらに、係合凸部6と昇降溝10A、および係
合凸部9と環状溝7Aは、相互の位置が対応して
いれば良く、これらは必ずしも円等等分に設けら
れる必要はない。これらを円周上に不等分に設け
れば、円環部8が昇降溝に沿つて下降し得る個所
がより限定されることとなる。
またさらに、昇降溝7B,10Bは、必ずしも
一定の深さに形成する必要はなく、例えばキヤツ
プ本体1の昇降溝7Bの深さを下方に向かつて浅
くなるように形成すれば、円環部8が容易に上昇
されるようになり、消費者が購入した液体容器を
使用に供す際、栓部材17の操作レバー11をよ
り簡単に起倒自在な状態となすことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案のキヤツプは、キ
ヤツプ本体が、天板部中央に弾性を有する略半球
状の注出ノズルが突設されたものであつて、 栓部材の円環部の周面あるいはこの円環部の周
面に接するキヤツプ本体の周面の少なくとも一方
に一個以上の係合凸部が突設され、他方に該係合
凸部が嵌合する回動溝が周方向と平行に全周に渡
つて形成されると共に、栓部材の円環部が下方に
移動可能となるように前記回動溝よりも浅く上下
方向に伸びる昇降溝が前記係合凸部に対応する間
隔で前記回動溝に連設され、 栓部材の円環部とキヤツプ本体との間に、下方
位置に移動された栓部材の上動を阻止するロツク
機構が設けられ、 栓部材の栓体の長さおよび太さが、前記栓部材
が下方位置にあるときも上方位置にあるときも注
出ノズルの注出口を閉塞でき、かつ栓部材が上方
位置にあるときは操作レバーの揺動に伴つて注出
ノズルの注出口から脱出可能であるように設定さ
れたものなのでスピーデイーな開閉操作を行える
常用状態と、信頼性のある閉止状態を維持するロ
ツク状態とを達成でき、しかもその切り替えが不
用意に行われることがないうえ、簡単に行うこと
ができる。
すなわち、 注出ノズルが半球状で弾性を有するものであ
り、かつ栓体が所定の長さおよび太さに形成さ
れているので、栓部材が上方位置にある常用状
態のときは、操作レバーの揺動による注出口か
らの栓体の出入りが注出ノズルの変形により円
滑に行われ、スピーデイーな開閉操作を行うこ
とができる。また、栓部材が下方位置にあるロ
ツク状態のときは開口不能なしつかりとした閉
止状態を達成できる。
注出ノズルが弾性を有するものであり、ロツ
ク状態の場合はこの注出ノズルに当接するよう
に栓部材を下方位置に移動させることとしたの
で、ロツク時の栓部材と注出ノズルとの密着性
を十分高めることが可能となり、外力を受けて
も内容液が漏れることのない確実で信頼性のあ
る強固な閉止状態を達成できる。
しかも栓部材が上方位置にある常用状態のと
きは、全周に渡つて形成された回動溝に係合凸
部が嵌合しているので、使用者が操作し易い位
置に栓部材の操作レバーを動かすことができ、
常用状態の時の操作性をより向上できる。
また常用状態からロツク状態にするときは、
係合凸部を昇降溝の位置に合わせなければなら
ないので、常用状態から不用意にロツク状態に
なることがない。さらにロツク状態と常用状態
の間を変化させるには、回動溝よりも浅い昇降
溝を係合凸部が強制的に通過されなければなら
ないので、状態の変化を明確に認識できる。
さらに注出ノズルが弾性を有するものなの
で、ロツク状態のときに栓部材の操作レバーに
横から衝撃が加わつても、注出ノズルの弾性変
形により衝撃が吸収されて注出口に嵌入された
栓体の破損や内容液の漏出等のトラブルが防止
される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のキヤツプの第1の実施例を
示す斜視図、第2図aないしcはキヤツプ本体を
示すものであつて、aは平面図、bは一部断面視
した側面図、cはa図の−線視断面図、第3
図はキヤツプ本体の係合凹部を示す斜視図、第4
図aないしcは栓部材を示すもので、aは平面
図、bはa図のB−B線視断面図、cはa図のC
−C線視断面図、第5図および第6図は栓部材の
キヤツプ本体への装着状態を示す一部断面視した
側面図、第7図ないし第11図はこの考案の他の
実施例を示すものであつて、第7図は一部断面視
した側面図、第8図aは一部断面視した側面図、
第8図bは斜視図、第9図は一部断面視した側面
図、第10図および第11図は斜視図、第12図
は従来のキヤツプを示す断面図、第13図は同正
面図、第14図は従来のキヤツプの他の例を示す
一部断面視した正面図である。 1……キヤツプ本体、2……天板部、4……注
出ノズル、5……注出口、6……係合凸部、7A
……昇降溝、7B……回動溝、7C……ロツク
溝、8……円環部、9……係合凸部、10A……
昇降溝、10B……回動溝、10C……ロツク
溝、11……操作レバー、13……栓体、17…
…栓部材、20……係止突起、22……ロツク突
起、24……ロツク凹部、26……ロツク凹部、
27……ロツク凸部、28……ロツク凹部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 キヤツプ本体と栓部材とからなり、 前記キヤツプ本体が、天板部中央に弾性を有す
    る略半球状の注出ノズルが突設され、この注出ノ
    ズルの頂部に注出口が穿設されたものであつて、 前記栓部材が、前記キヤツプ本体の注出ノズル
    を囲繞する位置に注出ノズルを中心に回転摺動自
    在にかつ上下摺動自在に取り付けられた円環部
    と、前記注出ノズルをまたぎ、またぐ方向と直交
    方向に揺動するように前記円環部に立設された操
    作レバーと、該操作レバーの下面に突設され前記
    注出ノズルの注出口に嵌入される栓体とから構成
    されたものであつて、 前記栓部材の円環部の周面あるいはこの円環部
    の周面に接するキヤツプ本体の周面の少なくとも
    一方に一個以上の係合凸部が突設され、他方に該
    係合凸部が嵌合する回動溝が周方向と平行に全周
    に渡つて形成されると共に、前記栓部材の円環部
    が下方に移動可能となるように前記回動溝よりも
    浅く上下方向に伸びる昇降溝が前記係合凸部に対
    応する間隔で前記回動溝に連設され、 前記栓部材の円環部とキヤツプ本体との間に、
    下方位置に移動された栓部材の上動を阻止するロ
    ツク機構が設けられ、 前記栓部材の栓体の長さおよび太さが、前記栓
    部材が下方位置にあるときも上方位置にあるとき
    も注出ノズルの注出口を閉塞でき、かつ栓部材が
    上方位置にあるときは操作レバーの揺動に伴つて
    注出ノズルの注出口から脱出可能であるように設
    定されたことを特徴とするキヤツプ。
JP18355383U 1983-11-28 1983-11-28 キヤツプ Granted JPS6090156U (ja)

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JPS6090156U JPS6090156U (ja) 1985-06-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5140641B2 (ja) * 1971-12-16 1976-11-05

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JPS5430116Y2 (ja) * 1974-09-13 1979-09-22

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