JPH01239030A - 光学素子用成形型の製造方法 - Google Patents

光学素子用成形型の製造方法

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JPH01239030A
JPH01239030A JP6316288A JP6316288A JPH01239030A JP H01239030 A JPH01239030 A JP H01239030A JP 6316288 A JP6316288 A JP 6316288A JP 6316288 A JP6316288 A JP 6316288A JP H01239030 A JPH01239030 A JP H01239030A
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曽根 博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、例えば、レンズ、プリズム、その他の光学
素子を抑圧成形によって生産するための光学素子用成形
型の製造方法に関する。
「従来の技術」 従来、レンズ等の光学素子を生産するには、ガラスを溶
融し、これを金型内に注入して、大略のレンズ形状のレ
ンズ素材に抑圧成形し、このレンズ素材をダイヤモンド
砥石等を使って研削加工し、その後、酸化セリウム等に
て研磨する方法が採用されていた。
しかし、このような抑圧成形後に研削加工や研磨工程を
要する従来技術においては、レンズ等の光学素子を仕上
げるまでに多くの作業工程と高度な熟練技術を必要とし
、そのために、光学素子に要求される高い面精度と面粗
度とを得るために多くの時間と費用がかかるという問題
点があった。特に、収差補正に有効とされる非球面レン
ズの製作においては、さらに高度な製作技術が要求され
るので、安価で高精度を有する光学素子を大量生産する
ことは極めて困難な状態であった。
そこで、最近では、ガラス材を加熱し成形用型を使って
抑圧成形するだけで、つまり、押圧成形後の研削、研磨
加工を一切施すことなく高い面積度と面粗度とを有する
レンズを製作する方法が案出されており、上記問題点は
解決されつつある。
この種の方法の従来技術としては、例えば、特開昭52
−45613号公報に記載された技術がある。この技術
の概略は不活性ガスの雰囲気中で特殊な材料よりなる金
型の内にレンズ素材(ガラス)′ を置き、加熱しなが
ら金型によってレンズ素材を抑圧成形し、金型と成形さ
れたレンズとを転移点温度以下になるまで押圧し続けて
成形するという方法である。
上記のように押圧成形する方法では、光学素子に要求さ
れる高い面精度と面粗度とを得るために金型についても
同様に高精度の面精度と面粗度が要求される。
また、この金型はレンズ素材の転移点温度以上の温度で
押圧成形するため、そのような高温の雰囲気で充分な強
度を有すること、押圧成形する雰囲気での耐候性、高温
度においてレンズ素材に対しての化学反応性が少ないこ
と、金型のプレス面にすり傷等の損傷を受けにくいこと
、熱衝撃による耐破壊性能が高いことなどが必要である
このような要請に応えられる金型材料としては、炭化ケ
イ素、窒化ケイ素などの材料、あるいは、高密度カーボ
ンの上に炭化ケイ素、窒化ケイ素などのコーテング膜を
形成したものが適しているとされており、いろいろ検討
が加えられている。
その他、超硬合金を放電加工で加工し、その上に炭化ケ
イ素のコーテング膜を形成する金型の製法も開発されて
いる(特開昭62−3030号参照)「発明が解決しよ
うとする課題」 しかしながら、炭化ケイ素(SiC)−窒化ケイ素(S
13N4)等の材料は硬度が極めて高いため、これらの
材料を加工して球面レンズあるいは、非球面レンズの形
成用金型を高精度に加工することは非常に困難である。
また、超硬合金の金型が放電加工で加工できるとはいう
ものの、加工に時間がかかったり、超硬合金は一般にタ
ングステンカーバイド(WC)にコバルト(CO)など
の金属を加えて焼結したものであるから、結晶粒界や、
空孔などが合金中に含まれ、これらが金型表面に表われ
ると、高精度なレンズを生産することが困難になるとい
った問題があった。
「課題を解決するための手段」 本発明は上記した問題点にかんがみ、加熱して軟化させ
た光学素子用材料を押圧成形して光学素子を生産する手
段に使用する光学素子用成形型を可能なるかぎり、簡単
に、かつ、高精度に製造する方法を開発することを口約
とする。
そこで、この発明では、生産する光学素子の有効形成面
に対応して型面形成したマスター型を作った後、このマ
スター型の型面にカーボンコーテングを施す。
次に、マスター型の型面には成形型となるガラス材を対
接し、これらマスター型とガラス材とを真空中で加熱す
る。
ガラス材は加熱により軟化し、それにマスター型の型面
形状が転写されるため、その後、放熱することにより成
形型が製造される。
「作 用」 成形型となるガラス材が加熱することによって軟化し、
マスター型の型面に対して高密度の状態で接合するため
、その型面形状の転写が非常に正確に行なわれ、製造さ
れた成形型が高い精度のものとなる。
また、マスター型は、ニッケル(Ni)、銅(CU)等
の金属材で製作できるため、球面または非球面の光学素
子を問わず、その型面形成が容易となり、このようなマ
スター型の型面形状をガラス材に加熱転写させるため、
成形型の製造が簡単で、その上、マスター型の型面にカ
ーボンコーテングを施すことによってガラス材の熱融着
を確実に防ぐことができる。
「実施例」 次に、この発明の実施例を図面を参照しながら説明する
第1図から第5図は、この発明の一実施例を示す光学素
子用成形型の製造工程図、第6図は生産しようとする光
学素子としてのレンズを示す断面図である。
ここでは、先ず、レンズ7の有効形成面7aを形成する
ための成形型の製造方法について説明する。
第1図は金属材からなるマスター型1を示す断面図であ
る。このマスター型1はニッケル金属(Ni)によって
製作してあり、直径20mm、長さ15mmの大きさに
設定し、その一端面はレンズ7の有効形成面7aと同一
形状となるように曲面形成した。これが型面1aとなっ
ている。
マスター型1の材質としては、ニッケル金属(Ni)の
他に、アルミニウム、銅合金、無酸素銅などが適してい
る。マスター型1の型面1aは、ダイヤモンドのバイト
を用いた超精密旋盤によってレンズ7の生産に要求され
る面形状に球面もしくは非球面形状に切削し、その後、
引き目を除くためにダイヤモンドペーストで表面を研磨
した。研磨面の表面荒さはRtmo、068μmであっ
た。
その後、第2図に示すように真空蒸着によりマスター型
1の型面1aの上にカーボンを0.2μmの厚さにコー
テングしてカーボン層2を設けた。
このカーボン層2は、後の工程において成形型となるガ
ラス材を熱変形させる場合に、ガラス材がマスター型1
に融着するのを防ぐためのものであり、上記の前工程で
得られた型面1aの形状を崩さない程度に薄いことが望
ましい。
なお、この実施例で形成した型面1aはレンズ7の有効
形成面7aに合せて半径35 m mの球面に形成しで
ある。
次に、実際の成形型となるガラス材を第3図に参照符号
3をもって示す如く用意する。
このガラス材3は外径20mm、中心部の厚さが5 r
n mの大きさのもので、その一方の面を平面とし、そ
の他方の面を半径36mmの球面に形成しである。この
他方面をなす球面は酸化セリウム等で研磨し、キズ、砂
目等がない面に仕上げである。
本実施例においては、ガラス材3として、光学ガラスB
K7 (小原光学硝子製作所の製品)を使用して作られ
ている。光学ガラスBK7の転移点は565℃、屈伏点
は624℃、軟化点は715℃、線膨張係数は86X1
0−7cm/deg  amである。
一方、マスター型1の上に上記のガラス材3を第3図の
様に置き、真空加熱炉の中でマスター型1と共にガラス
材3を750℃に加熱し、ガラス材3を軟化変形させ、
ガラス材3の研磨面とマスター型1の型面1aとが確実
に面接合して一致する様にする。
このように、加熱が真空加熱炉の中で行なわれているた
めに、ガラス材3とマスター型1の間に空気が存在しな
いため、マスター型1の型面1a形状がガラス材3に正
確に転写される。なお、真空加熱炉の真空度は lXl
0−’Torrである。
上記の加熱を空気中で行なうと、ガラス材3が軟化しマ
スター型1の形状に倣う時に、マスター型1とガラス材
3との間に空気を取り込んでしまい、取り込まれた空気
が加熱により膨張しガラス材3の表面に泡状の気泡を生
じさせることがある。
次に、加熱温度をゆっくり下げ、アニールによってガラ
ス材3に含まれている歪を取り除く。その後、マスター
型1とガラス材3とを真空加熱炉より取り出し、これら
を分離する。
取り出したガラス材3は第5図に示すように、型成形面
4の反対側を平らに加工し、また、コーテングされてい
るカーボン層2を均等研磨方法により型成形面4の形状
が崩れないようにして取り除く。
この様にしてガラス材3からなるレンズ成形用の成形型
5が作られる。
また、レンズ7を製作する光学ガラスを押圧成形するた
めの金型として上記成形型5を使用するために、型成形
面4に白金95%−金5%合金膜6をスパッタリングに
より厚さ2μmの厚さでコーテングした。この合金膜6
は抑圧成形されるレンズ7と成形型5とが熱融着するの
を防ぐものである。
なお、押圧形成されるレンズ7と成形型5との熱融着を
防ぐための保護層としては、上記した合金膜6の他に酸
化アルミニウム(Al1.03)、窒化チタン(TiN
) 、AQN、白金(Pt)、炭素(C)等により膜形
成しても有効である。
次に、上記した成形型5を使用して光学素子としてのレ
ンズを生産する一例について説明する。
第8図及び第9図は押圧成形装置の簡略図を示し、この
装置に設備した成形上型11と成形下型12は既に説明
した実施例にしたがって成形型5と同様に製作したもの
である。
成形上型11は上側の油圧シリンダ13に取り付けてあ
り、成形下型12は下側の油圧シリンダ14に取り付け
てあり、また、これら上型11と下型12との温度を測
定するための熱電対15.16が各油圧シリンダ13.
14に配設しである。
その他、17は加熱炉内に設けられたヒーター、18は
成形部、19は成形部に連通ずるガス送入口である。
光学素子用材料の一例として、光学ガラス20(SFS
  01.小原光学硝子製;転移点約393℃)を用意
し、当該光学ガラス20を球形に研磨加工する。この研
磨加工に当たり、重量を体積に換算して体積調整を行な
った。
然る後、成形下型12の型成形面を構成する凹部の上側
に、上記の光学ガラス20を載置し、成形部18を外気
と隔絶して、成形上型11及び成形下型12の温度を熱
電対15.16によって測定しながら、これら上型11
と下型12の温度が約420℃となるまで、ヒーター1
7により加熱を行なう。
この際、上型11と下型12の劣化を軽減するため、ガ
ス送入口19を介して成形部18に窒素ガスを導入し、
還元性雰囲気として加熱を行なう。
上型11及び下型12の温度が約420 ’Cに達した
後、第9図からも理解できるように、上側の油圧シリン
ダ13を下降させて約80(Kg/aJ)の圧力で圧接
し、前述の光学ガラス20を圧接成形する。
この状態で、ヒーター17の加熱を停止させて光学ガラ
ス20と、上型11及び下型12とを放熱する。その後
、熱電対15.16により、上型11と下型12の温度
が光学ガラス20の転移点よりも低いこと(約390℃
以下)を確認した時点で、上側の油圧シリンダ13を上
昇させ当該抑圧成形装置から押圧成形品を取り出し、第
6図に示すようなレンズ7を得る。
このようにして生産したレンズ7は前述したマスター型
1に形成した型面1aと実質的に同一の球面を有し、こ
の発明の方法により製造された成形型が、極めて高精度
に仕上がっていることが確認できた。
また、上記の成形上型11と成形下型12を用いて光学
素子を繰り返し押圧成形したところ、高い再現性を以っ
て光学素子を製造することができた。
以上一実施例について説明したが、本発明は球面レンズ
の成形型にかぎらず、非球面レンズの成形型についても
同様に製造することができ、また、マスター型1はニッ
ケル合金や銅合金などの最も型面形成し易い材料を用い
て作ることができると共に、成形型となるガラス材3は
光学ガラスBK7の外、他の適当なガラス材を用いるこ
とができる。
「発明の効果」 上記した通り、本発明に係る製造方法によれば、マスタ
ー型がニッケル(Ni)、銅(Cu)等の金那材で製作
できるため、球面または非球面の光学素子を問わず、生
産すべき光学素子の有効形成面に対応した型面形成が容
易となり、また、マスター型の型面形状をガラス材に加
熱転写させて光学素子用の成形型を製造するため、成形
型の型成形面精度が高く、その上、マスター型の製作の
容易さと相埃ってこの成形型の製造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示す光学素子用成
形型の簡略的な製造工程図、第6図は製造された光学素
子用成形型の断面図、第7図は生産しようとするレンズ
の断面図、第8図及び第9図は抑圧成形装置の簡略図で
、第8図は押圧成形する前の状態を、第9図は押圧成形
の状態を各々示す。 1・・・・マスター型 1a・・・・型面 2・・・・カーボン層 3・・・・ガラス材 4・・・・型成形面 5・・・・成形面 7・・・・レンズ 7a・・・・有効形成面 gs1図   第2図 纂 3 図      等4 図 f!X5ヨ     笥6 フ 笥 7 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 加熱して軟化させた光学素子用材料を押圧成形して光学
    素子を生産する手段として使用される光学素子用成形型
    の製造方法において、マスター型の型面を、生産する光
    学素子の有効形成面に対応して形成した後カーボンコー
    テングし、マスター型及びこれに対接させたガラス材を
    真空中で加熱し、軟化したガラス材にマスター型の型面
    形状を転写させ、ガラス材からなる光学素子用の成形型
    を製造することを特徴とする方法。
JP6316288A 1988-03-18 1988-03-18 光学素子用成形型の製造方法 Granted JPH01239030A (ja)

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JPH0451495B2 JPH0451495B2 (ja) 1992-08-19

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03242332A (ja) * 1990-02-19 1991-10-29 Canon Inc 光学素子の製造方法
EP1153893A3 (en) * 2000-05-12 2002-05-22 Eastman Kodak Company Method for forming a tool for molding microlens arrays
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KR20190091194A (ko) 2018-01-26 2019-08-05 호야 가부시키가이샤 유리제 성형형

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