JPH1044158A - 眼鏡用ガラス型の製造方法 - Google Patents

眼鏡用ガラス型の製造方法

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JPH1044158A
JPH1044158A JP20698996A JP20698996A JPH1044158A JP H1044158 A JPH1044158 A JP H1044158A JP 20698996 A JP20698996 A JP 20698996A JP 20698996 A JP20698996 A JP 20698996A JP H1044158 A JPH1044158 A JP H1044158A
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JP
Japan
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mold
glass
molding
master
preform
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JP20698996A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Fuse
広昭 布施
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼鏡用プラスチックレンズをモールド成形す
る際に用いるガラス型の製造方法において、より短時間
で成形でき、成形温度が低くてすみ、母型の材料の選択
肢が広がり、製造されるガラス型の精度が高く、母型の
耐久性が向上する製造方法を得る。 【構成】 ガラス型の成形面と雄雌の関係にある成形面
(成形眼鏡レンズの成形面と同一形状面)を有するマス
ター金型を形成するステップ;このマスター金型と、こ
のマスター金型と対をなす押圧金型との間に、ガラス型
となるガラスプリフォームを挿入し、加熱して軟化させ
るステップ;ガラスプリフォームの加熱軟化状態下で、
上記マスター金型と押圧金型との間にプレス圧力を作用
させて、マスター金型の成形面形状をプリフォームに転
写するステップ;を有する眼鏡用ガラス型の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、眼鏡用プラスチックレンズをモ
ールド成形する際に用いるガラス型の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】眼鏡用プラスチックレンズ
のモールド成形は、環状のガスケットの上下にそれぞれ
ガラス型をセットして成形空間を作り、この成形空間内
にプラスチックモノマーを注入して重合硬化させること
で行なわれる。従って、ガラス型は、眼鏡レンズ形状に
応じて、極めて多数を用意する必要がある。特に、最近
の眼鏡用プラスチックレンズは、軸対称非球面、累進多
焦点非球面、貼り合わせレンズ等が広く用いられる傾向
にあり、その成形面形状はより多岐に渡っている。
【0003】このガラス型の加工法として従来、機械加
工法と熱垂下法とが主に知られている。機械加工法は、
ガラス材を機械的に削って加工する方法であり、研削、
研磨の各工程が不可欠で工数が多く、多種大量生産には
向かない。また機械加工時に機械応力が加わるため、割
れや破損の原因となる。熱垂下法は、耐熱性母型に製造
すべきガラス型の成形面と雄雌の関係をなす成形面を形
成し、この母型成形面上にガラス材を載せ、加熱軟化さ
せて自重で母型成形面にならわせることにより、ガラス
材に母材成形面形状を転写する加工法である。
【0004】この熱垂下法は、自重で変形させるためガ
ラスが十分軟化する高温下に長時間放置しなければなら
ない。従って母型としてはセラミック等の耐熱性に優れ
た材料を使用せざるを得ない。しかしセラミックは一般
的に硬く加工が困難であり、成形面を鏡面とすることが
難しい。このため、セラミックの種類によっては、成形
されたガラス型に最終的な鏡面研磨を施す必要があっ
た。その上、炉に入れて長時間加熱しなければならない
ため、多種大量のガラス型を作成する場合には、加熱の
1ロットの個数を増やさなければならない。このため、
母型も大量に用意しなければならないので、大変コスト
がかかる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来の眼鏡用ガラス型の製造
方法についての以上の問題意識に基づき、より短時間で
成形でき、成形温度が低くてすみ、母型の材料の選択肢
が広がり、製造されるガラス型の精度が高く、母型の耐
久性が向上する眼鏡用ガラス型の製造方法を得ることを
目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、熱垂下法の問題点はすべて成
形温度が高い点に起因するとの認識の下に、より低い成
形温度のガラスモールド法(ダイレクトプレス法)を眼
鏡用ガラス型の製造方法に適用することに着眼してなさ
れたものである。
【0007】本発明の製造方法は、眼鏡用プラスチック
レンズをモールド成形する際に用いるガラス型の製造方
法において、ガラス型の成形面と雄雌の関係にある成形
面(成形するプラスチック眼鏡レンズの重合時の収縮
と、ガラスの収縮を考慮して決定される成形面)を有す
るマスター金型を形成するステップ;このマスター金型
と、このマスター金型と対をなす押圧金型との間に、ガ
ラス型となるガラスプリフォームを挿入し、加熱して軟
化させるステップ;ガラスプリフォームの加熱軟化状態
下で、上記マスター金型と押圧金型との間にプレス圧力
を作用させて、マスター金型の成形面形状をプリフォー
ムに転写するステップ;を有することを特徴としてい
る。
【0008】プレス圧力を作用させるガラスモールド法
は、プリフォームを軟化状態で加熱してマスター金型の
成形面形状を転写するので、熱垂下法に比べて面形状の
再現性が格段によく、高精度のガラス型を得ることがで
きる。また成形時間も熱垂下法の8時間程度に比べて格
段に短い10〜20分程度ですむ。
【0009】さらに、プリフォームが自重で変形する温
度迄加熱しなければならない熱垂下法に比べ、低い成形
温度で成形できるので、マスター金型の材料の選択肢が
広がる。例えば、超硬合金、炭化珪素、窒化珪素、チタ
ン合金を使用することができ、これらはいずれも熱垂下
法の母型に用いるセラミックよりも成形性に優れるの
で、成形面の鏡面加工が容易であり、成形コストも低下
する。また、成形温度が低いので、マスター金型の耐久
性も向上する。押圧金型の材質は、特に制限はないが、
マスター金型と同一の材料から形成するのが実際的であ
る。
【0010】マスター金型の成形面は、球面、非球面の
いずれでもよいが、本発明方法は、特に軸対称(回転対
称)非球面、累進多焦点等の成形面に用いて好適であ
る。
【0011】ガラスプリフォームは、成形面に近似した
球面に予め研磨しておくと、より容易にかつ正確に、マ
スター金型の成形面形状を転写することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による眼鏡用ガラ
ス型の製造方法を説明する図である。この例では、上型
がマスター金型10、下型が押圧金型20である。マス
ター金型10の成形面11は、製造すべきガラス型の成
形面と雌雄の関係をなす面であり、そのモールド型によ
って成形するプラスチック眼鏡レンズの重合時の収縮
と、ガラスの収縮を考慮して決定される成形面である。
押圧金型20の押圧面21は、成形面11との間でガラ
スモールドができる形状をしている。ガラス型は通常メ
ニスカス形状であり、通常、成形面11が凸面であれば
押圧面21は凹面となり、凹面であれば凸面となる。
【0013】マスター金型10と押圧金型20は、例え
ば、超硬合金(タングステンカーバイド)、炭化珪素
(SiC )、窒化珪素(Si3N4 )、またはチタン合金から
構成する。成形面11と押圧面21は、成形面形状に精
密に機械加工した後、その表面に、離型性確保と金型保
護の目的で、白金系、ダイヤモンドライクカーボン(DI
AMOND LIKE CARBON )、Cr2O3 等の保護膜を単独で、あ
るいは組み合わせて形成することが好ましい。
【0014】このマスター金型10と押圧金型20の間
に挿入するガラスプリフォーム30は、その両面が成形
面11と21の形状に近似した球面に予め研磨されてい
る。
【0015】本発明方法は、このガラスプリフォーム3
0を非酸化性ガス雰囲気中でマスター金型10と押圧金
型20の間にセットした状態で、ガラスプリフォーム3
0が軟化する温度(成形最適温度、ガラス材料により4
00〜700℃程度)迄加熱し、その加熱下でマスター
金型10と押圧金型20間にプレス圧力を作用させる。
このプレス圧力を作用させた状態でガラス転移点温度に
なるまで冷却すると、マスター金型10の成形面11の
形状と押圧金型20の押圧面21の形状がガラスプリフ
ォーム30の表裏に転写され、ガラス型30Mが得られ
る。ガラス型30Mにおいて重要な面は、成形面11に
よって成形された成形面30aである。図示例では、ガ
ラス型30Mは、プラスチック眼鏡レンズを成形する際
の上型として用いられる。
【0016】上ガラス型30Mとは別に、下ガラス型4
0が用意される。この下ガラス型40は、以上の本発明
方法と同じ方法で製造しても、別の方法で製造してもよ
い。このガラスプリフォーム30と下ガラス型40は、
環状をなすガスケット50の上下にセットされ、この上
ガラス型30M、下ガラス型40及びガスケット50で
形成される成形空間内に、プラスチックモノマーが注入
される。これを加熱して重合硬化させることにより、プ
ラスチック眼鏡レンズが得られる。
【0017】[実施例]炭化珪素からなるマスター金型
10の成形面11を、超精密旋盤にて所望形状に削った
後、ダイヤモンドペースト研磨剤を使用して、表面粗さ
max =0.02μm以下に研磨した。この成形面11
上に、超硬質のダイヤモンドライクカーボン(DLC)
をCVD法により成膜して、厚さ0.4μmのDLC薄
膜を形成した。同様の製造方法で押圧金型20を作成し
た。マスター金型10と押圧金型20の外径は88mm
φであった。
【0018】このようにして作成したマスター金型10
と押圧金型20の間に、別途表裏を球面研磨したガラス
プリフォーム30(外径84mmφ、商品名:S−3、
ショット社製)を挟着し、非酸化性ガス雰囲気下で67
0℃迄加熱し、その温度下で押圧成形した。その後、プ
リフォーム温度が300℃になる迄冷却し、取り出した
ところ、加熱開始から成形品取出迄の成形時間は14分
であった。成形後のガラス型30Mの外径は86mmφ
であり、その成形面30aの形状は、極めて精密に成形
面11の形状が転写されたものであった。
【0019】
【発明の効果】本発明方法によれば、眼鏡用ガラス型
を、低い成形温度で、より短時間で、高い精度で製造す
ることができる。よって母型の材料の選択肢が広がり、
母型の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による眼鏡用ガラス型の製造方法を説明
する図である。
【符号の説明】
10 マスター金型 11 成形面 20 押圧金型 21 押圧面 30 ガラスプリフォーム 30M ガラス型 30a 成形面 40 下ガラス型 50 ガスケット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡用プラスチックレンズをモールド成
    形する際に用いるガラス型の製造方法において、 上記ガラス型の成形面と雄雌の関係にある成形面を有す
    るマスター金型を形成するステップ;このマスター金型
    と、このマスター金型と対をなす押圧金型との間に、上
    記ガラス型となるガラスプリフォームを挿入し、加熱し
    て軟化させるステップ;ガラスプリフォームの加熱軟化
    状態下で、上記マスター金型と押圧金型との間にプレス
    圧力を作用させて、マスター金型の成形面形状をプリフ
    ォームに転写するステップ;を有することを特徴とする
    眼鏡用ガラス型の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、マスター金型の成形
    面は、非球面である眼鏡用ガラス型の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、ガラスプリ
    フォームは、予め球面に研磨されている眼鏡用ガラス型
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、マスター金型は、超硬合金、炭化珪素、窒化珪素、
    チタン合金のいずれかからなっている眼鏡用ガラス型の
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014185859A1 (en) * 2013-05-15 2014-11-20 Bin Loo Raymond POH Flash photography apparatus and method of manufacturing thereof
CN110142899A (zh) * 2019-06-11 2019-08-20 丹阳市正阳光学有限公司 一线双光棱镜片模具的制造工艺

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