JPH01238516A - 毛髪染色剤並びに毛髪染色法 - Google Patents

毛髪染色剤並びに毛髪染色法

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JPH01238516A
JPH01238516A JP63066854A JP6685488A JPH01238516A JP H01238516 A JPH01238516 A JP H01238516A JP 63066854 A JP63066854 A JP 63066854A JP 6685488 A JP6685488 A JP 6685488A JP H01238516 A JPH01238516 A JP H01238516A
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Masahiro Motono
正大 本野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゲラニインタンニンと水溶性鉄塩とよりなる
黒色の発色性、染色性、染色調並びに染色堅牢度の優れ
た毛髪染色剤及び毛髪染色法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に毛髪染色剤は、老人性白髪を黒く染める所謂白髪
染が広く使用されている。そして、現在使用されている
白髪染は主として酸化染毛剤であり、この種の染毛剤は
バラフェニレンジアミン等の芳香族アミン化合物の染料
中間体とm−フェニレンジアミン、m−アミンフェノー
ル等のフェノール類のカプラー及び過酸化水素、過ホウ
酸ナトリウム等の酸化剤よりなるものである。
しかし、これらの染毛剤は染料中間体が皮膚に炎症を起
こすおそれがあり、直接皮膚に塗布する染毛剤としては
不向きの点があった。また、染色中間体、カプラー、酸
化剤等の各種の薬剤を使用するために染毛操作も煩雑で
あった。
これらの酸化染毛剤の皮膚に対する炎症等の障害を除く
ため、非酸化型染毛剤として水溶性鉄塩と没食子酸、タ
ンニン酸、ピロガロールを使用した白髪染が知られてい
る(例えば、特開昭49−36838号、特開昭60−
209513号、特開昭61−56119号公報等)。
また、五倍子、没食子抽出物と塩化第二鉄を配合した染
毛剤も公知である(特開昭62−116504号公報)
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の技術において、非酸化型染毛剤は皮膚に対する損
傷は与えないが、その染色性並びに染色された黒色に黒
髪本来の艶のある色調が現出せず、洗髪等により褪色し
堅牢性に欠ける難点があった。
本発明は非酸化型染毛剤において、染色された黒色の色
調が天然の黒髪に近く、かつ堅牢性の良い白髪染毛剤並
びにその染毛剤を用いて染毛する方法を提供することを
目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、タンニン類と鉄塩との反応により黒色が発
色することに着目し、各種のタンニン類についての染毛
試験を行ったところ、ゲラニインタンニンが他のタンニ
ン類のカテキンタンニン。
タンニン酸等に比し優れた発色性と天然の黒髪に近い色
調を与えることを見出し本発明を完成した。
更に、この染毛剤にタンニン酸、L−システイン及びそ
の塩類、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸す)IJウム、
コラーゲン加水分解物1頒髪用樹脂を加えた場合に堅牢
度が増加することも見出した。
本発明は、ゲラニインタンニンと水溶性鉄塩とよりなる
毛髪染色剤、並びに同染色剤にタンニン酸、L−システ
イン及びその塩類、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナト
リウム、コラーゲン加水分解物及び頭髪用樹脂の1種又
は2種以上を添加した毛髪染色剤及びその染色剤がゲラ
ニインタンニン含有液と水溶性鉄塩溶液を混合した1液
型、ゲラニインタンニン含有液と水溶性鉄塩溶液との2
液型である毛髪染色剤、及びゲラニインタンニン含有液
の第1液を毛髪に塗布し、この毛髪を乾燥後水溶性鉄塩
水溶液の第2液を塗布する毛髪染色法である。
一般にタンニンは皮膚、粘膜に対して収斂作用をもつと
言われている。この作用を利用して、古来よりタンニン
は皮革なめし剤、止瀉薬あるいは消炎薬として広(活用
されてきた。ゲラニインタンニンは、止瀉薬として飲用
されているゲンノショウコ中のタンニンの主成分として
有名である。
ゲラニインタンニンは、蛋白質との結合性が強いにもか
かわらず、舌に渋味を感じないタンニンとして知られ、
皮膚、粘膜に対して刺激性が少ないタンニンであるとさ
れている。
ゲラニインタンニンはゲンノショウコを起源とし、その
粉砕物をエーテル・水の混・液(3: 1)で抽出し、
エーテル層を集める。これを減圧濃縮してエタノールを
加え、脱色、濾過、更に減圧濃縮したものを乾燥させて
得られる。こうして得るれた粉末はゲラニインを約90
%含んでいる。
本発明に使用する水溶性鉄塩は、塩化第二鉄。
塩化第一鉄、硫酸第二鉄、リン酸第二鉄等の水溶性でタ
ンニンと反応して黒色を発色する鉄塩であれば何れも使
用し得るが、塩化第二鉄が好適である。
本発明の毛髪染色剤は、前記ゲラニインタンニンと水溶
性鉄塩よりなるものである。そして、その製剤形態は使
用する場合により1液型、2液型の何れの形態も採用す
ることができる。
1液型の場合は前記ゲラニインタンニンと水溶性鉄塩を
前者0.1〜10.0%(重量)、好適には1.0〜5
.0 %(重量)、後者0.01〜5.0%(重量)、
好適には1.0〜3.0 %(重量)、を含む水溶液と
し、これにプロピレングリコール、グリセリン等の多価
アルコール類、エタノール等を含む液剤、乳剤、クリー
ムであって、これを直接毛髪に塗布することによって白
髪を黒くすることができ、又はシャンプー、リンスにも
配合できる。
2液型の場合は前記ゲラニインタンニンの0.1〜10
.0%(重量)、好適には180〜5.0 %(重量)
、水溶液にプロピレングリコール、グリセリン等の多価
アルコール及びエタノールを加えたものを第1液とする
前記水溶性鉄塩の0.1〜10%(重量)、好適には2
0〜5.0%(重量)水溶液にエタノールを加えたもの
を第2液とする。
本発明の染毛剤にタンニン酸、L−ンステイン及びその
塩類、亜硫酸水素す) IJウム、亜硫酸ナトリウム、
コラーゲン加水分解物及び頭髪用樹脂の1種又は2種を
加えると、本発明の染毛剤によって染毛した後、洗髪そ
の他による褪色が防止できる。頭髪用樹脂としては、ア
クリル酸ニドキシエチル、アクリル酸ヒドロキシエチル
の共重合体。
カチオン化セルロース等である。
これらの物質の添加量は0.1〜5.0%(重量)、好
適には0.5〜3.0%(重−量)である。添加法とし
ては1液型の場合はゲラニインタンニンと水溶性鉄塩の
混合液中に添加する。また、2液型の場合はゲラニイン
タンニン含有液に添加する。
2液型の場合は、第1液を先ず毛髪に塗布し乾燥するま
で放置するか、ドライヤーで乾燥した後第2液を塗布す
る。
次に本発明の毛髪染色剤並びにその毛髪染色剤を使用し
た毛髪染色法の実施例を挙げ、更に具体的に本発明を説
明する。
〔実施例〕
・例1 (2液型) ゲラニインタンニン1.0%、タンニン酸1.0%、プ
ロピレングリコール5.0%、エタノール(95%)5
.0%、カルボキシビニルポリマー1.2%、L−シス
テイン塩酸塩0.5%及び精製水86.3%を混合し第
1液とする。
塩化第二鉄5.0%、エタノール40.0%及び精製水
55.0%を混合し第2液とする。
(本試料の%は重量%である。) ・例2(1液型) ゲラニンタンニン1.q%、タンニン酸1.0%、プロ
プレンゲリコール5.0%、エタノール30.0%、塩
化第二鉄1.0%、亜硫酸水素す) IJウム0.5%
及び精製水61.5%を混合し毛髪剤とする。
(本試料の%は重量%である。) ・例3(本発明の毛髪染色剤を用いた毛髪染色法)例1
の2液型処方を使用して、実際に白髪染として使用する
場合には、第1液を適量とり、白髪部分に喝で塗りつけ
る。塗りつけている間はドライヤーを当てて乾燥し、髪
になじむまでしばらく放置した後に第2液をスプレーで
軽く吹きつける。
ここで濃黒色に発色するので髪を櫛でとかして染毛を完
了する。
試験例 ・例1 (各種タンニンと鉄塩との発色、色調の比較試
験) a)供試試料 (1)ゲラニインタンニン1.0%、プロピングリコー
ル10.0%、エタノール10.0%及び精製水79.
0%の液。
〔2〕  カテキンタンニン1.0%、プロピレングリ
コ、−ル10.0%、エタノール10.0%及び精製水
79.0%の液。
(3)  ゲラニインタンニン06%、タンニン酸0.
4%、プロピレングリコール10.0 %、エタノール
10.0%及び精製水79.0%の液。
(本試料の%は重■%である。) b)試験方法 試料(1)〜(3)の液1mlと0.1!、Iの塩化第
二鉄及び塩化第一鉄の水溶液1mf!とを混合し、直後
、1日後のそれぞれの発色を肉眼で観察した。
C)試験結果 以上の試験の結果は第1表の通りであった。
(以下、この頁余白) 第  1  表 以上の結果より、タンニン含有液と鉄塩との試験管内発
色試験においては、ゲラニインタンニンがカテキンタン
ニンより反応性も早く、濃い黒色に発色する。しかも、
ゲラニインタンニンにタンニン酸を加えることにより一
層黒色度が増加する。
・例2 (各種タンニンにL−システイン塩酸塩を添加
した鉄塩との発色1色調試験) a)供試試料 (1)  ゲラニインタンニン1.0%、L−システイ
ン塩酸塩0.5%、プロピレングリコール10.0 %
、エタノールl090 %及び精製水78.5%の液。
(2)  ゲラニインタンニン1.0%、L−システイ
ン塩酸塩0.05 %、プロピレングリコール10.0
%、エタノール10.0 %及び精製水78.95%の
液。
(3)  タンニン酸1.0%、L−システイン塩酸塩
0.5%、プロピレングリコール10. O%、エタノ
ール10.0%及び精製水78.5%の液。
(4)  タンニン酸1.0%、L−システイン塩酸塩
0、05%、プロピレングリコール10.0%、エタノ
ール10.0%及び精製水78.95 %の液。
(5)カテキンタンニン1.0%、L−システイン塩酸
塩0.5%、プロピレングリコール10.0%、工9 
/ −ル10.o%及び11tal!水78.5 %(
11) 液。
(6)  カテキンタンニン1.0%、L−システイン
塩酸塩0.05%、プロピレングリコール10.0%、
エタノール1(1,(1%及び精製水78.95 %の
液。
(本試料の%は重量%である。) b)試験方法 試料(1)〜(6)の液1mlと0.1!、1の塩化第
二鉄水溶液1−とを混合し、直後〜30分後及び2日後
のそれぞれの発色を肉眼で観察した。
C)試験結果 以上の試験の結果は第2表の通りであった。
第  2  表 表中: ++++、+++、++、+は前記と同じ。
タンニン1%に対しL−システイン塩酸塩0.5%にす
ることによって、タンニンと鉄塩との沈澱の生成が防止
できる。それによって、製剤の安定化及び染色の毛髪吸
着性が向上する。
・例3 (各種タンニンと鉄塩とのrJdy  系マウ
ス染毛試験) エタノール5.0%、プロピレングリコール5.0%、
カルボキシビニルポリマー0.8 %の液を基剤として
、それぞれゲラニインタンニンを2.0%加えたものを
試料(1)、カテキンタンニンを2.0%加えたものを
試料(2)、タンニン酸を2.0%加えたものを試n 
(3) 、ゲラニインタンニン1.0%トタンニン酸1
.0%を加えたものを試料(4〕とし、各試料に精製水
を加え炭酸カリウムでゲル状にしたものを供試試料とす
る。
b〉試験方法 ddy系マウス(雄、7〜10周令)の背部毛に供試試
料(1)〜(4)の液1rnI!を塗布し、約5分間放
置後ドライヤーを吹き付けて乾燥する。その後当該部位
に塩化第二鉄の5.0 %水溶液約1rnlを塗布し、
発色1色調(発色性)並びに毛の色(染毛性)を肉眼で
観察した。
(本試料の%は重量%である。) C)試験結果 以上の試験の結果は第3表の通りであった。
第  3  表 表中:+++、  、++、十は前記と同じ。
十+++ 以上の結果よりゲラニインタンニンは染毛性が良く、ゲ
ラニインタンニンにタンニン酸を混合した場合、毛が最
も強く黒色に染色した。タンニン液を塗布した後乾燥す
ると染色性が良くなった。
・例4 (堅牢性試験) ゲラニインタンニン0.1%、タンニン酸1.0%、エ
タノール5.0%、プロピレングリコール5.0%、L
−システイン塩酸塩5.0%及び精製水87,5%の第
1液をdcly系マウス(雄、7〜10週令)の背部白
毛に約1−塗布し、約5分間放置し、ドライヤーで温風
を吹き付は乾燥した後5%塩化第二鉄の水溶成約1dを
塗布した。マウスの毛は緑がかった濃黒色に発色した。
その後ぬるま湯で洗い、洗毛状態を観察すると濃黒色に
染色した。更に、当該部位をシアンブーて洗い、その後
の染毛状態を観察すると黒色のままであった。
以上の試験結果よりゲラニインタンニンと塩化第二鉄に
よる染毛剤は、ぬるま湯、シャンプー等の洗髪処理によ
って褪色することなく、染色時のままの黒色を維持する
ことができ、堅牢であった。
(本試料の%は重量%である。) 〔発明の効果〕 本発明は皮膚に損傷を与えることのない安全な非酸化型
染毛剤で、しかもその発色が濃黒であり、色調が天然の
黒髪に近い艶があり、洗髪その他の処理によっても褪色
することのない毛髪染色剤及びその染色剤を堅牢に毛髪
に染色する方法であり、極めて有用な発明である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゲラニインタンニンと水溶性鉄塩よりなることを特
    徴とする毛髪染色剤。 2、ゲラニインタンニンと水溶性鉄塩よりなる毛髪染色
    剤にタンニン酸、L−システイン及びその塩類、亜硫酸
    水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、コラーゲン加水分
    解物及び頭髪用樹脂の1種又は2種以上を添加したこと
    を特徴とする毛髪染色剤。 3、ゲラニインタンニンと水溶性鉄塩とを混合して1液
    型としたことを特徴とする毛髪染色剤。 4、ゲラニインタンニンと水溶性鉄塩とを混合した1液
    型毛髪染色剤にタンニン酸、L−システイン及びその塩
    類、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、コラー
    ゲン加水分解物及び頭髪用樹脂の1種又は2種以上を添
    加したことを特徴とする毛髪染色剤。 5、ゲラニインタンニンの含有液の第1液と水溶性鉄塩
    水溶液の第2液の2液型よりなることを特徴とする毛髪
    染色剤。 6、ゲラニインタンニン含有液にタンニン酸、L−シス
    テイン及びその塩類、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナ
    トリウム、コラーゲン加水分解物及び頭髪用樹脂の1種
    又は2種以上を添加した第1液と水溶性鉄塩水溶液の第
    2液の2液型よりなることを特徴とする毛髪染色剤。 7、水溶性鉄塩が塩化第二鉄である特許請求の範囲第1
    項乃至第6項のいずれかに記載の毛髪染色剤。 8、ゲラニインタンニン含有液の第1液を毛髪に塗布し
    、この毛髪を乾燥後水溶性鉄塩水溶液の第2液を塗布す
    ることを特徴とする毛髪染色法。 9、ゲラニインタンニン含有波にタンニン酸、L−シス
    テイン及びその塩類、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナ
    トリウム、コラーゲン加水分解物及び頭髪用樹脂の1種
    又は2種以上を添加した第1液を毛髪に塗布し、この毛
    髪を乾燥後水溶性鉄塩水溶液の第2液を塗布することを
    特徴とする毛髪染色法。 10、水溶性鉄塩が塩化第二鉄である特許請求の範囲第
    8項又は第9項記載の毛髪染色法。
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