JPH01234484A - 接着剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ｉ栗上度机凪分立 本発明は、接着性能が良好で、しかも安価な紙用酢酸ビ
ニルエマルジョン系接着剤に関し、特にコンクリート工
事における紙製スリーブ管、紙製型枠の接着に好適な酢
酸ビニルエマルジョン系接着剤に関する。

の　　　び　■が　　しようとする　乳コンクリート工
事における紙製スリーブ管１紙製型枠等の紙筒は、多数
の紙帯を互いに接着剤で接着して重ね合わせて製造され
ている。その際に使用される接着剤は、紙用接着剤とし
て汎用されている酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、ま
たはこの酢酸ビニルエマルジョン系接着剤にカゼインや
でんぷんを混合して接着性能を改良させた接着剤が一般
的であるが、上記紙筒は、紙帯を相当数重ねて製造され
るため接着剤の使用量が多く、紙筒材料費全体に占める
接着剤の費用の割合が１５％を超すことがある。

そこで、接着剤質の割合を削減するため、紙筒用接着剤
として好適に利用できる安価な接着剤の開発が望まれて
いるが、従来使用している酢酸ビニルエマルジョン系接
着剤と比して同程度の初期接着力、耐水性能（吸水性）
、圧縮強度等の特性を有する接着剤は殆どなかった。

課題を解　するための手　　び 本発明者は、上記事情に鑑み鋭意検討を行なった結果、
従来より知られている紙筒用接着剤である酢酸ビニルエ
マルジョン系接着剤の酢酸ビニルエマルジョン１００部
（重量部、以下同様）に対して、変性ポリビニルアルコ
ール５〜５０部、クレー１０〜３０部、水５０〜８５部
からなる配合物を１０部乃至３００部の割合で混合した
場合、酢酸ビニルエマルジョン接着剤が本来有する初期
接着力、耐水性、圧縮強度等の特性が低下することがな
く、しかも安価で紙筒用接着剤として好適な酢酸ビニル
エマルジョン系接着剤が得られることを知見し、本発明
をなすに至った。

従って、本発明は、酢酸ビニルエマルジョン１０ｏ部に
対して、下記（イ）〜（ハ）（イ）変性ポリビニルアル
コール　　５〜２０部（ロ）クレー　　　　　　　　　
　　１０〜３０部（ハ）　水　　　　　　　　　　　５
０〜８５部からなる配合物を１０部乃至３００部の割合
で混合したことを特徴とする接着剤を提供するものであ
る。

以下、本発明につき更に詳述する。

本発明の酢酸ビニルエマルジョン系接着剤は、上記した
ように酢酸ビニルエマルジョンをその成分として含有す
る。

ここで、本発明に使用できる酢酸ビニルエマルジョンは
特に制限されないが、乳化剤や触媒等の存在する水中で
酢酸ビニル単量体を乳化重合することで得られる酢酸ビ
ニルエマルジョンが一般的に使用し得、中でもエマルジ
ョン中に酢酸ビニル重合体が３０〜５０％（重量％、以
下同様）含有する酢酸ビニルエマルジョンを使用するこ
とが好適である。

更に１本発明において上記の′ｅ酸ビニルエマルジョン
に混合する配合物は、変性ポリビニルアルコール、クレ
ーと水である。

この場合、変性ポリビニルアルコールとしては、ポリビ
ニルアルコールを硼素または硼砂で変性させたものが好
適であって、具体的には、株式会社クラレより販売され
ているクラレボバールＫＷ等が好適に用いられる。

また、クレーとしては、通常カオリン、タルクなどの微
粉末を使用することができるが、例えばカオリンの場合
は、主成分が５０％以下の無水珪酸で、８０％以上が粒
度２ｐｍ以下の微粉末からなるカオリンを利用すること
が好ましい、なお。

紙製スリーブ管、紙製型枠において必要とされる特性は
、コンクリート打設圧に耐え得る圧縮強度とコンクリー
ト中に設置されたときにコンクリートに含まれている水
分の吸収を防止するための耐水性及び紙筒製造時におけ
る接着剤の初期接着力であって、圧縮強度は通常１５０
　ｋｇ／ｍｔｒ以上、耐水性は重量変化率で水分を２５
％含有した状態でも１００　ｋｇ／ｍｔｒであることが
望ましく、又、初期接着力は、紙筒製造時に塗布された
接着剤が機械上で乾燥しすぎない程度の接着力を確保す
ることが必要であるため、以下記載の測定方法で４０秒
以下であることが好ましい。このため、本発明接着剤に
おいて上記配合物の配合割合は、変性ポリビニルアルコ
ールを５〜２０部、好ましくは１０〜１５部、クレーを
１０〜３０部、好ましくは１５〜２０部及び水を５０〜
８５部、好ましくは６５〜７５部とするもので、前記し
た配合比以外の割合では期待される上記特性を維持する
ことができない。

本発明の酢酸ビニルエマルジョン系接着剤にあっては、
酢酸ビニルエマルジョン１００部に対して、前記した配
合物を１０〜３００部、好ましくは１００〜２００部の
割合で混合するもので、混合割合が１０部未満では耐水
性、初期接着力、圧縮強度の特性面では満足するが初期
の目的である価格を低下させることができない。また、
配合物の混合割合が３００部を超えると、耐水性は改善
されるものの、初期接着力が速くなり、紙筒製造時にす
ぐに乾燥するため、接着剤の取扱性に問題を生じる上、
圧縮強度の低下、特に紙筒が給水した場合の圧縮強度の
低下が著しく、本発明の目的を達成することができない
。

更に、上記配合物を酢酸ビニルエマルジョンに混合する
方法は特に限定されることなく、例えば変性ポリビニル
アルコールを９０℃以上の温水に溶解したのちカオリン
を加え、更に酢酸ビニルエマルジョンを添加混合するこ
とで容易に得ることが出来る。

なお、本発明の酢酸ビニルエマルジョン系接着剤は、上
記成分以外にその他の成分として、例えば接着助剤、安
定剤、防戯剤、老化防止剤等を通常の配合で添加させて
も構わない。

免匪立塾禾 以上説明したように、本発明の酢酸ビニルエマルジョン
系接着剤によれば、従来の酢酸ビニルエマルジョン接着
剤の初期接着力、耐水性、圧縮強度等の特性を低下させ
ずに価格を２０％近く安価にすることができ、コンクリ
ート工事等において紙製スリーブ管、紙製型枠として利
用される紙筒の製造に有効に使用できる。

以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下実施例に制限されるものではない
。

〔実施例、比較例〕

変性ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）としてクラレボバ
ールＫＷ８部を９２℃の温水で撹拌溶解し、カオリン２
０部を加えてＰＶＡ−カオリン配合物を得た。この配合
物に酢酸ビニル重合体含有量が５０％の酢酸ビニルエマ
ルジョンを第１表に示す割合となるように添加混合して
酢酸ビニルエマルジョン系接着剤を作製した。

以上のように得られた酢酸ビニルエマルジョン系接着剤
を１００ｇ／ｍの耐水ボード紙に付着量が約２０ｇ／ｒ
ｒＦどなるように塗布して、マンドレル衷筒機で５層か
らなる口径１００ｍｍの紙筒を製造し、その耐水性、圧
縮強度、初期接着力を下記の方法により測定した。得ら
れた結果を第１表に併記する。

扱皿換ｌπ： 巾１００ｍの前記耐水ボード紙の一方の端部に沿って、
巾２０ｒｒｎの部分に亙って全面に約２０ｇ／耐となる
ように接着剤を塗布した後、直ちに耐水ボード紙を貼着
して他方の端部を左右に引いて、接着剤塗布部にズレを
生じなくなる時間を測定した。

耐」す１： 上記のようにして作製した紙筒を所定の長さに切断し、
２０℃の水中に３時間浸漬した後、前後の重量の変化を
次式により算出した。

耐水性（％）　”　（Ｗｓ−Ｗｏ）　／Ｗｏ　Ｘ　１０
０Ｗｓ：３時間浸漬後の重量 Ｗｏ：浸漬前の重量 互層１且： 上記で作製した紙筒を所定の長さに切断して温度２０’
Ｃ，湿度６５％の状態に２４時間放置した後、圧縮試験
機で毎分２０１１Ｄの速さで口径方向に圧縮し、破壊す
る強度を調べた。

第　　　　１　　　　表 第１表の結果より、本発明の接着剤は圧縮強度、耐水性
、初期接着力が良好であることがわかった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、酢酸ビニルエマルジョン１００重量部に対して、下
   記（イ）〜（ハ）からなる配合物を１０重量部乃至３０
   ０重量部の割合で混合したことを特徴とする接着剤。 （イ）変性ポリビニルアルコール５〜２０重量部（ロ）
   クレー１０〜３０重量部 （ハ）水５０〜８５重量部