JPH01232831A - Ｆｍ受信機におけるパルス性雑音除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はＦＭ受信機におけるパルス性雑音除去装置に関
する。

背景技術 ＦＭ受信機におけるパルス性雑音除去装置の従来例を第
７図に示す。この装置においては、ＦＭ受信機のＦＭ検
波回路１から出力された検波信号がＬＰＦ　（ローパス
フィルタ）からなる遅延回路２に供給されて遅延され、
この遅延出力はゲート回路３、そしてレベルホールド回
路４を介してステレオ復調回路５に供給される。また検
波信号は雑音検出用のＨＰＦ　（バイパスフィルタ）６
に供給され、ＨＰＦ６を通過したノイズ成分信号はノイ
ズアンプ７によって増幅されてノイズ検出回路８に供給
される。ノイズ検出回路８はノイズアンプ７の出力信号
を整流する整流回路と、該整流回路の出力レベルを判定
するレベル判定回路とか゛らなり、このノイズ検波出力
は波形整形回路９に供給される。波形整形回路９は例え
ば、ワンショットマルチバイブレータからなり、ノイズ
検出出力を所定の波高でかつ時間幅のパルスに変換して
ゲート回路３に供給する。波形整形回路９からゲート回
路３に供給されたパルスによってゲート回路３は駆動さ
れて信号遮断状態となり、信号遮断状態にはレベルホー
ルド回路４によって信号遮断直前の遅延出力レベルが保
持されてステレオ復調回路５に供給される。これにより
電位の急変によるスパイクの発生が防止される。またノ
イズアンプ７の出力信号は整流回路１０によって整流さ
れてＬＰＦ　（ローパスフィルタ）１１に供給される。

ＬＰＦＩＩは整流出力を平滑してノイズレベルに応じた
直流信号を得てノイズアンプ７にフィードバックするこ
とによりＡＧＣループを形成する。

例えば、弱電界受信時にはＦＭ特有のホワイトノイズが
増加する傾向にあり、このときはＨＰＦ６の出力信号の
ノイズレベルが増加する。ノイズレベルの増加によりＬ
　Ｐ　Ｆ　１，１から出力される直流信号レベルが上昇
し、これがＡＧＣ信号としてノイズアンプ７の利得を低
下させる。よって、ノイズアンプ７からノイズ検出回路
８に供給されるノイズレベルは一定に保持される。この
作用によりノイズアンプ７、ノイズ検出回路８等の各回
路が飽和することが防止される。

なお、遅延回路２はパルス性雑音がＨＰＦ６に供給され
てからゲート回路３を遮断状態するまでに必要な時間を
補うために設けられており、例えば、アクティブローパ
スフィルタの遅延特性を利用している。

このような従来のパルス性雑音除去装置においては、Ｆ
Ｍ検波出力の高域成分を整流平滑して得た直流信号をＦ
Ｍ検波出力の高域成分の平均レベルとし、その平均レベ
ルより大なる信号をパルス性雑音と見做して検出し、ゲ
ート回路を遮断制御することによりパルス性雑音が除去
されている。

しかしながら、微弱電界や弱電界においてはホワイトノ
イズレベルが大きくなるので、パルス性雑音検出感度を
上げるとホワイトノイズをパルス性雑音として誤検出す
ることが起き易く誤動作するという問題点があった。

発明の概要 そこで、本発明の目的は、微弱電界や弱電界においてパ
ルス性雑音検出感度を低下させることなくパルス性雑音
を除去し得るパルス性雑音除去装置を提供することであ
る。

本発明のパルス性雑音除去装置は、ＦＭ受信機の中間周
波信号をＡＭ検波するＡＭ検波手段と、該ＡＭ検波手段
の出力信号の所定レベル以下の信号を所定レベルに固定
するクリップ手段と、該クリップ手段の出力信号の高域
成分を抽出する抽出手段と、該抽出手段の出力信号レベ
ルが基準レベルを越えたとき遮断信号を発生する雑音検
出手段と、遮断信号に応じてＦＭ受信機中のＦＭ検波回
路の出力信号の後段への供給を遮断するゲート手段とを
有することを特徴としている。

実施例 以下、本発明の実施例を第１図ないし第５図を参照しつ
つ説明する。

第１図に示した本発明の一実施例たるパルス性雑音除去
装置を備えたＦＭ受信機において、第７図に示した従来
装置と同一部分は同一符号を用いて示しており、フロン
トエンド部１２から出力されるＩＦ（中間周波）信号は
リミッタ機能を有するＩＦアンプ１３によって増幅され
てＦＭ検波回路１に供給される。またＩＦアンプ１３に
はＡＭ検波回路１４が接続されている。ＡＭ検波回路１
４は通常ＩＦアンプ１３中のＩＦ倍信号ＡＭ検波してＳ
（シグナル）メータ（図示せず）へのレベル信号を作成
するために設けられている。またＡＭ検波回路１４の出
力信号はＬＰＦ　（図示せず）によって平滑されて直流
電圧となり、この直流電圧はステレオ復調回路５に供給
されてセパレーション及び高域減衰制御のための制御電
圧として用いられる。

ＡＭ検波回路１４の出力には更にクリップ回路１５が接
続されている。クリップ回路１５は第２図に示すように
差動接続されたＮＰＮ）ランジスタ２１，２２と、トラ
ンジスタ２１．２２のエミッタに接続された電流源２３
とを有している。トランジスタ２１のベースが入力とな
りＡＭ検波回路１４からＡＭ検波信号がそのベースに供
給され、トランジスタ２１．２２のエミッタが出力とな
る。

トランジスタ２２のベースには電圧源２４からクリップ
レベルに略等しい所定電圧Ｖが印加される。

クリップレベルは所定電圧Ｖからトランジスタ２２のベ
ース・エミッタ間電圧ＶＢＥを差し引いた電圧ｖ−ｖｓ
［Ｅである。

クリップ回路１５の出力にはコンデンサ１６が接続され
ている。コンデンサ１６はクリップ回路１４の出力信号
中の交流成分を抽出する。コンデンサ１６の出力がＨＰ
Ｆ６の入力に接続されている。その他の構成は第７図に
示した従来装置で同様である。

かかる構成においては、ＡＭ検波回路１４から出力され
るＡＭ検波信号がクリップ回路１５に供給される。クリ
ップ回路１５はＡＭ検波回路１４の出力電圧レベルが上
記の電圧Ｖ−ＶＢ　Ｅ以下の信号をカットして電圧Ｖ−
Ｖａ　Ｅに等しくする。

ＡＭ検波回路１４の出力信号のうち受信電波信号による
直流成分レベルは第３図に実線で示したように強電界で
あるほど増加し、ホワイトノイズ等の交流成分レベルは
第３図に破線で示したように弱電界で増加する。すなわ
ち、微弱電界においてＡＭ検波回路１４の出力信号には
第４図（ａ）に示すようなホワイトノイズ成分が多くな
るが、クリップ回路１５を経ることにより第５図（ａ）
に示すようにホワイトノイズ成分がほぼ除去されてしま
う。弱電界においてはＡＭ検波回路１４の出力信号には
第４図（ｂ）に示すようなホワイトノイズ成分は少なく
なり受信電波信号が多くなるので、クリップ回路１５を
経ることにより第５図（ｂ）に示すようにレベルが小な
るホワイトノイズ成分が除去されてしまう。また中張電
界においてはＡＭ検波回路１４の出力信号には第４図（
Ｃ）に示すような受信電波信号による直流成分レベルが
大きくなりホワイトノイズ成分はほとんどなくなるので
、クリップ回路１５を経ても第５図（Ｃ）に示すように
信号波形は変化しない。よって、微弱電界や弱電界にお
いそはホワイトノイズ成分がほぼカットされるのでパル
ス性雑音（第４図及び第５図の符号Ａ）に対してそれ以
外の交流雑音成分の平均レベルが低下する。

クリップ回路１５から出力された信号はコンデンサ１６
によって交流成分が抽出され、更に、この交流成分から
ＨＰＦ６によってその高域成分が抽出される。ＨＰＦ６
の出力信号は従来装置と同様にノイズアンプ７によって
増幅されてノイズ検出回路８及び整流回路１２に供給さ
れる。ノイズ検出回路８はノイズアンプ７の出力信号を
全波整流する整流回路（図示せず）と、その整流出力レ
ベルと基準レベルとを比較する比較回路（図示せず）と
を備えている。整流出力レベルが基準レベルを越えると
パルス性雑音が発生したとしてノイズ検出回路８から高
レベル信号が遮断信号として発生する。この高レベル出
力の立ち上がりに応じて波形整形回路９から所定の波高
及び時間幅のパルスが遮断信号として発生され、遮断信
号はゲート回路３を遮断せしめる。よって、ＦＭ検波回
路１から出力されて遅延回路２を介したパルス性雑音を
含む検波信号がゲート回路３によって遮断される。

なお、上記した本発明の実施例においては、パルス性雑
音検出感度を制御するためにＬＰＦＩＩの出力電圧に応
じてノイズアンプ７の利得を変化させているが、第６図
に示すようにＬＰＦＩＩの出力電圧をノイズ検出回路８
内の比較回路８ａの基準レベルとして用いてパルス性雑
音検出感度を制御しても良い。またＬＰＦＩＩの出力電
圧に応じて電圧源２４の出力電圧を制御してクリップレ
ベルを変化させても良い。

発明の効果 以上の如く、本発明のパルス性雑音除去装置においては
、ＦＭ受信機における中間周波信号をＡＭ検波するＡＭ
検波手段の出力電圧の所定レベル以下の部分を所定レベ
ルに固定するクリップ手段が設けられている。このクリ
ップ手段の出力信号中の高域成分レベルが基準レベルを
越えたときパルス性雑音が発生したとしてＦＭ検波回路
の出力信号の後段への供給を遮断することが行なわれる
。

すなわち、微弱電界や弱電界において特に多く発生する
ホワイトノイズ成分がクリップ手段によってほぼカット
されて出力されないので、ホワイトノイズをパルス性雑
音として誤検出することが防止される。よって、微弱電
界や弱電界においてホワイトノイズによる誤動作が防止
され、パルス性雑音検出感度を低下させることなくパル
ス性雑音を除去することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すブロック図、第２図は第
１図の装置中のクリップ回路の具体的構成を示す回路図
、第３図ないし第５図は第１図の装置の動作を示す図、
第６図は本発明の他の実施例を示すブロック図、第７図
はパルス性雑音除去装置の従来例を示すブロック図であ
る。 主要部分の符号の説明 １・・・・・・ＦＭ検波回路 ２・・・・・・遅延回路 ３・・・・・・ゲート回路 ８・・・・・・ノイズ検出回路 ９・・・・・・波形整形回路 １１・・・・・・ＬＰＦ １４・・・・・・ＡＭ検波回路 １５・・・・・・クリップ回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ＦＭ受信機の中間周波信号をＡＭ検波するＡＭ検波手
   段と、前記ＡＭ検波手段の出力電圧の所定レベル以下の
   部分を前記所定レベルに固定するクリップ手段と、前記
   クリップ手段の出力信号の高域成分を抽出する抽出手段
   と、前記抽出手段の出力信号レベルが基準レベルを越え
   たとき遮断信号を発生する雑音検出手段と、前記遮断信
   号に応じて前記ＦＭ受信機中のＦＭ検波回路の出力信号
   の後段への供給を遮断するゲート手段とを有することを
   特徴とするパルス性雑音除去装置。