JPH01228648A - 溶融金属等の流出方法および供給装置 - Google Patents

溶融金属等の流出方法および供給装置

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JPH01228648A
JPH01228648A JP5312688A JP5312688A JPH01228648A JP H01228648 A JPH01228648 A JP H01228648A JP 5312688 A JP5312688 A JP 5312688A JP 5312688 A JP5312688 A JP 5312688A JP H01228648 A JPH01228648 A JP H01228648A
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molten metal
nozzle
sectional area
flow
cross
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JP5312688A
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Kazuo Karashima
辛島 一生
Setsuo Mishima
節夫 三嶋
Kokichi Mikutsu
御沓 幸吉
Noboru Hanai
花井 昇
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Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
    • B22D11/064Accessories therefor for supplying molten metal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロール、ベルト等回転駆動された冷却手段(
本発明において冷却体と記す)を使用する溶融金属の連
続鋳造(以下連鋳と記す)、特にその溶融金属の供給方
法および装置に関する。
〔従来の技術〕
双ロール法、単ロール法などの薄帯連鋳法および双ベル
ト法、単ベルト法などの薄鋳片連鋳法にあっては、冷却
体幅方向全体にわたって均一かつ定常連続な溶融金属の
供給を行なうことが必要であり、この手段として、 (1)特開昭62−38745号には、双ロール法薄帯
連鋳に際し、ノズル下端部を平板状傾斜板面に当接させ
るとともに、その開口部から溶融金属を定常層流として
末広がり状に吐出させる方法が開示されている。
(2)  また特開昭60−1.50/19号には、前
記(1)での平板状傾斜板に替えて、かまぼこ状等の凸
状部材を用いて広幅流を得ることが開示されている。
(3)  または特開昭6]、−74759号には、別
の定常給湯方法として、鋳造容器に受けた溶融金属を縦
断面積が等しい状態で幅広部に流動させて均熱状態にし
、表面張力で漏洩なく冷却ロールに移行急冷して、鋳片
厚みを均等にし、溶融金属接触深さで鋳片厚みを均等に
し、溶融金属接触深さで鋳片厚みを制御させる方法が開
示されている。
(4)  さらに特開昭61−14059号にはツイン
ベルトキャスタへの給湯レベルの制御方法として、キャ
スターおよびタンデイツシュ内の湯面レベルの夫々の検
出値に基づいてゲートおよび上部タンデイツシュのタン
デイツシュノズルの開閉量を調整し、キャスター内の湯
面レベルを一定に制御する手段が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、本発明者らの実験によると、上記(1)
に示したタイプの方法にあっては、傾斜板の傾斜角(第
13図のθ)が大きい場合には有効であるが、この角が
小さい場合、溶融金属の案内板上での薄層流の幅が不安
定となること、薄層流の幅が拡大したときは案内板下端
からの膜状流下流が破れやすい欠点があることが判明し
た。また前記(2)に示した方法は、この傾向がさらに
強いものである。これらの傾斜板の傾斜角Oが小さいこ
とは、ドラム等の冷却体の利用周長を大きくするのに有
利である。
次に、ノズルからの流量を定常に保つためには、タンデ
イツシュ湯面レベルを厳密に制御せねばならない問題点
がある。
一方、−[二記(3)に示したタイプの濡出型のノズル
系にあっては、ノズル系出口端部と冷却ロールとのギヤ
ツブを厳密に制御する必要があり、出口端部の形状に精
密な加工を要するとともに、ロールへの給湯位置につい
ても制約がある。また、タンデイツシュ内の湯面レベル
を厳密にコントロールし、かつ波立ちなどのない定常−
様な流れを維持せねばならない難点がある。
また、−1−記(4)の方法を用いれば、給湯レベルの
制御ができるが、このためには多段のタンデイツシュと
各タンデイツシュの湯面レベル検出手段および各タンデ
イツシュノズルの開閉量調整手段を必要とする。
本発明は、上記の諸問題を解決し、容易に整流かつ定常
な面状の流れが得られる溶融金属供給方法およびその装
置を提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、整流かつ定常な面状の流れを得るべく、種
々検討した結果、溶融金属をその保持容器から管路を介
してノズルより供給するに際し、前記管路内に流路断面
積が小太の二部分を直列に設け、この大断面部分に/8
融金属を一旦充満させたのち、ノズルから流出させるよ
うにすると、前記保持容器内の溶融金属の量、つまりそ
のヘッドにかかわらず、はぼ一定の流量で溶融金属が供
給されること、つまり定常な流れが得られろことを知見
した。すなわち、本願の第1の発明は、溶融金J1(保
持容器から該容器の底部に連通して設けられた流路断面
縮小部を介して該縮小部に対して十分大きい流路断面積
の圧力調整室を設け、ここに溶融金属を一旦充満させた
のち、該圧力調整室に直接連設、またはその下流に設け
られたノズルより流出させることを骨子とするものであ
る。
また本願の第2の発明は、前記特開昭62−38745
号で開示された傾斜板について、その形状を変更するこ
とにより、安定かつ幅方向にわたって均一な流量分布の
溶融金属流を得るもので、ノズルからの溶融金属流を下
向傾斜し該傾斜に直角の方向に関して凹状の案内部材に
供給して広幅化するものである。したがって、前記(2
)の特開昭60−1.5049号に開示のものと逆方向
の凹凸関係の而を案内面として用いるものである。
これらの発明は互いに結合して、または互いに独立して
実施することができる。
それぞれの発明の詳細な説明の前に1本願の発明の応用
例を述べる。
第12図は、本願の第1の発明を適用した溶融金属供給
装置旦を大、小の冷却ロール7.8、支持案内板9でな
る連鋳装置に応用した例を示したものである。溶融金属
供給装置旦は、流路断面縮小部2が連通ずる図示しない
溶融金属保持容器から溶融金属を供給され、これを前記
縮小部2、圧力調整室3、ノズル4および案内板5を経
て、定常かつ幅方向に均一な薄層流として、冷却ロール
7.8および支持案内板9からなる双ロール連鋳装置に
供給する。本願の第2発明も同様の連鋳装置に採用可能
である。しかしこれらの連鋳装置は、適用例を示すのみ
で、本願発明の適用範囲を限定するものではない。
以下、本願の第1の発明を図を用いて詳細に説明する。
第1図および第2図は、それぞれ本願第1発明および従
来公知の溶融金属の供給装置を示している。
第2図の従来例において、溶融金属は溶融金属保持容器
11から管路12を介してノズル14へ供給されるが、
この場合、溶融金属保持容器内溶湯深さhcm、管路1
2の流路断面積Sldと吐出流量van/seeとの間
には、 v (a7/5ee) = k−S 、 ・r〒(ここ
でg:重力加速度:980an/5ec2. k :流
出係数)なる関係があり、流量■はhに大きく影響を受
け、定常な流れを得ることができない。
これに対し、第1図に示す本発明の場合には、溶融金属
保持容器1とノズル4間には該容器1の底部(本発明の
底部とは側壁の下部を含む)に連通した流路断面縮小部
2を介して、該縮小部2に対して十分大きい流路断面積
の圧力調整室3が設けられている。そして、後述の実施
例に示すごとく、広範囲の11の変化に対して流量■は
概ね、V井S工・K−h’ (ここでに:定数、水の場合約305.n:ノズル形状
による定数n:0) なる関係にあり、流量は一定のhの範囲では溶融金属深
さFlにほとんど依存しないため、定常な流れを得るこ
とができる。
これは、所定の容量を有する圧力調整室3が、流路断面
縮小部2からの流れを渦流として減殺し、hの変化に対
しノズル4に対する圧力を一定にする作用を有するため
である。
ここで、流路断面縮小部2は全長にわたって一定量[1
面積であることを要せず、圧力調整室3への導入部分の
みが所定の寸法にあればよい。
また、圧力調整室3の形状は1円柱状、角柱状等特に限
定されるものでないが、第4図(イ)、(ロ)および(
ハ)に示すととく流路断面縮小部2と気密に連結するた
め、平板状あるいはドーム状等の上部構造を必要とする
本発明者の検討によると、圧力調整室3に溶融金属を十
分に充填・貯留させるためには、流路断面縮小部の開口
面積を81、圧力調整室の流路断面積S4、ノズルの溶
融金属入口側開口面積S2、および回出ロ側開ロ面積S
3を特定の範囲にすることが必要または望ましい(第3
図参照)。
すなわち、S□と84の比は、 4≦S4/S□≦100 の式を満足することが、望ましく、さらにはS4/S1
をlO〜25とすればよい。
また、圧力調整室3により、拡大した流路断面積を縮小
することなくノズル4に連結するときS3、S2および
S、は、 S1≦S3≦10×Sよ S2≧S3 の式を満足させることが望ましく、この条件を外れると
ノズルから空気が逆流したり、溶融金属が十分に充満さ
れなくなりやすい。ただし、圧力調整室3により拡大し
た流路断面積を一旦縮小して管路等で、ノズルに連結す
るときは、上記Sえに対するS2およびS3の関係は要
しない。
なお、以上の関係は後述の実施例を参照することにより
、より明確に把握することができる。
本願の第1の発明において、圧力調整室3から流路断面
積を一旦縮小することなくノズル4に連結する場合、ノ
ズルは溶融金属を面状に定常に吐出給湯する作用を有し
、溶湯の拡がり幅を調整するため、第4図(ロ)、(ハ
)および第5図に平面図(上)、縦断面図(下)をそれ
ぞれ示すごとく、圧力調整室3側から吐出口側にかけて
ノズル幅を扇形に拡げることができる。
さらに扇状に吐出流を拡げるためには、第5図の如くノ
ズル4の出口から水平または傾斜した案内板5を設置す
ることができ、圧力調整室3およびノズル4の底部を共
通一体とするとともにさらに延長して、ノズル出口下縁
と段差のない案内板とすることが望ましい。しかし案内
板は、上記のように吐出流の幅を拡げるもののみならず
、第15図に5′で示すごとく、吐出流の方向の変更ま
たは狭窄間への安全な導入等の目的で設けるものであっ
てもよい。
案内板5の設置により、後述の実施例の如く、ノズル拡
がり角0以上に溶湯膜を拡げることができるが、第8図
、第9図にその例を示すごとくノズル出口から排出端ま
での距離りは過度に大きくしても拡がり効果は少なく、
雰囲気および案内板耐火物からの汚染、温度降下をまね
くのみであり、適宜りを設定すべきである。
さらに広幅の面状流を必要とする場合には、第6図に示
すごとく、複数本の流路断面縮小部2を有し直方体状の
一体の圧力調整室3およびノズル4をもった装置とする
ことによって達成することができる。この場合流路断面
縮小部2の中心間距離Qは、圧力調整室4の対辺間最小
距離りの1倍ないし2倍とすることが望ましい。
もちろん、適当な幅のノズル4を幅方向に間隔を置いて
直列状に配列するとともに、共通の幅広の案内板5を併
用することもできる。この場合のノズル4の配置ピッチ
は、後述の案内板上での拡がり幅Wないしこれよりやや
小さくする。
溶融金属保持容器1、流路断面縮小部2、圧力調整室3
.ノズル4、案内板5はいずれも溶融金属温度で十分な
強度を有することは当然のこととして、圧力調整室3お
よびノズル4は、特に溶融金属に対する耐食性、1二ロ
ーション性に優れた材質であることを要し、かつノズル
4および案内板5は溶融金属との濡れ性がなくかつ耐ス
ポーリング性に優れた材質が望ましい。
溶融金属が溶鋼である場合には、圧力調整室およびノズ
ルとしては、ボロンナイトライド、炭化硅素質あるいは
炭素または黒鉛を含有したアルミナ系、マグネシア質、
ジルコン質、例えばアルミナ−黒鉛レンガなどが望まし
く、案内板は例えばボロンナイトライド、タール含浸ア
ルミナ質などが好適である。
圧力調整室3、ノズル4、案内板5は、全体として一体
成型するほか、各構造体を耐火物部材として分割成型し
組立てることもできるが、特に気密性が重要である。
〔実施例A〕
以下実施例に基づき5本発明をさらに詳述する。
(実施例1) 溶鋼とほぼ同等の粘度を有する45重量%グリセリン水
溶液(4X 1O−2poise(4X 1O−3Pa
−s))を用い。
以下の条件で、流出開始からの時間経過に対する液体深
さhを求め、これから各深さhに対する流出流量va+
?/secを求めた。結果を第7図に実線で示す。
(条件) タンデイツシュ:第3図の1゜ 500長×200幅×300高(m)(溶融金属保持容
器1に相当) 流路断面縮小部:第3図の2゜ 内径12 、5 nmφX130mm長圧力調整室:第
3図の3゜ A;50DX80すX5011 B ; 500 X 50W X 5011ノズル:第
3図の4゜ A;(10X80W(Sz)→5X80W(S3)) 
X100QB ;(10X50W(S2))5X100
11(S、)) X100QC;(lOX50W(S、
)>10X80W(S、)) Xl0oQ案内板:第3
図の5 、 L = 135mmL、傾斜角cz=io
@各材質アクリル樹脂製。
以上の結果、圧力調整室、ノズルをセットしなかった場
合には、流出流量van?/secは、v =81.5
 $   ただしh:液体深さ1にほぼ一致した(第7
図破線)。
一方、圧力調整室以下をセットした場合には。
A、82種のノズルとも、圧力調整室なしの場合と異な
り、 v=375・h″ と液体深さllにほとんど依存せず、h=250〜50
+m間でほぼ流出流量が一定の結果を得た(第7図実線
)。なお、ノズルc(s2≦S3)を用いた場合には、
ノズル先端より空気が逆流し、流出速度が不安定であっ
た。
(実施例2) 50%Ni−鉄合金を用い、実施例1と同一内寸法の耐
火物ノズル系で、実施例1のAおよびBの2タイプのノ
ズルによる拡がり幅と溶鋼深さとの関係を調査した。流
路断面縮小部は、先端から30mm長のみ直径12.5
mmとし、圧力調整室、ノズルはボロンナイトライド(
B N)耐火物を加工して組立てた。圧力調整室、ノズ
ルの底部は案内板と共通とし、タール含浸アルミナレン
ガ板を研磨加工して用いた。溶鋼湿度はダンデイツシュ
注入時1550’Cに調整し、ノズル系は1000℃以
上に予熱した。結果を第8図、第9図に示す。グラフ中
Oは50%Ni−鉄合金の結果を、実線は同一ノズル形
状での452グリセリン水溶液での結果を示すが、よく
一致し、h=200〜601TI11の間で形状がほと
んど変化せず、流出速度がほぼ一定であることを示して
いる。
(実施例3) 実施例1と同一の45%グリセリン水溶液モデル装置を
用い、圧力調整室として第4図(ハ)形状を用い圧力調
整室の高さi−tおよび内径りを変えてテストした。吐
出ノズルは実施例1のBノズルと同一形状であり、その
他の条件は実施例1と同一条件である。
結果は液体深さh=200mn+、60+mの全拡がり
幅で判定した。第10図に結果を示す。
本図によると、H/ D = 1では溶融金属の深さh
の変化による全拡がり幅の変動、つまり流動状態の変動
が少なく、したがって圧力調整室には適度な寸法比が存
在することがわかる。また、S、/S、比が4未満では
、渦発生による圧力安定化作用が低下し、54ZSI比
が1ooを越えると渦が極めて不安定となり、いずれも
幅がhにより変化するため、54ZSi比を4以上10
0以下にする必要がある。
(実施例4) 実施例1のBノズル(S、=5cd)を用い、流路断面
縮小部の内径を変えて45%グリセリン水溶液によって
、液体深さh=200mm、6offIlテノ全拡カG
J幅を測定し、S3/S、面積比と金鉱がり幅との関係
を調査した。結果を第11図に示す。
第11図に示すごとく、S3が81の12倍以上では、
ノズル出口から空気が逆流し、圧力調整室内に空気が入
る。またS3が81より小さいと圧力調整室で渦が安定
せず、ノズルからの流量一定の条件が得られなくなる。
以上述べたように、本願の第1発明によれば、従来溶融
金属保持容器内液面レベルを厳密に制御する必要があっ
た流量制御を特段の装置なく容易に行なうことができ、
かつ安定した拡がり幅をもった整流を得ることができる
本発明は、双ロール法などの薄帯連続鋳造法に好適な給
湯法を提供するものであるが、双ベルト法等の薄スラブ
連続鋳造法などへの応用も可能である。
本願の第1発明における流路断面縮小部およびその下流
の圧力調整室が有する圧力調整効果は、以上述べたよう
に4錦グリセリン水溶液および50%Ni−鉄合金によ
り効果が確認されたものである。
したがって、この圧力調整効果は、他の一般の溶融金属
の場合についても生ずることが容易に推定され、これら
の場合にも有用である。
次に本願の第2発明を詳述する。
第13図は、本発明の溶融金属の供給装置の一実施例を
示すものであり、Bは平面図、AはそのX−x矢視断面
図である。垂直ノズル15はその下端部を、水平に対し
て傾斜し、その傾斜に直角の方向(Bにおいて上下方向
)に関し凹状の形状を有する案内部材である案内板5′
の凹面に接しており、その下端に該案内板5“の傾斜の
下流方向の約半周にほぼ等高さの切り欠きを有し、該切
り欠きで開口している。
この装置において、垂直ノズル15から溶融金属を供給
すると、該金属は開口部から案内板5″′の表面に沿う
ごとく二点鎖線a(B図)のように拡がりつつ流下する
。この際案内板5′が平面状であると、流下流の幅方向
中央部は側方に比し流量分布が小なる不均一流となり、
また時間的にも不安定となり易い。この不均一傾向はノ
ズル下端の開口の形状を、例えばA図の破線すのよ′う
に幅方向中央部を高くする場合でも、また第14図に示
すノズル15をその先端開口が案内板5′の下流方向に
向けた場合でも生ずる。さらに開口を垂直ノズル15の
全周とする、つまり垂直ノズル15の下端を案内板5#
に対し離間する(第13図Aの破線dとする)場合、案
内板5′上での流下流の拡がりはB図の二点鎖線Cのよ
うに傾斜の上流側に拡大するとともに、下流側での不均
一流化傾向は大きくなる。特に案内板5′の傾斜角Oが
小さい場合に、この傾向は顕著となる。
本発明は、上記不均一流化傾向および不安定性を、案内
板を凹状として、流下流の幅方向両側部の流れを中央部
へ引き寄せることにより均一化し、これにより時間的不
安定性を防止するものである。
本発明における案内部材として、回転駆動冷却体をロー
ルとし、これを直接使用することは、低融点溶融金属の
場合可能である。すなわち、冷却ロールは逆クラウンを
有するものとし、これに対し類クラウンを有する冷却ロ
ールを相対せしめ。
前記逆クラウンロールに溶融金属を直接ノズルを介して
供給するものである。このロール対により鋳造された薄
帯等は必要によりプレーンロール対により挟圧して、幅
方向の湾曲を矯正することができる。しかし、鉄鋼等の
高融点溶融金属の場合は、冷却体に対する熱負荷の点か
ら耐火物製の専用案内板を設ける必要がある。
案内板の上面形状は、次に述べる実施例1のごとき円筒
部のほか種々の形に変形可能である。また、流れに直角
な断面形状を、上流で適当に凹形状、下流を回転冷却体
の形状に応じて、直線状とする等上流部を下流部の断面
形状を変えることも可能である。
ノズルの下流端の形状および方向も変形可能である。こ
の場合、案内部材の傾斜角Oが小さい場合、ノズルと案
内部材間の開口は、傾斜の下流方向のみ開口するものと
することが望ましい。
本発明の溶融金属の供給装置は、これを幅方向に並列状
に配置し、より広幅の材料の鋳造に適用することも可能
である。
また、本発明の溶融金属の供給装置は、案内部材の下流
に別の案内部材を接してまたは離間して配置し、流下流
の方向を変えまたは一対のロール等でなる冷却体の特定
局部へ正しく案内する等の目的を達することもできる。
〔実施例B〕
(実施例1) 合成樹脂製湾曲案内板5′を第13図における傾斜角0
が10’ 、 30’ 、60’およびその湾曲半径R
がcl)(平面)、 700mm、30On+mとなる
ようにセットし、また先端を軸心に対し直角面とした断
面円形のノズルを第14図のα=30°として湾曲案内
板5#に、(イ)接触させ、(ロ)軸心上で60mm離
間させてセットした。
この装置に45誓t%グリセリン水溶液を定流量(14
Q /m1n)供給し、湾曲案内板5#の下端から流下
する膜状流の流下状況を目視WftrAした。その結果
を第1表に示す。木表において、○印は、膜状流が幅方
向に広くかつ連続し安定であるもの、Δは案内板下端直
下では幅方向に連続であるが、やや下流で連続性が失わ
れまたは不安定なもの、Xは上記以外のものである。
木表から、平板状案内板、つまり特開昭62−3874
5号公報で開示されたものと同様のものは。
0=60°においてのみQ印であり、したがってOが小
さい範囲には不向きであること、これに対して案内板が
曲率半径7001mまたは300mに湾曲した本発明で
は、Oが10°および30°で水膜が連続かつ安定であ
り、さらに0=60°でも場合によっては使用可能であ
ることがわかる。また、木表から案内板の傾斜角Oが小
さい場合ノズルは傾斜板に接触させる等開口を傾斜の下
流側のみとすることが有利であることがわかる。しかし
Oが大きい場合には、ノズルは必ずしも案内板に接触さ
せる必要はない。
本実施例のうち、0が10°および30° の場合、ノ
ズル15は垂直とはならないが、垂直ノズルを用いた別
の実験および第14図のα=0とした実験でもほぼ前記
と同様の結果を得た。
(実施例2) ボロンナイトライド製直管状ノズルおよびタール含浸ア
ルミナ製湾曲案内板を使用した第1表のR” 700 
nu、θ=30’でノズルと案内板を接触した溶融金属
の供給装置ならびに第12図に示したとほぼ同様の冷却
ロール7.8および支持案内板9からなる双ロール連鋳
装置で、JIS 5US304相当の1550℃の溶融
金属を鋳造し、表面肌に優れた厚さ1.8mmの薄帯を
得た。なお連鋳装置の主ロールは鉄製のものを水冷して
用い、そのサイズは500+nmφX300mm幅(円
筒状、ツバ付き)である。
以上述へたように、本願の第2発明の供給装置では、得
られる薄層流は、特開昭62−38745号で開示され
た供給装置で得られるものより、幅方向の均一性が高く
かつ、案内板の傾斜角の広い範囲に適用可能である。
以上述べた本願の第1および第2の発明は、それぞれ単
独にまたは組合せて実施することが可能である。また両
発明が適用される連鋳装置は、実施例で示した大、小の
冷却ロールをそれらの軸心が異なる高さで組合せた双ロ
ール方式のものに限定されず、公知の種々の形状の連鋳
装置に適用可能である。さらに、超耐熱合金等活性元素
を多量に含有する合金の連鋳においては、保F1’R囲
気または真空もしくは減圧下で両発明を適用することも
可能である。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本願の第1および第2発明は、薄帯
または薄鋳片の連鋳に不可欠な定常なかつ均一な薄膜状
溶融金属流を形成するもので、それぞれ溶融金属保持容
器内の溶融金屈深さが薄膜状溶融金属流に及ぼす影響を
極めて簡単な構成でほぼ完全に防止するものおよび溶融
金属の流下流の幅方向の均一性が高く、かつ案内部材の
傾斜角の広い範囲に適用可能とするものであり、産業上
の効果が大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12図および第15図は、本願の第1の発明
を説明するもので、第1図は本願発明の概念図、第2図
は従来例図、第3図は記号の説明図、第4および第6図
は本願発明の実施例または変形例を説明する図、第5図
は案内板の実施例を示す図、第7図〜第11図は、本願
発明の詳細な説明する図、第12図は本願発明の連鋳装
置への適用例を示す図、第15図は案内板の他の実施例
を示す図である。 第13図および第14図は、本願の第2発明を説明する
図であり、第13図は本願発明の一実施例を示す図、第
14図は他の実施例を示す図である。 1.11 :溶融金属保持容器、2:流路断面縮小部、
12:管路、3:圧力調整室、4:ノズル、5.5’ 
:案内板、且:溶融金属供給装置、7,8:冷却ロール
、9:支持案内板、10:薄帯、15:ノズル 出願人 日立金属株式会社 /”””、、N□V 51 図 第2図 第3図 第4図 jI6  図 第 71!1 25   20   15   To     5擾郁
弓祭2  (Cm) 第8図 一9klJ& 52 h (mm ) 第10  図 第11図 03 0.50.71.0   ’103.0 5.0
7.01015205315f比 第12図 6L男に縞供、雌! (、/2特り奪庫 7撞$)D−49部障内云 第13図 ゛5′虞曲辛内、扱 \ ) 5、ユ7.I/   第14図 第 1y 口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶融金属を回転駆動された冷却体の周面にノズルを
    介して供給し、冷却凝固させる連続鋳造装置用の前記溶
    融金属を前記冷却体へ供給する溶融金属の供給装置にお
    いて、前記溶融金属を貯留する溶融金属保持容器と前記
    ノズルとの間に前記保持容器の底部に連通した流路断面
    縮小部を介して該縮小部に対して十分大きい流路断面積
    であり、前記溶融金属を充満し得る圧力調整室を設けた
    ことを特徴とする溶融金属の供給装置。 2 溶融金属をその保持容器の底部に連通するノズルを
    経て、鋳造空間へ供給して連続的に凝固金属を得る連続
    鋳造装置用溶融金属の供給装置において、前記保持容器
    の底部に連通した流路断面積S_1なる断面縮小部を介
    して流路断面積S_4なる前記溶融金属を充満し得る圧
    力調整室を設け、これらの流路断面積比S_4/S_1
    を4〜100としたことを特徴とする溶融金属の供給装
    置。 3 溶融金属を回転駆動された冷却体の周面にノズルを
    介して供給し、冷却凝固させる連続鋳造装置用の前記溶
    融金属を前記冷却体へ供給する溶融金属の供給装置にお
    いて、前記溶融金属を貯留する溶融金属保持容器の底部
    から流路断面積S_1なる断面縮小部および該縮小部の
    下流にそれに対して十分大きい流路断面積であり、前記
    溶融金属を充満し得る圧力調整室を介在せしめて前記ノ
    ズルを設け、該ノズルの入口側および出口側流路断面積
    をそれぞれS_2およびS_3としたとき、S_1≦S
    _3≦10×S_1かつ S_2≧S_3 としたことを特徴とする溶融金属の供給装置。 4 液体をそれを収容する容器からその液面下に設けら
    れた飲みぐちを経て流出させる方法において、前記液体
    を流路断面縮小部および該縮小部の後方の流路断面積が
    該縮小部に比して十分大きい圧力調整室に一旦充満させ
    ることを特徴とする流体の流出方法。 5 溶融金属を回転駆動された冷却体の周面にノズルを
    介して供給し、冷却凝固させる連続鋳造装置用の前記溶
    融金属を前記冷却体へ供給する溶融金属の供給装置にお
    いて、前記ノズルから吐出される前記溶融金属を、下向
    傾斜し該傾斜に直角の方向に関して凹状の案内部材に供
    給して広幅化することを特徴とする溶融金属の供給装置
    。 6 溶融金属を回転駆動された冷却体の周面にノズルを
    介して供給し、冷却凝固させる連続鋳造装置用の前記溶
    融金属を前記冷却体へ供給する溶融金属の供給装置にお
    いて、前記溶融金属を貯留する溶融金属保持容器と前記
    ノズルとの間に前記保持容器の底部に連通した流路断面
    縮小部を介して該縮小部に対して十分大きい流路断面積
    であり、前記溶融金属を充満し得る圧力調整室を設ける
    とともに、前記ノズルから吐出される前記溶融金属を、
    下向傾斜し該傾斜に直角の方向に関して凹状の案内部材
    に供給して広幅化することを特徴とする溶融金属の供給
    装置。
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JP2005342734A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Shinko Electric Co Ltd 急冷帯の製造方法及びその装置

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