JPH0122862B2 - - Google Patents

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JPH0122862B2
JPH0122862B2 JP56046835A JP4683581A JPH0122862B2 JP H0122862 B2 JPH0122862 B2 JP H0122862B2 JP 56046835 A JP56046835 A JP 56046835A JP 4683581 A JP4683581 A JP 4683581A JP H0122862 B2 JPH0122862 B2 JP H0122862B2
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JP
Japan
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light
sheet
acrylic resin
diffusing
particle size
Prior art date
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JP56046835A
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English (en)
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JPS57162743A (en
Inventor
Kozo Ida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は光拡散性アクリル系樹脂シート状物に
関する。さらに詳しくは本発明は特定粒径の水酸
化アルミニウムおよび炭酸カルシウムがアクリル
系樹脂に分散して混入されていることを特徴とす
る光拡散性アクリル系樹脂シート状物に関する。 メタクリル酸メチルを主成分とするアクリル系
樹脂に光拡散性を添加して成形された光拡散性シ
ート状物は照明器具、看板、グレージング、リヤ
ープロジエクシヨンスクリーン等に利用されてい
る。 従来光拡散シートの製造方法としては酸化チタ
ンやシリカ等の光拡散性をバインダーに混合し、
この液状物をアクリル系樹脂板等の透光性合成樹
脂板の表面に塗布し、乾燥、固化し、片面に光拡
散層を形成して製造する方法が知られている。ま
た屈折率の異なる重合体を用いる方法、シート状
物の表面に微小な凹凸を施す方法も知られてい
る。しかしながら、これらの方法で製造されたシ
ート状物は表面に光拡散層が露出しているため、
光拡散層が汚損したり剥脱したりする懸念があ
り、また光拡散斑を生じやすく、光拡散斑を生じ
ないようにするには高度の技術を要し、生産性も
低くなるという欠点を伴つている。 また光拡散層が表面に露出しないシート状物を
製造する方法も提案されている。すなわち酸化チ
タン、硫酸バリウム、タルクあるいはシリカのよ
うな無機光拡散剤粒子をアクリル系樹脂に混合分
散させる方法である。(特開昭53−98354、特願昭
55−81059)しかし、無機光拡散剤粒子の中には
ガラスビーズ、シリカの如く硬度の高いものがあ
り、このような硬度の高い光拡散剤を含むシート
状物は切削加工が容易ではないという欠点を有す
る。 光拡散性シート状物を照明用器具や看板等に使
用する場合にはシート状物を加熱成形することが
多く、加熱成形時にシート状物は部分的に延伸さ
れるため、従来の無機光拡散剤を使用したシート
状物では成形後の光拡散性は大幅に低下し、一方
透過率は増加する。すなわち光拡散性と透過性は
延伸の度合により大幅に変化する欠点を有する。 本発明者は上述のような問題点を改善すべく鋭
意検討の結果、基材となる合成樹脂としては光線
透過率がよく、耐候性にも優れたアクリル系樹脂
を選定し、アクリル系樹脂に光拡散剤として特定
の平均粒径の水酸化アルミニウムと炭酸カルシウ
ムとを混合して分散させることによつて光拡散性
の優れたアクリル系樹脂シート状物が得られるこ
とを見出したものである。 すなわち本発明の要旨とするところは、アクリ
ル系樹脂からなるシート状物であつて該シート状
物に平均粒径0.5μないし20μの水酸化アルミニウ
ムが10〜200g/m2と、平均粒径0.5μないし20μの
炭酸カルシウムが10〜100g/m2の割合で分散し
て混入されていることを特徴とする光拡散性アク
リル系樹脂シート状物にある。 本発明におけるアクリル系樹脂はメタクリル酸
メチルを主成分とする重合体であつて、メタクリ
ル酸メチル単独重合体でもよいし、メタクリル酸
メチルと共重合可能な他の不飽和単量体との共重
合体でもよい。共重合可能な他の不飽和単量体と
してはアクリル酸エステル類、メタクリル酸エス
テル類、スチレン等が挙げられる。また、グリコ
ールジメタクリレートのような多官能性化合物を
共重合することもできる。 本発明のアクリル系樹脂の重合度は粘度平均重
合度で500ないし30000、好ましくは1000ないし
20000のものが使用される。 本発明の光拡散性アクリル系樹脂シート状物を
製造する方法としてはメタクリル酸メチル単量体
あるいはメタクリル酸メチルを主成分とする単量
体混合物又は部分重合体に本発明の光拡散剤を混
合分散させて注型重合する方法、アクリル系樹脂
重合体の溶液に光拡散剤を混合し、流延法にてシ
ート化する方法等を適用することができる。 本発明の光拡散剤として用いる水酸化アルミニ
ウムおよび炭酸カルシウムは平均粒径が0.5μない
し20μの範囲のものが使用される。水酸化アルミ
ニウムおよび炭酸カルシウムの平均粒径が0.5μ未
満では充分な拡散性を与えるためには全光線透過
率が低下してしまう。逆に水酸化アルミニウムお
よび炭酸カルシウムの平均粒径が20μを超えると
拡散の均一性が損われ好ましくない。 本発明はこのような特定粒径の水酸化アルミニ
ウムおよび炭酸カルシウムをアクリル系シート状
物に対して均一に分散させて混入させるのである
が、その混入量は水酸化アルミニウム20〜200
g/m2および炭酸カルシウム10〜100g/m2が適
用しうる量である。分散させる光拡散剤の量が下
限未満であると光拡散効果が不充分であり、上限
を超えると光線透過率が著しく低下してしまうか
らである。 本発明の光拡散性アクリル系シート状物は加熱
成形時に局部的に延伸されても延伸部分の光線透
過率の変化が少なく、光拡散性の低下も少ない。
このように高透過率であつて光拡散性に優れてお
り、延伸による光拡散性の変化が少ないという特
徴は従来の無機光拡散剤を使用した際には到底得
られなかつたものであり、照明用途に使用する場
合、特に有用である。光拡散剤として水酸化アル
ミニウムまたは炭酸カルシウムのいずれか一方の
みを使用した場合にも上記のような効果は得られ
るが両者を併用することによつて、単独の場合に
比較して拡散の均一性が一段と改善されたシート
状物が得られる。 このようにして得られた光拡散性アクリル系樹
脂シート状物は、その厚さを0.8〜10mmのシート
とすることもできるし、25〜800μのフイルムと
することもできる。後者のフイルムとした場合に
は、他の透光性合成樹脂シートあるいはフイルム
と積層して用いるとよい。この積層方法として
は、押出ラミネート法、加熱プレス法、接着剤に
よる方法、あるいは他の透光性合成樹脂シートの
注型重合時に一体化する方法(特願昭55−81059)
等が挙げられる。 本発明による光拡散剤としての水酸化アルミニ
ウムおよび炭酸カルシウムは光線透過率をあまり
損わず、光拡散性が大きいのが特徴であるから、
後方から投影した映像等を明視する、いわゆるリ
ヤ−プロジングシヨンスクリーンやカメラのピン
トグラス等にも用いられる。この場合には光拡散
剤として本発明の水酸化アルミニウムおよび炭酸
カルシウムの混合物が用いられるが、従来から知
られているシリカ、ガラスビーズ等と併用するこ
ともでき、さらに画像の演色性やコントラストを
向上させるため、微量の着色剤で色づけすること
もできる。 これらの用途においては、本発明の光拡散性ア
クリル系樹脂シート状物の表面を必要に応じ平滑
性、艷消し面、フレネルレンズ面あるいはレンチ
キユラー面及びこれらの組合せとすることができ
る。 また、本発明の光拡散性アクリル系樹脂シート
状物を照明用器具あるいは看板等にも用いること
ができる。この場合には光拡散剤として水酸化ア
ルミニウムおよび炭酸カルシウムの混合物を用い
るが、必要に応じ、従来から使われている硫酸バ
リウム、酸化チタン、ガラスビーズ、シリカある
いは有機光拡散物質等を本発明の光拡散剤と併用
することもできる。さらに好みに応じて着色剤で
色づけすることもできる。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例中の部は重量部を示す。 実施例1〜4、比較例1〜2 重合率18%のメタクリル酸メチル部分重合体
100部に、重合触媒として2,2′−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.04部、離
型剤としてジオクチルスルホサクシネート・ナト
リウム塩0.005部を混合すると共に各種の光拡散
剤を各種の量混合した。この光拡散剤入りのシラ
ツプを注型重合法の常法に則り脱気後、予め板厚
が2mmとなるよう設定されたガラスセルに注入
し、このセルを70℃の温水に60分浸漬後、130℃
の空気浴に60分滞在させて重合を完結させた。セ
ルから剥がしたシートの光学的性質及びこのシー
トを半球状にフリーブロー成形した後、頭頂部の
シートの光学的性質を測定した。これらの結果を
第1表に示す。 これらの結果から、同一の光拡散性で比較する
と本発明の実施例のシートは全光線透過率が良好
なことがわかる。さらに成形後も全光線透過率お
よび光拡散性の変化が小さいことがわかる。 なお、本発明におけるシートの光学的性質の測
定方法は次の通りである。 全光線透過率の測定はASTM D−1003−61
に準じた。 光拡散剤の平均粒径は島津式粉体表面測定器
にて試料3gを2cm×1mの試料筒に充填し、
500mm水注で5c.c.の空気透過の時間により求め
た。 光拡散性を蛍光灯のランプ形状が見えなくな
る距離で表わした。 フリーブロー成形はシート温度を170℃で行
ない、高さが直径の半分である半球状となるよ
うにした。成形後、半球の頭頂部を切り取り全
光線透過率と光拡散性のサンプルに供した。 延伸率は次の計算式で求めた。 延伸率=l′/l×100 ここで、 l=延伸前のシートの長さ l′=延伸後のシートの長さ
【表】
【表】 実施例 5 重合率18%のメタクリル酸メチル部分重合体
(重合度1500)95部、アクリル酸2−エチルヘキ
シル5部、重合触媒として2,2′−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.06部、離
型剤としてジオクチルスルホサクシネート・ナト
リウム塩0.005部、光拡散剤として平均粒径4μの
水酸化アルミニウムを50g/m2及び平均粒径4μ
の炭酸カルシウムを8g/m2となるよう混合し
た。この光拡散剤入りのシラツプを実施例1と同
様に注型重合を行ない板厚3mmのシートを得た。
このシートの重合度は5200であつた。 実施例 6 重合率28%のメタクリル酸メチル部分重合体
(重合度950)100部に重合触媒として2,2′−ア
ゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.1
部、連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン
0.05部、離型剤としてジオクチルスルホサクシネ
ート・ナトリウム塩0.005部、光拡散剤として平
均粒径4μの水酸化アルミニウムを50g/m2及び
平均粒径4μの炭酸カルシウムを8g/m2となる
よう混合した。この光拡散剤入りのシラツプを実
施例1と同様に注型重合を行ない板厚3mmのシー
トを得た。このシートの重合度は1900であつた。 比較例 3 実施例5の光拡散剤のかわりに平均粒径4μの
硫酸バリウムを29g/m2となるように混合分散さ
せ、同様のシートを得た。このシートの重合度は
実施例5と同じ5200であつた。 実施例5、6及び比較例3で得られたシートの
光学的性質及び170℃において二軸延伸させたシ
ートの50%及び100%の延伸率に対応するシート
の光学的性質を測定した結果を第2表に示す。
【表】 この結果、実施例5、6は比較例3に比べ同一
の光線透過率で比較すると、光拡散性能が優れて
おり、又同一の光拡散性で比較すると、実施例
5、6は光線透過率が大きいことがわかる。な
お、実施例5は実施例6に比べ延伸成形による光
拡散性能の低下が少ないことがわかる。 本発明は以上詳述した如く、アクリル系樹脂中
に、特定粒径の水酸化アルミニウムおよび炭酸カ
ルシウムを特定量混合分散させることにより、従
来の光拡散性シートにはみられない優れた光学的
性能を発揮していることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリル系樹脂からなるシート状物であつて
    該シート状物に平均粒径0.5μないし20μの水酸化
    アルミニウムが10〜200g/m2と、平均粒径0.5μ
    ないし20μの炭酸カルシウムが10〜100g/m2
    割合で分散して混入されていることを特徴とする
    光拡散性アクリル系樹脂シート状物。 2 アクリル系樹脂がメタクリル酸メチル単量体
    またはメタクリル酸メチルを主成分とする単量体
    又はそれらの部分重合体を重合してなる重合体で
    ある特許請求の範囲第1項記載の光拡散性アクリ
    ル系樹脂シート状物。 3 シート状物の厚さが13mmないし25μである特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の光拡散性
    アクリル系樹脂シート状物。
JP56046835A 1981-03-30 1981-03-30 Light-diffusing acrylic resin sheet Granted JPS57162743A (en)

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JPS57162743A JPS57162743A (en) 1982-10-06
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JPS6144747A (ja) * 1984-07-27 1986-03-04 株式会社イナックス 人造大理石の製造方法
WO2023095445A1 (ja) * 2021-11-26 2023-06-01 東レ株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた成形品

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JPS57162743A (en) 1982-10-06

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