JPH0418346A - アクリル樹脂多層板 - Google Patents

アクリル樹脂多層板

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JPH0418346A
JPH0418346A JP12190690A JP12190690A JPH0418346A JP H0418346 A JPH0418346 A JP H0418346A JP 12190690 A JP12190690 A JP 12190690A JP 12190690 A JP12190690 A JP 12190690A JP H0418346 A JPH0418346 A JP H0418346A
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研 阿部
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土手 徳太郎
Yoshio Shinpo
新保 義雄
Ryuichi Imada
隆一 今田
Masaaki Hagiwara
正明 萩原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アクリル樹脂多層板に関し、より詳しくは、
照明カバー、照明看板、液晶ハックライパネル用光拡散
板等に好適な耐候性及び光拡散性に優れたアクリル樹脂
多層板に関するものである。
〔従来の技術及び解決しようとする課題〕照明器具のカ
バー、各種デイスプレィ、看板用等の光拡散性を必要と
する種々の用途にアクリル樹脂は用いられている。上記
のような用途では高い光拡散性を有すると共に、電力エ
ネルギーの効率的使用の点からも高い光線透過性を兼ね
備えるということが望まれており、従来このような光拡
散性アクリル樹脂としては、(a)平均粒径10μm以
下の硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機微粉末を透
明樹脂中に含有せしめたもの(特開昭60−13975
8号公報)、(b)4〜50μmのシリカ、ガラス、水
酸化アルミニウム等の透明微粒子をアクリル樹脂中に分
散せしめたもの(特開昭60−184559号公報、特
開昭61−4762号公報)などが挙げられる。
しかしながら、前記(a)、 (b)の光拡散性アクリ
ル樹脂では、光拡散性粉末として無機物質粉末を主に添
加含有せしめるため、全光線透過率を高くする目的でそ
の粉末の添加量を減すると光拡散性が劣り、一方、充分
な光拡散性を得る目的でその粉末の添加量を高めると全
光線透過率が低下してしまうという問題点を有していた
。さらにこれらは光拡散性粉末として堅い無機物質粉末
を使用するため、成形機のスクリュー、シリンダー、ノ
ズル、ダイ、金型等の摩耗、損傷が発生しやすく、特に
押出成形法によりアクリル樹脂板を製造する場合におい
ては、粉末粒子の粒径が大きいか又は粒径が小さくても
添加量が大きい為、これに起因するダイライン等の欠点
が発生し、事実上、長時間の連続運転が困難であるとい
う問題点があった。このため更に高い光拡散性と高光線
透過率を有する光拡散性樹脂の出現を切望する市場の要
請に十分対応できていないのが実情である。
また、前記無機物質粉末に対し、例えば、(C)平均直
径0.5〜5μmのスチレン系架橋重合体微粒子を含有
せしめたもの(特公昭39−10515号公報)、(d
)スチレン系樹脂又は粒子径30〜500μmの架橋し
たスチレン−アルキルアクリレート系ポリマーをアクリ
ル樹脂に混合分散せしめたもの(特開昭56−3653
5号公報、特開昭61−159440号公報)などが知
られている。しかし、スチレン系のポリマーはアクリル
樹脂に比較し耐候性に劣るという問題があり、特に屋外
用に供されるアクリル樹脂板の中に混合分散して使用す
ることは敬遠され実用化されないで今日に至っているの
が実情である。
したがって、本発明は、量産性に適し、耐候性及び光拡
散性に優れたアクリル樹脂板を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記課題を解決すべく光拡散剤の種類に
ついて鋭意研究を進めた結果、スチレン系架橋ビーズを
含む光拡散性アクリル樹脂層の表面に紫外線吸収剤を含
有する樹脂層を設けることにより、これ迄にない高い光
拡散性と高光線透過率を有し、且つ耐候性に優れたアク
リル樹脂板が得られることを見出し、本発明を完成した
すなわち、本発明の要旨とするところは、(1)メタク
リル酸メチル系重合体100重量部に対して平均粒子径
1〜30μmの架橋スチレン系ポリマー1〜20重量部
含有する樹脂層(A)及びメタクリル酸メチル系重合体
100重量部に対して紫外線吸収剤0.005〜2重量
部含有する樹脂層(B)からなり、樹脂層(A)の少な
くとも一つの表面に樹脂層(B)を設けたアクリル樹脂
多層板、および (2)メタクリル酸メチル系重合体100重量部に対し
て平均粒子径1〜30μmの架橋スチレン系ポリマー1
〜20重量部含有する樹脂層(A)及びメタクリル酸メ
チル系重合体100重量部に対して紫外線吸収剤0.0
05〜2重量部と粒子径1〜50μmの架橋メタクリル
酸エステル重合体微粒子および/または高重合度メタク
リル酸エステル重合体微粒子0.5〜15重量部とを含
有する樹脂層(B)からなり、樹脂層(A)の少なくと
も一つの表面に樹脂層(B)を設けたアクリル樹脂多層
板である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いられるメタクリル酸メチル系重合体とは、
メタクリル酸メチル(以下MMAと称す)を60重量%
以上、好ましくは80重量%以上含むモノマーを公知の
懸濁重合、塊状重合等で重合することにより得られるメ
タクリル酸メチルホモポリマーまたはそのコポリマーを
いう。MMAが60%未満となると耐候性が低下し黄変
し易(なる傾向があり好ましくない。MMA以外の共重
合成分としては特に限定はないが、アクリル酸メチル、
アクリル酸ブチル、スチレン等が挙げられる。
該重合体の重合度は、押出機で混線押出することから2
500以下であり、好ましくは2200以下のものが用
いられる。また、重合度の下限界は特に明確ではないが
、樹脂の強度の点等から800以上が好ましい。
本発明の架橋スチレン系ポリマーはスチレン系モノマー
および架橋性モノマーを懸濁重合することによって得ら
れる微粒子であるが、本発明の目的に支障を与えない範
囲で他の共重合性モノマを加えることもできる。このよ
うにして得られる架橋スチレン系ポリマー微粒子はメタ
クリル酸メチル系重合体と混合し混練押出してもほとん
ど溶融することなく、原形の球状を保持していることが
好ましい。また、架橋スチレン系ポリマーの耐候性を改
善する目的でベンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤
やヒンダードアミン系の光安定剤等を含むことができる
スチレン系モノマーとしてはスチレン、α−メチルスチ
レン、ハロゲン化スチレン等を用いることが可能である
が、スチレンが特に好ましい。該スチレン系モノマーの
使用量は50〜99重量%、好ましくは80〜95重量
%の範囲である。
架橋性モノマーとしては分子内に2個以上の不飽和結合
をもつ化合物が用いられ、その具体例としてはエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレート、l、4−ブタンジオールジメタクリ
レート、ネオペンチルグリコールなどの二官能性ジメタ
クリレートやジビニルヘンゼン等の多価ビニルヘンゼン
等ヲ好ましく挙げることができる。該架橋性子ツマ−の
使用量は前モノマーに対し1〜50重量%、好ましくは
5〜20重量%の範囲である。
本発明に用いられる前記微粒子の平均粒子径は1〜30
μm、好ましくは3〜20μm、最も好ましくは5〜9
μmであり、更に好ましい微粒子の態様としては、ポリ
マー微粒子粒径別含量の変動に対する光拡散性、表面外
観への影響の観点から前記範囲において粒径10μm未
満の粒子が重量分布で60%以上、好ましくは90%以
上を占めるものである。ここでいう平均粒子径とは、各
粒径を重量積算し全重量の50%にあたる粒径を意味し
、たとえば重力沈降法により透過式粒度分布測定器((
株)セイシン企業製: SKA 5000)等により測
定できる。光拡散状態の均−性及び風合いの点から懸濁
重合による球状微粒子が好ましく使用され、粒径分布の
狭い方が均一な光拡散性が得られるのでより好ましく使
用される。これらの懸濁重合による微粒子としては特開
昭64−26617号公報、特開平1−146910号
公報、特開平1−172412号公報等で示された処方
及び懸濁方法によって製造されたもの、あるいは市販の
ものとして積水化成品工業株式会社製:テクポリマ−5
BX−4、5BX−65BX−8、5BX−12(架橋
ポリスチレン微小球状微粒子)などが使用できる。ポリ
マー微粒子の粒径が1μm未満の場合には透過光により
赤っぽ(見える傾向があり好ましくなく、一方40μm
を超える場合又は平均粒子径が15μmを超える場合に
は完全拡散に近い高度の光拡散性を得ることができず好
ましくない。また該微粒子の配合量は、メタクリル酸メ
チル系重合体100重量部あたり1〜20重量部、好ま
しくは3〜10重量部であり、全光線透過率、拡散光線
透過率等要求される光学的な性能に応じて調整すること
ができる。その配合量が1重量部未満の場合には透けや
すくなると共に十分な光拡散性を得ることができず、一
方20重量部を超える場合には光線透過率が低下し、ま
たこれ以上添加しても光拡散性が更に向上する効果は見
られないので好ましくない。
このようにして得られた架橋ポリマー微粒子は、十分な
光拡散性を得る目的からゲル含有量の値が95%以上で
かつ膨潤度が2以下であることが好ましい。ゲル含有量
が95%未満の場合、又は膨潤度が2を超える場合には
混練時粒子の粒径が変化し完全拡散に近い拡散性を得る
ことができないばかりか表面外観も均一にきめ細いもの
とならず好ましくない。
架橋ポリマーのゲル含有量、膨潤度の調整は架橋性モノ
マーの種類、量の調整および連鎖移動剤の使用により行
うことができるが、前記通常行われる懸濁重合によりゲ
ル含有量95%以上、膨潤度2以下の架橋ポリマー微粒
子を得ることができる。
本発明で用いられる紫外線吸収剤としては特に限定され
るものではないが、耐候性を改良する目的からヘンシフ
エノン系、ヘンシトリアゾール系、サリチル酸フェニル
系、または安息香酸フェニル系などから誘導される化合
物で、その最大吸収波長が240〜380nmの範囲に
ある化合物が好ましい。これらの紫外線吸収剤は単独で
用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
この紫外線吸収剤の配合割合は、メタクリル酸メチル系
重合体100重量部に対して0.005〜2重量部、好
ましくは0.1〜0.5重量部である。その配合割合が
0.05重量部未満では耐候性の向上が十分でなく、一
方2重量部を超える場合には押出成形時ポリジンゲロー
ル表面を汚すためクモリ、汚れが発生しやす(、またス
リップなど運転上のトラブルが起りやす(なり好ましく
ない。
本発明のアクリル樹脂多層板は、メタクリル酸メチル系
重合体100重量部に対して前記平均粒子径1〜30μ
の架橋スチレン系ポリマー1〜20重量部含有する樹脂
層(A)及びメタクリル酸メチル系重合体100重量部
に対して前記紫外線吸収剤0.005〜2重量部含有す
る樹脂層(B)からなり、樹脂層(A)の少なくとも一
つの表面に樹脂層(B)を設けたものであり、樹脂層(
B)/樹脂層(A)、樹脂層(B)/樹脂層(A)/樹
脂層(B)などの2層構造、3層構造の多層板が具体例
として挙げられる。
本発明でいう多層板とは、共押出成形法で得られるシー
ト、基材樹脂板にフィルムをラミネートして得られるシ
ート等をいい、板厚として特に制限はないが、通常0.
5〜15嗣、好ましくは1〜10IIIO+のものが用
いられる。樹脂層(B)の厚味は特に制限されないが、
通常30〜500μm、好ましくは50〜300μmで
行われる。
本発明のアクリル樹脂多層板の樹脂層(B)には、さら
に粒子径1〜50μmの架橋メタクリル酸エステル重合
体微粒子および/または高重合度メタクリル酸エステル
重合体微粒子を0.5〜15重量部含有することができ
、これにより多層板の片面又は両面に微細でかつ均一な
凹凸を持つエンボス面を設けることができる。ここで、
架橋メタクリル酸エステル重合体微粒子および/または
高重合度メタクリル酸エステル重合体微粒子とは、メタ
クリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルを主単量
体成分とするメタクリル酸エステルと共重合可能な単量
体混合物と架橋剤とを塊状重合、鋳込重合したものを機
械粉砕した微粉体あるいは懸濁重合して得られる微粒子
、メタクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルを
主単量体成分とするメタクリル酸エステルと共重合可能
な単量体混合物を重合度5000以上、好ましくは80
00以上に塊状重合、鋳込重合したものを機械粉砕した
微粉体あるいは懸濁重合して得られる微粒子、またはこ
れらを混合した微粒子をいう。
これらの微粒子の製造に使用されるメタクリル酸エステ
ルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸ステアリルなどの直鎖脂肪族エステル
、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸2−エ
チルヘキシルなどの分岐脂肪族エステル、メタクリル酸
アリルなどの不飽和エステルなどであり、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸ステアリルなどの直鎖脂肪族エス
テルが好ましく、メタクリル酸メチルが最も好ましい。
メタクリル酸エステルと共重合可能な単量体の例として
は、たとえば主成分とするメタクリル酸エステル以外の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル((メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルとはアクリル酸アルキルエステル
、およびメタクリル酸アルキルエステルをいう。以下同
じ。)、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルニトリル、
無水77レイン酸等がある。また架橋剤としては特に限
定されないが、2個以上の不飽和基を有する架橋剤を用
いるのが好ましく、たとえばエチレングリコールジメタ
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート
、ネオペンチルグリコールジメタクリレートなどの二官
能性のジメタクリレートや、ジビニルベンゼン等が好ま
しく使用でき、全モノマーに対し1〜50重量%、好ま
しくは5〜50重量%の範囲で用いられる。これらの懸
濁重合による微粒子としては、特開昭48−49838
号公報、特願昭62−307238号公報等で示された
処方及び懸濁方法によって製造されたもの、あるいは市
販のものとして松本油脂製薬株式会社製:マッモトマイ
クロスフェア−M2O3(架橋ポリメチルメタクリレー
ト球状微粒子)、積水化成品工業株式会社製:テクポリ
マ−MB(ポリメチルメタクリレート微小球状微粒子:
高重合度タイプ)、同MBX(架橋ポリメチルメタクリ
レート微小球状微粒子)などが使用できる。本発明に用
いられる前記微粒子の粒径は1〜50μm、好ましくは
1〜30μmであり、平均粒子径は3〜25μm、好ま
しくは4〜15μmであり、更に好ましい微粒子の態様
としては、重合体微粒子含量変動に対する艶消し外観の
安定性および艶消し表面の均一性の観点から粒径が1〜
30μm、好ましくは1〜20μmの範囲でかつ粒径1
0μm未満の粒子が重量分布で70%以上、好ましくは
90%以上を占めるものである。重合体微粒子の平均粒
径が50μmを超える場合又は平均粒子径が25μmを
超える場合には表面が細かく均一な艷消し状態とならず
好ましくない。またその配合量は、目的とする用途によ
って異なるが、良好な防眩性を得るためには0.5〜1
5重量部、好ましくは2〜10重量部をメタクリル酸メ
チル系重合体100重量部あたり配合することが必要で
ある。0.5重量部未満の場合には表面の艶消し状態が
十分にならず光沢度が上昇し美麗さが失なわれ、一方1
5部を超える場合には表面の艶消し状態は均一であるが
、とくに性能上好ましい影響を及ぼさない。また上記微
粒子が架橋系でなく重合度が5000未満の場合には、
押出成形の混練時機粒子が基材樹脂に溶解し艶消状態が
発現しなかったり、極めて不充分であったりして好まし
くない。
本発明のアクリル樹脂多層板は、(イ)紫外線吸収剤あ
るいは紫外線吸収剤と架橋メタクリル酸エステル重合体
微粒子および/または高重合度メタクリル酸エステル重
合体微粒子を含むアクリルフィルムを前記架橋スチレン
系ポリマーの光拡散剤を含むアクリル樹脂板にラミネー
トする方法、(ロ)フィードブロック及びマルチマニホ
ールドダイを用い、複数の押出機により紫外線吸収剤あ
るいは紫外線吸収剤と前記重合体微粒子を含むアクリル
樹脂と光拡散剤を含むアクリル樹脂とを押し出す共押出
法によって製造することができ、量産性の点で後者の(
ロ)の方法が好ましく行われる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
なお、実施例、比較例における「%」および「部」はす
べて「重量%」および「重量部」をそれぞれ表わし、ま
た実施例および比較例により得られたアクリル樹脂板の
性能は以下の方法により測定、評価した。
゛・ ゛よびヘイズ盲 JIS K7105に準拠して積分球式光線透過率測定
装置((株)村上色彩研究所型:RMi5)により測定
し、全光線透過率、ヘイズ値を算出した。
盈遇■血 変角光度計((株)村上色彩研究所型:GPIR)を用
い下記の光学条件により0°、5°。
10’  20° 30’  40″’  50’  
60゜70’、80’、90°の各角度について透過率
を測定した。
光 束:12φm/m 平行度:±0.5以下、 集光レンズ:有効口径16m/m φ、受光視野角: 
0.86゜ 受光スリット径:3m/m φ、 分光条件:C光に対するCIE比視感度に近似表1状■ 室内において蛍光灯を試料表面に反射させて目視観察し
、試料の艶消し状態を次の記号で表わした。
◎・・・蛍光灯の輪郭は全く見えず均一美麗な艶消し表
面である。
○・・・蛍光灯の輪郭が認められないがほとんど認めら
れない。
Δ・・・蛍光灯の輪郭は認められるが不明瞭であり、表
面の凹凸がある。
×・・・蛍光灯の輪郭が明瞭に認められ、表面の凹凸が
ほとんどない。
××・・・表面が荒れており、均一な艶消し状になって
いない。
透l悲憩 15Wの直管蛍光灯(ナショナル製:パルック)前方8
cmの位置に試料片を平行に置き、更に該試料片から5
0cm離れた位置で試料片を通して光源の輪郭が見える
かどうか目視観察し、次の記号で表わした。
○・・・蛍光灯の輪郭は認められない。
△・・・蛍光灯の輪郭がかすかに認められる。
×・・・蛍光灯の輪郭が明瞭に認められる。
実施例1 アクリル酸メチル6%を含有する重合度1600のメタ
クリル酸メチル共重合体ビーズ100部に対して平均粒
子径8μmの架橋スチレン系ポリマー(積木化成品工業
(株)製:5BX−8、10μm未満の粒子70%)4
部を攪拌混合の後第1の押出機から溶融押出し、別に調
整した上記共重合体100部に対して紫外線吸収剤であ
る2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール0.01部を添加混合した樹脂を第2の押
出機から溶融押出し、押出機とダイスの間に設けられた
アダプター内で両者を合流させT型ダイから押出・冷却
して、紫外線吸収剤を含有した150〜170urn厚
の樹脂層を両表面に有した2m厚のアクリル樹脂多層板
を得た。得られた多層板の性能を測定・評価し、その結
果を第1表に示す。
また、この多層板をサンシャインウェザ−メーターで促
進暴露試験を行ない、測色測定によりΔE値を求めた結
果を第2表に示す。
実施例2 架橋スチレンポリマー5部とする他は実施例1と同様に
して多層板を得、その評価結果を第1表に示す。
実施例3 架橋スチレン系ポリマーを平均粒子径6μmのもの(S
BX−6、10u m未満の粒子91%)とする他は実
施例1と同様にして多層板を得た。得られた多層板の性
能を測定・評価し、その結果を第1表に示す。
実施例4 紫外線吸収剤を含む層に、更に平均粒子径8μmの架橋
メタクリル酸メチル重合体微粒子(MBX−8)を10
部含有させる他は実施例1と同様にして両面エンボス状
のアクリル樹脂多層板を得た。得られた多層板の評価結
果を実施例1と同様に第1表及び第2表に示す。
実施例5,6 紫外線吸収剤を0.2部とする他は実施例1又は実施例
4と同様にして多層板を得た。得られた多層板の促進暴
露試験結果を第2表に示す。
比較例1 実施例1のメタクリル酸メチル共重合体ビーズ100部
、架橋スチレン系ポリマー4部及び紫外線吸収剤0.0
1部を攪拌混合の後押出し、単層で2mm厚のアクリル
樹脂板を得た。得られた樹脂板を実施例1と同様に評価
し、その結果を第1表及び第2表に合せて示す。耐候性
が実施例1に比べて劣っていることがわかる。
比較例2 アクリル酸メチル5%を含有するメタクリル酸メチル重
合体100部に対して、1.0〜20μmの粒度分布を
有し平均粒子径6μm(10μm未満の粒子は重量分布
で90%)のポリスチレン微粒子を5部添加しヘンシェ
ルミキサーで混合攪拌の後、比較例1と同様に厚さ2−
のアクリル樹脂板を得た。この性能評価結果を第1表に
示すが、高拡散で高光線透過率の成形品は得られず、又
添加量が少(ない時あるいは多い時には板に流れ模様な
どが発生しやすい傾向が見られた。
参考例1〜5 下記組成及び粒径の架橋スチレン系ポリマー微粒子を各
種添加量で添加する以外は比較例1と同様にして押出成
形し厚さ2閣のアクリル樹脂板を得た。これらの成形板
の性能評価の結果を第3表に示す。
以下余白 リル樹脂板を得た。
これらの成形板の性能評価の 参考例6〜10 下記組成及び粒径の架橋メタクリル酸エステル重合体微
粒子または高重合度メタクリル酸エステル重合体微粒子
を各種添加量で添加する以外は比較例1と同様にして押
出成形し、厚さ2mmのアク第 表 第 表 第 表(嚇) 以下余白 第 表(続き) 以下余白 3発明の効果〕 本発明は以上説明したように、メタクリル酸メチル系重
合体100重量部に対して平均粒子径1〜30μmの架
橋スチレン系ポリマー1〜20重量部含有する樹脂層(
、へ)及びメタクリル酸メチル系重合体100重量部に
対して紫外線吸収剤0、005〜2重量部含有する樹脂
層(B)からなり、樹脂層(A)の少な(とも一つの表
面に樹脂(B)を設けたアクリル樹脂多層板であるから
、量産性に適すると共に耐候性及び光拡散性に優れてい
るので、大量に安価に供給できると共に種々の光拡散性
を有する照明カバー、デイスプレィ、グレージング等と
して有用であり、特に近年普及がめざましいOA機器、
液晶デイスプレィ、バックライトパネル等の光学機器用
光拡散板として好適である。また本発明のアクリル樹脂
多層板の樹脂層(B)に更に架橋メタクリル酸エステル
重合体微粒子および/または高重合度メタクリル酸エス
テル重合体微粒子を含有させた多層板であるから、簡便
に種々の光拡散性、艶消し性を調節できるので、 上記用途に好ましく用いることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メタクリル酸メチル系重合体100重量部に対し
    て平均粒子径1〜30μmの架橋スチレン系ポリマー1
    〜20重量部含有する樹脂層(A)及びメタクリル酸メ
    チル系重合体100重量部に対して紫外線吸収剤0.0
    05〜2重量部含有する樹脂層(B)からなり、樹脂層
    (A)の少なくとも一つの表面に樹脂層(B)を設ける
    ことを特徴とするアクリル樹脂多層板。
  2. (2)さらに樹脂層(B)が粒子径1〜50μmの架橋
    メタクリル酸エステル重合体微粒子および/または高重
    合度メタクリル酸エステル重合体微粒子を0.5〜15
    重量部含有することを特徴とする請求項1記載の多層板
  3. (3)請求項1又は2記載の多層板からなる光学機器用
    光拡散板。
JP2121906A 1990-05-11 1990-05-11 アクリル樹脂多層板 Expired - Fee Related JP2994687B2 (ja)

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