JPH0122703Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は駆動輪の駆動によつてこまのように
自転する走行玩具に関する。

（従来技術） 一般に、小型の自動車おもちや等の走行玩具は
車体に車輪を装着し、ゼンマイ、フリクシヨン、
モータ等の駆動源を備え、駆動源の駆動力を駆動
輪に伝達させて走行するさせるものが多い。とこ
ろで、この種の走行玩具は従来前車輪を使つて走
行する通常走行のほか、車体後部に錘を乗せるこ
とにより前輪を浮上させてウイリー走行するもの
が提案実施されている。

（考案の目的） この考案はこまのようにくるくると自転する走
行玩具を提案することを目的とする。

（目的を達成するための手段） この目的を達成するため、本考案に係る走行玩
具は、車体に駆動輪を装着するとともに、下記要
件を備えたことを特徴とする。

(イ) 上記駆動輪の周面を車体の前端面の前方又は
後端面の後方に突出すること。

(ロ) 上記車体の前端面又は後端面の一部を、上記
駆動輪の周面の突出端よりも大きく突出形成す
ること。

（実施例） 以下、図面によつてこの考案の実施例の一例に
ついて説明する。

図において、符号Ａは走行玩具を示す。この走
行玩具Ａは車体１に前輪１０，１０と後輪２０，
２０とを回転自在に装着するとともに、後輪２
０，２０を駆動輪として構成したものである。

上記後輪２０，２０の周面は車体１の後端面の
後方に突出している。

これに対し、車体１の後端面は弯曲し、その中
央部１ａは、上記後輪２０，２０の周面の突出端
２０ａ，２０ａよりも大きく突出形成されてい
る。

以上の構成により、車体１の前部を上向きにし
て直立させていずれか一方の後輪２０側に傾ける
と、第２図のように、後端面の中央部１ａと上記
後輪２０とが接地し、他方の後輪２０と接地面２
との間にはクリアランスＣが形成される。

上述のように、走行玩具Ａを直立状態にして後
輪２０，２０をを駆動させると、走行玩具Ａは接
地している一方の後輪２０のみが推進力を与え、
車体後端面の中央部１ａは接地しているので、走
行玩具Ａは上記中央部１ａを中心にしてこまのよ
うに回転する。

なお、前輪１０，１０が駆動輪であるときは、
前輪１０，１０を車体１の前端面の前方に突出す
る一方、上記前端面の一部を前輪１０，１０の周
面の突出端よりも大きく突出形成すればよい。こ
の場合は車体１を倒立させて自転させる。

（考案の効果） 以上詳しく説明したように、この考案によれ
ば、走行玩具の車体を直立又は倒立させ、車体の
後端面又は前端面と１個の駆動輪とを接地させた
状態でこの駆動輪を駆動させることによつて、走
行玩具をこまのように自転させることができ、従
来なかつた奇抜な走行玩具遊びを楽しむことがで
きる。

なお、走行玩具はラジオコントロールによつて
駆動制御するものでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る走行玩具の斜視図、第
２図は上記走行玩具を直立させて自転させる状態
の説明である。 符号Ａ……走行玩具、１……車体、１ａ……中
央部、１０……前輪、２０……後輪。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体に駆動輪を装着した走行玩具であつて、下
   記要件を備えたことを特徴とする走行玩具。 (イ) 上記駆動輪の周面を車体の前端面の前方又は
   後端面の後方に突出すること。 (ロ) 上記車体の前端面又は後端面の一部を、上記
   駆動輪の周面の突出端よりも大きく突出形成す
   ること。