JPH01226826A - 肝内胆汁うっ滞症治療剤 - Google Patents

肝内胆汁うっ滞症治療剤

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JPH01226826A
JPH01226826A JP63050751A JP5075188A JPH01226826A JP H01226826 A JPH01226826 A JP H01226826A JP 63050751 A JP63050751 A JP 63050751A JP 5075188 A JP5075188 A JP 5075188A JP H01226826 A JPH01226826 A JP H01226826A
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JP
Japan
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secretin
intrahepatic cholestasis
remedy
bile
intrahepatic
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JP63050751A
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English (en)
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Yohei Fukumoto
陽平 福本
Kiwamu Okita
極 沖田
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Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は肝内胆汁うっ滞症治療剤に関し、詳しくはセク
レチンを有効成分として含有する肝内胆汁うっ滞症治療
剤に関する。
〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕肝内胆汁
うっ滞症や、肝細胞性黄痕などの内科的黄痕のなかには
、PBCやPSCなどの慢性型の例を除いても、難治性
で黄痕が長期に持続する例は少くない。また治療法もい
まだ確立されていない。
現在、肝内胆汁うっ滞症の薬物療法に使用さている薬剤
は、作用機序の上から二つの型に分けられる。一つは副
腎皮質ホルモンやフエノバルビタールであり、これらを
用いる方法は肝での抗炎症作用や酵素誘導による代謝の
改善を主体とした療法である。もう一つは硫酸マグネシ
ウム(MgSOJや最近注目されているウルソデオキシ
コール酸であり、これらを用いる方法は胆汁量の増加を
利用した治療である。これらの薬剤は、症例によってい
ずれも劇的な効果を示すことが知られている(辻井正、
久保良−9高谷章:肝内胆汁うつ滞−内科的治療、肝胆
膵、 1986゜11 : 911−919参照)、シ
かし、ステロイドはウィルス肝炎には安易に使用できず
、フェノバルビタールも薬物代謝系酵素を誘導する点で
、薬剤性肝障害への投与には注意を要する。また、Mg
5O,によるMeltzer−Lyon法では、十二指
腸ゾンデを用いなければならないなどの難点がある。
このように、いずれの療法にも一長一短と、有効例、無
効例があり、肝内胆汁うっ滞症の治療にはいまだ問題点
が残されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は上記課題に鑑み肝内胆汁うっ滞症に対しセク
レチンの投与を試み、その結果、著効を示す症例を経験
し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、セクレチンを有効成分として含有する
ことを特徴とする肝内胆汁うっ滞症治療剤を提供するも
のである。
セクレチンの利胆作用については、すでに多くの動物実
験によって明らかにされ、エリスリトール・クリアラン
ス(erythritol −clearance)な
どの実験結果から、胆汁酸非依存性分泌の亢進が認めら
れている(Wheeler 80 : Pr1ncip
lesof biliary 5ecretion、 
In : Goresky CA、FisherMM 
eds、Jaundice edited by Pl
enua Press、NewYork and Lo
ndon、1975.195 215及びBoyerJ
L : New concepts of mecha
nism’s of hepatocytebile 
formation+ Physiol Rev 19
80+ 60 : 303−326参照)。特に胆汁中
への)lcO3−の分泌は著しく増加する。また、門脈
内よりも動脈内注入により利胆効果が強く現われ、胆管
上皮は動脈支配であることから、セクレチンは肝細胞よ
りも胆管上皮細胞に作用すると考えられている。
すでに、ヒトにおいても同様なセクレチンの効果が得ら
れている(Konturek SJ+ Dabrows
kiAI Adagmczyk  B  et  al
  :  The  effect  of  5ec
retin。
gastrin−pentapeptide and 
histamin on gastricacid a
nd hepatic bile 5ecretion
 in man、 Am。
J、 Dig、 Dis、、 1969.14 : 9
00−907及び小田正隆、福本陽平、江崎隆朗他:セ
クレチン負荷試験における胆管上皮機能の検討、山口医
学。
1982、31 : 99−106参照)、シかしセク
レチンが胆内胆汁うっ温度に有効であることは知られて
いなかった。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
一般に肝内胆汁うつ滞とは肝内に胆汁がうつ滞し、血中
にall biliary 5ubstanceの上昇
をきたす状態を言う。組織学的には肝小葉内、とくに小
葉中心部に著量な胆汁うつ滞の所見をさし、通常、毛細
胆管内の胆栓形成、肝細胞およびKupffer細胞内
のび慢性あるいは顆粒状の胆汁色素沈着として観察され
る。2!、性肝内うつ温度は病因的にはウィルス性肝炎
、薬剤起因性肝障害の一病型においてみられる。他方、
これとは別に慢性かつ長期の臨床経過をたどる、慢性肝
内うっ温度と呼ばれる疾患群が存在する0本発明におけ
る肝内胆汁うっ温度はこれら全ての場合を包含するが、
非可逆的な経過をたどる、原発性胆汁性肝硬変症や原発
性硬化性胆管炎では症状の軽快のみで、現在いかなる治
療法でも完治を望むことは難しいと思われる。
セクレチンは消化管ホルモンの一種、すなわち膵液分泌
ホルモンであり、通常は哺乳類、例えばブタから得られ
る天然セクレチンが使用されるが、本発明ではそれら天
然セクレチンに限られずに、合成セクレチンあるいは特
殊な方法によって、例えば遺伝子組換技術によって得ら
れるセクレチンであってもよく、また精製物であっても
粗製物であってもよい、セクレチンの投与量は症状に応
じて通常は1日50〜1000単位の範囲で選択すれば
よいが、本発明はセクレチンの投与量によって特に限定
されない、またセクレチンの投与方法は通常はこれを水
溶液として注射投与によって行われる。すなわち経口投
与した場合には消化管内の加水分解酵素により分解失活
するために経口投与以外の投与、具体的には注射投与に
よって行われてきた。しかし、特開昭60−12342
6号、特開昭60−255726号公報によって示され
るようにセクレチンの投与は経鼻投与、直腸投与によっ
ても可能であり、いずれも本発明において応用すること
ができる。従って本発明はこれら投与方法によって特に
限定されない。
本発明治療剤の製剤的形態は投与方法に応じて適宜選択
すればよく、また選択した製剤的形態はそれぞれにおけ
る常法に従って製造すればよい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 pH4,5の0.03 Mクエン酸・リン酸緩衝液50
@!にアラニン2g、セクレチン5000単位を含む水
溶液を無菌的に調整し、2@Zアンプルに0.5 、a
jづつ分注して凍結乾燥し、溶閉し、用時溶解用の注射
剤とした。
実施例2 合成セクレチン(24,000単位/■) 16.6■
を水11に溶解し、その1−を2−点鼻用バイアルに分
注して凍結乾燥し、粉末バイアルを用意した。別に、生
理用クエン酸・リン酸緩衝液(pH4)2−をアンプル
に充填して溶解用溶液として添付して、本発明経鼻投与
用製剤とした。
実施例3 〈処方〉 セクレチン            500単位安息香
酸ナトリウム        0.150gウィッチツ
ブソール(Witepsol)H−152,000g粉
末状の成分であるセクレチン、安息香酸ナトリウムを混
合し、40°Cで融解したウィッチツブソールH−15
基剤でよく混ぜあわせる。これをCrea+w mel
ting point(35,5°C)で型に流し、室
温冷却により受刑に成形した。
〔発明の効果〕
以下の治験症例によって本発明の詳細な説明する。
症例1 44歳の男性で主訴は全身侍怠惑と発熱であった。
入院時現症:皮膚、眼瞼結膜には黄度がみられた。胸部
には理学的異常所見はなく、腹部は平坦で肝臓、肺臓は
触知されなかった。意識は清明で、神経学的な異常所見
も認められなかった。
入院時検査二人院時の検査結果を表1に示す。
表1から明らかな如く、トランスアミナーゼは高値を示
し、T、Bilの上昇も認められた。
胆道系酵素ではLAPとγ−GTPは上昇したが、Al
−Pは低値であった。Ig M anti−HA (+
)で、IIBsAg(+)  、 HBsAb(−) 
 、 HBeAg(−)  、 HBeAb(+) 、
Ig M anti−1+Bc()であったこと、また
臨床経過から、HBVキャリアー(B型慢性肝炎)に急
性A型肝炎を併発したものと考えた。一方、PPT (
42%) 、PTT(66%)はかなり延長したものの
、f ibrinogenは正常であった。
腹部超音波検査:入院時の検査では、肝内胆管、総胆管
の拡張は認められず、胆嚢にも胆石はみられなかった。
ロn床経過:入院時の血液生化学検査から、急性肝炎の
重症化が考えられたため、4月6日よりグルカゴン・イ
ンシュリン(G−1)療法を開始した。GOT、 GP
Tは一時14400.21570まで上昇したが、その
後しだいに低下し、PPTも98%に回復したのでG暑
療法は中止した。−方、T、Bil値は低下せず、4月
16日にはT、B1111、l@g/dJ!、 GOT
 380. GPT 188U、 AI−P 13υ。
T−GTP 68U、 LAP 520であった。その
後もGOT。
GPT値はしだいに下降するのに対して、T、Bil。
T−GTP、 LAPは逆に上昇しはじめ、4月27日
にはT、Bil 19.7■/d1.γ−GTP 81
0. LAP 8111、 GOT 500. GPT
 790となった。本例はウィルス感染症のためステロ
イドは使用せず、同日よりセクレチン1000 (2A
)をソリタTs 200afに混入して点滴静注を開始
した。すると、翌日よりT、Bil は低下しはじめ、
3日後にはT。
Bil 15.4■/d1.5日後は13.6■/dI
!、 10日、15日日日はそれぞれ8.8■/d1.
5.2■/d1と黄度は急速に改善していった。6月3
日にはT、Bil 1.9 K/dl、 GOT 24
0. GPT 29LI、AI−P 200. T −
GTP 127U、 Cholest、 2211g/
 dflとなりセクレチンの投与を中止した。また、血
清AFP値は4月17日(入院後12日日日に564.
7日g/−まで上昇したが、その後は徐々に正常域まで
低下した。セクレチン開始よりT、Bil値が半減する
までの日数(T′A)は約8日、清水の滅黄率はb =
−0,092で、T、Bil値が2.0■/d1以下に
低下するまでの日数は34日であった。また、セクレチ
ンの投与期間は37日であり、6月22日に肝機能は正
常となって患者は退院した。
上記治療中の患者のT、B111.八l−P、 GPT
r−GTPの各値の治療に伴う変化を第1図に示す。
腹腔鏡・肝生検:6月10日の腹腔鏡検査では、肝表面
にとくに大きい陥凹はなかったが大白色肝(島田番地分
類311.316)と診断した。肝生検組織像では、グ
鞘域の結合織の増殖が目立ち、小葉改築傾向を認めた。
単核球の湿潤やpiece meal necrosi
sはわずかであり、毛細胆管やグ鞘の小胆管の一部に胆
栓形成や、肝細胞内に胆汁色素の沈着が認められた。組
織所見はCAHffl LDおよび混合型の肝内胆汁う
つ滞と考えた。
セクレチン療法は、胆汁分泌亢進作用による滅黄効果を
ねらったものであるが、HAウィルスによると思われる
肝内胆汁うつ滞に使用し、直後より著しい黄痕の改善が
みられた0本症例での黄度半減日数(T+A)は約8日
で、清水の滅黄率b(清水武昭、吉田奎介:高度閉塞性
黄度患者の減黄術後の血清ビリルビン濃度減少の法則に
ついて、肝臓、 1978.19 : 479−485
参照)は0.092 (Y=ae′x)と、大西らの(
大西弘生。
加藤正孝、武藤泰敏:肝内胆汁うつ滞に対するUDCA
療法1日消誌、 1986.27:1501−1503
参照)ステロイド療法群(T’A : 17.7±8.
2日、b=−0,054±0.034)、UDCA療法
群(T+A: 25.8±14.2日、b =−0,0
45±0.034)の結果と比較しても非常に良好であ
った。また副作用も認められなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の治療剤で治療中の患者のT、B11
1. AI−P、 GPT、γ−GTPの各値の治療に
伴う変化を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セクレチンを有効成分として含有することを特徴とする
    肝内胆汁うっ滞症治療剤。
JP63050751A 1988-03-04 1988-03-04 肝内胆汁うっ滞症治療剤 Pending JPH01226826A (ja)

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JP63050751A JPH01226826A (ja) 1988-03-04 1988-03-04 肝内胆汁うっ滞症治療剤

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JP63050751A JPH01226826A (ja) 1988-03-04 1988-03-04 肝内胆汁うっ滞症治療剤

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JPH01226826A true JPH01226826A (ja) 1989-09-11

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ID=12867541

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JP63050751A Pending JPH01226826A (ja) 1988-03-04 1988-03-04 肝内胆汁うっ滞症治療剤

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JP (1) JPH01226826A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992000088A1 (en) * 1990-06-28 1992-01-09 Sankyo Company, Limited Bile acid secretagogue

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1992000088A1 (en) * 1990-06-28 1992-01-09 Sankyo Company, Limited Bile acid secretagogue

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