JPH0122681B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、車両用灯具、特に、車体外表面上に
設けられる灯具に関するものである。

［従来技術］ 作今、ハイマウンテツドストツプランプと称さ
れる灯具に代表されるように、リアウインドガラ
ス近傍やルーフ後端、そしてトランクリツド後端
などに灯具を取付け、車両の次動作が迅速に後続
車や走行者に伝達されるようにして衝突などの事
故防止が図られていた。

また車体外側に設けられる灯具、例えばヘツド
ランプなどの灯具においては、降雨時の雨水や洗
車時の水などが灯具内に浸水しないように設けら
れているとともに、電球が断線した際に電球が交
換できるように設けられている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、多数個のランプを車幅方向に配
列した長尺な灯具を、ルーフ後端やトランクリツ
ド後端に車幅方向に亘つて取付け、後方からの視
認性を向上させようと図つた場合、車幅方向に亘
つて設けられるなど灯具自体が長尺であることか
らシール性に劣り、またパツキンなどを強固に嵌
合させることによつてシール性を高めると、ラン
プに直接或は間接的に接続されているコードがパ
ツキンを嵌挿することから、ランプ交換時などに
おいてパツキンを取り外す際にコードを引張つて
断線させてしまう不都合もあり、このシール性の
確保とメンテナンスのし易さとを両立させること
ができない欠点があつて、車体外表面上に取付け
る長尺な灯具の実現がなされなかつた。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上記した従来の欠点を考慮してなさ
れたもので、多数個のランプ装着孔を後部に有
し、かつ前記後部を囲繞する突堤が一体に形成さ
れた長尺なランプハウジングと、前記ランプ装着
孔に対応する孔を有し、前記後部の長手方向に亘
つて設けられたフレキシブルなプリント基板と、
前記後部に設けられた取付穴に、一端が圧入固定
されたプリント基板と接続固定し、他端がハーネ
スと着脱自在に接続する接続端子と、前記ランプ
装着孔それぞれに後方から挿入される多数個のラ
ンプと、前記突堤の内周面の周方向に亘つて圧接
する突条を周面に複数条有し、突堤内に嵌入され
て前記後部を隠蔽するパツキンと、前記ランプハ
ウジングに対応して長尺にしてかつ断面略コ字型
状に形成され、前記ランプハウジングに係合して
パツキンを後部側に押圧するホルダーとからなる
ことを特徴とする車両用灯具を提供するととも
に、多数個のランプ挿着孔を後部に有し、かつ前
記後部を囲繞する突堤が一体に形成された長尺な
ランプハウジングに、前記ランプ装着孔に対応す
る孔を有したフレキシブルなプリント基板を後部
に長手方向に亘つて設け、ランプハウジングの後
方から前記ランプ装着孔それぞれにランプを挿着
してプリント基板に接続し、かつ接続端子を後部
に設けられた取付穴に圧入固定してプリント基板
と接続固定して、前記プリント基板をランプハウ
ジングに固定し、前記突堤の内周面の周方向に亘
つて圧接する突条を周面に複数条有するパツキン
により、プリント基板とランプとが設けられた後
部を隠蔽したのち、前記パツキンを後部側に押圧
するとともに突堤を保持する長尺にしてかつ断面
略コ字型状のホルダーをランプハウジングに係合
させたことから、上記従来の欠点を解消するもの
である。

［作用］ 本発明においては、接続端子とともにプリント
基板をランプハウジングに圧入固定して接続を図
るとともに、プリント基板をランプハウジングに
固定し、パツキンに設けた複数条の突条が、突堤
の内周面に亘つて圧接して、ランプハウジングの
後部を外部からシールし、またホルダーとパツキ
ンとを取り外すことにより、ランプの交換が行な
えるようにしたのである。

［実施例］ つぎに、本発明を第１図から第４図に示す一実
施例に基づいて詳細に説明する。

図中１は長尺に形成された灯具で、車幅方向に
亘つて車体外表面上に、例えばトランクリツドに
設けられたリアスポイラーを介することによつて
取付けられるものである。そして、灯具１は、第
１図に示すように、車幅方向に長尺なランプハウ
ジング２と、多数個のランプ４と、前記ランプ４
が装着されたソケツト５と、フレキシブルなプリ
ント基板６と、一対の接続端子７と、弾性素材か
らなるパツキン８、そしてホルダー９とから形成
されているのである。

上記ランプハウジング２は、前部２０にレンズ
３が溶着又は接着によつて固定されているととも
に、後部２１に多数個のランプ装着孔２２が長手
方向に亘つて列設されている。そしてソケツト５
に装着されたランプ４それぞれが前記ランプ装着
孔２２に後部２１の後方から挿入され、ソケツト
５がランプ装着孔２２に着脱可能に嵌合して多数
個のランプ４が列設状態にランプハウジング２内
に備えられているのである。

また上記プリント基板６は、後部２１の裏面に
長手方向に亘つて取付けられるもので、ランプハ
ウジング２に対応して長尺に設けられているとと
もに、上記ランプ装着孔２２それぞれに対応する
孔が多数個設けられている。そして上記ソケツト
５がランプ装着孔２２に嵌合することによつて、
ソケツト後端のフランジ５０が前記プリント基板
６を後部２１側に押圧して、プリント基板６をソ
ケツト５と後部２１とで挾持するのである。さら
にプリント基板６と前記フランジ５０とが接触す
ることにより、ランプ４とプリント基板６とが接
続するのである。

上記接続端子７は、一端が後部２１に設けられ
た取付穴ａに圧入固定されるものであり、また他
端は車両のハーネスと着脱自在に接続できるよう
にギボシ型状を呈しているのである。そして接続
端子７の圧入固定の際には、上記プリント基板６
がともに取付穴ａ内に圧入されてプリント基板６
と接続し、接続端子７によつてプリント基板６が
後部に固定されるのである。なおプリント基板は
取付穴に圧入せずに、接続端子にハンダ付けして
もよい。さらにはプリント基板を後部の所定箇所
にて熱加締め固定してもよい。

上記ランプハウジング２の後部２１の外周縁に
は、後部２１を囲繞する突堤２３が一体に設けら
れ、凹部ｂが囲繞形成されているのである。

上記パツキン８は、ランプハウジング２に対応
して長尺に設けられており、囲繞形成された上記
凹部ｂに嵌入され、上記ソケツト５とプリント基
板６とを、すなわち後部２１を隠蔽するととも
に、上記接続端子７を孔８０それぞれに嵌挿さ
せ、接続端子７廻りをシールしているのである。
前記パツキン８の周面には、周方向に亘る突条８
１が複数条形成されており、周面の断面形状が鋸
歯状に設けられている。そしてパツキン８が凹部
ｂに嵌入されると、突堤２３の内周面の周方向に
亘つて前記突条８１それぞれが圧接し、後部２１
を外方から確実にシールするのである。

また上記ホルダー９は、ランプハウジング２に
対応して長尺に設けられ、かつ断面が略コ字型状
に設けられているもので、該ホルダー９の上片９
０と下片９１とには、ランプハウジング２の上下
両面に設けられた係止突起ｃに対応する複数個の
係合口９２が開口されている。そして前記係合口
９２それぞれを係止突起ｃに係止させることによ
り、ホルダー９がランプハウジング２に取着固定
され、パツキン８を後部側に押圧して定位置に押
し込むのである。

上記構成の灯具を製造するにあたつては、ラン
プ装着孔２２に孔を対応させてプリント基板６を
後部２１の長手方向に設け、ランプ装着孔２２そ
れぞれにランプ４を挿入してプリント基板６と接
続するとともに、接続端子７を取付穴ａにプリン
ト基板６とともに圧入固定してプリント基板６と
接続し、かつプリント基板６を後部２１に固定さ
せるのである。そして孔８０に接続端子７を嵌挿
させながら、パツキン８を凹部ｂ内に嵌入して後
部２１を隠蔽し、ホルダー９を係止突起ｃに係合
させてランプハウジング２に取着固定するのであ
る。

上記ホルダー９は、上下方向に引き開くことに
より係止突起ｃから外れるものであつて、常時は
係止突起ｃに係合しており、ランプの点灯時の発
熱による灯室内の圧力増加に伴なつてパツキンが
後退するのを防止するとともに、突堤２３を保持
してパツキン８が凹部ｂに嵌入することによる突
堤２３の上下方向の開きを抑え、ランプ交換など
のメンテナンス時には、係止突起から外しての
ち、パツキンをランプハウジングから取り外して
行なうのである。

なお一実施例におけるランプは超小型電球から
なるものであつても、また発光ダイオードからな
るものであつてもよい。

［発明の効果］ したがつて、本発明によれば、接続端子がプリ
ント基板をランプハウジングに固定し、パツキン
に設けられた複数条の突条が、突堤の内周面の周
方向に亘つて圧接し、そしてホルダーがパツキン
をランプハウジングの後部側に押圧するので、灯
具の長手方向に亘つて均一にしてかつ良好なシー
ル性が得られるとともに、ホルダーを係止突起か
ら外すという簡単な作業によつてパツキンを取り
外すことができ、またパツキンの取り外しの際に
もプリント基板は引張られずに断線の虞れが解消
され、ランプ交換などのメンテナンス時における
作業が容易となり、車幅方向に長尺にして構造の
簡単な灯具が得られるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用灯具の一実施例を
示す断面図、第２図は一実施例におけるランプの
列設状態を示す説明図、第３図一実施例の一部を
省略した上面図、第４図は一実施例におけるホル
ダーとパツキンとを示す説明図である。 １…灯具、２…ランプハウジング、２２…ラン
プ装着孔、４…ランプ、５…ソケツト、６…プリ
ント基板、７…接続端子、８…パツキン、８１…
突条、９…ホルダー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 多数個のランプ装着孔を後部に有し、かつ前
   記後部を囲繞する突堤が一体に形成された長尺な
   ランプハウジングと、前記ランプ装着孔に対応す
   る孔を有し、前記後部の長手方向に亘つて設けら
   れたフレキシブルなプリント基板と、前記後部に
   設けられた取付穴に、一端が圧入固定されてプリ
   ント基板と接続固定し、他端がハーネスと着脱自
   在に接続する接続端子と、前記ランプ装着孔それ
   ぞれに後方から挿入される多数個のランプと、前
   記突堤の内周面の周方向に亘つて圧接する突条を
   周面に複数条有し、突堤内に嵌入されて前記後部
   を隠蔽するパツキンと、前記ランプハウジングに
   対応して長尺にしてかつ断面略コ字型状に形成さ
   れ、前記ランプハウジングに係合してパツキンを
   後部側に押圧するホルダーとからなることを特徴
   とする車両用灯具。 ２ 多数個のランプ挿着孔を後部に有し、かつ前
   記後部を囲繞する突堤が一体に形成された長尺な
   ランプハウジングに、前記ランプ装着孔に対応す
   る孔を有したフレキシブルなプリント基板を後部
   に長手方向に亘つて設け、ランプハウジングの後
   方から前記ランプ装着孔それぞれにランプを挿着
   してプリント基板に接続し、かつ接続端子を後部
   に設けられた取付穴に圧入固定してプリント基板
   と接続固定して、前記プリント基板をランプハウ
   ジングに固定し、前記突堤の内周面の周方向に亘
   つて圧接する突条を周面に複数条有するパツキン
   により、プリント基板とランプとが設けられた後
   部を隠蔽したのち、前記パツキンを後部側に押圧
   するとともに突堤を保持する長尺にしてかつ断面
   略コ字型状のホルダーをランプハウジングに係合
   させたことを特徴とする車両用灯具の製造方法。