JPH0122622Y2 - - Google Patents

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JPH0122622Y2
JPH0122622Y2 JP1984152662U JP15266284U JPH0122622Y2 JP H0122622 Y2 JPH0122622 Y2 JP H0122622Y2 JP 1984152662 U JP1984152662 U JP 1984152662U JP 15266284 U JP15266284 U JP 15266284U JP H0122622 Y2 JPH0122622 Y2 JP H0122622Y2
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JP
Japan
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cloth
sewing
work
auxiliary
work table
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はミシン縫いと布送りとを交互に複数
回繰返して、各種縫製品における身頃あるいは完
成品等よりなる加工布上の複数箇所にボタン付け
又は穴かがり縫いを連続的に行うようにした縫製
装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の装置においては第8図に鎖線で
示すように、縫製品として完成する前の身頃の段
階でボタン付け又は穴かがり縫いを行つていた。
身頃であればその長さに比較して幅が狭いため、
布押え120が縫製箇所Pの配列方向における加
工布Wの前後両端部を押えて布送りを付与すれ
ば、作業テーブル121上で加工布Wを支障なく
送ることができた。
ところが、縫製品の種類によつては各部の縫い
付けを終了した後にボタン付け等を行つたほうが
縫製作業上好都合となる場合がある。しかしなが
ら、同図に実線で示すように、この完成品に近い
状態の加工布Wを従来装置の作業テーブル121
上にセツトすると、作業テーブル121の幅が身
頃用に設定されているため、それを越える部分は
作業テーブル121の前面に沿つて垂れ下がり、
その自重により加工布Wが前方へ引張られて前記
布送り120による布押え位置がずれたり、各縫
製箇所Pが前側へ移動したりする。従つて、従来
の装置で完成品に近い状態の加工布Wに縫製を行
うとボタン付け又は穴かがり縫いの位置がずれて
不良縫製品が発生しやすいという問題点があつ
た。そこで、作業テーブル121の幅を大きく設
定して加工布Wの垂れ下がりを防ぐという案も考
えられるが、この場合には作業テーブル121と
加工布Wとの摩擦抵抗が増大して前記した位置ず
れを解消できないばかりでなく、装置全体が大型
化し、かつ、身頃の段階での作業性が悪くなると
いう不都合がある。
(考案が解消しようとする問題点) この考案は前記した問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は装置全体を大型化
することなく完成品に近い状態の加工布に対して
ボタン付け又は穴かがり縫いを正確かつ確実に行
うことができる新規な縫製装置を提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、この考案におい
ては第1図に示すように、布移送手段27による
布送り方向と直交する方向へ所定距離離れた位置
に、加工布Wに対し布送り方向とほぼ同一方向へ
の送りを付与する補助布送り手段58を設けると
いう手段をとつた。
(作用) 前記布移送手段27と補助布送り手段58との
協働により完成品に近い状態の加工布Wの幅方向
両側部に送り力が付与される。
(実施例) 次に、この考案をボタン付けインデクサーに具
体化した一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、機枠1の上面には左右に
延びる作業テーブル2と、その後方に位置する機
台テーブル3とがそれぞれ固定され、機台テーブ
ル3の上面にはサイクルミシン4が設置されてい
る。サイクルミシン4のアーム部5は前方に向か
つて延び、その先端には針6が上下動可能に支持
されている。又、作業テーブル2上面と同一平面
内に位置するサイクルミシン4のベツド面7上方
には、針6の下方は位置するように布押えを兼ね
た一対のボタン挾持腕8が開閉、昇降及び前後左
右に移動可能に装着されている。そして、サイク
ルミシン4は針6とボタン挾持腕8との協働によ
り一縫製サイクル毎にボタンBを加工布W上の縫
製箇所Pに縫い付け得るようになつている。
前記サイクルミシン4の右方に隣接する位置に
おいて機台テーブル3の上面にはボタン供給装置
10が設置され、そのサイクルミシン4側には供
給腕13が回動可能に支持されている。又、この
ボタン供給装置10と隣接する機台テーブル3の
上面にはボタンホツパー12が配設され、フレキ
シブルパイプ11を介しボタン供給装置10に接
続されている。そして、ボタンホツパー12から
送り出されたボタンBはボタン供給装置10の供
給腕13を介してサイクルミシン4のボタン挾持
腕8にひとつずつ供給されるようになつている。
なお、14は作業テーブル2の後側縁に立設され
た規制片であり、これにより加工布Wの後側縁が
規制案内される。又、15は操作パネルである。
前記サイクルミシン4を挾む左化位置において
作業テーブル2の後側部には、この実施例の布移
送装置27が配置され、サイクルミシン4の左方
に位置する前端布押え部材16と、サイクルミシ
ン4の右方に位置する後端布押え部材17とから
構成されている。前端布押え部材16は機枠1内
に設けた図示しないレール部材により左右に移動
可能に支持され、その一部には機枠1内を左右に
延びるラツク18の左端が固定されている。この
ラツク18は機枠1に対し長手方向に沿つて移動
可能に支持されており、その一部には機枠1に固
定した第1のパルスモータ19のピニオン20が
噛合されている。そして、第1のパルスモータ1
9の正逆回転に伴いラツク18と一体に前端布押
え部材16が左右に往復駆動される。
前端布押え部材16は第1のクランプシリンダ
21により上下に回動される前端クランプ22を
有するとともに、作業テーブル2の左側部に左右
に延びるように透設された溝23内に移動可能に
嵌合された下部クランプ片24を備え、これらの
前端クランプ22と下部クランプ片24とにより
加工布Wの後端前端部を保持及び解放できるよう
になつている。又、前端布押え部材16はストツ
パシリンダ25により昇降される前端ストツパ2
6を有し、加工布Wのセツト時には下部クランプ
片24上に降下された前端ストツパ26により加
工布Wの前端縁が位置決めされる。
一方、前記後端布押え部材17には第2のクラ
ンプシリンダ31により上下に回動される後端ク
ランプ32と、作業テーブル2の右側部を左右に
延びるように透設されたスリツト33内に嵌合さ
れかつ後方に折曲された下部クランプ板34とが
設けられ、これらの後端クランプ32と下部クラ
ンプ板34とにより加工布Wの後端部を保持及び
解放できるようになつている。又、後端布押え部
材17は機枠1の内部に向かつて延びるモータ取
付板28を有し、その上面には第2のパルスモー
タ30が取付けられ、その出力軸上のピニオン2
9が前記ラツク18に噛合されている。そして、
第2のパルスモータ30の停止時にはピニオン2
9とラツク18との噛合により後端布押え部材1
7がラツク18上に保持され、この状態で前記第
1のパルスモータ19が起動されるとラツク18
の移動に伴い後端布押え部材17が前端布押え部
材16と一体に移動されて、加工布W上に各縫製
箇所Pが前記サイクルミシン4の針落点へ順次移
送されるようになつている。又、第1のパルスモ
ータ19の停止時において第2のパルスモータ3
0が起動された時には、後端布押え部材17のみ
がラツク18に沿つて移動される。
作業テーブル2の左側部上面には前記布移送装
置27から移送された加工布Wを搬送するための
搬出装置44が設置されている。この搬送装置4
4の構成について説明すると、作業テーブル2の
左端面後部には支持片36が立設固定され、その
上端部には支軸37によりモータ装着板38が回
動可能に支持されている。モータ装着板38の上
面には搬出用モータ39が設置され、そのモータ
軸上には駆動プーリ42が固定されている。又、
モータ装着板38にはサイクルミシン4側に向か
つて延びるカバー40が固定され、その右端部内
には従動プーリ41が回転可能に支持されてい
る。この従動プーリ41と前記駆動プーリ42と
の間には搬出ベルト43が掛装されている。
モータ装着板38の下側において作業テーブル
2の上面には押上げ用シリンダ45が設置され、
そのピストンロツド46上端はモータ装着板38
の下側面に当接している。そして、前記前後両端
布押え部材16,17による加工布Wの移送時に
は、前記搬出用モータ39が停止されるととも
に、押上げ用シリンダ45のピストンロツド46
が突出され、モータ装着板38が上方へ回動され
て搬出ベルト43が作業テーブル2の上面から離
間される。又、前後両端布押え部材16,17の
移送動作が終了し、サイクルミシン4が加工布W
の最終の縫製箇所Pのボタン付けを終了した時に
は、押上げ用シリンダ45のピストンロツド46
が没入されて搬出ベルト43の下側部が加工布W
上に降下されるとともに、この状態で搬出用モー
タ39が起動されて搬出ベルト43の周回に伴い
加工布Wが作業テーブル2から外部に搬出され
る。
機枠1の左方において作業テーブル2の下側に
は前記搬出装置44から搬出された加工布Wを積
載するための積載装置48が設置されている。機
枠1の下端から左方に突出するように設けられた
支持板49の先端部上面には軸50を介し第1の
支持杆51と第2の支持杆52とがそれぞれ回動
可能に支持されている。第1の支持杆51の上端
には前方に向かつて水平状態で延びる板状の載置
台53が取付け固定され、又、第2の支持杆52
に上端には載置台53とほぼ同一の高さでそれと
平行に延びる押え棒54が固定されている。
第1の支持杆51と機枠1との間には載置台作
動シリンダ55が介装され、同シリンダ55の駆
動により載置台53が前記搬出装置44から搬出
された加工布Wの自重落下による移動通路を挾む
二位置間で左右に揺動される。又、第2の支持杆
51と機枠1との間には押え棒作動シリンダ56
が介装され、同シリンダ56の駆動により押え棒
54が載置台53の左側面に当接する位置とそこ
から離れた位置との間で左右に揺動される。そし
て、加工布Wが所定長さ垂下されたときに押え棒
54がその加工布Wを載置台53に押圧して折曲
位置を設定し、この状態で載置台53と押え棒5
4とが一体揺動されることにより、搬出装置44
から解放された加工布Wが二つ折りの状態で載置
台53上に積層載置されるようになつている。
一方、この実施例の補助布送り手段としての補
助布送りユニツト58は作業テーブル2の前端縁
部に配置されている。この補助布送りユニツト5
8は、作業テーブル2とほぼ同一の長さで左右に
延びる主補助布送りベルト59と、同ベルト59
の後側において前記搬出装置44の搬出ベルト4
3とほぼ同一長さで左右に延びる副補助布送りベ
ルト60と、前記両補助布送りベルト59,60
を一体に周回駆動するための補助布送り用モータ
61と、主補助布送りベルト59の左端部を昇降
させるための昇降用シリンダ62と、補助布送り
用モータ61及び昇降用シリンダ62を作動制御
するための電気回路を内装したサブコントロール
ボツクス63(第4図参照)とからユニツト化し
て構成され、次に述べる支持構成によつてそれぞ
れ機枠1に対し取外し可能となつている。
第4図に示すように、作業テーブル2の下面に
固定された取付板121には、ボルト122によ
り横L字形の支持ブラケツト123が取着され、
その上面には前記補助布送り用モータ61とサブ
コントロールボツクス63とが配置されている。
補助布送り用モータ61のモータ側65上には前
後一対のベルト掛け溝を有する駆動プーリ66が
固定されている。又、支持ブラケツト123の前
面には副ベルト装着板68が固着され、第1図に
示すように、その右側部前面には被動プーリ69
が軸着されている。そして、被動プーリ69と前
記駆動プーリ66の後部ベルト掛け溝間には前記
副補助布送りベルト60が掛装されている。
第1図及び第5図に示すように、支持ブラケツ
ト123の前面には軸70が突設され、この軸7
0には副ベルト装着板68の前方を左右に長く延
びる主ベルト装着板71がその左端部にて回動可
能に支持されている。この主ベルト装着板71は
軸70に装着された筒状のスペーサ124、傾斜
ワツシヤー125及びナツト126により上側縁
が後方へ傾いた状態で保持されている。そして、
主ベルト装着板71の右端部に支持されたプーリ
軸73には従動プーリ74が回転可能に支持さ
れ、この従動プーリ74と前記駆動プーリ66の
前部ベルト掛け溝との間には前記主補助布送りベ
ルト59が掛装されている。なお、第1図に示す
75は主補助布送りベルト59の走行を案内する
ための複数個の案内ローラである。
第2図及び第3図に基づき前記従動プーリ74
を昇降可能に支持する支持装置64の構成につい
て説明すると、機枠1の右端部前面にはボルト1
27により支持板128が取り付けられ、その下
端に突設した取付棒77の先端部にはピン78を
介して前記昇降用シリンダ62が回動可能に支持
されている。又、支持板128の上端にはブラケ
ツト80が固定され、このブラケツト80には上
端が後方(第3図の右方)に向かつて斜状に延び
る案内棒81が固定されている。前記従動プーリ
74を支持するプーリ軸73は主ベルト装着板7
1の後方に向かつて突出され、その突出端部に貫
設した挿通孔82が案内棒81に遊嵌され、これ
により主ベルト装着板71と従動プーリ74とが
案内棒81に沿つて斜め上下にスライド可能とな
つている。プーリー軸73に突設された軸ピン8
3には玉継手84を介し前記昇降用シリンダ62
のピストンロツド85先端が回動可能に連結され
ている。
そして、第3図に鎖線で示すように、昇降用シ
リンダ62のピストンロツド85が没入されたと
きには、プーリ軸73が案内棒81に沿つて下方
に移動され、主ベルトの装着板71が前記軸70
を中心に下方回動され、主補助布送りベルト59
の上側部が作業テーブル2の上面より下方に没し
た非作用位置に配置される。又、昇降用シリンダ
62のピストンロツド85が突出されたときに
は、プーリ軸73が斜め上方へスライドされ、主
補助布送りベルト59の上側部が作業テーブル2
の上面から突出した使用位置に配置される。な
お、第3図に示す86は補助布送りユニツト58
全体を被覆する保護カバーであり、その上面には
主補助布送りベルト59が出入りし得るように開
口87が設けられている。又、同図に示すDは主
補助布送りベルト59が前記非使用位置から使用
位置へ移動したときの水平方向における移動距離
を示すものである。
次に、この実施例のボタン付インデクサーの電
気回路について説明する。第6図は布送り機構に
関連する要部の電気回路を示すものであり、前記
前端布押え部材16の第1のクランプシリンダ2
1及びストツパシリンダ25、後端布押え部材1
7の第2のパルスモータ30及び第2のクランプ
シリンダ31、搬出装置44の押上げシリンダ4
5、並びに積載装置48の載置台作動シリンダ5
5及び押え棒作動シリンダ56については省略さ
れている。
前記布移送装置27及び搬出装置44等を電気
的に制御するためのメインコントロールボツクス
91には、補助布送りユニツト58を作動制御す
るための前記サブコントロールボツクス63がコ
ネクターを介して接続されている。メインコント
ロールボツクス91内のCPU92には前記操作
パネル15と、操作パネル15上のボタン等の操
作により入力された縫製箇所Pの数及びそれらの
間隔等の布送りデータを一時的に記憶するRAM
93と、装置全体のプログラム及び複数種の標準
型加工布の布送りデータを予め記憶するROM9
4とがそれぞれ接続されている。又、CPU92
には入出力インターフエイス95が接続され、そ
の入力側には前記第1のクランプシリンダ21及
び第2のクランプシリンダ31の作動及び非作動
を選択するための布クランプスイツチ96とスタ
ートスイツチ97とが接続されるとともに、入出
力インターフエイス95の出力側にはドライブ回
路98を介し布移送装置27の前記第1のパルス
モータ19及び搬出装置44の前記搬出用モータ
39が接続されている。
そして、CPU92にはRAM93又はROM9
4の布送りデータに基づき第1のパルスモータ1
9を所定のパルス数で間欠駆動するとともに、第
1のパルスモータ19の間欠駆動終了時には搬出
用モータ39を搬出ベルト43が高速送りし得る
所定の回転速度で駆動する。又、入出力インター
フエイス95は第1のパルスモータ19の駆動時
に加工布間欠移送信号SG1をサブコントロール
ボツクス63に向けて出力するとともに、搬出用
モータ39の駆動時には加工布搬出信号SG2を
サブコントロールボツクス63に向けて出力す
る。
一方、サブコントロールボツクス63内にはメ
インコントロールボツクス91の入出力インター
フエンス95の出力側に接続された第1の
NAND回路99と第2のNAND回路100とが
設けられ、両NAND回路99,100には補助
布送りユニツト58の作動及び非作動を選択する
ための補助布送り作動用スイツチ101が接続さ
れている。又、入出力インターフエイス95の出
力側には前記昇降用シリンダ62を駆動するため
のバルブドライブ回路102が接続されている。
両NAND回路99,100の出力側には速度
調整回路103が設けられ、この速度調整回路1
03には補助布用送りモータ61を駆動するため
のモータドライブ回路106と、補助布送りモ用
ータ61の回転速度を設定するための第1の可変
抵抗器104及び第2の可変抵抗器105とがそ
れぞれ接続されている。そして、補助布送り用モ
ータ61の回転速度は第1のパルスモータ19の
回転速度と同期するように第1の可変抵抗器10
4により調整されるともに、搬出用モータ39の
回転速度と同期するように第2の可変抵抗器10
5により調整される。従つて、補助布送り作動用
スイツチ101のON状態において入出力インタ
ーフエイス95から前記加工布間欠移送信号SG
1が出力されたときには、同信号SG1が第1の
NAND回路99を介し速度調整回路103に入
力され、補助布送り用モータ61が第1の可変抵
抗器104により調整された回転速度で駆動され
るとともに、速度調整回路103に前記加工布搬
出信号SG2が入力されたときには、補助布送り
用モータ61が第2の可変抵抗器105により調
整された前記の場合よりも速い回転速度で駆動さ
れる。
次に、以上のように構成されたこの実施例のボ
タン付けインデクサーの作用について説明する。
さて、第1図に示すように、身頃等の幅狭の加
工布W1にボタン付けを行う場合には、まず補助
布送り作動用スイツチ101をOFFにして補助
布送りユニツト58が動作しないようにする。こ
うすれば、同ユニツト58の昇降用シリンダ62
のピストンロツド85が没入状態にあつて、主補
助布送りベルト59が作業テーブル2の上面より
下方の前記非作用位置に配置される。従つて、こ
の状態で機枠1の前方からの加工布Wのセツテイ
ングを容易に行うことができる。
次に、加工布Wを作業テーブル2の上面に載置
し、その前後両端部を前端布押え部材16と後端
布押え部材17とにより保持したのちスタートス
イツチ97をONすれば、第1のパルスモータ1
9が間欠駆動されて加工布Wの各縫製箇所Pが順
次サイクルミシン4の針落点へ移送され、その位
置においてボタン供給装置10から供給されたボ
タンBが針6とボタン挾持腕8との協働により加
工布W上に縫い付けられる。なお、このとき搬出
装置44の搬出ベルト43は上方位置に配置され
ており、加工布Wの移送動作の妨げとならない。
全縫製箇所Pにボタンが縫い付けられると、搬
出装置44の搬出ベルト43が加工布W上に降下
されるとともに、搬出用モータ30が駆動されて
搬出ベルト43の周回に伴つて加工布Wが高速で
搬出され、積載装置48の載置台53上に積層載
置される。
一方、完成品に近い状態の加工布W2にボタン
Bを縫い付ける場合には、まず、加工布W2を作
業テーブル2上に載置し、その後側部前後両端を
前端布押え部材16と後端布押え部材17とによ
り保持する。加工布W2の前側部は機枠1の前面
に沿つて垂下させる。次に、補助布送り作動用ス
イツチ101をONして補助布送りユニツト58
を作動状態に設定する。そして、スタートスイツ
チ97をONすると、まず昇降用シリンダ62の
ピストンロツド85が突出され、第3図に実線で
示すように、主補助布送りベルト59の上側部が
作業テーブル2の上面から突出した前記作用位置
に配置され、加工布W2の前側部が上方に持上げ
られる。
続いて、第1のパルスモータ19が間欠駆動さ
れるとともに、このときの前記加工布間欠移送信
号SG1に基づいて補助布送り用モータ61が第
1のパルスモータ19と同期する回転速度で駆動
され、加工布W2の後側部は前端布押え部材16
及び後端布押え部材17により、又加工布W2の
前側部は主補助布送りベルト59によりそれぞれ
移送される。従つて、従来とは異なり、加工布W
2と作業テーブル2との摩擦により加工布W2の
前側部に遅れが生じて加工布W2が両布押え部材
16,17からずれるというおそれがなく、各縫
製箇所Pをサイクルミシン4の針落点へ正確に導
くことができる。しかも、主補助布送りベルト5
9が非作用位置から作用位置へ斜め上方へ移動さ
れるのに伴い加工布W2は第3図に示す距離Dに
相当する分を両布押え部材16,17側へ緩めら
れるため、その緩みにより作業テーブル2と接触
する部分の加工布W2の遅れが吸収されて、各縫
製箇所Pの位置ずれを防止することができる。
全ボタンBの縫い付けが終了すると、昇降用シ
リンダ62のピストンロツド85が没入され、主
補助布送りベルト59が前記非作用位置に降下さ
れる。又、これと同時に搬出用モータ39が起動
されて搬出ベルト43が周回されるとともに、こ
のときの前記加工布搬出信号SG2に基づき補助
布送り用モータ61の回転速度が搬出用モータ3
9のそれと同期するように増速されて、副補助布
送りベルト60が搬送ベルト43とほぼ同一の速
度で周回され、加工布W2の前端部及び後側部に
それぞれほぼ均一な送り力が付与されて加工布W
2が積載装置48側へ搬出される。そして、この
搬出動作中に作業者は次の加工布W2のセツテイ
ングを行うが、主補助布送りベルト59が非作用
位置に降下されているため、それに妨げられずに
作業を容易に行うことができる。
なお、この実施例の補助布送りユニツト58は
ボルト122,127により機枠1に対して取り
外し可能となつているので、同ユニツト58を長
期間使用しない場合にはこれを取り外して作業テ
ーブル2の前面を開放することができる。又、こ
の考案は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば第7図に示すように、補助布送りユ
ニツト58を一本の補助布送りベルト107によ
り構成してもよい。この場合、同ベルト107を
掛装する駆動プーリ108と従動プーリ109と
の間に中間プーリ110及び支えローラ111を
介装する。こうすれば、前記搬出ベルト43の長
さと対応する部分の補助布送りベルト107を常
に作業テーブル2の上面より上方に配置すること
ができるとともに、その他の部分を作業テーブル
2の上面より上方又は下方へ移動配置することが
できる。
考案の効果 以上詳述したように、この考案は布移送手段に
よる布送り方向と直交する方向へ所定距離離れた
位置に加工布に対し布送り方向とほぼ同一方向へ
の送りを付与する補助布送り手段を設けたことに
より、装置全体を大型化することなく完成品に近
い状態の加工布に対してボタン付又は穴がかり縫
いを正確かつ確実に行うことができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化した一実施例を示す
ボタン付けインデクサーの斜視図、第2図は補助
布送りユニツトの要部を示す斜視図、第3図は同
じく要部を示す右側面図、第4図は同ユニツトの
取付構成を示す左側面図、第5図は同じく断面
図、第6図はボタン付けインデクサーの要部電気
回路図、第7図はこの考案の別例を示す要部正面
図、第8図は従来装置の作用を示す斜視図であ
る。 図において2は作業テーブル、4はサイクルミ
シン、16は前端布押え部材、17は後端布押え
部材、27は布移送装置、58は補助布送りユニ
ツト、64は支持装置、Wは加工布、Pは縫製箇
所である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 作業テーブル2と、 その作業テーブル2上面に設置されたボタン
    付け又は穴かがり縫いが可能なサイクルミシン
    4と、 作業テーブル2上面に載置された加工布Wを
    保持及び解放可能な布押え部材16,17を有
    し、それを作業テーブル2上面に沿つて移動さ
    せることにより加工布W上の複数の縫製箇所P
    をサイクルミシン4の針落点へ順次移送する布
    移送手段27と を備え、サイクルミシン4によるミシン縫いと
    布移送手段27による布送りとを交互に複数回
    繰返して前記縫製箇所Pにボタン付け又は穴か
    がり縫いを行う縫製装置において、 前記布移送手段27による布送り方向と直交
    する方向へ所定距離離れた位置に、加工布Wに
    対し前記布送り方向とほぼ同一方向への送りを
    付与する補助布送り手段58を設けたことを特
    徴とする縫製装置。 2 前記補助布送り手段は、モータ61と、その
    モータ61の駆動を制御するコントロールボツ
    クス63と、モータ61により周回駆動される
    ベルト59,60とから構成された補助布送り
    ユニツト58であり、同ユニツト58を前記作
    業テーブル2の前側縁部に取り外し可能に配置
    したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の縫製装置。 3 前記補助布送りユニツト58のコントロール
    ボツクス63は、前記ベルト59,60の周回
    速度を前記布押え部材16,17の移動速度に
    同期させるための速度調整回路103を有する
    ものである実用新案登録請求の範囲第2項記載
    の縫製装置。
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JPS5212057A (en) * 1975-07-16 1977-01-29 Mitsubishi Rayon Co Stitch sewing machine
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