JPH01224323A - 血漿製剤中の複製し得る濾過性病原体の不活化法 - Google Patents

血漿製剤中の複製し得る濾過性病原体の不活化法

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JPH01224323A
JPH01224323A JP1007578A JP757889A JPH01224323A JP H01224323 A JPH01224323 A JP H01224323A JP 1007578 A JP1007578 A JP 1007578A JP 757889 A JP757889 A JP 757889A JP H01224323 A JPH01224323 A JP H01224323A
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heat treatment
plasma
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Johann Eibl
ヨハン・アイブル
Otto Schwarz
オットー・シュバルツ
Fritz Elsinger
フリッツ・エルズィンベル
Guenter Woeber
ギュンター・ヴェーベル
Anton Philapitsch
アントン・フィラピッチュ
Yendra Linnau
ヤンドラ・リンナオ
Friedrich Dorner
フリードリッヒ・ドルネル
Karl Trambauer
カール・トランバオアー
Wolfgang Frechinger
ヴォルフガング・フレヒンゲーァ
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Oesterreichisches Institut fuer Haemoderivate
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Immuno AG fuer Chemisch Medizinische Produkte
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血漿製剤中の複製し得る濾過性病原体を昇温
下に不活化する方法に関する。
このタイプの不活化法は、文献では広範に取り扱われて
いる。これら種々の方法は、 a)安定化剤の存在下に、要すれば殺ウイルス性物質を
添加して血液製剤の水溶液を加熱し、b)得られた血液
製剤を乾燥状態で加熱する、工程を含む。
例えば、DE−A−2916711には、凝固因子を含
有する調製物を水溶液中に於いて温度30°C〜100
’Cに適用して処理する方法であって、アミノ酸および
単糖、オリゴ糖または糖アルコール(suger al
cohol)を該凝固因子の溶液に加えることを特徴と
する方法が記載されている。
EP−A2−0 035 204には、第■因子、フィ
ブロネクチン、グロブリン、フィブリノーゲンおよび他
のタンパク質を含有することのある水性タンパク質溶液
を不活化する方法であって、該組成物をポリオールと混
合し、得られた混合物を温度60’C〜75°Cに加熱
する方法が開示されている。
US−A−4,379,085には、血漿タンパク質、
例えばC1インヒビターまたは第1X因子を、クエン酸
カリウムまたはクエン酸アンモニウムを存在させた水溶
液中に於いて温度操作によって不活化する方法が記載さ
れている。
EP−A2−0 077 870には、第■因子を含有
する水溶液を、アミノ酸、単糖、オリゴ糖、糖アルコー
ルおよび炭素数3〜10の炭化水素系カルボン酸類また
はヒドロキシ炭化水素系カルホン酸類と共に温度50°
C〜80°Cに加熱することを特徴とするウィルスの不
活化方法が記載されている。
US−A−3,041,242には、乾燥ヒト血漿を加
熱した後、ウィルスを死滅させることを目的として高度
な真空圧力の条件下で致死ガス(lethat gas
)を適用する方法が記載されている。
DE−A−3434472およびEP−A2−0 24
0 750には、液状温度キャリアー(liquid 
thermal carrier)、特にアルコールと
脂肪酸のエステルに懸濁させた微粉砕凍結乾燥血漿タン
パク質に係る低温殺菌の方法が記載されている。
しかし、このシステムの水分含量は、0.01よりも小
さい値であり、また、この方法はヒト病原性ウィルスに
対して有効であるとは報告されていない。
US−A−4,490,361にも、乾燥タンパク質粉
末の有機液体中懸濁液を加熱することが記載されている
国際公開されているPCT出願WO85105273に
は、パーセル(Purcel l)が、水分含有のハロ
炭化水素を用いて乾燥状態の脂質に含有されたウィルス
を不活化する方法を開示している。好ましいハロ炭化水
素であるクロロホルム中では、水は少量しか溶解しない
ので、このシステムの水分含量も0.05よりも小さい
EP−A2−0 094 611には、第■因子を含有
する乾燥状態の組成物を0.05(5%重量)よりも少
ない水で処理する方法であって、存在する肝炎ウィルス
を不活化するために少なくとも60°Cの温度で処理す
る方法が開示されている。
国際公開されたPCT出願WO32103871には、
血液凝固酵素を含有する調製物を処理する方法であって
、乾燥状態にあるこの調製物を加熱して存在する感染性
ウィルスを不活化することを特徴する方法が開示されて
おり、乾燥状態としては0.05(5%重量)よりも少
ない含水状態であると規定されている。
さらに、US−A−4,640,834の発明者らは、
固体状の血液製剤の水分、メタノール分またはエタノー
ル分の含量を0.05 (5%重M)より多く、かつ0
.70(70%重量)より少なく、好ましくは0.40
(40%重量)より少なく調節し、気密容器内に於いて
温度50〜1210Cで、水、メタノールまたはエタノ
ールの蒸気分圧を上昇させることによって処理すること
を特徴とする方法を記載している。
さらに従来技術としては、血液凝固因子第1X因子およ
び第X因子の水溶液をショ糖およびグリシンの存在下に
熱処理することであって、005〜2Mのカルシウムイ
オンを添加することによってこれらの凝固因子の生物学
的活性を安定化させることを特徴とする方法がEP−B
l−0053338から知られている。
また、EP−A−0137428は、ショ糖、グリ7ン
、カルシウムイオン(1〜50mM)およびキレート剤
を添加して水溶液中で加熱することによって、血液凝固
因子第■因子、第■因子、第1X囚子および第X因子の
調製物を製造する方法に関するものである。
これらの方法ではすへて共通して、血液製剤に潜在的な
感染性を排除する一方、製剤の生物学的活性の大部分を
保持するよう努力されている。熱安定性のウィルス、例
えば肝炎ウィルスを不活化する場合には、現在までのと
ころ、上記の目的にかなう程の満足のいく段階には至っ
ていない。
本発明は、現在直面している前記の困難性を排除するこ
とを目的とし、さらに、従来と同等な不活化時間および
不活化温度の条件下に於いても、ウィルスの不活化の効
率をより高め、従って病原性ウィルスの伝播に関して安
全性をより高め、それと同時に個々の血漿製剤の生物学
的活性の保存性を高度に保証する不活化方法を提供する
ことを目的とする。
本発明は、US−A−4,640,834とは異なり、
水処理した媒質および有機処理した媒質の特定の組合わ
せによって最善の結果が得られることを見いだしたこと
により、このUS−A!。
640.834を改良し、さらにそれを発展させたもの
である。
従って、本発明は、血漿製剤を、該血丁製剤に対して濃
度が0.05 (5重世%)より大きいヒドロキ7基含
有化合物の存在下に不活化密閉容器内に固体形態で熱処
理することによって血漿製剤中の複製し得る濾過性病原
体を熱不活化する方法であって、 1)該血漿製剤を、熱処理前に、水分歯no、。
8〜0.40(8〜40重量%)に調節し、系中の水分
を、熱処理中、血漿製剤と物理的に結合させておき、 2)血漿製剤の熱処理中、エタノール、酢酸エチルエス
テル、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、トル
エン、クロロホルム、n−ヘプタン、1.2−ンアセト
キシエタンおよびアセトンからなる群の中から選ばれる
有機化合物を容器体積1リツトル当たり濃度0.01〜
10gで容器の気相内に導入する ことを特徴とする方法に関するものである。
上記熱処理はカルシウムイオンの存在下に行うと都合よ
く、このカルシウムイオンは、凍結乾燥前に於ける血漿
製剤の分画工程のどの段階でも混合でき、あるいは得ら
れた凍結乾燥製剤を、カルシウムイオンを含有させた水
で湿らせてもよい。
カルシウムイオンの添加により、血漿製剤の活性の安定
性が改善される。
本発明の方法の好ましい態様は、血漿製剤を所望の水分
含量に達するまで水蒸気で湿らせ、この血漿製剤を不活
化容器に入れ、次いで有機化合物を気体状態でこの容器
に導入して所望の濃度に調節し、次いで、血漿製剤を入
れた密閉容器を不活化温度に調節し、ウィルスが不活化
されるのに必要な時間だけ加熱することを特徴とするも
のである。
血漿製剤を水蒸気で湿らせることは減圧下で行うと都合
よい。
好ましくは、熱処理を50〜80’Cで行う。
(有機化合物を導入する前の)容器内雰囲気を不活性ガ
ス、特に乾燥窒素による置換によって酸素除去すること
は好ましい態様である。
本発明の方法を以下の実施例によってさらに詳細に説明
する。
実施例1 第■因子調製物を米国特許第4,522,751号に記
載の方法によって調製し、これを凍結乾燥した。あらか
じめ水分含量0.019に調節したこの凍結乾燥バルク
粉末350gを、蒸気供給手段を装備した排気用容器に
入れ、この容器を排気して圧力4ミリバール(mbar
)に調節した。蒸留水90IIe(コレは設定水分容f
f10.2 (20重量%)に相当する)を蒸気形態で
この容器に導入し、圧力を33ミリバールにしてこの粉
末を湿らせた。
水蒸気をこの凍結乾燥物質に短時間で作用させると、平
衡圧力23ミリバールになった。
次いで、湿潤用容器に乾燥窒素を吹き流し、環境圧力に
した。粉末の増加した重量は85.5gであった。この
湿った粉末を24時間平衡化し、水分含量をカール・フ
ィ、シャー法によって測定した[ショールツ(Scho
lz E、)、Z 、 analyt、 Chem。
314.567−571 (1983)]。3つの標本
試料は、水分含量0.20310.20010゜202
であった。
このようにして調製した含水バルク粉末の部分1162
gをガス供給口を装備した密閉できる排気用不活化容器
(体積15.4リツトル)に入れ、2回連続して排気し
、圧力100 ミIJバールとし、次いで乾燥窒素を用
いて環境圧力までに圧力を調節した。続いて、この不活
化装置内の圧力を再度100ミリバールまで低め、気体
状態のエタノール3.85gをガス供給口から導入した
[このエタノール量は、不活化容器の全体積に対しエタ
ノール0.25 g/(lの量に対応している]。
次いで、不活化容器内の圧力を、乾燥窒素を用いて環境
圧力にまで上昇させ、この容器を密閉し、10時間60
°Cに加熱した。この熱処理の間、容器内は、全圧力1
,222ミリバールであり、露点49.8°Cと測定さ
れた。
露点を測定することにより、湿潤粉末の60°Cに於け
る加熱中に、水分が不活化容器内の固相(凍結乾燥物(
lyophilisate))および気相間にどの程度
分配されるかを結論付けることができる。閉鎖システム
では、平衡を乱さないで、60℃に於いて粉末の水分含
量を直接測定することは不可能である。しかし、60’
Cに於ける不活化密閉容器の気相中で測定される露点に
基づけば、容器雰囲気の水分含量、さらには凍結乾燥物
の水分含量をも計算することができる。こうして、第■
因子を含有する物質は、60℃に加熱した場合でさえも
、物理的に結合した水の形態でその水分含量の約96%
を含有していることが判明した。
詳細には、この計算は、第1表に示したデータを用いれ
ば行うことができる。
(以下余白) 第1表 60°C加熱時に於ける第■因子を含有した湿潤化製剤
の水分含量l、第■因子凍結乾燥物         
        −2、湿潤化製剤の質量(g)   
              1623、湿潤化製剤1
g当たりの水分g数          0.204、
本システムの水分の全量(g)           
   32.45、不活化容器の体積(の      
          15.46、温度(’C/K) 
                60/3337、全
圧力P tot (mbar)           
     12228、露点[D P] (’C)  
                 49.89、PH
,。/DP:露点に於ける飽和水蒸気圧(mbar) 
   l 22to、PN!/60[第7〜9欄コ(m
bar)          1100第 1 表(続
き) gN2 +2.   V    /60[等式(3)]I4、 
気相中のH2O 不活化容器 し第13欄]・[第5欄](g)         1
.2215、  気相中のH,0 全本分債に対する% この例では、湿潤化粉末の水分含量は、カール・フィッ
シャー法で測定すると0.20であった(第1表の第3
欄)。
不活化密閉容器内に於いて窒素雰囲気下、60°Cで湿
潤化粉末を連続処理する間は、全圧力l。
222ミリバール(第7欄)および露点(D P’)4
9.8°C(第8欄)と測定された。測定装置は、露点
湿度計(Dew Po1nt Hygrometer)
 CE G&GE nvironmental E q
uipmentの660型]であった。スミソニアン協
会の湿度および乾湿球表から、測定された露点に於ける
水の飽和蒸気圧・PH7゜/DPか判読できた(第9欄
)。全圧力・P totからこの飽和蒸気圧:P、1、
o/DPを差し引けば、60°Cに於ける窒素の分圧・
PN、/60が得られる[第10欄−第7−一第9欄]
。これらの値から、以下の計算式に従い、気相に於いて
の数式: 等式(1) 第11欄の数式を数式: に変換するために、第11欄の数値を、不活化容器の条
件下のIgのN、の体積で割る。
0’C(=273K)かつ76 ONxHg (= 1
気圧−1013mbar)に於けるN、  1f2の質
量は1゜2505gであり、これら標準状態のNtlg
は体積o、5oocである。G ay −L ussa
cおよびBoyle−Mariotteの法則に従えば
、以下の等式が適用できる: 等式(2) 標準状態かつ60℃のpl、vl、TIおよびP2、V
2、I2の個々の値によって、以下の等式が導かれる: 等式(3) *=60°Cに於けるNtlgの体積 求めるリットル単位のV    /60値(第1gN 2欄)は、等式(3)を変形し、第10欄の数値を挿入
することによって得られる。
(第12欄) 第11欄と第12欄の数値を割り算することによって、
60’Cの気相に於ける求める数式・が得られる。不活
化容器の体積(第5欄)との積によって、所望の結果が
得られる160℃に於ける不活化容器内の水蒸気(g数
)。この計算では、凍結乾燥物の体積に基づく誤差を無
視している。
この結果によれば、60°Cに於ける不活化容器中、気
相中には水分全量に対して約4%の水分しか存在してい
ない、即ち上昇温度でさえも、水分の大部分は、凍結乾
燥物に物理的に結合され、保持されていることになる。
容器内雰囲気中に於けるエタノール量は、注入シリンジ
によってガス試料を幾つか各々20d抜き取り、それら
の温度を60°Cに調節し、容器内の固相物質および雰
囲気間に於ける平衡性を調節した後にガスクロマトグラ
フィーによって分析することによって測定できる。
その容器内雰囲気に於けるエタノール量は、容器体積I
Q当たり総ff193.211gにのぼることが判明し
、これにより、エタ/−ルの利用できる量の40%近く
の量はタンパク質に随伴されず、気相に存在しているこ
とが見いだされた。
既述の如く60℃で10時間加熱した後に、不活化した
バルク粉末を取り出し、温度+2〜+8°Cで保存した
。熱処理の前後に於ける第■因子活性を測定すると、0
.71の残余活性を示した(第■因子の収率71%)。
ウィルスの不活化効果を評価するために、各種のタイプ
のウィルスに対し同様の検定法で、本発明の不活化法の
動態(kinetics)を調査した。これを行い、さ
らに、ウィルス不含の試料に於いて同等の熱処理を行っ
た後に不活化操作後の残余筒■因子活性も測定した。
不活化の動態を追跡するために、水溶液の形態にある既
述の第■因子物質の標本を、ワタシニア・ウィルス(V
accinia virus)の細胞培養培地TCM1
99中懸濁液、中上濁液ィルス不含の10M199とそ
れぞれ混合し、幾つかの試験管に充満させ、凍結乾燥し
た。凍結乾燥した第■因子濃縮物を水分含量0.20 
(20重量%)に調節し、既述の如く乾燥窒素を用いて
「ガス処理(gassed)Jし、次いで密閉試験管中
にて60’Cで10時間加熱した。1、3および10時
間後に、熱処理した調製物を水にそれぞれ溶解し、等優
性生理食塩水で比率1;10に連続して希釈し、ウィル
ス力価を測定した。マイクロタイタープレート中にて、
感受性ヴ工ロ・セル(Vero cells)に対する
細胞毒性作用を評価することによってウィルスの力価を
測定した。得られた結果を統計学的に評価し、リード(
Reed J、L、)およびミューンチ(H,Muen
ch) [Amer、 J、 Ilyg、 27.49
3(1938)]による式に従ったTC■D5゜で表し
た。
同様の方法で、水分含量0.20 (20重量%)に調
節し、「窒素ガス処理」した後、容器体積中、エタノー
ル雰囲気を0.25g/(lでバイアル中を維持する本
発明の方法に従って、同じワク/ニアウィルスの不活化
の動態を調査した。
第2表は、従来技術であるUS−A−4,640,83
4の既知の実施法と比較して、アルコール性雰囲気であ
る以外はすべてこれと同じ条件を利用した本発明の実施
法が顕著な発展性を示すことを示唆している。
本発明に係る不活化動態を評価するためのウィルスモデ
ルとしてさらにバクテリオファージX174を使用し、
従来技術と比較した。ワクシニアウィルスおよびバクテ
リオファージx174は両者ともに、極めて熱安定なウ
ィルスであることを指摘しなければならない。これらの
ウィルスモデルを使用して得られた結果により好適に結
論付けられることは、血漿製剤中で発生し得るウィルス
であって、製剤をヒトに適用した場合にはそれらを不活
化することが製剤の安全性にとって重要であるウィルス
、例えばHIV(AIDS媒介性)、B型肝炎ウィルス
、非A非B(NANB)肝炎ウィルス、CMV、EBV
に対し、本発明の方法が有効であるということである。
(以下余白) 第2表の結果により、調査すべき試料の水分含ff10
.20に於いてウィルスモデルとしてワクシニアウィル
スを使用するUS−A−4,640,834の実施法に
従った対照検定については、加熱10時間後のウィルス
力価が10”であることが詳細に明らかとなっている。
これとは対照的に、本発明の実施法、即ち不活化反応時
にエタノール雰囲気を維持した場合では3時間後には既
にこの値に達していた。本発明に係るエタノール雰囲気
を使用した場合、10時間後にはもはやワクシニアウィ
ルスを検出することができなかったが、エタノール雰囲
気を使用しなかった場合には10時間後でも未だにウィ
ルス力価として10′4が算定された。
その上、エタノール不含の対照検定よりも優れた結果が
、ウィルスモデルとしてバクテリオファージX174を
使用した場合にも見いだされた。
即ち、アルコール不含の場合に於ける不活化反応の10
時間後に測定されるウィルス力価10I5は、本発明の
ようにアルコールを使用した方法では3時間後には既に
達成されるウィルス力価であった。本発明の方法では、
加熱10時間後にはウィルスは全く検出されなかった。
熱処理の前後に、2段階試験によって第■囚子活性を測
定した。これにより計算される熱処理後の第■因子の残
余活性はすべての場合で満足のいくものであった。
実施例2 フt ノクス・サンプ(Vox Sang、 ) [3
3,37−50(1977)]に記載された方法に従い
、DEAEセファデックスに吸着させ、イオン交換剤で
洗浄し、部分的プロトロンビン複合体(partial
 prothrombin complex)の溶出を
行うことによって、ヒト布類から凝固因子第■、第■お
よび第X因子を含有する調製物を得た。
溶出液を透析し、凍結乾燥し、得られた物質から部分的
プロトロンビン複合体の403Igタンパク質/xQ含
量の水溶液を調製した。この溶液の各々2酎をそれぞれ
、ワクシニアウィルスの細胞培養培地中懸濁液、および
等張性生理食塩水に混合し、バイアルに充填し、凍結乾
燥した。試料のすべてを水分歯mo、tsに調節し、半
分の試料を容器体積1リツトル当たり0.25 gのエ
タノールと混合した。凍結乾燥した部分的プロトロンビ
ン複合体を入れた密閉容器−ウィルス不含む容器および
ウィルス不含の容器−を異なる時間で70°Cに加熱し
た。3つの試料、即ち加熱前、加熱後1時間および加熱
後3時間に於ける試料を各々取り出し、ウィルス力価を
測定すると共に、第1X因子の残余活性および水分含量
を測定した。
ウィルス力価を、実施例1に記載のように測定した。
第1X因子欠乏性血漿に試験する試料を加え、活性化部
分的トロンホブラスチン時間を計測することによって第
■因子活性を測定した(第1段階試験)。水分含量の測
定は、実施例1に記載の如く行った。
アルコール蒸気と共に湿潤化した凍結乾燥物を熱処理し
た後に測定したウィルス力価は、第3表から得ることが
できる。これより、3時間後にはウィルスの検出限界値
に既に達し、第1X因子の残余活性は十分な程度で保持
されていることが明らかである。これと比較して、アル
コールを加えていない湿潤化した部分的プロトロンビン
複合体試料は加熱後にはウィルス力価かほんの少ししか
減少していないことが明白である。
(以下余白) 実施例3 米国特許筒4,522,751号に係る第■因子含有調
製物の水溶液の製剤を2つ調製し、塩化カルシウム形態
でカルシウムイオンを混合し、またワタシニアウイルス
懸濁液を混合し、凍結乾燥した。乾燥した凍結乾燥物1
g当たりの塩化カルシウムの量は一つは18屑g1一つ
は27.5mgであった。凍結乾燥した第■因子の濃縮
物を、既述のように水分含量0.20に調節し、窒素に
よってガス処理し、密閉容器中で10時間60°Cに加
熱した。実施例1に記載のようにウィルス力価を1.3
および10時間後に測定した。同様に処理したがウィル
ス不含である試料に関して第■因子活性を測定した。水
分含量0.20に調節した後、バイアル中を容器体積1
リツトル当たりエタノール雰囲気0.4gに維持する本
発明の方法を適用することによって、同様にウィルス力
価の動態および第■因子活性の動態を調査した。
第4表に示す結果から解るように、湿潤化した凍結乾燥
物にアルコール蒸気を作用させる組合わせによって従来
技術と比較して顕著に改良されたウィルス不活化が効果
的に行われる。同時に、カルシウムイオンが存在するこ
とが原因となって、エタノールおよび水の作用に関して
第■因子活性が安定化される。
(以下余白) 実施例4 実施例1に記載の第■因子調製物の水溶液を調製した。
この溶液の各々22g溶液をそれぞれ、ワタシニアウイ
ルスの細胞培養培地中野濁液、および等張性生理食塩水
に混合し、バイアルに充填し、凍結乾燥した。試料のす
べてを第5表に示した水分含量に調節し、第5表に示し
た量で異なる有機化合物を混合した。密閉バイアルを異
なる時間間隔で温度60°Cに加熱した。
ウィルス不活化および第■因子の残余活性に関する結果
は、第5表から得ることができる。これより明らかであ
るが、対照試料(当該粉末の重量当たり0.05すなわ
ち5%以下の水分含量で個々の有機化合物で処理)に関
しては、ワク/ニアウィルス力価が処理後30時間で1
10g段階より少ない分だけしか減少せず(残余力価約
10”)、他方本発明の方法に係る試料(当該粉末の重
量当たり0.05すなわち5%以上の水分含量)に関し
ては、個々の有機化合物によってワク/ニアウィルス力
価が加熱後1時間〜10時間で検出できな(なった(1
01以下のウィルス力価)。加熱後、第■因子残余活性
は、すべての場合で十分であった。以下の第5表に得ら
れた結果を示す。
(以下余白)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、血漿製剤を、該血漿製剤に対して濃度が0.05(
    5重量%)より大きいヒドロキシ基含有化合物の存在下
    に不活化密閉容器内に固体形態で熱処理することによっ
    て血漿製剤中の複製し得る濾過性病原体を熱不活化する
    方法であって、 1)該血漿製剤を、熱処理前に、水分含量0.08〜0
    .40(8〜40重量%)に調節し、系中の水分を、熱
    処理中、血漿製剤と物理的に結合させておき、 2)血漿製剤の熱処理中、エタノール、酢酸エチルエス
    テル、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、トル
    エン、クロロホルム、n−ヘプタン、1,2−ジアセト
    キシエタンおよびアセトンからなる群の中から選ばれる
    有機化合物を容器容量1リットル当たり濃度0.01〜
    10gで容器の気相内に導入する ことを特徴とする方法。 2、熱処理をカルシウムイオンの存在下に行う請求項1
    に記載の方法。 3、血漿製剤を不活化容器に入れる前に、該血漿製剤を
    所望の湿潤度になるまで水蒸気で湿潤化し、有機化合物
    を不活化容器の気相に導入して所望の濃度に調節し、次
    いで該血漿製剤を含有した不活化容器を密閉し、不活化
    温度に調節し、ウィルスの不活化に必要な時間加熱する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 4、血漿製剤の湿潤化を減圧下に水蒸気を用いて行う請
    求項3に記載の方法。 5、熱処理を温度50〜80℃で行う請求項1に記載の
    方法。 6、有機化合物を導入する前に、不活性ガスで置換する
    ことによって容器内雰囲気を酸素不含状態にする工程を
    さらに包含する請求項1に記載の方法。 7、不活性ガスが乾燥窒素である請求項6に記載の方法
JP1007578A 1988-01-12 1989-01-12 血漿製剤中の複製し得る濾過性病原体の不活化法 Pending JPH01224323A (ja)

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NO890129D0 (no) 1989-01-11
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