JPH0122387B2 - - Google Patents

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JPH0122387B2
JPH0122387B2 JP8705484A JP8705484A JPH0122387B2 JP H0122387 B2 JPH0122387 B2 JP H0122387B2 JP 8705484 A JP8705484 A JP 8705484A JP 8705484 A JP8705484 A JP 8705484A JP H0122387 B2 JPH0122387 B2 JP H0122387B2
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JP
Japan
Prior art keywords
fibers
dyeing
cotton
alkali
quaternary ammonium
Prior art date
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Expired
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JP8705484A
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English (en)
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JPS60231867A (ja
Inventor
Tomio Kuroki
Kazuo Yasuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はカチオン改質綿およびその製造方法に
関するものであり、更に詳しくは紡績性およびア
ニオン染料染着性の優れ、しかも均染性の改善さ
れたカチオン改質綿およびその製造方法に関す
る。 (従来技術) セルロース系繊維を、第4級アンモニウム塩基
を有する化合物で処理することにより、酸性染料
可染性を付与することは特公昭46−40510号公報
により公知である。一方、第4級アンモニウム塩
基を有する化合物を直接染料の固着剤として用い
ることも特開昭50−112567号公報により公知であ
る。しかしながら、かかる方法により酸性染料や
直接染料で染色した製品は堅牢度が不満足である
ばかりか直接染料による染色法では鮮明に異色染
色したり、または未改質セルロース系繊維を白残
しする霜降り調に染色することができない等の欠
点を有している。また、改質セルロース系繊維は
染料吸収速度が大きく不均染となり易い欠点も有
している。 (発明の目的) 本発明の目的は改質セルロース系繊維と未改質
セルロース系繊維との混用品を堅牢かつ鮮明に異
色染めするにあり、ことに改質セルロース系繊維
と未改質セルロース系繊維の混紡糸または合撚糸
もしくはそれらの混用糸を用いた布帛を堅牢かつ
鮮明に霜降り染色する方法を開発するにある。 (発明の構成) 本発明は (1) 第4級アンモニウム塩基に由来する窒素含有
量が0.5%以上であり、油剤を含有し、アニオ
ン染料染着率が10%以上、かつ繊維/繊維間の
静摩擦係数が0.1〜0.6である第4級アンモニウ
ム塩基含有改質綿繊維、および (2) 充填密度が0.1〜0.5g/cm3である綿繊維を、
アルカリ存在下、綿繊維と共有結合により反応
し得る第4級アンモニウム塩基含有化合物と反
応させ、次いで洗浄後、油剤処理することを特
徴とする改質綿繊維の製造方法であり、かつカ
チオン基導入改質綿繊維と未改質綿繊維を混紡
し、紡績・織編したのち該布帛をアルカリ不存
在下で反応性染料で染色し、ソーピング、アル
カリ処理して上記布帛に異色染め効果を付与す
ることである。 本発明において用いられる未改質セルロース系
繊維としては、木綿、麻の天然セルロース繊維、
ビスコース法や銅安法によつて製造された再生セ
ルロース繊維、ポリノジツク型再生セルロース繊
維、アセテートの表面けん化繊維等が例示される
が、特に木綿が好ましい。 本発明で綿繊維に第4級アンモニウム基を導入
する方法としては、第4級アンモニウム基を有
し、かつ、水酸基と共有結合で反応しうる基を有
する化合物を反応させる方法、第3級窒素含有化
合物を導入した後第4級化する方法等が例示され
る。しかしながら、特に第4級アンモニウム塩基
を有し、かつ水酸基と共有結合で反応し得る基を
有する化合物を反応させる方法が改質操業性、反
応効率、紡績性等から好ましい。このような化合
物としては、下記一般式〔〕や〔〕で示され
る化合物が例示される。 〔ただし、R1、R2、R3:低級アルキル基 Y:
【式】 A:塩素、臭素、メタンスルホン酸のようなアニ
オン X:塩素、臭素のようなハロゲン〕 〔ただし、R1:低級アルキル基 Y、A:式〔〕と同じ Z:−O−、−S−、−CH2−または直接結合〕 具体的には、エポキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライド、エポキシプロピルトリメチ
ルアンモニウムブロマイド、N−メチル−N−
(2,3エポキシプロピル)モルホリニウムクロ
ライド、N−メチル−N−(2,3−エポキシプ
ロピル)ピペラジン、およびそれらの前駆体であ
る対応するハロヒドリン化合物が挙げられるが、
特にエポキシプロピルトリメチルアンモニウムク
ロライドの前駆体である3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド
が特に好ましい。該化合物によるセルロース系繊
維の改質は通常アルカリ触媒の存在下に行われる
が、改質剤としてエポキシ基含有化合物を用いパ
ツド−スチーム法、パツド−キユア法により100
℃以上の高温で処理するときは中性〜弱アルカリ
性で行うこともできる。特に浸漬法またはパツド
−熟成法で処理するときは処理液のPHが10以上、
特に12以上のアルカリ性とする十分なアルカリ種
および量を用いるのが好ましい。特に水酸化アル
カリが好ましい。カチオン化の程度は窒素導入量
として通常0.05重量%以上、好ましくは0.15〜0.3
重量%である。 本発明においては、改質綿繊維と未改質セルロ
ース系繊維との混用品を染色の対象とするが、混
用の形態としては混紡、合撚が好ましく、混用品
としては該混紡糸、合撚糸およびそれらの糸を単
独または組合せ、更に所望により他の任意の糸と
組合せてなる布帛が好ましい。しかし、それらに
限定されるものではなく、布帛状で部分的に改質
した布帛や改質布帛と未改質布帛の縫合品等任意
の混用品に適用することができる。特に混紡糸に
おいては改質綿繊維と未改質繊維との割合が3〜
97〜50:50重量比が霜降り効果等から好ましく、
混紡形態としては均一混紡のみに限定されること
なく、改質繊維を中心部、鞘部もしくはサイドに
偏在させてもよい。改質木綿と未改質綿および/
または未改質麻の組合せが特に好ましい。未改質
セルロース系繊維の一部はセルロース系以外の他
の繊維に置換してもよい。 本発明においては、混用品はアルカリ不存在下
において改質綿繊維を反応性染料により選択的に
染色し、ソーピングして未改質繊維に汚染した染
料を除去し鮮明な霜降り効果を顕出させることが
できる。また、未改質セルロース系繊維のみを予
め反応性染料により通常染色し、次いで改質綿繊
維と混用し、改質綿繊維側を本発明の方法によつ
て異色染色することもできる。 本発明において用いられる反応性染料として
は、ビニルスルホン型、クロロトリアジン型、ク
ロロキノキサリン型、フルオロピリミジン型等の
アルカリ反応性染料であり、異なるタイプの染料
を併用することもできる。特に未改質セルロース
系繊維の汚染の少ない染料が好ましく、具体的に
は下記の反応性染料が特に好ましい染料として例
示される。 C.I.イエロー 25、87、131 C.I.レツド 41、118、124、184 C.I.ブルー 2、29、104、112、113、
114、120、181、182、184 C.I.ブラツク 8、34 C.I.ブラウン 17、19、24 C.I.オレンジ 30、62、64 C.I.バイオレツト 23 染色方法としては、まずアルカリ不存在下で染
色される。アルカリ存在下での染色では未改質セ
ルロース系繊維も淡色染めされ鮮明な異色効果を
得ることができなくなる。染色条件はパツド・バ
ツチ法、吸尽法、パツド・乾燥法等が好ましく、
特に吸尽法では40〜70℃の温度条件での染色が未
改質セルロース系繊維の汚染が少なく好ましい。
染色後は通常湯洗、水洗、界面活性剤(洗浄剤)
含有液によるソーピングが施され、次いでアルカ
リフイツクス処理により、堅牢度を向上し、鮮明
かつ堅牢な異色染色品が得られる。アルカリフイ
ツクス処理は通常炭酸アルカリ、珪酸アルカリ、
リン酸アルカリのような弱アルカリ溶液により処
理される。処理条件は未改質セルロース系繊維の
反応性染料染色条件と同等またはそれ以下の温和
な条件でよい。通常アルカリ濃度1〜5g/、
温度50〜100℃、時間5〜60分で処理される。条
件が強過ぎると染料種によつては未改質セルロー
ス繊維の汚染を生じる。本発明でいう未改質セル
ロース繊維は綿、麻、再生セルロース繊維等であ
るが好ましくは、綿繊維である。 アルカリ処理後は所望により更にポリアミン等
によるフイツクス処理を行つてもよい。 (発明の効果) 本発明によるときは、セルロース系繊維のみか
らなる鮮明かつ極めて堅牢性に富む異色染色また
は霜降り染色品を得ることができる。また、後染
めで異色効果が得られることから、小ロツト染色
に適することも工業化における大きな利点であ
る。更に吸水性、風合が優れることも大きな特徴
である。 以下、実施例により本発明を説明する。なお、
実施例中における各種堅牢度の測定は下記の方法
によつた。 (1) 耐光堅牢度 JIS−L−0842(20時間) (2) 摩擦堅牢度 JIS−L−0849−1971(乾) (3) 洗濯堅牢度 JIS−L−0844−1976(A−2法) 実施例 1 3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロライドを苛性ソーダ触媒の存
在下に反応させて得られた改質木綿(窒素導入量
0.17重量%)と未改質木綿を混紡率15/85重量%
で混紡し、8番手紡績糸を得た。該紡績糸を経糸
および緯糸として用い、目付300g/m2のツイル
織物を製織した。次いで織物は木綿の通常条件に
より糊抜、精練、漂泊、シルケツト後、下記染色
処方により浸染染色した。染色後は湯洗、水洗し
た。 染色処方 (A) 酸性染料 カヤノールミリングブルーBW(日本化薬社)
0.7%owf 浴比1:20、80℃×60分 (B) 直接染料 カヤラススプラブルー4BL(日本化薬社)
0.7%owf 芒 硝 20g/ 浴比1:20、90℃×60分 (C) 反応性染料(アルカリ同浴) レバフイツクスブリリアントブルーE−B(バ
イエル社) 0.7%owf ソーダ灰 10g/ 芒 硝 50g/ 浴比1:20、45℃×60分 (D) 反応性染料(アルカリなし) レバフイツクスブリリアントブルーE−B
0.7%owf 浴比1:20、60℃×60分 (E) 反応性染料(アルカリ後処理) 反応性染料染色布(D)を湯洗、水洗後、更に弱
アニオン洗浄剤1g/の水溶液により60℃、
10〜15分ソーピング、ソーダ灰2g/、70℃
20分処理 得られた染色布の異色(霜降)効果と各種堅牢
度を評価し、第1表の結果を得た。
【表】 その結果、本発明の方法により極めて優れた堅
牢度を有し、かつ鮮明性の優れた霜降染色布が得
られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第4級アンモニウム塩基に由来する窒素含有
    量が0.5%以上であり、油剤を含有し、アニオン
    染料染着率が10%以上、かつ繊維/繊維間の静摩
    擦係数が0.1〜0.6である第4級アンモニウム塩基
    含有改質綿繊維。 2 充填密度が0.1〜0.5g/cm3である綿繊維をア
    ルカリ共存下で、綿繊維と共有結合により反応し
    うる第4級アンモニウム塩基含有化合物と反応さ
    せ、次いで洗浄後、油剤処理することを特徴とす
    る改質綿繊維の製造方法。
JP8705484A 1984-04-27 1984-04-27 改質綿繊維およびその製造方法 Granted JPS60231867A (ja)

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