JPH012236A - 回路遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は固定接触子と平行に配された可動接触子との
間に流れる逆方向の電流による電磁反泉力を利用して急
速開離する限流式の回路遮断器に関する。

〔従来の技術〕

この種の回路遮断器としてはたとえば９ｓ６図および第
７図にその縦要部縦断面図および要部拡大断面図を示す
ものが知られている。図において、折曲げによりＵ字状
に形成され上側脚端に固定接点１が固着された固定接触
子２には、固定接点１と接離する可動接点３が一端に固
着され閉成時に固定接触子２と平行に対向する部分を有
し、中間に支軸４が他端にガイドピン５がそれぞれ貫通
固着された可動接触子６が配されている。可動接触子６
はその支軸４と、ガイドピン５に介挿された可動接触子
ガイド７の有する軸８とによって合成樹脂成形による回
転軸９が一体化されたホルダ１０に浮動自在に支承され
ている。可動接触子ガイド７は新曲げによりＵ字状に形
成され、両脚片にガイドピン５を摺動自在に案内する長
孔７ａ、７ａが設けられるとともに前述の軸８が挿通さ
れている。

そして可動接触子ガイド７の底辺とホルダとの間には可
動接触子６が閉成時に固定接触子２との間に接触圧力を
付与するとともに、固定接触子２と可動接触子６との間
に短絡電流領域のような大きな型温が流れ、平行に対向
する部分に矢印で示す相反方向の電流によって生ずる電
磁反撥力Ｆを利用し、第７図に鎖線で示すように作用点
を反転させ急速開離を助長する接触ばねＩＪが弾装され
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このような従来装置では固定接触２と可動接触子６との
間に発生する電磁反撥力が接触ばね１】の反力より大き
い範囲内の開極距離内で、接触ばねする回動角度が制約
されることとなり、そのためにガイドピン５の支軸４に
対する腕の長さＬｌが小さくなって接触圧力および反転
力を与える接触ばね１１の力の大きいことが要求される
。このようなことから小形の回路遮断器においては接触
ばね力による接触圧力が電磁反撥力より大きい領域では
電磁力が有効活用できないので、限流開始電流値が太き
（なり、優れた限流特性を備えた小形にして経済的な回
路遮断器が製作しにくいという欠点があった。

この発明の目的は前述した従来の欠点を除去し、接触ば
ねのばね力を太き（することなく、特に小形のものにお
いて限流特性の優れた回路遮断器を提供することにある
。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明の手段は前述の目的を達成するために、Ｕ字状
に形成され一側脚端に固定接点が固着された固定接触子
と、前記固定接点と接離する可動接点が一端に固着され
閉成時に前記固定接触子と対向する部分を有し中間に支
軸が他端にガイドピンがそれぞれ固着された可動接触子
と、Ｕ字状に形成され両脚片に前記可動接触子のガイド
ピンを摺動自在に案内する変曲点を有する長孔が設けら
れた可動接触子ガイドと、該可動接触子ガイドおよび当
該可動接触子を揺動自在に軸支するホルダと、該ホルダ
と前記可動接触子ガイドとの間に弾装され前記可動接触
子の閉成時に接触圧力を付与する接触ばねとを備えたこ
とである。また可動接触子に短絡電流領域の電流が流れ
、ガイドピンが支軸を中心に長孔内壁を摺動して変曲点
を越えると、接触ばねのばね力が固定接触子上可動接触
子との間に生ずる電磁反撥力を助長するように構成した
ことである。

〔作用〕

この発明による回路遮断器においては、可動接触子のガ
イドピンを案内する可動接触子ガイドの長孔に変曲点を
設けてこれを越′えると、接触ばねが可動接触子に接触
圧力を付与している状態から可動接触子を開極方向に回
動させる力に変わるようにするととも、に、支軸からの
腕の長さを長くしたことにより、接触ばねのばね力を小
さくすることを可能にし、このことから小形回路遮断器
の限流性能を向上させることができる。

〔実施例〕

第１図ないし第５図はこの発明による回路遮断器の一実
施例を示す、図で、第１図は開成状態の要部縦断面図、
第２図は開離状態の要部縦断面図、第３図は閉成状態の
要部拡大正面図、第４図は第３図の縦断面図、第５図は
開離状態の要部拡大縦断面図である。図において前述し
た第６図の従来装置と同一部分には同一符号を付すこと
で対応させ相違点について説明する。この実施例におい
て従来装置と相違する点は、可動接触子６のガイドピン
５とホルダ１０との間に介挿される可動接触子ガイド２
】の長孔２］ａに変曲点２１ｂを設けることにより、支
軸４からガイドピン５に到る腕の長さＬ２を長くして接
触ばね匹のばねカを小さくすることを可能にしたことで
ある。このことから小形の回路遮断器において限流特性
の優れたものが安価に製作できる。

以上の構成において、短絡電流領域のような大電流が固
定接触子２から可動接触子６を経て可撓４体１２に流れ
ると、固定接触子２と可動接触子６との間に生じる電磁
反撥力Ｆにより可動接触子６の先矯である可動接点３の
固着部が浮き上がり、支軸４を中心に時計方向に回動し
、ガイドビン５が可動接触子ガイド２１の長孔２１ａの
変曲点２１ｂを越えて摺動する。ガイドビン５が変曲点
５ｂを越えると接触ばね乙のばね力は可動接触子ガイド
２１を介して可動接触子６を開離する方向に働き、第２
図に示すように開離する。なお可動接触子ガイド２１の
復帰は、たとえば図示されていない開閉機構による遮断
動作位置近辺で可動接触子６のガイドビン５側と衝突す
るスト、パを設ければよい。また限流動作電流、すなわ
ち可動接触子６を反撥し限流開極する電流値は接触はね
ｎのばね力を選択することで可能である。さらにガイド
ビン５の長孔２２ａの掛量δおよび変曲角度αを変える
ことにより可動接触子６の反転角度を変えることができ
る。

〔発明の効果〕

この発明によれば可動接触子のガイドビンを案内する可
動接触子ガイドの長孔に変曲点を設けて支軸からの腕の
長さを増すとともに、ガイドビンが変曲点を越えると接
触ばねが可動接触子に接触圧力を付鼻する状態から可動
接触子を開極方向に回動させる力に変るようにするとと
もに、支軸からの長さを増すことを可能にしたことによ
り、接触ばねのばね力を小さくすることが可能となって
限流特性が改善され、特に小形回路遮断器において顕著
な特性向上が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図はこの発明による回路遮断器の一実
施例を示す図で、第１図は閉成状態の要部縦断面図、゛
第２図は開離状態の要部縦断面図、第３図は閉成状態の
壁部拡大正面図、第４図は第３図の縦断面図、第５図は
開離状態の要部拡大断面図、第６図および第７図は従来
の回路遮断器の一例を示す図で、第６図は閉成状態の要
部縦断面図、第７図は開離状態の要部拡大縦断面図であ
る。 １・・・固定接点、２・・・固定接触子、３・・・可動
接点、４・・・支軸、５・・・ガイドビン、６・・・可
動接触子、８・・・軸、′９・・・軸、ｌＯ・・・ホル
ダ、２１・・・可動接触子ガイド、２１ａ・・・長孔、
２１ｂ・・・変曲点、ρ・・・接触ばね。 第　１　図 第２図 １３　図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）Ｕ字状に形成され一側脚端に固定接点が固着された
   固定接触子と、前記固定接点と接離する可動接点が一端
   に固着され閉成時に前記固定接触子と対向する部分を有
   し中間に支軸が他端にガイドピンがそれぞれ固着された
   可動接触子と、Ｕ字状に形成され両脚片に前記可動接触
   子のガイドピンを摺動自在に案内する変曲点を有する長
   孔が設けられた可動接触子ガイドと、該可動接触子ガイ
   ドおよび当該可動接触子を揺動自在に軸支するホルダと
   、該ホルダと前記可動接触子ガイドとの間に弾装され前
   記可動接触子の閉成時に接触圧力を付与する接触ばねと
   を備えてなることを特徴とする回路遮断器。 ２）特許請求の範囲第１項記載の回路遮断器において、
   可動接触子に短絡電流領域の電流が流れ、ガイドピンが
   支軸を中心に長孔内壁を摺動して変曲点を越えると、接
   触ばねのばね力が固定接触子と可動接触子との間に生ず
   る電磁反撥力を助長するように構成したことを特徴とす
   る回路遮断器。