JPH01219304A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH01219304A
JPH01219304A JP63045361A JP4536188A JPH01219304A JP H01219304 A JPH01219304 A JP H01219304A JP 63045361 A JP63045361 A JP 63045361A JP 4536188 A JP4536188 A JP 4536188A JP H01219304 A JPH01219304 A JP H01219304A
Authority
JP
Japan
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valve
cam
side piston
pump chamber
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP63045361A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Irino
入野 博史
Tomoyoshi Aoki
友好 青木
Kazuhiro Kishimoto
岸本 一宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、閉弁方向にばね付勢された機関弁には、一端
を弁駆動室に臨ませた弁側ピストンの他端が連動、連結
され、機関の回転に連動するカムには、軸線まわりの角
変位が可能なカム側ピストンの一端が連動、連結され、
該カム側ピストンの他端が臨むポンプ室には、常時一定
の油圧を供給するための油圧供給源が逆止弁を介して接
続されるとともに前記弁駆動室が接続され、カム側ピス
トンのストロークに応じてポンプ室に連通ずる状態とそ
の連通状態を解除する状態とを切換可能な油圧解放路が
、カム側ピストンの角変位位置に応じてその切換時期を
変化させるべ(配設される内燃機関の動弁装置に関する
(2)従来の技術 従来、かかる装置は、たとえば特公昭46−22962
号公報等により公知である。
(3)発明が解決しようとする課題 ところが上記従来のものでは、ポンプ室および弁駆動室
が相互に離隔した部材に設けられるとともにバイブ等で
接続されており、ポンプ室および弁駆動室間のデッドボ
リュームが太き(なっていた、このため、作動油の圧縮
性による精度の低下があり、また高油圧になったときの
剛性不足による精度低下があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、作
動油の圧縮性による精度低下ならびに高油圧時の剛性不
足による精度低下を解消した内燃機関の動弁装置を提供
することを目的とする。
B0発明の構成 (1)課題を解決するための手段 本発明によれば、剛性材料から成るブロックの相互に近
接した位置に第1および第2シリンダ孔が穿設され、そ
れらのシリンダ孔の閉塞端との間に弁駆動室およびポン
プ室を画成すべくカム側ピストンおよび弁側ピストンが
第1および第2シリンダ孔にそれぞれ摺動可能に嵌合さ
れ、弁駆動室およびポンプ室を接続するための油路が該
ブロックに設けられる。
(2)作用 上記構成によれば、弁駆動室およびポンプ室が共通のブ
ロックに設けられるので、弁駆動室およびポンプ室間の
デッドボリュームが小さくなり、作動油の圧縮性による
精度低下を極力抑え、しかも弁駆動室およびポンプ室間
を結ぶ油路もブロックに設けられるので、高油圧時の油
路膨張による精度低下の心配もない。
(3)実施例 以下、図面による本発明の一実施例について説明すると
、先ず第1図において、内燃機関Eのシリンダブロック
1にはシリンダ2が形成されており、このシリンダ2に
はピストン3が摺動可能に嵌合される。シリンダブロッ
ク1の上部にはシリンダヘッド4が結合されており、ピ
ストン3の頂部に臨んで形成された燃焼室5の天井面5
aには、図示しない吸気ポートに通じる一対の吸気弁口
6と、排気ポート7に通じる一対の排気弁口8とが開口
され、各吸気弁口6および排気弁口8をそれぞれ開閉可
能な機関弁としての一対の吸気弁9および一対の排気弁
10がシリンダへラド4により軸方向移動可能に支承さ
れる。しかも各吸気弁9 −は図示しない弁ばねにより
閉弁側すなわち上方に向けて付勢され、各排気弁10は
弁ばね11により閉弁側すなわち上方に向けて付勢され
る。
吸気弁9および排気弁10は、基本的に同一の構成を有
する動弁装置12により駆動されるものであり、以下、
排気弁10の動弁装置12についてのみ説明する。
動弁装置12は、図示しないクランク軸から減速比1/
2で駆動されるカム軸13に固設されるカム14と、該
カム14に一端が連動、連結されるカム側ピストン15
と、カム軸13と平行なロッカアーム軸16により基端
部が揺動可能に支承されるとともに先端部には一対の排
気弁10の上端にそれぞれ当接可能な一対のタペットね
じ17が螺合されるロッカアーム18と、このロッカア
ーム18を介して一端を両排気弁10に連動、連結した
発側ピストン19とを備える。
カム14は、その回転軸線を中心とする仮想円に沿うベ
ース内部14aと、該ベース内部14aから半径方向外
方に隆起した高位部14bとを外面に有してカム軸13
に固設される。またカム軸13の上方位置には剛性材料
からなるブロック20が固定配置され、このブロック2
0に前記カム側ピストン15および発側ピストン19が
配設される。すなわちブロック20にはカム軸13の軸
線とほぼ直交して上下方向に延びる第1シリンダ孔21
と、排気弁10に対応して傾斜しながら第1シリンダ孔
21に近接した位置で上下に延びる第2シリンダ孔22
とが穿設される。しかも第1および第2シリンダ孔21
.22は、それらの上端を閉塞するとともにその下端を
開放するようにしてブロック20に穿設されており、第
1シリンダ孔21にはカム側ピストン15が軸方向摺動
および軸線まわりの角変位を可能にして嵌合され、また
第2シリンダ孔22には発側ピストン19が軸方向摺動
可能に嵌合される。
第2図を併せて参照して、カム側ピストン15と第1シ
リンダ孔21の上部閉塞端との間にはポンプ室23が画
成される。このポンプ室23に臨むカム側ピストン15
の他端面すなわち上端面15aは、軸線に直交する平面
に対して角度をなすネうに傾斜した平坦面状に形成され
る。またカム側ピストン15の中間部には環状凹部24
が設けられ、この環状凹部24はポンプ室23に連通ず
る。さらにブロック20には、常時一定圧の油圧を供給
するための油圧供給源25に通じる接続管26が接続さ
れる。一方、ブロック20には一端を前記環状凹部24
に常時連通させるとともに他端が前記接続管26に通じ
る通路27が設けられており、この通路27の途中には
逆止弁28が介設される。この逆止弁28は、接続管2
6例の油圧が環状凹部24例の油圧よりも一定値以上高
いときに開弁して接続管26側から環状凹部24への作
動油の流通を許容し、環状凹部24側から接続管26側
への作動油の流通を阻止するものである。
第1シリンダ孔21の下部には、下方に臨む段部21a
を介して大径孔部21bが設けられており、この大径孔
部21bには有底円筒状のカムフォロア29が閉塞端を
下方にして摺動可能に嵌合される。このカムフォロア2
9の閉塞端外面すなわち下面には、耐摩耗性材料からな
る摺接板3゜が固着されており、この摺接板3oがカム
14に摺接される。
第3図を併せて参照して、カム側ピストン15の下部に
は横断面を略矩形状にした軸部31が同軸に連設され、
該軸部31にはねじ部材32が同軸に螺合されている。
このねじ部材32の頭部すなわち下端には、カムフォロ
ア29の閉塞端内面に当接する当接部材33が係合され
ており、該当接部材33と、段部21aに係合した受は
部材34との間にばばね35が縮設される。したがって
当接部材33すなわちカムフォロア29およびカム側ピ
ストン15は、ばね35のばね力によりカム14に摺接
する側に付勢されており、カム軸13とともにカム14
が回転作動することによりカム側ピストン15が第1シ
リンダ孔21内を往復摺動せしめられる。なお、ねじ部
材32に対応する突部が軸部31に一体にかつ同軸に突
設されていてもよい。
第1シリンダ孔21の上部内面には、油圧解放路37が
開口されており、この油圧解放路37は、ポンプ室23
に連通して該ポンプ室23の油圧を解放する状態と、ポ
ンプ室23との連通状態を解除する状態とを、カム側ピ
ストン15のストローク位置に応じて切換えられる。す
なわち油圧解放路37はカム側ピストン15の側面で遮
断可能なものであり、カム側ピストン15の上端面15
aが油圧解放路37を通過して下方に移動したときに油
圧解放路37がポンプ室23に連通する。しかもカム側
ピストン15の上端面15aは、軸線に直交する平面に
対して傾斜するように形成されているので、カム側ピス
トン15の軸線まわりの角変位位置に応じて、前記油圧
解放路37をポンプ室23に連通ずる状態とその連通状
態を解除する状態との切換時期が変化する。
このカム側ピストン15を軸線まわりに角変位駆動すべ
く、カム側ピストン15の下部の軸部31にはレバー3
8が係合される。該レバー38は、第1シリンダ孔21
の下部の一部を開放するようにしてブロック20に設け
られたスリット(図示せず)を経て第1シリンダ孔21
内に挿入されるものであり、その先端には軸部31を軸
方向移動自在に貫通せしめる四角形状の挿通孔39が穿
設される。この挿通孔39および軸部31の係合により
、レバー38がカム側ピストン15の軸線まわりに揺動
作動するのに応じてカム側ピストン15がその軸線まわ
りに角変位駆動される。
一方、ブロック20の上方位置に固定配置されている支
持部材40には、前記カム側ピストン15と同軸の回動
軸41が軸線まわりに回動自在に支承されており、この
回動軸41の下端に固着されたアーム42の外端と前記
レバー38の外端とが連結される。また回動軸41の上
端部には、前記アーム42と直交する方向に延びるアー
ム43の一端が固着されており、このアーム43の他端
には回動軸41の軸線と平行な軸線を有するピン44を
介して連結ロッド45の一端が連結される。
一方、回動軸41の側方位置には回動軸41と平行な軸
線の出力軸46aを有するステッピングモータ46が配
置されており、この出力軸46aには、前記アーム43
とほぼ平行なアーム47の一端が固着され、該アーム4
7の他端には前記ピン44と平行なピン48を介して連
結ロッド49の一端が連結される0両連結ロッド45,
49間は、両連結ロンド45.49間の距離を調整可能
にして調整部材50により連結される。
このような構成によると、ステッピングモータ46の作
動によりレバー38をカム側ピストン15の軸線まわり
に角変位駆動することができ、それに応じてカム側ピス
トン15が軸線まわりに角変位し、それによりカム側ピ
ストン15の摺動による油圧解放路37のポンプ室23
への連通および遮断時期が変化する。
再び第1図に注目して、第2シリンダ孔22には、その
上部閉塞端との間に弁駆動室51を画成して発側ピスト
ン19が摺動可能に嵌合される。
この発側ピストン19の中間部外面には環状凹部52が
設けられており、この環状凹部52は、発側ピストン1
9内に配設された逆止弁53を介して弁駆動室51に接
続される。該逆止弁53は環状凹部52例の油圧が弁駆
動室51例の油圧よりも一定値以上高いときに開弁して
環状凹部52から弁駆動室51に向けての作動油の流通
を許容し、弁駆動室51から環状凹部52に向けての作
動油の流通を阻止するものである。
発側ピストン19の下部には下方に延びる押圧軸部54
が同軸に連設されており、この押圧軸部54の先端すな
わち下端はロッカアーム18の先端上部に当接する。ま
た該押圧軸部54の中間部には規制鍔部55が一体に設
けられており、第2シリンダ孔22の下部開口端には該
規制鍔55に当接して発側ピストン19の上限位置を規
制するための規制段部56が設けられる。ただし、発側
ピストン19の上限位置は、実際には排気弁10が排気
弁口8の周縁部に着座することにより定まる。
ブロック20には、第1シリンダ孔21の上部と第2シ
リンダ孔22の上部とを結ぶ油路57が穿設される。こ
の油路57の第1シリンダ孔21への開口端は、カム側
ピストン15の環状凹部24に常時連通する位置に設定
される。また油路57の第2シリンダ孔22への開口端
は、発側ピストン19の上昇時に排気弁10が排気弁口
8の周縁部に着座して上限位置に達する直前に該発側ピ
ストン19により弁駆動室51との連通が遮断される位
置に設定される。さらに発側ピストン19の環状凹部5
2は、発側ピストン19の上限位置からの下降時に少な
くとも弁駆動室51および油路57が直接連通するまで
は油路57に連通ずるようにして発側ピストン19に設
けられる。
弁駆動室51およびポンプ室23間は、絞りとしての機
能を発揮すべ(小径に形成された油路58を介して常時
連通される。すなわち油路58は、第2シリンダ孔22
の上部閉塞端に下端を開口させて第2シリンダ孔22の
軸線方向に沿ってブロック20に穿設される。一方、ブ
ロック20の上部にボルト59が螺着されており、この
ボルト59の頭部およびブロック20の上面間に挟持さ
れるシール板60と、ブロック20との間にはボルト5
9を囲繞する環状室61が形成され、この環状室61に
前記油路58の上端が連通ずる。また該環状室61およ
びポンプ室23間を連通ずる油路62がブロック20に
穿設される。したがって弁駆動室51は、油路58、環
状室61および油路62を介してポンプ室23に連通ず
ることになる。
次にこの実施例の作用について第4図および第5図を参
照しながら説明すると、ステッピングモータ46は、内
燃機関Eの運転条件に応じて作動せしめられるものであ
り、それによりカム側ピストン15が角変位駆動されて
排気弁10の開閉時期およびリフト量が制御される。す
なわち第4図で示すようにカム側ピストン15における
上端面15aの傾斜方向が油圧解放路37の開口方向と
一致しておりカム側ピストン15が最下限位置にある状
態で油圧解放路37が既に遮断しているときにはカム側
ピストン15の無効ストロークが無い状態であり、無効
ストロークを100%とするときには、第5図で示すよ
うにカム側ピストン15における上端面15aの傾斜方
向を油圧解放路37の開口方向と直交する方向とし、カ
ム側ピストン15が最下限位置にある状態で油圧解放路
37はポンプ室23に連通している。
先ず第4図を参照しながら、カム側ピストン15の無効
ストロークが無い場合の作動について説明すると、カム
フォロア29の摺接板30が第4図(a)で示すように
カム14のベース内部14aに摺接しているときにはカ
ム側ピストン15は最下限位置にあり、このときには油
圧解放路37はカム側ピストン15の上端部側面により
閉鎖されている。またこの状態では、発側ピストン19
は弁ばね11のばね力により最上限位置まで上昇してお
り、油路57と弁駆動室51とは遮断されている。
次いで第4図(b)で示すようにカム140回転に応じ
て該カム14の高位部14bがカムフォロア29の摺接
板30に摺接するようになると、カム側ピストン15は
上方に押上げられ、ポンプ室23の容積が収縮する。こ
のポンプ室23の容積収縮に応じてポンプ室23の油圧
が増大するが、上述のように弁駆動室51および油路5
7間は遮断しているので、増圧した油圧は逆止弁53を
介して弁駆動室51に供給される。したがって弁駆動室
51の油圧は徐々に増大し、その油圧増大に応じて発側
ピストン19が下方に押圧され、油路57が弁駆動室5
1に連通したときにポンプ室23の油圧が油路57を経
て弁駆動室51に大量に供給されて発側ピストン19が
さらに下方に押圧される。この発側ピストン19の下方
への移動により、ロッカアーム18を介して排気弁10
が下方すなわち開弁方向に駆動される。
第4図(C)で示すように、カム14の高位部14aに
よりカム側ピストン15が最上限位置まで上昇せしめら
れたときに発側ピストン19は最下限位置まで降下せし
められ、この状態で排気弁10のリフト量が最大上なる
次にカム14の回転に応じて第4図(ロ)の状態を経て
第4図(a)の状態へと戻る。すなわち最上限位置まで
押上げられたカム側ピストン15は、カム14の回転に
応じてカムフォロア29の摺接板30がカム14の高位
部14bからベース内部14aへと摺接するようになる
のに応じて降下する。
これによりポンプ室23の容積が増大し、弁駆動室51
の油圧が低下するので、弁ばね11によりロッカアーム
18を介して発側ピストン19が押上げられていき、排
気弁10が閉弁作動する。しかも発側ピストン19が最
上限位置に達する直前には、油路57と弁駆動室51と
の間が遮断されて弁駆動室51とポンプ室23とは油路
58のみを介して連通ずることになり、弁駆動室51の
作動油のポンプ室23側への戻り量は油路58により絞
られることになる。したがってカム側ピストン19は、
その最上限位置に達する直前には緩やかに押上げられる
ようになり、排気弁10の着座速度が低下し、バウンシ
ングの発生が防止される。
次に第5図で示すようにカム側ピストン15の無効スト
ロークを100%としたときを想定する。
このときには、第5図(a)で示すようにカム側ピスト
ン15が最下限位置にある状態で油圧解放路37はポン
プ室23に連通している。
次いで第5図(ロ)で示すようにカムフォロア29の摺
接板30がカム14の高位部14bに摺接してカム側ピ
ストン15が押上げられると、油圧解放路37がカム側
ピストン15により遮断されるようになり、ポンプ室2
3の油圧が増大する。しかも油圧解放路37はカム側ピ
ストン15の上昇に応じて漸次遮断されるのでポンプ室
23の油圧は急激には増大せず、カムフォロア29にお
ける摺接板30のカム14への接触面圧が急激に増大す
ることはない。しかも油圧解放路37が遮断されるまで
はポンプ室23の油圧が徐々に増大するので、この間に
は、逆止弁53を介してポンプ室23に通じる弁駆動室
51の油圧も発側ピストン19を押下げるほとは上昇せ
ず、したがってこの間は発側ピストン19は最上限位置
に在るままであり、カム側ピストン15のこの間の上昇
ストロ−クは無効となっている。
油圧解放路37が完全に遮断されてからは、第5図(C
)で示すように、カム14の高位部14bによりカム側
ピストン15が押上げられることにより、最初は逆止弁
53を介して弁駆動室51に油圧が供給されて発側ピス
トン19が徐々に下方に押下げられ、次いで油路57が
弁駆動室51に連通してからは弁駆動室51への油圧導
入量が大となるのに応じて発側ピストン19の下降速度
が大となる。このような発側ピストン19の下方への押
下げにより排気弁10が開弁作動せしめられるが、油圧
解放路37を遮断するまでは発側ピストン19の下降が
開始されないので、第4図で示したときに比べると排気
弁lOの開弁時期が遅くなることになる。しかも弁駆動
室51の容積増大量は第4図で示したときに比べると小
さく、したがって発側ピストン19の移動量すなわち排
気弁1Oのリフト量も小さくなる。
カム14のさらなる回転によりカム側ピストン15は最
上限位置から下降し、それに応じて発側ピストン19も
上昇して排気弁10は閉弁方向に作動するが、その着座
時には第4図で示したのと同様に油路57が弁駆動室5
1と遮断し、弁駆動室51が油路58を介してポンプ室
23に連通ずるようになるので、着座速度が低下してバ
ウンシングの発生が防止される。しかも排気弁10が完
全に閉弁するのは第5図(ハ)で示す状態であり、この
ときにはカム側ピストン15は最下限位置には達してい
ない、したがって排気弁10の閉弁時期が第4図で示し
たときよりも早(なることになる。
このようにしてカム側ピストン15の軸線まわりの角変
位位置を調整することにより、排気弁10の開閉時期お
よびリフト量を内燃機関Eの運転状態に応じて制御する
ことが可能となる。しかもカム側ピストン15、発側ピ
ストン19がブロック20の相互に近接した位置に配設
され、ポンプ室23および弁駆動室51間の油路57.
58゜62も比較的短い距離でブロック20に穿設され
るので、作動油の圧縮性に起因した制御精度の低下は極
力小さく抑えられる。また油路57,58゜62が剛性
材料から成るブロック20に穿設されることにより高油
圧となっても油路57.58゜62の断面積が膨張する
ことなく、したがって従来のパイプを用いていたときに
生じていた剛性不足による精度低下を回避することがで
きる。
以上の実施例で、口7カアーム18は1シリンダ当たり
2つの排気弁10を同時に駆動するために用いられてい
るものであり、1シリンダあたり1つの排気弁10が配
設されている場合には、発側ピストン19の押圧ロッド
54を排気弁10に直接当接するようにしてもよい、。
C0発明の効果 以上のように本発明によれば、剛性材料から成るブロッ
クの相互に近接した位置に第1および第2シリンダ孔が
穿設され、それらのシリンダ孔の閉塞端との間に弁駆動
室およびポンプ室を画成すべくカム側ピストンおよび発
側ピストンが第1および第2シリンダ孔にそれぞれ摺動
可能に嵌合され、弁駆動室およびポンプ室を接続するた
めの油路が該ブロックに設けられるので、ポンプ室およ
び弁駆動室間の油路のボリュームを小さくして作動油の
圧縮性に基づく精度低下を回避し、しかも高圧時の油路
自体の膨張を回避して精度低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は内
燃機関の要部縦断側面図、第2図はカム側ピストンを角
変位駆動するための構成を示すための切欠き斜視図、第
3図は第2図のl−111線断面図、第4図はカム側ピ
ストンの無効ストロークをOとしたときの作動状態を順
次説明するための縦断面図、第5図はカム側ピストンの
無効ストロークを100%としたときの作動状態を順次
説明するための縦断面図である。 9・・・機関弁としての吸気弁、lO・・・機関弁とし
ての排気弁、12・・・動弁装置、14・・・カム、1
5・・・カム側ピストン、19・・・発側ピストン、2
0・・・ブロック、21・・・第1シリンダ孔、22・
・・第2シリンダ孔、23・・・ポンプ室、25・・・
油圧供給源、28・・・逆止弁、37・・・油圧解放路
、51・・・弁駆動室、57.58.62・・・油路 E・・・内燃機関

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 閉弁方向にばね付勢された機関弁には、一端を弁駆動室
    に臨ませた弁側ピストンの他端が連動、連結され、機関
    の回転に連動するカムには、軸線まわりの角変位が可能
    なカム側ピストンの一端が連動、連結され、該カム側ピ
    ストンの他端が臨むポンプ室には、常時一定の油圧を供
    給するための油圧供給源が逆止弁を介して接続されると
    ともに前記弁駆動室が接続され、カム側ピストンのスト
    ロークに応じてポンプ室に連通する状態とその連通状態
    を解除する状態とを切換可能な油圧解放路が、カム側ピ
    ストンの角変位位置に応じてその切換時期を変化させる
    べく配設される内燃機関の動弁装置において、剛性材料
    から成るブロックの相互に近接した位置に第1および第
    2シリンダ孔が穿設され、それらのシリンダ孔の閉塞端
    との間に弁駆動室およびポンプ室を画成すべくカム側ピ
    ストンおよび弁側ピストンが第1および第2シリンダ孔
    にそれぞれ摺動可能に嵌合され、弁駆動室およびポンプ
    室を接続するための油路が該ブロックに設けられること
    を特徴とする内燃機関の動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011137414A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Koyama Garage:Kk エンジン可変動弁装置

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