JPH01215261A - 海苔乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）　産業上の利用分野 この発明は、海苔乾燥機に関する。

（ロ）　従来の技術 従来、海苔め乾燥機は生海苔を抄着した簀を簀枠で支持
し、同簀枠を乾燥室内に投けた簀枠搬送路を、搬送チェ
２等の搬送手段で循環搬送したがら抄着海苔を乾燥させ
るように構成されており、抄着海苔の乾燥を均一にする
ために、上記搬送路の中途に簀枠の受渡機構を設けて、
簀枠の天地を反転させることが行われている。

（ハ）　発明が解決しようとする問題点しかしたがら、
抄着前の海苔原藻は、品種産地、養殖方法、摘採時期な
どにより、それぞれ性質が異なり、例えば有明海での海
苔養殖のように支柱張りのものでは、海苔の細胞膜が薄
くて水分が多く、瀬戸内海での養殖のようにベタ流しの
ものは、細胞膜が厚く水分が少いという違いがあり、ま
た、同一産地でも摘採時期が遅くなる程細胞膜が厚く　
゛なり水分も少なくなるなどの差異がある。

そして細胞膜が薄く水分が多い原蒸では、細胞内部の水
分が蒸発を開始する乾燥過程中期の乾燥速度を比較的緩
慢にし、逆に細胞膜が厚く水分が少ない原藻の場合は、
同中期の乾燥速度を比較的急速にした方が品質のよい乾
海苔を製造することができることが知られている。

上記のように、特性が異なる海苔原藻から、−定の品質
、あるいは、その原藻から製造できる最高の品質の乾海
苔を製造するには：抄着海苔の乾燥過程、すなわち、乾
燥風の温度、湿度、風量等を、その原藻にｆ＆適のもの
としたければならないが、従来の海苔乾燥機では、乾燥
途中で筒枠を反転して、−枚の乾海苔中の各部の乾燥を
均一にすることを可能にするに止まり、原藻ごとに最適
の乾燥過程で乾海苔を製造するということができなかっ
な。

（ニ）　問題点を解決するための手段 この発明では、生海苔を抄着した簀を支持した筒枠を、
乾燥室内に設けた筒枠搬送路を折返し循環搬送させなが
ら上記生海苔を乾燥すべく構成した海苔乾燥機において
、筒枠搬送路の中途に筒枠の受渡機構を設けて、筒枠搬
送路を前後搬送路に２分割し、後搬送路の循環方向を正
逆切換可能に構成し“たことを特徴とする海苔乾燥機を
提供するものである。

（ホ）　作用・効果 この発明によれば、海苔乾燥の中期に当る後搬送路の搬
送方向を正逆切換可能とすることができることから、例
えば、細胞膜が薄く水分が多い原藻の場合は、後搬送路
の搬送方向を正方向として、後搬送路に導入直後の抄着
海苔に、同搬送路の終端で折返し搬送される抄着海苔を
乾燥させて温度が下がり、湿度が増加して乾燥能力が低
下した乾燥風を接触させることにより、同中期における
乾燥速度を緩慢にし、逆に、細胞膜が厚く、水分が少な
い原藻の場合には、搬送方向を逆方向にして、後搬送路
導入部の抄着海苔に乾燥能力が低下していない乾燥風を
接触させることにより同中期の乾燥速度を急速にするこ
とができる。

上記のように後搬送路の搬送方向を正逆切換可能とした
ことで、−台の海苔乾燥機で、多様な特性の海苔原藻を
、それぞれ最適の乾燥過程で乾燥させることができ、原
藻の特性の差異にかかわらず均一の品質あるいは、摘採
した原藻から得られる最良の品質の乾海苔を製造するこ
とができる。

（へ）　実施例 本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、（＾）は
海苔乾燥機を示し、同乾燥機（＾）は、抄き部（１）、
脱水部（２）、剥離部（３）及び上記各部（１）（２）
（３）間を、簀を支持した筒枠を循環搬送させるための
チェノ（４）で構成したマシン部（Ｍ）と連結され、マ
シン部（Ｍ）から受は取っな筒枠を、同乾燥機（＾）の
乾燥室（５）中に折返し状に設けた筒枠搬送路（６）に
沿って搬送する間に、同乾燥室（５）の下部から上方に
向って吹き上げる乾燥風（７）により筒枠の簀に抄着し
た生海苔を乾燥させ、次いでマシン部（Ｍ）の剥離部（
３）で乾燥後の海苔を簀から剥離して製品の乾海苔を製
造するように構成している。

乾燥室（５）は、マシン部（Ｍ）に近い側の前乾燥室（
５−１）と、遠い側の後乾燥室（５−２）とに２分割さ
れており、筒枠搬送路（６）もまた前乾燥室（５−１）
中の前搬送路（６−１）と、後乾燥室（５−２）中の後
搬送路（６−２）とに２分割されている。

前後搬送路（６−１）（６−２）は、それぞれ乾燥室（
５）内に軸支したローラー（８）（８）・・・に懸架し
た無端状の前後搬送チェ２（９−１）（９−２）と、同
チェン（９−１）（、，９−２）の下面に摺接して同チ
ェン（９−１）、（９−２）を下方から支持した前後上
下レール（１０−１）（１０−２）（１０−３）（１０
−４）よりなり、各搬送チェノ（９−１）（９−２）の
外周に、筒枠（１６）を起立状態で支持するための支持
羽根（１７）を突設して、隣接した支持羽根（１７）（
１７）の間隙に筒枠（１６）を挟持し、同チェン（９−
１）（９−２）の回動により、前後上下レール（１０−
１）（１０−２）（１０−３）（１Ｇ−４）上を搬送す
るものであり、前後搬送路（６−１）（６−２）の間に
、筒枠（１６）の受渡し機構（１２）が設けられている
。

受渡し機構（１２）は第２図で示すように、前後搬送チ
ェ２（９−１）（９−２）の相互に対向した端部にそれ
ぞれ３個のスズロケット（１３−１）（１３−２）（１
３−３）、（１４−１）（１４−２）（１４−３）を軸
支し、各スズロケット（１３−１）（１３−２）（１３
−３）および（１４−１）（１４−２）（１４−３）に
それぞれ前後搬送チェノ（９−１）（９−２）を巻回す
ることで、各チェノ（９−ＩＯ２−２，）を略山形状に
突出させ、前後突出頂部（１５−１）（１５−２）を所
定間隔を設けて対向させている。

また、受渡し機構（１２）の両側には、前後上下レール
（１０−１）（１０−２）（１０−３）（１０−４）か
らそれぞれ延出した前後上下受渡しガイド板（１８−１
）（１８−２）（１８−３）（１８−４）が設けられて
おり、前後上下受渡しガイド板（１８−１）（１８−２
）（１８−３）（１８−４）で、それぞれ受渡し機構（
１２）の略中央部で所定の間隔（ｄ）を設けて対向した
前後ガイド空間（１９−１）（１９−２）を形成してお
り、上記間隔（ｄ）には、基端が受渡し機構（１２）の
側壁（１２−１）に軸支されて、上方回動時に先端縁が
前後ガイド空間（１９−１）（１９−２）の下端縁と面
一状態になる可動ガイド板（２０）が設けられており、
同板（２０）を下方回動したときには、同板（２０）の
先端が側壁（１２−１）方向に退いて、上記間隔（ｄ）
を通過する筒枠（１６）の横桟（１６−１）の端部と干
渉したいようにしている。

また、受渡し機構（１２）の側壁（１２−１）の外側面
には、第３〜第５図で示す簀枠送りｅａｍ（２１）を設
けており、同機構（２１）は、同側Ｒ（１２−１）の外
側面に異形六角棒状のスライドレール（２２）を水平に
架設し、同レール（２２）にスライダ（２３）を摺動自
在に外嵌し、同スライダ（２３）を連結杆（２４）を介
してクランク（２５）と連結して同クランク（２５）の
回動によりスライダ（２３）を往復作動させるようにし
、同スライダ（２３）の内側に前後両端に筒枠（１６）
の横桟（１６−１）と当接させるための当接部（２６−
１）（２６−２）を形成した当接体（２６）を連設して
、同当接体（２６）を受渡し機構側壁（１２−１）の内
側で、かつ前記の前後ガイド空間（１９−１）（１９−
２）の側方で前後方向に往復作動するように構成して、
第６図で示すように往動で前チェノ（９−１）にあうた
筒枠（１６）を、後搬送チェン（９−２）に受渡し、復
動で上記の逆を行うようにしている。

なお、図中（２６−３）は、簀（１６）の横ずれ防止用
の突出部、（１２−２）（１２−３）は、側壁（１２−
１）に設けた開口部で、それぞれ当接体（２６）の取付
脚部（２６−４）を挿通させるためのものと、可動ガイ
ド板（２０）を出入させるためのものである。

第７図は、後搬送チェン（９−２）の回動方向の正逆切
換機構を示しており、チェン送りラチェット（３０）と
連動した原動軸（３１）と平行に従動軸（３２）を軸架
し、原動軸（３１）と従動軸（３２）との間に、歯車伝
導機構（３３）とチェノ伝導機構（３４）とを設けぞ、
原動軸（３１）の各伝導機構（３３）（３４）の間にス
プライン嵌合した摺動ドック（３５）の咬合切換によっ
て、従動軸（３２）と連動連結した後搬送チェン（９−
２）の回動方向を正逆切換えるように構成している。

次に、この海苔乾燥機（Ａ）の作動について説明する。

マシン部（Ｍ）で生海苔を抄着した簀を支持した筒枠（
１６）は、前搬送チェノ（９−１）で前乾燥室（５−１
）の前搬送路（６−１）の上段（６−１１）を受渡機構
（１２）に向って引渡され、後乾燥室（５−２）中を一
巡し、再び受渡機構（１２）を介して前搬送チェノ（９
−１）に引渡され、前乾燥室（５−１）の前搬送路下段
（６−１２）をマシン部（Ｍ）に向って搬送される。

受渡機構（１２）は、第８図のタイミングチャートで示
す順序で作動しており、前搬送チェノ（９−１）から後
搬送チェン（９−２）へ、またこの逆の筒枠（１６）の
受渡しを行うものである。

後搬送チェン（９−２）は前述のように回動方向が正逆
切換可能であるので、同チェン（９−２）を正目・転さ
せたときは、前搬送チェノ（９−１）から受取った簀枠
（１６）を後搬送路（６−２）の上端（６−２１）、同
下段（６−２２）の順で後乾燥室（５−２）内を搬送す
る。

従って、後搬送室（５−２）内では、筒枠（１６）は、
まず後搬送路上段（６−２１）で、後搬送路下段（６−
２２）の筒枠（１６）間を通過して乾燥能力が幾分低下
した乾燥風（７）によって綬慢に乾燥され、次いで同下
段（６−２２）で強い乾燥能力の乾燥風で急速に乾燥さ
れることになり、細胞膜が薄く、水分が多い原藻に適し
た乾燥過程で海苔乾燥を行うことができる。

また、逆に後搬送チェン（９−２）を逆回転させたとき
は、筒枠（１６）は、まず強い乾燥能力を有する後搬送
路下段（６−２２）の乾燥風で乾燥され、次いで弱い乾
燥能力を有する同上段（６−２１）の乾燥風（７）で乾
燥−されることから、細胞膜が厚く、水分が少ない原藻
に適した海苔乾燥を行うことができる。

本発明では、上記のように、原藻の性状に適した乾燥過
程を一台の海苔乾燥機で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による海苔乾燥機の全体側面図。 第２図は、受渡機構の側面図。 第３図は、同平面図。 第４図は、第３図Ｉ−Ｉ断面図。 第５図は、当接体の側面図。 第６図は、受渡ａ構の動作説明図。 第７図は、正逆転切換機構の動力伝達系統図。 第８図は、受渡機構の動作タイミングチャート（＾）：
海苔乾燥機 （５）：乾燥室 （６）：筒枠搬送路 （６−１）（６−２）　：前後搬送路 （１２）　：受渡機構 （１６）　：筒枠

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）生海苔を抄着した簀を支持した簀枠（１６）を、乾
   燥室（５）内に設けた簀枠搬送路（６）を折返し循環搬
   送させながら上記生海苔を乾燥すべく構成した海苔乾燥
   機（Ａ）において、 簀枠搬送路（６）の中途に簀枠（１６）の受渡機構（１
   ２）を設けて、簀枠搬送路（６）を前後搬送路（６−１
   ）（６−２）に２分割し、後搬送路（６−２）の循環方
   向を正逆切換可能に構成したことを特徴とする海苔乾燥
   機。