JPH01214317A - 炊飯ジャー - Google Patents

炊飯ジャー

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JPH01214317A
JPH01214317A JP4155088A JP4155088A JPH01214317A JP H01214317 A JPH01214317 A JP H01214317A JP 4155088 A JP4155088 A JP 4155088A JP 4155088 A JP4155088 A JP 4155088A JP H01214317 A JPH01214317 A JP H01214317A
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rice
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Shigeru Nakamura
茂 中村
Kenichi Tsuji
健一 辻
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は炊飯ジャーに関し、さらに詳細にいえば、炊
飯時に鍋の中から発生した蒸気を逃がす圧力調節弁の開
閉を、蒸気温度に応じて制御することのできる炊飯ジャ
ーに関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題〉近年、1
台で炊飯と保温とを行える便利さに着目して、炊飯ジャ
ーが広く使用されている。
これらの炊飯ジャーにおいては、鍋内の蒸気を外部に逃
がし鍋の内圧を調節する圧力調節弁が簡単な構造で済む
という利点から、圧力調節弁をボール状の弁体で構成し
、弁体の自重で圧力を調節していた。
しかし、この構造によれば、沸騰に至るまでの炊飯初期
に鍋の内圧が上昇すると弁が開き蒸気が抜かれるので、
鍋の内圧を高圧に保つことができなかった。勿論、鍋の
内圧を高圧に保つために弁体の自重を大きくすることも
考えられるが、沸騰時に蒸気を十分逃がすことができず
、また、炊飯ジャー全体の大きさに比べて圧力調節弁自
体が大きくなりすぎるので好ましいことではない。
そこで、バネにより弁体を押さえておく構成も考えられ
る。これならば、低温時には所望の圧力をかけることが
できるが、沸騰時にも一定の弁圧がかかり蒸気が十分抜
けなくなる。このため、低温時には蒸気をできるだけ抜
かないようにして圧力をかけ気味にして加熱し、高温時
には蒸気をできるだけ抜(という、美味しいご飯を炊(
ための理想的な炊飯過程の実現にかえって支障をきたす
という問題があった。
この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、低
温時にはできるだけ圧力がかかるようにし、高温時には
逆に弁を開くことにより蒸気が自由に流通できるように
しておいしいご飯を炊くことのできる炊飯ジャーを提供
することを目的とする。
く課題を解決するための手段および作用〉上記の目的を
達成するための第1の発明の炊飯ジャーは、炊飯蒸気の
熱により記憶形状に変形する形状記憶合金の変形力を用
いて弁を開くとともに、炊飯蒸気の温度が低い時にはバ
イアスバネにより弁を閉成方向に移動させる圧力調節弁
を具備するものである。
上記の構成の炊飯ジャーによれば、蒸気が盛んに出てい
る高温の状態では、炊飯蒸気の熱により記憶形状に変形
する形状記憶合金の変形力を用いて弁が開かれるので、
蒸気を十分に逃がすことができる。また、比較的低温で
蒸気がまだ十分に出ない状態ではバイアスバネの力によ
って弁を閉じる方向に移動させているので、鍋の内圧を
比較的高い状態に維持することができる。
また、上記の目的を達成するための第2の発明は、バイ
アスバネを用いる代わりに、圧力調節弁に、炊飯蒸気の
温度が低い時には別の記憶形状に変形して弁を閉成方向
に移動させるという2方向性の形状記憶合金を用いてい
るという点で、上記第1の発明と相違する。
この構成によっても、第1の発明と同様の作用を達成す
ることができるが、バイアスバネを省略し得るという点
で、より簡単な構成を実現することができる。
また、上記いずれの発明においても、圧力調節弁の閉成
時に、鍋の内圧の過度な上昇を防止する圧力安全弁を付
加していることが安全性の観点から望ましい。
〈実施例〉 次いで、この発明の実施例について図を参照しながら以
下に説明する。
第1図は、この発明の炊飯ジャーの一部切欠側断面図で
あり、外装ケース(Z内に断熱材を介在させて内鍋(3
)を取出し可能に収納するとともに、外装ケース■に開
閉可能に連結された蓋ユニット(4)の下面に鍋M(5
)を取外し可能に取付けている。また、内鍋G)の外周
に対向して保温ヒータ(6)を取付け、内鍋(3)の底
面に接触するように炊飯ヒータのを取付けている。炊飯
ジャーの圧力調節弁(1)は蓋ユニット(4)の所定部
分に設けられている。
第2図は圧力調節弁(1)の拡大断面図である。圧力調
節弁(1)は、弁体と弁座のわずかの隙間から常時蒸気
を逃がしながら圧力を保持できるという、いわゆる開孔
調節弁タイプのものである。
圧力調節弁(1)は、水平な台座(12)の中央部に円
い開口部(13)を有し、開口部(13)の周囲には内
筒部(10)が立設されている。内筒部(10)の内径
は、開口部(13〉の開口径よりも若干太き(なってい
る。
また、開口部(13)の開口径よりも若干小径の断面円
形の棒状の弁体(11)が、当該開口部(13)に対し
て上下方向に挿通自在に設けられている。弁体(11)
の上端部(15)は、スカート状に折返されており(以
下折り返された部分をスカート部(23)という)、ス
カート部(23)は、上記開口部(13)の周辺両端部
において内筒部(10)の内壁に接触した状態で台座(
12)から立設された一対の支持片(17)と、支持片
(17)を取り囲むようにして台座(12)から立設さ
れた外筒部(21)との間の隙間に入り込んでいる。そ
して、スカート部(23)の下端部(20)は外側に若
干折り返されている。
弁体(11)の上端部(15)と支持片(17)との間
には形状記憶合金製のコイルバネ(16)が介在され、
上記スカート部(23)の下端部(20)と外筒部(2
1)との間にはバイアスコイルバネ(14)が介在され
ている。
なお、符号(22)はスカート部(23)に設けられた
蒸気孔であり、内鍋G)内の蒸気は、開口部(13)か
ら内筒部(10)の内壁を通して立ち上ぼり、形状記憶
合金バネ(1B)に触れ、蒸気孔(22)を通して室内
に放散していく。
さらに、上記圧力調節弁(1)とは別に安全弁(8)が
設けられている。安全弁(8)は、圧力調節弁(1)が
動作異常を起こしたときに作動して圧力を逃がすための
ものである。安全弁(8)は、上記開口部(13)とは
離れて台座(I2)に形成された第2開口部(I8)と
、自重により第2開口部(18)を閉塞するボール状の
弁体(19)とから構成されている。弁体(19)の重
量は、非沸騰時に内鍋の内圧を高圧に保つため、大きめ
に選定されているものである。
上記形状記憶合金バネ(16)は、例えばN i−T 
I合金やCu−A I−Z n合金で形成されたもので
あり、沸騰時に圧力調節弁(1)を流通する蒸気温度に
相当する温度(80℃〜95℃程度)になるとマルテン
サイト変態を起こすように設定され、伸びた状態で形状
が記憶されている。上記変態後は伸長して弁体(11)
を押し上げ、蒸気が蒸気孔(22)を通じて比較的容易
に流通できるようにする(第3図参照)。
バイアスバネ(14)は、常時弁体(11)を押し下げ
る方向に付勢するものである。形状記憶合金バネ(16
)が低温時には、スカート部(23)の下端部(20)
を押し下げて、弁体(11)の先端を開口部(13)に
挿通させる。したがって、蒸気は弁体(11)と開口部
(13)とのわずかな隙間を通過できるにすぎない。
次に、上記炊飯ジャーの動作を説明する。まず、炊飯ス
イ、ツチ(図示せず)をONし、炊飯ヒータ(力に通電
して炊飯を開始する。炊飯初期は、蒸気温度がまだ低く
、形状記憶合金バネ(16)は伸び切っていない状態に
ある。したがって、弁体(11)はバイアスバネ(14
)の圧力で下方に押し下げられており(第2図参照)、
内鍋(3)内の蒸気は、弁体(11)と内筒部(10)
の内壁との間にできたわずかな隙間を通して洩れていく
のみである。したがって、内鍋(3)の内圧を比較的高
圧に維持することができる。しかし、炊飯工程が進んで
蒸気温度が上昇してくると、形状記憶合金バネ(16)
が伸び、弁体(11)が上昇してくる(第3図参照)。
したがって、蒸気孔(22)のすべてが完全に開口し、
蒸気が自由に流通できるようになり、内m(3)の内圧
は急速に下がる。また、弁体(11)の上方移動に伴っ
てスカート部(23)が圧力調節弁(1)から突出し、
蒸気孔り22)から盛んに蒸気が噴出する状態となるの
で、調理者は沸騰工程に至っていることを知ることがで
きる。
炊飯が終わり保温工程に入ると、蒸気温度も下がるので
、圧力53@弁は第2図の状態に戻り、内鍋(3)内の
蒸気は、外気とほぼしゃ断される。よって、内鍋(3)
内に外気が流入するのを防ぎ、保温効果を高めることが
できる。
第4図および第5図は、他の実施例を示す拡大断面図で
ある。圧力調節弁(31)は水平な台座(42)の中央
部に円い開口部(43)を有し、開口部(43)の周囲
には、開口部(43)の開口径よりも若干大きな内径を
有する内筒部(44)が立設されている。内筒部(44
)の内側には、ボール状の弁体(4I)が挿入されてい
る。弁体(41)の直径は、内筒部(44)の内径より
も若干小さくなっており内筒部(44)内を自由に上下
できるが、開口部(43)を閉塞することができるよう
に開口部(43)の開口径よりも広くなっている。内筒
部(44)の上部には、内筒部(44)の外径よりも若
干大きな内径を有する円筒状の可動キャップ(45)が
上下動自在に被せられている。可動キャップ(45)の
上面(天井面)の中央部には、弁体(41)を上方から
押圧する押え棒(47)が垂下しており、可動キャップ
(45)の天井面および側面(スカート)の所定部には
蒸気孔(4B)が複数個形成されている。内鍋(3)内
の蒸気は、開口部(43)から入り、内筒部(44)の
内壁を通して立ち上ぼり、形状記憶合金バネ(50) 
(後述)に触れ、蒸気孔(4B)を通して室内に放散し
ていく。さらに、開口部(43)の周囲において、可動
キャップ(45)の外径より若干大きな内径を有する外
筒部(48)が、上記内筒部(44)と同心状に立設さ
れている。可動キャップ(45)のスカートは、これら
内筒部(44)と外筒部(48)との間の隙間に入り込
んでおり、スカートの下端部(49)は外側に若干折り
返されている。そして、可動キャップ(45)の天井面
と内筒部(44)との間には形状記憶合金製のバネ(5
0)が介在され、上記隙間に入り込んだスカートの下端
部(49)と外筒部(48)との間にはバイアスバネ(
51)が介在されている。
さらに、上記圧力調節弁(31)とは別に、負圧吸収弁
(32)が設けられている。負圧吸収弁(32)は、内
鍋(3)の内圧が基準値よりも減少したときに作動して
大気を内鍋(3)に取り入れるためのものである。
負圧吸収弁(32)は、上記開口部(43)とは別に台
座(42)に形成された第2開口部(52)と、第2開
口部(52)を開閉する弁体く53)と、弁体(53)
の一端を台座(42)に挿入固定するビン(54)とか
ら構成される。
保温時等に内鍋(3)の温度が下がり、内鍋(3)の圧
力が負圧状態となってくると、弁体(53)が負圧によ
り内方向に反り返り、第2開口部(52)を開く。する
と、外部の空気が内鍋(3)に取り込まれるので、内鍋
(3)の圧力が過度に減少するのを防ぐことができる。
上記形状記憶合金バネ(5o)は、例えばN i−T 
I合金やCu−A I−Z n合金で形成されたもので
あり、伸びた状態で形状が記憶されているので、高温に
なりマルテンサイト変態を起こした後は可動キャップ(
45)を押し上げ、蒸気が開口部(43)、蒸気孔(4
6)を通じて抵抗なく流通できるようになる(第5図参
照)。バイアスバネ(51)は、常時可動キャップ(4
5)を押し下げる方向に付勢するものであり、形状記憶
合金バネ(50)が低温時には、形状記憶合金バネ(5
0)の圧力に打ち勝ってスカートの下端部(49)を押
し下げる。すると、押え棒(47)が弁体(41)を上
方から押圧し、開口部(43)を閉塞させる。
次に、上記圧力調節弁(31)の動作を説明すると、炊
飯初期の蒸気温度がまだ低い状態では、形状記憶合金バ
ネ(50)は伸び切っていない状態にある。
したがって、弁体(41)はバイアスバネ(51)の圧
力で下方に押し下げられており(第4図参照)、内鍋(
3)内の蒸気は外に出られない状態にある。このように
して、内鍋(3)内の蒸気を逃がさないようにし、内部
の圧力を比較的高めることができる。ただし、内鍋(3
)の内圧が基準値以上に上昇すると(内鍋(3)の内圧
が瞬間的に上昇することがよくある)、内圧がバイアス
バネ(51)の圧力に打ち勝って弁体(41)を押し上
げるので、蒸気は弁体(41)と開口部(43)の間を
抜け、蒸気孔(4B)から出ていく。
これにより、内鍋(3)の内圧の過度な上昇を防止する
ことができる。
沸騰工程に至れば、形状記憶合金バネ(5o)に触れる
蒸気の温度は高温になり、形状記憶合金バネ(50)を
伸長させる(第5図参照)。これにより、可動キャップ
(45)が上方に移動し、弁体(41)にかかっていた
押圧力が解放される。すると、弁体(41)は自重のみ
によって開口部(43)を押えるだけであるので、蒸気
は蒸気孔(46)から比較的自由に抜は出すことができ
るようになる。したがって、内鍋(3)の内圧は急速に
下がる。また、可動キャップ(45)が圧力調節弁(3
1)から突出し、蒸気孔(46)から盛んに蒸気が噴出
する状態となるので、調理者は沸騰工程に至っているこ
とを知ることができる。
炊飯が終わり保温工程に入ると、蒸気孔(4B)から流
入する冷たい外気で蒸気温度も下がるので、圧力調節弁
(31)は第4図の状態に戻り、内鍋(3)の中は外部
としゃ断される。よって、内鍋(3)内に外気が流入す
るのを防ぎ、保温効果を高めることができる。なお、長
く保温を続けると内鍋(3)内の温度低下により、内鍋
(3)内が負圧状態となるが、このとき負圧吸収弁(3
2)が働き、内鍋(3)の圧力を平常に戻すことができ
る。したがって、負圧により蓋ユニット(4)が開けに
くくなる等の不都合を防止することができる。
第6図は、上記第4図および第5図の実施例の変更例を
示し、同一部材には同一符号を付している。この変更例
は、本発明のように形状記憶合金バネを調圧に利用した
場合に、炊飯が終わって形状記憶合金バネの温度をより
速やかに下げるためのものである。この変更例では、蒸
気孔(46)を斜め上方に傾けるとともに、可動キャッ
プ(45)の側内壁に、斜め上方を向いたガイド片(4
8a)を設けることにより、蒸気孔(46)から入り込
む外気を、可動キャップ(45)の天井面に設けた蒸気
孔(46)までスムーズに導けるようにしている。
炊飯が終わり保温工程に入ると、外気が第6図の矢印の
ようにガイド片(46a)に沿って多く入り込み、開口
部(43)の間を抜けてくる高温の蒸気とまざり合って
、蒸気の温度を速やかに下げる。したがって、形状記憶
合金バネ(50)が速やかに冷却され、圧力調節弁(3
1)をより速く弁閉成状態に戻し、保温効果を高めるこ
とができる。
なお、ガイド片(4(ia)を設けずに、蒸気孔(46
)を斜め上方に傾けるだけでも、外気の導入を促進し、
形状記憶合金バネ(50)をより速やかに冷却するとい
う作用を得ることができる。
第7図および第8図は、圧力調節弁の他の実施例を示す
。圧力調節弁(61)は、水平な台座(62)をケーシ
ング(69)で覆い、台座(62)の中央部には円い開
口部(63)を形成し、開口部(63)を閉塞可能なボ
ール状の弁体(64)を開口部(63)の上から接触さ
せている。台座(62)には、可動間キャップ(66)
が、開口部(63)の周囲を取り囲んだ状態で載ってい
る。
可動間キャップ(6B)の天井面と台座(62)との間
には、コイル状のバイアスバネ(65)が介在している
コイルの内径は弁体(64)の直径よりも若干大きく、
弁体(64)は、バイアスバネ(65)に接触すること
なくバイアスバネ(65)の内側空間を上下動できる。
可動間キャップ(66)の下端部(67)は外側に折り
返されていて、この折り返し部分とケーシング(69)
の天井面との間に形状記憶合金バネ(68)が介在され
ている。また、ケーシング(69)の天井面には、いく
つかの蒸気孔(70)が形成されている。
さらに、上記開口部(63)とは別に台座(62)に形
成された第2開口部(71)と、自らの弾力により第2
開口部(71)を閉塞する膜状の弁体(72)とから構
成される弁(73)が設けられている。弁体(72)は
、例えばシリコンゴム等の弾性材料からなるものである
上記形状記憶合金バネ(68)は、例えばN 1−T 
1合金やCu−A l−Z n合金で形成されたもので
あり、伸びた状態および縮んだ状態の2種類の形状が記
憶されている。形状記憶合金バネ(68)が低温時には
、第7図に示すように伸びた状態になり、常時可動キャ
ップ(66)を押し下げる方向に付勢する。
高温になると、第8図に示すように形状が縮み、可動キ
ャップ(66)はバイアスバネ(65)の力により押し
上げられ、開口部(63)を通った蒸気は可動キャップ
(66)の外へ出、蒸気孔(70)を自由に通り抜けら
れるようになる。
次に、上記圧力調節弁(61)の動作を説明すると、炊
飯初期の状態では蒸気温度がまだ低く、形状記憶合金バ
ネ(68)は伸び切った状態にある。したがって、可動
キャップ(66)は形状記憶合金バネ(68)の圧力で
下方に押し下げられ(第7図参照)、台座(62)に密
着するので、内鍋(3)内の蒸気は外に出ていくことは
ない。このようにして、内鍋(3)の内圧を比較的高い
状態に保つことができる。ただし、内鍋(3)の内圧が
基準値以上に上昇すると、弁(73)が開き、蒸気は第
2開口部(71)を通り抜けてケーシング(69)の天
井面に形成された蒸気孔(70)から出ていく。したが
って、内鍋(3)の中の圧力が過度に上昇することはな
い。
沸騰工程に至れば、形状記憶合金バネ(68)に触れる
蒸気の温度は高温になり、形状記憶合金バネ(68)を
短縮させる(第8図参照)。これにより、可動キャップ
(66)がバイアスバネ(65)の力で上方に移動し、
蒸気は蒸気孔(63)から自由に入り込んで蒸気孔(7
0)から抜けることができるようになる。
したがって、蒸気が自由に流通できるようになり、内鍋
(3)の内圧は急速に下がるとともに、蒸気が自由に流
通できるようになる。
第9図および第10図は、形状記憶合金バネを蒸気温度
の温度感知器として利用し、形状記憶合金バネの動きに
よって炊飯ヒータの電力を調節するようにした炊飯ジャ
ーを示している。
おしいご飯を炊くには、沸騰までヒータの通電状態をフ
ルパワーとして一気に炊き上げ、それ以後はパワーを落
として加熱することが好ましい。
このような加熱方法は、最近ではマイクロコンピュータ
を使った炊飯ジャーで実現されている。しかし、マイク
ロコンピュータを使用していないタイプの炊飯ジャーで
は、沸騰したことの判断がつきに<<、上記のような炊
飯方法の実現は難しかった。
第9図は、上記問題点に鑑みて考案された形状記憶合金
を利用した炊飯ジャーの一実施例を示している。
炊飯ジャーの蓋ユニット(4)の所定部に内鍋内の蒸気
を逃がす蒸気弁(81)を設置し、蒸気弁(81)から
出てくる蒸気の通路に、コイル状の形状記憶合金バネ(
86)とコイル状のバイアスバネ(87)とを、それぞ
れの端部を仕切り板(89)を介して互いに対向させた
直列状態に並べている。形状記憶合金バネ(86)の他
端、およびバイアスバネ(87)の他端はそれぞれ蓋ユ
ニット(4)に固定されている。そして、−本の棒部材
(85)が両コイル(86) (87)の内部および仕
切り板(89)を挿通している。棒部材(85)と仕切
り板(89)とは接着されており、一体に動くことがで
きる。棒部材(85)の右側には、常閉のマイクロスイ
ッチ(88)が設けられており、棒部材(85)の長手
方向への移動によりマイクロスイッチ(88)のボタン
を押すことができるようになっている。形状記憶合金バ
ネ(86)は、低温時にはバイアスバネ(87)の力に
より圧縮され、棒部材(85)の右端は左方に移動して
マイクロスイッチ(88)のボタンから離れるのでマイ
クロスイッチ(88)は閉じたままとなる。高温時には
形状記憶合金バネ(86)が伸長し、棒部材(85)の
右端は右方に移動してマイクロスイッチ(88)のボタ
ンを押すのでマイクロスイッチ(88)はOFFされる
上記炊飯ジャーの電気回路図を第1O図に示す。
互いに直列に接続された第1炊飯ヒータ(92)、第2
炊飯ヒータ(93)および炊飯スイッチ(95)が商用
電源(91)からの供給を受ける。(88)は、第1炊
飯ヒータ(92)を短絡可能な前述のマイクロスイッチ
である。(96)はサーモスタット、(97)は保温ヒ
ータ、(98)は内鍋の蓋に設けられた蓋ヒータである
マイクロスイッチ(88)は最初閉じられているので、
炊飯スイッチ(95)を押すと、第2炊飯ヒータ(93
)のみに電力が供給され、ハイパワーで米を加熱する。
沸騰状態となると蒸気の温度が上がり、形状記憶合金バ
ネ(8B)が伸長し、マイクロスイッチ(88)はOF
Fされる。したがって、第1炊飯ヒータ(92)と第2
炊飯ヒータ(93)とが直列状態となり、ヒータの加熱
電力が低下するので、沸騰状態を長く保つことができる
。沸騰工程が終了すると、炊飯スイッチ(95)がOF
Fとなるとともに、保温ヒータ(97)、および蓋ヒー
タ(98)が通電され、ご飯を保温状態におく。なお、
サーモスタット(9B)により、一定温度を基準にして
保温ヒータ(97)の0N10FF制御をすることがで
きる。
以上のようにして、マイクロコンピュータを使わなくと
も、沸騰まではハイパワーで一気に加熱し、それ以降は
形状記憶合金バネ(8B)の動作を利用してパワーを落
とした状態で加熱できるので、おいしいご飯を炊くこと
ができる。
〈発明の効果〉 以上のように、この発明によれば、炊飯蒸気の熱により
記憶形状に変形する形状記憶合金の変形力を用いて弁を
開くとともに、炊飯蒸気の温度が低い時には弁を閉成方
向に移動させることができるので、蒸気が盛んに出てい
る高温の状態では弁を開き、蒸気を十分に逃がすことが
できる。また、比較的低温で蒸気がまだ十分に出ない状
態では鍋の内圧を比較的高い状態に維持することができ
る。
したがって、低温時には蒸気をできるだけ抜かないよう
にして内圧を高め、速やかに沸騰まで炊き上げることが
できるとともに、高温時には蒸気をできるだけ抜いて、
おいしいご飯を炊くことができるという特有の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧力調節弁を具備する炊飯ジャーの一部切欠断
面図、 第2図は圧力調節弁の拡大断面図、 第3図は弁が開いた状態を示す圧力調節弁の拡大断面図
、 第4図は圧力調節弁の他の実施例を示す断面図、第5図
は弁が開いた状態を示す圧力調節弁の断面図、 第6図は、上記第4図および第5図の変更例を示す断面
図、 第7図は圧力調節弁のさらに他の実施例を示す断面図、 第8図は弁が開いた状態を示す圧力調節弁の断面図、 第9図は形状記憶合金バネを蒸気温度の温度感知器とし
て利用して炊飯ヒータの電力を調節するようにして炊飯
ジャーの要部断面図、 第10図は電気回路図である。 (1) 、 (31)、 (81)・・・圧力調節弁、
(14) 、 (51) 、 (85)・・・バイアス
バネ、(1B) 、 (50) 、 (68)・・・形
状記憶合金バネ特許出願人  タイガー魔法瓶株式会社
第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第9図 第10図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炊飯蒸気の熱により記憶形状に変形す る形状記憶合金の変形力を用いて弁を開 くとともに、炊飯蒸気の温度が低い時に はバイアスバネにより弁を閉成方向に移 動させる圧力調節弁を具備することを特 徴とする炊飯ジャー。 2、炊飯蒸気の熱により記憶形状に変形す る形状記憶合金の変形力を用いて弁を開 くとともに、炊飯蒸気の温度が低い時に は形状記憶合金が他の記憶形状に変形し て弁を閉成方向に移動させる圧力調節弁 を具備することを特徴とする炊飯ジャー。
JP4155088A 1988-02-23 1988-02-23 炊飯ジャー Granted JPH01214317A (ja)

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