JPH01213353A - プラスチック粘土 - Google Patents

プラスチック粘土

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JPH01213353A
JPH01213353A JP3653988A JP3653988A JPH01213353A JP H01213353 A JPH01213353 A JP H01213353A JP 3653988 A JP3653988 A JP 3653988A JP 3653988 A JP3653988 A JP 3653988A JP H01213353 A JPH01213353 A JP H01213353A
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JP
Japan
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polycaprolactone
resin
chlorinated polyethylene
resin composition
plastic clay
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JP3653988A
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Toshiaki Terakawa
俊紹 寺河
Hiroyuki Tsutsui
筒井 啓之
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軟化温度、硬化速度が制御された樹脂組成物お
よびプラスチック粘土に関するものである。更に詳しく
は熱可塑性ポリカプロラクトンと塩素化ポリエチレンを
均一に混合してなる40゛C〜60℃の軟化温度を有す
る樹脂組成物およびプラスチック粘土に関する。
(従来技術) 従来より粘土は美術愛好家によって多く用いられている
が、最近では学童の教材および幼児の玩具としても多く
用いられるようになってきた。
しかしながら、このような粘土は造形過程において万一
失敗した場合には修正は極めて困難であり、失敗の程度
によっては新規に別材料を用いて造形のやり直しをせね
ばならない場合も多々あった。
更に完成した作品が乾燥によって亀裂を発生し、また、
落したりすると簡単に破損するし、造形物の細部が軽い
ショックでも崩れやすく、亀裂発生も起りやすいという
欠点を有している。
また、人手で練りあわせる場合などは、終始手に粘土が
付着し、手の汚れや粘土の損失を伴なうだけでなく、乾
燥すると埃が生じるという問題もある。
さらに作品が乾燥するまでにはかなりの時間を要するの
で、その間の管理が大変である。
また、造形を終った作品を絵具やポスターカラーなどを
用いて着色する場合にも表面の研磨が不充分であったり
、亀裂などの発生があれば均一に美しく仕上げる事は困
難である。
また、顔料、染料を練り込んで着色する事も困難で全面
を美しく着色させる事は不可能である。
上記の点を改善したものとして、ポリカプロラクトン組
成物を用いた粘土が特開昭61−42679号公報にお
いて開示されている。
しかしながら、上記公報に開示されたポリカプロラクト
ン樹脂だけでは以下の点で充分とはいえない。
(発明が解決しようとする課題) その問題の1つは軟化温度である。
ポリカプロラクトンは最低60℃以上に保たなければ軟
化しないため、60℃以上、通常80°C程度の熱湯に
より軟化させた後造形しなければならなかった。
80°Cの熱湯を用いなければならないということは、
火傷のおそれがあり、特に学童、幼児にとって危険であ
る。
更に、硬化するまでの時間が短かすぎたため、作品を作
るための時間的余裕がなく、作製途中で硬化してしまい
、再度熱湯につけて軟化させなければならないことがし
ばしばあった。
このような状況に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果
、本発明を完成させた。
(発明の構成) すなわち本発明は 「相対粘度1.15〜2.80を有するポリカプロラク
トン樹脂と塩素化ポリエチレンを重量比にして5015
0〜9515でブレンドしたことを特徴とする樹脂組成
物からなるプラスチック粘土」である。
この組成物は40゛C〜60℃の間で軟化し、しかも軟
化後、常温で造形加工する際の硬化時間が手頃であるた
め、プラスチック粘土として好適である。
本発明に用いるカプロラクトン組成物は通常のカプロラ
クトンモノマーをモノマー中の水分を開始剤として触媒
存在下で反応させて得られる。
分子量の小さいポリマーを製造する場合にはエチレング
リコール等の開始剤をさらに添加する場合もある。
この反応において用いられる触媒としては有機スズ化合
物、有機チタン化合物、有機ハロゲン化スズ化合物等が
一般的であり、0.1〜5000ppm添加し、100
〜230°C1好ましくは不活性気体中で重合させるこ
とによってポリカプロラクトン樹脂を得ることができる
このポリカプロラクトン組成物は常温で液状のものから
固体状のものまで種々の重合度のものがあり、各種の用
途に用いられているが、プラスチック粘土としてその用
途を満絹無く満たすには、重合度が一定の範囲にある熱
可塑性ポリカプロラクトン組成物を使用する事が望まし
い。
すなわち相対粘度1.50〜2.80を有するポリカプ
ロラクトン重合物が好適に用いられる。
本発明でいう相対粘度とは毛細管粘度計(ウベローデ粘
度計)を用いて測定した粘度とする。
測定法はJIS  K6726に準じて行なった。
但し溶剤としてトルエン濃度1%、温度25゜00±0
.05°Cで測定した値とする。
一方、塩素化ポリエチレンはポリエチレンまたはエチレ
ンとその他のビニルモノマーの共重合体を塩素化をした
もので塩素化率が25%〜45%のもので非結晶性のも
のが好ましい。
本発明で述べる非結晶性のものとは示差熱分析装置(D
SC)で測定した融解ピークが3cal/g以下のもの
とする。
塩素化ポリエチレンにエチレン部分の非結晶性が残って
いるとポリカプロラクトンの結晶が融解する温度でもポ
リエチレンの結晶が融解しないため造形か困難となる。
ポリカプロラクトンと塩素化ポリエチレンを均一に混合
させる方法としては特に限定はされな、いが、押出機、
ニーダ−、バンバリーミキサ−等による溶融混練が例示
できる。
ポリカプロラクトン樹脂と塩素化ポリエチレンとのブレ
ンド比は50150〜9515が適している。塩素化ポ
リエチレンのブレンド比が5%に満たないと、軟化温度
の低下、硬化速度の遅延効果が十分でない。
また、50%を越えると均一な混合が困難であり、たと
え均一に混合できたとしても、硬化時間が長くなりすぎ
、造形が困難になる。
さらに軟化した時粘土が手に付着するという欠点も生じ
る。
ここで塩素化ポリエチレンのブレンド比と軟化温度、硬
化速度の遅延効果の間には強い相関が認められる。
すなわち塩素化ポリエチレンのブレンド比が大きいほど
軟化温度は低下し、硬化速度は遅くなる。
従って使用目的に合わせ、塩素化ポリエチレンのブレン
ド比を変化させ、軟化温度、硬化時間をコントロールす
ることが可能である。
硬化速度は塩素化ポリエチレンのブレンド比だけでなく
ポリカプロラクトンの分子量によってもコントロールす
ることができる。
この組成物の硬化はポリカプロラクトンの結晶化により
達成されるが、相対粘度1.50〜2゜80の範囲の単
分散ポリカプロラクトンにおいては、分子量が低いほど
結晶化速度が速い。
一方1分子量が低いほど耐衝撃性が低下し、粘土として
は使いづらくなる。
上記の原理を組み合わせ、軟化温度が低く、しかも硬化
速度が遅くなり過ぎない組成物を得ることが可能である
すなわち、軟化温度を50℃以下にするため、塩素化ポ
リエチレンのブレンド比を5%以上50%以下とする。
これにブレンドするポリカプロラクトン樹脂は相対粘度
1.15〜2.80のものを用いるのがよい。
さらに、結晶化速度を速くするため相対粘度1゜15〜
1.50の成分、さらに耐WIg性を向上させるため1
.50〜2.80の成分をブレンドしたものを用いるの
が好ましい。
硬化速度はこの他、ポリカプロラクトン樹脂の結晶核剤
を加えることによっても速めることができる。すなわち
、塩素化ポリエチレンを多量にブレンドし、軟化温度を
低下させた結果として起こる硬化時間の伸び過ぎは、結
晶核剤の混合により防ぐことができる。
ここでポリカプロラクトンの結晶核剤としては、一般的
なポリエステルの核剤が効果的である。
例としてはステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、タルク、クレイ、マイカ、酸化チタン、
フッ化リチウム、ポリエチレンテレフタレート粉末を挙
げることができる。
特に高級脂肪酸の金属塩は同時に滑剤としても作用する
ため、軟化した時に、手に付着するという問題も同時に
解決することができる。
これらの組成物に対し、色調、強度、安定性が要求され
る場合には必要に応じて、各種の着色物質、充填剤、塩
素化ポリエチレンあるいはポリカプロラクトンに対する
安定剤を混合してもよい。
またこうして得られた組成物をプラスチック粘土として
使う場合、ペレット状、ストランド状、シート状、塊状
、あるいは前もって形を作っておくなど自由な形に成形
することが可能である。
以下に実施例を挙げてこの発明の詳細な説明する。
(実施例1) ポリカプロラクトン樹脂として市販のポ
リカプロラクトンH5(ダイセル化学工業株式会社製:
相対粘度2.34)に対し塩素化ポリエチレンとしてエ
ラスレン408A(昭和電工株式会社製:塩素化率40
%)を重量比にして20%ブラベンダープラストグラフ
を用いて120℃で10分間混練した。
得られたサンプルのDSC(パーキンエルマー社製、D
SC−20)での融解ピークのオンセット温度、結晶化
のピーク温度を表−1に示す。
(実施例2) 塩素化ポリエチレンであるエラスレン408Aのブレン
ド比を7%にすること以外は実施例1と全く同様にして
ブレンドを行なった。
得られたサンプルのDSCの結果を表−1に示す。
(実施例3) 塩素化ポリエチレンであるエラスレン408Aのブレン
ド比を40%にすること以外は実施例1と全く同様にし
てブレンドを行なった。
得られたサンプルのDSCの結果を表−1に示す。
(実施例4) ポリカプロラクトラクトン樹脂としてポリカプロラクト
ンH1(ダイセル化学工業株式会社製、相対粘度1.2
8)を重量比にして30%、ポリカブロランH7(ダイ
セル化学工業社製、相対粘度2.34)を30%、塩素
化ポリエチレンとしてエラスレン408Aを40%、ブ
ラベンダーブラストグラフを用いて120℃で10分間
混練した。
得られたサンプルの融解ピークのオンセット温度、結晶
化ピーク温度を表−1に示す。
(実施例5) 実施例3で得られたサンプル100重量部に対してステ
アリン酸カルシウム(中井化学薬品株式会社製)を5重
量分を加え、ブラベンダーブラストグラフにより120
°Cで5分間混練した。
得られたサンプルのDSCの結果を表−1に示す。
(実施例6) 塩素化ポリエチレンとしてエラスレン408Aの代わり
に塩素化パラフィン303(昭和電工株式会社製:塩素
化率30%)を用いたこと以外は実施例1と全く同様に
してブレンドを行なった。
DSCの結果を表−1に示す。
(比較例1) 市販のポリカプロラクトン樹脂ポリカプロラクトンH5
(ダイセル化学工業社製:相対粘度2゜34)のDSC
の結果を表−1に示す。
(比較例2) 塩素化ポリエチレンであるエラスレン408Aのブレン
ド比を3%にすること以外は実施例1と全く同様にして
ブレンドを行なった。
得られたサンプルのDSCの結果を表−1に示す。
(比較例3) 塩素化ポリエチレンであるエラスレン408Aのブレン
ド比を60%にすること以外は実施例1と全く同様にし
てブレンドを行なった。
得られたサンプルのDSCの結果を表−1に示す。
(DSCの説明) DSCの測定はパーキンエルマー社製DSC−2Cを使
用した。
温度補正はn−オクタンを用いて行なった。
融解挙動は20°C/minの昇温速度で測定し、吸熱
ピークのオンセット温度を表−1に示した。
この温度は、プラスチック粘度が軟化する最低の温度で
ある。
35℃以上、58゛C未満が適当で、好ましくは35℃
以上55℃未満である。
結晶化挙動は5℃/ m i nの降温遠度で測定し、
発熱のピーク温度を表−1に示した。
この温度が30℃以上であると硬化時間が短く造形が容
易でなく0℃以下であると硬化時間が長すぎる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ポリカプロラクトン樹脂に対し、塩素化ポリエチ
    レンを重量比にして50/50〜95/5の比率でブレ
    ンドしたことを特徴とす る樹脂組成物からなるプラスチック粘土。 (2)ポリカプロラクトン樹脂が相対粘度1.15〜2
    .80を有するものであることを特 徴とする特許請求範囲第(1)項記載の樹 脂組成物からなるプラスチック粘土。 (3)ポリカプロラクトン樹脂が相対粘度1.15〜1
    .50を有するものと相対粘度1. 50〜2.80を有するものとのブレンド 物であることを特徴とする特許請求範囲第 (1)項記載の樹脂組成物からなるプラス チック粘土。 (4)樹脂組成物が高級脂肪酸の金属塩を含有すること
    を特徴とする特許請求範囲第(1) 項記載の樹脂組成物からなるプラスチック 粘土。 (5)塩素化ポリエチレンが塩素含有量25〜45%で
    非晶性である特許請求範囲第(1) 項記載の樹脂組成物からなるプラスチック 粘土。 (6)脂肪酸の金属塩がステアリン酸カルシウムである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第 (1)項または(4)項記載の樹脂組成物 からなるプラスチック粘土。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5278237A (en) * 1991-08-09 1994-01-11 Daicel-Huls Ltd. Sculpturing resin composition and process for sculpturing a sculptured product

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5278237A (en) * 1991-08-09 1994-01-11 Daicel-Huls Ltd. Sculpturing resin composition and process for sculpturing a sculptured product

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