JPH01213344A

JPH01213344A - 導電性組成物

Info

Publication number: JPH01213344A
Application number: JP3707488A
Authority: JP
Inventors: Kenji Uesugi; 植杉　賢司; Hitoshi Kimura; 木村　人司
Original assignee: Furukawa Electric Co Ltd
Current assignee: Furukawa Electric Co Ltd
Priority date: 1988-02-19
Filing date: 1988-02-19
Publication date: 1989-08-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は導電性組成物に関し、更に詳しくは、成形性が
良好でかつ着色することもでき、通信用シールド電線の
外周を被覆する材料として有用な導電性組成物に関する
。

（従来の技術）電子機器の作動に伴なって発生する電磁波公害を緩和す
るために、電磁波シールド材の研究が進められており、
その材料として導電性プラスチックの応用が検討されて
いる。

例えば、ＡＢＳ樹脂、ナイロン樹脂等の熱可塑性樹脂を
マトリックスとし、これに、フィラーとして黄銅、アル
ミニウムのような良導電性金属の微粉、フレークやカー
ボンファイバの短繊維などを配合した組成物が知られて
いる。

（発明が解決しようとする課題）上記した組成物のうち、金属粉フィラーを配合したもの
は確かにそのシールド特性は向上するが、しかし他方で
は、その成形性に劣り、しかも伸びが小さいので可撓性
に乏しいという問題がある。

このような問題は、銅撚線を例えばポリオレフィン系ゴ
ムから成る被覆チューブで被包したコアと前記した組成
物とを一緒に押出成形して前記組成物が前記コアを被覆
している通信用シールド電線を製造する際には、極めて
不都合な問題である。

また、この組成物はフィラーが金属粉であるため、上記
したような成形加工時に用いる成形装置のノズルの部分
等がＦｌｌ！滅するという問題も発生せしめる。

一方、カーボンファイバの短繊維をフィラーとする組成
物の場合は成形性、可撓性も良好であるが、しかし、得
られた製品は全て黒色となるため、例えば標識用として
各種色彩に着色することができず、商品価値として問題
がある。

本発明は、上記した問題を解決し、成形性、可撓性が良
好であるとともに無色であるため着色可能であり、シー
ルド電線の外周を被覆する材料として有用な新規導電性
組成物の提供を目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明の導電性組成物は、
その構成が、ゴムまたは熱可塑性樹脂から成る基材１０
０重量部と、スズ（Ｓｎ）またはアンチモン（ｓｂ）が
被覆されている酸化チタン・酸化カリウム（Ｔｉｅ、・
Ｋ　ｔ　ｏ　）ウィスカー１０〜１００重量部とから成
ることを特徴とする。

本発明の組成物は、マトリックス基材が後述するゴムま
たは熱可塑性樹脂からなり、フィラーがＳｎまたはｓｂ
で被覆されているＴ、０８・Ｋ　ｔ　Ｏウィスカーから
成る。

まず、基材としてはゴムまたは熱可塑性樹脂のいずれか
である。このうちゴムとしてはエチレンプロピレンゴム
、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、アクリ
ルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等のような合成ゴム
を好適例としてあげることができる。また、そのガラス
転（多温度が−１００〜−１Ｏ°Ｃ程度のものは、フィ
ラーの基材への練込み作業を容易にし、得られた組成物
の成形加工時における成形性を良好にするので好適であ
る。

また、他の基材である熱可塑性樹脂としては、例えば、
ポリエチレン、ＡＢＳ樹脂、ナイロン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、エチレンア
クリル酸共重合体等をあげることができる。ゴムの場合
と同様に、組成物の成形性、フィラーの練込みのし易さ
を考えた場合、これらの樹脂は、ガラス転移温度−３０
〜＋１００’Ｃ。

数平均分子量１０，０００〜１００，０００程度のもの
であることが好ましい。

とくに、成形性、フィラー練込みのし易すさの外に、更
には耐熱性、価格等の点がらすると、低圧重合法で合成
した直坑杖のポリエチレンは好適である。

一方、フィラーとしては、Ｔ、Ｏ□・Ｋ、０ウイスカー
の表面がＳｎまたはｓｂで被覆されていて、導電性が優
れかつ色彩が白色系であるウィスカーが用いられる。

その場合、ウィスカーの直径が、０．１〜１．ＯＩｌｍ
。

アスペクト比が５〜５０であるものを用いると、基材へ
の練込みが容易となって均一分散が可能であり、また得
られた組成物の成形性も良好になるので好適である。

本発明の組成物においては、基材１００重量部に対し、
上記ウィスカーが１０−１００重量部配合される。

ウィスカーの配合量が１０重量部未満の場合は、得られ
た組成物の導電性が低下するためそのシールド特性も低
下する。また１００重量部を超える場合は、基材への練
込みが困難となり得られた組成物の成形性も低下してし
まう。

基材への練込み、成形性、そして適正な導電性を付与す
るという点からすると、ウィスカーの配合間は基材１０
０重量部に対し３０〜８０重量部であることが好ましい
。

本発明の組成物は、上記した２つの成分の所定量を二軸
押出機のような常用の混練機で混練して容易に調製する
ことができる。この組成物を所定の色彩に着色する場合
は、この混練過程で所定色彩の着色剤を添加すればよい
、なおこのとき、酸化防止剤、滑剤のような適宜な他の
添加剤を添加してもよい。

（作用）本発明の組成物は、Ｓｎまたはｓｂ″ｉ？被覆されりＴ
　、　Ｏ、・Ｋ、Ｏウィスカーが配合されているので、
導電性を有することはもち論のこと、機械的強度も大き
くなり、しかも成形性、可撓性が良好で、各種の色彩に
着色することができる。

（発明の実施例）実施例１〜３表に示した各成分を表示の割合（重量部）で混合、混練
して各種組成の組成物を調製した。これら各組成物のｉ
１Ｘ電性、成形性を下記仕様に基づいて測定し、その結
果を表に示した。

導電性：ホイトストンブリッジ法で測定した。

成形性：各組成物に関し、押出成形、あるいは射出成形
を行い、良好な外観の成形品が得られた場合を成形性良
とした。

（以下余白）なお、実施例３の組成物を用いてシールド電線のコアの
外周に押出被覆を施したところ、円滑に成形加工するこ
とができ、また得られた電線も充分な電磁波シールド効
果を発揮することが確認された。

（発明の効果）以上の説明で明らかなように、本発明の導電性組成物は
、その構成を、ゴムまたは熱可塑性樹脂から成る基材１
００重量部に対し、Ｓｎまたはｓｂで被覆されているＴ
、０！・Ｋ　ｚ　Ｏウィスカー１０〜１００重量部とか
ら成るようにしたので、導電性が付与されていることは
もち論のこと、成形性が良好で可撓性に優れた材料にな
ることができ、また着色することができる。したがって
、本発明の組成物は、電磁波シールド材、静電気対策材
としての用途を存するが、とくに、成形性、可撓性が優
れていることからして、通信用シールド電線の製造時に
コアの外周を押出被覆する際に用いる材料としてその工
業的価値は大である。

Claims

【特許請求の範囲】

ゴムまたは熱可塑性樹脂から成る基材１００重量部と、
スズまたはアンチモンで被覆されている酸化チタン・酸
化カリウムウィスカー１０〜１００重量部とから成るこ
とを特徴とする導電性組成物。