JPH0121223Y2 - - Google Patents

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JPH0121223Y2
JPH0121223Y2 JP1988031509U JP3150988U JPH0121223Y2 JP H0121223 Y2 JPH0121223 Y2 JP H0121223Y2 JP 1988031509 U JP1988031509 U JP 1988031509U JP 3150988 U JP3150988 U JP 3150988U JP H0121223 Y2 JPH0121223 Y2 JP H0121223Y2
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groove
magnetic flux
flux path
rotor
flange
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、断面コ字状を呈する形状からなり
環状溝が形成されたロータの外側にV溝部が形成
され、かつ、このロータの磁束路が2部材で構成
された電磁クラツチに関する。
〔従来の技術〕
一般に、電磁クラツチのロータは、断面コ字状
に鍛造加工された環状部材の外側磁束路部に、切
削加工や転造加工によつてV溝部が一体に形成さ
れている。また、外側磁束路部の外側に嵌合固着
された板金プーリや、外側磁束路部端部の外方に
延設されたV溝片側壁部とこの外側磁束路部の外
側に嵌合固着されたV溝片側壁部材とにより形成
されたVプーリによつてV溝部が形成されている
(実公昭52−28052号公報参照)。
そして、ロータの磁束路を2部材で構成した電
磁クラツチとしては、ロータを円筒状の内側磁束
路部と円板状のフランジ部とからなる断面L字状
を呈する環状部材と円筒状の外側磁束路部とで構
成し、これら環状部材のフランジ部外側と外側磁
束路部の端部とにV溝片側壁部を形成し、これら
V溝片側壁部のV溝底部となる部分を突き当てて
溶接にて一体に固着したものが知られている(実
開昭52−90663号公報参照)。
また更には、前述した断面L字状の環状部材の
フランジ部にいんろうとしての段部を形成して、
この段部にプレス加工により形成された板金プー
リの端部を嵌合固着したものも知られている(実
開昭50−36940号公報参照)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
がしかし、このようなロータの磁束路を2部材
で構成した電磁クラツチでは、V溝部に掛止され
るベルトのテンシヨンが環状部材と外側磁束路部
材との固着部分にかかる構造であり、固着力が弱
いと破損事故を起こしたりするので、前記固着部
分にかかるベルトのテンシヨンを軽減できる構造
とする必要がある。
また、板金プーリのV溝壁部部分を磁束路とす
るとこの磁束路が長くなり、その分、磁束路中の
磁気抵抗が大きなるので、電磁コイルの容量を大
きくしなければならない。そして、このような問
題を解決するために、プレス加工によりプーリと
円筒状の外側磁束路部とを一体に形成すること
は、鍛造品などの場合と異なり、板材の絞り加工
では生産技術的に非常に困難である。
また更には、フランジ部に形成したいんろうと
しての段部に外側磁束路部の端部を嵌合固着する
構造では、このフランジ部を有する環状部材と外
側磁束路部との心合わせが容易で生産性は良好と
なるが、V溝部底部中心から固着部分までの軸線
方向寸法が長くなるので、この固着部分にかかる
ベルトのテンシヨンを軽減できる構造とする必要
がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、このような問題点を解決すること
を目的として、断面コ字状を呈する形状からなり
環状溝が形成されたロータの外側にV溝部が形成
されている電磁クラツチにおいて、前記ロータ
を、円筒状の内側磁束路部と円板状のフランジ部
とからなる断面L字状を呈する環状部材と円筒状
の外側磁束路部とで構成し、前記フランジ部外側
の段部から外方へ延設された薄肉のV溝片側壁部
と前記外側磁束路部端部から折曲げられ外方へ延
設された薄肉のV溝片側壁部とにより前記V溝部
を形成するとともに、前記外側磁束路部の端部を
前記フランジ部外側の段部に嵌合固着して前記V
溝部の底部を前記ロータのフランジ部外側に構成
したことを特徴とする。
〔作用〕
ロータの外側磁束路部端部をフランジ部の段部
に嵌合固着することにより、V溝部の底部をフラ
ンジ部の外側に構成したので、V溝部底部中心と
固着部分とが軸線方向略同一となり、V溝部に掛
止されるベルトのテンシヨンはロータのフランジ
部に直接かかり、V溝部の底部の固着部分にかか
るテンシヨンは軽減される。
〔実施例〕
図面は、この考案の実施例である電磁クラツチ
の断面図であり、これを詳細に説明する。
円筒状の内側磁束路部1aと正面を摩擦面とし
た円板状のフランジ部1bとからなる断面L字状
を呈する環状部材1と円筒状の外側磁束路部2と
で構成されたロータ3に、フランジ部1bの外側
の薄肉化された円板状のフランジ部1cから外方
に延設されたV溝片側壁部1dと、外側磁束路部
2の端部の薄肉化され折曲げられた円板状のフラ
ンジ部2aから外方に延設されたV溝片側壁部2
bとが形成され、外側磁束路部2の端部をフラン
ジ部1bの段部1eに嵌合してフランジ部1cと
フランジ部2aを当接させた状態で半径方向外側
から電子ビーム溶接にてこれら環状部材1と外側
磁束路部2とが一体固着されている。
そして、このロータ3の外側にはV溝部4が形
成されるとともに、フランジ部1bの背面には断
面コ字状の環状溝5が形成されている。
環状溝5内には、電磁コイル6を内蔵したフイ
ールドコア7が収納され、このフイールドコア7
の背面が固着されたベアリングホルダー8上に
は、軸受9を介してロータ3が空転自在に支持さ
れている。
また、ロータ3のフランジ部1bの正面には、
所定の間隙gをおいてアーマチユア10が対向配
置されており、このアーマチユア10は、板ばね
11を介してアーマチユアハブ12に支持されて
いる。
このような構成からなる電磁クラツチは、V溝
部4に掛止される(図示せぬ)ベルトを介してロ
ータ3に伝達された回転が、電磁コイル6の電圧
印加によつて発生する磁束の磁気吸引によつて、
アーマチユア10がロータ3のフランジ部1bの
正面(摩擦面)に磁気吸着されることにより、ア
ーマチユアハブ12側に伝達される。
なお、以上の説明において、V溝部4は多条の
V溝からなるポリV溝部としてもよく、また、軸
受9の軸線方向中心位置をV溝部4の底部の軸線
方向中心位置と一致させることにより、軸受9の
耐久性を向上できる構造としてもよい。また更に
は、環状部材1と外側磁束路部2とを電子ビーム
溶接したが、他の固着手段により一体固着しても
よい。
〔効果〕
以上の説明から明らかなように、外側磁束路部
の端部をフランジ部外側の段部に嵌合固着してV
溝部をフランジ部外側に構成したから、V溝部底
部中心と固着部分とが軸線方向略同一となり、V
溝部に掛止されるベルトのテンシヨンはフランジ
部に直接かかり、固着部分にかかるテンシヨンは
軽減される。
また、V溝部の形状においては転造加工などに
より容易にでき、無理な板材の絞り加工などを必
要としないから生産性がよい。
また更には、磁束路として円筒状の外側磁束路
部を設けたので、電磁クラツチ全体の磁束路は長
くならず、電磁コイルの容量を大きくする必要が
ない。そしてまた、V溝片側壁部を薄肉化したの
で、この種の磁束路を2部材で構成した電磁クラ
ツチにおいては、比較的軽量が電磁クラツチが提
供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の実施例である電磁クラツチ
の断面図である。 図面において、1……環状部材、2……外側磁
束路部、1b……フランジ部、1d,2b……V
溝片側壁部、1e……段部、3……ロータ、4…
…V溝部、5……環状溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 断面コ字状を呈する形状からなり環状溝5が形
    成されたロータ3の外側にV溝部4が形成されて
    いる電磁クラツチにおいて、前記ロータ3を、円
    筒状の内側磁束路部1aと円板状のフランジ部1
    bとからなる断面L字状を呈する環状部材1と円
    筒状の外側磁束路部2とで構成し、前記フランジ
    部1b外側の段部1eから外方へ延設された薄肉
    のV溝片側壁部1dと前記外側磁束路部2端部か
    ら折曲げられ外方へ延設された薄肉のV溝片側壁
    部2bとにより前記V溝部4を形成するととも
    に、前記外側磁束路部2の端部を前記フランジ部
    1b外側の段部1eに嵌合固着して前記V溝部4
    の底部を前記ロータ3のフランジ部1b外側に構
    成したことを特徴とする電磁クラツチ。
JP1988031509U 1988-03-09 1988-03-09 Expired JPH0121223Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988031509U JPH0121223Y2 (ja) 1988-03-09 1988-03-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988031509U JPH0121223Y2 (ja) 1988-03-09 1988-03-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63187731U JPS63187731U (ja) 1988-12-01
JPH0121223Y2 true JPH0121223Y2 (ja) 1989-06-26

Family

ID=30837312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988031509U Expired JPH0121223Y2 (ja) 1988-03-09 1988-03-09

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JP (1) JPH0121223Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5290663U (ja) * 1975-12-27 1977-07-06

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63187731U (ja) 1988-12-01

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