JPH0121134B2 - - Google Patents

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JPH0121134B2
JPH0121134B2 JP58099482A JP9948283A JPH0121134B2 JP H0121134 B2 JPH0121134 B2 JP H0121134B2 JP 58099482 A JP58099482 A JP 58099482A JP 9948283 A JP9948283 A JP 9948283A JP H0121134 B2 JPH0121134 B2 JP H0121134B2
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JP
Japan
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catalyst
hydration
mordenite
zsm
reaction
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JP58099482A
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JPS59225133A (ja
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Hiroshi Furukawa
Setsuo Kamyama
Yoshiharu Okumura
Katsuzo Kaneko
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Tonen General Sekiyu KK
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Toa Nenryo Kogyyo KK
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Publication date
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Priority to EP84303676A priority patent/EP0127486B1/en
Priority to DE8484303676T priority patent/DE3460298D1/de
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Publication of JPH0121134B2 publication Critical patent/JPH0121134B2/ja
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は、オレフインの水和方法に関し、更に
詳しくは、特定の固体触媒及び特定の溶媒の存在
下、プロピレン、ブテン等のオレフインを水和し
て対応するアルコールを製造する方法に関する。 背景技術 従来からオレフインの水和用触媒は数多く知ら
れているが、生成物との分離、回収の容易さから
固体触媒を用いる試みがなされている。オレフイ
ンの水和反応の平衡は、一般に低温、高圧程有利
であるが、そのような反応条件にすることにより
反応系に存在することになる液体の水によつて、
従来公知の固体触媒、例えばシリカ、アルミナ、
シリカ・アルミナ、モルデナイト、ゼオライト等
は活性が低下する傾向にあり、実用的ではない。 一方、スルホン化されたスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体等の陽イオン交換樹脂を触媒とす
る水和方法も知られており、この触媒は液体の水
が存在する条件下で比較的高い水和活性を示す
が、工業的に望ましい反応速度を得るために反応
温度を、例えば120℃以上にするとスルホン酸基
が不可逆的に脱離し、触媒活性を大巾に低下する
と共に、脱離したスルホン酸基は装置を腐食する
原因となる。このような触媒活性が低下した触媒
は、通常の無機固体触媒でよく用いられる焼成に
よる再生は適用できないという問題がある。 このような状況下、最近特定の結晶性アルミノ
シリケートを触媒とするオレフインの水和方法が
提案されている(米国特許第4214107号明細書、
特開昭57−70828号公報)が、触媒活性が十分で
なく、依然として実用可能な水和法は実現してい
ない。 更に、固体触媒を用いた水和方法を、水和効率
の向上を計る目的から、溶媒の存在下で行う試み
が従来からなされており、本発明者らは先に溶媒
としてオキシ酸等を用いる方法を発明した(特公
昭60−59217号公報等)が、この方法における固
体触媒は実質的には陽イオン交換樹脂を用いもの
であり、依然として陽イオン交換樹脂を用いるこ
とにより弊害は解消されていない。 発明の開示 発明の目的 本発明は、従来の固体触媒又は該固体触媒と溶
媒を用いたオレフインの水和方法にはない高い触
媒活性を示す固体触媒を用いた水和方法を提供す
ることを目的とするものであり、本発明者らは鋭
意研究を続けた結果、特定の結晶構造を持ち、特
定のシリカ/アルミナ比を持つ結晶性アルミノシ
リケートからなる水和触媒をオキシ酸又はその誘
導体の存在下用いることにより本発明の目的を達
成し得ることを見出して本発明を完成した。 発明の要旨 すなわち、本発明の要旨は、オレフインを水和
してアルコールを製造する際に、主空洞の入口が
10員酸素環若しくは12員環素環で形成されシリ
カ/アルミナ/(モル比)20〜500の水素型結晶
性アルミノシリケート及びオキシ酸若しくはその
誘導体の存在下、オレフインを水和する方法にあ
る。 水和触媒 本発明の方法で用いられる触媒は、主空洞の入
口が10員酸素環若しくは12員酸素環で形成されシ
リカ/アルミナ(モル比)が20〜500の水素型結
晶性アルミノシリケートである(以下、これらを
水和触媒という。)以下、本発明で用いられる結
晶性アルミノシリケートの具体例について説明す
る。 モルデナイト モルデナイトは、主空洞の入口が12員酸素環
を形成し、天然に存在する以外に、合成するこ
とができ、次式で示すように、そのシリカ/ア
ルミナ(モル比)は10である。 0.5〜3.0M2/oO・Al2O3・10SiO2・0〜50H2O 〔式で、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金
属、nは金属Mの原子価である。〕 本発明で用いられる水和触媒は、このような
モルデナイトを脱アルカリ、酸抽出、水
蒸気処理を適度に組み合せて処理することによ
り、シリカ/アルミナ(モル比)を20〜500に
高めた水素型としたものである。 ここでいう脱アルカリとは、モルデナイト中
に含まれるアルカリ金属又はアルカリ土類金属
の一部又は全部を水素イオンで置換することを
意味し、これによりいわゆる水素型モルデナイ
トとなる。脱アルカリは、通常、天然モルデナ
イト又は合成モルデナイトを水溶性アンモニウ
ム塩、例えば塩化アンモニウム、硝酸アンモニ
ウム、酢酸アンモニウム等の水溶液で処理して
モルデナイト中の上記金属カチオンをアンモニ
ウムイオンに変換した後に焼成して水素型に変
換するか、又は天然モルデナイト若しくは合成
モルデナイトを酸、例えば塩酸、硫酸、硝酸等
の水溶液等で処理してモルデナイト中の上記金
属カチオンを水素イオンに変換することによつ
て達成される。但し、水素型モルデナイトは市
販品が存在し、又合成も可能であるから脱アル
カリは必ずしも必要でない。 酸抽出処理は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等
の鉱酸又は酢酸、ギ酸等の有機酸と接触させ、
モルデナイト中のアルミナを抽出させるもので
ある。上記の酸との接触は、20〜120℃で1〜
100時間行うのが望ましい。酸抽出処理は、2
回以上行つてもよい。なお、この酸抽出処理
は、前記の脱アルカリ処理を兼ねることができ
る。脱アルカリ、酸抽出処理によりモルデナイ
ト中のアルカリ金属又はアルカリ土類金属を金
属酸化物として0.1重量%以下とするのが望ま
しい。 酸抽出処理と組み合せることができる水蒸気
処理は、水蒸気の存在下、モルデナイトを150
〜800℃、望ましくは300〜700℃で、0.5〜50時
間、望ましくは1〜30時間加熱処理するもので
ある。 上記の方法により、シリカ/アルミナ比を20
〜500とすることができるが、特にその比を30
〜400としたものが本発明において大きな効果
を奏する。 本発明で用いられるモルデナイトは、下記の
第1表に示すX線回折図形を示す。
【表】 ゼオライトY ゼオライトYは、フアウジヤサイト系の合成
ゼオライトであり、12員酸素環を形成してい
る。水和触媒は、このゼオライトYからその中
に含まれるアルカリ金属若しくはアルカリ土類
金属及びアルミニウムを抽出除去して、前記の
シリカ/アルミナ比にすることによつて調製さ
れる。 脱アルカリ及び脱アルミニウムは、例えば四
塩化ケイ素を接触させることによつて達成され
る。具体的には、ゼオライトYを300〜500℃で
脱水、乾燥した後、常温付近の温度から昇温さ
せながら四塩化ケイ素の蒸気と接触させる。最
終的な温度は400〜600℃とするのが望ましい。
こうすることにより、脱アルカリ及びシリカ/
アルミナ比を高めることができるが、シリカ/
アルミナ比を一層高めるには、前記の酸抽出処
理、更に必要ならば水蒸気処理を組み合せて施
せばよい。ゼオライトY中のアルカリ金属若し
くはアルカリ土類金属量は0.1重量%以下とす
るのが望ましく、又シリカ/アルミナ比を、特
に30〜400としたものを水和触媒として用いる
と効果が大であり望ましい。 本発明で用いられる水素型ゼオライトYは、
下記の第2表に示すX線回折図を示す。
〔但し、Mは金属陽イオン、nは該陽イオンの原子価を示す。〕
の組成を有しており、主空洞の入口が10員酸素
環もしくは12員酸素環を形成している。 このような結晶性アルミノシリケートは公知
であり、その調製法としては、例えば硫酸アル
ミニウムのようなアルミニウム化合物、ケイ酸
ソーダのようなケイ素化合物、硫酸等の鉱酸、
塩化ナトリウム等の金属陽イオンの塩、テトラ
プロピルアンモニウムブロミド等のカチオン性
有機窒素化合物、水素を含む反応混合物を加熱
接触させることによつて得られる。 このような合成アルミノシリケート(a)として
は、例えばモービルオイル社が開発した主空洞
の入口が10員酸素環であるZSM−5、ZSM−
11、ZSM−12、ZSM−23、ZSM−35、ZSM−
38及び主空洞の入口が12員酸素環であるZSM
−4、ZSM−10、ZSM−20、ZSM−43等が挙
げられ、それらは第3表〜第13表に示すX線回
折図形を有している。これらのZSM型アルミ
ノシリケートについては、下記の米国特許
(US)明細書、英国特許(GB)明細書又は特
許公開公報に詳細に記載されている。 ZSM−5(US3702886)、ZSM−8
(GB1334243)、ZSM−11(US3709979)、ZSM
−12(US3832449)、ZSM−23(US4076842)、
ZSM−35(US4016245)、ZSM−38
(US4046859)、ZSM−4(GB1297256)、ZSM
−10(US3692470)、ZSM−20(US3972983)、
ZSM−43(特開昭54−68800)。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
〔但し、Mは金属陽イオン、nは該陽イオンの原子価を示す。〕
の組成を有しており、主空洞の入口が10員酸素
環を形成し、かつ第14表に示すX線回折図形を
示している。
【表】 この合成アルミノシリケート(b)は、実質的に
無機反応材料からなり、下記のモル比により表
示して次の組成:SiO2/Al2O3=10〜130、
M2/oO/SiO2=0.03〜0.5、H2O/M2/oO=100
〜1000、X-/SiO2=0.01〜20〔但し、M及びn
は前記と同意義であり、X-は鉱化剤としての
塩の陰イオンである。〕を有する水性反応混合
物を調製し、この反応混合物を結晶が生成する
迄結晶化温度で加熱維持することによつて調製
される(特開昭58−45111号公報に具体的に記
載されている。)。 調製時の各試薬の使用割合を変えることによ
つて、任意に前記の一般式のシリカ/アルミナ
(モル比)にすることができるが、更にその比
を高めるには、前記モルデナイトの際と同様
に、酸抽出処理するか、前記ゼオライトYの際
と同様に、四塩化ケイ素と接触させればよい。 又、水素型にするには、前記モルデナイトの
場合と同じく、脱アルカリ処理、酸抽出処理に
より容易になし得る。 オキシ酸又はその誘導体 オキシ酸としては、例えば、オキシ酢酸、乳
酸、3−オキシプロピオン酸、β,β,β−トリ
クロル乳酸、オキシピパル酸、γ−オキシ酪酸等
が挙げられる。又、オキシ酸の誘導体としては、
その代表的なものとして、オキシ酸の自己縮合体
であるラクトンが好ましいが、オキシ酸のエステ
ルも使用し得る。ラクトンを例示すると、β−プ
ロピオラクトン、β,β−ジメチルプロピオラク
トン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクト
ン、δ−バレロラクトン、ジグリコリド、ラクチ
ド等が挙げられ、オキシ酸のエステルを例示する
とグリコール酸メチルエステル、グリコール酸エ
チルエステル等が挙げられる。 これらのオキシ酸又はその誘導体は、通常水に
溶解して用いられるが、場合によつてはメタノー
ル、エタノール等の低級アルコール或いは水和反
応の目的物たるアルコールに溶解して用いてもよ
い。又、上記のオキシ酸又はその誘導体は二種以
上用いてもよい。 オレフイン 本発明で水和し得るオレフインは、綿状、分岐
鎖状又は環状のものであり、末端オレフイン及び
内部オレフインが含まれる。適当なオレフインと
しては炭素数2〜12個、好ましくは炭素数2〜8
個のモノオレフインであり、例えばエチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテ
ン、ペンテン類、ヘキセン類、ヘプテン類、オク
テン類、シクロブテン、シクロペンテン、シクロ
ヘキセン、メチルシクロペンテン、メチルシクロ
ヘキセン、シクロオクテン、スチレン等が挙げら
れる。本発明は、特にエチレン、プロピレン、1
−ブテン、2−ブテン、ペンテン類、ヘキセン
類、シクロヘキセン等の炭素数2〜6個の線状の
アルフアオレフイン若しくは内部モノオレフイン
及び環状モノオレフインの水和に有利である。上
記のオレフインは混合物でも用いることができ、
又、非オレフイン化合物、例えばアルカン等との
混合物も使用可能である。 水和方法 本発明は、水和触媒及びオキシ酸若しくはその
誘導体の存在下、オレフインと水を反応させて、
対応するアルコールを製造するものである。水和
反応は、固定床又は流動床に水和触媒を存在さ
せ、オレフインとオキシ酸若しくはその誘導体を
供給して回分的或いは連続的に行なわれる。 オレフインと水との接触割合は、オレフイン1
モル当り水1〜20モルが適している。オキシ酸若
しくはその誘導体は通常水に溶解して用いられる
が、その場合の両者の使用割合は、水1容量部当
りオキシ酸若しくはその誘導体0.2〜30容量部、
好ましくは1〜20容量部である。反応温度は、通
常50〜300℃であり、特に100〜250℃が望ましい。
反応圧力は、反応系が液相又は気液混相を保つ圧
力が望ましく、通常5〜200Kg/cm2である。又反
応時間は、反応型式が回分式の場合、通常20分〜
20時間であり、連続式の場合、通常液時空間速度
(LHSV)が0.1〜10容量/時間/容量である。 この水和反応により、オレフインは水和されて
対応するアルコールになるが、本発明はプロピレ
ンからイソプロパノール、1−ブテン及び/又は
2−ブテンから第二級ブタノールを製造するのに
特に有用である。 発明の効果 本発明は、従来の無機固体酸を触媒として用
いた水和方法に比べ、高収率でアルコールが得ら
れる、イオン交換樹脂を触媒とした水和方法と
異なり水和温度に上限がなく、又酸成分の離脱の
問題も起らない、本発明で用いられる水和触媒
は無機固体酸の一般的再生法の一つである焼成が
可能であるので活性が劣化した場合は焼成により
再生ができる、副反応生成物が殆んど生成せず
高選択率でアルコールが得られる等の効果を有し
ている。 実施例 以下、本発明を具体例により詳細に説明する。
なお、例における%は断らない限り重量基準であ
る。 実施例1〜6、比較例1〜2 水和触媒の調製 合成モルデナイト(ノートン社製、商品名ゼオ
ロン900Na)を、10%塩化アンモニウム水溶液を
該モルデナイト1g当り15c.c.用いて80℃で1.5時
間処理し、水溶液を取り除いた。上記処理操作を
更に3回行つたモルデナイトを、十分洗浄し、
120℃で乾燥した後、空気中、600℃で3時間焼成
して、Na2O含有量0.1%、シリカ/アルミナ(モ
ル比)〔以下、S/Aという。〕10の水素型モルデ
ナイト(触媒A)を調製した。 この触媒Aを、12規定の塩酸を触媒A1g当り
15c.c.用いて90℃で20時間処理した後、塩素イオン
が検出されなくなる迄水洗し、120℃で乾燥後、
空気中700℃で3時間焼成して、Na2O含有量0.05
%、S/A29の水素型モルデナイト(触媒B)を
調製した。 上記の触媒Aを、水蒸気を10%含む熱空気で
700℃、3時間処理(水蒸気処理)した後、12規
定の塩酸を用いて90℃で3時間処理し、更に上記
と同様にして、水洗、乾燥、焼成を行いNa2O含
有量0.02%、S/A65の水素型モルデナイト(触
媒C)を調製した。触媒Cの調製時の塩酸による
処理時間の3時間を8時間とした以外は、触媒C
の調製の場合と同様にして触媒Aを処理して
Na2O0.012%、S/A116の水素型モルデナイト
(触媒D)を調製した。 次に、触媒Dを用いて、上記と同様の水蒸気処
理と塩酸抽出処理を繰り返すことによつて、シリ
カ/アルミナ比を高めて、触媒E(Na2O0.008%、
S/A194)、触媒E(Na2O0.006%、S/A286)、
触媒G(Na2O0.002%、S/A420)及び触媒H
(Na2O0.001%、S/A560)を調製した。 上記のようにして調製した水和触媒A〜Hは、
いずれも第1表に示したX線回折図形を示すこと
から、モルデナイト結晶構造を保持していること
が判つた。 オレフインの水和反応 撹拌機付ステンレス製オートクレーブ(容量
500ml)に、上記で調製した水和触媒C10ml(6.0
g)、水60ml、γ−ブチロラクトン240mlを入れ、
更に1−ブテン36gを圧入し、140℃、40Kg/cm2
で5時間撹拌して水和反応を行つた。反応終了
後、オートクレーブを急冷し、未反応の1−ブテ
ンを除去して生成物を分析した結果、第二級ブタ
ノール(SBA)が12.5モル%の収率で生成してお
り、SBAの空時収率は119g/−触媒/時間で
あつた。又、SBAの選択率は98.5モル%であり、
副生成物としてジsec−ブチルエーテル及びオク
テンが極く僅か生成していた。 又、上記で調製した各触媒を用いて、上記と同
様にして1−ブテンの水和反応を行い、それらの
結果を第15表に示した。
【表】
【表】 例2
比較例 3 実施例1で用いたオートクレーブに、媒媒E10
ml、水300ml、1−ブテン36gを入れ、140℃で5
時間撹拌して水和反応を行つた結果、SBAの収
率3.3モル%、SBAの空時収率28g//時間、
SBAの選択率97.5モル%であつた。 実施例7〜11、比較例4〜5 水和触媒の調製 結晶性アルミノシリケート(ZSM−5)を米
国特許第3965207号明細書に記載の方法に則つと
り調製した。すなわち、195gの純水に52gの硫
酸アルミニウムを溶解させ、更に8.4gの硫酸、
17.8gのテトラプロピルアンモニウムブロマイド
及び86gの塩化ナトリウムを添加して、硫酸アル
ミニウム溶液を調製した。この硫酸アルミニウム
溶液を142gの水と281gの3号水ガラス
(Na2O9.5%、SiO228.6%)の混合溶液を撹拌し
ながら混合した。得られた混合物をステンレス製
オートクレーブに移し、撹拌しながら160℃にお
いて20時間加熱保持した。結晶化した固体生成物
を水洗し、110℃で乾燥した後、600℃で3時間空
気中で焼成した。得られた固形物をX線分析した
ところ、ZSM−5の結晶構造をしていることが
判つた。又、S/Aは16であつた。 次いでこの固形物1g当り、1規定の塩化アン
モニウム水溶液15c.c.用いて90℃で1時間処理して
水溶液を取り除いた。この塩化アンモニウム水溶
液による処理をあと3回繰り返し、十分に水洗し
た後110℃で乾燥し、アルミナ粉末をアルミノシ
リケート:アルミナが重量比で70:30となるよう
に混合した。この混合物を2mmφ×5mmのペレツ
トに成形し、110℃で乾燥した後、600℃で焼成し
て水和触媒(触媒I)を調製した。この触媒I中
のアルミノシリケートのS/Aは16であり、
Na2O含有量は0.03%であつた。 又、上記の水和触媒Iの調製の際の硫酸アルミ
ニウム及び硫酸の使用量を変えて下記の通りにし
た以外は上記と同様にして各種の水和触媒を調製
した。
【表】 塩化アンモニウム水溶液で処理する前の各種の
触媒をX線分析したところ、いずれも第3表に示
すZSM−5のX線回折図形と一致した。 オレフインの水和反応 上記で調製した各触媒を水和触媒として用い、
実施例1と同様にして1−ブテンの水和反応を行
つた。その結果を第16表に示した。
【表】 例7
〃8 K 30 14.1 134 99.2
【表】 例5
比較例 6 触媒Lを10ml使用し、水300mlと1−ブテン36
gを用いて、実施例1と同様の反応条件下で水和
反応を試みた結果、SBA収率0.5モル%、SBA空
時収率5g//時間であつた。 実施例 12、13 水和触媒の調製 特開昭58−45111号公報の記載にしたがい、結
晶性アルミノシリケートを調製した。すなわち、
97gの純水に15.9gの硫酸アルミニウムを溶解さ
せ、9.2gの硫酸及び43.1gの塩化ナトリウム加
えて溶解し、硫酸アルミニウム溶液を調製した。
この溶液を71gの純水と140.4gの3号水ガラス
の混合液に撹拌しながら混合した。この混合物を
1のオートクレーブに入れ、170℃で20時間保
持した。結晶化した固体生成物を、水で洗浄後、
110℃で乾燥した。この生成物をX線分析したと
ころ、第14表に示すX線回折図形を示した。又、
化学分析の結果、1.02Na2O・Al2O3・30.2SiO2
10.5H2Oの組成であつた。 次に、この結晶性アルミノシリケートを触媒I
の調製の際と同様にして、塩化アンモニウム水溶
液処理、水洗、乾燥を行い、更にアルミナとの混
練、成形、乾燥、焼成を行つた触媒Pを調製し
た。この触媒P中のアルミノシリケートのS/A
は30であり、Na2O含有量は0.02%であつた。 又、上記の触媒Pの調製の際の硫酸アルミニウ
ムの使用量を4.5g、硫酸の使用量を14.1gとそ
れぞれ変えた以外は、上記と同様にしてS/
A95、Na2O0.01%の触媒Qを調製した。 オレフインの水和反応 上記で調製された触媒P又はQを用いて、実施
例1と同様にして、1−ブテンの水和反応を行つ
たところ、第17表の結果が得られた。
【表】 比較例 7 触媒P10mlの存在下、水300mlと1−ブテン36
gを用いて、実施例1と同様反応条件下で水和反
応を試みた結果、SBA収率0.3モル%、SBA空時
収率3g//時間であつた。 実施例14〜16、比較例8〜9 水和触媒の調製 ゼオライトY(ユニオン昭和社製、商品名SK−
40、Na2O含有量10.8%、S/A4)を、1規定塩
化アンモニウム水溶液を該ゼオライト1g当り15
ml用いて、90℃で1時間処理して水溶液を取り除
いた。この操作を更に3回繰り返し、十分水洗し
て110℃で8時間乾燥した後、600℃で3時間焼成
して、Na2O含有量0.2%、S/A4の水晶型ゼオ
ライトY(触媒R)を調製した。 又、上記で用いたゼオライトYを石英管に充填
し、乾燥した窒素気流中380℃で2時間乾燥した
後、室温迄冷却した。室温において四塩化ケイ素
により飽和された窒素ガスを、上記石英管にゼオ
ライトY10g当り1分間280mlの割合で送りなが
ら、4℃/分の昇温速度で室温から昇温した。
500℃に達した後も、その温度で四塩化ケイ素を
含むガスを更に1時間供給した。次いで、石英管
に窒素ガスを供給すると共にゼオライトYを冷却
し、塩素イオンが検出されなくなる迄水洗し、
200℃で8時間乾燥して、Na2O0.04%、S/M32
の水素型ゼオライトY(触媒S)を調製した。上
記触媒Sの調製時においては、四塩化ケイ素によ
る処理時間の1時間を2時間15分とした以外は上
記と同様にして、Na2O0.02%、S/A95の水素
型ゼオライトY(触媒T)を調製した。 更に、触媒Tを1規定の塩酸を触媒T1g当り
20c.c.用いて80℃で10時間処理した後、塩素イオン
が検出されなくなる迄水洗し、120℃で乾燥する
ことによつて、Na2O0.01%、S/A203の水素型
ゼオライトY(触媒U)を調製した。上記と同様
の塩酸処理を触媒Tに3回施した後、水洗、乾燥
してNa2O0.005%、S/A524の水素型ゼオライ
トY(触媒V)を調製した。 上記で得られた触媒R〜Vは、いずれも第2表
に示すX線回折図形を示すことから、ゼオライト
Yの結晶構造を保持していることが判つた。 オレフインの水和反応 上記で調製された触媒R〜Vを用いて、実施例
1と同様にして、1−ブテンの水和反応を行い、
その結果を第18表に示した。
【表】 例9
比較例 10 シリカ・アルミナ(日揮社製、商品名N632−
NH、S/A5.1)10mlを触媒として用い、実施例
1と同様の反応条件下で1−ブテンの水和反応を
試みたが、SBAの収率は0.1モル%に過ぎなかつ
た。 比較例 11 スルホン化されたスチレン・ジビニルベンゼン
共重合体からなる陽イオン交換樹脂(交換容量
4.5ミリ当量/g、イオウ含有量14.98%、表面積
34m2/g)3.5gを触媒とし、水100ml、γ−ブチ
ロラクトン100ml及び液化1−ブテン100mlを実施
例2で用いたオートクレーブに入れ、140℃で8
時間1−ブテンの水和反応を行つた。反応後生成
物を分析した結果、SBAの収率10.4モル%、空時
収率101g/−触媒/時間、選択率96.5モル%
であつた。副生成物としてジsec−ブチルエーテ
ルとオクテンが生成していた。 反応終了後の陽イオン交換樹脂を水で十分洗浄
し、乾燥した後、化学分折及び交換容量の測定を
行つたところ、イオウ含有量11.98%、交換容量
3.5ミリ当量/gであり、明らかに陽イオン交換
樹脂からスルホン酸基が脱離していることが認め
られた。 実施例 17〜23 前記で調製した各種の水和触媒を10ml用い、オ
レフインの種類、反応条件を変え、実施例1で用
いたオートクレーブを使用したオレフインの水和
反応を行つた。結果を第19表に示した。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オレフインを水和してアルコールを製造する
    に際し、主空洞の入口が10員酸素環若しくは12員
    酸素環で形成され、シリカ/アルミナ(モル比)
    が20〜500の水素型結晶性アルミノシリケート及
    びオキシ酸若しくはその誘導体の存在下でオレフ
    インを水和する方法。
JP58099482A 1983-05-31 1983-06-06 オレフインの直接水和法 Granted JPS59225133A (ja)

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CA000455452A CA1209590A (en) 1983-05-31 1984-05-30 Process for direct hydration of olefins
EP84303676A EP0127486B1 (en) 1983-05-31 1984-05-31 Process for hydration of olefins
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770828A (en) * 1980-10-16 1982-05-01 Cosmo Co Ltd Hydration of olefin
JPS57108025A (en) * 1980-12-25 1982-07-05 Toa Nenryo Kogyo Kk Preparation of secondary alcohol

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770828A (en) * 1980-10-16 1982-05-01 Cosmo Co Ltd Hydration of olefin
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