JPH01209635A - カラー受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、シャドウマスク型のカラー受像管に関する。

（従来の技術） 一般に、シャドウマスク型のカラー受像管は、第３図に
示すように、管軸に直交するほぼ平坦な矩形の主面を有
するパネル１と、この外周縁に連接されたろう斗状のフ
ァンネル２と、このファンネル２の他端に連接された筒
状のネック３とからなるガラス製の外囲器を有しており
、パネル１の主面の内側には、赤、緑、青の３原色にそ
れぞれ発光する蛍光体層４が設けられている。またネッ
ク３の内部には、蛍光体層４に向けて３原色に対応する
３本の電子ビーム５を射出する電子銃６が配設されてい
る。

さらにパネル１の内側には、多数の開孔が穿設されたシ
ャドウマスク７が、蛍光体層４と所定の間隔を置いて対
向配置されている。第４図に拡大して示すように、シャ
ドウマスク７の外周縁にはマスクフレーム８が溶接によ
って固着されており、このマスクフレーム８の４隅には
それぞれマスクホルダー９が溶接固定されている。この
マスクホルダー９は、ほぼ直線状のフレーム固着部９ａ
と前端がこのフレーム固着部９ａの前端に固着され後端
側がフレーム固着部９ａから離間して平行するよう折曲
された弾性ピン係止部９ｂとからなり、フレーム固着部
９ａをマスクフレームの側部に溶接により固着し、弾性
ピン係止部９ｂの後端をパネル１側部の内壁面に植設さ
れたスタッドピン１０に着脱自在に係着させることによ
り、マスクフレームをパネルに保持させている。

ところでこのような構造のカラー受像管において、電子
銃６からの電子ビーム５がシャドウマスク７の開孔を通
過する割合は、全体の約２０％であり、８０％はシャド
ウマスク７やマスクフレーム８に射突して吸収される。

そして射突した電子ビーム５は熱エネルギーとして放出
されるため、シャドウマスク７やマスクフレーム８は熱
膨脹を起こす。この熱膨脹によって、シャドウマスク７
がパネル１内側の蛍光体層４と所定の間隔を保てなくな
った場合には、いわゆるドーミング現象が生じて画面の
色純度が低下することになる。

そのため一般に、図中、破線で示すように、シャドウマ
スク７およびマスクフレーム８がそれぞれ熱膨脹したと
きには、管軸と直交するＸ、Ｙ軸方向のこれらの変位が
、マスクホルダー９の弾性ピン係止部９ｂの動きを介し
て、Ｚ軸（管軸）方向の変位に変換され、その結果補正
が行われるように構成されている。

（発明が解決しようとする課題） このように構成された従来のカラー受像管において、シ
ャドウマスク７とマスクフレーム８とが同じ種類の金属
、例えばＦｅ材で構成されている場合には、第５図（Ａ
）に示すようにドーミングの補正が適切に行われ第６図
のグラフの（イ）で示すように、ミスランディング量の
経時的な増加がほとんど見られない。

しかしながら、シャドウマスク７とマスクフレーム８と
が異なった金属で構成されたカラー受像管、例えばシャ
ドウマスク７が熱膨脹係数の小さいアンバー材で構成さ
れ、マスクフレーム８がＦｅ材で構成されたカラー受像
管においては、第６図（ロ）で示すように、長時間露光
でのミスランディング量が徐々に増加していく。これは
、第５図（Ｂ）に示すように、シャドウマスク７の熱膨
脹が極めて小さく、開孔の位置およびシャドウマスク７
と蛍光体層４との間隔の変位が小さいにもかかわらず、
マスクホルダー９の動きによってマスクフレーム８の大
きな熱膨脹分だけ、シャドウマスク７−マスクフレーム
８構体全体が管軸方向に変位させられるため、補正オー
バーの状態になるためと考えられる。

本発明はこのような問題を解決するためになされたもの
で、異なる素材で形成されたシャドウマスク−マスクフ
レーム構体の動作中の熱膨脹に対してシャドウマスクと
パネル内面の蛍光体層との距離がほとんど変化せず、ミ
スランディングが最適状態に補正されたカラー受像管を
提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 低熱膨脂率のシャドウマスクの外周縁にこれより熱膨脹
率の大きいマスクフレームを固着し、このマスクフレー
ムを、パネルの内壁に突設されたパネルスタッドピンに
、ほぼ直線状のフレーム固着部と前端がこのフレーム固
着部の前端に固着され後端側がフレーム固着部から離間
して平行するよう折曲された弾性ピン係止部とを有する
マスクホルダーを介して支持させてなるカラー受像管に
おいて、前記マスクホルダーのフレーム固着部を、熱膨
脹係数が弾性ピン係止部のそれより大きい素材で形成し
、フレーム固着部の後端部をマスクフレームに固着する
とともに弾性ピン係止部をパネルスタッドピンに固定し
てなることを特徴としている。

（作用） 本発明のカラー受像管においては、マスクホルダーのフ
レーム固着部を、熱膨脹係数が弾性ピン係止部のそれよ
り大きい素材で形成し、その後端部をマスクフレームに
固着するとともに弾性ビン係止部の後端部をパネルスタ
ッドピンに固定したので、カラー受像管の動作中にマス
クフレームからの熱伝導によって、マスクホルダーの固
着部は管軸方向蛍光体層側へ延びるのに対し、弾性部は
電子銃側へ延びることになる。したがって、シャドウマ
スクがアンバーのような熱膨張係数の小さい金属で構成
され、熱膨脹によってＸ、Ｙ軸方向およびＺ軸方向に変
位しない場合でも、シャドウマスクと蛍光体層との間隔
が動作前とほぼ同じに保たれる。従って、長時間ヒート
ランしてもミスランディング量が増大することがない。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

実施例のカラー受像管においては、第１図に示すように
、アンバーからなるシャドウマスク１１の外周縁にｒｅ
材からなるマスクフレーム１２が固着されており、この
シャドウマスク１１−マスクフレーム１２構体は以下の
ような構造のマスクホルダー１３によって、パネル１４
内壁面に植設されたパネルスタッドピン１５に係着され
ている。

マスクホルダー１３は、フレーム固着部１６が熱膨張係
数の大きいｓｕｓ　３０１　　（熱膨張係数１６．９×
ｔｏ−Ｊから形成されており、弾性ピン係止部１７が、
これより熱膨張係数の小さいＳＡＳ　　（１１，０Ｘｔ
ｏ−’）から構成されている。マスクホルダー１３はフ
レーム固着部１６の後端部がマスクフレーム１２に溶着
され（溶着部をＸＸＸで示す）、弾性部１７の後端部が
パネルスタッドピン１５に係合されている。なお、外囲
器および電子銃の構造は従来のカラー受像管と同じであ
る。

このように構成されたカラー受像管においては、これを
動作させると、マスクフレーム１２が熱膨脹して、第１
図破線で示すようにＸ、Ｙ軸方向に変位する。その結果
マスクフレーム１２はパネル内壁側に接近し、その結果
弾性ピン係止部１７は圧縮されてその前端部はパネル１
４内側の蛍光体層へ近すこうとする。しかし、マスクホ
ルダー１３のフレーム固着部１６が弾性部１７より熱膨
張係数の大きい金属で構成されているので、フレーム固
着部１６は熱膨脹によって電子銃側へ延びることになる
。この変位は、固着部１６とマスクフレーム１２との溶
接点を電子銃側へ近ずけるほど大きくなる。この動きは
、前記弾性ピン係止部１７によるシャドウマスク１１の
蛍光体層へ近ずく方向の変位を相殺するため、シャドウ
マスク１１と蛍光体層との間隔の温度による変位は小さ
くなる。

従って、実施例のカラー受像管においては、第２図に実
線（イ）で示すように、長時間ヒートランしたときのミ
スランディング量の増加がほとんど見られない。

なお、第２図中破線のグラフ（ロ）は、固着部と弾性部
とを両方とも同じ金属で構成した従来からのカラー受像
管におけるミスランディング量の変化を示し、−点鎖線
のグラフ（／＼）は、実施例と逆に固着部を熱膨張係数
の小さい金属で構成し、弾性部を熱膨張係数のより大き
い金属で構成したときのミスランディング量の変化を示
したものである。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明のカラー受像管
においては、動作中のシャドウマスクと蛍光体層との間
隔の変位が極めて小さく、長時間ヒートランおけるミス
ランディング量を従来のカラー受像管に比べて減少させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカラー受像管の一実施例の要部を示す
一部断面図、第２図は実施例のカラー受像管の長時間露
光後のミスランディング量の変化を示すグラフ、第３図
は一般的なシャドウマスク型カラー受像管の構造を概略
的に示す図、第４図は従来からのカラー受像管の要部を
示す一部断面図、第５図は従来からカラー受像管におけ
るドーミング時の電子銃のランディング位置を示す図、
第６図は従来のカラー受像管のミスランディング口の経
時変化を示すグラフである。 １．１４・・・・・・・・・パネル ４・・・・・・・・・・・・・・・・・・蛍光体層６・
・・・・・・・・・・・・・・・・・電子銃７．１１・
・・・・・・・・シャドウマスク８．１２・・・・・・
・・・マスクフレーム９．１３・・・・・・・・・マス
クホルダー１０．１５・・・・・・スタッドピン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）低熱膨脹率のシャドウマスクの外周縁にこれより
   熱膨脹率の大きいマスクフレームを固着し、このマスク
   フレームを、パネルの内壁に突設されたパネルスタッド
   ピンに、ほぼ直線状のフレーム固着部と前端がこのフレ
   ーム固着部の前端に固着され後端側がフレーム固着部か
   ら離間して平行するよう折曲された弾性ピン係止部とを
   有するマスクホルダーを介して支持させてなるカラー受
   像管において、前記マスクホルダーのフレーム固着部を
   、熱膨脹係数が弾性ピン係止部のそれより大きい素材で
   形成し、フレーム固着部の後端部をマスクフレームに固
   着するとともに弾性ピン係止部をパネルスタッドピンに
   固定してなることを特徴とするカラー受像管。