JPH01208342A - ノン・スクラッチほうろうの製法 - Google Patents

ノン・スクラッチほうろうの製法

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JPH01208342A
JPH01208342A JP3184088A JP3184088A JPH01208342A JP H01208342 A JPH01208342 A JP H01208342A JP 3184088 A JP3184088 A JP 3184088A JP 3184088 A JP3184088 A JP 3184088A JP H01208342 A JPH01208342 A JP H01208342A
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JP
Japan
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enamel
glaze
particle size
refractory
mohs hardness
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Pending
Application number
JP3184088A
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English (en)
Inventor
Satoru Senbokutani
仙北谷 悟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON FUEROO KK
Tomatec Co Ltd
Original Assignee
NIPPON FUEROO KK
Tokan Material Technology Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は1台所の流しや洗面ボール等のように、特に耐
スクラッチ性と耐摩耗性の要求される製品に好適なほう
ろう被覆に係るもので、特別な熱処理や特殊な作業工程
を必要とせず、しかも安価な、傷の付き難いほうろう被
覆を形成する方法に関する。
(従来技術とその問題点) 一般にほうろうはプラスチックスや金属に比べて、耐摩
耗性に優れている。例えば、(社)日本琺瑯工業会刊行
[琺瑯技術ガイドブック」第72ページ、7.1.4耐
摩耗性の項には、テーパー摩耗試験機による重量I K
gCS−10ホイール、1000サイクルのテスト結果
が示されている。即ち 鋼板はうろう      重量減なし アルミニウムはうろう  −3,7mgメラミン塗装 
     −39,8mg である。
又、同項中にほうろうのモース硬度は通常4〜6の範囲
にあることが記載されている。従って、一般の材料に比
べればほうろうはかなり引っ掻き傷が付き難く、又耐摩
耗性も良いが、台所の流し等のようにほうろうよりもモ
ース硬度の高い陶磁器と接触するものでは、耐スクラッ
チ性が要求されると同時に、更に洗剤や温水にも十分な
耐久性をもつことが必要となる。一般にほうろうの耐ス
クラッチ性や耐摩耗性を上げる公知の方法は、うわぐず
りにアルミナをミル添加する方法である。
しかし、アルミナを添加した場合、アルミナのうわぐす
りの溶入が遅いと、はうろう表面にアルミナが突出した
形で残り凸凹が激しく、表面がざら付き、汚れの付着が
著しく且つ耐食性を低下させる。一方、添加したアルミ
ナの溶入を完全にするためうわぐすりを高温で長時間焼
成すると、アルミナのうわぐすりへの溶入が促進されほ
うろうの表面は滑らかになるが、表面の耐スクラッチ性
はほとんど向上しない。添加するアルミナの粒度を非常
に細くすればうわぐすりへの溶入が容易になり、焼成条
件によっては良好な表面と同時にほうろうの耐スクラッ
チ性をも改善することが可能となるが、焼成条件の選択
が大変困難であり、実際の生産には不適当である。一般
に耐火性の添加物をうわぐすりに用いると、うわぐすり
の耐食性は低下する。この理由は明確ではないが、耐火
物かうねぐずりに溶入するには、うわぐずり中のアルカ
リ成分の助けが必要であり、溶入時には耐火物粒子の周
囲はアルカリ成分の濃度が高くなるか、或は耐火物がう
わぐすりへ溶入する速度が遅いため耐火物粒子周辺のう
わぐずりでは耐火物粒子の成分濃度が高くなり、このた
めうわぐすりの耐食性が耐火物粒子の周辺で低下するた
めと考えられる。従フて、うわぐすりが本来もつ耐食性
を維持しながら、同時に耐スクラッチ性をも向上させる
ことは困難であるとされているのが現状である。
一方、家具に合せて部屋全体の色調を統一・調整するこ
とが求められている時代にあって、台所の流しやカウン
タートップ等は未だステンレスの素材をむき出したまま
使用されている。もし耐スクラッチ性と耐食性をかね備
えたほうろうが開発されれば、種々の色調が容易に得ら
れるため、時代の要求に応じた流し台やカウンタートッ
プ等の大巾な供給が可能となる。
そこで、本発明者等はほうろうの耐食性を低下させるこ
となく耐スクラッチ性をも向上させる方法について種々
研究を進めた結果、うわぐずりに添加する耐火物質を制
限することと組合せることによって目的を達成出来るこ
とを見い出し、本発明を完成したものである。即ち、本
発明は、珪酸を主成分とし、モース硬度6〜7で、最大
粒径が50μm以下である耐火物群A(ただし、カオリ
ナイト系粘土鉱物を使用する場合は、600℃以上の温
度で仮焼したものを用う)の1種又は2種以上と、モー
ス硬度が7を越え、最大粒径が70μm以下で、且つ平
均粒径が15〜35μmの範囲にある耐火物群Bの1種
又は2種以上とを、A群の合計量とB群の合計量の混合
比率をA/B=170.2〜3の割合で、耐火物質の形
状と粒径をほとんど損なうことなく、うわぐずり100
重量部(うわぐずり中のフリット100重量部を意味す
る。以下同様)に10〜40重量部添加し、得られたつ
わぐすりを通常の方法でくすり掛けし、焼成することを
特徴とするノン・スクラッチほうろうの製法である。
本発明のうわぐすりを通常の方法でくすり掛けし、焼成
することで、耐スクラッチ性に優わ、同時に耐食性の良
いほうろうが得られる。次に本発明の限定条件について
説明する。
モース硬度が6以上の耐火物質を使用するのは、ほうろ
うのモース硬度が4〜6であるため6゛以下の耐火物質
を添加してもほうろうの耐スクラッチ性の向上に役立た
ないためである。そしてモース硬度6〜7の耐火物群A
の主成分を珪酸に限定した理由は、珪酸成分がガラスマ
トリックス中に溶入することにより、ほうろうの耐食性
が著しく向上されるためであり、粒径を50μm以下と
したのは、珪酸を主成分とする耐火物質のうわぐずり中
への溶入を出来るだけ早くするためであり、40μm以
下がより好ましい。
粒径が50μmを越えるどうねぐずり中への溶入速度が
落ち、ほうろうの耐食性が向上しない。
一方、モース硬度が7を越える耐火物群Bの最大粒径を
70μm以下でかつその平均粒径が15〜35μmの範
囲としたのは、群Bの耐火物がうわぐすり中に溶入して
しまうと耐スクラッチ性の向上は全く期待できないばか
りでなく、耐食性の低下が著しくなるので、群Bの耐火
物をその形状と粒径をほとんど損なうことなく、そのま
ま残すためである。しかし、群Bの耐火物の最大粒径が
70μmを越えると、耐火物粒がほうろう表面から一部
突出し、はうろう表面の凹凸が著しくなり、汚れ等が付
き易くなり好ましくない。耐火物の混合比率をA/B=
110.2〜3の範囲としたのは、Aは耐酸性を維持す
る上で不可欠であり、Bは耐研摩性を維持する上で不可
欠であるが、Bが0.2未満では耐摩耗性を向上させる
効果がなく、3を越えると、はうろう面の凹凸が著しく
なり、汚れがつき易いだけでなく、商品価値がなくなる
からである。
また、うわぐす9100重量部に耐火物質を10〜40
重量部の範囲で添加するのは、耐火物質が10部未満で
は耐摩耗性の向上がなく、又4゜部を越えるとほうろう
表面の凹凸が激しくなり、実用品としての使用に耐えな
くなるからである。
また、耐火物群Aからカオリナイト系粘土鉱物を除いた
のは、カオリナイト系粘土では結晶水を多量に含むため
と、カオリナイト系粘土を多量にうわぐずり中に添加す
ると、うわぐすりの粘性が著しく高くなつくすり掛は作
業が不可能となるためである。しかし、600 ”C以
上で仮焼して用いると、上述の欠点が一掃され使用する
ことができる。
次に、本発明を実施例によって、より具体的に説明する
実施例1 耐火物群Aより最大粒径38μm、平均粒径15μmの
正長石を、耐火物群Bより最大粒径40μm、平均粒径
25μmのアルミナを選び、正長石10部とアルミナ1
5部をチタン乳白うわぐす9100重量部に添加し、そ
の粒状や粒径を損なうことなくよく混合し、十分分散さ
せてうわぐすりを得た。このうわぐすりを下ぐすりを焼
きつけた30cm角の鋼板(厚み0.8mm)に片面4
0gの割合でくすり掛けし、乾燥後小型の連続炉で84
0℃、4分間焼成した。
得られたほうろうの表面は、平滑で且つセミマット仕上
げであり、J I 5R4301の耐酸スポットテスト
ではA−AA級の間であった。又、表面のモース硬度を
簡易モース硬度判定器で測定した所、約6〜7の間であ
った。
実施例2 耐火物群Aより最大粒径30μm、平均粒径8μmの珪
砂と、最大粒径40μm、平均粒径15μmの正長石を
えらび、耐火物群Bより最大粒径65μm、平均粒径3
3μmの溶融アルミナと最大粒径50μm、平均粒径2
5μmの溶融ジルコニアを選び、珪石7正長石:溶融ア
ルミナ;溶融ジルコニア=0.5:0.25:0.2:
0.05の割合で透明うわぐずり100重量部に12重
量部添加し、それぞれの粒径や形状を損なうことなくよ
く混合して、十分に分散させてうわぐすりを得た。5U
S−430ステンレスの25cm角(厚み0.8mm)
の両面をサンドブラストによフて清浄にした上に、この
うわぐすりを片面約50gの割合でくすり掛けし、乾燥
後小型連続炉で820℃、4分間焼成した。
得られたほうろうは手ざわりの滑かな、少し光沢のない
面でJISR4301の耐酸スポットテストではAA級
であり、又モース硬度は6と約2段階高くなっていた。
実施例3 耐火物群Aより最大粒径30μm、平均粒径8μmの珪
砂を、耐火物群Bより最大粒径40μm、平均粒径15
μmの溶融アルミナと最大粒径55μm、平均粒径30
μmの溶融ジルコニアを選び、珪砂:溶融アルミナ:溶
融ジルコニア=20二10:5の割合で、チタン乳白う
ねぐずり100重量部に35部添加し、その粒径や形状
を損なわないようよく混合し、十分に分散させてうわぐ
すりを得た。このうわぐすりを予め下ぐすりを施した5
OS−430ステンレス板(厚み1.0mm)の片面に
約45gの割合でくすりがけし、乾燥後小型連続炉で8
40℃、5分間焼成した。
得られたほうろうはマット仕上りに近いが面は非常にな
めらかで且つ手ざわりのよいものであった。JISR4
301の耐酸スポットテストではAA級であった。又表
面のモース硬度は約7であった。
以上の実施例で得られた3種のテストピースを、夫々1
0cmX10cmの大きさに切り出し、その中央部に約
7mmφの穴をあけて、テーパー式摩耗試験機用のサン
プルとした。摩耗の程度を比較するため、比較サンプル
として市販のチタン乳白うわぐすりと透明うわぐすり(
JISR4301の耐酸スポットテストは両者ともA級
)を夫々の最適条件でくすりかけし焼成したサンプルを
用いた。結果を一括して表に示す。テーパー式摩耗試験
は、負荷重ff1500g、H−22ホイールによる1
00回転後の重量変化で評価した。
(発明の効果) 表からも、明らかなように、本発明で得られたほうろう
は、従来のほうろうに比較して、特に耐摩耗性と耐スク
ラッチ性に優れてあり、新しい製品の開発が大いに期待
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 珪酸を主成分とし、モース硬度が6〜7で、最大粒径が
    50μm以下である耐火物群A(ただし、カオリナイト
    系粘土鉱物を使用する場合は、600℃以上の温度で仮
    焼したものを用う)の1種又は2種以上と、モース硬度
    が7を越え、最大粒径が70μm以下で、且つ平均粒径
    が15〜35μmの範囲にある耐火物群Bの1種又は2
    種以上とを、A群の合計量とB群の合計量の混合比率を
    A/B=1/0.2〜3の割合で、耐火物質の形状と粒
    径をほとんど損なうことなく、うわぐすり100重量部
    に10〜40重量部添加し、得られたうわぐすりを通常
    の方法でくすり掛けし、焼成することを特徴とするノン
    ・スクラッチほうろうの製法。
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