JPH01207140A - 板状触媒 - Google Patents

板状触媒

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JPH01207140A
JPH01207140A JP63305912A JP30591288A JPH01207140A JP H01207140 A JPH01207140 A JP H01207140A JP 63305912 A JP63305912 A JP 63305912A JP 30591288 A JP30591288 A JP 30591288A JP H01207140 A JPH01207140 A JP H01207140A
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JP
Japan
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catalyst
metal
plate
substrate
exhaust gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP63305912A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Ishida
信義 石田
Yoshihide Kondo
近藤 由英
Kunihiko Konishi
邦彦 小西
Hiroyuki Kamio
神尾 宏行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、排ガス浄化用の板状触媒の構造に関する。
〔従来の技術〕
近時、公害防止の点より、各種燃焼設備からの排ガスを
浄化することが望まれている。特に、排ガス中の窒素酸
化物(以下、NOxと称す)の除去のため種々の手段が
とられている。その1つの手段として、排ガス中に還元
剤、例えばNH3(アンモニア)を噴霧した後、この排
ガスを触媒層を内蔵する脱硝触媒装置に導き、NOxと
NH3を選択的に反応させ、N2とH,Oにすることに
より、NOxを無害化する方法がとられている。
この場合、排ガス中に煤塵を含むときは、触媒装置にダ
ストが堆積して機能を低下させるという問題がある。そ
のため、排ガス流れについて抵抗の少ない装置が要望さ
れ、板状の排ガス流に平行に設けた脱硝装置が使用され
ている。
しかし、板状触媒については触媒と基板との付着力が弱
いことにより、触媒が剥離し、脱落し易いという問題が
ある。すなわち、触媒の付着力の保持は主として機械的
な力によるものであることから、単に滑らかな金属面と
では付着力が弱い。
また、排ガス温度が300〜350″Cもあり、ボイラ
等の負荷変動、起動停止により熱膨脹収縮の繰返しがあ
るのでクラックが入り剥離脱落することもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明の目的は、このような問題を解決し、触媒の付
着が強固で、製作も容易な排ガス浄化用の板状触媒を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
要するにこの発明は、基板に触媒を付着させた排ガス浄
化用の板状触媒において、多数の連通孔を有し、かつ全
面に金属溶射をして粗面を形成した金属製の前記基板の
全面に、耐熱性繊維状物質を混練した触媒を付着させて
板状に形成したことを特徴とする板状触媒である。
以下、この発明を図面により説明する。第1図は、NO
xを含む排ガスの流れるダクトl内に単位触媒2を複数
個横断して並べて列3を形成し、この列を排ガス流れに
沿って脱硝装置を形成するダク)1内に複数段設けた場
合の横断面図である。
単位触媒2は第2図に示すように、複数個の板状触媒2
aを並置して構成され、この板状触媒2aは、基板4の
両面に触媒5を全面に付着させて形成されている。この
ようにすると、ガス流れの抵抗は少なく、かつダスト堆
積の機会も少なく、触媒は充分その機能を発揮する機会
を持つ。
この発明における板状触媒の基板4の形状としては、第
2図に示すような平板に限らず第5図、第6図に示すよ
うな屈曲した板をも含み、また平板をロールして溶接接
続して筒状にし、多重筒に形成する場合等を含むもので
ある。また、金網であっても適当に剛性を持つものも基
板として使用できる。
この発明は、上述の板状触媒において、触媒層の厚みは
本発明の脱硝を達成する範囲で薄く、しかも触媒の剥離
脱落を防止するために基板への付着力は大なる触媒層を
形成させようとするものである。これは排ガスに対する
触媒の反応促進効果は単にその触媒表面積に限られるこ
と、および単位触媒の重量をできるだけ軽量にしようと
いう趣旨よりするものである。触媒としては、鉱石粉や
バナジウム、チタン、鉄の合金の粉粒が使用される。
耐熱性の繊維状物質としては、例えば無機質繊維、岩綿
、栗イガ状の微小体、極細金属線の切断片等を混練した
ものが使用される。このような耐熱性繊維状物質を触媒
中に微細化して均一に分散させることにより、多数の連
通孔を持つ基板への付着のよい触媒層が形成され、引張
強度を向上させることができる。
〔作用〕
この発明では、触媒が基板に保持される力は主としてそ
の基板表面状態による機械的保持の状態により生ずるこ
とから、多数の連通孔を有する基板表面に金属溶射をし
て微小開放空洞を持つ粗面を形成させることにより、後
述の実施例に示すように触媒の剥離脱落を防止する効果
が特に顕著なものになる。
また、前記基板に耐熱性繊維状物質を混練した触媒を付
着させて板状に形成することにより、金属溶射した基板
の粗面に、繊維状物質が混入された触媒が強固に付着す
るとともに、連通孔にも触媒が充填されて、さらにその
付着力を増し、熱による触媒材料の伸びと触媒の伸び間
の伸び差は小さくなり、これにより生ずる触媒のクラッ
クは、連通孔の数に応じて小さなりラックで分散したも
のとすることができる。
〔実施例〕
この発明の一実施態様を第3図、第4図、第7図に示す
エキスバンドメタルを基板として使用した場合を例にと
り説明する。エキスバンドメタルとは、薄金属板に千鳥
配置に短い長さの切込みを与え、この切込みに対して直
角方向に引張力を与えるとき形成される綱目状の薄金属
板である。その平面図は金属細片部4aと空隙部4bと
よりなり、A−A断面図たる第4図に示すごとく、4a
は水平に対し傾斜したものとなっている。基板をエキス
バンドメタルにした場合、連通孔たる空隙部4bと傾斜
して突起している金属細片部4aとの組合わせから、板
状触媒の端部に生じる排ガスの小渦流に基づく板面の振
動に対して抵抗は大となり、振動による触媒の剥離の機
会は少なく、基板に対する触媒の付着は確実、かつ安定
したものとなる。特にエキスバンドメタルの傾斜して突
起している金属細片部4aは通常の網目構造と比較して
斜めの細い傾斜面4aを有し、かつこの傾斜面にも金属
溶射による粗面が形成されているので、この基板の両面
の全面に触媒を付着させた場合、エキスバンドメタル本
体の表面に触媒が強固に付着するのみならず、第4A図
に示すように、空隙部4bにも触媒が充填されて両面の
触媒が一体化されるとともに、傾斜した金属細片部4a
に触媒がより強固に固着されるので、ガス温度の変動に
よる触媒成分の膨張収縮、板状触媒端部に生じる排ガス
流の小渦流に基づく板面の振動等に対して極めて抵抗の
大きなものとなり、極めて剥離しにくいものとなる。
第7図は、発明者らが提案した5US304(13Cr
鋼)に5US304を溶射したときのエキスバンドメタ
ルの裏面部断面の部分を顕微鏡拡大した写真のスケッチ
である。5US304の基板4aに5US304の溶融
金属滴による金属微小粒8が付着し生長し、メタリコン
層を形成し、しかも不規則な粗面と微小開放空洞9を形
成し、さらにこの内面に10μ級の極微小金属粒による
極微小金属粒lOが付着していることがわかる。
したがって、触媒と耐熱性の繊維11を混合して基板に
付着させると、繊維がこれら極微小金属粒10に引掛か
るほか、繊維11と触媒が一体のものとなり、微小開放
空洞9内で固化し抜出し難い丈夫なものとなり、かつそ
の空洞形状が不正規なことから、−層触媒層の保持を強
固なものとしている。一方、熱膨脹収縮の繰返しにより
、触媒層にクラックが入っても触媒は繊維11で接続さ
れており、脱落することはない。繊維は微小なもの、や
や長いものと混合したものを使用しても差し支えない。
繊維は耐熱耐食であれば何でもよいが、材料としては特
に金属の毛細的寸法のワイヤの切断したものでもよい。
しかし、実験の結果では無機質繊維が入手使用容易の点
よりよく、5〜10mm角に切ったガラス繊維製布を切
ったもの(例えば商品名カオウール)を触媒と混練する
ときは、繊維素にばらばらに分解して視認できない状態
のものとなり、触媒層内に混在させることができる。
このカオウールの混入量は約0.1〜10%(重量)で
充分な効果を生じ、剥離がほとんどない。
また、この繊維の混入により、触媒層の強度は大となり
、耐摩耗の効果も生ずることが確認された。
また、繊維の耐熱性については、排ガスの温度条件が3
00〜350℃であることよりして、約500℃に耐え
、化学的には通常、耐酸性のものであればよい。また、
温度条件によっては500°C以下のものを選定できる
〔試験例〕
本願発明の効果を確認するために、以下の試験を行なっ
た。
(1)試験に使用した触媒 触媒の形成はまず酸化チタン(T iOz )と酸化モ
リブデン(Moo、)の200メツシユアンダーの微粉
を重量比Ti/Moを約9/lにし混合したものに水を
加え、混練機で混練し、しかる後耐熱性繊維状物質(カ
オウール)を添加し、さらに混練し、触媒ペーストを作
る。次いで、このペーストを5US304材等のエキス
バンドメタル基板(第3図、第4図、第7図に示す)に
金属溶射したものに加圧ローラで塗布し、さらにプレス
で第5図に示す山形リブを持つ形状に形成する。
これを乾燥したのち焼成し、板状触媒にする。
(2)排ガスによる摩耗の試験 実験に際しては実機の場合と同様の条件とするために、
第8図に示すように複数枚の板状触媒を6 mmにピッ
チにして箱形に形成し、取付は枠で囲み単位触媒箱12
とした。この箱形の単位触媒箱を、下記条件の排ガスの
流れるダクト内に複数段に位置させてその経過を観察し
た。
排ガスの条件: (イ)排ガスの種類 石炭燃焼排ガス (ロ)ダスト濃度  15〜20g/Nrrr(ハ)温
度     350°C (ニ)ガス流速 4m/S、6m/S、8m/S(ホ)
時間     2000hr 第1表は、カオウールを添加したものと、しないものと
の摩耗率を示すものである。
ここに摩耗率とは下記のものをいう。
摩耗率(%)= この表より、カオウールを含む触媒は格段の効果をおさ
めることがわかる。
第   1   表 (3)機械的強度試験 機械的強度確認をする剥離率の試験として、板状触媒を
1m高さより鉄板上に10回落下させ触媒の減量により
計測したところ、金属溶射なしのエキスバンドメタル基
板について、カオウール混入なしのものが平均45%の
剥離率を示したが、カオウール混入したものでは平均2
5%に低下した。金属溶射した基板に触媒をプレス圧着
したものでは、カオウール混入なしで平均7%の剥離率
のものが、カオウール混入したものでは平均3%−に低
下するという効果を確認した。なお、連通孔なしのフラ
ットメタル基板では、金属溶射をしてさらにカオウール
を混入しても、はとんどの触媒が剥離した。上記により
、連通孔を有する基板に金属溶射をし、かつ触媒にカオ
ウールを添加したものが、剥離率が3%と最良の結果を
与えることがわかる。
(4)加熱冷却の繰返しによる剥離率試験この試験に使
用した装置は、第9図に示すもので、容器15は電気炉
13内に位置し、容器15内には冷却空気が流れる方向
にその面を平行して複数の板状触媒14が取付けられる
。加熱は電気炉で一定温度まで上昇させるが、その制御
は符号18で示す電気炉温度制御器で制御される。所定
温度に達すると、冷却空気供給管路19の弁16が開と
され、圧力を持つ冷却空気が容器15に供給される。そ
の制御は、触媒温度検知冷却空気用弁制御器17により
される。その温度条件と昇降温速度は、下記第2表に示
すものである。
第   2   表 実験の結果は第11図に示すとおりで、本願発明にかか
る板状触媒の剥離率(重量損失)の%は極めて小さく、
カオウール混入の板状触媒については、実質的に重量損
失のない状態となる。なお、連通孔なしのフラットメタ
ルを基板とした板状触媒は、初めの1回目の加熱冷却で
触媒に大きなりランクが入ってしまい、2回目の加熱冷
却によりほとんどの触媒が脱落した。
(5)触媒の活性度の試験(実験) 前記(4)の加熱冷却の繰返しによる触媒の活性度に対
する影響については、第12図に示すように影響は全く
なかった。
本発明の具体的な一実施例を第8図以下に説明する。
第8図に示す板状触媒を収容した単位触媒箱(触媒ブロ
ック)と同様の触媒ブロックを積み重ね収容した脱硝装
置の斜視図を第14図に示す。
板状触媒は、6III11間隔のピッチで第8図に示す
ブロック枠内に収容された。なお、ブロックの占める空
間の容積(触媒充填量)は110n(である。
第13図は、この脱硝装置を取付けした発電用ボイラプ
ラントの構造を示す。押込送風機22から供給される空
気は、空気予熱器23を通すボイラ24で燃料を燃焼さ
せて燃焼排ガスとなり、節炭器25、高温電気集塵機2
6を経由して流れ、脱硝反応装置21で脱硝され、空気
予熱器23、脱硝装置27を経由し、煙突2日より排出
される。
実用に供したボイラは、500MW石炭焚ボイラでその
運転条件と脱硝性能を第3表に示す。
上記脱硝装置を有する石炭焚ボイラについて、長時間の
運転を行なったが、脱硝性能の低下および触媒剥離摩耗
は認められなかった。
第   3   表 本実施例において、ボイラプラントの起動停止によるガ
ス温度の変動に伴い、触媒成分が全体的に膨張収縮を繰
返し、触媒層にクラックを生ずるが、基板が連通孔を有
し、かつ金属溶射により全面が粗面化されていることと
、触媒層を形成する触媒成分には耐熱性繊維状物質が混
練されているために、局部的に大きなりラックの発生が
なく、微細なりラックが触媒層表面に比較的均一に分散
して発生し、逆にこの微細なりランクは触媒として機能
する触媒表面積の増大をもらたし、触媒性能の向上に寄
与するものである。
〔発明の効果〕
この発明によれば、板状触媒の触媒剥離防止の機能を著
しく向上し、耐摩耗性の向上や強度増大、寿命の延長等
種々の効果を奏するとともに、触媒性能そのものの向上
をもらたす。
【図面の簡単な説明】
第1図は、板状触媒を用いた脱硝装置の縦断面図、第2
図は、単位触媒の斜視図、第3図は、連通孔を有する基
板の代表例としてのエキスバンドメタルの平面図、第4
図は、第3図のA−A断面図、第4A図は、触媒を付着
させたエキスバンドメタルを基板とする本発明の板状触
媒の拡大断面図、第5図、第6図は、屈曲した板状触媒
の基板の形状を示す斜視図、第7図は、この発明の具体
例を示す金属溶射した基板に無機質繊維入りの触媒を付
着させたものの表面部の部分顕微鏡拡大の写真のスケッ
チ、第8図は、板状触媒を収容した単位触媒箱(触媒ブ
ロック)の斜視図、第9図は、加熱冷却の繰返し試験に
使用した装置の説明図、第10図は、加熱冷却サイクル
の温度と時間との説明図、第11図は、剥離率と加熱冷
却サイクル数の関係を示す図、第12図は、活性比と加
熱冷却サイクル数の影響を示す図、第13図は、本発明
の一実施例を示すもので実用に供したボイラの系統図、
第14図は、第13図に示す脱硝装置21の斜視図であ
る。 l・・・ダクト、2・・・単位触媒、2a・・・板状触
媒、3・・・単位触媒の列、4・・・基板、4a・・・
基板の金属細片部、4b・・・空隙部(連通孔)、5・
・・触媒、8・・・金属微小粒、9・・・微小開放空洞
、lO・・・極微小金属粒、11・・・無機質繊維(微
細連結片)、12・・・単位触媒箱、21・・・脱硝装
置。 出願人 バブコック日立株式会社 代理人 弁理士 川 北 武 長 第1図 第4A内 今b  5   午b5 第5rX1 第6図 第7図 第8図 \ 第9図 第1○図 第11図 加熱冷却サイクル数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、基板に触媒を付着させた排ガス浄化用の板状触媒に
    おいて、多数の連通孔を有し、かつ全面に金属溶射をし
    て粗面を形成した金属製の前記基板の全面に、耐熱性繊
    維状物質を混練した触媒を付着させて板状に形成したこ
    とを特徴とする板状触媒。
JP63305912A 1988-12-05 1988-12-05 板状触媒 Pending JPH01207140A (ja)

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JP63305912A JPH01207140A (ja) 1988-12-05 1988-12-05 板状触媒

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5479188A (en) * 1977-12-08 1979-06-23 Babcock Hitachi Kk Platelike catalyst
JPS6128377A (ja) * 1984-07-20 1986-02-08 東洋ガラス株式会社 合せガラス板による灰皿の製造方法
JPS62247838A (ja) * 1987-04-17 1987-10-28 Babcock Hitachi Kk 板状触媒

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