JPH01207138A - 炭化水素転化触媒 - Google Patents

炭化水素転化触媒

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JPH01207138A
JPH01207138A JP12717388A JP12717388A JPH01207138A JP H01207138 A JPH01207138 A JP H01207138A JP 12717388 A JP12717388 A JP 12717388A JP 12717388 A JP12717388 A JP 12717388A JP H01207138 A JPH01207138 A JP H01207138A
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alumina
magnesia
zeolite
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JP12717388A
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Takashi Ino
隆 井野
Nobuyuki Miyajima
信行 宮島
Takeshi Kawakatsu
健 川勝
Akira Inoue
章 井上
Hiroyuki Yoshida
博幸 吉田
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SEKIYU SANGYO KATSUSEIKA CENTER
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Eneos Corp
Original Assignee
SEKIYU SANGYO KATSUSEIKA CENTER
Petroleum Energy Center PEC
Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は炭化水素の転化触媒に関するものであり、特に
ニッケル、バナジウム、鉄および銅等よりなる重金属の
うち少なくともニッケルおよびバナジウムを両者の合計
量で0.5ppm以上含む重質油を接触分解し、ガソリ
ン、灯油等の軽質油を得るための流動接触分解触媒とし
て顕著な効果を示す新規炭化水素転化触媒に関するもの
である。
[発明の技術的背景とその課題] 通常の接触分解は石油系炭化水素を触媒と接触させて分
解し、LPG、ガソリン等の多量の軽質分および少量の
分解軽油等を得、さらに触媒上に堆積したコークを空気
で燃焼除去して触媒を循環再使用するものである。その
際原料油には従来から常圧蒸留塔からのライトガスオイ
ル(LGO)、ヘビーガスオイル(HGO) 、減圧蒸
留塔からのバキュームガスオイル(VGO)等のいわゆ
る留重油が主として用いられる。
しかしながら最近では世界的な原油の重質化、また我が
国での需要構造の変化に伴い、需給両面から重油類の過
剰傾向が現われたことから、接触分解の原料油として蒸
留残渣を含む重質油をも対象とする必要が生じている。
ところが、蒸留残渣を含む重質油中には留出油中よりも
はるかに多い量のニッケル、バナジウム、鉄、銅、ナト
リウム等の金属類が含まれており、これらの金属類は触
媒上に堆積して分解の活性と選択性を著しく阻害するこ
とが知られている。すなわち金属類の触媒上への蓄積と
ともに分解率が低下してゆき、実質的に望ましい分解率
を達成できなくなる一方、水素の発生量とコークの生成
量が著しく増加し、装置の運転を困難にすると同時に、
望ましい液状製品の収率が減少する。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は炭化水素油の転化反応に適した触媒を提供する
ことを目的とする。また特にニッケル、バナジウム、鉄
等の重金属を0.5ppm以上含む重質油の分解に際し
て、ガソリンおよび中間留分の収率を減少させることな
く、水素とコーク生感量を抑制することができる耐メタ
ル性の高い接触分解触媒を提供することを目的とする。
本発明者らは、以前に結晶性アルミノシリケートゼオラ
イトとアルミナ・マグネシアマトリックスからなる触媒
が耐メタル性の高い接触分解触媒となることを見い出し
た(特開昭59−150539号公報)。該触媒はアル
ミナ・マグネシアヒドロゲルとゼオライトを混合し、乾
燥・焼成する方法によって得られる。また本発明者らは
該アルミナのうち10〜40wt%に擬ベーマイト経由
のアルミナを用いることにより、耐摩耗性の高い触媒と
なることを見い出した(特願昭82−201802号)
。こうして調製した触媒は高い耐メタル性と耐摩耗性を
有しており、残油の接触分解に適した触媒である。しか
しながらアルミナ・マグネシアをマトリックスとした触
媒ではマトリックスの分解活性が通常のシリカ・アルミ
ナマトリックスに比べて低いため残油分解能がやや劣る
ものであった。
本発明は前記の欠点を改善するため研究開発されたもの
である。
[発明の構成] すなわち本発明は、結晶性アルミノシリケートゼオライ
トをlθ〜40wt%、アルミナ・マグネシアを10〜
60wt%、非晶質シリカを5〜50wt%含有し、か
つ該アルミナ・マグネシア中のマグネシア含有量が10
〜60wt%であることを特徴とする炭化水素転化触媒
、あるいは結晶性アルミノシリケートゼオライトを10
〜40wt%、アルミナ・マグネシアを10〜60wt
%、非晶質シリカを5〜50wt%、粘土を5〜50w
t%含有し、かつ該アルミナ・マグネシア中のマグネシ
ア含有量が10〜80wt%であ−ることを特徴とする
炭化水素転化触媒を提供するものである。
[発明の概要] 本発明で用いるアルミナ(Al2O2)は、アルミナ水
和物から熱分解等の通常の方法で作られたアルミナであ
る。該アルミナ水和物としては擬ベーマイト、無定形ア
ルミナ水和物、バイヤライト、ジブサイト、ノルストラ
ンダイト等が例示できる。これらのアルミナ水和物は、
アルミン酸ソーダ、アルミン酸カリウム等のアルミン酸
アルカリ、あるいは硫酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム等のアルミニウム塩から通常の方
法で調製することができる。また、アルミン酸アルカリ
およびアルミニウム塩の両方を用いて調製することもで
きる。本発明において該アルミナのうち10〜40wt
%を擬ベーマイト(ベーマイトゲル)経由のアルミナと
した場合、特に耐摩耗性の高い触媒が得られる。
該擬ベーマイト(ベーマイトゲル)は繊維状のアルミナ
水和物であり、アルミン酸アルカリおよびアルミニウム
塩を出発原料として、通常の方法により得ることができ
る。例えばアルミニウム塩の水溶液とアルミン酸アルカ
リの水溶液をpH5〜Uで反応させることによって得ら
れる。必要ならばこれを pH9〜11.20〜100
℃で 5分〜20時間熟成してもよい。
本発明で用いるマグネシア(Mg O)としては、マグ
ネシウム塩、例えば硝酸マグネシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム等を通常の方法で調製したものを
用いることができる。
本発明において、アルミナやマグネシア中のマグネシア
の含有割合は、10〜BO,wt%、好ましくは10〜
40wt%、さらに好ましくは15〜40wt%が適当
である。マトリックス中のマグネシア含有量が10wt
%より少ない場合には、耐メタル性の高い触媒は得られ
ず、80wt%より多い場合には、充分な耐摩耗性を有
した触媒は得られない。
本発明で用いる非晶質シリカ(S102)としては、水
硝子を鉱酸、例えば硫酸、塩酸、硝酸等で中和して得ら
れるシリカゾルあるいはシリカゲルを用いることができ
る。また水硝子からその水硝子中に含まれる大部分のナ
トリウムを取り除くことによって得られる安定化シリカ
ゾルを用いてもよい。あるいはカオリンのような粘土鉱
物を酸処理して粘土中のアルミナを溶出させ、残ったシ
リカを用いてもよい。
本発明で用いる粘土は、通常接触分解触媒に用いられる
粘土であり、例えばカオリン、ベントナイト、モンモリ
ロナイト、ハロイサイト等が挙げられる。
本発明におけるマトリックス中に分散して使用される結
晶性アルミノシリケートゼオライトは天然あるいは合成
結晶質アルミノシリケートであり、3次元骨組み構造を
持ち、約4〜15人の範囲内の均一な細孔径を有する多
孔質物質である。天然ゼオライトとしてはグメリナイト
、シャバサイト、ダキアルドフツ石、クリノプチロライ
ト、ホージャサイト、キフツ石、ホウフッ石、レビナイ
ト、エリオナイト、ソーダライト、カンクリナイト、フ
ェリエライト、ブリュースターフッ石、オフレタイト、
ソーダフッ石、モルデナイト等の中のいずれでもよいが
、ホージャサイトが最も好ましい。
合成ゼオライトとしてはゼオライトX、YSA。
L、ZK−4、B、E、F、HJ、M、Q、T。
W、Z、アルファ、ベータ、ZSM型、オメガ等の中の
いずれでもよいが、Y型およびX型ゼオライトあるいは
その混合物が好ましく、Y型ゼオライトを脱アルミニウ
ムすることによって得られる格子定数24.25〜24
.60人のY型ゼオライトがさらに好ましい。
このような格子定数のゼオライトはナトリウムY型ゼオ
ライト(Na−Y、格子定数24.84〜24.70人
)あるいはNaYをアンモニウムイオンでイオン交換し
たNH4−Yを脱アルミニウムすることによって得られ
る。脱アルミニウムの方法としては(Na−Yあるいは
NH4−Yをエチレンジアミン四酢酸(EDTA) 、
四塩化ケイ素、ケイフッ化アンモニウム等の試薬で処理
する方法とNH4−Yを水熱処理する方法が良く知られ
ているが、NH,−Yを水熱処理する方法が一般的であ
る。水熱安定性の高いゼオライトを得るためには脱アル
ミニウム処理したゼオライト中のナトリウムをさらにア
ンモニウムイオンでイオン交換し、ゼオライト中のナト
リウム含有量をN a 20として0.5wt%以下に
下げる必要がある。このような脱アルミニウムされたナ
トリウム含有量の少ないY型ゼオライトは超安定ゼオラ
イト(U S Y)と呼ばれており、高い水熱安定性を
示す。脱アルミニウムの条件を変えることによりゼオラ
イトの格子定数を任意に変えることができるが、本発明
に使用されるゼオライトとしては格子定数24.25〜
24.60人のものが適しており、24.25〜24.
55人のものが特に好ましい。
また、ゼオライト中のNaイオンあるいはプロトンは他
の陽イオンと交換可能であり、 1価のリチウムまたは
多価陽イオンでイオン交換することによりゼオライトの
水熱安定性を高めることができる。このような陽イオン
としてはLl”。
Ca ”、 Mg ”、  Fe ”、  Fe 3+
、 Mn 2+あるいはCe、Sc、Y、La、Ac等
の希土類元素のイオン等が挙げられる。
該ゼオライトの製造方法は特に限定されるものではなく
、例えば次の方法によって製造できる。
Na−Y型ゼオライトを塩化アンモニウム水溶液中に加
え、これを60〜100℃で2〜10時間撹拌してイオ
ン交換を行なう。必要に応じて上記イオン交換の操作を
2〜5回繰り返す。次に濾過・洗浄したゼオライトを3
0〜150℃で一昼夜乾燥する。
このようにして得られたゼオライト中のNazO含有量
は0.5〜2.Owt%であった。次にこのゼオライト
を水蒸気雰囲気中500〜750℃で1〜IO時間処理
する。この操作により格子中のアルミニウムが一部脱落
し格子定数が減少する。最後にこのゼオライトを再び塩
化アンモニウムでイオン交換することにより、Na2O
含有量を0.5wt%以下にすることができる。
本発明中に含まれるアルミナおよびマグネシアからなる
アルミナ・マグネシアの含有量は10〜80wt%であ
って、好ましくは30〜60wt%、さらに好ましくは
30〜65wt%である。非晶質シリカの含有量は5〜
50wt%、好ましくは5〜40wt%、さらに好まし
くは10〜3owt%、結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトの含有量は10〜40wt%、好ましくは15〜
30wt%である。ゼオライトの含有量が10wt%よ
り少ない場合には、触媒活性が低く好ましくない。また
ゼオライトの含有量が40wt%より多い場合には、触
媒活性が高すぎるため過分解を起こし、目的とする生成
物の収率が低下する。
非晶質シリカの含有量が5wt%より少ない場合、マト
リックスの酸性度が減少し残油分解能が低下する。また
非晶質シリカの含有量が50%より多い場合には触媒の
耐摩耗性と耐メタル性が悪化する。
本発明の触媒に粘土を添加する場合、その含有量は5〜
50wL%であり、好ましくは5〜40νt%、さらに
好ましくは10〜30wt%である。粘土は増量剤とし
ての役割の他に、マトリックスに500〜10000人
の比較的大きな細孔を作りだし残油の分解能を高めると
いう働きがある。したがってこのような粘土の効果を期
待するためには5%以上の粘土含有量が必要であ。しか
し粘土含有量が50wt%より多い場合には、触媒の耐
摩耗性および耐メタル性が悪化する。
アルミナ・マグネシアの含有量は多いほど耐メタル性は
高く、そのためアルミナ・マグネシアの含有量は10w
t%以上必要である。しかしゼオライト、非晶質シリカ
などの他の必要成分を含ませるため、アルミナ・マグネ
シアの含有量を80wt%より多くすることはできない
本発明の触媒の調製方法の一例を下記に述べる。
まずアルミニウム塩およびマグネシウム塩を含有する水
溶液と塩基性化合物の水溶液をpH8,5以上で反応さ
せることによりアルミナ・マグネシアヒドロゲルスラリ
ーを生成する。上記塩基性化合物としては、例えばアン
モニア(NH3) 、水酸化ナトリウム(Na OH)
 、水酸化カリウム(KOH)等がある。アルミニウム
塩およびマグネシウム塩を含有する水溶液と塩基性化合
物の水溶液の反応はpH8,5以上、好ましくはpH9
,0〜11.0であれば特に限定されないが、塩基性化
合物の水溶液中へアルミニウム塩およびマグネシウム塩
を含有する水溶液を滴下する方法が好ましい。
アルミナ・マグネシアヒドロゲルの生成時のpHが8.
5より低い場合には、マグネシアの沈殿が充分におこら
ず好ましくない。
次にアルミニウム塩の水溶液とアルミン酸アルカリの水
溶液をpH5〜11で反応させることによって得られる
擬ベーマイトと前記アルミナ・マグネシアヒドロゲルス
ラリーとを混合する。
これとは別に、水硝子を硫酸のような鉱酸で中和しシリ
カゾルを調製する。この時のpHは1.0〜3.5であ
り、できたシリカゾルを10〜70℃で5〜100分程
度熟成しシリカゾルの粒径を調整する。
次に、前記擬ベーマイトを混合したアルミナ・マグネシ
アヒドロゲルスラリーに、前記ゼオライト、前記シリカ
ゾルおよび粘土を分散させた後、200〜350℃の熱
風で噴霧乾燥し、さらに400〜700℃、好ましくは
500〜600℃で焼成することによって得られる。こ
れによってアルミナ・マグネシアヒドロゲルはアルミナ
噂マグネシアスピネルとなる。またシリカゾルは非晶質
シリカとなり、その一部はアルミナ−マグネシアと相互
作用し固体酸性を発現する。一方、噴霧乾燥した触媒を
焼成しないでそのまま使用することも可能であり、その
場合FCC装置の再生塔に投入された触媒は再生塔内で
焼成を受けることになる。
本発明の触媒の表面積は50〜400TIt/g 、細
孔容積は0.1〜1.2cc/g、平均粒径は40〜8
0μ躍の範囲のものが好ましい。
[発明の効果・作用] 重質油の接触分解に本発明の触媒を使用することにより
、重質油中に含まれるニッケル、バナジウム等の重金属
は本発明の触媒上で不動化され、しかも不活性化される
。その結果、触媒上に蓄積した金属による水素とコーク
収率の増加および活性の低下が抑制され、分解生成物の
蒸留設備の一つであるガスコンプレッサーと触媒上のコ
ーク燃焼用空気を供給する空気ブロワ−の負荷が軽減さ
れるばかりでなく、好ましい液状生成物の選択率および
収率を増加させる。また本発明の触媒は耐摩耗性に優れ
ているため、触媒のロスが少なくしかも反応装置内にお
いて安定した流動状態を保つことができる。
本発明の触媒上に堆積した重金属の不動化および不活性
化の理由は充分明らかではないが、次のような理由が考
えられる。反応塔内で本発明の触媒上に付着したニッケ
ルは再生塔内で酸化ニッケルとなるが、この時のニッケ
ルのイオン半径はマグネシウムのイオン半径とほぼ等し
く、そのため酸化ニッケルはアルミナ・マグネシアスピ
ネル中に容易に侵入あるいは置換固溶する。このように
固溶した酸化ニッケルは安定であり、反応塔内で再び還
元されることはなく、そのためニッケルの脱水素活性が
失われ、水素およびコークの生成が抑制される。バナジ
ウムについても同様に再生塔内において酸化され五酸化
バナジウムとなる。五酸化バナジウムは融点が674℃
と比較的低いため、再生塔内で触媒上を移動しゼオライ
トと反応してゼオライトの結晶構造を破壊し触媒活性を
低下させるといわれている。しかしアルミナ・マグネシ
アスピネル上に付着した五酸化バナジウムはアルミナあ
るいはマグネシアと反応し安定で高融点の複合酸化物(
例えば3Mg 0−V205 )を形成し不動化される
また、該触媒中のアルミナのうち10〜40νt%を擬
ベーマイト経由のアルミナとすることで触媒の耐摩耗性
を向上させることができるが、これは擬ベーマイトの結
晶が微細な繊維状であるため、擬ベーマイトを含むゲル
を乾燥・焼成した際にその繊維がからまり強固な触媒粒
子となるためである。
また、アルミナ・マグネシアと非晶質シリカを混合する
ことにより、非晶質シリカの一部とアルミナ・マグネシ
アが相互作用し、マトリックスに固体酸性が発現する。
このためマトリックスによる巨大炭化水素分子(残油中
に含まれる)の分解が促進され、触媒の残油分解能が向
上する。
[発明の実施例] 次に本発明の実施例等について説明する。
実施例1 (A)アルミナおよびマグネシアヒドロゲルは次のよう
にして調製した。
6gのアルミン酸ソーダと0.2ccのグルコン酸を6
0ccの純水に溶解し、50℃に加熱する。これとは別
に8.4gの硫酸アルミニウムを80ccの純水に溶解
し、50℃に加熱する。上記アルミン酸ソーダ溶液へ硫
酸アルミニウム溶液を激しく撹拌しながら加え、アルミ
ナヒドロゲルを形成させる。この時のpHは9.5であ
る。このヒドロゲルを50℃で1時間熟成し、擬ベーマ
イトを得る。次にアンモニア水中へ77gの塩化アルミ
ニウムおよび20gの塩化マグネシウム混合水溶液30
0ccを滴下しアルミナ・マグネシアヒドロゲルを生成
させる。この時のpHは9.5である。
次に、このアルミナ◆マグネシアヒドロゲルと前記擬ベ
ーマイトのヒドロゲルを混合し、85℃の温度で4時間
熟成する。熟成後ゲルを濾過し、充分な量の純水で洗浄
する。
(B)シリカゾルは次のようにして調製した。
40%硫酸5g中へJIS 3号水ガラスの希釈溶液(
SiO2濃度11.8%)32gを滴下しpH2,4の
シリカゾルを得た。さらにこれを室温で40分熟成した
(C)USY型ゼオライトを次のようにして調製した。
5Jのビーカーに100gのNa−Y型ゼオライト、2
50gの塩化アンモニウムを入れ、それに純水を全容が
5ノとなるように加える。これを80℃に加熱しながら
マグネティックスターラーで3時間撹拌した後、濾過し
、5Jの純水で洗浄する。
上記操作を2回繰り返した後、110℃のオーブン中の
一昼夜乾燥し、引き続き 750℃で3時間スチーム処
理する。最後に上記イオン交換の操作を更に 1回行な
い、洗浄、乾燥する。このようにして得たゼオライトの
格子定数をX線回折によりAST M  D−3942
−80(7)方法T tm定した結果24.50人であ
った。また残存Na20ffiは0.21wt%であっ
た。
次に(A)で調製したヒドロゲル全量と、(B)で調製
したシリカゾル全量と、(C)で調製したゼオライト 
7.5gとカオリン 1.9gとを混練し、噴霧乾燥し
、さらに600℃で2時間空気焼成して触媒Aを得た。
この触媒Aの性状等を第1表に示した。
この触媒の耐摩耗テストを以下のようにして実施した。
所定量の触媒を一定空気流速で30時間流動化させる。
この時に触媒の一部が微粉化し系外へ飛散するが、この
微粉化した触媒の割合を耐摩耗指数とした。
次に前記触媒Aの活性および選択性をASTM(D−3
907) MAT (マイクロアクティビティ−テスト
)により評価した。
また触媒の耐メタル性を検討するため、触媒へQ、3ν
t%のニッケルと0.6wt%のバナジウムをMiLc
hellの方法(I nd、 Eng、  CheIl
、  Prod。
Res、 Dev、 、 19. 209(1980)
 )に準じて担持した。すなわち触媒をニッケルナフチ
ネートとバナジウムナフチネートのトルエン溶液に含浸
させた後、溶媒を蒸発させ、次いでこれを550℃で3
時間空気焼成した。またこうして得られた触媒の性能を
平衡触媒と同条件にするため、MATに供する前に触媒
を770℃で6時間スチーミングした。
MATの反応条件はW HS V 16hr−’、触媒
/油比3、反応温度482℃であり、原料油は残炭を4
νt%含む脱硫残油である。MAT結果を第1表に示す
。ここで第1表中の分解率およびLCO比率は次のよう
に定義される。
分解率−[(原料油−沸点218℃以上の留分)/原料
油] x  10G (wt%)LCO比率− [(沸点216〜350℃の留分)/)沸点218℃以
上の留分] x  100 (wt%)分解率は触媒の
活性を示すものであり、LCO比率は触媒の残油分解能
を示すものである。
実施例2 実施例1の(A)と同様の方法で調製したアルミナ・マ
グネシアヒドロゲル全量と実施例1の(B)と同様の方
法で調製したシリカゾルを8102として14gと、実
施例1の(C)で調製したゼオライト14gと、カオリ
ン17.5gとを混練し、以下実施例1と同様の方法で
処理して得た触媒をBとする。
この触媒の組成および実施例1と同様の方法で評価して
得られた耐摩耗指数および触媒性能の結果を第1表に示
す。
比較例1 実施例1の(A)と同様の方法で調製したアルミナ・マ
グネシアヒドロゲル全量と、実施例1の(C)で調製し
たゼオライト12.2gと、カオリン12.2gとを混
練し、以下実施例1と同様の方法で処理して得た触媒を
Cとする。
この触媒の組成および実施例1と同様の方法で評価して
得られた耐摩耗指数および触媒性能の結果を第1表に示
す。
実施例3 アンモニア水中へ47.5gの塩化アルミニウムおよび
40gの塩化マグネシウム混合水溶液300ccを滴下
しアルミナ・マグネシアヒドロゲルを生成させる。この
時のpHは9.5である。次に、このヒドロゲルを85
℃の温度で4時間熟成し、その後ゲルを濾過し、充分な
量の純水で洗浄する。
次に、このヒドロゲル全量に市販の安定化シリカゾル(
触媒化成工業、S I −550,S I 02濃度2
0%) 89.8gと実施例1の(C)で調製したゼオ
ライト14.4gとカオリン21.6gとを混練し、噴
霧乾燥し、さらに600℃で2時間空気焼成して触媒り
を得た。
この触媒の組成および実施例1と同様の方法で評価して
得られた耐摩耗指数および触媒性能の結−これらの結果
から、非晶質シリカを含む触媒A。
BおよびDでは非晶質シリカを含まない触媒Cに比べて
LCO比率が高くなっており、触媒A、  BおよびD
の残油分解能が高いことがわかる。また触媒A、Bおよ
びDではマトリックスの分解活性が高いため、同程度の
分解率を得るためのゼオライト含有量は触媒Cより少な
い量でよい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、結晶性アルミノシリケートゼオライトを10〜40
    wt%、アルミナ・マグネシアを10〜80wt%、非
    晶質シリカを5〜50wt%含有し、かつ該アルミナ・
    マグネシア中のマグネシア含有量が10〜60wt%で
    あることを特徴とする炭化水素転化触媒。 2、結晶性アルミノシリケートゼオライトを10〜40
    wt%、アルミナ・マグネシアを10〜80wt%、非
    晶質シリカを5〜50wt%、粘土を5〜50wt%含
    有し、かつ該アルミナ・マグネシア中のマグネシア含有
    量が10〜60wt%であることを特徴とする炭化水素
    転化触媒。 3、前記ゼオライトが格子定数24.25〜24.60
    ÅのY型ゼオライトである特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の炭化水素添加触媒。 4、前記アルミナが該アルミナのうち10〜40wt%
    が擬ベーマイト経由のアルミナである特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の炭化水素添加触媒。
JP12717388A 1987-10-23 1988-05-26 炭化水素転化触媒 Pending JPH01207138A (ja)

Priority Applications (3)

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