JPH01206510A

JPH01206510A - 難燃性電気絶縁組成物

Info

Publication number: JPH01206510A
Application number: JP3059788A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Hori; 彰弘堀; Masami Tanmachi; 正美反町; Yasuaki Yamamoto; 康彰山本
Original assignee: Hitachi Cable Ltd
Current assignee: Hitachi Cable Ltd
Priority date: 1988-02-10
Filing date: 1988-02-10
Publication date: 1989-08-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、特に電線・ケーブルの絶縁材料やシース材
料への適用に好適な燃焼時に有毒なハロゲン系ガスを発
生しない難燃性電気絶縁組成物に関する。

［従来の技術］電線・ケーブルの絶縁材料やシース材料には。

電気絶縁性に優れたポリオレフィンか数多く用いられて
きている。

最近の趨勢として、原子力発電所用電線・ケーブル、船
舶用ケーブル等に垂直トレイ燃焼試験に合格する高度の
難燃性か要望されるようになってきた。

ポリオレフィンを難燃化する方法としては、ハロゲン含
有化合物（塩素系または臭素系化合￥Ｓ）を混和する方
法が一般に採用されてきている。しかし、これらは燃焼
時多量の煙を発生し、また人体に有害なガスを発生する
ことなどから問題視されている。

このような情勢を踏まえ１発煙性、有毒性の非常に少な
い水和アルミナや水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤
を混和する方法か採用されてきている。

［発明か解決しようとする課題］ところで、無機系難燃剤は吸水および吸湿性かあるため
、電気特性か低下し易く、また、耐酸性、耐アルカリ性
にも劣り、難燃性の低下あるいは′１ニ気特性の低下を
引き起こすことから、使用環境が制限されてきた。

この発明はこのような点に鑑みてなされたもので、燃焼
時に有毒なガスの発生かなく、しかも水分、Ｓ、アルカ
リに曝されても優れた電気特性を維持てきる難燃性電気
絶縁組成物の提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］この発明の難燃性電気絶縁組成物は、無機系難燃剤１０
０重量部に対して、１層目にチタネートカップリング剤
０．５　ｉ’ＩＩ量部から５重量部で表面処理をし、２
層目に脂肋酸系表面処理剤あるいは脂肪酸金属塩系表面
処理剤０．５重醍部から５重罎部て表面処理を施したも
のをポリオレフィン１００七丑部に対して５０毛量部以
上含有することを特徴とするものである。

［実　施　例］この発明において、ポリオレフィンとしては、ポリエチ
レン、エチレン・プロピレンコポリマー、エチレン・プ
ロピレン・ジェンターポリマー、エチレン・酢酸ビニル
コポリマー、エチレン・エチルアクリレートコポリマー
、エチレン・ツテンコボリマー、エチレン・ブテン・ジ
ェンターポリマーといったものがあげられ、これらは単
独または２種以上混合して使用可能である。

無機系難燃剤としては、水酸化アルミニウム。

水酸化マクネシウム、塩基性炭酸マグネシウム。

水酸化カルシウム、ハイドロタルサイト化合物等がある
。無機系難燃剤は、ポリオレフィン１００重量部に対し
て５０重陽部以上含有せしめる必要かあり、これ未満で
は難燃性（自消性）の付与か十分てない。丘限は特に規
定しないか、３００重駿Ｆｆ＆を超えると機械的特性が
低下する傾向にある。

チタネートカラプリンタ剤としては、モノアルコキシチ
タネート系としてイソプロピルトリイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリス（ジオクチルパイロホス
フェート）チタネート。

イソプロピルトリ（Ｎ−アミノエチル−アミノエチルチ
タネート）、配位チタネート系としてテトラオクチルビ
ス（ジトリデシルホスファイト）チタネート、テトラ（
２，２−ジアリルオキシメチル−１−デシル）ビス（ジ
トリデシル）ホスファイトチタネート、キレートチタネ
ート系としてビス（ジオクチルパイロホスフェート）オ
キシアセテートチタネート、ビス（ジオクチルパイロホ
スフェート）エチレンチタネート等かある。脂肋酸系表
面処理剤としては、カプリン醜−、ラウリン酸、ステア
リン酸、リグノセリン酸、セロブラスチン酸、ｎ−へキ
サテトラコンタン酸、リンデル酸、オレイン酸、ボント
ウ酸、セラコレイン酸。

リノール酸、リルン酸、イワシ酸、ニシン酸等があり、
脂肪酸金属塩系表面処理剤としては、ステアリン酸バリ
ウム、ステアリン酸ナトリウム。

リシノール酸カルシウム、オレイン酸カリウム。

ステアリン酸マグネシウム等かある。

１層目のチタネート力・ンプリンタ剤、２層目の脂肪酸
系あるいは脂肪酸金属塩系表面処理剤は、いずれも無機
系難燃剤１００重量部に対して０．５から５重量部で表
面処理を施す必要かあり、これ未満ては耐水性、耐酸性
か十分てなく、上限を超えると加工性か悪くなる。

この発明では上記成分に加えてりん系化合物（赤りんを
含む）、硼酸亜鉛、フェロセン等の難燃助剤、酸化防止
剤、滑剤、軟化剤、分散剤等を適宜添加してもよい。酸
化防止剤としては、フェニル−α−ナフチルアミン、Ｎ
、Ｎ′−ジ−β−ナフチル−ｐ−フェニレンジアミン等
のアミン系酸化防止剤、２．６−シーｔ−ブチル−４−
メチルフェノール、ヒンダードフェノール、４．４′−
チオビス−（６−第３−ブチル−４メチルフエノール）
等のフェノール系酸化防止剤等があげられる。

上記各種成分を含有した樹脂組成物は、シート状、管状
、その他の形状に成形され、電気絶縁物として使用され
る。

第１表に示すような配合割合に従って各種成分を１００
〜１２０℃の温度に保持された８インチロールに投入し
てロール混練を行ない、その後、１５０°Ｃの温度に保
持された４　０　ｍ／ｍ押出機（Ｌ／Ｄ＝２５）を用い
、外径２．０ｆｆｌ−の銅線上に厚さ１．０　ａｍに押
出被覆して絶縁電線を作製し、実施例１〜７および比較
例１〜５の試料とした。

上記各個における絶縁電線についての評価結果は第１表
の下欄に示す通りである。なお、評価は次に基いて行な
った。

難燃性：　Ｊ　Ｉ　５Ｃ３００４に基き水平に保持した
電線をバーナて燃焼後バーナを取り去り、１分以内に消
炎すれば合格とし、１分以上燃え続けるものは不合格と
した。

重量変化率：１０重量％）１．Ｓｏ、溶液、１０重量％
ＨＣＩ溶液中に温度５０°Ｃで１０日間浸漬した後水道
水で洗浄し、水をふきとってから重量を測定し、次式に
より算出した。

Ｗ。

Ｗ、＝浸漬前の絶縁体の重さＷ、＝浸漬後の絶縁体の重さ体積抵抗率：温度７５°Ｃの水道水に３０日間浸漬した
後、水をふきとってから電圧５００ｖを印加し１分後の
体積抵抗を測定し、次式により算出し体積抵抗率＝　−
Ｘ　ＲＶＡ、＝電極の面積ｔ　＝試料の厚さＲｖ＝体積抵抗第１表から明らかな通り、この発明に係わる実施例１〜
４においては、難燃性試験に合格し、ｌＯ重量％Ｈ，Ｓ
ｏ、、１０重量％ＨＣＩに１０日間浸漬後の重量変化も
わずかてあり、温度７５℃水道水に３０日間浸漬後の体
積抵抗率の低下も少ない。これに対し、表面処理量が規
定以下の比較例１，３ては耐酸性、耐水性か悪くなり、
規定値以上の比較例２，４ては加工性か悪くなる。

また表面処理を施していない比較例５ては、耐酸性、＃
水性が極めて悪くなる。

［発明の効果］以上説明したように、この発明は、１層目にチタネート
カップリング剤で２層目に脂肋酸系表面処理剤あるいは
脂肋醸金属地系表面処理剤て表面処理を施した無機系難
燃剤を添加したものであり、良好な難燃性、耐酸性を有
し、しかも燃焼時に有毒なハロゲン系ガスを発生しない
電気絶縁組成物を得られるようになる。

Claims

【特許請求の範囲】

１．無機系難燃剤１００重量部に対して，１層目にチタ
ネートカップリング剤０．５重量部から５重量部で表面
処理をし、２層目に脂肋酸系表面処理剤あるいは脂肪酸
金属塩系表面処理剤０．５重量部から５重量部で表面処
理を施したものを、ポリオレフィン１００重量部に対し
て５０重量部以上含有することを特徴とする難燃性電気
絶縁組成物。
２．２層目の脂肪酸あるいは胞肪酸金属塩系表面処理剤
がシランカップリング剤とした請求項１記載の難燃性電
気絶縁組成物。