JPH01206173A

JPH01206173A - 弁装置

Info

Publication number: JPH01206173A
Application number: JP2935988A
Authority: JP
Inventors: Yasuhide Kimura; 木村　安秀; Shiro Fukumoto; 福本　司郎
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1988-02-10
Filing date: 1988-02-10
Publication date: 1989-08-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、水栓金具の湯水混合弁や切り替え弁として使
用に適した弁装置に関する。

〔従来の技術〕

かかる弁装置として、従来、内部に流体通過空間を形成
し、外周面部にこの流体通過空間と連通ずる通孔を形成
した球状の弁体と、内部にこの弁体を収納する空間を形
成し、この収納空間内に開口する吐水口連通路および湯
、水もしくは混合水の流路を形成した本体部とからなり
、この本体部の吐水口連通路又は湯、水もしくは混合水
の流路の開口部に前記球状の弁体を水密性を保ちつつ当
接するシール部材を設けたタイプのものがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

このタイプの弁装置における球状の弁体は、水密性のシ
ール部材と摩擦接触によって当接するものであるために
、（リ　摩擦抵抗が大きく、弁体の摺動性が悪くなり、弁
体の駆動装置の容量を大きくする必要があり、そのため
、高価になるばかりではなく水栓金具の外観を損なう、（２）弁体の摺動性をよくするためには、弁体の外周面
およびシール材部分にグリースを塗布する必要があり、
製造に際して塗布工程を要し、また製造コストが高くな
る上に、グリースによる摺動性が永続的でない、（３）　　シール部材の摩耗が激しいので、水密性が悪
くなり弁装置としての機能が低下し、シール部材のメン
テナンスが必要である等の欠点を有する。

本発明の目的はその弁構造を基本的に変える必要がなく
、しかも、弁機能に変化を与えずに、簡単に従来の弁装
置の欠点を解消することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、内部に流体通過空間を形成し、外周面部にこ
の流体通過空間と連通ずる通孔を形成した球状の弁体（
２）と、内部にこの弁体（２）を収納する空間を形成し
、この収納空間内に開口する吐水口連絡流路（７）およ
び湯、水もしくは混合水の流路（８）。

（９）を形成した本体（６）とを有し、前記吐水口連絡
流路（７）又は湯、水もしくは混合水の流路（８）、　
（９）の開口部に前記球状の弁体（２）を水密性を保ち
つつ当接するシール部材（１３）を設けた弁装置（１）
において、弁体（２）とシール部材（１３）との少なく
ともいずれか一方の当接面に、耐水性と摺動性を有する
弗素含有樹脂シート材からなる部材層（２０）を設けた
ことによって、上記の目的を達成したものである。

前記耐水性と摺動性を有する材料としては、弗素含有樹
脂、ポリエチレン、ナイロン（登録商標）等があるが、
それらの中でも摩擦抵抗が小さい点から弗素含有樹脂が
最も適している。

弗素含有樹脂としては、四弗化エチレン樹脂にポリイミ
ド樹脂、カーボン、グラファイト等、相手材より軟らか
いものを選択した充填材を加えた化合物を使用する。

この部材層の線膨張係数は、シール部材１３と近似した
、例えば９．ＯＸｌ０−’／ｌ：程度のものが良い。

また、部材層としては、弁体あるいはシール部材の一部
に片状体として埋設し、あるいは、適宜な溶剤と共に塗
布することも可能であるが、弗素含有樹脂を０．１〜０
．５ｆｆｌＩ１１程度の厚みのシート状に形成して、こ
れを弁体あるいはシール部材の何れか一方あるいは両方
の当接面に貼付するのが、寸法精度１組立性、摺動によ
る部材層のずれの防止等の点から最も好ましい。この場
合、シートの表面に金属ナトリウムのアンモニア液によ
る化学的処理を施し、弗素樹脂用の接着剤、例えばエポ
キシ系の接着剤で接着することによって、基体と一体化
し剥離しない摺動性の良い部材層を得ることができる。

さらに、弗素含有樹脂シートは、剥がれにくくするため
に、相手材との接触部だけでなく、その周辺部にわたっ
て貼り付けるのがよい。

とくに、弗素含有樹脂シートの場合には、シール部材の
柔軟性が確保され、シール部材の機能を損なうことがな
い。

〔実施例〕

第１図は本発明の弁装置を湯水混合栓に装着した例を断
面によって示し、第２図は第１図の■−■線から見た図
である。

これらの図に右いて、１は湯水混合栓の弁装置の全体を
示し、２は水流路３と湯流路４と、これらの流路３と４
とを集合する流路５とからなる流体通過空間をその内部
に形成した球状弁体である。

６は吐水口連絡流路７、渦流路８、それに水流路９を形
成した本体を示す。前記弁体２は本体６内の空間に摺動
回動自在に収納され、弁体２のステム１０と一体に構成
した外部操作レバー１１の矢印に示す方向への回動操作
によって、弁体２の内部流路３，４．５を、本体６の各
流路７．８．９と適宜連通させて、湯水混合栓の機能を
果たすように構成されている。

上記構造を有する湯水混合栓の弁装置ｌにおいて、本体
６側の各流路７，８．９と弁体２の回動側にはパツキン
材１２が、また、収納空間内への各流路７．８の開口に
はシール部材１３が設けられており、弁体２の摺動回動
の当接に際して、水密性を保つ構造になっている。

２０は、弁体２に設けられたパツキン材１２と、各流路
７．８．９の開口にシール部材１３の空間側面、すなわ
ち摺動回動する弁体２との当接面に形成された耐水性と
摺動性を有する部材層、すなわち弗素（封脂からなる部
材層を示し、この摺動部材層２０によって、弁体２の本
体内の収納空間の摺動面との摺動は、その水密性を阻害
することなく、極めてスムーズに行うことができる。

第３図および第４図は、それぞれパツキン材１２とシー
ル部材１３の弁体２との摺動接触面に形成された弗素含
有樹脂のシート材からなる摺動部材層２０の形成態様を
示す図である。図示のように、弗素含有樹脂のシート材
からなる摺動部材層２０は、それぞれパツキン材１２と
シール部材１３との摺接面のみならず、その周辺部分に
わたって一体に貼着されているので摺動中剥がれること
がなく、その機能が充分に発揮できる。

〔発明の効果〕

本発明により、以下の効果を奏することができる。

（１）　　球状の弁体とシール部材との摩擦抵抗が小さ
くなり、弁体の作動が滑らかになり、駆動源としてのモ
ータがコンパクトになるので、水栓金具全体がコンパク
トに構成できる。

（２）　　コックや操作レバーによる操作が軽くなり、
ソフトタッチの水栓金具が得られる。

（３）　　シール部材が摩耗しにくくなるので、メンテ
ナンスフリーとなる。

（４）　　グリースの塗布工程が不要となるので、製造
コストが減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明の弁装置を湯水混合栓に
装着した例を示す図であり、第３図および第４図は摺動
部材層の形成の態様を示す図である。１：弁装置　　　　　　　２：球状弁体３：水流路　　
　　　　　４：湯流路５：集合流路　　　　　　６：本体７：吐水口連絡流路　　　８：湯流路９：水流路　　　　　　　１０：弁体のステム１１：外
Ｂ操作レバー　　　１２：パッキン材１３：シール部材２０：摺動部材層

Claims

【特許請求の範囲】

１、内部に流体通過空間を形成し、外周面部にこの流体
通過空間と連通する通孔を形成した球状の弁体（２）と
、内部にこの弁体（２）を収納する空間を形成し、この
収納空間内に開口する吐水口連絡流路（７）および湯、
水もしくは混合水の流路（８）、（９）を形成した本体
（６）とを有し、前記吐水口連絡流路（７）又は湯、水
もしくは混合水の流路（８）、（９）の開口部に前記球
状の弁体（２）を水密性を保ちつつ当接するシール部材
（１３）を設けた弁装置（１）において、弁体（２）と
シール部材（１３）との少なくともいずれか一方の当接
面に、耐水性と摺動性を有する弗素含有樹脂シート材か
らなる部材層（２０）を設けたことを特徴とする弁装置
。