JPH0120595Y2

JPH0120595Y2 -

Info

Publication number: JPH0120595Y2
Application number: JP1985172525U
Authority: JP
Priority date: 1985-11-08
Filing date: 1985-11-08
Publication date: 1989-06-21
Also published as: JPS6280126U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は建物のペリメーターゾーンに備えられ
る個別形空気調和機に関する。

従来の技術従来、この種の個別形空気調和機は第３図、第
４図に示すような構成であつた。図において、個
別形空気調和機の本体１は、室外熱交換器２、室
外送風機３を備えた室外ユニツト部４と、全熱交
換器５、圧縮機６を備えた全熱交換ユニツト部７
と、室内熱交換器８、室内送風機９、メインフイ
ルター１０を備えた室内ユニツト部１１とよりな
り、これら各ユニツトを区切るために第１仕切板
１２と、第２仕切板１３とを設けている。そして
全熱交換ユニツト部７の前面側の下方には、粗除
塵用のプレフイルター１４を設け、空気の流れは
矢印Ａのように室内の空気が前面側より流入し、
粗塵用のプレフイルタ１４を通つたのち、第１仕
切板１２の連通口１５を流れ、さらにメインフイ
ルター１０を通つて室内送風機９と室内熱交換器
８を経て室内吹出口１６へ吹出す流路となつてい
る。一方、本体１の下方には、第１ドレンパン１
７よりホース（図示せず）を介してドレンを受け
るようになつている第２ドレンパン１８があり、
この第２ドレンパン１８の側方より排水ホース１
９を介してドレン配管２０へドレンを排水するよ
うにしている。また本体１の両側板２１，２２に
は左右いずれの方向からでも電源ケーブルを機内
に引込むためと、重量物である本体１を据付ける
ときに使用する小移動用の穴２３，２４を設けて
いた。

考案が解決しようとする問題点このような従来の構成では、室内ユニツト部１
１の空気流は室内の前面側から矢印Ａのように吸
込まれてプレフイルター１４を通過して除塵さ
れ、さらに連通口１５を通つて高性能のメインフ
イルター１０で再度除塵された後、室内送風機
９、室内熱交換器８を流れて室内吹出口１６より
吹出していたが、側板２１に設けられた穴２３か
らも小量ではあるが室内床近辺の空気が矢印Ｂの
ように流入し、直接高性能のメインフイルター１
０に流れ込むために、メインフイルター１０の汚
れが著るしく早まつてしまう。そのために、清掃
回数を少なくするように設けたメインフイルター
１０であるにもかかわらず、汚れがひどくなり、
清掃時期を早くしなければならないという問題点
があつた。

本考案はこのような問題点を解決するもので、
空気が室内循環流路中に、プレフイルター以外を
通ることのないようにして、高性能のメインフイ
ルターの汚れが早まることのないようにすること
を目的とする。

問題点を解決するための手段この問題点を解決するために本考案は、本体内
に室外ユニツト部と、全熱交換ユニツト部と、室
内ユニツト部とを設け、この本体の側方に床面よ
り上方に位置した固定板に搭載した圧縮機を有す
る圧縮機室と、前記室外ユニツト部と前記全熱交
換ユニツト部との間に第１仕切板と、前記全熱交
換ユニツト部と室内ユニツト部との間に第２仕切
板と、前記室内ユニツト部と前記圧縮室との間に
下方が床面まで当接した第３仕切板と、前記本体
の空側板の下方において前後に設けた穴とを有
し、前記第３仕切板の下方において前記室内ユニ
ツト部側とを気密的に閉鎖するようにしたもので
ある。

作用この構成により室内送風機が運転されると全熱
交換ユニツト部の前面より流入した室内空気はプ
レフイルターを通つてさらにメインフイルターを
通り、室内熱交換器を流れて室内吹出口より吹出
され、空気漏れのない室内循環通風路が形成され
ることになる。

実施例以下、本考案による一実施例を第１図、第２図
にもとづいて説明する。個別形空気調和機の本体
２８は室外熱交換器２９、室外送風機３０を備え
た室外ユニツト部３１と、全熱交換器３２、前面
側より吸込まれる吸込口に有したプレフイルター
３３を備えた全熱交換ユニツト部３４と、室内熱
交換器３５、室内送風機３６、高性能のメインフ
イルター３７を備えた室内ユニツト部３８と、固
定板３９に搭載した圧縮機４０を有する圧縮機室
４１とよりなる。前記全熱交換ユニツト部３４と
前記室外ユニツト部３１との間には第１仕切板４
２が設けられ、前記全熱交換ユニツト部３４と前
記室内ユニツト部３８との間には下方に室内の空
気が連通する連通口４３を設けた第２仕切板４４
が設けられている。前記室内ユニツト部３８と圧
縮機室４１との間には床面Ｆまで当接した第３仕
切板４５を有し、この第３仕切板４５の下方には
第２ドレンパン４６の排水ホース４７の外経が貫
通するだけの穴を設けている。前記排水ホース４
７はドレン配管４８にさし込まれている。本体２
８を構成する両側の側板４９，５０には電源コー
ド（図示せず）を機外より引込み、電装部５１へ
接続するためと、重量物である本体２８の据付時
の小移動用に利用するために、前後に２個の穴５
２，５３を設けている。そして第３仕切板４５側
と、室内ユニツト部３８との間において気密的に
閉鎖するようにしている。５４は室内吹出口であ
る。

上記構成において、本個別形空気調和機を運転
することによつて室外ユニツト部３１では外気を
背面側より吸込み室外熱交換器２９を通つて同じ
背面側方向の屋外へ排気する室外流路が構成さ
れ、一方室内ユニツト部３８では、全熱交換ユニ
ツト部３４の前面側より室内空気が流入し、矢印
Ｃのようにプレフイルター３３を通つて除塵され
連通口４３より高性能のメインフイルター３７で
さらに除塵し、室内送風機３６を介して室内熱交
換器３５を流れ室内吹出口５４より吹出される室
内循環通風路が形成される。このとき第３仕切板
４５によつて前記室内循環通風路となる室内ユニ
ツト部と側板４９とは気密的に閉鎖されているか
ら、空気漏れはなく、室内循環空気はすべてプレ
フイルター３３を通過した後に、メインフイルタ
ー３７を通過することになるのである。

考案の効果以上のように本考案によれば、室内ユニツト部
と一方の側板との間に床まで当接した第３仕切板
を設けて圧縮機室を構成し、この圧縮機室の上方
に固定板に搭載した圧縮機を設けるとともに室内
ユニツト部との間を気密的に閉鎖し、室内空気の
室内循環通風路に風漏れのないようにしてすべて
の空気をプレフイルターを通すようにしたもので
あるから、メインフイルターの汚れが早くなるこ
とはなく、メインフイルターの清掃時期も通常の
数ケ月に一度の割合で十分なものとなる。また、
側板の穴は従来同様に設けるから電源ケーブルの
通しが可能であり、かつ、据付時の小移動も従来
同様に利用できるという効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による個別形空気調
和機の断面図、第２図は同個別形空気調和機の下
方の部分拡大斜視図、第３図は従来の個別形空気
調和機の断面図、第４図は同個別形空気調和機の
下方の部分拡大斜視図である。２８……本体、３１……室外ユニツト部、３４
……全熱交換ユニツト部、３３……プレフイルタ
ー、３８……室外ユニツト部、３７……メインフ
イルター、３９……固定板、４０……圧縮機、４
１……圧縮機室、４２……第１仕切板、４４……
第２仕切板、４５……第３仕切板、４９，５０…
…側板、５２，５３……穴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

本体内の略中央部に設けられプレフイルターを
備えた全熱交換ユニツト部と、この全熱交換ユニ
ツト部の側方に設けられメインフイルターを備え
た室内ユニツト部と、前記熱交換ユニツト部の他
方に設けられた室外ユニツト部と、前記本体の一
側方に床面より上方に位置した固定板に搭載され
た圧縮機を有する圧縮機室と、前記室外ユニツト
部と、前記全熱交換ユニツト部との間に設けられ
た第１仕切板と、前記全熱交換ユニツト部と前記
室内ユニツト部との間に設けられた第２仕切板
と、前記室内ユニツト部と前記圧縮機室との間に
設けられ下方が床面まで当接した第３仕切板と、
前記本体の両側板の下方において前後に設けた穴
とを有し、前記第３仕切板の下方において前記室
内ユニツト部側とを気密的に閉鎖してなる個別形
空気調和機。