JPH01205903A - 組立部品の旋削加工方法及びその装置 - Google Patents

組立部品の旋削加工方法及びその装置

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JPH01205903A
JPH01205903A JP3080888A JP3080888A JPH01205903A JP H01205903 A JPH01205903 A JP H01205903A JP 3080888 A JP3080888 A JP 3080888A JP 3080888 A JP3080888 A JP 3080888A JP H01205903 A JPH01205903 A JP H01205903A
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holding part
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center
assembly
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JP3080888A
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Takeo Koga
古賀 威夫
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 コノ発明は、VTR18”v V T R、D A T
等の相対回転部材から成る組立部品即ち工作物に、リー
ド加工等の曲線旋削加工を施す組立部品の旋削加工方法
及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、旋盤による高精度を要求されるリード加工につい
ては、カム倣い方式が広く知られている。
該方法によれば、カムに追随するカムフォロワの追随性
の問題からリード部を急傾斜なものとしたり、微妙な傾
斜形状にすることはほとんど不可能である。更に、該方
法の最も大きな問題点としては、カムとカムフォロワと
の間に切粉等が侵入すれば、加工精度が低下し、また旋
削加工形状を変更する場合には、カムを交換しなければ
ならず、例えば、複数種のVTRの下部固定シリンダー
の製作には、その都度カムを取脱し、再装着し、しかも
精度合わせを要するという問題点を有していた。
また、上記問題点を解消するため、周知のNC旋盤を使
用してリード加工をする方法が試みられている。該方法
によれば、工作物を取付けた旋盤主軸を一定速度で回転
させ、要求される加工形状に基づき数値化された情報に
より、刃物台に取付けたバイトを作動させ、可変ねじ切
り法で加工する方法である。即ち、工作物に対して、等
ピッチで右ねじ切りと左ねじ切りとを行うか、あるピッ
チで右ねし切りを行い、次にピンチを変えて左ねし切り
を行って所望の旋削形状に加工している。
しかしながら、該方法によれば、バイトの加速度及び移
動速度に限界があり、工作物を取付けた旋盤主軸の回転
速度を高めると、追従遅れが発生し、このことが工作物
の加工の形状誤差となって表れてくる。更に、致命的な
欠陥は、加工精度に限界があり、例えば、VTRの下部
シリンダのリード部に関して要求されるような数ミクロ
ンの真直度を達成できないということである。
ところで、本出願人は上記問題点を解消するため、特公
昭62.−43801号公報に開示したような円形断面
形状を有する被加工物の旋削加工方法及びその装置を提
供した。以下、第3図を参照して、該被加工物の旋削加
工方法及びその装置をを概説する。
第3図において、円形断面形状を有する被加工物の旋削
加工装置が示されている。この旋削加工装置は、主とし
て、被加工物50を取付けた主軸53を有する主軸台5
4と、駆動ベルト61を介して主軸53を駆動するスピ
ンドルモータ(ACインダクションモータ) 62と、
DCサーボモータ、(図示せず)により駆動されるスラ
イダ51に取付けたバイト52と、NC制御装置(図示
せず)とを具備している。この旋削加工装置の特徴とし
ては、スピンドルモータ62が主軸53の駆・動源とな
るのはリード加工以外の加工に限られる点、リード加工
用駆動源として低速DCサーボモータ55を設けた点、
及び主軸53の回転角検出用のポジションコーダ60を
設けた点である。DCサーボモータ55の出力軸57に
歯車56を取付け、リード加工時には該歯車56が主軸
53に取付けた歯車58と噛合するように構成されてい
る。主軸53に取付けたブー1159はクラッチ内蔵プ
ーリであり、リード加工時には主軸53とスピンドルモ
ータ62との接続を解除するように構成されている。一
方、リード加工以外の旋削加工に際しては、8亥クラッ
チによりプーリ59及び駆動ベルト61を介して主軸5
3とスピンドルモータ62とが接続され、歯車58と5
6との噛合は、例えば歯車56を垂直方向く第3図)に
移動させるシリンダ(図示せず)により解除される。
NC旋盤による被加工物50に対するリード加工に関連
して説明すると、この旋削加工方法の実施に先立ち、旋
削すべき被加工物50の加工形状(例えば、下部シリン
ダ用に選択されたリードデザインに基く)に対応する主
軸53の回転角(即ち、被加工物50の回転角)とバイ
トの移動量との関係をプロットしてグラフ化し且つ常法
により数値化してNC制御装置に記憶させる。被加工物
50へのリード加工はこの数値化情報に基づき主軸53
の駆動用のサーボモータ55及びスライダ51の駆動用
のナーポモータ(図示せず)を制御することにより行わ
れるが、刻々変わる主軸53の実際の回転角はポジショ
ンコーダ60により連続的に測定され、またスライダ5
1の図示A方向及びB方向への移動によるバイト52の
刻々変わる実際の移動量はサーボモータに内蔵されたポ
ジションコーダにより連続的に測定され、これら測定値
はNC制御装置の記憶情報と比較され、この比較情報に
基き、上記両サーボモータが制御される。この制御によ
りバイト52の移動速度と主軸53の回転速度との合成
速度が一定となされるが、実際にはバイト52の移動速
度が一定となるように制御される。その結果、深い切込
み旋削加工時には、主軸53の回転速度が相対的に低下
し、−方、浅い切込み旋削加工時には、相対的に上昇す
ることになるので、その都度の加工の難易度に応じた最
適条件が選択されることになり、従って精密な加工を行
うことができる。例えば、回転角270°以上の部分で
鋭い立上がりの旋削加工が可能であるので、テープ案内
面としてのリード部Rを180’から2706迄拡張す
ることができ、従って、下部シリンダを小型化してもテ
ープに所望の映像信号トラックを形成するために、充分
な長さの案内部を提供することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
第3図を参照して説明した上記の旋削加工方法及びその
装置は、上記カム倣い方法或いはNC旋盤による加工方
法における問題点を全て解消することができるが、しか
しながら、次の点の課題が残されている。即ち、前述し
たいずれの方法による加工でも、旋削加工を対象とする
工作物は単体形態である。そのため、相対的に回転可能
な軸部材と外側部材とから成る工作物即ち組立部品に対
しては旋削加工を行うことができなかった。例えば、近
年、テレビの大型化に伴いその延長線上にあるVTRは
Hi−Fi化され、より一層の高品質な商品が求められ
るようになってきた。そこで、ハイビジョン(高品位テ
レビジョン)放送システムに対応するには、高画質再生
能力を持つVTRが必要となってくる。特に、VTRで
の重要なパーツである上下シリンダにあっては、より高
精度が要求されているのが現状である。VTRでの録画
再生時のシリンダは、V HSタイプを例にとれば、下
シリンダに設けられたリード部をガイドとしてテープが
走行し、軸部材に取付けられた上シリンダには、ヘッド
が組込まれ高速回転運動を行い録画再生をしている。こ
のVTRが作動している時は、上シリンダと下シリンダ
とは相対的に回転運動を続けているわけである。しかし
、これらの部品の旋削加工、組立てについては、部品の
各パーツを個々に旋削加工を行い、しかる後にそれらの
パーツを組立てているため、各パーツごとの加工精度を
たとえサブミクロンのレベルで旋削加工したとしても、
各パーツの組立てによりその加工誤差は累積誤差となっ
て現れ、そのため最終製品として各部品を組立てた際に
、より高度化された情報i器に対応できなくなってきた
コノ発明の目的は、上記の課題を解決することであり、
高度化された技術の要求を満足させるため、相対回転可
能な軸部材と外側部材とから成る組立部品即ち工作物の
各パー・ンを組合わせた状態即ち最終製品の状態にし、
該組立部品に対して旋削加工、特に曲線旋削加工を施し
て高度の加工精度を得ることであり、例えば、VTRの
下シリンダの外周面にリード加工を行うものであり、最
終製品として回転可能なVTRの下シリンダについて、
VTR作動時に高速回転の基準となる下シリンダの軸部
材を保持して、該下シリンダの外周面に目的とするリー
ド形状を旋削加工することを特徴とする組立部品の旋削
加工方法及びその装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記課題を解決し、上記目的を達成するた
め、次のように構成されている。即ち、この発明は、相
対回転可能な軸部材と外側部材とから成る組立部品にお
ける前記軸部材の両端部をそれぞれ支持する第−保持部
と第二保持部とを相対向に進退させて前記軸部材を位置
設定し、前記外側部材に旋削加工に必要な回転運動を与
えると共に、前記外側部材の回転角に対応してバイトを
組立部品に対して移動させ、前記外側部材の外周面に曲
線旋削加工を行うことを特徴とする組立部品の旋削加工
方法に関する。
また、この発明は、軸部材と該軸部材に相対的に回転可
能に支持した外側部材とから成る組立部品における前記
軸部材の両端部をそれぞれ支持する第−保持部と第二保
持部、前記第二保持部に回転可能に配置され且つ前記外
側部材に旋削加工に必要な回転運動をスピンドルモータ
とサーボモータによって与えられる主軸手段、前記主軸
手段の回転角を検出するポジションコーダ、サーボモー
タにより駆動されるスライダに取付けたバイト、及び前
記バイトの移動量と前記ポジションコーダからの情報に
応答して前記各サーボモータを制御するNC制御装置か
ら構成したことを特徴とする組立部品の旋削加工装置に
関する。
更に、この発明は、第−保持部が組立部品回転中心と同
軸上に配置され且つ軸部材の外周部を保持する第二保持
部の方向に付勢されたセンターを有し、更に該センター
がセンターフレームに組込まれ且つ組立部品回転中心軸
と平行運動可能の状態に主軸台側面に取付けられたこと
を特徴とする相対回転部材から成る組立部品の旋削加工
装置に関する。
また、この発明は、前記第二保持部が前記軸部材を保持
するセンターを有し、旋盤主軸中空部内に回転可能に組
込まれ、更に前記第−保持部とは対向する位置に配置さ
れたことを特徴とする組立部品の旋削加工装置に関する
更に、この発明は、前記主軸手段が主軸端面に取付は且
つ組立部品に対して前後運動可能なケレプレートと組立
部品の外側部材端面に形成した係合穴に係合可能なケレ
とから成ることを特徴とする組立部品の旋削加工装置に
関する。
〔作用〕
この発明によって、軸部材とそれに組付けられる相対的
に回転可能な外側部材とから成る組立部品の該外側部材
の外周面にリード形状を旋削加工するには、次のように
作用する。
即ち、第−保持部であるセンターフレームに内蔵された
センターと、第二保持部であるセンターボスに内蔵され
たセンターとの間で、前記組立部品の軸部材(シャフト
外径)を完全に保持位置決めして、第二保持部のセンタ
ーボス外周部に設けた主軸手段により、旋削加工に必要
とする回転を前記組立部品の外側部材に与えるものであ
り、NC旋盤に上記の状態で組立部品を位置設定した後
に、特公昭62−43801号公報で開示した旋削加工
方法によって、組立部品の外側部材に高精度なリード形
状等の曲線加工形状を旋削加工することにある。このこ
とにより前記組立部品は最終製品状態で、例えば、下シ
リンダに対してVTRの生命ともいえる高品質なリード
形状が高精度に旋削加工することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明による相対回転部材か
ら成る組立部品の旋削加工方法及びその装置について詳
述する。
第1図において、この発明による相対回転部材から成る
組立部品の旋削加工装置の概略説明図が示されている。
この発明による旋削加工装置は、第3図に示す旋削加工
装置において相対回転部材から成る組立部品即ち工作物
を旋削加工する粗加工機を組み込んだものである。従っ
て、第1図におけるこの発明による旋削加工装置には、
第3図に示す旋削加工装置に示す部品と同一の部品には
同一の符号を付し、それらの部品の構成及び作用の説明
を省略する。この旋削加工装置は、例えば、相対的に回
転可能な軸部材3と外側部材4から成るVTR用シリン
ダ組立品即ち組立部品5における軸部材3を、第−保持
部1及び第二保持部2の両センター6.7で保持し、工
作物5の外側部材4の外周面を旋削加工する時に、該両
センター6゜7の設定位置を加工基準としたことである
。この発明による相対回転部材から成る組立部品の旋削
加工装置は、主として、軸部材3と該軸部材3に軸受3
0を介して相対的に回転可能に支持した外側部材4とか
ら成る組立部品5における軸部材3の両端部をそれぞれ
支持する第−保持部1と第二保持部2、該第二保持部2
に回転可能に配置され且つ外側部材4に旋削加工に必要
な回転運動をスピンドルモータ62とサーボモータ55
によって与えられる主軸手段10である主軸53、該主
軸53の回転角を検出するポジションコーダ60、サー
ボモータ(図示省略)により駆動されるスライダ51に
取付けたバイト52、及び該バイト52の図示A方向及
びB方向の移動量とポジションコーダ60からの情報に
応答して前記各サーボモータ55を制御するNC制御装
置(図示省略)から構成したものである。この旋削加工
装置による工作物50の旋削加工において、バイト52
の図示A方向部ち工作物50の半径方向の移動量は、リ
ード加工については切り込み深さになり、リード加工で
は該深さは一定に設定されており、またバイト52の図
示B方向部ち軸方向の移動量は工作物50の外周面にリ
ード加工を行う場合のバイト52の動き方向となるもの
である。この発明による旋削加工装置における粗加工機
の工作物保持装置については、以下に第2図を参照して
説明する。
第2図に示すように、この工作物保持装置は、主として
、相対回転部材である軸部材3と外側部材4とから成る
工作物である組立部品5をクランプする第−保持部1と
第二保持部2、該第二保持部2に対して回転可能に設け
た主軸手段10の一部である主軸53、及び該主軸53
を回転可能に支持する主軸台ケーシング即ち主軸台54
から構成されている。第−保持部lは、センターフレー
ム22、該センターフレーム22の形成した貫通孔29
に摺動可能に配置されたセンター6、該センター6を対
向して設置されたセンター7側に付勢する加圧用のスプ
リング23、及び該スプリング23の加圧力を調整する
調整ナツト24から成る。センター6は、組立部品5の
軸部材3の一方の端部を支持し、組立部品5の回転中心
と同軸上に設置されている。従って、センター6は、組
立部品5を位置設定して装着した時に、組立部品5をス
プリング23によって押圧した状態になる。
また、センターフレーム22は、主軸台54の側面に摺
動可能に取付けられ(図示省略、例えば、作業者より見
て主軸台54の裏側)、それによってセンターフレーム
22は、組立部品5の回転中心軸と平行移動可能に取付
けられている。主軸台側に設けられている第二保持部2
は、組立部品5の軸部材3の他端を支持するセンター7
及び該センター7が嵌合するセンターボス11から成る
このセンターボス11は、中空状の旋盤主軸即ち主軸5
3の中空部内に軸受12を介して相対的に回転可能に組
込まれ、更に、センターボス11に嵌合したセンター7
は第−保持部1のセンター6とは対向する位置に配置さ
れている。センターボス11の後部は、主軸53の中空
部を貫通し、主軸台54の外部で旋盤本体等に固定され
たサポート25に支持されている。サポート25には、
主軸手段10の一部である主軸53が回転する時、セン
ターボス11が共回りをして回転運動をしないように回
転防止部材26がセットされており、しかもセンターボ
ス11を支持する軸受12の予圧調整ねじ27が設けら
れている。組立部品5の外側部材4を回転させる主軸5
3は、主軸台54に軸受13を介して相対的に回転可能
に支持されている。この主軸53は、例えば、第1図に
示すように、主軸53にベルト61、歯車56.58等
を介して回転駆動されるように構成されている。
主軸53の一端にはプレートボス14が固定され、該プ
レートボス14の円周方向には複数個のガイドピン15
がポルト31によって取外し可能に固定されている。こ
れらのガイドピン15には、ケレプレート17が主軸5
3の回転中心軸方向に往復移動できるように取付けられ
、しかも、プレートボス14とケレプレート17との間
にはスプリング16が配置され、該スプリング16によ
ってケレプレート17は、主軸53の回転中心軸方向に
ガイドピン15に案内されて第−保持部1の方向に付勢
されている。このケレプレート17には、組立部品5の
外側部材4に形成した係合穴32に係合する係止片19
を備えたケレ18が固定されている、更に、ケレブレー
ト17については、工亥ケレプレート17をガイドピン
15に沿って組立部品5から遠ざかる方向に、即ち、ケ
レ18の係止片19が組立部品5の外側部材4の係合穴
32から離脱する方向に移動させるため、ケレプレート
17の側面に当接するローラ21が設けられている。即
ち、手動ハンドル20の操作によってローラ21を揺動
させることによって、ケレプレート17を後退させるこ
とができる。
この発明による組立部品の旋削加工装置における工作物
保持装置は、上記のように構成されており、次のように
組立部品5を位置設定することができる。まず、組立部
品5を第−保持部1のセンター6と第二保持部2のセン
ター7との間の所定の場所に挿入し、センターフレーム
22をシリンダ、モータ等から成るアクチュエータ(図
示省略)により、主軸台54に対して摺動移動させ、前
もって設定された距離だけ組立部品5の方向に前進させ
る。ここで、前もって設定された距離とは、センターフ
レーム22に内蔵するスプリング23が僅かに圧縮され
る量である。また、センターフレーム22が前進してよ
い条件としては、ケレプレ−1−17がローラ21によ
って主軸53の端面側に後退している時のみである。即
ち、主軸台54の上部に組付けた手動ハンドル20を操
作することで、先端のローラ21がケレプレート17を
押し、ケレプレート17に組付けているケレ18の係止
片19も組立部品5の外側部材4に形成した係合穴32
から離脱している時である。その離脱状態の確認は、例
えば、リミットスイッチ(図示しない)により検出する
ことができる。次いで、組立部品5を上記所定の場所に
挿入し、センターフレーム22を設定された距離だけ前
進させると、組立部品5の軸部材3は第二保持部2のセ
ンター7に押付けられ、その結果、組立部品5の軸部材
3は旋削加工の基準として固定されたことになる。次に
、前もって後退させていたケレプレート17を前進させ
るが、ケレ18に設けるテーパピンである係止片19が
組立部品5の外側部材4端面に形成した嵌合穴32に係
合するように、組立部品5の外側部材4を必要な量だけ
角度割出しを行い、係止片19と嵌合穴32が一致した
位置で、ローラ21をケレプレート17から完全に離脱
させる。これによって、ケレ18の係止片19は外側部
材4の係合穴32に係止する。このように、組立部品5
の軸部材3を第−保持部lと第二保持部2とによって、
所定の位置に設定した後、組立部品5の外側部材4に主
軸53からの回転を伝達する。
上記のように、工作物保持装置に位置設定された相対回
転部材である軸部材3と外側部材4とから成る組立部品
5について、該外側部材4の外周面にリード加工等の曲
線旋削加工を施すには、特公昭62−43801号公報
において開示した旋削加工方法によって行うことができ
る。この場合に、前述した作用によって、組立部品5で
あるVTRの下シリンダ組立品は、軸部材3を加工の基
準として確実に固定されたことになる。しかる後に、歯
車58等によって主軸53が回転駆動され、次いで主軸
53の端面に取付けられたプレートボス14、ガイドピ
ン15、ケレプレート17、ケレ18の順で切削に必要
な回転が伝達され、組立部品5の外側部材4、例えば、
VTRの下シリンダは、特公昭62−43801号公報
に開示した旋削加工方法によって組立部品5の外側部材
4の外周面にリード加工が施されることになる。
この発明による相対回転部材から成る組立部品の旋削加
工方法及びその装置は、上記のように構成されているが
、必ずしも上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば、特公昭62−43801号公報に開示した旋削加工
方法では、VHSタイプの加工例として、切削条件を主
軸の回転数:150〜300rpm、バイト送り速度:
 6000−17分、送り方向ピッチ: Q、1amの
技術が開示されているが、このような実施例に限定され
るものではない、また、図面で開示するように、第−保
持部1のセンター6、第二保持部2のセンター7及びケ
レ18は、取換え可能状態に組込まれており、目的とす
る工作物の大きさ、形状等に対応して交換することがで
きるものであり、ヘータ、コンパクトVHS 、 8 
”すV T R、D A T 、或いは小型DAT等の
多仕様なサイズ、種類等にも簡単に適用させることがで
きるものでなる。
〔発明の効果〕
この発明による相対回転部材から成る組立部品の旋削加
工方法及びその装置は、上記のように構成しているので
、次のような効果を有する。
この発明の組立部品の旋削加工方法は、相対回転部材か
ら成る組立部品の軸部材の両端部をそれぞれ支持する第
−保持部と第二保持部とを相対的に進退させて前記軸部
材を位置設定し、前記外側部材に旋削に必要な回転を与
えると共に、前記外側部材の回転角に対応してバイトを
組立部品に対して移動させ、前記外側部材の外周面に曲
線旋削加工を行うように構成したので、組立てた状態の
組立部品を所定の位置に確実に且つ堅固に設定し、前記
組立部品の前記外側部材の外周面にリード加工等の曲線
旋削加工を高精度に行うことができ、前記組立部品の組
立てによる累積誤差は発生しない。
この発明の組立部品の旋削加工装置は、軸部材と該軸部
材に相対的に回転可能に支持した外側部材とから成る組
立部品における前記軸部材の両端部をそれぞれ支持する
第−保持部と第二保持部、前記第二保持部に回転可能に
配置され且つ前記外側部材に旋削加工に必要な回転運動
をスピンドルモータとサーボモータによって与えられる
主軸手段、前記主軸手段の回転角を検出するポジション
コーダ、サーボモータにより駆動されるスライダに取付
けたバイト、及び前記バイトの移動量と前記ポジション
コーダからの情報に応答して前記各サーボモータを制御
するNCC制御製装置ら構成したので、前記軸部材と前
記外側部材とから成る前記組立部品を予め組立てた状態
で、旋盤等の粗加工機の工作物保持装置に極めて簡単に
且つ確実にセントすることができ、組立て状態の前記組
立部品の前記外側部材の外周面にリード加工等の曲線旋
削加工を施すことができる。従って、前記組立部品の前
記軸部材を回転軸心に対して振れることなく設定でき加
工精度を向上させることは勿論のこと、各部材部ち各パ
ーツの組立てに伴って発生するような累積誤差を防止す
ることができる。
また、第−保持部が組立部品回転中心と同軸上に配置さ
れ且つ前記軸部材外径を保持する第二保持部の方向に付
勢されたセンターを有し、更に該センターがセンターフ
レームに組込まれ且つ組立部品回転中心軸と平行運動可
能の状態に主軸台側面に取付けられたので、前記組立部
品を所定の位置に極めて容易に位置設定することができ
、しかも、各部品を取外し可能に取付けることができ、
前記組立部品の形状、長さ等に相当の自由度を持たせる
ことができる。
更に、第二保持部が軸部材を保持するセンターを有し、
主軸中空部内に回転可能に組込まれ、更に第−保持部と
は対向する位置に配置されたので、前記第二保持部を確
実に且つ正確に主軸手段の回転中心即ち組立部品の軸部
材の中心に配置することができる。
また、主軸手段は主軸端面に取付は且つ組立部品に対し
て前後運動可能なケレプレートと前記組立部品の外側部
材端面に形成した係合穴に係合可能なケレとから構成し
たので、前記主軸手段を前記組立部品の前記外側部材に
容易に且つ確実に係合させることができ、しかも前記組
立部品の着脱作業を極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明による組立部品の旋削加工装置を示す
概略説明図、第2図は第1図の旋削加工装置における工
作物保持装置を示す断面図、及び第3図は従来の旋削加
工装置を示す概略説明図である。 1−・−第一保持部、2−−一第二保持部、3−1−・
−4゜軸部材、4−−−−一外側部材、5−・・組立部
品、6゜7・・・・・−センター、10−・−主軸手段
、17−−−−ケレプレート、18−・・・−ケレ、5
1−−−スライダ、52−・−バイト、53−・−主軸
、54−・−主軸台、55−−−−−−サーボモータ、
60−・−ポジションコーダ、62・・・・−スピンド
ルモータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)相対回転可能な軸部材と外側部材とから成る組立
    部品における前記軸部材の両端部をそれぞれ支持する第
    一保持部と第二保持部とを相対的に進退させて前記軸部
    材を位置設定し、前記外側部材に旋削加工に必要な回転
    運動を与えると共に、前記外側部材の回転角に対応して
    バイトを組立部品に対して移動させ、前記外側部材の外
    周面に曲線旋削加工を行うことを特徴とする組立部品の
    旋削加工方法。
  2. (2)軸部材と該軸部材に相対的に回転可能に支持した
    外側部材とから成る組立部品における前記軸部材の両端
    部をそれぞれ支持する第一保持部と第二保持部、前記第
    二保持部に回転可能に配置され且つ前記外側部材に旋削
    加工に必要な回転運動をスピンドルモータ及びサーボモ
    ータによって与えられる主軸手段、前記主軸手段の回転
    角を検出するポジションコーダ、サーボモータにより駆
    動されるスライダに取付けたバイト、及び前記バイトの
    移動量と前記ポジションコーダからの情報に応答して前
    記各サーボモータを制御するNC制御装置から構成した
    ことを特徴とする組立部品の旋削加工装置。
  3. (3)前記第一保持部は主軸手段回転中心と同軸上に配
    置され且つ前記軸部材の外周部を保持する第二保持部の
    方向に付勢されたセンターを有し、更に該センターをセ
    ンターフレームに組込み且つ組立部品回転中心軸と平行
    運動可能の状態に主軸台側面に取付けたことを特徴とす
    る請求項2に記載の組立部品の旋削加工装置。
  4. (4)前記軸部材を保持するセンターを有する前記第二
    保持部を、主軸中空部内に回転可能に組込み且つ前記第
    一保持部と対向する位置に配置したことを特徴とする請
    求項2に記載の組立部品の旋削加工装置。
  5. (5)前記主軸手段は主軸端面に取付け且つ組立部品に
    対して前後運動可能なケレプレートと組 立部品の外側
    部材端面に形成した係合穴に係合可能なケレとを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の組立部品の旋削加工
    装置。
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