JPH01204887A - 二輪車の前後輪操舵装置 - Google Patents

二輪車の前後輪操舵装置

Info

Publication number
JPH01204887A
JPH01204887A JP2906088A JP2906088A JPH01204887A JP H01204887 A JPH01204887 A JP H01204887A JP 2906088 A JP2906088 A JP 2906088A JP 2906088 A JP2906088 A JP 2906088A JP H01204887 A JPH01204887 A JP H01204887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
steering shaft
arm
shaft
tie rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2906088A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0725348B2 (ja
Inventor
Nobuhiko Kurokawa
黒川 信彦
Toshiaki Tani
敏明 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP63029060A priority Critical patent/JPH0725348B2/ja
Publication of JPH01204887A publication Critical patent/JPH01204887A/ja
Publication of JPH0725348B2 publication Critical patent/JPH0725348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K21/00Steering devices
    • B62K21/005Steering pivot axis arranged within the wheel, e.g. for a hub center steering arrangement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動二輪車や自転車などの二輪車において
、ハンドルバーの前輪操向操作に連動して前輪とともに
後輪を操舵する、二輪車の前後輪操舵装置に関するもの
である。
(従来の技術) 近年、自動車においては前2輪お上び後2輪を同時に操
舵するタイプのいわゆる4輪操舵装置が既に実用化され
ている。
一方、自動二輪車などの二輪車においても、前後輪を同
時に操舵することにより、操舵の際に要求されるライダ
ー(運転者)の動き(操舵方向へ体重を移動する)を軽
減できたり、最小回転半径を小さくできることなどの知
見に基づき、最近、前輪の操舵に連動して前輪とともに
後輪を操舵する装置の開発がなされつつある。
ところで、そのような前後輪操舵装置の先行技術として
は、例えば特開昭61−160374号公報に開示され
ている。すなわち、前輪の操舵は、これを支持するフロ
ントフォークをフレーム前端部に対しその操舵軸線回り
に回動自在に配役し、操舵軸上端のハンドルバーを旋回
操作することにより行うようにしている。また、後輪の
操舵は、後輪の車軸を車体中心線に直交する駆動軸にピ
ボット軸支し、前記フロントフォークの操舵軸の下端に
オフセットレバーを固設し、そのオフセットレバーに一
端を取着したプッシュプルケーブルの他端を、リアフレ
ームに水平旋回自在に枢着したロッカーアームに取着し
、そして、後輪の車輪に軸受を介して配設したリアステ
アリングアームと前記ロッカーアームをタイロッドで連
結し、前記ハンドルバーの旋回操作に連動してロッカー
アームを旋回させることにより、行うようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記した従来の前後輪操舵装置の場合、フロントフォー
ク上端が車体の後方へ傾斜しており、前輪は鉛直方向へ
上下動しようとしてもフロントフォークに沿って斜め方
向に上下動させられるため、前輪の上下動時の抗力が大
きく、しかも前輪の上下動時にホイールベースが変化す
る。
また、水平旋回するロッカーアームを介して後輪を操舵
するようにしているので、操舵系統を構成するリンク部
材の形状が複雑になり、また、車体に対するリンク部材
の取り付けも容易でない。しかも、リアステアリングア
ームに接続されるタイロッドの支点(回転中心)位置が
前記ロッカーアームで支持されているので、ハンドルバ
ーの左右回転に対応して後輪を左右へ対称的に旋回させ
るようにするための配置が、困難である。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、前後輪が上
下動してもホイールベースが略一定で、しかも、ホイー
ルベース長さに比して最小回転半径が小さく、また、ハ
ンドルバーから前輪および後輪のステアリングアームに
至る前後輪の操舵系統がそれぞれ単純な形状で比較的短
寸の部材の組み合わせで構成され、製造が簡単で、耐久
性に富む上に、前後輪に作用する路面からの反力や走行
時の前後輪の振動などがハンドルバーには直接作用しに
りく、シかも1、ハンドルバーの左右回転ζこ対応して
前後輪をそれぞれ左右対称的に旋回させるための配置が
容易であり、更に、前輪および後輪の着脱作業が容易に
できる、二輪車の前一輪操舵装置を提供しようとするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 上記した目的を達成するためのこの発明の要旨とすると
ころは、フレームの前部より前方へ延出した上下一対の
フロントスイングアーム先、端に、前輪を回動自在に片
持ち支持したフロントステアリングアームを旋回自在に
枢着すると共に、フレームの後部寄り鉛直部より後方へ
延出した上下一対のリアスイングアーム先端に、後輪を
回動自在に片持ち支持したリアステアリングアームを旋
回可能に枢着し、ハンドルバーを上端に有する第1操舵
軸、第2操舵軸並びに第3操舵軸を、前記フレームの前
端部、中間部並びに後部に順番にそれぞれ鉛直方向又は
略鉛直方向に回動自在に支承し、前記第1操舵軸と第2
操舵軸とを、また第2操舵軸と第3操舵軸とを、それぞ
れ各軸に対しオフセットさせたタイロッドによって連結
すると共に、前記第2操舵軸とフロントステアリングア
ームとを、また第3操舵軸とリアステアリングアームと
を、それぞれ該軸に対しオフセットさせたタイロッドに
よって連結したことである。
(作用) この発明の前後輪操舵装置によれば、ハンドルバーを進
行方向(以下、左方向として説明する)へ旋回させるこ
とにより、第一操舵軸が反時計方向へ回転し、この第1
操舵軸の回転によりタイロッドを介し第2操舵軸が反時
計方向に回転し、また第2操舵軸の回転によりタイロッ
ドを介し第3操舵軸が反時計方向へ回転する。
そして、第2操舵軸の回転によりタイロッドを介してフ
ロントステアリングアームが左側へ回転し、前輪が左側
へ旋回する。同時に、第3操舵軸の回転によりタイロッ
ドを介してリアステアリングアームが左側又は右側へ回
転し、後輪が左側又は右側へ旋回する。一方、前輪およ
び後輪に作用する路面からの反力や走行時の前後輪の振
動は第2操舵軸又は第3操舵軸でそれらの大部分が吸収
され、第1操舵軸(いいかえれば、ハンドルバー)に直
接作用しにくくなる。
また、ハンドルバーからフロント又はリアのステアリン
グアームに至る両操舵系統は、それらの一部を構成する
第!操舵軸および第2操舵軸並びに第3操舵軸がフレー
ムにそれぞれ固定されているため、構造上から強度が高
く、ハンドルバーからの操舵力がフロントおよびリアの
ステアリングアームに同時に伝達されると共に、前後輪
の操舵系統を構成する各リンク類が単純な形状で且つ操
舵時の各リンク類の作動も車体の前後方向または鉛直軸
回りの方向に統一され、しかも、車体中心線上に第1操
舵軸、第2操舵軸および第3操舵軸を配置できるので、
ハンドルバーの左右回転に対応して前輪および後輪を左
右へ対称的に旋回させるようにするための配置が容易で
ある。更に、前後輪ともにスイングアームを介して略鉛
直方向に上下動し、ホイールベースが常に略一定してい
る。
(実施例) 第1図はこの発明の実施例を示す自動二輪車の一部を省
略した左側面図、第2図は第1図の■−■線矢視図、第
3図は同前方視図、第4図は同後方視図である。
第1図および第2図に示すように、自動二輪車Xのフレ
ームlは、車体中心面N(第2図、第3図及び第4図)
上においてその前端上部1aよりその後方の中間部1b
へ向は下向きに傾斜させた後、後端までやや下向きに延
設され、第6図に示すように、その後端上部1cで両側
方へ分かれた二股の鉛直部1dに形成される。さらに各
鉛直部1dは、その下端で直角に屈曲させてそれぞれ前
方へ延びる水平部1eに形成され、各水平部1eの前端
部がやや後方上向きに傾斜した起立部14に形成されて
いる。
前輪5は、前記フレーム1の起立部1fより前方へ延出
した一対のリーディング式スイングアーム6.7に枢着
されたフロントステアリングアームlOに、片持ち支持
されている。すなわち、第1図に示すように前記フレー
ムlの二股状起立部0間に間隔を設けて、上下一対のス
イングアーム6.7の基端部が、第5図に示すように枢
支軸8.9によりそれぞれ揺動自在に軸着されている。
各スイングアーム6.7は、前輪5の右方向への旋回を
許容すべく、上方より見て第2図及び第5図に示すよう
なC字状に湾曲しており、アーム6.7の基端部は、前
記枢支軸8又は9を嵌挿するためのバイブ部6a、7a
に一体に形成されている。
第1図に示すように、前記一対のスイングアーム6.7
先端(車体中心面N(第2図、第3図、及び第4図))
には、フロントステアリングアームlGの下部が一対の
キングピン11を介して水平旋回自在に支承されている
。そして、このフロントステアリングアーム10の下端
部には、第2図に示すように、車体中心面Nに直交して
軸受スリーブ10aが一体に形成されており、その軸受
スリーブlOaを貫通して前輪5の車軸5aがべアリン
グ5bを介し回動自在に片持ち支持されている。前記フ
ロントステアリングアーム10は、第3図に示すように
その下部付近が車体中心面Nから一側方(車体の左側、
第3図では右側)へ上向きに屈曲している。
一方、後輪15は、前記フレームlの二股の鉛直部ld
間より後方へ延出した上下一対のトレーディング式リア
スイングアーム16,17に枢着されたリアステアリン
グアーム20に、片持ち支持されている。すなわち、第
1図及び第2図に示すように前記二股鉛直部1d上端部
および下端部間に、上下一対のリアスイングアームL6
.17の基端部が、第7図(a)及び(b)に示すよう
に、枢支軸18.19によりそれぞれ揺動自在に軸着さ
れている。また、各リアスイングアーム16,17は、
後輪15の左方向への旋回を許容すべく、第2図、第7
図(a)及び(b)に示すように車体中心面Nの一側方
(左側)へ凹状に湾曲しており、アーム16.17の基
端部は、前記枢支軸18又は19を嵌挿するためのパイ
プ部16a、17aに一体に形成されている。
前記一対のリアスイングアーム16,17先端(車体中
心面N上)には、リアステアリングアーム20(第1図
)の上下両端が一対のキングピン21(第1図)を介し
て水平旋回自在に支承されている。また、このリアステ
アリングアーム20(第1図)の中間部に、車体中心面
Nに直交して軸受スリーブ20aが一体に形成されてお
り、その軸受スリーブ20aを貫通して後輪15の車軸
15aがベアリングtabを介して回動自在に支持され
ている。そして、後輪15が、軸受スリーブ20aより
突出した車軸15aの一端部に固定され、片持ち支持さ
れている。さらに、軸受スリーブ20aより突出した車
軸15aの他端部には、従動スプロケット22が一体回
転可能に配設されている。
第1図に示すように前記フレーム鉛直部1dの下部付近
には、その前方のフレーム!に搭載されたエンジン(図
示せず)によりギヤ機構(図示せず)を介して駆動され
る駆動スプロケット23が設けられており、この駆動ス
プロケット23と前記従動スプロケット22とが、無端
チェーン24または無端ベルトで接続されている。
そして、第1操舵袖2が、車体中心面N(第2図及び第
3図)上においてフレームlの前端上部1aにその上端
側を鉛直方向に対し僅かに後方へ傾斜して溶接固着した
ヘッドパイプ3を貫通して、ベアリング3aに上り回動
自在に配設されている。前記第1操舵軸2の上端には、
両側方に張出するハンドルバー4が、一体に固着されて
いる。
第2操舵軸25が、車体中心面N(第2図及び第3図)
上において前記フレーム中間部1bにその上端側をやや
後方へ傾斜させて略鉛直方向に溶接固着したミドルパイ
プ26を貫通して、ベアリング27に上り回動自在に配
設されている。
また、第3操舵軸35が、車体中心面N(第4図)上に
おいて前記フレーム後端上部ICに略鉛直方向に溶接固
着したエンドパイプ36を貫通して、ベアリング37に
上り回動自在に配設されている。
前記第1操舵軸2の下端には、第1オフセツトレバー4
1の基端が、先端側を車体中心面N(第2図及び第3図
)から−側方(ここでは、左側)へ張り出して固着され
ている。また、第2操舵軸25の上端および第3操舵軸
35の上端には、それぞれ第2.第3上部オフセットレ
バー42,43の基端が、先端側を車体中心面N(第3
図及び第4図)から同一側方(ここでは、左側)へ張り
出して固着されている。
そして、第1図及び第2図において、前記第1オフセツ
トレバー41の先端部下面と第2上部オフセットレバー
42の先端部上面とは、前記第1操舵軸2と第2操舵軸
25に対しオフセット量が等しくなるように、自在継手
の1種であるロッドエンド28a、28bを両端に取り
付けた第1タイロツド28によって連結されている。ま
た、前記第2上部オフセットレバー42の基端部寄り上
面と第3上部オフセットレバー43の先端部上面とは、
前記第2操舵軸25と第3操舵軸35に対しそれぞれオ
フセットmが等しくなるように、自在継手の1種である
ロッドエンド29a、29bを両端に取り付けた第2タ
イロツド29によって連結されている。
前記第2操舵軸25の下端に、第2下部オフセットレバ
ー44の基端が、先端側を車体中心面N(第3図)から
−側方(左側)へ張り出して固着され、このオフセット
レバー44の先端下面と前記フロントステアリングアー
ム10の上端とは、自在継手の一種であるロッドエンド
30a、30bを介して第3タイロツド30により連結
されている。
また、第3タイロツド30の両端枢支点A、Dのオフセ
ット量は、等しくなるように設定されている。
また、前記第3操舵袖35の下端には、第3下部オフセ
ットレバー45の基端が、先端側を車体中心面N(第4
図)からこれに直交する一側方(左側)へ張り出して固
着され、このオフセットレバー45の先端下面と前記リ
アステアリングアーム20中間部とは、自在継手の一種
であるロッドエンド31a、 31bを介して第4タイ
ロツド31により連結されている。
ところで、第1図に示すように、第4タイロツド31の
基端ロッドエンド31a側枢支点Jのオフセットff1
a(第4図)は、その先端ロッドエンド31b側枢支点
Gのオフセットff1b(第4図)より小さくなるよう
に設定されている。このため、第3操舵軸35の回転角
度に比べてリアステアリングアーム20の回転角度が小
さくなる。
また、第4タイロツド31は、第2図に示すように、両
端部付近をそれぞれ一側方に略直角に屈曲させた後にさ
らに略直角に屈曲させて車体中心面Nと平行にした形状
からなる。いいかえれば、前記リアスイングアーム16
,17と同様に、後輪15の右方向への旋回を許容すべ
く、凹状に湾曲させである。
更に、ショックアブソーバなどの前輪5側懸架ユニツト
51が、アッパー側スイングアーム6の中央湾曲部付近
と前記ミドルパイプ26から左側方へ延設したブラケッ
ト52(第3図)間に介装されている。このように、懸
架ユニット51をアッパー側スイングアーム6の中央湾
曲部付近に配置することにより、その上方の空間を有効
に利用してコンパクトに収めることができ、また、懸架
ユニット51の取付に要する部品点数を最小限にすると
共に、旋回時の前輪5との干渉も生じない。また、シロ
ツクアブソーバなどの後輪15側懸架ユニツト61が、
ロワー側リアスイングアーム17の基端部付近から下方
へ延設したブラケット62と前記エンドパイプ36から
後方へ延設したブラケット63間に介装されている。
なお、第2図中の、5cはフロントホイール、5dはフ
ロントタイヤ、55はフロントブレーキディスク、56
はフロントキャリパ−115Cはリアホイール、15d
はリアタイヤ、65はリアブレーキディスク、66はリ
アキャリパ−である。
ところで、本実施例の場合、第1図に示すように、前記
駆動スプロケット23の軸心と従動スプロケット22の
軸心とを結ぶ直線が、上下一対のリアスイングアーム1
6,17の中間に位置するので、後輪15は、フレーム
lに固定された駆動スプロケット23の軸心付近を支点
にして上下動することになり、したがって、後輪15が
上下動しても前記両スプロケット22.23の軸間距離
が殆ど変化しない。
また、本実施例では、第1図から明らかなように、フロ
ントステアリングアームlOに対する第3タイロツド3
0先端側および一対のフロントスイングアーム6.7の
各枢支点A、B、Cは、側方より見て同一直線(ここで
は、第1操舵軸2の延長線)P上に位置し、また、第3
タイロツド30の基端側枢支点りおよびフレーム前端起
立部Ifに対する一対のフロントスイングアーム6.7
の各枢支点E、Pは、側方より見て同一直線(ここでは
、第2操舵軸25の延長線)Q上に位置し、更に、前記
両社線P、Qはほぼ平行で、第3タイロツド30および
スイングアーム6.7は、それぞれ側方より見て相平行
しており、いわゆる平行リンクを構成している。このた
め、走行時に前輪5が上下動しても、その上下動に伴っ
てフロントステアリングアーム10の上端が第3タイロ
ツド30で押されたり或は引っ張られたりすることがな
く、したがってステアリングアーム1G(前輪5)の方
向が変わることはない。
また、本実施例では上記した前輪5側と同様に、リアス
テアリングアーム20に対する第4タイロツド31先端
側および一対のリアスイングアーム16.17の各枢支
点G、H,Iは、側方より見て同一直線(ここでは、キ
ングピン2!の延長線)R上に位置し、また、第4タイ
ロツド31の基端側枢支点Jおよびフレーム鉛直部1d
に対する一対のリアスイングアーム16,17の各枢支
点に、Lは、側方より見て同一直線(ここでは、第3操
舵軸35の延長線)S上に位置し、さらに、前記両直線
R,Sは平行で、第4タイロツド31およびリアスイン
グアーム16. ITは、それぞれ側方より見て相平行
しており、いわゆる平行リンクを構成している。このた
め、走行時に後輪15が上下動しても、その上下動に伴
ってリアステアリングアーム20の上端が第4タイロツ
ド31で押されたり或は引っ張られたりすることがなく
、シたかってリアステアリングアーム20(後輪tS)
の方向が変わることはない。
しかし、本発明は、上記した構成に限定されるものでは
なく、タイロッド30及び31の基端側枢支点り及びJ
およびフレームlに対する一対のスイングアーム6.7
及び16.17の各枢支点E。
F及びに、Lを同一直線Q及びS上に配置すれば、例え
ば、タイロッド30及び31の長さを変えたり、スイン
グアーム6.7及び16.17に対しタイロッド30及
び31を多少傾斜させても、実施可能である。
次に、上記した実施例についてその作動態様を説明する
第1図および第2図において、運転者が進行しようとす
る方向(以下、右側として説明する)へハンドルバー4
を回転させれば、第!操舵軸2が時計方向に回転すると
共に、第1操舵軸2とともに第1オフセツトレバー41
が時計方向に回転する。同時に、第1タイロツド28に
より前方へ引っ張られて、第2操舵軸25の上端の第2
上部オフセットレバー42が第2操舵軸25とともに時
計方向に回転し、第2タイロツド29により前方へ引っ
張られて第3上部オフセットレバー43が第3操舵軸3
5とともに時計方向に回転する。この時、第2操舵軸2
5および第3操舵軸35の回転角度は、第1操舵軸2と
第2操舵軸25又は第3操舵袖35に対する第1タイロ
ッド28両端のオフセット量および第2タイロッド29
両端のオフセットmがそれぞれ等しいので、第!操舵軸
2の回転角度と等しくなる。また同時に、第2操舵軸2
5の下端の第2下部オフセットレバー44及び第3操舵
軸35の下端の第3下部オフセットレバー45も、第2
操舵軸25又は第3操舵軸350回転によりそれぞれ時
計方向に回転する。
そして、前記第2下部オフセットレバー44の回転に伴
って、第3タイロツド30が前方へ押されてフロントス
テアリングアーム10が、フロントスイングアーム6お
よび7との枢支点B、Cを支点として時計方向に回転し
、前輪5が右側へ旋回する。この時、フロントステアリ
ングアームlOの回転角度は、第2操舵軸25およびフ
ロントステアリングアームlOの枢支点B、Cに対する
第3タイロッド30両端のオフセットmが等しいので、
第2操舵軸25の回転角度に等しくなり、第1操舵軸2
の回転角度とも等しくなる。なお、逆方向(左側)へハ
ンドルバー4を回転する場合も、上記と同様の態様によ
って、前輪5は左側へ旋回する。
また、前記第3下部オフセットレバー45の回転に伴っ
て、第4タイロツド31が前方へ引っ張られてリアステ
アリングアーム20が、リアスイングアーム16および
17との枢支点H、Iを支点として時計方向に回転し、
後輪15が右側へ旋回する。この時、リアステアリング
アーム20の回転角度いいかえれば後輪15の回転角度
α(第2図)は、第3操舵軸35およびリアステアリン
グアーム20の枢支点H,Iに対する第4タイロツド3
1先端(ロッドエンド31b側)のオフセットlbが、
第3操舵軸35に対する第4タイロッド3里基端(ロッ
ドエンド31a側)のオフセットItaより大きいので
、第3操舵軸35の回転角度いいかえれば第1操舵軸2
の回転角度β(第2図)よりも小さくなる。なお、逆方
向(左側)へハンドルバー4を回転する場合も、上記と
同様の態様によって、後輪15は左側へ旋回する。
更に、走行時やダイブ時における前輪5の上下動には、
平行リンクを構成する上下一対のフロントスイングアー
ム6.7の揺動作用が追随するので、前輪5は略鉛直方
向にスムーズに上下動する。また、後輪15も、平行リ
ンクを構成する上下一対のリアスイングアーム16.1
7を介し略鉛直方向に上下動するので、前後輪5.15
が上下動してもホイールベースは略一定している。
第8図〜第11図はこの発明の他の実施例を示すもので
ある。前記実施例と相違するところは、アッパー側リア
スイングアーム116をフレームの二股鉛直部1dの中
間部とリアステアリングアーム12Gの中間部間に、枢
支軸11gにより揺動自在に軸着したこと、並びに前記
実施例より長さを短くした第3操舵軸135の下端に車
体中心面Nの右側へ張り出して設けた第3下部オフセッ
トレバー145に対し、車体中心面Nの右側へオフセッ
トさせて萌記第4タイロッド131のロッドエンド13
1aを固着すると共に、第4タイロツド131のロッド
エンド131bをリアステアリングアーム120の上端
部に連結したことである。
したがって、本実施例の場合には、運転者が進行しよう
とする方向(例えば右側)へハンドルバー4を回転させ
ると、第3下部オフセットレバー145は第3操舵軸1
35とともに時計方向に回転するが、第3操舵軸135
上端の第3上部オフセットレバー43に対する第2タイ
ロツド29の枢支点(ロッドエンド29b)と第3操舵
軸135下端の第3下部オフセットレバー145に対す
る第4タイロツド131の枢支点(ロッドエンド131
a)とが、車体中心面Nを挟んで相反しているので、第
4タイロツド131により後方へ押されてリアステアリ
ングアーム120が、リアスイングアーム116および
!7との枢支点H、Iを支点として反時計方向に回転し
、後輪15が前記実施例とは逆方向の左側へ旋回するこ
とになる。また、第4タイロツド131をアッパー側リ
アスイングアーム116の上方に配置したので、第2操
舵軸135(及びエンドパイプ136)を前記実施例の
ものに比べて短くでき、コンパクトになる。なお、その
他の構成については前記実施例と全く共通するものであ
り、それらの共通部材は、前記実施例と同一の符号を用
いて示している。
ところで、本発明の前後輪操舵装置においては、前記2
つの実施例を通じて共通ずることであるが、操舵時にお
ける後輪15の操舵角度αは、前輪5の操舵角度βに比
べてかなり小さく(β=40〜45°の場合に、α=2
〜3゛)なるように、第4タイロッド31,131両端
のオフセットffi a 。
bh<b>aの関係になるように設定している(第4図
および第11図参照)。
(発明の効果) 上記のように構成したこの発明の二輪車の前後輪操舵装
置によれば、下記の効果を奏する。
(1)ハンドルバーを有する第!操舵軸からステアリン
グアームに至る前後輪の操舵系統の中間に、第2操舵軸
および第3操舵軸を設けたので、前後輪の操舵系統を構
成するタイロッドやオフセットレバーなどの各部材を直
杆状や置板状などの比較的長さの短い単純な形状で形成
でき、製造が容易になる。また、前輪操舵用の第2操舵
軸を介して後輪操舵用の第3操舵軸を回転させるように
したので、第i操舵軸と第3操舵軸とを連結する回転伝
達用の長寸のタイロッドが不要になり、比較的短寸で単
純な形状の構成部材を、継ぎ手によって鉛直方向と水平
方向とに組み合わせて操舵系統が構成されるため、前輪
及び後輪を操舵する際の各構成部材の変位や各構成部材
間の継手の可動範囲が小さくなり、上記した従来のこの
種装置に比べて車体に対する操舵系統の配置に制約を受
けることが少ない上に、ハンドルバーの左右回転に対応
して、前後輪をそれぞれ左右へ対称的に旋回させるため
の操舵系統の配置が容易である。さらに、各操舵系統が
その第1操舵軸と第2操舵軸又は第2操舵軸および第3
操舵軸の2箇所又は3箇所でフレームに保持されるので
、構造的に強度ら高い。
(2)前記(1)の構成により、前輪及び後輪に作用す
る路面からの反力や走行時の前輪及び後輪の振動などの
大部分が第2操舵袖又は第3操舵軸で吸収され、ハンド
ルバーには直接作用しにくい。
(3)前輪及び後輪が上下動してもホイールベースが略
一定である。また、前輪の操舵に連動して後輪を正(同
一)方向又は逆方向に操舵でき、更に、前輪及び後輪は
ステアリングアームに片持ち支持されているため、それ
らの着脱作業も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図はこの発明の前後輪操舵装置の第1実施
例を示し、第1図は自動二輪車の一部を省略した左側面
図、第2図は第1図の■−■線矢視図、第3図は同前方
視図、第4図は同後方視図、第5図はフロントスイング
アーム及びそれらの枢支部を示す平面図、第6図は第3
操舵軸付近のフレーム構造を示す斜視図、第7図(a)
はアッパー側リアスイングアーム及びその枢支部を示す
平面図、第7図(b)はロワー側リアスイングアーム及
びその枢支部を示す平面図である。また、第8図〜第1
1図はこの発明の前後輪操舵装置の第2実施例を示し、
第8図は自動二輪車の一部を省略した左側面図、第9図
は第8図のIX−IX線矢視図、第10図は同前方視図
、第11図は同後方視図である。 !・・・フレーム、2・・・第1操舵軸、4・・・ハン
ドルバー、5・・・前輪、6.7・・・フロントスイン
グアーム、10・・・フロントステアリングアーム、1
5・・・後輪、1B、17,116・・・リアスイング
アーム、20.120・・・リアステアリングアーム、
25・・・第2操舵軸、2g、29.3G、31,13
1・・・タイロッド、35,135・・・第3操舵軸、
41,42,43,44.45.145・・・オフセッ
トレバー、51.61・・・懸架ユニット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フレームの前部より前方へ延出した上下一対のフ
    ロントスイングアーム先端に、前輪を回動自在に片持ち
    支持したフロントステアリングアームを旋回自在に枢着
    すると共に、フレームの後部寄り鉛直部より後方へ延出
    した上下一対のリアスイングアーム先端に、後輪を回動
    自在に片持ち支持したリアステアリングアームを旋回可
    能に枢着し、ハンドルバーを上端に有する第1操舵軸、
    第2操舵軸並びに第3操舵軸を、前記フレームの前端部
    、中間部並びに後部に順番にそれぞれ鉛直方向又は略鉛
    直方向に回動自在に支承し、前記第1操舵軸と第2操舵
    軸とを、また第2操舵軸と第3操舵軸とを、それぞれ各
    軸に対しオフセットさせたタイロッドによって連結する
    と共に、前記第2操舵軸とフロントステアリングアーム
    とを、また第3操舵軸とリアステアリングアームとを、
    それぞれ該軸に対しオフセットさせたタイロッドによっ
    て連結した二輪車の前後輪操舵装置。
  2. (2)前記第3操舵軸に対するタイロッド基端側のオフ
    セット量を、リアステアリングアームに対する該タイロ
    ッド先端側のオフセット量よりも小さくした請求項1に
    記載の二輪車の前後輪操舵装置。
  3. (3)前記一対のフロントスイングアームおよび前記第
    2操舵軸とフロントステアリングアーム間に連結された
    タイロッドが、相互に平行リンクを構成する請求項1又
    は2に記載の二輪車の前後輪操舵装置。
  4. (4)前記一対のリアスイングアームおよび前記第3操
    舵軸とリアステアリングアーム間に連結されたタイロッ
    ドが、相互に平行リンクを構成する請求項1又は2に記
    載の二輪車の前後輪操舵装置。
JP63029060A 1988-02-10 1988-02-10 二輪車の前後輪操舵装置 Expired - Lifetime JPH0725348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63029060A JPH0725348B2 (ja) 1988-02-10 1988-02-10 二輪車の前後輪操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63029060A JPH0725348B2 (ja) 1988-02-10 1988-02-10 二輪車の前後輪操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01204887A true JPH01204887A (ja) 1989-08-17
JPH0725348B2 JPH0725348B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=12265822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63029060A Expired - Lifetime JPH0725348B2 (ja) 1988-02-10 1988-02-10 二輪車の前後輪操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0725348B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000168667A (ja) * 1998-10-02 2000-06-20 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
US6349784B1 (en) * 1998-01-05 2002-02-26 Chiqane B.V. Motorcycle provided with a steering hub

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6271780A (ja) * 1985-09-25 1987-04-02 本田技研工業株式会社 自動二輪車の操舵装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6271780A (ja) * 1985-09-25 1987-04-02 本田技研工業株式会社 自動二輪車の操舵装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6349784B1 (en) * 1998-01-05 2002-02-26 Chiqane B.V. Motorcycle provided with a steering hub
JP2000168667A (ja) * 1998-10-02 2000-06-20 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0725348B2 (ja) 1995-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01204884A (ja) 二輪車の前輪操舵装置
JPH0717225B2 (ja) 自動二輪車の前輪操舵装置
JP2002053087A (ja) 車両用後輪支持装置
JPS61202984A (ja) 自動二輪車の舵取り装置
JP6647920B2 (ja) 車両
JPH01204888A (ja) 二輪車の前後輪操舵装置
JPH01204887A (ja) 二輪車の前後輪操舵装置
EP1155951B1 (en) Two-wheeled vehicle, with device for interconnecting the front and rear wheels
JPH01204886A (ja) 二輪車の前後輪操舵装置
US4480847A (en) Steering device for vehicle
JPH01204885A (ja) 二輪車の後輪操舵装置
JPH01204889A (ja) 二輪車の後輪操舵装置
US11511821B2 (en) Leaning vehicle and vehicle leaning unit
JPH01168585A (ja) 車両の操向装置
JPH0825501B2 (ja) 騎乗型車両の前二輪懸架及び操舵装置
KR200345723Y1 (ko) 랙과 피니언을 사용한 4륜 자전거용 전륜조향장치
FI101682B (fi) Kauko-ohjattu kaksipyöräinen ajoneuvo ja menetelmä sen ohjaamiseksi
JP6723036B2 (ja) 車両
JP3042153U (ja) 前後輪操舵式自転車
JPH01111596A (ja) 自動二輪車の操舵機構
JPH0780474B2 (ja) 自動二輪車の前輪懸架装置
JPS62191288A (ja) 自動二輪車の前輪操舵装置
JP2727403B2 (ja) 農用運搬車の両従動輪取付構造
JPH02141383A (ja) 自動二輪車の後輪操舵装置
JP2554964Y2 (ja) 運搬車の従動輪方向切換装置