JPH01203397A - 新規なアンスラサイクリン誘導体とその製造法 - Google Patents

新規なアンスラサイクリン誘導体とその製造法

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JPH01203397A
JPH01203397A JP63027443A JP2744388A JPH01203397A JP H01203397 A JPH01203397 A JP H01203397A JP 63027443 A JP63027443 A JP 63027443A JP 2744388 A JP2744388 A JP 2744388A JP H01203397 A JPH01203397 A JP H01203397A
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fluoro
amino
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group
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JP63027443A
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English (en)
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Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Sumio Umezawa
梅沢 純夫
Osamu Tsuchiya
修 土屋
Kazuo Umezawa
梅沢 一夫
Yasushi Takagi
高木 泰
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Microbial Chemistry Research Foundation
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は抗RUM活性をもつ新規なアンスラサイクリン
誘導体及びそれを含む抗腫瘍剤に関する。
さらに詳しくは、本発明は、抗腫瘍活性をもつ新規な化
合物として?−0−(3−アミノ−2,3,6−ドリデ
オキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)ダウ
ノマイシノン類又は−アドリアマイシノン類に関する。
本発明は、またこれらの新規化合物を有効成分とする抗
腫瘍剤にも関する。さらに本発明は上記の新規なアンス
ラサイクリン誘導体の製造法にも関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題)アンスラ
サイクリン系抗生物質としては、ダウノマイシン(この
化合物は米国特許第3,616.242号明細書にはダ
ウノルビシンの名で記載される)及びアドリアマイシン
(この化合物は米国特許第3、590.028号明細書
にはドキソルビシンの名で記載される)が知られており
、これらの化合物は、実験腫瘍に対して広い抗癌スペク
トルを有し、癌化学療法剤として臨床的にも広く利用さ
れている。
ダウノマイシン及びアドリアマイシンは次式(式中、R
は水素原子又は水酸基を表わす〕の化合物である。
しかし、ダウノマイシン(式(a)でRが水素原子であ
る化合物)及びアドリアマイシン(式(a)でRが水酸
基である化合物)は各種のmyt、にかなり強力な抗癌
作用を示すが、必ずしも満足できない。
すなわち、ダウノマイシンおよびアドリアマイシンは実
験IIIwjに対して広い抗癌スペクトルを有するのみ
ならず、癌化学療法剤として担癌患者の臨床治療に広く
使用されているが、その反面、しばしば白血球減少、脱
毛、心筋障害等の重篤な副作用を伴うことが知られてい
る。従って、従来も、より強力な抗癌作用と低い毒性を
有する新規なダウノマイシン類縁化合物を見い出すため
に、種々のダウノマイシン類縁化合物を創製する試みが
行われており、既にいくつか提案されている〔例えば、
 F、八rcan+one、   ”Topics  
ln  Antibiotic  Chemis tr
y”、2巻、第102〜279頁、ELIS HORW
OOD LIMITED発行又は米国特許筒3.988
.315号明細書記載のアクラシノマイシンA及びB;
ドイツ連邦共和国特許第2,831.579号明細書及
び特公昭56−47194号公報に記載の4′−〇−テ
トラヒドロピラニルアドリアマイシン;米国特許筒4.
177.264号明細書に記載のN−モノ−ベンジル−
又はN−ジ−ベンジル−アドリアマイシン〕。
更に、米国特許筒4.427,664.号明細書には、
7−0− (3,4−ジー0−アセチル−2,6−シデ
オキシー2−ヨード−α−L−マンノ−へキソピラノシ
ル)ダウノマイシノン(化合物N5C331、962)
と、7−0− (3,4−ジー0−アセチル−2,6−
シデオキシー2−ヨード−α−L−タローヘキソピラノ
シル)ダウノマイシノン(化合物NSC327,472
)が記載されである。
本発明者らは、ダウノマイシン又はアドリアマイシンよ
り秀れた抗腫瘍活性と低い毒性をもつダウノマイシン誘
導体又はアドリアマイシン誘導体を創製することを目的
として研究を進め、その研究の一環としてダウノマイシ
ン及びアドリアマイシンの糖部分を化学的修飾した抗腫
瘍活性のダウノマイシン誘導体及びアドリアマイシン誘
導体の若干をすでに合成した0本発明者らは、例えば、
4′−〇−テトラヒドロピラニルーダウノマイシン又は
−アドリアマイシン類(特公昭56−47194号);
及び3′−デアミノ−3′−モルホジーノーダウノマイ
シン又は−アドリアマイシン類(特開昭57−1633
93号)を発表している。
また、他方、本発明者らは、抗腫瘍活性をもつ化合物と
して、次の一般式 〔式中、Rは水素原子又は水酸基を表わす〕で示させる
アンスラサイクリン誘導体、例えば、7−O−−(2,
6−シデオキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシ
ル)ダウノマイシノン及び?−0−(2,6−シデオキ
シー2−フルオロ−α−し一タロピラノシル)アドリア
マイシノンを合成することに成功した(特願昭60−2
82798号;特開昭62−145097号;欧州特許
側86゜117662.6号、米国特許願SN、942
.773号)。
また、本発明者らは、抗腫瘍活性をもつ新規アドリアマ
イシン同族体として次の一般式〔式中、R′は基−(C
lb)−II(但しmは0又は1〜6の整数を表わす)
又は基−(CHz)n−COOtl(但しnは0又は1
−10の整数を表わす)を表わす)で示されるアンスラ
サイクリン誘導体を合成することにも成功した(特願昭
61−288993号;及び1987年12月3日出願
の米国特許願SN、 128.173号)。
しかし、本発明者らが先に合成した上記の式(b)及び
(C)で示されるアンスラサイクリン誘導体は、それの
合成がやや煩雑であった。そこで、本発明者らは、式(
b)及び(C)の化合物よりも優れた抗腫瘍活性をもつ
新規アンスラサイクリン誘導体をより筒車な合成法で創
製するため種々の研究を行なった。
一般式(b)及び(C)の新規化合物の抗腫瘍活性は、
ダウノマイシンやアドリアマイシンより格段に優れてい
る(特願昭60−282798号、特開昭62−145
097号)。本発明者は、更に、式(b)及び(C)の
化合物より高い抗腫瘍活性を示し且つ合成がより容易な
新しいアンスラサイクリン誘導体を創製すべく種々検討
した。その結果、下記の一般式(d)〔式中、R2は水
素原子又はヒドロキシル基であるか、あるいは次式 %式% (但しnは1〜6の整数を表わす)の基であり、R2は
メトキシ基又は水素原子である〕で示されるアンスラサ
イクリン誘導体又はその塩を合成することに成功した(
本出願人の出願人に係る特願昭63−   号、昭和6
3年1月28日出願)。
(課題を解決するための手段) 別途、本発明者らは、上記の式(ハ)の化合物を修飾し
て制癌作用がより優れて且つ水溶解度も向上できるよう
な新規アンスラサイクリン誘導体を創製することを意図
して研究を行なった。その結果、本発明者らは、下記の
一般式(1)で示される新規なアンスラサイクリン誘導
体を合成することに成功した。そして、また−最大(1
)の新規化合物は、これを酸付加塩にすると、酸付加塩
が高い水溶解度を示して注射剤に製剤し易く臨床で有利
に利用できること且つ一般式(1)の化合物自体も各種
の人癌細胞に対して高い制癌効果を示すことを知見した
従って、第1の本発明によると、−最大〔式中、R1は
水素原子又はヒドロキシル基であり、R8はメトキシ基
又は水素原子であり、A及びBは共に水素原子であるか
、あるいはA及びBが一緒になって式−C11□−C1
lz−0−CIl□−CI!2−の連鎖を形成する〕で
示されるアンスラサイクリン誘導体又はその酸付加塩が
提供される。
一般式(1)の本発明化合物は、下記の3群(A) 、
(B)及び(C)の化合物に大別できる。
(Δ)−最大 〔式中、RZはメトキシ基又は水素原子である〕で示さ
れるダウノマイシン同族体。
(B)−最大 〔式中、R2はメトキシ基又は水素原子である〕で示さ
れるアドリアマイシン同族体。
(C)−最大 〔式中、R′は水素原子又はヒドロキシル基であり、R
2はメトキシ基又は水素原子”である〕で示される3′
位にモルホリノ基を有するダウノマイシン又はアドリア
マイシン類似体。
一般式(1)の本発明化合物の例には、下記の具体例化
合物がある。
(1)  ?−0−(3−アミノ−2,3,6−ドリデ
オキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)ダウ
ノマイシノン(2)  ?−0−(3−アミノ−2,3
,6−)リゾオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラ
ノシル)−4−デメトキシダウノマイシノン (3)  ?−0−(3−アミノ−2,3,6−1−リ
ゾオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)ア
ドリアマイシノン (4) ’ ?−0−(3−アミノ−2,3,6−ドリ
デオキシー2−フルオロ−α−り一タロビラノシル)−
4−デメトキシアドリアマイシノン (5)  ?−0−(3−アミノ−2,3,6−1−リ
ゾオキシ−2−フルオロ−3−モルホリノ−α−り一タ
ロピラノシル)アドリアマイシノン (6)  ?−0−(3−アミノ−2,3,6−)リゾ
オキシ−2−フルオロ−3−モルホリノ−α−り一タロ
ピラノシル)ダウノマイシノン (7)  7−0−(2,3,6−)リゾオキシ−2−
フル水、ロー3−モルホリノ−α−L−タロピラノシル
)−4−デメトキシアドリアマイシノン (8)  7−0−(2,3,6−)リゾオキシ−2−
フルオロ−3−モルホリノ−α−L−タロピラノシル)
−4−デメトキシダウノマイシノン これらの化合物例の物性は後記の実施例に記載される。
本発明による一般式(I)の化合物は、実験動物腫瘍に
対して顕著な抗腫瘍活性を有し、その抗腫瘍活性がダウ
ノマイシン、アドリアマイシンに比べて顕著に高いこと
が試験によって確められた。
また、−最大(1)の化合物は抗菌性も高いので、抗菌
剤としても有用である。以下に、−最大(I)の化合物
のその抗腫瘍活性の試験例を示す。
実験動物腫瘍に対する抗腫瘍効果を評価するために、C
DF 、マウスの腹腔内へマウス白血病ロイケミアL−
1210の細胞のlXl0’個/マウスを移殖し、その
24時間後より連日9日間、本発明の化合物を腹腔内へ
投与し、60日間観察を行った。対照区(生理食塩水投
与)のマウスの生存日数と比較して算定したマウスの延
命率(T/C1%)を求めた。
比較のため、ダウノマイシン及びアドリアマイシンも同
様に試験した。その結果を第1表に示す。
上記の試験例1で比較薬剤として用いたアドリアマイシ
ンは、臨床上で実用されている抗癌剤であって、治療す
べき癌の種類に応じて0.4■/kg〜2■/kgの範
囲の投与量で人間に投与されている。この実用されてい
るアドリアマイシンは、L−1210細胞を接種された
マウスについて投与量2.5■/kg/日〜5■/kg
/日で投与した場合に、延命率(T/C1%)が228
%〜191%である程度の抗腫瘍効果を示し且つ毒性の
発現を伴う(前記の第1表の結果を参照)、シかし、こ
れに対比して、0゜6〜2.5 mg/kg/日の範囲
内の適当な投与量で投与された本発明化合物は毒性の発
現を示さずにほぼ400%又はそれ以上の高い延命率(
T/C,%)を示し得ること、また本発明の実施例6の
化合物が0.025■/kg/日という極少量の投与量
で抗腫瘍効果を示すことは注目すべきことである。
跋腋盪l 試験管中でヒト癌細胞として6種のもの、すなわちに5
62、H?’1V−1、KBT −24、MKN−1及
びpc14の癌細胞を培養し、更に本発明化合物の7−
O−(3−アミノ−2,3,6−ドリデオキシー2−フ
ルオロ−α−L−タロピラノシル)アドリアマイシノン
(塩酸塩として)を加えて72時間培養を続けて、癌細
胞生育50%阻止濃度(ICso、ng/IIIt)を
測定した。比較化合物として、?−0−(2,6−シデ
オキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)アド
リアマイシノンを用いて同様に試験した。試験結果を第
2表に要約する。
第  2  表 このことから、−最大(1)の新規アンスラサイクリン
化合物は抗腫瘍活性が優れると考えられ、臨床で実用で
きる抗腫瘍剤として極めて有用であり且つアドリアマイ
シンと同様に各種の腫瘍の治療に有用であると期待され
る。
以上に述べた試験例の実験結果から明らかなように、本
発明により提供される前記の一般式(1)の化合物は、
L−1210白血病細胞および実験動物腫瘍に対して優
れた抗腫瘍活性を示す。
従って、−最大(1)の化合物は悪性腫瘍治療剤として
固形癌及び腹水癌等の措置のために使用することができ
る。
従って、第2の本発明の要旨とするところは、−a式(
1)で示されるアンスラサイクリン誘導体を有効成分と
して含有する抗腫瘍剤にある。
−最大(1)の本発明化合物を実際に投与する場合には
、−最大に非経口的に投与することもできるが、本発明
の化合物を、医薬製剤の分野で用いられる通常の製薬学
的に許容できる個体又は液体状の担体と混ぜて散剤、諜
粒剤、錠剤またはシロップあるいは注射剤等の剤型に製
剤して、経口的に投与することもできる。
一般的の投与方法としては、動物の場合、腹腔内注射、
皮下注射、静脈又は動脈への血管内注射及び局所投与等
の注射剤として、ヒトの場合は静脈又は動脈への血管内
注射又は局所投与等の注射剤として投与され、その投薬
量は動物試験の結果及び種々の情況を勘案して総投与量
が一定量を越えない範囲で、連続的又は間けつ的に投与
することができる。しかし、その投与量は投与方函、患
者、又は被処理動物の状況例えば年令、体重、性別、感
受性、食餌、投与時間、投与方法、併用する薬剤、患者
又はその病気の程度に応じて適宜に変えて投与すること
はもちろんである。本発明化合物の通常の投与量は、抗
腫瘍剤として用いる場合に、アドリアマイシンと同程度
の投与量とすることができ、1日1回当り0.3■/k
g乃至2.5 mg/kgの範囲であることができる。
但し、前記の式(IC)のモルホリノ誘導体は投与量を
低減するのが望ましい。一定の条件の下における適量と
投与回数は、上記の指針を基として専門医の適量決定試
験によって決定されなければならない。これらの投与条
件は、経口投与においても同様に考慮される。
また、本発明による一般式(1)の化合物はグラム陽性
菌に対して抗菌性を示し、グラム陽性菌に由来する疾病
治療剤として上記剤型及び投与量にて投与することがで
きる。その他投与回数、剤型等は当業者であればすべて
上記に述べたと同じような注意をもって決定することが
できる。
次に、本発明による一般式(1)の化合物の製造につい
て説明する。
本発明による一般式(1)の化合物のうち、式(1)に
おけるR1が水素原子である場合の式(ra)の化合物
、即ち?−0−(3アミノ−2,3,6−)リゾオキシ
−2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)ダウノマイ
シノン又は7−0’−(3アミノ−2,3,6−トリデ
オキシ−2−フルオロ−α−り一タロビラノシル)−4
−デメトキシダウノマイシノンは、後記の式(n)で示
されるダウノマイシノン又は4−デメトキシダウノマイ
シノンの7位水酸基を後記の式(I[[)で示される糖
化合物と反応させて、その反応生成物がその中に残留す
るヒドロキシル保護基を含む場合には、このヒドロキシ
ル保護基を脱離して合成できる。
従って、第3の本発明によると、次式 〔式中、R2はメトキシ基又は水素原子である〕で示さ
れるダウノマイシノン又は4−デメトキシダウノマイシ
ノンを、次式 〔式中、Xはアセトキシ基、あるいは臭素、沃素又は塩
素原子であり、Yは水素原子又はヒドロキシル保護基で
あり、Zは水素原子又はアミノ保護基である〕で示され
る3−アミノ−2,3,6−)リゾオキシ−2−フルオ
ロ−α−し一タロピラノースFiam体と縮合させて次
式 〔式中、R2、Y及びZは前記の意味をもつ〕の化合物
を生成させ、次いで式(IV)の化合物から、残留のヒ
ドロキシル保護基(Y)及びアミノ保護基(Z)が在る
場合に、これら保護基を常法で脱離することから成る、
次式 〔式中、R2は前記の意味をもつ]で示される7−〇−
(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−2−フルオ
ロ−α−L−タロピラノシル)ダウノマイシノン又は7
−〇−(3−アミノ−2,3,6−)リゾオキシ−2−
フルオロ−α−り一タロピラノシル)−4−デメトキシ
ダウノマイシノンの製造法が提供される。
この第3の本発明による方法において、式(n)のダウ
ノマイシノン又は4−デメトキシダウノマイシノンと式
(I[[)の3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−
2−フルオロ−α−り一タロピラノース誘導体との反応
は、アグリコンに糖をグリコシド結合で縮合させる公知
の技術で行い得る。
この第3の本発明の方法に従えば、式(nl)の化合物
のXがアセトキシ基である場合には式(ff)の化合物
と式(III)の化合物との縮合反応は非プロトン性の
有機溶媒中で通常行ない得る。使用し得る溶媒にはハロ
ゲン化炭化水素たとえばジクロロメタン、クロロホルム
、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエ
タンまたはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類あるいはベンゼン、トルエン等
の芳香族炭化水素類、さらにこれらの溶媒を混合した混
液が用いられる。これらの溶媒は予め脱水しておくこと
が望ましい、縮合触媒としてはトリメチルシリルトリフ
ルオロメタンスルホネート(CPsSOtSt(C)I
s)s)が用いられ通常、式(I[[)の化合物1モル
に対して2〜5モルの量が使用される。また式(I[[
)の化合物の使用量は式(If)の化合物1モルに対し
て、1モル又はこれよりやや過剰量たとえば1.2モル
であるのが望ましい0反応温度は、−船釣には使用溶媒
の凝固点乃至60°Cの範囲内である。縮合反応は脱水
剤としてのモレキュラーシーブの存在下に行なうことが
望ましい0反応液から式(IV)の反応生成物は常法で
回収できる0回収された式(IV)の反応生成物はシリ
カゲル・カラムクロマトグラフィーにより精製できる。
また、式(n)の化合物と弐(I[[)の糖化合物との
縮合反応は、式(III)の化合物のXが塩素、臭素又
は沃素である場合には非プロトン性の有機溶媒中で通常
行い得る。使用し得る溶媒には、N。
N−ジメチルホルムアミド(D肝) 、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)、ヘキサメチルホスホルトリアミド
、グライム、テトラヒドロフラン(Tl(F) 、ジオ
キサン、及び各種のハロゲン化炭化水素たとえばジクロ
ロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン、テトラクロロエタン等の非プロトン性溶媒があ
る。これらの溶媒は若干の水分を含有してもよいが、予
め脱水しておくことが望ましい。
該縮合反応は、通常、縮合触媒として働く脱ハロゲン化
水素剤、例えばトリエチルアミンの如き第3級アルキル
アミン及びジメチルアニリン等の第三級アミン、酸化銀
、トリフルオロメタンスルホン酸銀、炭酸銀、酸化水銀
、臭化水銀又はシアン化水銀の存在下で行うことが望ま
しい。
かかる脱ハロゲン化水素剤の使用量は、一般に、式(I
[[)の化合物1モルに対゛して、少なくとも1モル、
好ましく2.5〜4.0モルの量で使用できる。
また、式(I[[)の化合物の使用量は、式(I[)の
化合@IJ1モルに対して、1モル又はこれよりやや過
剰量たとえば1.5モルであるのが望ましい。
反応温度は、特に制限されないが、−船釣には、使用溶
媒の凝固点乃至80°Cの範囲内であり、室温付近の温
度で反応を実施できる0式(II)の化合物と式(II
I)の化合物との縮合反応は、前記のハロゲン化炭化水
素の如き非プロトン性有機溶媒中で無水条件下で縮合触
媒、例えば酸化第2水銀及び臭化第2水銀を使用し、さ
らに脱水剤としてのモレキュラーシープの存在下に行う
ことが好ましい。反応液から式(IV)の反応生成物は
常法で回収できる0回収された式(IV)の反応生成物
はシリカゲル・カラムクロマトグラフィーで展開溶媒と
してトルエン−酢酸エチル混合物又はその他の溶媒系を
用いて精製できる。
第3の本発明の方法で用いた式(III)の糖化合物の
クロース部分の3位のアミノ基がアミノ保護基(Z)で
保護されており且つクロース部分の4位のヒドロキシル
基がヒドロキシル保護基(Y)で閉塞されている場合に
は、生成された式(IV)の縮合生成物中にアミノ保護
基(Z)とヒドロキシル保護基(Y)が残留する。従っ
て、これらのアミノ保護基(Z)とヒドロキシル保護基
(Y)を常法で脱離すると、式(Ia)の目的化合物が
生成される。式(I[[)の糖化合物中のアミノ保護基
(Z)はトリフルオロアセチル基であるのが好ましいが
、脱゛離し易い通常のアミノ保護基、例えば第3級ブト
キシカルボニル基の如きアルコキシカルボニル基又はベ
ンジルオキシカルボニル基の如きアラルキルオキシカル
ボニル基であることもできる。式(I[[)の糖化合物
中のヒドロキシル保護基(Y)は、公知のアシル基、例
えばアセチル基又はベンゾイル基であることができる。
上記の如きアミノ保護基及びヒドロキシル保護基は、酸
あるいばアルカリによる加水分解反応で脱離できる。こ
の酸としてはギ酸、トリフロロ酢酸等の低級脂肪酸、又
は塩酸、硫酸、等の無機酸を使用でき、またアルカリと
してはNaOH,、KtlH、Ba0H等が使用できる
。この脱保護反応に用いる溶媒は水、アルコールである
εとができ、またDMF 、 DMSO、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等の非プロトン性溶媒と水又はアル
コールとの混合溶媒であることができる。通常は含水ア
ルコールが用いられる。反応温度は0〜100℃、通常
は0〜50°Cで行う。
こうして得られる式(Ia)の化合物は赤色固体でアリ
、クロロホルム−ヘキサンの如き有機溶媒混合物からの
再沈澱又は再結晶によって精製できる。
第3の本発明の方法で用いられる式(I[[)の糖化合
物のうち、後記の式(ロ)で示される4−0−アセチル
−2,3,6−)リゾオキシ−2−フルオロ−3−トリ
フルオロアセタミド−α−L−タロピラノシル・ブロマ
イド(式(I[[)においてY=ニアセチル、Z=ニト
リフルオロアセチル、X=Br)は、後記の式(e)の
既知化合物のメチル・4−0−ベンジル−2,6−シデ
オキシー2−フルオロ−α−L−イドピラノシドから出
発して、後記の式(j)の1,4−ジー0−アセチル−
2,3,6−ドリデオキシー2−フルオロ−3−トリフ
ルオロアセタミド−α−り一タロピラノースを経て下記
の反応チャートに従って調製できる。
t (e)              (1)(g)  
         Nil・F(h) (1)                (J)但し上
記の反応チャートで胱はアセチル基を示す。上記の式(
e)の化合物から式(ト)の化合物を作る一連の反応段
階の詳細は、後記の参考例1、(1)〜(5)項及び参
考例2に記載される。なお、式(j)の化合物を、ハロ
ゲン化チタン、例えば四臭化チタン、四塩化チタン又は
四沃化チタンと室温又は加熱下に無水条件下で不反応性
の有機溶媒、例えばジクロロメタン及び酢酸エチル、又
はこれらの混合溶媒中で反応させ、又は酢酸中に溶解し
た臭化水素又は塩化水素又は沃化水素と反応させると、
次式%式% 〔式中、Acはアセチル基であり、Xは、臭素、塩素又
は沃素原子である〕のハライド化合物が生成される。さ
らに式(1)の化合物を不反応性溶媒中で例えば臭化水
素水溶液で処理すると、次式%式% 〔式中、Xは上記の意味をもつ〕の3−アミノ−2,3
゜6−ドリデオキシー2−フルオロ−α−り一タロピラ
ノシル・ハライドが得られる。この式に)の化合物の3
位のアミノ基をアミノ保護基で保護するために、式に)
の化合物を適当なアミノ保護基の導入用の試薬と反応さ
せると、3位アミノ基が適当なアミノ保護基(Z)、例
えば第3級ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基で保護された次式〔式中、X、、Zは上記の意
味をもつ〕の化合物が生成される。また式(■′)の化
合物の4位のヒドロキシル基をアシル型のヒドロキシル
保RIM(Y)で保護するために、式(■′)の化合物
を無水酢酸又は他の低級アルカン酸の無水物又は塩化物
、あるいは芳香族カルボン酸例えば安息香酸の無水物又
は塩化物と反応させると、式(III)でアミノ保護基
(Z)が上記のような保護基であり、アシル型のヒドロ
キシ保護基(Y)を有する場合の式(III)の化合物
が調製できる。
更に、第1の本発明による式(I)の化合物のうち、式
(1)におけるR1が水酸基である場合の式(Ib)の
化合物、即ち7−0− (3−アミノ−2,3,6−)
リゾオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)
アドリアマイシノン又は−4−デメトキシアドリアマイ
シノンは、第3の本発明の方法で中間体として得られた
式(IV)の化合物或いは最終生成物として得た式(I
a)の化合物の14位のメチル基をハロメチル基に転化
し、次にこのハロメチル基を加水分解によりヒドロキシ
メチル基(−CH2OFI)に転化し、その後、その転
化生成物に残留するアミノ保護基及びヒドロキシル保t
i基がある場合は、アミノ保護基及びヒドロキシル保護
基を脱離して合成できる。但し、上記のハロメチル基の
加水分解に当っては、アミノ基及びヒドロキシル基は保
護しておくことは必ずしも必要でない。
従って、第4の本発明によると、次式 〔式中、R2はメトキシ基又は水素原子であり、Wは臭
素、塩素又は沃素原子である〕で示される7−O−(3
−アミノ−2,3,6−ドリデオキシー2−フルオロ−
α−L−タロピラノシル)−14−ハロダウノマイシノ
ン又は−14−ハロー4−デメトキシダウノマイシノン
のハロメチル基(−CIlz−W)を加水分解すること
を特徴とする、次の一般式(I b) 〔式中、R2は前記の意味をもつ]で示される7−O−
(3−アミノ−2,3,6−)リゾオキシ−2−フルオ
ロ−α−L−クロピラノシル)アドリアマイシノン又は
7−O−(3−アミノ−2,3,6−)リゾオキシ−2
−フルオロ−α−り一タロピラノシル)−4−デメトキ
シ−アドリアマイシノンの製造法が提供される。
第4の本発明の方法において、式(V)の化合物の14
位のハロメチル基(−Clh−W)の加水分解は、次の
手法で実施できる。すなわち、式(V)の化合物をギ酸
ナトリウム又はギ酸リチウムと反応させ、次いで、副反
応としてホルミルオキシ基が導入された場合には、アン
モニア水又は重曹水で処理すると、加水分解が達成され
る(特公昭57−36919号又は米国特許第4125
607号の実施例1に示されるアルカモネ法の改変法)
。式(V)の化合物をギ酸ナトリウム又はギ酸リチウム
との反応に用いる溶媒としては、水、あるいはジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、
酢酸アルキルさらにはアセトン等のケトン類が用いられ
る。反応温度は0〜50℃が望ましく、反応時間は1〜
48時間が望ましい。式(V)の化合物とギ酸ナトリウ
ム又はリチウムとの反応により、式(Ib)の化合物が
生成される。
しかし、他方、式(V)の化合物をギ酸ナトリウム又は
リチウムと反応させると、式(V)の化合物の一部から
は副生物として次式 %式% の14−0−ホルミル化合物が生成される場合がある。
該化合物を例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類、アセトン等のケトン類、メタノール等のア
ルコール類、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはこ
れらより成る混合溶媒中で重曹水又はアンモニア水を加
えて0°C〜40°Cで加水分解すると、式(Ib)の
化合物を生成できる。
第4の本発明の方法において出発化合物として用いられ
る式(V)の化合物のうち、Wが臭素で、ある場合の化
合物は後記の方法で調製できる。すなわち、第3の本発
明の方法で得られた最終生成・物の式(Ia)の化合物
の14位メチル基を臭素で臭素化する方法で調製できる
。しかし、この臭素化に先立ち、式(Ia)の化合物を
メタノール、エタノール又はジオキサン、あるいはこれ
らの混合溶媒中で0°C〜50℃の温度でオルト蟻酸メ
チルと反応させて式(Ia)の化合物の13位カルボニ
ル基をジメチルケクール化するのが好ましい、このジメ
チルケクール化によって次式 の化合物が生成される。この式(■)の化合物を0゛C
〜50°Cの温度でハロゲン化炭化水素、例えばジクロ
ロメクン:低級アルカノール、例えばメタノール、エタ
ノール、あるいはジオキサン、テトジヒドロフラン中で
臭素と反応させると、次式の化合物が生成される。この
式(■)の化合物を臭化水素酸で加水分解することによ
りジメチルケクール基を除去すると、次式 %式% の化合物が生成される。弐(■)の化合物のジメチルケ
クール基はアセトンで処理しても除去される。
更に、式(V)の化合物のうち、Wが塩素又は沃素であ
る場合の化合物は、次の方法で調製できる。すなわち、
式(■)の化合物の臭素化の場合に、臭素の代りに塩素
又は沃素を用いて同様の方法で反応、処理すると、塩素
化又は沃素化が行われる。
更に、第1の本発明による(I)の化合物のうち、クロ
ース部の3位がモルホリノ基である場合の式(Ic)の
化合物は、下記の式(I′)のアンスラサイクリン誘導
体の3′−アミノ基にビス(2−ハロエチル)エーテル
を縮合させる工程を含む方法によって製造できる。
すなわち、第5の本発明の方法によると、次式〔式中、
R1は水素原子又はヒドロキシル基であり、R1はメト
キシ基又は水素原子である〕で示されるアンスラサイク
リン誘導体の3′−アミノ基を、脱ハロゲン化水素剤の
存在下にビス(2−ハロエチル)エーテルと反応させる
ことを特徴とする、次式 〇 〔式中、R1及びR2は前記の意味をもつ〕で示される
7−0−(2,3,6−1−リゾオキシ−2−フルオロ
−3−モルホリノ−α−し一タロピラノシル)ダウノマ
イシノン又は−アドリアマイシノン、あるいはこれら化
合物の4−デメトキシ誘導体の製造法が提供される。
この第5の本発明による方法において、式(I’ )の
化合物にビス(2−ハロエチル)エーテルを縮合させる
反応は公知の技術で行ないうる〔前出の特開昭57−1
63393号公報、およびr TheJournal 
of Antibiotics」、 35巻、 117
〜118頁反応に使用し得る溶媒は、N、N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホ
スホリックトリアミド等の非プロトン性の有機溶媒であ
る。ビス(2−ハロエチル)エーテルとしては、ビス(
2−ヨードエチル)エーテルが望ましく、通常式(I′
)の化合物1モルに対し、5−20モルの過剰量が用い
られる。反応は脱ハロゲン化水素剤として働らくトリエ
チルアミンの如き第3級アルキルアミンの存在下に行な
われ、通常式(I′)の化合物1モルに対して3〜5モ
ルの量が用いられる。反応温度は一般的に0−60’C
の範囲内であり、室温付近の温度で反応を実施できる。
反応液から式(Ic)の反応生成物は常法で回収できる
。回収された式(Ic)の反応生成物はシリカゲル・カ
ラムクロマトグラフィーで展開溶媒としてクロロホルム
−メタノール混合物又はその他の溶媒系を用いて精製で
きる。
なお、本発明による式(1)の化合物における酸付加塩
は、塩酸、硫酸、リン酸の如き有機酸あるいは酢酸、ク
エン酸、メタスルホン酸の如き有機酸を含めて、製薬学
的に許容できる酸との塩にすることができる。
〔実施例〕
次に本発明を、本発明の化合物の製造を例示する実施例
1〜9と、原料化合物の調製を示す参考例1〜4につい
て具体的に説明する。
−盤考班上一 (1)メチル 4−0−ベンジル−2,6−シデオキシ
ー2−フルオロ−3−0−)リフルオロメタンスルホニ
ル−α−L−イドピラノシドの製造 メチル 4−0−ベンジル−2,6−シデオキシー2−
フルオロ−α−L−イドピラノシド(本出願人の出願に
係る特願昭60−282798号又は特開昭62−14
5097号明細書、参考例L(7)及びrThe Jo
urnal of Antibiotics、1 、3
9.731 733(1986)に示される中間体化合
物020mgおよび無水ピリジン0.21mff1を無
水ジクロロメタン1.2dに溶解した溶液に、0°Cに
てトリフルオロメタンスルホン酸無水物0.11dを加
え、同温度で30分間反応させた(3−0−1−リフル
オロメタンスルホニル化)。
反応液にメタノール0.5dを加えたのち、クロロホル
ム5!n1を加えて希釈した。クロロボルム溶液を10
%硫酸水素カリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧濃縮して表題化合物の171■(96%)を
不安定なシロップとして得た。
’ H−NMRスペクトル(重クロロホルム、 250
MHz。
以下の実施例において特に記載のない場合はすべて25
0MHzで測定した。) 64.74(IH、dd 、H−1) 4.41(1B 、ddd 、H−2)5.05(IH
、dt 、H−3) (2)  メチル 3−アジド−4−〇−ベンジルー2
.3.6−ドリデオキシー2−フルオロ−α−L−タロ
ピラノシドの製造 前項(1)で得られたメチル 4−0−ベンジル−2,
6−シデオキシー2−フルオロ−3−〇−トリフルオロ
メタンスルホニル−α−L−イドピラノシド481mg
の無水N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)溶液(
5m l )にアジ化舎組リチウム293mgを加え、
得られた懸濁液を90℃で2時間攪拌して反応させた(
3−アジド化)。
反応液を減圧濃縮したのち、残渣にキシレンを加えて減
圧濃縮をする操作を3回くり返し、DMFを除去した。
残渣にクロロホルムを加えたのち水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣を3
0−のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、
ヘキサンーアセトン、3:1)で精製し、表題化合物の
275B (78%)をシロップとして得た。
[α]、:’−1,8°(cl、クロロホルム)IRス
ペクトル(KBr)  : 2100C11−’ (N
3)’H−NMRスペクトル(重クロロホルム):64
.88 (1B、 dd、 H−1)4.68 (IH
,dddd、 H−2)3.33 (IH,dt、 H
−3) ”F−NMRスペクトル (重クロロホルム、CFCl、内部標準):δ−199
,7(ddd)、 JF、 H−19,5,Jr、H−
□49.5. J r、 x−x 34.5 Hz元素
分析 C+4H+aFNzOsとして 理論値: C56,94; H6,14; F 6.4
3 iN 14.23% 分析値: C57,26; H6,17; F 6.3
5 ;N 13.95% (3)  メチル 3−アミノ−2,3,6−1−リゾ
オキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシドの製造
前項(2)で得られたメチル 3−アジド−4−0−ベ
ンジル−2,3,6−)リゾオキシ−2−フロオローα
−L−タロピラノシド205mgをジオキサン−酢酸−
水5:5:1の混液5−に溶解し、その溶液中でパラジ
ウ黒の存在下に常圧にて65℃で5時間接触還元を行な
い、アシド基の還元によるアミノ基の形成とベンジル基
の除去を行なった。
生成したメチル 3−アミノ−2,3,6−1−リゾオ
キシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシドを含む反
応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られる残渣にトル
エンを加えて減圧濃縮する操作を3回くり返し、酢酸を
除去した。これにより表題化合物の固体の83mg (
62%)を0.25酢酸塩として得た。この固体を次の
工程反応の出発物質として用いたが、物理定数やスペク
トルを測定する標品としては塩酸塩を用いた。すなわち
上記の固体を1規定塩酸−メタノールに溶解したのち、
イソプロピルエーテルを加えて沈澱を析出せしめ、ろ過
し、イソプロピルエーテルで洗浄することにより、表題
化合物の塩酸塩を得た。
融 点  〉230°C(分解) [αl:3−105°(cl、メタノール)’H−NM
Rスペクトル(重メタノール):64.92 (IH,
broad d、 H−1)4.63 (1B、 d麟
、 H−2)3.61 (IH,dt、 H−3) 元素分析 C?HI4FN03・HClとして 理論値: C3B、99 、 H7,01; F 8.
81 ;N 6.50 ? CI 16.36%分析値
: C38,97、H7,07、F 8.69 。
N 6.20 ; C116,16% (4)  メチル 2.3.6− )リゾオキシ−2−
フルオロ−3−トリフルオロアセタミド−α−L−タロ
ピラノシドの製造 前項(3)で得られたメチル 3−アミノ−2,3,6
−ドリデオキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシ
ド184mgの無水N、N−ジメチルホルムアミド溶液
(1,5d)に、トリフルオロ酢酸エチル0.25−お
よび炭酸ナトリウム217mgを加えた。得られた混合
物を室温で4時間攪拌して反応を行なったノ(3−N−
トリフルオロアセチル化)。
反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をク
ロロホルム20m lに溶解した。クロロホルム溶液を
飽和塩化ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥したのち減圧濃縮した。残渣を12
mj!のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系
、クロロホルムーアセトン、10:1)により精製し、
表題化合物の236mg(91%)を固体として得た。
再結晶はクロロホルム−イソプロピルエーテルより行な
った。
融点 117〜11B、5°C [α]:3−77°(cl、クロロホルム)IRスペク
トル(KBr)  : 1715 (アミドI)。
1535(アミドU)c+++−’ ’)l−NMRスペクトル(重クロロホルム):64.
88 (IH,aa、 H−1)4.60 (IL d
dt、 H−2)4.33 (1)1. ddt、 H
−3)’ 9P−NMRスペクトル (重クロロホルム、CFi、内部標準):δ−199,
7(dddd、 F−2)、JF、M−1Jr、o−z
 49.  Jy、u−s 34.  JF、OH〜6
 Hz−76,3(s、 C0CF+) 元素分析 CqHl:1FNOaとして 理論値: C39,28; H4,76i F 27.
61 ;N  5.09% 分析値: C39,23i 114.77 、 F 2
7.57 。
N 5.00% (511,4−ジー0−アセチル−2,3,6−トリデ
オキシ−2−フルオロ−3−トリフルオロアセタミド−
α−L−タロピラノースの製造 前項(4)で得られたメチル 2.3.6− )リゾオ
キシし、その溶液へ無水酢酸1.5mj!および硫酸4
μlを加え室温で3時間アセチル化反応させた。
反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えたのち、
クロロホルムで抽出し、クロロホルムを容液を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち減圧濃縮した。残
渣を25艷のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開系、クロロホルム−アセトン、20:1)により精製
し、表題化合物の428mg (91%)を固体として
得た。再結晶はクロロホルム−イソプロピルエーテルよ
り行なった。
融点 149〜150°C [α]:3−120@(c 1.クロロホルム)’1(
−N?IRスペクトル(重クロロホルム):δ6.33
 (IH,dd、 )I−1)4.52 (LH,dm
、 H−2) 4’、57 (1)1. ddt、 H−3)2.16
および2.19 (それぞれ3H,J 0Ac)元素分
析 C1□HISF4NO6として 理論値: C41,75; H4,38; F 22.
01 ;N 4.06% 分析値:041゜48 ; H4,39; F 22.
28 ;N 3.74% 1支拠叉 4−0−アセチル−2,3,6−ドリデオキシー2−フ
ルオロ−3−トリフルオロアセタミド−α−L−タロピ
ラノシル・ブロマイドの製造 参考例1(5)で得られた1、4−ジー0−アセチル−
2,3゜6−ドリデオキシー2−フルオロ−3−トリフ
ルオロアセタミド−α−L−タロピラノース183mg
を無水ジクロロメタン−無水酢酸エチル(1(bl)の
混液3,3mlに溶解させ、その溶液に四臭化チタン3
89mgを加え、室温で2時間反応させた(臭素化)。
反応液に無水アセトニトリル6rn1を加えたのち無水
酢酸ナトリウム1.2gを加え、さらに無水トルエン1
3−を加えた。沈澱をろ過して除いたのち、ろ液を減圧
濃縮し、残渣に無水トルエン10−を加え、不溶物をろ
過して除き、ろ液を減圧濃縮して表題化合物の161m
g(83%)をシロップとして得た。
’II−NMRスペクトル(重クロロホルム、 90M
ll2) :66.62  (IH,d、  I+−1
)2.20  (311,s、  0Ac)ス」111 (1)  1,4−ジー0−アセチル−2,3,6−ド
リデオキシー2−フルオロ−3−トリフルオロアセタミ
ド−α−L−タロピラノースとダウノマイシノンとの縮
合による7−O−(4−0−アセチル−2,3,6−ド
リデオキシー2−フルオロ−3−トリフルオロアセタミ
ド−α−L−タロピラノシル)ダウノマイシノンの製造 +1 参考例1(5)で得られた1、4−ジー0−アセチル−
2,3,6−ドリデオキシー2−フルオロ−3−トリフ
ルオロアセタミド−α−り一タロピラノース144mg
を無水ジクロロメタン−無水エーテル(1: 1)の混
液20dに溶解させ、その溶液に粉末状モレキュラーシ
ーブ4への720mgを加えた。このけん濁液に、窒素
雰囲気下に一30°Cにて、縮合触媒としてトリメチル
シリルトリフルオロメタンスルホネート(ChSOiS
i(CHi)a)0.175蔵を加えたのち温度を0°
Cとし、−時間撹拌した。
−15°Cに冷却したのち、このけん濁液にダウノマイ
シノン144mgの無水ジクロロメタン溶液(20d)
を加え、室温で2時間、さらに還流させて2時間反応さ
せて縮合を行なった。トリメチルシリルトリフルオロメ
タンスルホネート0.175m lを追加して加え、さ
らに3時間還流して反応させた。
生成された表題化合物を含む反応液をろ過し、ろ液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順次洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を1
0mのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、
クロロホルム−アセトン、10:1)で分離精製し、表
題化合物の87mg(36%)を赤色固体として得た。
再沈澱はクロロホルム−イソプロピルエーテルより行な
った。
[α]:’ +212°(c、 0.05.  アセト
ン)’H−NMRスペクトル(重クロロホルム):δ5
.63 (IH,broad d、  H−1’ )4
.56 (1B、 broad d、  H−2’ )
4.07 (3B、 s、 0CH3)2.41 (3
8,s、 Ac) 2.19 (3H,s、 0Ac) 元素分析 C++Hz、FaNO4・H,Oとして理論値: C5
3,07; H4,45; N 2.00 。
F 10.83% 分析値: C53,16; H4,43; N 1.9
5 ;F 10.68% (2)  7−O−(3−アミノ−2,3,6−ドリデ
オキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)ダウ
ノマイシノンの製造 前項(1)で得られた7−0−(4−0−アセチル−2
,3,6−ドリデオキシー2−フルオロ−3−トリフル
オロアセタミド−α−り一タロビラノシル)ダウノマイ
シン74mgにメタノール5−および0.2規定水酸化
ナトリウム水溶液5−を加え、その混合物を0℃で30
分間、さらに16℃で2.5時間攪拌して加水分解した
(脱アセチル化及び脱トリフルオロアセチル化)、その
反応液に後処理として2規定塩酸を加え、pHを約3と
した後クロロホルムで洗浄した。水層部に飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、pHを約8としたのち、クロ
ロホルムで抽出した。抽出液を水洗後、減圧濃縮した。
得られた残渣をメタノ−ルldに溶解し、0.4%塩化
水素メタノール溶液0.5mlを加えたのち、イソプロ
ピルエーテル8dを加えて再沈澱を行ない、表題化合物
の塩酸塩の33mg (52%)を赤色固体として得た
[α]o  +192@(c、 0.05.メタノール
)’H−NMRスペクトル(重メタノール) :65.
51 (ill、 broad d、  It−1’ 
)4.67 (18,broad d、  ll−2’
 )3.63 (ill、 dt、 H〜3′)3.9
9 (3H,s、 0CIIs)2.37 (3H,s
、 Ac) ” F−NMRスペクトル (重メタノール、CFCI+内部標準):δ−199,
6(ddd) 、Jr、 H−110,Jr、 ++−
z49+ J F、11−3 33 Hz元素分析 CzylhsFNJ。・IIcI・311zOとして理
論値: C50,99i H5,55; F 3.05
 :N 2.20% 分析値: C50,90; H5,25; F 2.9
9 ;N 2.21% ス訓l吐L (1)  4−0−アセチル−2,3,6−)リゾオキ
シ−2−フルオロ−3−トリフルオロアセミド−α−L
−タロピラノシル・ブロマイドとダウノマイシノンとの
縮合による?−0−(4−0−アセチル−2,3,6−
)リゾオキシ−2−フルオロ−3−トリフルオロアセタ
ミド−α−L−タロピラノシル)ダウノマイシノンの製
造 ダウノマイシノン101mg 、酸化第2水銀(黄色3
37 mg、臭化第2水銀96mg、粉末状モレキュラ
ーシーブ3Aの500 rt+gを無水ジクロロメタン
25.dにけん濁させた液に、参考例2で得た4−0−
アセチル−2゜3.6−)リゾオキシ−2−フルオロ−
3−トリフルオロアセタミド−α−り一タロピラノシル
・ブロマイド1211Igの無水ジクロロメタン溶液(
lInl)を加えた。
この混合物を暗所で12時間還流して反応させて縮合反
応を行なった。その後、最初と同量の酸化第2水銀(黄
色)、臭化第2水銀、粉末状モレキュラーシーブ3Aを
追加して加え、さらに20時間還流させて縮合反応を完
結させた。
反応液をろ過し、クロロホルムで洗浄した。このクロロ
ホルム溶液を30%ヨウ化カリウム水溶液、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧濃縮した。
残渣を20dのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
展開系、クロロホルム−アセトン、1oll)で分離精
製し、ひき続いてプレバラティプ・シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(展開系、クロロホルム−アセトン、1
0:1)で精製して表題化合物の33mg (収率19
%)を赤色固体として得た。本化合物は実施例1(1)
で得られた化合物と物理定数およびスペクトルデーター
が一致した。
(2)  7−O−(3−アミノ−2,3,6−トリデ
オキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)ダウ
ノマイシノンの製造 前項(1)で得られた7−0−(4−0−アセチル−2
,3,6−)リゾオキシ−2−フルオロ−3−トリフル
オロアセタミド−α−り一タロピラノシル)ダウノマイ
シノンを実施例1(2)の方法と同様に水酸化ナトリウ
ム水溶液で加水分解して脱保護した。これにより表題化
合物を得たが、これは実施例1(2)の表題化合物と物
性が一致した。
大土班主 +1)  7−0− (4−0−アセチル−2,3,6
−)リゾオキシ−2−フルオロ−3−トリフルオロアセ
タミド−α−り一タロビラノシル)−4−デメトキシダ
ウノマイシノンの製造 参考例1(5)で得られた1、4−ジー0−アセチル−
2,3,6−トリデオキシー2−フルオロ−3−トリフ
ルオロアセタミド−□α−L−タロピラノース118 
mgを無水ジクロロメタン−無水エーテル(1:1)の
混液16mに溶解させ、得られた溶液に粉末状モレキュ
ラーシーブ4Aの60抛gを加えた。この懸濁液に、窒
素雰囲気下で一30″Cにてトリメチルシリルトリフル
オロメタンスルホネート0.15−を加えたのち、温度
をOoCとし1時間撹拌した。この懸濁液に4−デメト
キシダウノマイシノン110mgの無水ジクロロメタン
溶液(ld)を加え、室温で111時間、さらに還流さ
せて2時間反応させて縮合反応を行なった。トリメチル
シリルトリフルオロメタンスルホネート0.15dを追
加して加え、さらに4時間還流下に反応を行ない縮合を
完結させた。実施例1(1)と同様の後処理操作を行な
い、表題化合物の16vag (39%)を橙色固体と
して得た。
[α]:’ +145°(c  O,05,アセトン)
(2)  ?−0−(3−アミノ−2,3,6−トリデ
オキシ−2−フルオロ−α−り一タロビラノシル)−4
−デメトキシダウノマイシノンの製造 前項(1)で得られた7−0−(4−0−アセチル−2
,3,6−ドリデオキシー2−フルオロ−3−トリフル
オロアセタミド−α−L−タロピラノシル)−4−デメ
トキシダウノマイシン52n+gにメタノール3.5m
および0.2規定水酸化ナトリウム水溶液3.5 xi
!を加え、得られた混合物を0℃で30分間、さらに1
6°Cで3時間撹拌して加水分解を行なった(脱保護反
応)。実施例1(2)と同様の後処理操作を行ない、表
題化合物の塩酸塩の25mg (56%)を橙色固体と
して得た。
[α]二’ +159’ (c  O,05,メタノー
ル)童j■11 7−0−(3−アミノ−2,3,6−)リゾオキシ−2
−フルオロ−α−L−タロピラノシル)−14−ブロモ
ダウノマイシノンの製造 7−O−(3−アミノ−2,3,6−1−リゾオキシ−
2−フルオロ−α−り一タロピラノシル)ダウノマイシ
ノン塩酸塩49■およびオルトギ酸メチル50μlを無
水メタノールlIn!、無水ジオキサン1.7−に溶解
したのち、0℃にて臭素6.4μlを無水ジクロロメタ
ン0.2−に溶解した溶液を加えた。同温度で45分間
撹拌したのち、室温で45分間撹拌した。これによって
13位のカルボニル基のジメチルケクールによる保護お
よび14位のメチル基の臭素化を行なった。
反応液にイソプロピルエーテル12.5mを加え、析出
した赤色固体を遠心分離で採取し、さらにイソプロピル
エーテルで2回洗浄した。得られた固体にアセトン31
n1を加え、室温で2.5時間撹拌した。これによって
13位のジメチルケクールの脱離を行なった0反応液に
イソプロピルエーテルを加えたのち、沈澱を遠心分離ま
で採取して、?−0−(3−アミノ−2,3,6−ドリ
デオキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)−
14−ブロモダウノマイシノンから主としてなる赤色固
体を得た。
天」Uボ↓ 7−O−(3−アミノ−2,3,6−)リゾオキシ−2
−フルオロ−α−し一タロピラノシル)アドリアマイシ
ノンの製造 参考例3で得られた?−0−(3−アミノ−2,3,6
−)リゾオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラノシ
ル)−14−ブロモダウノマイシノンより主としてなる
赤色固体をアセトンl mlと水0.8−の混液に溶解
させ、ギ酸ナトリウム50■を加え室温で19時間激し
く攪拌して加水分解反応を行なった0反応液にクロロホ
ルム1.5−を加えて振とうし、水溶液部分を分離した
。クロロホルム溶液を水1,5mff1を用いて抽出し
、この2つの水溶液部分を合わせ、ダイヤイオンIIP
−50樹脂20dをつめたカラムにチャージした。この
カラムを水洗後、展開溶媒を50%メタノール水溶液か
ら70%メタノール水溶液まで徐々に変化させて溶出を
行なった。表題化合物を含むフラクションを集めて減圧
濃縮し、得られた赤色固体をメタノールll11に溶解
し、0.4%塩化水素メタノール溶液0.’3mを加え
たのちイソプロピルエーテル7dを加えて沈澱を析出せ
しめ、遠心分離により採取し、表題化合物の塩酸塩の2
7■(54%)を赤色固体として得た。
(α):” + 193° (c O,05,メタノー
ル)’ H−NMRスペクトル(重メタノール):δ 
5.54 (IH、broad d、 H−,1’ )
4.73 (2H、AB q、  CHzOH)4.0
4 (3H、s 、0CHz) ’ ”F −NMRスペクトル (重メタノール、 CFCI+内部標準):δ−199
,6(ddd)  JF 、l(−+・ 10゜JF 
 +  H−!・ 49゜ JF + トs・3311z 元素分析 C,?II。FNO□ ・HCI・211□0として理
論値: C51,15; 115.25; N 2,2
1; F 3.00;CI 5.59X 分析値: C50,79; !15.57. N 2.
17: F 3.04゜CI 5.76χ 蓑考■土 ?−0−(3−アミノ−2,3,6−)リゾオキシ−2
−フルオロ−α−L−タロピラノシル)−14−ブロモ
ー4−デメトキシダウノマイシノンの製造 112N  l’ ?−0−(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−2
−フルオロ−α−L−タロピラノシル)−4−デメトキ
シダウノマイシノン42■およびオルトギ酸メチル43
μiを無水メタノール0.9m、無水ジオキサン1.5
1n1に溶解したのち、0°Cにて臭素5.3μlを無
水ジクロロメタン0.2−に溶解した溶液を加え、その
混合物を同温度で30分間撹拌したのち室温で1時間撹
拌して臭素化を行なった。参考例3と同様の操作を行な
い、得られた固体にアセトン3II11を加え、室温で
3時間撹拌した。参考例3と同様の後処理操作を行なっ
た。これにより、?−0−(3−アミノ−2,3゜6−
ドリデオキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシル
)−14−ブロモ−4−デメトキシダウノマイシノンか
ら主として成る橙色固体を得た。
実施■旦 7−0− (3−アミノ−2,3,6−ドリデオキシー
2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)−4−デメト
キシアドリアマイシノンの製造 参考例4で得られた?−0−(3−アミノ−2,3,6
−ドリデオキシー2−フルオロ−α−L−タロピラノシ
ル) −14−プロモー4−デメトキシダウノマイシノ
ンより主としてなる橙色の固体をアセトン0.9dと水
0 、7 mlの混液に溶解させ、ギ酸ナトリウム42
mgを加え室温で21時間激しく撹拌して加水分解反応
を行なった。実施例4と同様の操作を行ない、表題化合
物の塩酸塩の22mg (52%)を橙色固体として得
た。
〔α冗’ + 160° (c O,05,メタノール
)災旌皿1 7−0− (3−2,3,6−ドリデオキシー2−フル
オロ−3−一モルホリノーα−L−タロピラノシル)ア
ドリアマイシノンの製造 実施例4で得られた?−0−(3−アミノ−2,3,6
−)リドリプオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラ
ノシル)アドリアマイシノンの塩酸塩501Nの無水N
、N−ジメチルボルムアミド溶液(2−)に、トリエチ
ルアミン50μ!およびビス(2−ヨードエチル)エー
テル3B2 rrtzを加え、室温で13時間反応させ
た(3−モルホリノ基の形成)。
反応液にクロロホルム4−と水2mlを加えて振とうし
、得られるクロロホルム溶液を水で3回洗浄後、減圧f
!Il縮した。残渣を1011!1!のシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開系クロロホルム−メタノー
ル、10:1)で精製したのち、クロロホルム−イソプ
ロピルエーテルより再沈澱を行ない、表題化合物の28
■(54%)を赤色固体として得た。
なお、本化合物は0.4%塩化水素−メタノール溶液に
溶解させ、イソプロピルエーテルを加えて沈澱を析出せ
しめることにより塩酸塩として採取することもできる。
〔α〕二” + 188°(c 0.1+ クロロホル
ム)’ H−NMRスペクトル(重クロロホルム):δ
 5.62 (IH、broad d、 H−1’ )
2.62 (4H4、モルホリノco、 X2)3.7
5 (5H、m 、モルホリノCHg x2およびH−
4’ ) 4.75 (2H、s 、  CHzOH)4.09 
(38、s 、0CR3) ’ ”F −NMRスペクトル (重クロロホルム、CFCI:l内部標準):δ−19
6,3(ddd)  JF 、 s−+・10゜JF 
+ H−□・ 48゜ Jt + n−s・34.511z 元素分析 Cs+ll5nPNO+z ・IIzOとして理論値:
 C57,32; 115.59; F 2.92; 
N 2.16χ分析値: C57,5’?? I+ 5
.83. F 3.27. N 2.25χ災旌■1 ?−0−(2,3,6−)リゾオキシ−2−フルオロ−
3−モルホリノ−α−L〜タロピラノシル)ダウノマイ
シノンの製造 実施例1.(2)で得た7−0−(3−アミノ−2,3
,6−)リゾオキシ−2−フルオロ−α−L−タロピラ
ノシル)ダウノマイシノン塩酸塩40■の無水N、N−
ジメチルホルムアミド溶液(1,5/d)にトリエチル
アミン40μ!およびビス(2−ヨードエチル)エーテ
ル300■を加え室温で15時間反応させた。実施例6
と同様の後処理を行ない、表題化合物を赤色固体として
22■(52%)得た。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーの展開溶媒はクロロホルム−メタノール(15:
l)とした。
[α]:” + 174° (c O,1,クロロホル
ム)文財111 ?−0−(2,3,6−)リゾオキシ−2−フルオロ−
3−モルホリノ−α−り一タロビラノシル)−4−デメ
トキシダウ実施例5で得た7−0−(3−アミノ−2,
3,6−ドリデオキシー2−フルオロ−α−し一タロピ
ラノシル)−4〜デメトキシアドリアマイシノン塩酸塩
60mgの無水N、N−ジメチルホルムアミド溶液(2
,5m1)にトリエチルアミン65〃lおよびビス(2
−ヨードエチル)エーテル490■を加え室温で17時
間反応させた。実施例6と同様の後処理を行ない、表題
化合物を橙色固体として39■(58%)得た。
(α):’ +152°(c O,1,クロCl #ル
ム)実lI生亀 ?−0−(2,3,6−トリデオキシ−2−フルオロ−
3−モルホリノ−α−L−タロピラノシル)−4−デメ
トキシダウ実施例3.(2)で得た?−0−(3−アミ
ノ−2,3,6−ドリデオキシー2−フルオロ−α−L
−タロピラノシル)−4−デメトキシダウノマイシノン
塩酸塩45■の無水、 N、N−ジメチルホルムアミド
溶液(2m)にトリエチルアミン48μ!およびビス(
2−コードエチル)エーテル360mgを加え室温で1
9時間反応させた。実施例7と同様の後処理を行ない、
表題化合物を橙色固体として24■(47%)得た。
(α):’ + 148° (c O,1,クロロホル
ム)手続ネ市正書(自発) 平成元年 2月16日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R^1は水素原子又はヒドロキシル基であり、
    R^2はメトキシ基又は水素原子であり、A及びBは共
    に水素原子であるか、あるいはA及びBが一緒になって
    式−CH_2−CH_2−O−CH_2−CH_2−の
    連鎖を形成する〕で示されるアンスラサイクリン誘導体
    又はその酸付加塩。 2、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 〔式中、R^2はメトキシ基又は水素原子である〕で示
    されるダウノマイシノン又は4−デメトキシダウノマイ
    シノンを、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、Xはアセトキシ基、あるいは臭素、沃素又は塩
    素原子であり、Yは水素原子又はヒドロキシル保護基で
    あり、Zは水素原子又はアミノ保護基である〕で示され
    る3−アミノ−2,3,6−トリデキオシ−2−フルオ
    ロ−α−L−タロピラノース誘導体と縮合させて次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R^2、Y及びZは前記の意味をもつ〕の化合
    物を生成させ、次いで式(IV)の化合物から、残留のヒ
    ドロキシル保護基(Y)及びアミノ保護基(Z)が在る
    場合に、これら保護基を常法で脱離することから成る、
    次式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I a) 〔式中、R^2は前記の意味をもつ〕で示される7−0
    −(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−2−フル
    オロ−α−L−タロピラノシル)ダウノマイシノン又は
    7−0−(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−2
    −フルオロ−α−L−タロピラノシル)−4−デメトキ
    シダウノマイシノンの製造法。 3、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(V) 〔式中、R^2はメトキシ基又は水素原子であり、Wは
    臭素、塩素又は沃素原子である〕で示される7−0−(
    3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−2−フルオロ
    −α−L−タロピラノシル)−14−ハロダウノマイシ
    ノン又は−14−ハロ−4−デメトキシダウノマイシノ
    ンのハロメチル基(−CH_2−W)を加水分解するこ
    とを特徴とする、次の一般式( I b) ▲数式、化学式、表等があります▼( I b) 〔式中、R^2は前記の意味をもつ〕で示される7−0
    −(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−2−フル
    オロ−α−L−タロピラノシル)アドリアマイシノン又
    は7−0−(3−アミノ−2,3,6−トリデオキシ−
    2−フルオロ−α−L−タロピラノシル)−4−デメト
    キシ−アドリアマイシノンの製造法。 4、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ′) 〔式中、R^1は水素原子又はヒドロキシル基であり、
    R^2はメトキシ基又は水素原子である〕で示されるア
    ンスラサイクリン誘導体の3′−アミノ基を、脱ハロゲ
    ン化水素剤の存在下にビス(2−ハロエチル)エーテル
    と反応させることを特徴とする、次▲数式、化学式、表
    等があります▼( I c) 〔式中、R^1及びR^2は前記の意味をもつ〕で示さ
    れる7−0−(2,3,6−トリデオキシ−2−フルオ
    ロ−3−モルホリノ−α−L−タロピラノシル)ダウノ
    マイシノン又は−アドリアマイシノン、あるいはこれら
    化合物の4−デメトキシ誘導体の製造法。 5、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R^1は水素原子又はヒドロキシル基であり、
    R^2はメトキシ基又は水素原子であり、A及びBは共
    に水素原子であるか、あるいはA及びBが一緒になって
    式−CH_2−CH_2−O−CH_2−CH_2−の
    連鎖を形成する〕で示されるアンスラサイクリン誘導体
    又はその酸付加塩を有効成分として含有することを特徴
    とする抗腫瘍剤。
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