JPH0120264B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0120264B2
JPH0120264B2 JP60152894A JP15289485A JPH0120264B2 JP H0120264 B2 JPH0120264 B2 JP H0120264B2 JP 60152894 A JP60152894 A JP 60152894A JP 15289485 A JP15289485 A JP 15289485A JP H0120264 B2 JPH0120264 B2 JP H0120264B2
Authority
JP
Japan
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spinning
cutting
sliver
tow
weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP60152894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6215383A (ja
Inventor
Tamotsu Taniguchi
Kazuo Iwabori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP15289485A priority Critical patent/JPS6215383A/ja
Publication of JPS6215383A publication Critical patent/JPS6215383A/ja
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、合成繊維からなるトウをけん切紡
績するに際して、あらかじめトウを処理するため
のけん切紡績用処理剤に関するものである。 (従来の技術) 合成繊維の短繊維を原料として通常の紡績工程
において、繊維に平滑性、帯電防止性を付与する
ための合成繊維用紡績油剤が広く知られている。
例えば、アルキル基の平均炭素数が12〜15である
アルキル燐酸エステルの金属塩を主成分とする合
成繊維用紡績油剤(特公昭52―31999号公報参照)
が提案されている。しかるに多数の紡糸口金より
紡出された合成繊維の長繊維を集束してなるトウ
をけん切機にてけん切して得た太いスライバー
を、ギル、粗紡またはボビナー、精紡等の工程を
経て紡績糸を製造するけん切紡績においては、け
ん切機内において、供給されたトウの分繊不良に
伴なう繊維の集団的な切断により得られるスライ
バーの均斉度の悪化、および繊維相互間の摩擦に
よる静電気の発生に伴なうローラ巻付きなどの問
題があり、これらの問題に対して繊維原料の組成
の変更、けん切設備の改良、処理剤の変更などの
種々の対策が検討されているが、いずれも根本的
な解決には至つていない。 (解決しようとする問題点) 上記公知のアルキル燐酸エステルのアルカリ金
属塩を主成分とする一般紡績用油剤を、けん切紡
績用処理剤として使用した場合は、けん切機運転
によつて温度上昇する80〜90℃の高熱によつて、
けん切性を低下させ均斉なスライバーを得ること
ができない。また従来の紡績油剤として使用され
ているアルキル酸エステル、高級アルコールもし
くは脂肪酸の酸化エチレン付加物のような非イオ
ン糸活性剤を使用した場合、通常の温湿度におい
ても集束性が大きく、けん切性の低下をもたらす
ばかりか、スカムの蓄積、脱落などの問題があ
る。 (問題点を解決するための手段) この発明は、上記の問題点を特殊な配合の処理
剤によつて解決するものである。 すなわちこの発明は、(a)アルキル基の平均炭素
数が12〜18の範囲であるアルキルホスフエートカ
リウム塩と、(b)アルキル基の平均炭素数が8〜18
の範囲である脂肪酸アルカリ金属塩とを、全処理
剤量に対して40重量%以上含有していることを特
徴とするけん切紡績用処理剤である。 この発明における(a)アルキルホスフエートカリ
ウム塩のアルキル基は、平均炭素数が12〜18の範
囲であり、ラウリル基、セチル基、ステアリル基
が例示される。 また(b)脂肪酸アルカリ金属塩のアルキル基は、
平均炭素数が8〜18の範囲であり、このアルキル
基は、飽和、不飽和または分岐あり、なしのいず
れでもよい。脂肪酸としては、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチル酸、オレイン
酸、リシノレイン酸、ステアリン酸、イソステア
リン酸などが例示される。 この発明の処理剤には、上記(a)、(b)成分のほか
に、通常一般に使用されているノニオン系油剤お
よびカチオン系活性剤が配合されており、ノニオ
ン系油剤としては、鉱物油、脂肪族アルコール、
脂肪酸の酸化エチレン付加物、酸化エチレン・酸
化プロピレン共重合物など、カチオン系活性剤と
しては、4級アンモニウム塩型カチオン化合物、
アミン塩型カチオン活性剤などが好適である。 上記(a)アルキルホスフエートカリウム塩と(b)脂
肪酸アルカリ金属塩との合計配合量は、全処理剤
に対して40重量%以上、好ましくは50〜80重量%
であり、40重量%未満では繊維間の分繊性が低下
してけん切後のスライバーの均斉度が悪くなり、
またけん切機のローラへの巻付きが多くなる。な
お上記(a)成分と(b)成分との配合割合は2:8〜
8:2の範囲が好ましい。 この発明の処理剤は濃度0.3〜15重量%の水溶
性エマルジヨンとして使用され、浸漬法、オイリ
ングローラ法、スプレイ法などによつてトウに処
理される。トウに対する全固形分付量は0.08〜
0.3重量%、好ましくは0.1〜0.2重量%である。 なお、この発明の処理剤は、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリアクリロニトリルなどからなる合
成繊維のトウに適用できる。 (実施例) 単糸1.4デニールのポリエステル繊維からなる
450000デニールのトウに、下記表に示す各処理剤
の2重量%水溶性エマルジヨンをスプレイにて処
理し、固形分付量0.15重量%のトウを得た。この
処理トウをTR―W5型けん切機(OM製作所製)
に供給し、速度220m/分で引取り、このスライ
バーをギル、粗紡、精紡の各工程を経てポリエス
テルからなる60番手の紡績糸を製造した。上記の
けん切時におけるローラ巻付き状態、スライバー
のムラ、紡績糸の強力およびムラを下記表に示
す。
【表】 上表の処理剤の(a)はラウリルホスフエートカリ
ウム塩、(a′)はラウリルサルフエートナトリウ
ム塩、(b)はラウリン酸カリウム、(c)はノニオン系
油剤、(d)は4級アンモニウム塩型カチオン化合物
を示す。 けん切時のローラ巻付き状態は観察による平均
的判断で、◎は最良、〇は良好、△はやや不良、
×は不良を示す。スライバーおよび紡績糸のムラ
(U%)は、ウスターテスター(シエルベガー・
ウスター社製)を用い糸速200m/分、測定長
1000mを20℃、60%RH下で測定した値である。 上記表でみられるように各実施例は、けん切時
のローラ巻き付きは少なく良好であり、スライバ
ーおよび紡績糸のムラは小さく均斉度は優れてい
る。これに対して(b)ラウリン酸カリウムを添加し
ない比較例1、および(a)ラウリルホスフエートカ
リウム塩の代りに(a′)ラウリルサルフエートナ
トリウム塩を配合した比較例2は、けん切時のロ
ーラ巻付き状態はやや不良であり、かつスライバ
ーおよび紡績糸のムラもやや大きい。また処理剤
(a)+(b)の割合が40重量%以下である比較例3は、
けん切時のローラ巻付きが多く、かつスライバー
および紡績糸のムラが大きくなるとともに紡績糸
の強力も劣る。 (発明の効果) この発明の処理剤にて処理されたトウは、繊維
の分繊性がよく、けん切時のローラ巻付きが少な
く、けん切後のスライバー、および紡績糸の品質
が向上される。またトウのけん切性が向上するば
かりでなく、スライバーのギル、粗紡、精紡など
の工程においてもローラ巻付きや脱落物が減少さ
れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) アルキル基の平均炭素数が12〜18の範囲
    であるアルキルホスフエートカリウム塩と、 (b) アルキル基の平均炭素数が8〜18の範囲であ
    る脂肪酸アルカリ金属塩とを、全処理剤量に対
    して40重量%以上含有していることを特徴とす
    るけん切紡績用処理剤。
JP15289485A 1985-07-10 1985-07-10 けん切紡績用処理剤 Granted JPS6215383A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15289485A JPS6215383A (ja) 1985-07-10 1985-07-10 けん切紡績用処理剤

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JP15289485A JPS6215383A (ja) 1985-07-10 1985-07-10 けん切紡績用処理剤

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Publication Number Publication Date
JPS6215383A JPS6215383A (ja) 1987-01-23
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JP15289485A Granted JPS6215383A (ja) 1985-07-10 1985-07-10 けん切紡績用処理剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10308565A1 (de) * 2003-02-25 2004-09-09 Symrise Gmbh & Co. Kg Universell einsetzbarer Emulgator vom Typ O/W basierend auf einem voll neutralisierten Phosphorsäureester und Palmglyceriden zur Herstellung von Cremes, Milchen und sehr niederviskosen, sprühfähigen Lotionen

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5966573A (ja) * 1982-10-08 1984-04-16 帝人株式会社 湿時の耐金属摩耗組成物

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JPS5966573A (ja) * 1982-10-08 1984-04-16 帝人株式会社 湿時の耐金属摩耗組成物

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JPS6215383A (ja) 1987-01-23

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