JPH01201463A - 硬質炭素膜の製造方法 - Google Patents
硬質炭素膜の製造方法Info
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- JPH01201463A JPH01201463A JP2599488A JP2599488A JPH01201463A JP H01201463 A JPH01201463 A JP H01201463A JP 2599488 A JP2599488 A JP 2599488A JP 2599488 A JP2599488 A JP 2599488A JP H01201463 A JPH01201463 A JP H01201463A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔概要〕
硬質炭素膜の製造方法に関し、
成膜速度を向上することを目的とし、
イオンプレーティング装置を用い、電子線照射により蒸
発させた炭素原子を水素分子と共に高周波コイルのij
を通してイオン化せしめ、被処理基板上に膜形成させて
硬質炭素膜の製造方法を構成する。
発させた炭素原子を水素分子と共に高周波コイルのij
を通してイオン化せしめ、被処理基板上に膜形成させて
硬質炭素膜の製造方法を構成する。
本発明は硬質炭素膜の製造方法に関する。
炭素には各種の同素体が知られている。
その一つはダイヤモンドであり、絶縁物であって所謂る
ダイヤモンド構造をもち、モース硬度10と最高に硬く
、また熱伝導度は100OW / m Kと他の材料よ
りも格段に優れた遇明な結晶である。
ダイヤモンド構造をもち、モース硬度10と最高に硬く
、また熱伝導度は100OW / m Kと他の材料よ
りも格段に優れた遇明な結晶である。
他の一つはグラファイトであって、石墨または黒鉛と言
われ、六方晶系の六角板状の偏平な結晶であって、モー
ス硬度1〜2と軟らかく、C軸方向に異方性を示し、面
内方向で104Ωcm程度の電導性を示す不透明な結晶
である。
われ、六方晶系の六角板状の偏平な結晶であって、モー
ス硬度1〜2と軟らかく、C軸方向に異方性を示し、面
内方向で104Ωcm程度の電導性を示す不透明な結晶
である。
また、他の一つは無定形炭素であって石炭。
コークス、木炭、煤などの構成体であり、大部分のもの
はグラファイトの格子の乱れたものから成り立っている
が、比重はグラファイトよりも小さく、表面積が極めて
・大きな材料である。
はグラファイトの格子の乱れたものから成り立っている
が、比重はグラファイトよりも小さく、表面積が極めて
・大きな材料である。
これら三種類の同素体の内、ダイヤモンドは硬度、電気
絶縁性および熱伝導性の面で優れているが、製造が容易
ではなく、また平滑な表面をもつ薄膜を形成することは
困難である。
絶縁性および熱伝導性の面で優れているが、製造が容易
ではなく、また平滑な表面をもつ薄膜を形成することは
困難である。
一方、同素体とは異なるが無定形であり、透明で電気絶
縁性をもつダイヤモンド状をした炭素がある。
縁性をもつダイヤモンド状をした炭素がある。
このものはダイヤモンドより劣るもの\高い硬度を示す
ことから硬質炭素膜と言われ各種の用途が期待されてい
る。
ことから硬質炭素膜と言われ各種の用途が期待されてい
る。
例えば、磁気ディスクの磁性層の上に形成する保護膜と
して使用すれば、ヘッドクラッシュによる磁性層の損傷
を防ぐこ七ができるし、また酸:アルカリに対して耐蝕
性が優れていることから治工具類などの保護膜として使
用すれば使用寿命を延長することができる。
して使用すれば、ヘッドクラッシュによる磁性層の損傷
を防ぐこ七ができるし、また酸:アルカリに対して耐蝕
性が優れていることから治工具類などの保護膜として使
用すれば使用寿命を延長することができる。
これらのことから、硬質炭素膜の実用化が期待されてい
る。
る。
本発明はか−る硬質炭素膜の製法に関するものである。
硬質炭素膜の製法としては次のような方法が知られてい
る。
る。
■ メタン(CH4)、エタン(CzHb)などの炭化
水素ガスをグロー放電で分解し、被処理基板上に成膜す
る方法。
水素ガスをグロー放電で分解し、被処理基板上に成膜す
る方法。
■ 炭素膜によるアーク放電あるいは炭化水素ガスの減
圧雰囲気中でのグロー放電などにより炭素をイオン化し
、これを加速させて被処理基板に析出させて成膜する方
法。
圧雰囲気中でのグロー放電などにより炭素をイオン化し
、これを加速させて被処理基板に析出させて成膜する方
法。
■ 水素(nz)の減圧雰囲気中で炭素をスパッタする
ことにより被処理基板上に成膜する。
ことにより被処理基板上に成膜する。
以上のような方法により硬質炭素膜を作ることができる
もの\、成膜速度は0.1〜1μm/時間と極めて遅く
、量産工程に適用することが困難であった。
もの\、成膜速度は0.1〜1μm/時間と極めて遅く
、量産工程に適用することが困難であった。
以上記したように硬質炭素膜の製法として各種の方法が
あるが、何れも成膜速度が0.1〜1μ−7時間と低く
、量産工程に適用することができない。
あるが、何れも成膜速度が0.1〜1μ−7時間と低く
、量産工程に適用することができない。
そこで、成膜速度が一桁以上大きい方法を開発すること
が課題である。
が課題である。
上記の課題は水素ガス雰囲気中で炭素をグロー放電せし
めて炭素イオンを作り、該炭素イオンを被処理基板上に
析出させる硬質炭素膜の製法において、イオンプレーテ
ィング装置を用い、電子線照射により蒸発させた炭素原
子を水素分子と共に高周波コイルの中を通してイオン化
せしめ、被処理基板上に膜形成させる硬質炭素膜の製造
方法により解決することができる。
めて炭素イオンを作り、該炭素イオンを被処理基板上に
析出させる硬質炭素膜の製法において、イオンプレーテ
ィング装置を用い、電子線照射により蒸発させた炭素原
子を水素分子と共に高周波コイルの中を通してイオン化
せしめ、被処理基板上に膜形成させる硬質炭素膜の製造
方法により解決することができる。
本発明は電子ビームを蒸着源に照射することにより効率
よく真空菖着を行う電子ビーム蒸着法と、高周波コイル
を用い、この中を蒸発原子を通過させてイオン化させる
イオンプレーティング技術の二つの方法を併用すること
により成膜速度を高めるものである。
よく真空菖着を行う電子ビーム蒸着法と、高周波コイル
を用い、この中を蒸発原子を通過させてイオン化させる
イオンプレーティング技術の二つの方法を併用すること
により成膜速度を高めるものである。
先に記したように各種の硬質炭素膜の製法が知られてい
るが、硬質炭素F(ダイヤモンド状炭素膜)の製法にお
ける特徴は水素(H)原子が介在することであり、膜の
硬度は膜中に含まれるHlと炭素(C)原子の配位数に
より決められようである。(例えば“グロー放電法によ
り作成した一C:HWJ、”、山本他、第2回ダイヤモ
ンドシンポジュウム、P53〜54.1987) そこで、発明者等は電子ビーム蒸着法を用いることによ
りCの蒸発速度を高めると共に、このCとHとの結合を
促進する方法としてイオンプレーティング法を用い、C
とHとを同時にイオン化させるものである。
るが、硬質炭素F(ダイヤモンド状炭素膜)の製法にお
ける特徴は水素(H)原子が介在することであり、膜の
硬度は膜中に含まれるHlと炭素(C)原子の配位数に
より決められようである。(例えば“グロー放電法によ
り作成した一C:HWJ、”、山本他、第2回ダイヤモ
ンドシンポジュウム、P53〜54.1987) そこで、発明者等は電子ビーム蒸着法を用いることによ
りCの蒸発速度を高めると共に、このCとHとの結合を
促進する方法としてイオンプレーティング法を用い、C
とHとを同時にイオン化させるものである。
このようにすると、Cと1■との反応は促進されるので
、被処理基板上に効率よく硬質炭素膜を形成することが
できる。
、被処理基板上に効率よく硬質炭素膜を形成することが
できる。
〔実施例〕
第1[il:電子ビーム蒸発源1とイオン化のための高
周波コイル2および11!ガス供給管3を備えたイオン
プレーティング装置の断面図である。
周波コイル2および11!ガス供給管3を備えたイオン
プレーティング装置の断面図である。
図の電子ビーム蒸発源(略して蒸発源)1においてグラ
ファイト4からなる蒸発材料は水冷された坩堝5に入れ
てあり、電子ビーム加熱装置は加熱用のフィラメント6
と電子を放出する電子銃7と、電子ビーム8を偏向させ
るマグネット9を備えて構成されている。
ファイト4からなる蒸発材料は水冷された坩堝5に入れ
てあり、電子ビーム加熱装置は加熱用のフィラメント6
と電子を放出する電子銃7と、電子ビーム8を偏向させ
るマグネット9を備えて構成されている。
また、蒸発源1の上には高周波コイル2が設けてあり、
周波数13.56 MllzO高周波TL源10による
電力印加によって放電するよう構成されている。
周波数13.56 MllzO高周波TL源10による
電力印加によって放電するよう構成されている。
次に、真空チャンバ11の上部には被処理基板12が基
板支持台13に載置されている。
板支持台13に載置されている。
また、蒸発源1が設けられている基板には排気口14が
設けられていて排気系に通じている。
設けられていて排気系に通じている。
以下、か\るイオンプレーディング装置を用いて硬質炭
素膜を形成した実施例について説明する。
素膜を形成した実施例について説明する。
真空チャンバ内を1 xlo−’ torr以下に排気
した後、Ihガス供給管3を通じて11□を80〜90
SCCM導入し、真空チャンバ11をlXl0−”〜
lXl0−2torrの真空度に保った状態で蒸発源1
からCを蒸発させた。
した後、Ihガス供給管3を通じて11□を80〜90
SCCM導入し、真空チャンバ11をlXl0−”〜
lXl0−2torrの真空度に保った状態で蒸発源1
からCを蒸発させた。
また、同時に高周波コイル2に100〜300Wの高周
波電力を印加すると、この放電9■域でC(!:Hとの
プラズマが発生し、被処理基板12の上に10〜50μ
m/時の成膜速度で硬質炭素膜が形成された。
波電力を印加すると、この放電9■域でC(!:Hとの
プラズマが発生し、被処理基板12の上に10〜50μ
m/時の成膜速度で硬質炭素膜が形成された。
このようにして得られた膜は透明で、絶縁抵抗値は10
10Ωcm以上であり、またピンセットで擦っても傷が
付かない程に硬質であった。
10Ωcm以上であり、またピンセットで擦っても傷が
付かない程に硬質であった。
第2図はこのようにして形成した硬質炭素膜の赤外吸収
スペクトルを示すもので、SP3結合(四配位)による
吸収やC−H変角およびC−C伸縮による吸収が現れて
いることが判る。
スペクトルを示すもので、SP3結合(四配位)による
吸収やC−H変角およびC−C伸縮による吸収が現れて
いることが判る。
本発明の実施により硬質炭素膜の成長速度を従来法に較
べて一桁以上向上することができ、これにより硬質炭素
膜の量産化が可能になる。
べて一桁以上向上することができ、これにより硬質炭素
膜の量産化が可能になる。
第1図は本発明を実施したイオンプレーティング装置の
断面図、 第2図は硬?lt炭素膜の赤外吸収スペクトル、である
。 図において、 1は蒸発源、 2は高周波コイル、3は1
1.ガス供給管、 4はグラファイト、8は電子
ビーム、 10は高周波電源、11は真空チャン
バ、 12は被処理基板、である。 未発9月はカモ=、した4オ/フ゛レーテイ/り稟【時
面図第 11ZI 石r毘グ#8憤りfr、外板q又λへ°7))し第 2
図
断面図、 第2図は硬?lt炭素膜の赤外吸収スペクトル、である
。 図において、 1は蒸発源、 2は高周波コイル、3は1
1.ガス供給管、 4はグラファイト、8は電子
ビーム、 10は高周波電源、11は真空チャン
バ、 12は被処理基板、である。 未発9月はカモ=、した4オ/フ゛レーテイ/り稟【時
面図第 11ZI 石r毘グ#8憤りfr、外板q又λへ°7))し第 2
図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 水素ガス雰囲気中で炭素をグロー放電せしめて炭素イオ
ンを作り、該炭素イオンを被処理基板上に析出させる硬
質炭素膜の製法において、 イオンプレーティング装置を用い、電子線照射により蒸
発させた炭素原子を水素分子と共に高周波コイルの中を
通してイオン化せしめ、被処理基板上に膜形成させるこ
とを特徴とする硬質炭素膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2599488A JPH01201463A (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | 硬質炭素膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2599488A JPH01201463A (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | 硬質炭素膜の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01201463A true JPH01201463A (ja) | 1989-08-14 |
Family
ID=12181272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2599488A Pending JPH01201463A (ja) | 1988-02-05 | 1988-02-05 | 硬質炭素膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01201463A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100443232B1 (ko) * | 2002-04-17 | 2004-08-04 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 유도결합 플라즈마를 이용한 이온 플레이팅 시스템 |
-
1988
- 1988-02-05 JP JP2599488A patent/JPH01201463A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100443232B1 (ko) * | 2002-04-17 | 2004-08-04 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 유도결합 플라즈마를 이용한 이온 플레이팅 시스템 |
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