JPH01196313A - 電鋳金型の製造方法 - Google Patents

電鋳金型の製造方法

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JPH01196313A
JPH01196313A JP2062088A JP2062088A JPH01196313A JP H01196313 A JPH01196313 A JP H01196313A JP 2062088 A JP2062088 A JP 2062088A JP 2062088 A JP2062088 A JP 2062088A JP H01196313 A JPH01196313 A JP H01196313A
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Kazuyoshi Imai
今井 和好
Shigeru Watanabe
茂 渡辺
Hiromitsu Harada
博充 原田
Yoshinori Goto
嘉則 後藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、電鋳金型および電鋳金型の製造方法に関する
(従来の技術) 従来の電鋳金型の製造方法の一例を、第9図および第1
0図を参照して説明する。
ろう、木材、石こうあるいはプラスチック等でη晶形状
に形成した金型製造用モデル10表面に、銀鏡反応によ
り銀層を析出させ、導電性を付与してから、電鋳法によ
ってニッケルあるいは銅等のメツキ層(金型本体)2を
平均約8al!程度の厚さに形成する。つぎに、このメ
ツキ層2の背後を裏打ブロック3として樹脂セメントあ
るいは樹脂入りアルミ粒子等で固めるとともに、この裏
打ブロック3には温調用の通水管4を埋め込んでおく。
そして、裏打ブロック3が固化したところで、モデル1
を剥離すれ・ば、このモデル1の表面形状を前面に写し
取った電鋳金型ができる。
しかしながら、上述のような従来の方法で製造される電
鋳金型は、樹脂セメントあるいは樹脂入りアルミ粒子等
でメツキ層2を裏打ちしているため、型締圧の低い(通
常5〜20Ky/r:d程度)反応射出成形(RIM)
用金型としてなら十分の強度を有するが、型締圧の高い
(通常200〜400に9/ci程度)射出成形や圧縮
成形等に用いる金型としては耐圧強度が足りず、利用で
きない問題があった。
こうした問題点を解決するために、従来の樹脂セメント
や樹脂入りアルミ粒子等の裏打ブロック3に代えて、メ
ツキ層の背後に溶融したアルミニウム合金あるいは亜鉛
合金等を流し込んで裏打ブロックを形成する方法が考え
られるが、この方法では、つぎのような問題が生じる。
第1に、メツキ層の背面には、モデルの形状とは無関係
な多数の凹凸が形成されるが、溶融金属を凹凸の隅々ま
で侵入させるのは非常に困難で、エアボイドが残るのは
避けられず、成形圧を受けたときに、エアボイドの部分
が陥没する。
第2に、高温の溶融金属にさらされて、メツキ層が軟化
し熱変形を起こし、キャビティの寸法精度が低下する。
第3に、溶融金属が冷却固化する際の収縮でメツキ層が
歪み、寸法変動が生じ、剥離を起こすことがある。
そこで、従来、裏打ブロック3を高強度とするために、
第11図ないし第13図に示す方法が採られていた。
この方法では、第11図に示すように、メツキ層2を必
要以上に厚肉に形成した後、このメツキ層2の背面に形
成されたモデル1の形状とは無関係な多数の凹凸2aを
、第12図に示すように、矢印で示すように作動する切
削礪5などにより切削して、メツキ層2の背面を凹凸の
ない平滑な面2bとする。また、第13図に示すように
、この平滑な面2bに密着される前面を有する裏打ブロ
ック3を、別工程において、アルミニウム合金または亜
鉛合金などにより鋳造または切削加工して製作する。つ
ぎに、この裏打ブロック3にメツキ層2を嵌合して、ビ
ス6などで固着する。
しかしながら、この従来の方法では、メツキ層2を厚肉
に形成して、このメツキ層2を切削加工するため、電鋳
工程において、電力コストがかさむとともに多大の時間
を要し、生産性の低下をきたし、また、無駄も多い。さ
らに、裏打ブロック3の製作においても、高い精度が要
求されるため、加工コストの上昇を招来する。
(発明が解決しようとする課題) 上述のように、従来の電鋳金型では、裏打ブロックが樹
脂セメントなどからなっていたため、耐圧強度が低い問
題があった。また、メツキ層(金型本体)の背後に溶融
したアルミニウム合金などを直接流し込んで裏打ブロッ
クを形成する方法では、溶融したアルミニウム合金など
が高温であるため、熱変形などにより、寸法精度の低下
やメツキ層の剥離をきたす問題があるとともに、メツキ
層の背面の凹凸によりエアボイドが生じて、陥没が生じ
る問題がある。さらに、メツキ層を厚肉に形成してこの
メツキ層の裏面を切削加工し、この裏面に合わせて前面
を形成したアルミニウム合金などからなる裏打ブロック
にメツキ層を嵌合して固定する方法でも、工数、コスト
がかさむ問題があった。
本発明は、上述のような問題点を解決しようとするもの
で、高い耐圧強度と精度とを有する電鋳金型を提供する
ことを目的とするものであり、しかも、製造における工
数およびコストを低下させることを目的とするものであ
る。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 請求項1の電鋳金型は、電鋳法によって形成され金型キ
ャビティ面12aを前面に有する薄肉の金型本体12と
、アルミニウム合金、亜鉛合金、鋼鉄の金型素材群より
選択された物質からなり前記金型本体12の背面12b
形状に近似した形状の前面13aを有する裏打ブロック
13とが、この裏打ブロック13の前面13aと前記金
型本体12の背面12bとが相対向する位置関係で錫、
ビスマス、カドミウム、鉛、亜鉛、インジウム、アンチ
モンの金属群より選択された少なくとも2者からなる低
融点合金18の薄層を介して一体に結合されており、さ
らに、前記金型本体12の背面12bの適宜個所に形成
された当接面12dが前記裏打ブロック13の対向面1
3dと密接しているものである。
また、請求項2の電鋳金型のIa造方法は、金型製造用
モデル11の表面に薄肉の金型本体12を電鋳法によっ
て形成し、錫、ビスマス、カドミウム、鉛、亜鉛、イン
ジウム、アンチモンの金属群より選択された少なくとも
2者からなる低融点合金18を前記金型製造用モデル1
1の表面に形成された前記金型本体12の背面12b上
に溶融状態で導入し、アルミニウム合金、亜鉛合金、鋼
鉄の金属素材群より選択された物質からなり前記金型本
体12の背面形状に近似した形状の前面を有する裏打ブ
ロック13をその前面13aが前記金型本体12の背面
12bに当接するまで押圧した状態で前記低融点合金1
8を硬化させるものである。
さらに、請求項3の電鋳金型の製造方法は、金型製造用
モデル11の表面に薄肉の金型本体12を電鋳法によっ
て形成し、アルミニウム合金、亜鉛合金、鋼鉄の金属素
材群より選択された物質からなり前記金型本体12の背
面12b形状に近似した形状の前面13aを有する裏打
ブロック13をその前面13aと前記金型製造用モデル
11の表面に形成された前記金型本体12の背面12b
との間に間隙21を保持して位置させ、この間[21に
オイル19を充填し、このオイル19を加熱した後、錫
、ビスマス、カドミウム、鉛、亜鉛、インジウム、アン
チモンの金属群より選択された少なくとも2者からなる
低融点合金18を前記間隙21に溶融状態で導入して前
記オイル19と置換させ、前記低融点合金18を硬化さ
せるものである。
(作用) 請求項1の電鋳金型では、メツキ層である金型本体12
を背面12bから裏打ちする裏打ブロック13をアルミ
ニウム合金または亜鉛合金または鋼鉄製とすることによ
り、耐圧強度を高め、射出成形や圧縮成形における型締
圧にも耐えられるようにしている。そして、製造時には
、金型本体12と裏打ブロック13とを錫、ビスマス、
カドミウム、鉛などを主成分とする溶融した低融点合金
18を介して結合した後に、この低融点合金18を硬化
させて、金型本体12と裏打ブロック13とを一体に結
合するa層を形成することにより、金型本体12の背面
12bの形状と裏打ブロック13の前面13aの形状と
が完全に一致していなくとも、これら金型本体12と裏
打ブロック13とが確実に結合されるようにしていると
ともに、金型本体12の熱変形などを防止している。さ
らに、成形時には、とくに前記金型本体12の背面12
bの適宜個所に形成された当接面12dとこの当接面1
2dに密接された前記裏打ブロック13の対向面13d
とが、型締圧を確実に受ける。
また、請求項2の電鋳金型の製造方法では、金型本体1
2の背面12b上に溶融した低融点合金18を導入した
後に、裏打ブロック13をその前面13aが金型本体1
2の背面12bに当接するまで押圧することにより、余
分な低融点合金18を金型本体12と裏打ブロック13
との間から溢流させるとともに、金型本体12の背面1
2bの凹凸の凹部に生じる気泡を圧縮または圧潰する。
また、製造の全工程において金型本体12を金型製造用
モデル11に固定したままにしておくことにより、裏打
ブロック13の押圧などに伴う金型本体の変形を防止す
る。
さらに、請求項3の電鋳金型の製造方法では、溶融した
低融点合金18の導入前に、金型本体12の背面12b
に裏打ブロック13の前面13aを間隙21を保持して
対向させてこの裏打ブロック13を位置させ、前記間隙
21にオイル19を充填して加熱した後、低融点合金1
8を前記間隙21に溶融状態で導入してttJ記オゼオ
イル19換させることにより、金型本体12に対する裏
打ブロック13の位置決めを予め正確に行なえるように
しているとともに、エアボイドの発生や金型の熱変形を
防止し、寸法精度を向上させている。
(実施例) 本発明の電鋳金型および電鋳金型の製造方法の第1実施
例を、第1図ないし第4図を参照して説明する。
以下、製造方法について説明するが、この第1実施例の
製造方法は請求項2に対応するものである。
まず、先に説明したのと同様にして、第1図に示すよう
に、金型製造用モデル11の表面に、ニッケルあるいは
銅等からなる平均的8m+の薄肉のメツキ層(金型本体
)12を電鋳法により形成する。
このメツキ層12のモデル11に接合された前面は金型
キャビティ面12aとなるが、メツキ層12の背面12
bにはモデル11の形状とは無関係な多数の凹凸が形成
される。そして、この凹凸のある背面12bの適宜個所
を切削機などにより切削して当接面12dを形成してお
く。この当接面12dは、図示のような平滑面に限るも
のではなく、曲面あるいは段差のある面などであっても
よい。
また、アルミニウム合金、亜鉛合金、鋼鉄の金型素材群
より選択された物質からなる裏打ブロック13を鋳造な
どで製作する。この裏打ブロック13の前面13aの形
状は、モデル11の表面の形状をほぼ反転した形状した
がってメツキ層12の背面12bの形状を反転した形状
に近似した形状となっており、このメツキ層12の背面
12bの前記当接面12dに対向する個所に当接面13
dがそれぞれ設けられていて、両溝接面12d 、 1
3dが密接したときに裏打ブロック13の前面13aと
メツキ層12の背面12bの凹凸の凸部先端とが当接す
るようになっている。また、裏打ブロック13には、そ
の前面13aから反対側の背面13bに貫通して通孔1
3Cを形成するとともに、前面13aの近くに位置して
冷却水を流通させるための通水管14を埋設しておく。
そして、第2図に示すように、ベース板15上にクラン
プ16などにより取付けられた枠体17内に、メツキ層
12を表面に形成したモデル11をメツキ層12を上に
向けて嵌入する。
つぎに、第3図に示すように、錫、ビスマス、カドミウ
ムなどを主成分とする融点が約140℃の低融点合金1
8を溶融状態で枠体17内のメツキ層12の背面12b
上に注入する。
つぎに、同じく第3図に示すように、低融点合金18が
溶融状態に・あるうちに、枠体17内に裏打ブロック1
3をその前面13aを下にして嵌入し、第4図に示すよ
うに、この前面13aがメツキ層12の背面12bに当
接されるまで押圧する。その際、メツキ層12の背面1
2bの凹凸の凸部先端と裏打ブロック13の前面13a
とが当接するとともに、メツキ層12の背面12bの当
接面12dと裏打ブロック13の前面13aの対向面で
ある当接面13dとが当接する。
このとき、裏打ブロック13に押圧されて、余分な溶融
した低融点合金18は、裏打ブロック13の通孔13C
を通って、メツキ層12と裏打ブロック13との間から
外部へ溢流する。この溢流した低融点合金18は後に再
利用される。そして、メツキ層12の背面12bは凹凸
になっており、この凹凸の一部の凸部先端および当接面
12dのみに裏打ブロック13の前面13aが当接する
ので、メツキ層12の背面12bと裏打ブロック13の
前面13aとの間のほとんどの部分は低融点合金18で
満たされた状態となる。
この状態で、裏打ブロック13を枠体17にクランプ(
図示せず)などにより固定し、低融点合金18を硬化さ
せ、メツキ層12と裏打ブロック13とを低融点合金1
8の硬化した薄層により一体に結合する。
最後に、枠体17を取外し、モデル11をメツキ層12
の金型キャビティ面12aから剥離すれば、電鋳金型が
得られる。
こうして得られた電鋳金型は、メツキ層12を高強度の
アルミニウム合金または亜鉛合金または鋼鉄からなる裏
打ブロック13により裏打ちしたものなので、高い耐圧
強度を有し、型締圧の高い射出成形や圧縮形成などにも
用いることができる。
そして、上記製造方法によれば、メツキ層12の背面1
2bの凹凸を低融点合金18で埋めて、この低融点合金
18を介してメツキ層12と裏打ブロック13とを結合
するので、メツキ層12の背面12bに裏打ブロック1
3の前面13aを直接接合する場合とは異なり、特定個
所以外の大部分では、メツキ層12の背面12bを切削
加工などする必要がないとともに、裏打ブロック13の
前面13aにも特定個所以外は高い加工精度が要求され
ず、この裏打ブロック13は粗加工を施したものでよく
なる。したがって、製造工程が簡単で、製作日数も大幅
に短縮し、コストも低減できる。また、錫、ビスマス、
カドミウムなどを主成分とする低融点合金18は、裏打
ブロック13の素材であるアルミニウム合金、亜鉛合金
などに比べてより低温の溶融状態で注入できるので、メ
ツキ層12の熱変形、歪み、剥離なども防止でき、キャ
ビティ面12aの精度も保持される。
また、製造の全工程において、メツキ層12のキャビテ
ィ面12aをモデル11に接合させておくことができる
ので、裏打ブロック13が押圧されるなどしても、キャ
ビティ面12aの精度は確実に保持される。
さらに、メツキ層12の背面12b上に溶融した低融点
合金18を注入した後に、メツキ層12の背面12b 
1.:裏打ブロック13の前面13aが当接するまでこ
の裏打ブロック13を押圧するので、メツキ層12およ
び裏打ブロック13間の低融点合金18の3層を必要最
小限の肉厚とでき、高価な低融点合金18の使用憬を最
小限に抑えることができ、経済的である。これとともに
、メツキ層12の背面12bに形成された多数の凹凸の
凹部に気泡が残留していたとしても、上述の裏打ブロッ
ク13の抑圧により、気泡を圧縮または圧潰して、無害
なものとすることができ、成形時にキャビティ面12a
の陥没が生じたりすることはない。
また、裏打ブロック13の前面13aの当接面一136
とメツキ層12の背面12bの当接面12dとが適宜個
所で密接しているので、金型の耐圧強度が一層向上する
なお、低融点合金18は、錫、ビスマス、カドミウム、
鉛、亜鉛、インジウム、アンチモンの金属群から選択さ
れた少なくとも2者からなるものとすればよいが、たと
えばカドミウムは酸化劣化の問題もあるので、錫、ビス
マスがより好ましい。
ところで、低融点合金18の融点が90℃以下であると
、成形中に熱軟化して剛性が低下する危険が高く、あま
り実用性がない。一方、180℃以上であると、製造時
のメツキ層12の熱変形、歪みが無視できなくなる。し
たがって、低融点合金18の融点は、90〜180℃と
するのが好ましい。
つぎに、本発明の第2実施例を、第5図ないし第7図を
参照して説明する。この第2実施例は、請求項3に対応
するものであるが、上記第1実施例と異なる点を中心に
説明する。
第5図に)に示すように、モデル11の表面に形成され
たメツキ層12の背面12bとこの背面12bに相対向
する裏打ブロック13の前面13aとの間に数層ないし
数1の間隙21をあけて、モデル11の上方に裏打ブロ
ック13を位置させるとともに、これらモデル11と裏
打ブロック13との周囲を枠体17で囲んで、この枠体
17に裏打ブロック13をボルト22などにより固定す
る。なお、裏打ブロック13は、モデル11の表面に形
成されたメツキ層12の上方に固定したとき、このメツ
キ層12の背面12bと裏打ブロック13の前面13a
との間に前記数層ないし数1のl[j21が形成される
ように粗加工を施して製作する。
つぎに、裏打ブロック13の中央部または外周部に予め
貫通形成された湯口である通孔13Cから沸点が180
〜200℃の食用油または鉱油などのオイル19を注入
し、このオイル19をヒータ24で120〜140℃程
度まで加熱する。なお、第5図0に示すように、外部に
設けられたストップ弁25、ヒータ26を有する加熱容
器27、リターンバイブ28およびポンプ29を介して
オイル19を循環Rfflさせれば、−層均一な温度分
布が得られる。
つぎに、第6図に示すように、ヒータ30を有する加熱
容器31から滴下バルブ32を介して、溶融した低融点
合金18を通孔13cへ滴下する。そうすると、低融点
合金18は、オイル19中を緩やかに降下し、保温され
ながら前記間隙21を低い個所から順に埋めていく。こ
のとき、オイル19(比! 0.9)は低融点合金18
(比重7.5〜9)に比べて著しく軽いので、この合金
18に容易に置換されて通孔13Cから溢流する。なお
、枠体17の上部には、オイル19の溢流路を開閉する
ドレイン弁33が設けられている。以上のようにして、
通孔13cの上限に達するまで低融点合金18を注げば
、間隙21内のオイル19は全て合金18で置換される
そして、メツキ層12と裏打ブロック13との間の間隙
21に充填された低融点合金18が硬化した後、枠体1
7を外して、モデル11を剥離すれば、第7図に示す電
鋳金型が得られる。
上記第2実施例の方法によれば、溶融した低融点合金1
8の注入前に、モデル11の表面に形成されたメツキ層
12の上方に、低融点合金18を注入すべき間隙21を
あけて裏打ブロック13を固定するので、メツキ層12
のキャビティ面12aを基準として、裏打ブロック13
を予め正しく定位させることができ、したがって、高精
度を求められる金型の加工仕上げ工程を大幅に簡略化で
きる。
また、加熱したオイル19を媒介にして間隙21に低融
点合金18を導入するので、メツキ層12の背面12b
の凹凸部にエアボイドができないとともに、合金18の
急冷が防止されるので、金型の熱変形を防止でき、寸法
精度を向上させることができる。
なお、オイル19と置換せず、低融点合金18を常圧で
直接注入したとすると、第8図に示すように、メツキ層
12の背面12bの凹凸部などにエフボイド34ができ
る。
なお、低融点合金18は、メツキ層12および裏打ブロ
ック13の他の金型用部材の金属素材すなわちニッケル
、銅、亜鉛、アルミニウム合金などと異なり融点が低い
ので、容易に他の金型用部材から分離、回収して再利用
することができる。
(発明の効果〕 本発明によれば、つぎのような効果が得られる。
請求項1の電鋳金型では、メツキ層である薄肉の金型本
体をアルミニウム合金または亜鉛合金または鋼鉄からな
る裏打ブロックにより裏打ちするので、電鋳金型の耐圧
強度が向上する。また、金型本体と裏打ブロックとを錫
、ビスマス、カドミウム、鉛などを主成分とする低融点
合金の薄層を介して一体に結合するので、製造にあたっ
て、モデルの表面に形成された金型本体の多数の凹凸の
形成された背面を特定個所以外は切削加工する必要がな
いとともに、この背面に前面が相対向される裏打ブロッ
クにも特定個所以外は高い加工精度が要求されず、した
がって、製造工程が簡略化され、工数およびコストを低
減できる。しかも、低融点合金は低温の溶融状態で導入
できるので、本体の熱変形、歪み、剥離なども防止でき
る。さらに、金型本体の背面に形成された当接面と裏打
ブロックの対向面とが適宜個所で密接しているので、金
型の耐圧強度が一層向上する。
また、請求項2の電鋳金型の製造方法では、金型本体の
背面上に溶融した低融点合金を導入した後に、裏打ブロ
ックをその前面が金型本体の背面に当接するまで押圧す
るので、金型本体および裏打ブロック間の低融点合金の
薄層を必要最小限の肉厚として、高価な低融点合金の使
用量を最小限に抑えることができ、経済的であるととも
に、金型本体の背面の凹凸の凹部に気泡が残留していた
としても、裏打ブロックの押圧により気泡を圧縮または
圧潰して無害なものとでき、成形時に成形圧によりキャ
ビティ面の陥没が生ずることがない。また、製造の全工
程において金型本体をモデルに固定しておくことができ
るので、裏打ブロックの押圧などによる金型本体の変形
も防止でき、キャビティ面の精度がより向上する。
さらに、請求項3の電鋳金型の製造方法では、溶融した
低融点合金の導入前に、金型本体の背面に裏打ブロック
の前面を間隙を保持して対向させてこの裏打ブロックを
位置させるので、金型本体のキャビティ面を基準として
裏打ブロックを予め正確に定位させておくことができ、
したがって、高精度を求められる金型の加工仕上げ工程
を簡略化でき、工数、コストをさらに低減できる。また
、前記間隙にオイルを充填して加熱した後、低融点合金
を間隙に導入してオイルと置換させるので、エアボイド
の発生や金型の熱変形を防止し、寸法精度を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の電鋳金型およびその製造
方法の第1実施例の製造工程を示すもので、第1図は金
型製造用モデルの表面に金型本体を形成した状態を示す
概略断面図、第2図は表面に金型本体を形成した金型製
造用モデルを枠体に嵌入した状態を示°す概略断面図、
第3図は金型本体の背面上に低融点合金を導入して枠体
に裏打ブロックを嵌入する状況を示す概略断面図、第4
図は裏打ブロックを金型本体に押圧した状態を示す概略
断面図である。また、第5図ないし第7図は本発明の第
2実施例を示すもので、第5図(2)は間隙に充填され
たオイルを加熱する工程を示す概略断面図、第5図0は
オイルを加熱する工程の変形例を示す概略断面図、第6
図は溶融した低融点合金を滴下してオイルと置換させる
工程を示す概略断面図、第7図は製造された電鋳金型の
概略断面図であり、第8図はオイルを置換する方法を採
用しなかった場合のエアボイドの形成状態を示す概略断
面図である。また、第9図および第10図は従来の電鋳
金型の製造方法の一例を示すもので、第9図は金型製造
用モデルの表面に金型本体を形成した状態を示す概略断
面図、第10図は樹脂セメントなどにより金型本体を裏
打ちした状態を示す概略断面図である。さらに、第11
図ないし第13図は従来の電鋳金型の製造方法の他の例
を示すもので、第11図は金型製造用モデルの表面に金
型本体を形成した状態を示す概略断面図、第12図は金
型本体の背面を切削する状況を示す概略断面図、第13
図は金型本体にアルミニウム合金などからなる裏打ブロ
ックを結合した状態を示す概略断面図である。 11・・金型製造用モデル、12・・メツキ層(金型本
体) 、12a ・・金型キャビティ面、12b・・メ
ツキ層の背面、12d ・・当接面、13・・裏打ブロ
ック、13a ・・裏打ブロックの前面、13d・・対
向面である当接面、18・・薄層を形成する低融点合金
、19・・オイル、21・・間隙。 稟逅1

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電鋳法によって形成され金型キャビティ面を前面
    に有する薄肉の金型本体の背後に、アルミニウム合金、
    亜鉛合金、鋼鉄の金型素材群より選択された物質からな
    り前記金型本体の背面形状に近似した形状の前面を有す
    る裏打ブロックが配置されており、 錫、ビスマス、カドミウム、鉛、亜鉛、インジウム、ア
    ンチモンの金属群より選択された少なくとも2者からな
    る低融点合金からなる薄層が相対向された前記金型本体
    の背面と前記裏打ブロックの前面との間に配置されてこ
    れら金型本体と裏打ブロックとが一体に結合されており
    、 前記金型本体の背面の適宜個所に形成された当接面が前
    記裏打ブロックの対向面と密接していることを特徴とす
    る電鋳金型。
  2. (2)金型製造用モデルの表面に薄肉の金型本体を電鋳
    法によつて形成する工程と、 錫、ビスマス、カドミウム、鉛、亜鉛、インジウム、ア
    ンチモンの金属群より選択された少なくとも2者からな
    る低融点合金を前記金型製造用モデルの表面に形成され
    た前記金型本体の背面上に溶融状態で導入する工程と、 アルミニウム合金、亜鉛合金、鋼鉄の金属素材群より選
    択された物質からなり前記金型本体の背面形状に近似し
    た形状の前面を有する裏打ブロックをその前面が前記金
    型本体の背面に当接するまで押圧した状態で前記低融点
    合金を硬化させる工程と、 を有することを特徴とする電鋳金型の製造方法。
  3. (3)金型製造用モデルの表面に薄肉の金型本体を電鋳
    法によって形成する工程と、 アルミニウム合金、亜鉛合金、鋼鉄の金属素材群より選
    択された物質からなり前記金型本体の背面形状に近似し
    た形状の前面を有する裏打ブロックをその前面と前記金
    型製造用モデルの表面に形成された前記金型本体の背面
    との間に間隙を保持して位置させる工程と、 前記間隙にオイルを充填して加熱する工程と、錫、ビス
    マス、カドミウム、鉛、亜鉛、インジウム、アンチモン
    の金属群より選択された少なくとも2者からなる低融点
    合金を前記間隙に溶融状態で導入して前記オイルと置換
    させ前記低融点合金を硬化させる工程と、 を有することを特徴とする電鋳金型の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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