JPH01191633A - 乾燥用カップ内の麺整列装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、ノンフライ乾燥即席麺の製造装置に係り、更
に詳しくは麺製造工程に於て定量切断された麺線を乾燥
用カップ内に受け、この麺線を該乾燥用カップ内に平均
分散させると共に、麺線相互間の結着をほぐして麺塊を
均一構造で一定形状にする乾燥用カップ内の麺整列装置
。

〔従来技術〕

従来、ノンフライ乾燥即席麺の製造法は小麦粉を主体と
する穀粉類に水を添加し均一に分散混合した後該混合物
を適宜な厚みに圧延して生麺帯となし、その後波型状切
歯で切断して生麺線を得、次いで該生麺線を蒸煮してα
化し更に乾燥して即席麺を得ている。この工程の中で、
連続的に供給−される生麺線を製品単位重量毎にカンタ
−で切断し、この切断された生麺塊（以下麺塊と記す）
を−旦製品単位毎に設けたホッパに投入し、該ホッパ下
方位置に順次一定ピツチで供給される乾燥用カップが到
着した時に前記ホッパの下部シャッタを開放して、該麺
塊を乾燥用カップ内に落下充填させ、以降はこの乾燥用
カップに収容された製品単位で乾燥工程へと移送される
。

ところが、このホッパに収容された麺塊を下方の乾燥用
カップに落下充填をする隙、ホッパ内に収容されている
麺塊の収容姿勢、あるいは一部の麺線がホッパに引っか
かる等のため、生麺が乾燥用カップ内に整列よく、均一
の筋さに納まらないことが起る。

この様に、乾燥用カップ内に麺塊が不安形な、又片寄っ
た厚みの状態で乾燥成形されると製品カップ内に納まら
ないのみならず、麺塊の乾燥むらを起す等品質上も問題
であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

そこで、従来乾燥用カップに片寄って収納された麺塊を
全体が平坦でかつ疎密の差がない均一な形態とするため
、昇降及び回転自在とする撹拌棒を乾燥用カップ内に挿
入し、それを円運動させることにより乾燥用カップ内の
麺塊を平均分散させようとしたが、かえって撹拌棒にか
らみついてしまったり、片方に偏在してしまったりし、
悪くすると、乾燥用カップから麺塊を出してしまうこと
があった。

これは麺が波型形状でかつ柔らかい為、撹拌棒のように
直接かきまわすと、この棒にからみついて移動してしま
い、かえって平均的にさばけないで、撹拌棒の回転軌跡
に沿って咳棒を中心として持ち上げられる傾向があった
。

又、前記撹拌棒のように、撹拌ごとに該捧を昇降させて
処理する方法では、連続して供給される乾燥用カップに
対して迅速に処理できず生産能力等の点からも問題であ
った。

更には、直接撹拌する方法では、構造上からそれ程速く
かきまわしが出来ないだけでなく、かきまわしにより飛
散した油脂、麺汁等が回転機構部に侵入し、後にこれが
原因となって回転負荷が増え、多くの動力を消費すると
いう問題をも有していた。

したがって、従来は、乾燥用カップ内に適正に収容され
ていない麺塊については手作業により形を整えるしかな
かった。

このため、作業の熟練度により形の不ぞろいや厚みの不
均一が生じたりし、又、人手によるため見逃し等が起る
ことがあった。

更には、高温下での作業であるため作業環境が悪いだけ
でなく、衛生面でも問題であった。

本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもので
、乾燥用カップ内の麺塊を全体が平坦でかつ疎密の差が
ない均一な形態にでき、しかも構造が簡単な乾燥用カッ
プ内の麺整列装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上述の目的は個装単位に切断し生麺線を乾燥用カップ内
に投入する工程の下流側に、該乾燥用カップの内径範囲
内で旋回するエアーノズルを対応する乾燥用カップの上
方に配設すると共に、該乾燥用カップが底部に多数の小
孔を有することを特徴とする麺製造装置の乾燥用カップ
内の麺整列装置により達成される。

〔作用〕

乾燥用カップ内に収容された麺塊に対し、その上方に設
けたエアーノズルから間接的に圧縮エアを該乾燥用カッ
プの円周方向に回転させながら吹きつけるから、山のよ
うに一部に固まっている麺塊部分に対しては、その麺線
をほぐして山を崩し、山の低い空いている所へ追いやり
麺塊を平坦化させる。

これは、該乾燥用カップの底及びその搬送コンベアの搬
送面には空気抜けの穴が無数においているためであり、
麺の少ない部分はエアが抜けるため、その部分の気圧が
下り、麺がその部分に引き寄せられる力が働き、それを
相当速いスピードでエアーノズルを回転させているから
、その力の補助力も作用して麺線が山の低い方へ移動し
高さが平均化される。

又、圧縮エアを麺塊に吹き付けるから、麺線の相互結着
の分離が行なわれるだけでなく、空気流による麺線移動
のため麺を傷つけることがない。

〔実施例〕

以下、図面に基づいて本発明の一実施例を詳述する。第
１［ｉＪは本発明に係る麺整列装置全体説明図、第２図
は乾燥用カップ内の圧縮エアの流れ図、第３図は乾燥用
コンベア上の乾燥用カップの外観図を示す。

まずカップ搬送装置について説明する。

図において、（１）は乾燥用カップ（３）を−定速度で
搬送するコンベアで、量産のため複数列、前記乾燥用カ
ップ（３）が搬送できるコンベア巾をもっている。そし
て、該コンベア（１）の搬送面は後述する圧縮エアが下
方に通過できるよう多数の穴が穿設されていると共に、
各列の乾燥用カップ　（３）を仕切るため、搬送方向と
並列にガイドが立設されている。

次に（４）は、前記乾燥用カップ（３）の搬送軌跡上に
それぞれの乾燥用カップ（３）に対向させて配設したエ
アーノズルで、該エアーノズル（４）は、下方に圧縮エ
アを噴出するエアーノズル穴が穿設され、上方は給気管
（５）が接続され圧縮空気が供給されるようになってい
る。

この圧縮空気の供給、停止は電磁弁（図示せず）を介し
てなされる。そして、前記エアーノズル（４）は、下方
に搬送される乾燥用力・ノブ（３）との高さが任意の高
さに調整できるよう連結ロッド（１０）に取り付けられ
る。次に旋回装置について説明する。（９）はモータ（
６）の回転力をスプロケット（７ａ）（７ｂ）、チェー
ン（８）を介して図示方向に伝達回転される回転体で、
該回転体（９）の外周近傍には、前記連結ロッド（１０
）の一端がピン（ｌｌａ）により軸着され、連結ロッド
（ｌＯ）の他端は、同一寸法からなる回転体（１２）の
同一外周位置にピン（１ｌ　ｂ）を介して軸着される。

そして該回転体（１２）は、機台フレーム（１４）に設
けた軸受により回転自在に支持される。

すなわち、両回転体（９）、（１２）及び連結ロッド（
１０）によってクランク機構を構成し、連結ロッド（１
０）に固設されたエアーノズル（４）に旋回軌跡を与え
ている。このエアーノズル（４）の旋回軌跡は、回転体
（９）、（１２）に軸着される連結ロッド（１０）の位
置を変更することにより任意に変えることができる。従
って、該回転体（９）（１２）に中心軸から寸法の異な
る位置に穴を段階的に穿設しておくことにより容易に変
更することが出来る。通常エアーノズル（４）の旋回軌
跡は、搬送されてくる乾燥用カップ（３）の内径より小
さい旋回軌跡になるようセットされる。又、エアーノズ
ル（４）の旋回速度はモータ（６）の回転数、又はモー
タ（６）に直結されたギヤーへンド（図示せず）のギヤ
ー比を変えることにより容易に変えることが出来る。

次にその作動について説明する。前工程でホッパから落
下投入された不揃いの麺塊は、乾燥用カップ（３）に収
容されてコンベア（１）にて順次エアーノズル（４）の
下方に供給される。エアーノズル（４）は該乾燥用カッ
プ（３）の内径より小さい旋回軌跡を描きながら、下方
に到着する乾燥用カップ（３）内の麺塊に対して圧縮エ
アを噴出する。このエアーノズル（４）の高速旋回によ
る圧縮エアの吹き付けにより、作用の項で説明したよう
に、麺塊が平均分散化されると共に、麺線の結着分離が
なされる。

尚、本発明の実施例に於ては、麺整列装置を乾燥用コン
ベア上に一系列しか設けていない場合について述べたが
、これを搬送方向に対し、一定間隔をあけて複数系列設
け、順次、系列ごとに圧縮エアの圧力、エアーノズルの
回転速度、回転部のバランス等を適宜な値に設定するこ
とにより更に均一な麺の整列を行なうことが出来る。

実施の結果によると２系列設けた場合に良い結果が得ら
れた。

又、本実施例では乾燥用カップは回転させないで、エア
ーノズルのみを回転させたが、乾燥用カップを回転させ
ながら吹きつければ、遠心力の作用により麺が乾燥用カ
ップ周壁に集まり、一般にホッパからの落下されたカッ
プ内の麺塊はカップの中央に集まる傾向があるため、こ
れにより麺塊の分散化がなされる。

又、エアーノズルを乾燥用カップの円周方向に複数個配
置した構造とすれば、エアーノズルの円弧回転数をそれ
に比例して遅くさせることが出来るため、装置の回転部
の摩耗を少なくすることが出来る。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明は、乾燥用カップの搬送装置
上に下方に抜ける通気孔を設けると共に、該乾燥カップ
も底部に多数の小孔を有する構造とし、その上方に該乾
燥用カップの内径より小さい円弧上を旋回させるノズル
を設け、このノズルから圧縮空気を下方に噴出するよう
にしたから、噴出される空気流によって麺線相互間の結
着が分離されると共に、乾燥用カップの下方に流れる気
流により麺塊の固まり部分の平均分散化がなされる。

このため、次工程での麺線の乾燥が均一化される。

又、圧縮空気にて麺塊を間接的にほぐすため、麺線に傷
を与えないで分散化させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る乾燥用カップ内の麺整列装置の一実
施例を示すもので、第１図は本発明に係る麺整列装置の
全体説明図、第２図は乾燥用カップ内の圧縮エアの流れ
図、第３図は乾燥用コンベア上の乾燥用カップの外観図
を示す。 １−−−−−−−コンベア、　　　　２−一−−−−−
麺塊、３−−−−−−−−−一乾燥用カツブ、　４−−
−−−−−エアーノズル、９．１２−−−−−一回転体
、　　ＩＯ−・−−−一−−−一連結ロソド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 即席麺の製造装置であって、個装単位に切断し生麺線を
   乾燥用カップ内に投入する工程の下流側に、該乾燥用カ
   ップの内径範囲内で旋回するエアーノズルを対応する乾
   燥用カップの上方に配設すると共に、該乾燥用カップが
   底部に多数の小孔を有することを特徴とする麺製造装置
   の乾燥用カップ内の麺整列装置。